薬物<ね>

【薬物名ね】  

 

ネギ(葱) Welsh Onion

=冬が旬の野菜。アジア原産のユリ科の多年草草本。

「赤ネギ」:栃木県那須郡

○アリウム属 [ネギ][タマネギ][ニラ][ニンニク]などのアリウム属の野菜にはアリイン(アリル硫化物)が含まれ、強壮、興奮、去痰、発汗、利尿、駆虫などの作用を示し、熱が出る病気に対して用いると、体内の老廃物を排除し、解毒・消炎作用を発揮する。 アリインを含む植物を調理して細胞を破壊すると、アリインは一緒に含まれているアリナーゼ(酵素)によって分解されアリシンに変化し、強烈なニオイを発する。 ビタミンB1はアノイリナーゼという体内の酵素で破壊されるが、アリシンと絵kつごうしてアリチアミンに変化すると破壊されないので、アリウム属の野菜はビタミンB1の働きを高め、滋養強壮・鎮静効果を発揮する  

【効能・効果】     

○頭の疲労(徹夜などで):生のネギを2~3本噛む○潰瘍:「生ネギ生味噌」を食べる。     ○かぜ:

葱白10~15g煎服or生葱白を酒煎でじて飲む。  「葱白生姜各5g」煎服する。     

○寒を覚えたとき。「熱い酒に入れて飲み、汗を出すと治る。」     

○魚の中毒:葱白10~15g煎服or生葱白を酒煎でじて飲む。     

○傷寒の発黄に使う。(生ネギ)     

○気管支炎:生のネギの葉を2つに割って、中のネバネバした内側を患部に当て湿布。     

○寄生虫の駆除:葱白10~15g煎服or生葱白を酒煎でじて飲む。「生ネギ生味噌」を食べる。     

○胸膜炎:葱白を煮て布に包み湿布する。    ○金瘡による衝撃で出血が止まらないとき。   「葱を焼いて搗き、汁を取って塗ると血が止まる」生のネギの葉を2つに割って、中のネバネバした内側を患部に当て湿布。     

○金瘡が風と水による中毒で、腫れて痛い症を治す。:「茎葉を焼いて搗いて貼るとすぐ治る。」  ○下血:葱白10~15g煎服or生葱白を酒煎でじて飲む。     

○下痢:葱白10~15g煎服or生葱白を酒煎でじて飲む。     

○睾丸炎:葱白の煎汁で湿布する。     

○こしけ:葱白の煎汁で湿布する。     

○痔・痔出血:葱白の煎汁で湿布する。     ○シモヤケ:葱白の煎汁で湿布する。        「葱白ナスのヘタ」煎汁で洗う。     ○神経衰弱:葱白10~15g煎服or生葱白を酒煎でじて飲む。「生ネギ生味噌」を食べる。     

○神経痛:葱白の煎汁で湿布する。     

○頭痛:葱白10~15g煎服or生葱白を酒煎でじて飲む。「葱白生姜各5g」煎服する。     

○脱肛:葱白の煎汁で湿布する。     

○打撲・打ち身:煎服し、煎じ滓で患部を塗布する。(著効)       

「葱白・生姜・葉各5g」酒で煎じ、湿布する。(肩背肘の痛み)   

○蓄膿症:生汁を飲むor塗布。  

○鼻づまり:生のネギの葉を2つに割って、中のネバネバした内側を患部に当て湿布

○腹痛(食物が停滞して):葱白を煮て布に包み湿布する。     

○婦人病一般に:ネギor葱白を煎服する。     

○浮腫:葱白10~15g煎服or生葱白を酒煎でじて飲む。葱白の煎汁で湿布する。

○不眠症:葱白10~15g煎服or生葱白を酒煎でじて飲む。        

「生ネギ生味噌」を食べる。     

○便秘:葱白10~15g煎服or生葱白を酒煎でじて飲む。     

○扁桃炎:生のネギの葉を2つに割って、中のネバネバした内側を患部に当て湿布。     

○やけど:生の葱白をすって塗布する。     

○腰痛:葱白を煮て布に包み湿布する。     

○リウマチ:ネギに塩を加え浴用料とする。   

■催涙成分変化、血栓を防止「ネギ、ニンニク、タマネギなどのネギ属の野菜を切り刻むと涙が出てくる。組織に含まれるイオウ化合物に酵素が働き、アルキルチオスルフィネートという催涙ガス成分が発生するからである。この強い刺激性物質はさらに化学変化して、大部分はネギ属特有の臭気物質になる。しかし、その一部は血栓を防止する生理活性物質に変わる。血栓防止の仕組みは効だ。まず血液が固まるのは、血小板という微小粒子が凝集するからである。脳や心臓の細胞組織に小さな傷が付くと、そこで血小板が凝集して血液は固まろうとする。これが血栓に成長すると血流が止まり、脳梗塞、心筋梗塞になる危険が出てくる。 ところで、体内には血小板の凝集を促進する因子がある。[シクロオキシゲ ナーゼ]という酵素が作用して出来る。ネギ属催涙ガス成分から変化した物質は、この酵素作用を阻害する。その結果、血小板の凝集が抑えられるので、血栓防止効果が現れるという訳だ。その上、すでに固まった血栓を溶かす物質も、催涙ガスから出来るらしい。 今まで、ニンニクで4種、タマネギで13種の血栓防止成分が確認されている。同じネギ属の中でも、その効果はニンニクが最も強く、タマネギ、アサツキ、ネギ、ニラ、ラッキョウの順であることも分かっている。

さて、アスピリンといえば、よく知られた鎮痛・解熱剤である。実は、このアスピリンには血栓防止作用があり、その効果も臨床的に確かめられている。作用の仕方はネギ属による場合とそっくりで、シクロオキシゲナーゼ阻害作用に基づいている。 ネギ属はさしずめ「天然のアスピリン」である。文字通りの薬味野菜である。(五明紀春・女子栄養大学教授)1997.12.8《日本経済新聞》

■短いネギ 2012年、成長しても長さが40cmしかないネギ「ゆめわらべ」を農業・食品産業技術総合研究機構の野菜茶業研究所が開発した。  

 

 

 

 

ネコ(猫)

■鳥インフルエンザ 「2006年2/28、ドイツのフリードリッヒ・レフラー研究所は、北部バルト海のリューゲン島で先週末に死骸で見つかった1匹の猫から高病原性の鳥インフルエンザH5N1型ウイルスの感染を確認したと発表。 ほ乳類への感染例はドイツで初めて アジアの事例のように人にも感染するウイルスかどうか調査中。 ウイルスの感染した鳥を食べたネコへの再感染はアジアですでに報告されている」2006.3/1《日経》

■アレルギーを起こさない 「米バイオベンチャーのアレルカ(カリフォルニア州)はアレルギーを引き起こさないネコを作ることに成功した。アレルギーの原因物質を作る遺伝子を特定し、この遺伝子を持たないネコを掛け合わせた。 アレルギー反応を引き起こす原因はネコの唾液や皮膚に含まれるネコ抗原(Fe1D1)と呼ばれるアレルギー誘導物質。 アレルカはバイオ技術を使ってFe1D1を生産する遺伝子を特定。この遺伝子を持たない突然変異のネコを探した。猫アレルギーは鼻水やクシャミ・皮膚のカユミなどを伴う米国アレルギー・喘息・免疫学会(AAAI)によると、米国の猫アレルギー人口はおよそ3000万人。 子猫はワクチン接種や不妊手術をすませた状態で引き渡される。獣医による健康証明と1年間の保証が付く。」20066/16《産業》 」   

【効能・効果】     

○瘵虫を殺す。       

「黒猫の肝を乾かし作末し、月初五更の空腹時に温水で調服。」     

○耳聾に。       

「雄の猫の尿を取って耳の中にたらすと良い。」     

○乳労による癰の腐爛に。       

「子ネコの腹の下毛を焼いて作末し、軽粉を少し入れて清油で濾して塗る。」     

○反胃を治す。      

「猫の子を生んだ胎衣を、陰干しにして焼いて粉末にし、少しづつ酒で調服する。」     

○咳喘で寝られない者を治す。       

「頭骨を焼いて灰を温酒で2銭調下する。」     

○難産の催生に使う。(猫頭骨)

 

■野良ねこトラブル・・・

2008/6/1NHK 地域ネコ・・・住民が共同で管理する。すべてに不妊処理。エサの場所を決める。 横浜西区で成功例・・・ネコでなくネコの被害に不満を向けること。 嫌い派(3割) 好き派(3割) 中間派(6割) 糞尿対策・・・ネコをしつけて、待ちのあちこちに、発泡スチロール箱に砂を入れたものを置く。 エサをやる場所・・・食べ終わってエサ場の近くで排泄する。 エサ場の2~3mに排泄場を作る。 マタタビ末を、ネコのトイレに撒いた。 猫ハウス(段ボールを利用)をトイレの近くに造る。 徳川綱吉:ネコをつないで飼うことを禁止 仏典をネズミにかじられないように輸入。 感染症対策にネコを飼うように指導されていた。  

 

 

ネズミ

トウガラシの辛さがキライ。

ビニールテープにトウガラシを練り込んだ。  

【効能・効果】     

○処女の月経不通を治す。       

*「ネズミの糞⇒牝鼠屎を焼いて作末し、1銭を酒に混ぜて飲む。患者に分からせてはならぬ。」     

○首が突っ張るとき。       

*「山ネズミを取って腹を割って五臓を取り出して捨て、温いうちに貼る。」     

○労復を治す。       

*「牝鼠糞を水煎服。」     

○骨蒸の労極と四肢の痩せを治す。

*肉を使う。     

○小児の疳と丁奚と哺露症を治す。

(牝鼠肉)   

○小児の歯の生えないとき使う。

(雄鼠糞)     

○トゲや針・刀の先が、のどや胸膈の深いところに刺さって出てこないとき。       

*「生きたネズミの脳と肝を搗いて貼ると出てくる。」     

○墜落により筋骨が傷つき痛むのを治す。    *「鼠糞を焼いて末にし、猪脂で混ぜてくるんでおくと、半日で治す。」     

○骨折に。       

*「牝鼠の生を搗いて傷口に貼って、3日に1度貼り替える。」     

○打傷の瘡に。       

*「生きたネズミ1匹を、そのまま搗いて油半斤で煎じて、黒くなるまで焦がし、鶏の毛で瘡の上に塗るを治る。」  

 

ネズミモチ   =「女貞」   

⇒モクセイ科。完熟果実を採集し、乾燥する。   ◎果実を煎服すれば、強壮強精剤になる。  

【効能・効果】     

○髪を黒くする:       

*果実10~15g/日煎服or炒って茶代用。     

○諸瘡:        

*葉を水で煮て柔らかくなったら貼るor煎汁で湿布する。     

○白髪:        

*葉の乾燥粉末をふりかけにして食べる。

○動脈硬化の予防:       

*果実10~15g/日煎服or炒って茶代用。     

○腫れ物:        

*葉を水で煮て柔らかくなったら貼るor煎汁で湿布する。  

 

ネトル→「イラクサの英名」  

 

ネナシカズラ   =「菟絲子」   

⇒果実が熟する頃、全草を採集し、紙の上で乾燥後、叩いて種子を集める。  

【効能・効果】     

○あせも:         

*茎の絞り汁を塗布する(著効)。

*種子or種子+蔓の煎汁を塗布する。     

○遺精:         

*種子or種子+蔓を5~10g/日煎服する。     

○陰痿:         

*種子or種子+蔓を5~10g/日煎服する。     

○血尿:         

*種子or種子+蔓を5~10g/日煎服する。     

○腰が冷える:         

*種子or種子+蔓を5~10g/日煎服する。     

○痔:         

*茎の黒焼き末を卵の黄身で練って塗布する。     

○性的神経衰弱:         

*種子or種子+蔓を5~10g/日煎服する。     

○そばかす:         

*茎の絞り汁を塗布する(著効)。

*種子or種子+蔓の煎汁を塗布する。     

○たむし:

*種子or種子+蔓の煎汁を塗布する。     

○糖尿病:         

種子or種子+蔓を5~10g/日煎服する。     

○にきび:         

*茎の絞り汁を塗布する(著効)。

*種子or種子+蔓の煎汁を塗布する。     

○尿道炎:        

*「菟絲子・甘草」煎服。     

○浮腫:        

*「菟絲子・ススキ根」煎服。        

*「菟絲子・ススキ根・商陸」煎服。     

○夢精:         

*種子or種子+蔓を5~10g/日煎服する。     

○面疔:

*種子or種子+蔓の煎汁を塗布する。     

○夜尿症:         

*種子or種子+蔓を5~10g/日煎服する。     

○腰痛:         

*種子or種子+蔓を5~10g/日煎服する。  

 

 

ネムノキ   

⇒樹皮を採集し、表面のコルク層を去って天日乾燥(合歓皮)。   

◎合歓皮を煎服or作末し酒服すれば、     

強壮作用     

利尿作用     

健胃作用     

鎮痛作用     

鎮咳作用     

駆虫作用  

 

【効能・効果】     

○ウツ傾向(気鬱):        

*乾燥樹皮を10~15g/日煎服。or作末し酒で飲む。      

○関節痛:        

*乾燥樹皮を10~15g/日煎服。or作末し酒で飲む。*乾燥樹皮の煎汁で湿布する、or煮詰めて泥状にして塗布する。

○骨折:        

*乾燥樹皮の煎汁で湿布する、or煮詰めて泥状にして塗布する。     

○神経痛:        

*乾燥樹皮を10~15g/日煎服。or作末し酒で飲む。     

○せき:        

*乾燥樹皮を10~15g/日煎服。or作末し酒で飲む。     

○打撲:        

*乾燥樹皮の煎汁で湿布する、or煮詰めて泥状にして塗布する。     

○血の道:        

*乾燥樹皮を10~15g/日煎服。or作末し酒で飲む。     

○捻挫:        

*「合歓皮末黄柏末」酢で練って湿布する。     

○ヒステリー:        

*乾燥樹皮を10~15g/日煎服。or作末し酒で飲む。     

○腫れ物:        

*乾燥樹皮を10~15g/日煎服。or作末し酒で飲むと疼痛が治まる。       

○浮腫:        

*乾燥樹皮を10~15g/日煎服。or作末し酒で飲む。     

○癰腫:        

*乾燥樹皮の煎汁で湿布する、or煮詰めて泥状にして塗布する。     

○腰痛:        

*乾燥樹皮の煎汁で湿布する、or煮詰めて泥状にして塗布する。     

○リウマチ:        

*乾燥樹皮を10~15g/日煎服。or作末し酒で飲む。  

 

ネロリ (オレンジ花)orange blossom  

【英名】Neroli、  

【精油の成分】

*ネロル         

*ゲラニオール         

*ジャスミン         

*アントラニルエステル         

*安息香エステル         

酢酸フェニルエステル  

【効能・効果】(精油)     

鎮静・鎮痙作用がある。(感情に起因する障害を治す)      

<1>神経性の下痢      

<2>「何かをする前の気後れ」に著効。     <3>神経の緊張や不安感に効き目があり、 眠気をさそう効果もある。      

<4>催眠薬として使われる。5滴のネロリ油に小さじ2杯の大豆油を混ぜ合わせると、マッサージオイルとなる。  

<5>ストレスと結びついた吐き気と下痢に有効。---腸を制御する自律神経に著効。(平滑筋の緊張を緩める)      

<6>ショック      

<7>ヒステリー     

殺菌消毒作用     

催淫作用:精神面に作用する。  

【参考】(参照→オレンジ)    

<1>この精油は[ビターオレンジ(Citrus vulgaris又はC.bigaradia)=セビリアオレンジ]の花から抽出される。   

<2>この精油は普通、アンフラージュで生産されますが、ときどき水蒸気蒸留法も利用されます。濃褐色の濃厚な精油。    

<3>オーデコロンの成分の1つ。  

 

猫目石   

⇒金緑石の仲間。硬度=8.5。   

深い緑色のもの=[アレキサンドライト]。    

淡い緑色、黄緑色の者=[クリソライト]   

◎月の南の交点(=龍の尾)or(=インド占星術のケトゥ)が支配する。   

◎古くから大きな魔力を持つ意志として称えられています。

◎変彩効果(色の輝きが変化する)は、宝石の内部にとても小さな空洞の溝があるために起こります。 ◎スリランカ、ブラジル、中国、ビルマのモグック鉱床で採れますが、モグックで採れるものが最高です。   

◎以下の症状に     

イ)おでき     

ロ)コレラ     

ハ)水腫     

ニ)頭痛     

ホ)消化不良     

ヘ)ひどい喘息     

ト)天然痘:シリアでは、猫目石の一種に「アダドの眼」というのがあり、天然痘に罹った人の眼の上にこの石を時折たらすと視力を失わずにすむと信じられていました。     

チ)身につけていると、胆汁分泌過多のために起きる病気が治る。     

リ)心身が強くなる。     

ヌ)慢性的な病気、致命的な病気の治療に、良くすすめられます。猫目石は、赤外光線と同じ光線を発すると言われています。   

◎東洋では、猫目石を身につけると、幸せ、富が子供から与えられる。又はそれらを取り返せると信じられています。   

◎この石の魔術は、訴訟で速効力を発揮する。     裁判中・裁判後に付けていると良い。   

◎以下の石は、身につけてはいけない。不運をもたらします。     

イ)亀裂の入った石     

ロ)傷のついている石     

ハ)黒い斑点が入った石。     

ニ)シミがある石。  

 

熱帯魚

■うろこのキラキラ 「2010年、熱帯魚(ゴールドフィッシュ)のうろこに磁気をかけるとキラキラした輝きは消え、磁気を無くすと再び輝き出す。 こんな不思議な現象を千葉大学の岩坂正和准教授が発見した。磁気が生体材料に及ぼす影響には分からないことが多く、今回の現象も正確な原因は不明という。 磁気をかけた環境では骨を作る細胞が活発に働くことが知られている。 うろこの中にも骨を作る細胞が含まれている。 光を当ててキラキラ輝いているウロコに、徐々に強い磁気をかけていった。強力な永久磁石に相当する0.2テスラの強さになると、輝きは一斉に消えた。磁気の強さを弱くしていくと、0.2テスラを下回ったところから再び輝き始めた。 光を反射する成分は生体材料の「グアニン」。  

 

粘菌    

cAMP・・・ 粘菌がピンチになったときに出す成分 細胞性粘菌  10万まで集まる(一定で集合を止める) cAMPに作る量が集まることで少なくなる 別れて子実体になり胞子を作る

■糖尿病に 「群馬大学の久保原禅准教授は、微生物の粘菌が作り出す物質の中から、糖尿病治療薬の候補を見つけた。 細胞性粘菌の一種が作る物質『DIF1』は、抗ガン作用のある既知の物質に似ており、ガン細胞や健康な細胞への作用を調べた。マウス実験では抗ガン作用だけでなく糖の細胞への取り込み量が増えた。類似の物質では糖の取り込み量はほとんど増えなかった。」

■リズムを予測 「粘菌が体の厚みをところどころで変える振動現象の解明に、2008年、理化学研究所の原正彦・揺津機能アジア連携研究チームチームリーダーらが乗り出した。 粘菌を平らな場所におくと、体の内容物をシート状に広げて動き回る。体全体をふるわせているが、振動の発信源が頻繁に変わったり、2つに分かれたりする。体が安定した形に落ち着けば、発信源は心臓のように1カ所に留まりそうだが、何故かそうはならない。 このようなリズムのパターンが株式市場やさまざまな社会現象に通じるという。」

■粘菌を模倣したロボット 東北大学電気通信研究所の石黒章夫教授。生物の自律分散制御方式を探る上で、構造や動きが単純な「真性粘菌」である。「変形菌」とも呼ばれる菌の一種。 脳や神経を持たないのに、動物の様にエサを求めて這い回る。 真性粘菌に体はゾル状の「内質」(原形質)とゲル状の「外皮」で構成される。 外皮の各部分を収縮・弛緩させることで内質を流動させつつ移動する。 しさくしたロボットは、内質部分に水の入った風船、外皮には、複数の機械式ユニット(摩擦制御ユニット)をバネでループ場につないだ。