ノイバラ
⇒花及び赤く熟れた果実を採集し、十分乾燥する。 果実を砕いて風選し、種子のみを乾燥(営実)。
【生薬名】営実
【効能・効果】
○脚気:
*果実・種子を3~10g/日煎服。
*果実・種子を作末し2g/日飲む。
○月経困難:
*果実・種子を3~10g/日煎服。or果実。種子を作末し2g/日飲む。
○月経不順:
*果実・種子を3~10g/日煎服。
*果実・種子を作末し2g/日飲む。
○魚の中毒:
*果実・種子を3~10g/日煎服。or果実。種子を作末し2g/日飲む。
○小児の疳:
*果実・種子を3~10g/日煎服。
*果実・種子を作末し2g/日飲む。
○小便不利:
*果実・種子を3~10g/日煎服。or果実。種子を作末し2g/日飲む。
○食中毒:
*果実・種子を3~10g/日煎服。or果実。種子を作末し2g/日飲む。
○腎臓病:
*果実・種子を3~10g/日煎服。or果実。種子を作末し2g/日飲む。
○頭痛:
*果実・種子を3~10g/日煎服。or果実。種子を作末し2g/日飲む。
○血の道:
*花を煎服・
○尿利過多:
*果実・種子を3~10g/日煎服。or果実。種子を作末し2g/日飲む。
○尿利減少:
*根を4~10g/日煎服。
○浮腫:
*果実・種子を3~10g/日煎服(著効)。 *果実・種子を作末し2g/日飲む(著効)。 *根を4~10g/日煎服。
○便秘:
*果実・種子を3~10g/日煎服(著効)。 *果実・種子を作末し2g/日飲む(著効)。
○夜尿症:
*果実・種子を3~10g/日煎服。
*果実・種子を作末し2g/日飲む。
○癰疽:
*果実・種子を3~10g/日煎服。or果実。種子を作末し2g/日飲む。
【注意】
*多量に用いると猛烈な下痢を起こす。
ノコギリクワガタ
■2800~2500年前 2011年、奈良県御所市の秋津遺跡で、縄文時代のノコギリクワガタの遺体が出土した。
ノコギリソウ (参照→セイヨウノコギリソウ) ノコギリパルメット
【学名】Serenoa serrulata、(S.Repens sabal sarrulata)
【英名】Saw palmetto、sabal
◎液果。
【成分】緑色精油 不揮発性油 ステロイドサポニン 樹脂 タンニン
【効能・効果】
■生殖器の疾患:
*男性の精巣萎縮
*性欲低下
*インポテンツ
■泌尿器の疾患:
*前立腺炎
*前立腺肥大
■夜尿症
■女性の機能性不妊症
■母乳の分泌を促進する
■かぜ
■上気道カタル
■喘息
ノコギリヤシ
⇒北米南部から中南米にかけて分布する。 アメリカ先住民の一部は、果実をすりつぶし強壮食品として利用。
【成分】果実には脂肪酸、総ステロール、βーシトステロール、脂肪アルコール、オクタコサノール、ヘキサコサノール
【効能】
1.オクタコサノールやステロールが、前立腺肥大の原因となるDHT(ジヒドロテストステロン)の働きを抑制するとの報告があり、前立腺肥大による排尿困難・排尿痛への効果が期待できる。
2.フランスでは果実の抽出エキスが医薬品として認められ、又米国では健康食品として販売されている。 精巣内で作られた男性ホルモンの一種、テストステロンは血液に送り込まれるとともに前立腺に取り込まれる。前立腺内のテストステロンは5ーαーリダク ターゼという酵素の作用によりジヒドロテストステロン(DHT)という物質に変化、細胞質におけるタンパク質の精製や細部分裂を誘発するタンパク受容体(レセプター)に結合し、前立腺の肥大する原因になると考えられている。加齢とともにテストステロンの産生量は減るが、生殖能力の維持の為、血中から前立腺に取り込まれることにより、前立腺肥大が起こり易くなるという。ノコギリヤシ果実エキスは、この際に、
(1)還元酵素である5ーαーリダクターゼを阻害し、ジヒドロテストステロンの生成を抑制する。 (2)ジヒドロステロンとレセプターとの結合を阻害するの2つの機能により前立腺肥大を治療する。
ノビル
⇒鱗茎を秋~冬に採集し、乾燥後、黒焼きする。 【学名】Allium grayi
【別名】コビル、ヒルナ
【分類】ユリ科、多年草
【原産地】日本
【特徴】各地の畑や道端、土手などに生え、根生葉は長さが20~30cmになり、断面は三日月状をしています。全体にニラ臭があります。
【効能・効果】
○胃ガン:
*鱗茎を生食する。or黒焼き末を飲む、
○咽喉痛:
*鱗茎の黒焼きをそのままor砂糖湯で飲む(著効)。
○肩こり:
*鱗茎をつぶして塗布。
*鱗茎の黒焼き末をヒマシ油で練って塗布する。
○気管支炎:
*鱗茎を生食する。or黒焼き末を飲む、
○切り傷:
*鱗茎をつぶして塗布。
*鱗茎の黒焼き末をヒマシ油で練って塗布する。
○月経不順:
*鱗茎を生食する。or黒焼き末を飲む。
○下痢:
*葉を食べる。
○五十肩:
*鱗茎をつぶして塗布。
*鱗茎の黒焼き末をヒマシ油で練って塗布する。
○子宮出血:
*鱗茎を生食する。or黒焼き末を飲む、
○食欲不振:
*鱗茎を生食する。or黒焼き末を飲む、
○疔癰:
*鱗茎をつぶして塗布。
*鱗茎の黒焼き末をヒマシ油で練って塗布する。
○打撲:
*鱗茎をすり下ろし、小麦粉で練って塗布する。
○毒虫の刺傷:
*鱗茎をつぶして塗布。
*鱗茎の黒焼き末をヒマシ油で練って塗布する。
○肺壊疽:
*鱗茎を生食する。or黒焼き末を飲む、
○肺膿瘍:
*鱗茎を生食する。or黒焼き末を飲む、
○腫れ物:
*鱗茎の黒焼きをそのまま塗布。or酢で練って塗布(著効)。
○百日咳:
*鱗茎を生食する。or黒焼き末を飲む、
○扁桃炎:
*鱗茎の黒焼きをそのままor砂糖湯で飲む。
*鱗茎をつぶして塗布。
*鱗茎の黒焼き末をヒマシ油で練って塗布する。
○やけど:
*鱗茎をつぶして塗布。
*鱗茎の黒焼き末をヒマシ油で練って塗布する。
野菊花(のぎくか)
【処方名】:[野菊花][野菊]
【基原】キク科(Compositae)野菊Chrysanthemum indicum L. シマカンギクの頭状花を乾 燥。
【性味】味は苦辛、性は涼。
【帰経】肺・肝経。
【分類】辛凉解表薬。
【効能・効果】
○清熱解毒
<1>高血圧
<2>・疔
○狂犬に噛まれたとき。
「細末にし、酒で調服する。」
【配合処方】
■野菊湯:[野菊花、金銀花、蒲公英、紫花地丁]