静脈に血の塊(血栓)が出きる仕組み

理化学研究所は、静脈に血の塊(血栓)が出きる仕組みを解明した

 

血液の流れが遅くなると赤血球の細胞膜中にある酵素(エラスターゼ)が引き金となり、血液凝固因子が働き出すという。

理研超分子科学研究室の貝原真副主任研究員らは、プラスチック製人工血管を使って実験した。
血液の流動性を計測する特殊な道具を使い、

まず血液凝固に関係している成分が赤血球であることを突き止めた。

次ぎに血漿中のどの血液凝固因子が関与しているかを調べたところ、13あるうちの第9因子が赤血球により活性化され、血液の流れを停滞させて血栓を作っていたという。

この因子を活性化する物質を赤血球膜から抽出して解析したところ、血管壁や細胞組織上にあるエラスチンと呼ぶタンパク質を分解する酵素、エラスターゼであることが分かった。

今回解明した血液凝固の仕組みは体内の要因による反応。
血管の損傷などで血が固まる外部要因の反応に対して、作用するタンパク質や因子などはよく分かっていなかった

2017年12月04日