薬物<わ>

【薬物名わ】 

ワイルドインディゴ  

【学名】Baptisia tinctoria  

【英名】Wild indigo、 American indigo、yellow indigo  

【使用部位】根。  

【成分】アルカロイド(バプトキシン)      配糖体      樹脂  

【効能・効果】     

[1]関節炎     

[2]炎症一般:リンパ腺の炎症を抑える。     

[3]敗血症     

[4]気力の低下を伴い治療が長期に及ぶ慢性的な熱病     

外用(軟膏):

[1]感染性潰瘍           

[2]ただれ           

[3]乳頭の潰瘍   

 

ワイルドキャロット

【学名】Daucus carota

【英名】Wild carrot、Queen Anne's lace(アン女王のレース)

【使用部位】茎葉・種子・根。

【成分】    

<1>茎葉・種子:精油           

(種子:ピネン・カロトール・ダウコール・リモネン)            アルカロイド(ダウルシン)    

<2>根:ビタミンC、B1B2               カロチン                     糖質                     ペクチン                    ミネラル  

【効能・効果】     

<1>地上に出ている部分には殺菌・利尿効果があり  *膀胱炎、*前立腺炎     

<2>茎葉:①尿路結石       

   ②尿砂の予防・排出         

   ③尿酸の排出を促進---痛風     

<3>種子:

①消化器系の苦痛を緩和する。        

②月経の開始を促す。     

<4>種子から作ったお茶:疝痛・鼓腸     

<5>精油:平滑筋に対する抗痙攣作用  

【注意】:妊娠中は種子の使用は不可。  

【参考】    

<1>われわれが食べている栽培種のニンジン(ナニンジン)の祖先。                「ナニンジン」には抗ガン作用がある。

<2>ニンジン類には駆虫作用がある。  

【ハーブ】     

「ワイルドキャロット」(Carrot,Daucus careta) 「ペンシルベニア州に住む多くのオランダ人は月経促進薬として、また、性交後の避妊に明かな効力がある野生のニンジン(Queen Anne's lace)=wild carrotの種子を用いました。  

 

ワイルドストロベリー  

【学名】Fragoria vesca  

【英名】Wild=Alpine strawberry(ワイルドストロベリー)  

【和名】ヨーロッパクサイチゴ  

【分類】バラ科、多年草。  

【原産地】ヨーロッパ北部~北米  

【効能・効果】     

<1>果実:緩下剤     

<2>葉:ハーブティー  

 

ワイルドチェリー

【学名】Prunus serotina

【英名】Wild cherry、wild black cherry、choke-cherry(セイヨウミズザクラ)

【使用部位】樹皮。       

【成分】青酸配糖体:秋に収穫したものには、高濃度の青酸が含まれ、春に 収穫したものには少ない。  (プルナシン)     

酵素(プルナーゼ)     

クマリン      

精油     

タンニン      

樹脂

【効能・効果】

<1>咳止め(刺激性・神経性・連続性)

<2> 消化を促進する(青酸配糖体と精油) 

【参考】    

<1>青酸配糖体は体内に摂取されると、加水分解されてグルコース、ベンズアルデヒド、青酸(シアン化水素酸)を生成する。 青酸はただちにほとんどが肺から排出されるが、肺ではまず呼吸数が増加し、 次ぎに咳反射を引き起こす感覚神経が鎮静される。青酸は猛毒であるが、薬用として適量のワイルドチェリー樹皮を用いる分には青酸含有量が低い(0.07~0.16%)なので、全く安全な治療薬である。  

 

 

ワイルドパンジー

【学名】Viola tricolor

【英名】Wild pansy、heartsease、love-lies-bleeding、love in idleness         (サンシキスミレ)

【使用部位】地上部。

【成分】サリチル酸      

サリチル酸塩:抗炎症作用      

サポニン:去痰作用      

アルカロイド      

フラボノイド(高濃度のルチン 24%以下):抗炎症作用      タンニン      

粘液:胸の苦痛を緩和する

【効能・効果】     

皮膚病(湿布剤・軟膏)     

乾癬     

にきび     

乳児の頭部湿疹     

利尿作用(全草)     

頻尿     

排尿時の疼痛     

痛風     

慢性関節リウマチ     

打撲(花)---毛細血管破壊の予防     

アテローム性動脈硬化症(花)     

体液停留の抑制     

緩下作用     

子供の夜尿症     

失恋を癒す(浸出液)  

【参考】 花には、高濃度のルチンが含まれる。  

 

ワイルドレタス  

【学名】Lactuca virosa  

【英名】Wild letuce  

【使用部位】乾燥葉。  

【成分】苦味ラテックス:ラクツシン      ラクツコン          ラクツピクリン アルカロイド      トリテルペン 鉄      ビタミンA、B1、B2、C  

【効能・効果】乳液にはケシと類似の作用がある。不眠症     

精神不安症・全草に鎮静作用あり。     

刺激性の咳:乳液をケシの代わりに用いる。

百日咳     

から咳  

【注意】多量の服用は有毒。