薬物<い>




イ⇒イグサ科の「イ」⇒「燈心草」

イエロー・クォーツ  YELLOW QUARTZ
=「シトリン」とも呼ばれています。Citrine(黄水晶)。
シトリンはトパーズの代用にされる。
◎コニュケージョンを刺激する。
積極的なイメージを出したい時に。
◎太陽の黄色い光線を反射する。
◎この磁気的な放射エネルギーは、あなたの発声を助けてくれます。
◎応用:人との対話力不足に。


イエロークリスタル
◎応用:頭脳を明晰にする。



イカ
イカは大きくなるとアンモニアの量が増える。
■ソデイカ(水深400mに生息)・・・
刺身に使われるイカ・・・・・回転すしでも。
近海で捕れる最大のイカ。
スーパーで見る分厚いイカ
■アオリイカ・・・40cm
⇒「烏賊骨」

【効能・効果】
○胃拡張:
烏賊骨を炙って作末or黒焼き末を飲む(著効)。
○胃酸過多症:
烏賊骨を炙って作末or黒焼き末を飲む(著効)。
○脚気:
スルメ1枚を細かく裂いて、甘草を加え煎服する。
○カツオ中毒:
スルメを煎服する。
イカ墨を飲む。
○キノコ中毒:
スルメを煎服する。
イカ墨を飲む。
○切り傷の出血:
烏賊骨()を作末し塗布する。
○車酔い:
スルメをかじっていると良い。
○骨折:
「烏賊骨末ニワトコの茎葉花黄柏末」酢で練って塗布する(著効)。
○舌から出血:
「烏賊骨末ガマ花粉」等量混ぜ、塗布する。
○ジンマシン:
スルメを煎服する。
イカ墨を飲む。
○新生児のヘソから出血:
烏賊骨()を作末し塗布する。
○打撲:
「烏賊骨末ニワトコの茎葉花黄柏末」酢で練って塗布する(著効)。
スルメの黒焼き末を飲む。
○捻挫:
「烏賊骨末ニワトコの茎葉花黄柏末」酢で練って塗布する(著効)。
スルメの黒焼き末を飲む。
○脳出血:
スルメ1枚を細かく裂いて、甘草を加え煎服する。
○フグ中毒:
スルメを煎服する。
イカ墨を飲む。
○腹満:
スルメ1枚を細かく裂いて、甘草を加え煎服する。
○婦人病:
烏賊骨を炙って作末or黒焼き末を飲む(著効)。
○やけど:
烏賊骨末を甘草の煎汁で練って塗布する。
  

【参考】
◎イカのゴロ(内蔵の一部)には、カドミウムが含まれている。そのため大半は廃棄される。
 

■軟骨から抗菌物質抽出ー虫歯菌だけに作用ー
「東洋水産などの研究グループは、イカの軟骨に虫歯菌を退治する強力な抗菌物質があることを見つけた。これまでの虫歯菌用抗菌剤と違い、虫歯菌だけを殺してほかの細菌には影響を与えないのが特徴。
日本大学・成蹊大学との共同研究の結果、抗菌作用があるのはイカの軟甲に含まれる「キトサン」と呼ばれる物質。
これを虫歯菌のミュータンス菌やソブライス菌に加えたところ、15秒で、ほとんどの虫歯菌を殺せた。キトサンは5ppmの低濃度で効き、強い抗菌力があることが分かった。一方、虫歯菌以外の有用細菌にはほとんど影響が無かった。
キトサンはカニ・エビの殻にも含まれるが、虫歯菌だけを殺す性質があるのはイカからの物質だけ。1996.4.13《日本経済新聞》」
 

■スルメイカ
「イカは、大別するとアカイカ科、ジンドウイカ科、コウイカ科などに分類され、スルメイカはアカイカ科に属する。
スルメイカの産卵場所は九州南方海域と推定されている。孵化した幼イカは日本海と太平洋に二手に分かれて北上しながら成長し、北海道周辺海域でUターン、南の海へ戻って産卵し、一生を終える。
夏を中心に4月~10月までが旬。新鮮なものは、黒茶褐色の斑点がチカチカと明滅することから「イカのチョウチン」と言われている。指ではじくと、チカチカの斑点が移動するのが新鮮だ。
アミノ酸の一種であるタウリンが多く含まれ、タコと同様、コレステロールや中性脂肪の調整、成人病の予防などの効用がある。乾燥してスルメなどにすると表面から白い粉がふくが、これがタウリンなので、取り除かないほうがよい。1996.9.《朝日新聞》」

■イカ墨
「全国にイカスミ食品の開発がブームになるキッカケは、青森県産産業技術開発センターのバイオテクノロジー開発部の研究だ。同センターはイカスミに含まれる新しいムコ多糖ーペプチド複合体を発見した。この複合体をさらに研究し、この糖鎖成分の構造を精査したところ、新規な配列であることを突き止めた。
マウスで実験したところ、約65%にガン治癒効果が表れたという。」2000.7.13《日経産業新聞》

■カドミウム汚染
「環境庁は、イカやサメなどの海洋生物の汚染物質濃度に関する調査を行い、1日、海域ごとの汚染結果を発表した。汚染は太平洋岸より東シナ海、日本海がひどく、東シナ海のイカからは、太平洋岸の親潮域より12倍も高い濃度のカドミウムが検出された。
調査は、親潮域、本州南岸沿いの黒潮域、日本海、東シナ海の4海域。イカの肝臓から検出されたカドミウムは、東シナ海が1g中に269マイクログラムと最高で、親潮域は22マイクログラムと最も少なかった。日本海は147マイクログラム、黒潮域は95マイクログラムだった。」

■内蔵から重金属除
「北海道立工業試験場(札幌市)などはイカの内蔵に含まれる重金属を取り除き、養魚飼料として加工する技術を開発した。道内で処分するイカの内蔵は年間1万~2万トンに達し、新たな利用方法の確立が求められていた。3年後をメドに重金属を完全に除去した養魚飼料を実用化し、民間企業に技術移転する。
ホタテのうろから重金属を除去する技術を応用する。前処理としてイカの内蔵を加熱しながら遠心分離器で油分をン分離する。その後、希硫酸を加えて内蔵に含まれた重金属を水にとかし、残った部分を飼料原料として利用する。油分からはEPAやDHAなども抽出する。」2002.12.13《日経産業新聞》

■活け締め
「北海道立工業技術センター(函館市)や函館市内の水産物卸の研究グループはイカを活け締めし、鮮度を長時間維持できる技術を開発した。試験出荷では従来の5倍近い高値が付いた。
イカの胴と頭の間の運動神経を切断し、高濃度の酸素を含む海水中に5℃で保存する。鮮度に関わるアデノシン三リン酸(ATP)の減少を抑え、24~48時間は高鮮度を保てる。」2006.3.15《産業》

■8本足
「足が10本の一般的なイカと異なり、8本しかない水類の「ヤツデイカ」(ヤツデイカ科)が2008年4.14、兵庫県新温泉町沖の日本海で捕獲された。世界でも捕獲例が少なく、完全な形で見つかるのは日本初という。
暗い赤紫色で動態の長さ約27cm、重さ約720g。ホタルイカ漁の漁師が捕まえた。
鳥取県立博物館の職員でイカを研究する和田年史さんが確認した。和田さんんによると、ヤツデイカは熱帯地域の太平洋やインド洋などの深海に生息。8本あるのは正確には腕で、成長過程で、エサを獲るための触腕と呼ばれる2本の腕が切れて8本腕になる。



イガイ⇒「淡菜」
イガコウゾリナ⇒「地胆頭」

イカナゴ(玉筋魚)


イカリソウ
=「淫羊」
⇒開花の頃に地上部を刈り取り陰干しする。
秋に根を掘り出し、ヒゲ根を去り水洗して乾燥。
◎「仙霊脾酒」
  

【効能・効果】
○胃アトニー:根を煎服。
○陰痿:葉8~20g/日煎服or粉末を飲む。
○強壮:
①葉8~20g/日煎服or粉末を飲む。
②「葉・反鼻・菟絲子」煎服。
③「葉・反鼻・朝鮮人参」煎服。
○健忘:葉8~20g/日煎服or粉末を飲む。
○四肢のケイレン:
葉8~20g/日煎服or粉末を飲む。
○食欲不振:根を煎服。
○神経衰弱:葉8~20g/日煎服or粉末を飲む。(性的神経衰弱)
○中風による半身不随:根を煎服。
○低血圧:根を煎服。
○疲労回復:葉8~20g/日煎服or粉末を飲む。
○不眠:根を煎服。


イグサ
■集中力
「タタミなどに使われるイグサには子供の集中力を持続させる効果があることが、森田洋・北九州立大准教授の研究で分かった。」


イクラ
○本物・・・イクラもスジコも、[シロザケ]の卵。

■醤油漬け
「イクラは、既製の醤油漬けを買うと高価な上に少量しかない。生筋子から作ってみよう。ボウルに体温よりやや高めのぬるま湯を入れ、指でほぐしながら薄皮から外す。粒をざるに入れ水を張ったボウルと重ねて軽く手でかき混ぜながら余分な脂やスジを落とす。
脂が残ると生臭いので、7~8回水を取り替えながらていねいに。洗っていると粒が白濁するが、漬けると透明に戻るので心配ない。
漬け汁は酒・醤油を7:5~8:5の割合で用意し、小鍋にかけてアルコール分を飛ばしてから醤油を加え、冷やしておく。イクラをつけ込んでできあがり。」

○代替品
[カラフトマス][サクラマス][ニジマス]など、マス類の成熟卵。未熟卵はスジコの代用に使う。

○人造イクラ
皮膜の材料は人造キャビアに使われるアルギン酸ナトリウム。
(吾妻博勝著「鯛という名のマンボウ アナゴという名のウミヘビ」p122)

■DHA
「日油はサケの魚卵(イクラ)の油分から採れるPC-DHA(ホスファチジルコリン-ドコサヘキサエン酸)に睡眠調節の効果があることを確認した。
被験者9人にPC-DHAを1日当たり1000mg摂取したところ、実験開始3ヶ月後にレム睡眠が平均20分程度増加した。実験前に比べてレム睡眠の時間を約2割増やす効果があった。
熟睡感が得られないのは、レム睡眠が不足してノンレム睡眠とのバランスを欠くためとされ、レム睡眠の増加で熟睡感を得ているという。
PC-DHAを摂取すると、神経伝達物質「「アセチルコリン」の代謝が進み、脳幹にあるコリン作動性細胞の活動が活発になる。睡眠時にコリン作動性細胞が活発になることで、レム睡眠を促すと見られる。」


イケマ⇒「牛皮消」参照
○キョウチクトウ科。つる性の多年草。肥大した根を生じる。
イケマの根には心臓毒で、ステロイド配糖体を含有。


イシガキダイ

■シガテラ中毒
藻で繁殖するガンビエールディスカスが毒を作る(毒の原因物質)
伊豆地方でも


イズミエビ
健康成分
「徳島県立工業技術センターは小型のエビの一種であるイズミエビとワカメのめかぶから健康維持に役立つと見られる成分を確認、機能性食品にする技術を開発した。
県内企業に技術移転し、商品化を支援する。」1999.5.14《日本経済新聞》

イスランドゴケ
【学名】Cetraria islandica
【英名】Iceland moss
◎乾燥した地衣全体。
【成分】粘液(70%以下):
      リケニン
      イソリニケン
    苦味フマル酸
    ウスニン酸
    ヨウ素
【効能・効果】
     抗菌作用がある地衣類。
     呼吸器疾患:喘息、結核
【参考】
日本に自生する近縁種「エイランタイ(var. orientalis)」は苦味質を欠く。


イセエビ
「アカイセエビ」小笠原で近年見つかった。
■新種
「東京・小笠原諸島だけに生息し、南方系の『カノコエビ』の一種と見られてきた体長約40cmの伊勢エビを新種と突き止め、『アカイセエビ』と命名した。」(関口秀夫・三重大生物資源学部助教授)
■ゴウガワリ
「脱皮したばかりの伊勢エビのこと。そのまま殻ごと食べられる」
  

【効能・効果】 クルマエビ・その他のエビでも良い。
○ウルシかぶれ:
生エビの絞り汁を塗布する。
○疥癬が内攻した時:
殻を煎服する(著効)。
○乳房腫:
殻の黒焼き末を飯粒で練って塗布する。
○はしかが内攻した時:
殻を煎服する(著効)。
○腫れ物:
殻の黒焼き末を飯粒で練って塗布する。
○疽:
殻の黒焼き末を飯粒で練って塗布する。
○扁桃肥大:
殻の黒焼き末を飲む。
        
◎イセエビの脚の筋肉は興奮性と抑制性の2種類の神経に支配されている。
筋肉を興奮せせるための神経と、それを抑える作用をもった神経である。


イソギンチャク
◎「スナイソギンチャク」
「イソギンチャク類には毒を持つのものが多い。
有毒成分(タンパク質毒)。パリトキシンという動物最強の猛毒を持つと言われている。」

■南極で発見
2014年、南極のロス海(昭和基地の反対側にある)に張り出した棚氷の下面に小さなイソギンチャクが多数生息しているのが発見された。
1/4の米科学誌ウロスワンに掲載され、新種に分類された。
このイソギンチャクは不透明な白色で長さ2㌢㍍の細長い形。
体の大半は棚氷の下面に埋まっており、20~24本ある触手だけ海中に広げている。米オハイオ州立大とネブラスカ大の研究チームは国際的な南極観測プロジェクトの一環として2010~2011年に行った調査で、ロス棚氷の先端部分(厚さ250~260㍍)2カ所に熱水を集中噴射し、下の海まで掘削した、
その穴から遠隔操作の小型探査機を入れ、カメラで棚氷の下面を調べた。その結果、細長いイソギンチャクが多数、氷に埋まって触手を広げているのを発見。採取した調べたところ、ムシモドキギンチャク科エドワルドシエラ属の新種と分かり、種名をプロジェクト名から「アンドリラエ」と名付けた。


イタチ
イタチの毛が、細い筆に使われる。人形の顔を描く。絵画で細い線を描く。
イタチの仲間で体長15cmぐらいの「イイズナ」が北海道に生息する。
イイズナは世界最小の肉食動物。
  

【効能・効果】
○胸痛:黒焼き末を飲む。
○胎毒:黒焼き末を飯粒で練って塗布する。。
○尿意頻数:黒焼き末を飲む。
○腹痛:黒焼き末を飲む。
○リウマチ:肉を煮るor焼いて食べる。
○肋膜炎:肉を煮るor焼いて食べる。

イタチガヤ⇒「金絲草」

イタドリ
=火山の噴火の後に、一番早く芽を出す。三原山で。
⇒「虎杖根」
◎虎杖根を煎服すると、
     健胃作用
     緩下作用
     利尿作用
     通経作用
     血糖降下作用

【効能・効果】
☆かぜ:虎杖根を5~20g/日煎服する。
☆月経困難:虎杖根を5~20g/日煎服する。
☆口渇:「虎杖根甘草」琥珀色になるまで煎じ、冷やした(冷飲子)を飲む。
☆消化不良:虎杖根を5~20g/日煎服する。
☆常習便秘:虎杖根を5~20g/日煎服する。
☆神経痛:虎杖根を5~20g/日煎服する。
☆せき:「虎杖根甘草」琥珀色になるまで煎じ、冷やした(冷飲子)を飲む。
☆喘息:虎杖根を5~20g/日煎服する。
☆糖尿病:虎杖根を5~20g/日煎服する。
☆尿閉:虎杖根を5~20g/日煎服する。
☆疽:虎杖根の煎汁で罨法。
☆婦人病:虎杖根を5~20g/日煎服する。
☆浮腫:虎杖根を5~20g/日煎服する。
☆リウマチ:
虎杖根を5~20g/日煎服する。
新芽を煎服。
☆夜尿症:
☆肋膜炎:虎杖根を5~20g/日煎服する。

■タデ喰う虫
「2010年、19世紀に観賞用として日本から持ち込まれイギリス全土に広がって、在来植物を駆逐しているタデ科の植物イタドリの駆除のため、カメムシ目キジラミ科のイタドリマダラキジラミという体長2mmの虫(成長すると蛾)を日本から輸入することになった。
イタドリは日本など東アジア原産の多年草で高さ1mに成長する。アスファルトを突き破って成長する
日本では、この虫がイタドリの汁を吸って枯らすため被害出ていない。」


イタリアニンジンボク
【学名】Vitex agnus castus
【英名】Chaste tree、chasteberry(処女の果実)、monk's pepper(修道士のコショウ)
【使用部位】果実
【成分】精油
    配糖体
    フラボノイド
    苦味質
    アルカロイド

【効能・効果】
①制婬薬
②黄体形成ホルモンの生成を増加
③プロラクチンの生成を増加
④母乳の分泌を促進
⑤出血多量
⑥頻発月経
⑦月経過多
⑧蜂更年期障害
⑨月経前症候群(PMS)
⑩子宮筋腫
⑪子宮内膜炎
⑫ピルの使用中止後の正常な排卵と月経の回復
  

【参考】
   agnus=子羊。castus=処女。



イチイ
=「一位葉」
【基原】イチイ科イチイ属。
【学名】Taxus baccata 。タクスス(Taxus)は、ギリシャ語の弓を意味するタキソン(taxon)に由来し、英語の毒(toxin)の語源になっている。
【英名】Yew

⇒7月頃、前年に出た葉および小枝の木部を採集し、切り刻んで乾燥する。

◎葉・木部を煎服すれば、利尿作用・通経作用がある。  

【別名】「アララギ」「オンコ」
【成分】タキシン(taxine)、タキソール(taxol)
【作用】ケイレン、硬直
    
■百年戦争(1338~1453)
「エドワード三世のイギリス軍の弓隊はイチイの木でつくられた長弓をひくことでヨーロッパ中に恐れられていた。イチイの弓は堅くてよくしなり、長い距離を射るのにバツグンの効果があった。」

■毒殺
「アガサクリスティの「ポケットのなかにライ麦を」はイチイが風景の一部になっているイギリスだからこそ。誰にでも容易に手に入る毒としてイチイの毒成分であるタキシンがマーマレードに混入された。」
イチイの毒性分は、葉(落葉)にも、枝にも、タネにもすべて含まれている。しかし、赤く熟した生の実の部分だけは毒を持たない。赤い果肉そのものに毒は無いが、チューチューなめたりかじったりしているうちにタネを誤って飲み込み、子どもが事故に遭っている。
体内に入った毒成分は、消化器ですがやく吸収され心臓へと作用してゆくが、中毒症状は家畜の種類や個体差で大きい。
致死量:ウシ・・・生葉で1g~10g/kg
  

【効能・効果】
○肝臓病:葉・木部を8~20g/日煎服する。
○高血圧:葉・木部を8~20g/日煎服する。
○神経痛:葉・木部を8~20g/日煎服する。
○心臓病:葉・木部を8~20g/日煎服する。
○腎臓病:葉・木部を8~20g/日煎服する。
○タンパク尿:葉・木部を8~20g/日煎服する(著効)。
○中風:葉・木部を8~20g/日煎服する。
○糖尿病:葉・木部を8~20g/日煎服する(著効)。
○膀胱炎:葉・木部を8~20g/日煎服する。   
○リウマチ:葉・木部を8~20g/日煎服する。
○肋膜炎:葉・木部を8~20g/日煎服する。
    

■婦人科系ガンの効果
「乳ガンや卵巣ガンに圧倒的な効果を持つ抗ガン剤が、いよいよ日本でも実用化が近づいてきた。仏・ローヌ・プーラン・ローラーの「タキソテール」 は96年10月に厚生省の認可を得、米・ブリストル・マイヤーズ スクイブの「タキソール」もこの秋には認可となりそうだ。
樹齢数100年のイチイがから抽出---という素材の難しさを、両社は4年ほどで育つ若木を使ってクリアしている。さらにわずか3ヶ月で若木にすることに岡山理科大学や塩水港精糖のグループが成功。肺ガンや肝臓ガンなど摘要例の拡大が予想されるだけに、効率生産の開発競争がとり激しくなってきそうだ。
『タキサン類』と呼ばれるこれらの物質は大きく分けて2つ。日本で先行したのはローヌ・プーラン・ローラーの「タキソテール」(一般名:ドセタキセル)で、乳ガン、ある種の肺ガンを対象に昨年承認された。同社と中外製薬とで販売するが、日本での販売日などは公表していない。さらに別のガンでも臨床試験を進めているという。
  一方、世界的には先に注目を集めたのは、ブリストル・マイヤーズスクイブの「タキソール」(一般名:パクリタキセル)。患者からの要望が強く米国で92年にスピード認可され、日本では当初予定よりかなり遅れていたものの、この秋には認可となる見込みだ。
タキサン類はイチイの樹に含まれるジテルペン化合物で、樹皮などに極少量しか含まれていないのが大きな問題だった。抗ガン剤としての効果が明らかになってからは米国でイチイの不法伐採が起こり、社会問題になったほど。 1997.2.13《日刊工業新聞》
    

■三井石化はイチイの樹皮から抽出される抗ガン剤の『パクリタキセル』(一般名『タキソール』)を組織培養によって効率良く生産する技術にメドをつけた。イチイの細胞にジャスモン酸と呼ぶ物質を作用させ、通常の7倍以上に生産量を増やした。
    

■パクリタキセルを細胞培養で中間体をもとに合成。1998.2.4《日経産業新聞》



イチゴ
50℃の湯に2~3分間漬ける・・・・鮮度が保持される(野菜・イチゴ)
■品種改良
「クリスマスイブまで2週間。菓子店の店頭にはもうすぐイチゴで彩られたケーキが並ぶ。この時期国産イチゴの供給に大きく貢献しているのが、イチゴ苗品種改良のホープ(北海道東神楽町)だ。
早春が旬のイチゴは端境期の夏や秋に実がなる品種はほとんどなく、ケーキ用の大半が米国からの輸入品だった。「旬と同じ食味のイチゴが出来ないか?」と考えた高橋社長が、ワサビの品種改良の経験を生かして新品種(ペチカ)を生みだした。表面が硬い米国産に比べ、ペチカは表面が軟らかい。」2002.12.11《日経産業新聞》

■あまおう
「福岡県産のいちご「あまおう」は大粒で美味。イチゴは低い気温でゆっくり時間をかけて育てると、大きな実をつける。
栃木「とちおとめ」
佐賀「さがほのか」
静岡「章姫アキヒメ」

■四季を通じて
「北海三共(三共の農薬子会社、北海道北広島市)は、2004年春、四季を通じて実が採れる品種を品種登録し『夏実(なつみ)』という名称で販売。」2004.8.24《日経産業新聞》

■通年収穫
「植物の組織培養で苗を生産する新居バイオ花き研究所(徳島県阿南市)は通年収穫でき、糖度が最高級の20度となるイチゴ新種を開発、農林水産省に種苗登録を申請した。
従来は冬場に限定されていたイチゴを年間を通して収穫できるので収量と収益は10アール当たり4倍の20トン、2100万円になる。株分けや防疫の管理も不要。
新種は茎の頂部でウイルスに侵されていない「生長点」を培養するため、受精能力が強く、無農薬栽培で疫病やウドンコ病・炭疽病などにほとんどかからない。
糖度は、他の高級イチゴが14度程度なのに対し、サクランボの「佐藤錦」やブドウの「ロザリオ」なみの20度
果皮は硬めで食感が良く長距離輸送に耐える。
従来のイチゴはツルが伸び子株をつくり半年で3回実をつけるが、新種は親株のみで成長するため、つる切りの手間がかからない。種苗価格は\250。2005.3.31《日経産業新聞》

■DNA鑑定
栃木県農業試験場はイチゴのDNA(デオキシリボ核酸)配列から品種を短期間で識別する技術を開発した。栃木県特産「とちおとめ」など国内主要17品種が識別できることを確認、県は特許申請した。識別できる17品種はイチゴの作付け面積の93%を占めるという。
イチゴのヘタ(ガク)を採取して識別する。栃木県が開発した「とちおとめ」と「とちひめ」では、識別時間が最短で1日ですむという。
イチゴ苗などを違法に入手して育てる『海賊版農産物』の取り締まりと抑止に活用する。
国内では農産物の新品種は、種苗法に基づいて登録すれば、新品種の開発者が独占的に栽培・販売できる。ただ、開発者に無許可で苗などを生産・流通する事例が増えているという。県は20004年度に、とちおとめなどの苗の違法な流通・栽培を7件確認している。2005,4,21《日経産業新聞》

■遺伝子組み換え
「2008年、産業技術総合研究所北海道センター(札幌市)にある完全密閉の植物工場。水耕栽培するクリーンな室内では気温・湿度・風量・風速などが24時間管理されている。
そこでは遺伝子組み換え技術でイヌの歯周病を治す効果がある遺伝子を入れた。できたイチゴはそのまま食べない。凍結乾燥してから作末し、さらに紫外線を当てて遺伝子を完全に壊し、遺伝子が外部に漏れないようにする。」

■自在に操る
「倉本強さん(65)が組合長を務める農事組合法人、布引施設園芸組合(長野県小諸市)にはイチゴ狩りの観光客に交じり、農業関係者や研究者の来訪が後を絶たない。
収益の柱の1つ、苗産生は年100万本と国内最大規模になった。倉本の作る苗はいつ植えても、キッチリ60日後から絶え間なく赤い実を結ぶようにプログラムされている。
1999年の開園当初は試行錯誤を繰り返す。ある日、栽培データを眺めて気がついた。・・・・イチゴは音素変化や日射量に正確に反応してつぼみをつけている。
“食物も人間と同じ、キチンと会話すれば考えは通じる”。様々な計測センサーが植物の声を聞く耳となり、温度や日射、養分を制御して生産者の意思を伝える。とりわけ子供=苗の時期がカギを握るという。
遺伝子には手を触れず、日本人らしい発想で植物が持つ本来の能力を引き出す。誰も気づかなかった農業技術の空白地帯だ。」

■水素イチゴ
「愛媛県西条市は水素エネルギーを利用した冷凍技術の開発を進めてきた。日本名水百選の1つ「うちぬき」と呼ばれる湧水が豊富にあり、水温は14~15℃で一定だ。
西条市は地下水の冷熱と鉄工所の高温排熱により水素吸臓合金と水素の反応を駆動させて、5℃以下の冷水製造技術を開発した。この冷水を利用した市子第倍に成功し、「水素イチゴ」として2009年2月に商標登録した。
冷水を使えば外気温が高い季節でもイチゴ栽培が可能になる。

■病気を抑える照明
「2010年、兵庫県立農林水産技術総合センターは、神戸市の農家と組んでパナソニックと共同開発したイチゴの病気を防ぐ照明装置を順次導入。紫外線を利用した特殊な光をイチゴの実に当てて、実に白いカビができる「うどんこ病」の発生を抑える。光を受けたイチゴの実には「表面に目に見えない負担がかかり、イチゴが病気にかかりびくくなるよう自ら抵抗力を強める」効果がある。

■業務用で1位
ショートケーキなどに使う業務用国産イチゴのシェア1位が北海道の「ホーブ」(ジャスダック1382)。年間流通量約1000㌧の40~50%を占める。
特に夏から秋にかけて収穫する「夏秋イチゴ」では自社開発品種が圧倒的。
かって、国産イチゴは冬~春に収穫する品種が多く、夏場の洋菓子市場は米国産イチゴの独壇場だった。だが、「夏も安心・安全をPRできる国産をつかいたい」という声が根強く、10年以上も品種改良に没頭した。


イチジク Ficus carica
   ⇒「無花果」
イチジクは中南米やアフリカ、東南アジアに計800種、日本では16種。
1種ごとに受粉を担当するイチジクコバチの種も異なる。
コバチは全長1~2mm。メスのコバチは雄花の花粉をつめ、イチジクの花嚢の狭いすき間から、羽根や触角を失いながらも必死に入り込む。雌花に受粉し種子作りに貢献する。自らも花嚢の中で産卵し、孵化した幼虫はこぶの中で育つ。
成虫になると、まずオスが虫コブから出る、メスの虫コブを開けてやり、交配する。
メスはオスの手を借りてイチジクの雄花の花粉を花粉ポケットに詰め込み、オスが再び開けてくれる花嚢の穴から、他の花嚢を目指して飛び立つ。
オスは花嚢の中だけで生涯を終える。
【】クワ科イチジク属
【別名】トウガキ、ナンバンガキ
【英名】fig(フィグ)
◎光過敏症を引き起こす成分「フロクマリン類」を含有する。
⇒成熟した実は、そのまま陰干しする。
    葉は細く刻んで陰干しする。

【効能・効果】
〇イボ:
茎・葉の切り口から出る白汁を塗布する(著効)。
乾燥茎葉を入浴料にする(著効)
〇下血:
果実を食べる。
乾燥果実or 乾燥葉を煎服する。
〇痔:
茎・葉の切り口から出る白汁を塗布する(著効)。
乾燥茎葉を入浴料にする(著効)
果実を食べる。
乾燥果実or 乾燥葉を煎服する。
「葉ハス葉」煎服。
「葉忍冬黄連・黄柏」煎服。
〇消化不良:
果実を食べる。
乾燥果実or 乾燥葉を煎服する。
〇神経痛:
乾燥葉を入浴料にする。
〇吐血:
果実を食べる。
乾燥果実or 乾燥葉を煎服する。
〇冷え症:
乾燥葉を入浴料にする。
〇便秘:
果実を食べる。
乾燥果実or 乾燥葉を煎服する。
〇鼻血:
果実を食べる。
乾燥果実or 乾燥葉を煎服する。
〇貧血:
果実を食べる。
乾燥果実or 乾燥葉を煎服する。
〇婦人病:
乾燥葉を入浴料にする。
「乾燥葉ヨモギ葉」入浴料。
〇二日酔い:
果実を食べる。
乾燥果実or 乾燥葉を煎服する。
〇腰痛:
乾燥葉を入浴料にする。

イチジク葉抽出物
(イチジクの葉から得られた、精油を主成分とするものをいう。) イチジク精油   クワ科イチジク(Ficus carica LINNE)の葉より、水蒸気蒸留して得られたものである。成分は精油(プソラレン、パルミチン酸等)である。 製造用剤 Fig leaf extract
フィシン ファイシン  
クワ科イチジク(Ficus carica LINNE)又はクワ科ヒゴ(Ficus glabrata H.B. et K.)の樹液を、乾燥したもの、又はこれより、冷時~室温時水で抽出して得られたものである。成分はフィシンである。 酵素 Ficin

■薬用植物
「旧約聖書のアダムとイブのエピソードにもある用にイチジクの歴史は古く、紀元前3000年頃には栽培されていたとされる。日本に伝わったのは江戸時代。現在栽培されている品種は、1909年に広島の業者が米国から輸入した『桝井ドーフィン』種が8割を占める。
多くの薬効成分を含むことことから世界的にも薬用植物として利用されてきた。白い果肉に含まれるフィシンなどのタンパク質分解酵素に富み、肉料理や魚料理のデザートに適する。コレステロール上昇を抑えるペクチンなど食物繊維も多く、便秘にも効果的だ。
白い果肉の中央にある赤いツブツブがイチジクの花で、花の赤い成分はポリフェノールで抗酸化作用がある。また、果物の中ではカルシウム含有量が特に多い。」2003,8.30《日本経済新聞》

■フィグアンドナッツバー
「イチジクに夏果と秋果があり、秋果は夏果より甘味が強く、風味も良い。
秋果のイチジクをふんだんに使ったハードケーキ」

■「とよみつひめ」(福岡県)
皮の下の部分が厚く、キウイフルーツのようにスプーンですくえて、ほとんど手を汚さない。開発過程では2000種以上の試食を重ねたという。


イチハツ⇒「鳶尾根」

イチビ⇒「冬葵子」

イチョウ【銀杏】 (Ginkgo,Gingo biloba))
=中生代の恐竜が繁栄していた頃にはすでに世界中に分布していた。室町以前に日本に伝わった。17世紀に来日したドイツ人医師によって欧州に伝えられた。
日本では、幹や枝から垂れ下がる「乳」と呼ぶ突起ぬ触れると母乳が良く出るとの言い伝えがある。
   

□ギンナンを焼くor煮食するor煎服すれば、
     鎮咳作用
     去痰作用
     滋養作用
     強壮作用
□ギンナンを生食すれば、
     去痰作用
     殺虫作用
  

【効能・効果】 
○疥癬:
ギンナンの絞り汁を外用する。
○酒の中毒:
ギンナンを焼くor煮食するor煎服すれば(著効)。
ギンナンを生食する。(量が多すぎると中毒する)
○歯痛:
ギンナンをつぶし飯粒で練って貼る。
○シモヤケ:
ギンナン・葉の煎汁を塗布する。
○そばかす:
ギンナンの絞り汁を外用する。
○毒虫の刺傷:
ギンナンの絞り汁を外用する。
○乳汁不足:
気根を煎服。
○頻尿:
ギンナンを焼くor煮食するor煎服すれば(著効)。
○夜尿症:
ギンナンを焼くor煮食するor煎服すれば(著効)。
   

◎イチョウ葉エキス
<1>糖尿病(真性型)-----------100%
(20名全員のインシュリン投与量を減少することが出来た)
<2>頭痛の改善---------------82%
<3>耳鳴り-------------------76%
<4>視野の拡大---------------81%
<5>手足の冷え---------------84%
<6>歩行距離-----------------85%
   

◎かぶれ成分「ピロボール」があるので、青い葉を採取後すぐに煮てから(3分間)35度以上(度数は高い方が良い)のアルコールに浸ける。
有効成分はアルコール抽出することで出てくる。
   

■約400年前に毒消し銀杏として記録
「山梨県身延町下山にある銀杏霊蹟法喜山上澤寺に日蓮ゆかりのお葉付き銀杏、逆さ銀杏又は毒消し銀杏と呼ばれる国指定の天然記念物のイチョウの大木がある。このイチョウの葉を乾燥させ、毒消し銀杏として約400年前から信徒に配布している。これがイチョウ葉の薬物としての使用の最初の例と思われる。イチョウの科学的な薬用は1966年のドイツのDr.Willmar Schwabe社の研究から始まった。《健康産業新聞》第844号」
   

■血行障害の改善で注目
(1)末梢血流の改善
「間歇性跛行という病気があるが、これは下肢の動脈の閉塞又は狭窄の為下肢の血行が不十分なために起こる症状である。安静にしていると筋肉への酸素の供給が十分なため無症状である。しかし歩き始めると筋肉の酸素消費量が増加し、下肢は次第に血液が足りない状態となり、痛みから片足を引きずるようになる。しならく休息すると痛みは消失し歩行は可能となるが、少し歩行すると又同様の症状を呈する。イチョウ葉エキスを服用すると歩行距離が延長することが報告されている。末梢血流の改善の機構として、血管拡張と血液の流動特性の改善が推定されている。
(2)脳機能障害の改善
「血管性及び変性性(アルツハイマー)脳機能障害のイチョウ葉エキスによる治療の総説としていくつかが公表されている。いわゆる
1:老人性痴呆症の記憶障害
2:集中力障害
3:思考障害
4:情動障害
5:推進力不足
6:積極性不足
7:めまい
8:見当識障害
9:聴力障害
10:亢進した疲労
に対症療法的にしようされ、更に近年の研究は二重盲検研究として実施され、成果が挙がっている。  
(3)活性酸素消去作用
「Free-Radical Scavengerとされる作用の研究は試験管内実験や摘出組織や臓器について行われている。この作用がイチョウ葉エキスの実験動物の脳における抗虚血作用の本態と考えられている。
   

■脳に作用するのは非フラボン成分
(1)フラボノイド
「研究の結果、二重フラボンには薬理活性は無く、市販エキスから除外されている。しかしながら、イチョウ葉エキスの24%はフラボン関連物質であるところから何らかの生理活性を発揮することが推定されている。イチョウ葉エキスをフラボン画分と非フラボン画分に分けて生理活性を調べると、脳に作用する成分は非フラボン画分にあることが知られている。 
これらフラボンはエキス中には配糖体の形で含まれている。
(2)テルペンラクトン
「イチョウ葉エキスにのみ存在する成分で、極めて特異な構造を有する。炭素数が15のビロバリドと炭素数が20のギンコリドでギンコリドは僅かな構造の違いから更に a、b、c の3種に分類される。
ギンコリドbは強力な抗血小板活性化作用を有することで有名である。これらのイチョウ葉エキスの含量は6%とされている。
(3)その他
「6ーヒドロキシキヌレン酸」
「ペンタジエンジフェノール」 
   

■生体異物の解毒活性を高める
「我々(羽賀正信・北海道医療大学薬学部)は1985年に銀杏中毒の原因物質を研究し、ビタミンB6の拮抗体であるメトキシピリドキシン(MPN)であることを明らかにした。この研究を契機として、欧州でイチョウ葉エキスの研究が行われていることを知り、イチョウ葉の活性成分の研究を始めた。
(1)麻酔薬による睡眠時間の短縮に対するイチョウ葉の作用。
「イチョウ葉(若葉・成熟葉・黄変葉)の乾燥粉末及び銀杏の乾燥粉末を飼料に加えマウスに与えたところ、麻酔薬(ヘキソバルビタール及びウレタン+αークロラコース)による睡眠時間がイチョウ葉投与群では大幅に短縮されるが、銀杏粉末を与えた群及びコントロール群にはこの短縮は認められなかった。この活性を指標として分離同定を行ったところ、ビロバリドとギンコリドAが活性本態であることが判明した。
(2)抗ケイレン作用
「向知薬の条件に抗痙攣作用があることから、イチョウ葉成分について研究した。MPNは強力な痙攣誘発物質であるところから、MPN、ペンチレンテトラゾール、イソニアジッド、ストリキニーネ、ビククリンが誘発する痙攣に対する作用を検討した。
ビロバリドに活性があり、MPN、ベンチレンテトラゾール、イソニアジッドによる痙攣を抑制するが、ストリキニーネとビククリンによる痙攣には無効であった。電撃による痙攣に対してもビロバリドは有効であった。
(3)酸素誘導
      「イチョウ葉エキス及びビロバリドは生体異物の解毒に関する混合機能酸化      酵素(Pー450)及びグルタチオンSートランスフェラーゼ(gST)を誘導し、      活性を高めることが判明した。特に、gST活性の上昇は発ガン予防の面か      ら注目い値する。《健康産業新聞》第844号」

■動く精子発見100年
「イチョウは花粉管を伝う精細胞で受精するほかの種子植物と違い、動き回る「精子」を持つ数少ない植物だ。この精子が帝国大理科大(現在の東大理学部)の助手だった平瀬作五朗によって発見されて、今年でちょうど100年になる。
 イチョウの実であるギンナンは、日本・中国で古くから食用にされていた他、咳止めや下痢止めなどに使う民間治療薬だった。医学の世界で注目され始めたのは1960年ごろ。植物に含まれるフラボノイドに血行を促進する効果があることが認められ、ヨーロッパではフラボノイドを多く含むイチョウの青葉から採ったエキスを薬品にする研究がはじまった。
 現在、ドイツ・フランスでは効果が臨床的に認められたとして、[動脈硬化][肩こり][冷え性]など末梢血管の障害、さらに[老人性痴呆症]の治療薬として も使われている。
 イチョウの葉にはフラボン・カテキンなど20種類以上の成分が含まれている。その中でも最近注目されているいるのが、イチョウに特有の『ギンコライド』だ。この成分には、血管に炎症を起こしてアレルギーの原因になったり、血栓を作ったりする血小板活性化因子(PAF)が血管の組織に取り付くのを邪魔する効果があり、アレルギー症状を改善する薬になることが期待されている。

■アレルギー発症
「最近、人気のイチョウの葉を使った健康食品で皮膚炎などの被害が出ていることが11.25、国民生活センターのまとめで分かった。葉に含まれるアレルギー物質の「ギンコール酸」を取り除いていないことが原因。
同センターによると、イチョウ葉食品による健康被害の訴えは1992年以降で22件あり、年々増加。うち10件が湿疹などの皮膚障害。5件が腹痛などの消化器障害だった。呼吸困難を起こし、アレルギー性ショックと診断された30歳代の女性もいた。
国内で販売されている中から20銘柄を選んで同センターが成分を分析したところ、12銘柄でギンコール酸を検出。葉の粉砕物を使った商品は全4銘柄とも高濃度で。1日の摂取量がドイツでの目安量の8万倍になる商品もあったという。」2002.11.26《日本経済新聞》

【ハーブ】
老化・・・標準抽出物60~240mg
多量に摂ると下痢・過敏症及び情動不安を引き起こすかも。
アレルギー
「葉の抽出物は、身体がつく化合物である血小板活性化因子(PAF,platelet-astivating factor)の作用を干渉する数種の特異な物質であるギンコリド類(ginkgolides)を含有。このPAFはアレルギー・喘息及び炎症を引き起こす要因になります。
通常、1日に抽出物60~240mgを使います。それより多く用いると下痢過敏性及び情動不安を起こすかもしれません。」
◎喘息
「アジアの治癒者たちは数千年間にあたって喘息・アレルギー・気管支炎及びセキの治療にイチョウ葉の抽出物を用いてきました。脳内への血流の増加、老齢時の卒中発作など年配者い有益です。」




イチヤクソウ⇒「鹿蹄草」
【効能・効果】
○切り傷:
         生葉汁を塗布する(著効)。
○打撲傷:
         生葉汁を塗布する(著効)。
○虫さされ:
         生葉汁を塗布する(著効)。
  


イトウ
■青森・鯵ヶ沢
2016年8/23
青森県味ヶ沢町は、本州で絶滅したとされる、「幻の魚」イトウの養殖に取り組んでいる。
採卵から食用の出荷まで手がける大規模な養殖
年間2000匹を出荷



イトスナズル

イトヒメハギ⇒「遠志」

イトマキエイ⇒「膨魚鰓」

イナゴ
⇒「イナゴ」という標準和名をもつ昆虫はおらず、コバネイナゴなど数種類のイナゴ類の総称である。(三橋淳編著「虫を食べる人々」p31)
◎種類:
「コバナイナゴOxya yezoensis」
「ハネハガイナゴOxya japonica」
「ニンポウイナゴOxya ninpoensis」
「チュウゴクイナゴOxya chinensis」
   

◎「野人・農児はこれを炙って食べる。味は香ばしくて美いという」《本朝食鑑》

【効能・効果】
○咽喉痛:
イナゴを煎服する。
黒焼き末を飲む。
○かぜ:
イナゴを煎服する。
黒焼き末を飲む。
○脚気:
黒焼き末を飲む。
○虚弱児:
イナゴを串に刺し醤油に漬けてこんがり焼くor佃煮(砂糖は使わない)にして食べる。
○呼吸器が弱い
熱湯でさっとゆでるor蒸し器で蒸して、天日でカラカラに干して煎服。
1回に50匹前後、コップ3杯の水で半量に煎じる。
○口内炎:
黒焼き末を飲む
○催乳に:
熱湯でさっとゆでるor蒸し器で蒸して、天日でカラカラに干して煎服。
1回に50匹前後、コップ3杯の水で半量に煎じる。
○小児の疳:
黒焼き末を飲む。
イナゴを串に刺し醤油に漬けてこんがり焼くor佃煮(砂糖は使わない)にして食べる。
○せき:   
黒焼き末を飲む。
○産後の回復: 
熱湯でさっとゆでるor蒸し器で蒸して、天日でカラカラに干して煎服。
1回に50匹前後、コップ3杯の水で半量に煎じる。
○産後のむくみ:
黒焼き末を飲む
○産前産後の浮腫:
イナゴを串に刺し醤油に漬けてこんがり焼くor佃煮(砂糖は使わない)にして食べる。
○肺結核:
イナゴを串に刺し醤油に漬けてこんがり焼くor佃煮(砂糖は使わない)にして食べる。
○扁桃炎:
黒焼き末を飲む。
○肋膜炎
熱湯でさっとゆでるor蒸し器で蒸して、天日でカラカラに干して煎服。
1回に50匹前後、コップ3杯の水で半量に煎じる。


 イナゴマメ→「ダイヤモンド」


イヌ(狗)
⇒『黄狗肉』
【効能・効果】
○黒狗の血を飲むと、虚労・吐血に良い。
○下痢と臍腹痛を治す。
「狗肝を細切りにして米1升に入れ、粥を作り、葱・椒・塩・醤油で味付けする。」
○腎の補強と精力減退を治す。
「狗陰茎を末・丸剤で服用。」
○目を良くする。眼中の眼水を治す。
「6月上伏目に胆を取って酒に混ぜて食べる。目がかゆく赤く渋いときは、胆汁を点眼する。」
○五臓に良い。
「五味にあえて食べる。」
○陰痿を強くして子供を生ます。
「牝狗の陰茎を乾燥し、作末して酒に混ぜて飲む。」
■ドッグトレイニング
▽来客にすぐ吠える・・・そのときに掃除機で追いつめる。
▽とびつき犬・・・空き缶にカギの束を入れてふたをして、飛びつきそうな時に缶を振って音を立てる・

■小型犬
チワワなどの小型犬は、細胞の成長や分裂を促す遺伝子の働きを制御するDNA(デオキシリボ核酸)に変異があり、抑制されているためと分かった。
米国立ヒトゲノム研究所やユタ大学などの研究チームは2007年4/6付けのサイエンスに発表した。
この遺伝子「インスリン様清涼因子1(IGF1)」は、人間やマウスにもあり、働きがよくないと身体が小さくなることが知られている。
イヌは遅くとも15000~12000年前にオオカミが家畜化されたと考えられている。当初はこのDNA変異のために小さく、野生では生きてゆけないオオカミが人間に飼われるようになったか、人間側が扱いやすい小さいオオカミを飼うようになった可能性がある


イヌコウジュ
【学名】Mosura punctulata
【分類】シソ科、1年草
【原産地】日本全国、台湾、韓国、中国
【仲間】ナギナタコウジュ



イヌサフラン  Meadow saffron
【学名】Colchicum automnale
【英名】Autumn Crocus
【基原】ユリ科ルチカム属。
ふつうのサフラン(アヤメ科クロッカス属)のオシベは3本、イヌサフランには6本ある。

【成分】毒性分はすべてに含まれている。
アルカロイド:
 コルヒチン(colchicine):
   ①堕胎作用がある。
   ②細胞分裂を抑制する----白血病・皮膚ガンの治療に用いられる。
  グリコアルカロイド:

【作用】免疫機能低下
脱毛
腎臓障害
下痢

【毒性】
○全体が毒性であるが、実に毒が多い。
実を2g食べれば、3~6時間後に死が訪れる。
○中毒症状:
 呼吸困難・呼吸麻痺
 嘔吐
 胃痛
 血圧低下
 不整脈
 排泄物に血が混じり、水様性になる。
 筋肉の緊張が弱まる
 体温が低下する      
 

【参考】
<1>植物の姿は、その植物が癒すことの出来る臓器や器官に似ているという『特徴説』から、イヌサフランの根は、[痛風]で変形した足の形に似ているので、痛風の治療に効果があると考えられた。
この根は実際にアルカリ性で痛み止めである『コルヒチン』が豊富に含まれる。少量を服用すれば[痛風][関節炎][リウマチ]の痛みを止める。
   ■痛風
「痛風になると、まぜ激痛が走るのか?ひとつには、白血球の誤認がある。体内に入ったよそ者をやっつけるは血球は、血液に貯まった尿酸塩を食べようとするのだが、それを消化できないために自分の方が壊れてしまい、消化酵素が関節液に漏れだして炎症が起きるのです。ところが、イヌサフランぬ含まれているコルヒチンは、白血球が尿酸塩を食べるのを止めさせる作用があるため、痛みは劇的に治まるという。
 コルヒチンというアルカロイドは、正常な細胞の分裂を途中で止めてしまう。そのため、タネの出来ないスイカをるくるのに利用されている。常用者は免疫機能が低下したりm慢性的な下痢、髪の毛の脱落に悩まされたという。服用量が多すぎると、口からよだれが流れ出し、口やのどが焼けつくように痛み、極度にのどが渇き、血圧低下、脱水症状、虚脱状態などに陥る。
 さらに、コルヒチンの反応は12時間~48時間後とすこぶる遅いので、気づいた時にはケイレンを起こして意識不明、そのまま呼吸が止まってしまうこともある。中毒死した家畜を解剖してみると、肝臓と脾臓が腫れてうっ血し、リンパ節がむくんで大量出血している。肺と腎臓もうっ血し、小腸の細胞膜が分厚くなって粘液に覆われている。
■種なしスイカ
「コルヒチンというアルカロイドは、正常な細胞分裂を途中で止めてしまう。そのため、タネの出来ないスイカ、つまり、種なしスイカを作るのにも利用されている。」
■常用すると
「免疫機能が低下したり、慢性的な下痢、波の毛の脱落に悩まされたという。また、服用量を間違えでもしたら、口からよだれを流し、さらに、口やノドが焼け付くように痛んだり、極度に喉が渇き、ひどい吐き気をもよおしたり、耐え難いほどの腹痛や下痢を起こす。血圧は低下、脱水症状、虚脱状態などの悪循環に陥り、しまいには腎臓障害が起きて尿量が極端に減少し、血尿が出てくる。
それだけではない、イヌサフランは、あなどると、捨てられた女の復讐のように陰険な所がある。ふつう、毒物を口にすると、少なくとも、数時間後には何らかの自覚症状が出るものだが、コルヒチンの反応は12時間~48時間後とすこぶる遅い。だから、気づいたときにはすでに後の祭り。まかり間違えばケイレンを起こして石工不明、そのまま呼吸が止まることにも。中毒死した家畜を解剖してみると、肝臓と脾臓が腫れてうっ血し、リンパ節がむくんで大量出血している。肺と腎臓もうっ血、そして小腸の細胞膜が分厚くなって粘液に覆われている。」



イヌザンショウ
【学名】Fagara mantschurica
【別名】オニザンショウ、ヤマザンショウ
【分類】ミカン科、落葉の低木(雌雄異株)
【原産地】日本、韓国、中国
【効能・効果】
○うるしかぶれ:葉の煎汁で洗う。《大塚敬節》



イヌハッカ→「キャットニップ」


イヌホオズキ⇒「竜葵」

イネ(稲)
⇒「糯米根」「穀芽」
■高さ5cmのイネ
「農水省農業生物資源研究所は背の高さが通常の1/20以下という極めて小さな“ミニチュアイネ”を開発した。穂が出る時期になっても5cmにしか育たないため、風に倒れにくくなり収穫量の増加が期待できるという。研究チームは特殊な条件でふつうのイネを培養して、イネが持っている遺伝子の一部の働きを抑えることで、新種のイネを作り出すことに成功した。
イネの遺伝子の働きを抑えるために、研究グループはイネの中で通常は寝ている『トランスポゾン』と呼ばれる遺伝子を利用した。トランスポゾンは「動く遺伝子」と呼ばれ、ほかの遺伝子の様々な場所に潜り込んで、その働きを抑える。イネを特殊な条件下で培養することでトランスポゾンを目覚めさせ、遺伝子のいくつかを破壊し、背丈が極端に低く、葉の面積が広いイネを作り出した。
稲の成長に関わるジベレリンと呼ばれる植物ホルモンなどの合成が妨げられたことが原因と見られるが、どの遺伝子が壊れ、どのような仕組みで地位悪なった科については分からない。
今回の技術は外部から遺伝子を導入して、作物に有益な性質を持たせる遺伝子組み替え技術とは異なり、作物そのものが本来持っている遺伝子を利用して、新しい品種を生み出せるため、普及する可能性が大きい。2000.5.1《日本経済新聞》

■ムギネ酸の遺伝子発見
「“荒れ地”と呼ばれるアルカリ土壌の土地では、イネなどの作物はほとんど育たない。土がアルカリ性だと、植物が栄養としての鉄分を吸収することが出来ないからだ。だが、弱いアルカリ土壌ならば、大麦は育つことが多い。そこで、森敏・東京大大学院能楽晴明科学緩急か教授は、大麦が鉄分を吸収するため根から出す物質「ムギネ酸」に着目。合成される経路、関係する遺伝子を突き止め、「荒れ土に強い」新種のイネを作り出すなど、国内の植物バイオテクノロジーの先陣を切ってきた。
森教授は、ムギネ酸がアミノ酸の一種である「メチオニン」から作られることを突き止めた。
「インド北部やタイの山岳地帯など、世界の陸地の25%はアルカリ土壌。そんな土地でもイネなど作物を作れるようにしたい」と語る。

■ミトコンドリア解読
「農業生物資源研究所と東京大学大学院農業生命化学研究班は25日、イネのミトコンドリアのゲノム(全遺伝情報)を完全に解読したと発表した。主要な穀物でのミトコンドリアゲノムの解読は初めて。」2002.9.26《日経産業新聞》
◎遺伝子組み換え
「米モンサント社は植物を乾燥から強くする遺伝子をシロイヌナズナから見つけ、この遺伝子を組み込んだイネなどを水の乏しい土地で栽培したところ、苗の伸びる速度が、同じ環境で育てた普通のものより約40%向上し、収穫量も2倍以上になるとしている。」
「農業生物資源研究所(茨城県つくば市)ではスギ花粉症の原因物質を含むコメを開発中。このコメを日常的に食べていれば免疫ができるので、スギ花粉を吸い込んだ際の症状が緩和されるという。」

■開花、仕組み解明
「奈良先端科学技術大学院大学の島本功教授らのチームはイネの開花メカニズムを遺伝子レベルで解明した。イネは日が短くなると開花する『短日植物』の一種。開花を促す情報伝達経路で働く3種類の遺伝子を分析。経路の上流で機能する遺伝子「OsGI」が活発に働くと、下流の遺伝子「Hd3a」が抑制され、開花しにくくなることが分かった。
遺伝子を組み換えて上流の遺伝子を過剰に働かせたイネは、野生型イネと比べて種をまいてから開花までに1.5倍から2倍かかった。
イネとは逆に日が長くなると花を咲かせる『長日植物』のシロイヌナズナは、イネとほぼ同じ3種類の遺伝子を持つ。しかし、上流の遺伝子の働きが活発になると、下流の遺伝子も活発になる。今回、両者の違いが明らかになったことで、開花の機構を人工的に調節する足がかりができた。」2003.4.17《日経産業新聞》

■イネで抗菌物質(昆虫が持つ)を生産
「東京理科大学と明治大学の共同研究グループはイネの遺伝子を組み替えて昆虫が持つ抗菌物質を作らせることに成功した。微生物では作りにくい有用物質を遺伝子組み換え植物を使って量産する『分子農業』の基礎技術を確立できたとしている。」2003.4.22《日経産業新聞》

■抗菌物質を合成
「山形大学と東京大学などの研究グループは、イネが病気や害虫から身を守るために重要な物質を作る酵素を特定した。
解明したのは、山形大学農学部の豊増知伸助教授と佐々木武史教授、東大生物生産工学研究センターの山根久和教授らのグループ。
イネは病原菌などを感知すると『ファイトアレキシン』と呼ぶ抗菌性の物質を作る。研究グループは、イネの培養細胞を使って、4タイプのファイトアレキシンを作るのに関わる酵素6種類を特定した。」2004.8.19《日経産業新聞》

■乾田種まき栽培
「乾いた田んぼに種をまく稲作の請負サービスを2005年から日産化学工業(農薬大手)が始める。
前年にイネを刈り取った田に直接、種もみをまく不耕起乾田直まき(CT)栽培と呼ばれる手法を用いる。水を張る前に耕す田起こしや苗の育成の作業が不要になる。最終的に水を張る6月頃までの延べ作業時間が10アールあたり7時間と通常の半分に軽減できる。CT栽培は機械や、雑草のみに効く除草剤の品質向上などで可能となった。
水の使用量が少なく土壌流出が抑えられるといった環境面での利点もある。さらに雑味となるタンパク質の含有量が少なく味がよいといい、収穫したコメには「美味・鍛錬米」というブランド名を冠する方針。2004.9.3《日経産業新聞》

■縄文前期
「岡山県灘崎町にある彦崎貝塚の縄文前期の(約6000年前)の地層から、イネのプラントオパール(イネ科植物などの細胞成分)が大量に見つかったと2005年2/18灘崎町教育委員会が発表。
この時期のプラントオパールが大量に見つかるのは全国初という。イネの栽培を予測させ、これまで栽培が始まったとされる縄文後期の約4000年前を遙かにさかのぼる可能性が出てきた。
同教育委員会によると、プラントオパールの数は土中1gあたり2000~30000個。岡山理科大の小林博昭教授と、ノートルダム清心女子大の高橋護・元教授が、地表から約2.5mの炭の混じった地層を中心に検出。イネの他にキビ、ヒエ、小麦など雑穀類のプラントオパールも検出されている。」

■開花ホルモン
「約70年前に仮説が唱えられた花咲物質「花成ホルモン」(フロリゲン)の正体を奈良先端科学技術大学院大学のグループが突き止めた。『Hd3a』という遺伝子が作るタンパク質で、イネで見つけた。他の多くの植物にも共通する可能性が高いという。成果は2007年4/19のネイチャー電子版に掲載。
このタンパク質を薬に応用できれば、花咲じいさんの灰のように季節や樹齢と関係なく花や実をつけさせることができるかもしれない

■エンドファイト
「イネの植物共生菌(エンドファイト)を理研と前川製作所が発見。見つけたのは『アゾスピリラム』など3種類、植物の細胞と細胞の間に生息するエンドファイトの仲間。
理研はイネの茎に生息していた3種類のエンドファイトを取り出し培養。水で薄めて、別のイネに人工的に接種して耐病性を検証した。
通常のイネと比べて「イネいもち病」にかかりにくくなることが分かった。北海層の美唄市の農業協同組合と実証試験をし多結果、通常の無農薬栽培と比べて免疫力の向上や収穫量の増加を確認。20078/15産業

■免疫指令
「奈良先端科学技術大学院大の島本功教授らは、植物が病原菌から身を守る免疫反応の指令役となるタンパク質をイネで見つけた。病原菌に感染すると、活性酸素などを増やして撃退するよう細胞の隅々まで指令を出していあt。
成果は、2007年12/22ランセット・セル電子版に発表。
発見したのは『OsRac1』というタンパク質」
「病原菌に冒された植物が様々な抵抗を試みる『自然免疫反応』が知られていたが、詳しい仕組みは不明だった。」
■消毒
「出光興産は化学薬品を使わず、微生物の働きでイネの種子を消毒する技術を開発した。
無害の『タラロマイセス・フラバス菌』をイネの種子の表面にすき間無く繁殖させて、種子の表面についている病原菌を繁殖させず、病害を発生しにくくする
タラロマイセス・フラバス菌はもみ殻に含まれる物質によって大量に繁殖する。
この菌の性質を使った消毒剤「タフブロック」を販売」

■高温下でも
「佐賀県は人気品種の「ひのひかり」に比べて高温環境下でも育つ「佐賀37号」を開発した。新品種は27℃の高温でも育つ
過去5年間、佐賀県では米の花が咲いてから実が実るまでの気温が、例年より1~2℃高い状態が続いており、収量が13%程減少。
九州全域で生産されている「ひのひかり」は平均気温25℃が必要。

■アルツハイマー病に
「東京大学の石浦章一教授は、アルツハイマー病の原因物質といわれるタンパク質「アミロイドベータ」を作るように遺伝子を組み換えたコメを開発中だ。炊飯して食べると体内にアミロイドベータの抗体ができるためワクチンのように発病を防ぐのが狙い。
コメに先駆けてこのタンパク質を含むピーマンをつくってマウスに与えたところ、効果が見られた。
コメの中で成分を作らせるにはワケがある。コメにはタンパク質を安定的に保っておく働きを持っている。胃酸でも壊れにくく、口から入った薬の成分が胃を通過して腸管で吸収されやすい。注射で体内に投与すると副作用を起こすことがあるが、“腸管からゆっくりと吸収させれば、その心配が無い”(石浦教授)
その先駆けとして1990年代から開発されている例が『ゴールデンライス』だ。ビタミンAを大量に含むように改良したコメだ。ビタミンA欠乏症が多い発展途上国向けにスイス・ジンジェンタ社から技術供与を受けて開発中。
モンサントも、ドコサヘキサエン酸(DHA)の一種である『ステアリドン酸』を含んだダイズの開発に取り組んでいる。

■タンパクを抽出できる
「2008年、農業生物資源研究所発ベンチャーのプリベンテック(東京板橋区)は遺伝子組み換えイネを使い、病気の原因解明などに使う試薬になるタンパク質を製造・抽出する技術を開発した。
目的のタンパク質を作るのに必要な遺伝子をイネに組み見込み、種子にあたるコメにタンパク質が蓄積する仕組み。胚乳の部分からタンパク質を抽出・精製して取り出す。これまでの手法では特定のタンパク質を作らせるとコメに本来含まれているタンパク質と絡み合い、特定のタンパク質を抽出することが難しかった。同社は絡み合ったタンパク質を水に溶けやすくした上で抽出する手法を開発した。
まず、研究機関向けに細胞が分泌するタンパク質の一種「サイトカイン」を、2009年の夏をメドに発売
[大腸菌]や[動物の細胞]を使って作製する従来の手法に比べて、菌や細胞を培養する設備が不要になる。さらに大腸菌が出す毒素がタンパク質に混入する怖れもない。」

■鉄分吸収の遺伝子
「2009年2/4、東京大学農学部の西沢直子教授たのチームは、イネの鉄分欠乏に関わる遺伝子を見つけた。鉄が不足すると十分に育たない。
植物は様々な無機物を根から吸収して有機物に変える。鉄は土壌中に大量にあるが、水に溶けにくく吸収しにくい。石灰質のアルカリ土壌では特に難しい。
イネは「ムギネ酸」という化合物の一種を土壌中に放出して鉄と結合させ、それを細胞膜を通して取り込むことで、鉄を吸収している。西沢教授らは関連遺伝子を絞り込み、細胞膜での取り込みに関わる『OsYSL15』を見つけた。
この遺伝子は鉄の少ないドジョウで育てたイネの根で大量発生していた。世界の耕地面積の2割~3割が石灰質のアルカリ土壌が占めている。
■開花の調節
「2009年、奈良先端科学技術大学院大学の島本功教授らは、品種によって花が咲く時期が異なるイネで、開花の時期を調節する遺伝子を突き止めた。
島本教授らは世界各地の64品種を調べたところ、土地に植えてから開花するまでに45~153日と大きな差があり、イネに含まれる『フロリゲン』という花を咲かせるホルモンの量が多いと開花時期が早くなっていた。
フロリゲンを働かせる『Hd1』という遺伝子の微妙な違いによりフロリゲンの量が増減、開花時期を左右していた。
成果は2/24に米科学誌アカデミー紀要に発表。」

■穂発芽
「2010年、農業生物資源研究所は、作物に被害をもたらす「穂発芽」を防ぐ遺伝子をイネで特定したと発表した。穂発芽は多雨などで種子が穂についたままのうちに発芽してしまう現象。
「カサラース」と呼ばれるインド稲から穂発芽を抑える遺伝子「Sdr4」を特定した。日本稲の「日本晴」も塩基配列がわずかに違うSdr4を見つけた。
日本では同じイネ科の小麦で大きな被害が出ているという。今後、小麦で同様の遺伝子を解明して品種改良に役立てる考え。


イノコズチ
⇒地上部の枯れ始めた頃、根を掘り出し、枯れ茎・ヒゲ根を除いて水洗し、乾燥。
  【効能・効果】
     ○脚気:
        根を10g/日煎服。
     ○関節痛:
        根を10g/日煎服。
     ○月経不順:
        根を10g/日煎服。
     ○月経閉止:
        根を10g/日煎服。
     ○産後の腹痛:
        根を10g/日煎服。
     ○神経痛:
        根を10g/日煎服。
     ○腎臓病:
        根を10g/日煎服。
     ○乳房の腫れ:
        全草の濃煎汁or生葉汁で湿布。
     ○中風:
        根を10g/日煎服。
     ○尿閉:
        全草を乾燥し作末し2g/回飲む。
     ○排尿痛:
        全草を乾燥し作末し2g/回飲む。
     ○ひざの痛み:
        根を10g/日煎服。
     ○浮腫:
        根を10g/日煎服。
     ○便秘:
        根を10g/日煎服。
     ○腰痛:
        根を10g/日煎服。
     ○リウマチ:
        根を10g/日煎服。
     ○淋病:
        根を10g/日煎服。
  【注意】
    牛膝は多量に飲めば流産のおそれがある。


イノコズチモドキ⇒「牛膝」


イノシシ
成分:
「ユビキノール」筋肉の維持に必要。
■占い
2015年、邪馬台国があった場所として有力候補の1つ、奈良県桜井市の纏向遺跡で、3世紀後半~4世紀初頭に占いに使われた獣骨「ト骨」(ぼっこつ)が出土し、調査した桜井市教育委員会が1/29発表。
魏志倭人伝は3世紀の日本の習俗として「物事を始めたり旅をする際、骨を焼いて吉凶を占う」との記述がある。
ト骨はイノシシの右肩甲骨え長さ約17㌢㍍、幅約7㌢㍍。
一部を平らに薄く削り、火のついた棒を押し当てるなどした痕跡が少なくとも3カ所あった。
日本では弥生時代以降、シカやイノシシなどの骨を使ったト骨が各地で出土している



イブキジャコウソウ【百里香】
  【学名】Thymus quinquecostatus
  【別名】センリコウ(千里香)
  【分類】シソ科、低木
  【原産地】日本各地、韓国、蒙古、ヒマラヤ
  【特徴】比較的高い山の岩場や、時には海岸の岩場の日当たりの良い場所に生え、木      の高さが5~15cmになり、枝は細くて、地面をはうように伸びています。



イブキトラノオ⇒「拳参」
  【学名】Polygonum bistorta
  【英名】Bistort、snake root
  【利用部分】生の葉、乾燥根茎。
  【成分】タンニン
      ビタミンC
      デンプン
      シュウ酸
  【効能・効果】



イポー
⇒クワ科大木 Antiaris Toxicaria
◎ジャワ、ボルネオ、マレーシア、ビルマ、インドのかけての原住民はイポーと呼ばれる植物の毒を矢毒として使っていた。ウパスとも呼ばれ、有毒なガスを発散するので樹上を飛ぶ鳥までが落ちて死ぬと言い伝えられるほど強力な有毒植物。      (講談社「天然毒」p20~21)
◎成分:アンチアリン----ステロイド配糖体。

 


イボガ  TABERNANTHE IBOGA
   ⇒キョウチクトウ科
◎根から[イボガイン]が分離。中枢興奮作用があり、幻覚発現性がある。
   

イボタ
   ■昆虫“毒消し”で対抗。
     「農水省蚕糸・昆虫農業技術研究所は、昆虫が植物に含まれる[食害防御物質]     に対抗して、毒消し物質を分泌し、消化出来るようにしていることを発見した。     普通の昆虫が消化出来ないイボタという植物を、一部の昆虫は特殊なアミノ酸     を分泌して消化出来るようにしていた。
      イボタの食害防御物質の機能を失わせるには[グリシン]というアミノ酸。イ     ボタを食べる蛾の一種である[サザナミスズメ]やイボタガの幼虫の消化管に多     く含まれていた。
  研究グループによると、イボタの葉には栄養阻害物質が含まれており、昆虫     がこの物質を食べると一緒に食べたのの栄養価が失われる。普通の昆虫がイボ     タを食べると、昆虫が必要とする重要な栄養素の一部が吸収できなくなってし     まうことが分かった。
 一方、グリシンにはイボタの栄養阻害物質の作用を抑える働きがあった。サ     ザナミスズメなどは消化管に大量にグリシンを分泌し、イボタの栄養阻害物質     を打ち消しながらイボタを栄養として吸収するという。
      1996.5.10《日経産業新聞》」
■「食中毒」に中和物質で対抗
    「昆虫は自ら移動できない。そのために、昆虫など動物にむやみに食べられない     ように、サボテンやバラのトゲのような構造物や、特殊な防御物質を体内の持     つものが多い。防御物質としては、タバコに含まれるニコチンなどアルカロイ     ド類や、ウメの実の青酸化合物、大豆中にあるタンパク質分解酵素の阻害物質     などがあり、これらは、外敵に「食中毒」をオコさせたりする。」
    「赤ワインやチョコレートに含まれ、心臓病を防ぐと話題になっているポリフェ     ノールは、タンポク質を変性させ栄養価をなくすことによって、昆虫に対する     防御物質として働いている。このポリフェノールを介した、昆虫と植物のせめ     ぎ合いは、生物に於ける共進化の巧みさを如実に語っている。
イボタという、重厚な香りで有名なモクセイの仲間の植物がある。このイボ     タは街路樹を食い荒らすアメリカシロヒトリのような雑食性の昆虫でも、食べ     る者は少ないという。
実は、イボタの葉は非常に強力なタンパク質変性作用を持っている。これが、     イボタが昆虫から身を守る手段であった。イボタの葉をかじってみると、未熟     なワインや渋柿あるいは入れすぎた緑茶を口にした時の渋み・苦みを感じる。     舌先に当てていると、舌の表面がザラザラになり、明らかに変性が起こってい     るのが分かる。
しかし、イボタを専門に食べる昆虫もいた。その代表的なのがイボタガで、     イボタの葉が持っているタンパク質変性作用を中和してしまうのだ。その中和     物質として、蚕糸・昆虫農業技術研究所の今野研究員はアミノ酸であるグリシ     ンに注目した。色々なチョウやガ類の幼虫を捕まえてきて、消化液中のグリシ     ン濃度を調べた。面白いことに、グリシン濃度は種や属など、分類上の位置と     はまったく無関係で、エサとなる植物に依存していた。
      イボタガ科のイボタガ、スズメガ科のサザナミスズメ、ヤガ科のウンモンツ     マキリアツバ。消化液中のグリシンが高かった幼虫はいずれもイボタの葉をエ     サとしている虫だった。
イボタの葉でタンパク質変性に関与している物質は『オレペイン』というポ     リフェノールとイリドイド類が結合した物質である。ポリフェノールもイリド     イド部分もタンパク質を強力に変性させ、栄養価を失わせる作用を持っていた。     また、『グリシン』はこの両者のタンパク質変性作用を効果的に中和させるこ     とも分かった。
さらに興味あることには、植物は、自身にとってこの有害な物質を、普段は     不活性にしておくことだった。昆虫に食べられ、細胞が壊れるというような非     常時にのみ、酵素により誘発される巧妙な仕組みである。(竹田敏・蚕糸昆虫     農業技術研究所企画課長)1998.11.8《日本経済新聞》



イボダイ
■ボウゼ姿ずし
「徳島で伝えられてきた料理。イボダイを頭から尾まで丸ごと使うすしで、もてなし料理として代々伝えられてきた。
ボウゼがよく捕れるのは8月~11月にかけて。関西では「ウボゼ」「ウオゼ」、関東では「エボダイ」との呼ぶ。」


イッポンシメジ
   =イッポンシメジ科。
山地、マツの混じったクヌギ・ナラ・シイなどの広葉樹林。
    9~10月群生。
   ◎有毒成分:不明。
   ◎中毒症状:食後30分~2時間で、吐き気・嘔吐・下痢する。
         発汗やよだれが出るなどの症状はない。
         3~4時間で症状は弱まり、1~2日で回復する。



イモ(芋)
   ○肌をきれいにする。
     「常食する。」


イモガイ
■有毒
貝殻が円錐状になっている。
全体がサトイモに似ているところからこの名が付いた。
10cm~20cm
世界に700種類。日本に150種類。
この貝は岩陰や砂の下に隠れて獲物を待ち伏せる。
口のところから伸びる毒針で獲物を突く。
針はカギ状になっていて命中したら外れない。そこから神経ペプチド毒素を注入する。
動けなくなった獲物を大きな口で丸呑みにする。
毒は強力で人間でも死んでしまう。
米ユタ大学のバルドメロ・オリベーラ博士が専門。
イモガイの神経毒は100種類以上ある。
ひとつ一つが違った仕組みで獲物の神経に作用する。
一瞬のうちにマヒさせる性質から、モルヒネよりも強力な鎮痛剤の開発につながる可能性がある。



イモーテル
コルシカに自生するハーブ
キズ治療に使われてきた。



イモリ
■再生能力が高い
 「2016年、筑波大学の千葉親文准教授
大人のイモリの再生する仕組みを解明。
(再生するのは)
目の水晶体

あご
心臓

■イモリの体内受精で精子が運動を始めるキッカケ物質
2016/10/20
山形大学の研究グループは、イモリの一種から、体内受精で精子が運動を始めるキッカケとなる物質を発見した。
両生類の体外受精では精子が淡水に触れて動き出すことが知られているが、淡水に触れることのない体内受精で精子が動き出すメカニズムは不明だった。
両生類のうちカエルは体外受精、イモリは体内受精。
体内受精はヒトを含む陸生の脊椎動物に共通している。



イラガ
◎幼虫は有毒
「サクラの落葉などに潜むイラガの幼虫は、体表面に多数の毒針毛の束を持っている。攻撃的で強く刺すと言われている。有毒成分はヒスタミン・酵素など化合物がら、ハッキリしていない」


イラクサ⇒(参照→セイヨウイラクサ)
【基原】イラクサ科イラクサ属
「世界の温帯で約30種が知られている。[ウレンセ]というヨーロッパのどこでも野生化している種類で研究が進んだ。日本の野山でよく見かけるのは[サンバージア種]。カリフォルニア州には[シエラ種]というネバダ連山原産の固有種があり、地元ではプローワーズ・ネットルと呼ばれている。」
【学名】Urtica spp.
【英名】Nettle
【成分】アセチルコリンasetylcholine
ヒスタミンhistamine
セロトニンserotonin
【作用】皮膚炎、嘔吐
■とげ
「イラクサのトゲは、見かけは透明な産毛のようだが、産毛に見えるのは「シリカ」という一種のガラス針で、ほんの僅か触れただけでも皮膚の中で砕け散り、追い打ちをかけるように特性の毒液が傷口に注がれる。トゲと言うよりも、注射器、或いはそれ以上にたちが悪い。
その痛みは、焼け付くようにピリッときて、ヒリヒリ、イライラ、1日中疼きが止まらない。時には赤く腫れたり、水疱になったり、ミミズ腫れになったりする。
■ヒスタミン
イラクサの痛みの成分はヒスタミンのせいだと思われていた。ところが、ヒスタミンを直接皮膚にこすりつけても、少しもヒリヒリしてこない。
何故なのか?
ケンブリッジ大学の生理学者であったニルス・エネラインとウイルヘルム・フェルトベルクの2人は、何か他の物質が1枚かんでいるのでは?と、にらみ、イラクサをもう少し分析した。すると、毒液にはヒスタミンの他に、アセチルコリンという神経伝達物質があることが分かった。それは脳から送られる指令を、神経末端から他の神経へと伝える物質で、普通は人間や動物の体内で合成される。それなのに、脳や神経組織を持たないはずの植物に何故あるのか?。それはナゾだったが、2人は、ヒスタミンにこのアセチルコリンを混ぜて、皮膚にこするつけて見ることにした。
すると、とたんに、あの刺すような、イラクサそっくりの痛みが走った。れは1947年の出来事だった。
その後、イラクサにはもう1つの成分があることが分かった。『5-ヒドロキシトリプタミン』という物質で、一般には『セロトニン』と呼ばれる脳内物質の1つである。これは神経疾患や幻覚などにも関与しているといわれるが、不安の抑制や、衝動、食欲をコントロールする働きもある。



イランイラン alang alang
  【英名】Ylang ylang、ilang ilang
<1>フィリピン、ジャワ、スマトラおよびマダガスカルに生育する熱帯の樹高の     低い木、Cananga odorataから採取される精油。
<2>黄色の花をつける木から、初夏、朝早く採取した花から採れる精油が最上で     す。 水蒸気蒸留のプロセ スで採れた精油の最初の部分はもっとも高品質で、     これが[イランイラン]の名で売られますが、このプロセスの後半で抽出される     ものは、グレードが低く[カナンガ]の名で販売されます。
    <3>精油の含まれる成分:
          オイゲノール
          ゲラニオール
          リナロール
          サフロール
          イランゴール
          テルペン類
          安息香酸ベンジル
          酢酸・安息香酸・サリチル酸・吉草酸の混合物
    <4>効能・効果:
       高血圧で脈拍数が多い者
       過呼吸:
         「人がショックを受けたとき、おびえた時、不安に陥った時、極度の          怒った時に有効」
       頻脈
       抗うつ作用
       抗ストレス作用:
         「不安を除き、リラックスさせる」
       催淫作用----------性的機能不全
       鎮静作用
       頭皮の強壮作用
    <5>強い香りの浴用オイルとして使用。
       鎮痛薬
       抗ウツ薬
       精神的ショックや痛みによく効く。
  【注意】
    <1>濃厚な香りがするので、控えめに使うこと。
       濃度を下げて使うこと。
       長時間の使用は、吐き気・頭痛を引き起こすことがあります。
【参考】
    <1>アジア南部に産し、「香水の木」とも呼ばれる。


イリス
【学名】Iris florentina
【英名】イリス(Iris)
【和名】ニオイイリス、シロバナイリス
【分類】多年草、アヤメ科
【原産地】南ヨーロッパ
【特徴】草丈は40~50cmになり、葉は剣状で幅が広く、表面に白粉をしき、硬くて、生長するとねじれるようになります。
根茎は芳香があり、同じ仲間のムラサキイリスは、アヤメ科の雑種で「イリス根」と呼んで香料や薬用に使われます。


イルカ
【生薬名】カイトンギョ
◎イルカは無意識の間に呼吸することができない。そのため一生眠ることが無い。
■赤ちゃんの睡眠
「生後間もないイルカの赤ちゃんが眠る様子を解明することに、東京工業大学などの研究グループが成功した。呼吸で水面に浮上する合間の数十秒間という短い時間に目を閉じ脳を休ませている。イルカは成長すると水面に浮上したまま眠るが、赤ちゃんは水面で静止できないため、どのようにして眠るのかが長年のナゾだった。
幸島司郎・東工大助教授と関口雄裕・豊橋技術科学大学COE研究員、荒川一利・鴨川シーワールド副館長の成果で、2006年6/22ネイチー電子版に掲載。
研究グループは出産直後のイルカの親子を1週間観察した。赤ちゃんイルカも大人のイルカと同じように、呼吸のために数十秒間に1度は水面に浮上するが、この息継ぎの合間に水中で泳ぎながら片目を閉じて右脳や左脳の一方だけを休ませたり、両目を閉じたりする様子が確認できたという。」
■人工の尾びれ
「2010年、ブリヂストンは、「のとじま水族館」で飼育している病気のイルカに、ゴム技術を応用した「人工尾びれ」を提供した。
イルカは体長2mのメス。尾びれの両端が化膿して欠落していた。
人工尾びれを装着しトレーニングを経て、本来の泳ぎを取り戻した。
■映画
「2010年、米映画「ザ・コーヴ」に登場している遠藤哲也・北海道医療大准教授が、会1蔵を恣意的に編集され名誉を傷つけられたとして、日本で上演権を持つ「メダリオンメディア」と配給会社「アンプラグド」に登場部分の削除や1100万円の損害賠償を求めて提訴していることが分かった。
当初は大阪地裁に提訴されたが、東京地裁に移され、12/1、第一回口頭弁論が開かれた。
訴状によると、遠藤准教授は2007年3月、海外の共同研究者に紹介されたルイ・シホヨス監督から、海洋生物の水銀汚染が題材との名目でドキュメンタリー映画製作への協力を依頼され、取材を受けた。
准教授本人が和歌山県太地町で購入したイルカの肉を持つ映像を巡っては、実際は別のイルカに関する説明なのに「水銀が検出された」との字幕を挿入される恣意的な編集もあるという。
■世界最古の化石
2014年、早稲田大学や秋田大学などのチームは7/2、過去の北海道新十津川町で発見されたイルカの頭骨の化石を再調査した結果、少なくとも850万年前の世界最古のイルカ科の化石であることが分かった。



イワガキ[岩ガキ]
   ■潜水漁
    「秋田県・象潟(キヌカタ)に伝わる岩ガキの潜水漁は今が盛りだ。象潟(キヌカタ)の海は     夏でも水温が低い、鳥海山の雪解け水や梅雨の雨が伏流水となって海底からわ     き出しているからだ。ミネラルが豊富な伏流水はカキのエサとなるプランクト     ンを豊かにする。養殖のマガキの3~4倍はゆうにある巨大な岩ガキを育てる。     1997.7.26《日本経済新聞》
■石川・能登の岩ガキ
「石川県内で盛んなのは、羽昨・柴垣・高浜の3漁協。地元の岩場の天然ものが中心で、「能登ガキ」として名高い。県水産総合センターによると、過去10年間の漁獲量は94年の133トンが最高で、98年は75トンに減少。
岩ガキは、北海道を除く全国で育つが能登の漁獲が多いのは、分布密度が高いのと、素潜りで獲る技術が古くからあったからという。
最近は、金沢港や内灘の消波ブロックでも成長していることが分かり、昨年から輪島の海女が、漁獲の権利料を払って遠征している。
冬に食べるマガキは産卵後の秋口から栄養分を蓄え、味のピークは冬になる。岩ガキはお盆の頃に産卵し、その後は身が痩せるため、夏の盛りが食べ頃。」


イワシ
○鮮度・・・口先の下が黄色くなった
身の厚い部分に化粧包丁
日本酒をスプレーする
塩を振る(初雪の如し)
焼いている途中で、再度日本酒をスプレーする。
   ◎抗血栓作用あり。
   ◎バリルチロシン
「高血圧は、その原因となるアンジオテンシンⅡを抑制する生体調整物質バリルチロシンが少ないために、高血圧症のような症状が発生します。ところが、サーデンペプチドを飲用するとバリルチロシンを生産する力が活性化され、バリルチロシンが増えることが、確認されました。
■漁獲量・・・激減
「マイワシ(太平洋系群)は2~3月頃に太平洋南部の沿岸で親魚が産卵し、卵は黒潮に乗り房総沖まで北上しながら稚魚に成長。その後北上して三陸沖の遠洋で成魚になり、さらに南下してきて房総沖などで漁獲される。ところが水産庁の分析では、1991年以降は産卵量が激減しており、稚魚の分布も96年から急激に減り続けている。」2003.4.12《日本経済新聞》



イワナ
   北極イワナ・・・カナダ
■出荷停止
2012年、6/8政府は群馬県吾妻川と烏川の一部、薄根川で捕れるイワナ(養殖を除く)の出荷停止を指示した。
■遺伝子
川ごとに適応しながら遺伝子の特徴が少しづつ違う集団を作っているが、特有の環境で生息しているため、わずかな変化で絶滅しやすい。
魚の生まれたばかりの子どもは免疫が発達していない。そのため、ほかの魚の細胞を移植しても拒絶しない。
水産総合研究センターの山本洋一郎主任研究員の調査では、北海道南部にいたイワナの52集団のうち、砂防ダムができたことで17集団が絶滅した。


インゲン
■つるを逆巻き、収量2倍に
「インゲンのつるは本来は右巻きだが、強制的に左巻きにして育てると、収量が2倍になることが、名古屋大大学院物質・生命情報学専攻の手塚修文教授らの研究で明らかになった。」

インドサイ⇒「犀角」

インドシクンシ⇒使君子」

インドジャボク(インド蛇木)Rauwolfia Serpentina
(ア・ヴェーダ):サルパガンダー。精神病や高血圧の治療に。
=ピンク色の小さな花がブーケのように丸い群れをいくつもつくり、緑の葉に包まれるようにして咲く。根は短めの新ゴボウに似ている。
インドで「月の病」すなわち精神病の特効薬として、またヘビに噛まれたりサソリに刺されたりしたときに解毒剤として用いられたインド蛇木の根から抽出されたのがレセルピン。
【基原】キョウチクトウ科インドジャボク属
  【学名】Rauwolfia serpentina
【英名】Raywolfia
【サンスクリット語】Sarpagandha・・・「月の病い」
印度蛇木、蛇根木
  【成分】
     アルカロイド:
      「レセルピン」reserpine
「アジマリン」ajimaline
      「エイマリン」
      「レスシナミン」
      「ラウビン」
  【効能・効果】
・神経遮断作用
・血圧降下作用
・瞳孔縮小
     全草をお茶にすれば、狂気とヒステリーを治す。
【参考】
・インドでは3000年前から狂気を鎮める薬として伝えられた。ヨーロッパに初めて紹介されたのは1755年、オランダの医師「ルンフ」であった。
・1952年、スイスの化学会社チバ研究所(現ノバルティス)のJ・M・ミュラーなどがインドジャボクから有効成分の『レセルピン』を分離した。レセルピンは、脳の興奮伝達物質とされているドーパミンを遊離する働きがある。そのため、患者の意識を喪失させることなく、興奮を静めることができる。
・「サルパガンダー」とも呼ばれ精神病の治療や高血圧に使われる。



インドセンダン
(参照→「ニーム」)
    現地名:(Mimba)
学名:(Azadirachta indica)
○インド原産。熱帯アジアや東アフリカで栽培。高さ15mの常緑性の広葉樹で、    葉は4~5対の羽状葉である。5弁からなる花は小さく白色で、蜜の香りを出す。    果実は長さ2cmの滑らかな楕円形で、中には普通1個、多くて2~3個の種が    有り、殺虫効果を含む。材木は暗赤色で硬く、マホガニーに似ている、
用途
木材:家具、建築、車両、船舶、内装材、燃料、炭の材料。
    樹皮:薬用。
    種子:薬用、食用油、殺虫剤。
    葉:潰瘍薬、家畜の飼料。
    その他:街路樹、庭園中、防風林。1996.11.8《日本経済新聞》


インドゾウ⇒「象皮」


インド大麻  CANNABIS SATIVA VAR. INDICA
(参照→「大麻」)
=紀元前5世紀、ヘロドトス著「歴史」に、スキタイ人はその王の死胎をミイラにし、その側室の1人を陪葬すると記している。アルタイ山脈麓のバジリクで発掘調査が行われ。大麻の煙を出す装置がバジリクの全古墳(紀元前5~4世紀)から出土した。ヘロドトスは“特別の小屋で赤熱した石に投入する大麻の種子が放つ煙を吸わすこと”と記述。また、生活の中でも大麻、正確にはハシッシュを吸煙していたことも判明。
日本でも大麻は存在していた。
《常陸風土記》に“あさみ(麻生)の里”があったと記録。“背丈が1丈あまりにもなる”と行方(なめかた)群の条にみられる。
《播磨風土記》の揖保郡麻打山の条には“2人の女、麻を打ち、それによって死んだ”とある。
「麻打山あさうちやま。昔、但馬たじまの国の人で伊頭志いづしの君きみ麻良比まらひが、この山に家を建たてて住んどった。そんとこの二人の女の人が、夜に麻あさを打ってたら、二人とも麻あさを胸むねに置おいて死しんどったんや。そいで麻打山あさうちやまとゆう。今でも、この辺へんに住すんどお者もんは、夜には麻あさを打たへん。土地の人は、「但馬たじまの国やのーて讃伎さぬきの国や」ともゆうてる。(太子町阿曽。)」
   ◎“五労七傷を主治し、多く服用すると、その人をして鬼を見さしめ狂走せしめる    ”《神農本草経》
   ◎30種類ほどのカンナビノイドが分離されているが、主として薬理活性を示すの    はL-9-トランス・テトラヒドロカンナビール(9-THC)である。植物中で    は酸(R=COOH)として存在するが、大麻として調整、保存する過程や喫煙の    過程で脱炭酸し、9-THCに変わり、活性も100倍程度上昇する。
◎大麻の喫煙は非現実的陶酔感を引き起こし、連想が飛躍し、時間の観念を失うと    言われる。生理的な依存性はなく、精神的に軽度の依存性を生じることが報告さ    れているが、重度の常用による慢性中毒は判断力や集中力、記憶力の低下をもた    らし、無気力を招来する。
◎大麻中止後の再現症状(flash back)も知られている。
      (講談社「天然の毒」p36~37)
■ハシシュ hashish
「ハシシュはインド大麻の咲き始めた花の先端部から得られた樹脂である。アサはクワ科の一年生草木で、中央アジアを原産とし、雌雄異株である。英語でヘンプhempという。場所、気候によって変種を作り、たとえば北ヨーロッパ、東アジアのアサはもともと線維植物として広く栽培された。種子から採取した油も利用されたが、中央アジア高原、ギリシャ、イラン、北アフリカ、インドなどのアサは背丈が低く、繊維植物としては使わない。この変種を特にインド大麻という。大麻とはアサを薬として扱うときの呼び名である。
インド大麻から採取された樹脂は、板状または棒状に加工され、ハシシュ(インドではチャラスcharas)として利用されるが、雌株の花の咲き始めた早頂部はきざまれ、バングbhangとしてタバコに混ぜられる。これが『マリファナ』marihuaneである。
インド大麻は、喫煙したときが内服時の3倍の効力を発揮する。成分研究は1800年代から始まり、まず『カンナビール』が有効成分として分離されているが、純粋に分離されて構造決定されたのは20世紀半ばであった。その結果、大麻から30種を超える成分が分離され、これらを総称してカンナビナイドと呼ぶようになった。」


 インドヤコウボク(ヨルソケイ)
【学名】Nyctanthes arbor-tristis
【英名】ナイト・ジャスミンnightjasmine
又はツリー・オブ・ソロウtree of sorrow
【和名】インドヤコウボク
【ネパール語】ルディロー
【ヒンディー語】ハルシンガール
【基原】モクセイ科に属する低木で葉は葉柄があり、広卵形で先が尖り、前縁である。花は集散花序につき、花冠は高杯形で、先が細く6~7弁に分かれ、直径約23mm、香が強く、色は白、筒部のみが美しいオレンジ色をしている。花は夜開性で、翌朝には散ってしまう。
【効能効果】
発熱:葉
慢性熱:葉汁をハチミツと混ぜて飲む。
リウマチ:葉
座骨神経痛(特効薬):葉の煎汁。
緩下剤:樹皮
頭部白癬:鱗片状にはげ落ちる→種子を作末して。
【成分】
花・・・ニクタンチン









 インディアン・アゲート INDIAN AgETES
   ◎特に目のついたものに伝承が多い。
   ◎邪悪な影響力、否定的な力に対するお守りとして常に使われた。
   ◎アフリカ・中東で、ケガなどによる体の傷に使われた。
   ◎四大元素(地水火風)の神をなだめるため
   ◎応用:情緒不安定。
   

 インドめのう
    (→サード)
   ◎パワフルな守護石。
   ◎首の回りに、ビーズにしてつけると、外部からの否定的な攻撃から守ってくれる。
   ◎筋肉の緊張やケイレンを和らげる。(D・L・メラ)

インドモッコウ⇒「木香」


 蝟(イ)=ハリネズミ
  【効能・効果】
     ○反胃と吐逆に使う。
       「肉に味を付けて煮て食べ、皮は焼いて酒で調服する。」

 井華水
   =朝早く起きて一番はじめに汲んだ水。
なめらかで味が甘く、毒がないので、
   ○九竅の出血・衂血が止まらないとき。
   ○目の赤い症を治す。
     「洗うと良い。又、麦門冬・桑白皮・梔子仁を水煎し服用。」
   ○口臭を治す。
     「数回ゆすぐ。」
   ○服薬と製薬に使い、酒又は酒に入れると腐らない。
   ○酒後の熱痢を治す。


 井戸水=寒泉水
   質は柔らかで味が甘く毒もない。
新鮮な井戸水を汲んで水瓶に入れる前の水を“新汲水”といい、薬煎に使う。
  【効能・効果】
     ○消渇・反胃・熱痢・熱淋を治し、漆瘡を洗うと大小便を良く通す。
   ○のどに魚骨がかかったのを下す。

威霊仙(いれいせん)
  【基原】山野に自生するよじ登り茎の多年草。
       キンポウゲ科センニンソウの根。
      ★有毒植物で、誤って食べると口中が腫れ痛み、歯がこぼれ落ちるというの       で「ハコボレ」「ウシノハコボレ」などの別名がある。
  【性味】味は甘、性は温。温・瀉・燥・降・散
  【帰経】膀胱経。
  【分類】風湿薬。
  【薬性歌】“威霊苦温腰膝冷 積痰痃癖風温並”
“威霊、苦温。腰膝冷痛、積痰、痃癖、風湿に通用する”《万病回春》
  【効能・効果】(利尿・通経・鎮痛・風湿) (参照→センニンソウ)
        <1>すべての風を治す。
        <2>五臓を通す。
       <3>腹内の冷滞
        <4>心膈の痰水
        <5>
        <6>痃癖
        <7>膀胱の宿膿と悪水。
        <8>腰膝の冷え・痛み。
        <9>長く服用すると瘟疫・瘧疾がなくなる。
     ○風湿をい、経絡を通し、鎮痛する
        風湿による痛風
        手足疼痛
        関節不利
     ◎膀胱の宿膿と悪水を除去する。
       「末・煎じ」
     ◎腰痛。
       「生を作末して酒で調合して服用。」
     ◎足病で歩けないとき。
       「作末して、毎回2銭を酒で調服。」
  【配合処方】
      疎経活血湯 
      舒筋立安湯
  【常用量】3~9g


皮⇒刺皮

硫黄(いおう)
→石硫黄(セキリュウオウ)
  【処方名】:[硫黄][石硫黄]
「石硫黄(セキリュウオウ)」《神農本草経》
  【基原】硫黄鉱石の煉製品。
  【性味】味は辛酸、性は大温、有毒。
  【帰経】
  【分類】外用薬。
  【薬性歌】硫黄、性熱。疥瘡を掃除す。陽を壮んにし、冷を逐い、寒邪敢当す。《万       病回春》
  【効能・効果】
     ◎補火壮陽、殺虫、通便。
       <1>腎陽虚(命門火衰)の症状:鶏卵1個に小孔を開けて、その中に硫黄1.5g         入れて湿らせた紙にくるんで灰中でく。殻を去って服用。
          イ)腰膝が冷えて力が入らない、
          ロ)インポテンツ
       <2>老人の虚寒による便秘。

     ◎腹中の虫を殺す。
       「金液丹を作って服する。」
     ◎冷瀉・暴瀉が水のように下る症を治す。
       「硫黄と滑石を等分に作末し温水で3銭服用。」
     ◎鼻紅を治す。
       「硫黄を焼酒に入れて3回濾して作末し、茄子汁で調合して3回塗るとな        おる。」
     ◎紫癜風・白癜風を治す。
       「硫黄1両を醋で1日煮て、海蛸2箇を共に作末して浴後に生姜片に薬        末をつけて熱が出るまで患部をこする。」
     ◎女の陰瘡に。
       「硫黄末を1日3回塗る。かゆいときは硫黄白礬煎湯で洗い、杏仁の焼い        た灰を油で調合して塗る。」
     ◎傷寒の陰症に。
       「作末し湯で調服する。」
  【薬対】
    『硫黄+半夏』
    『萎黄+木槿皮』
    『硫黄+竜脳』
    『萎黄+茘枝核』
  【配合処方】
     硫黄散
     半硫丸《和剤局方》
   ■高圧下で超伝導体に
「米カーネギー研究所のグループは、絶縁体である硫黄が極低温の高圧下で超伝導体に変化する事を発見した。超伝導の発現機構の解明につながる成果になりそうだ。
硫黄に93ギガパルス(ギガ=10億)の圧力をかけ、ー263℃に冷却した所、金属を通り越して超伝導体になった。圧力を160ギガパルスに引き上げると、超伝導体になる臨界温度はー256℃に高まった。これは単一の固体元素としては最も高い臨界温度という。1997.12.11《日経産業新聞》
■コンクリート代替
「硫黄は骨材をくっつける働きがあるうえ酸に強い。固体化して海や河川に沈めておくだけで。藻やコケが育ちやすくなる。
北海道の登別温泉で硫黄を使った実験が続いている。砂利や貝殻などの骨材に加熱した硫黄を混ぜ冷やして作った新材料を、露天風呂の底面に塗りつけた。通常のコンクリートだと酸性の強い温泉水の影響で1年もたずにボロボロに成っていた。」2006.6/23



飴糖⇒「膠飴」
葦茎⇒「蘆根」⇒「芦根」参照
葦根⇒蘆根

郁李仁(いくりにん) PRUNI JAPONICAE SEMEN
【処方名】:[郁李仁][郁李肉][郁李仁肉]
  【基原】<1>小李仁:バラ科(Rosaceae)ニワウメ(郁李)、コニワザクラ(欧李)           の成熟種子を乾燥。
      <2>大李仁:バラ科(Rosaceae)ユスラウメの成熟種子を乾燥。
  【性味】味は苦辛、性は平、無毒。
  【帰経】大腸・小腸・脾経。
  【分類】潤下薬。
  【薬性歌】“郁李仁酸能潤燥 破血消腫便可導”
  【効能・効果】
     ◎潤腸通便、利水消腫。
       <1>全身の浮腫を治す。
       <2>小便の通りを良くする。
       <3>腸の中の結気を治す。
       <4>関格の不通を治す。
       <5>膀胱・五臓の急痛を治す。
       <6>腰脚の冷えを治す。
     ◎腸中の結気を治す。
       「水に混ぜて飲む。」
     ◎膀胱の急病を治す。
       「末・丸剤」
     ◎歯痛を治す。
       「根の白皮を水煎し、うがいをする。」
     ◎五臓を通泄し、関格の不通を治す。
       「作末し2銭を調飲。丸服。」
     ◎癖を治す。
     ◎水腫・腹脹・喘急・大小便の秘渋を治す。
  【薬対】
    『郁李仁+檳榔子』
    『郁李仁+麻子仁』
  【配合処方】
     五仁丸《世医得効方》
     五仁湯



郁李肉⇒郁李仁
 =「玉竹」「萎」
一見喜⇒「穿心蓮」
茵⇒「茵蒿」


茵蒿(いんちんこう)
         ARTEMISIAE CAPILLARIS HERBA(中国)
ARTEMISIAE CAPILLARIS SPICA(日本)
  【処方名】:[茵][綿茵][綿][茵蒿]
  【基原】各地に自生する多年草。花の咲いている頃から果実がまだ脱落しないうちに      花穂を採取し乾燥する。
     <1>中国産:
       「綿茵」:キク科(Compositae)カワラヨモギArtemisia capillaris Thunb.の幼苗 (=綿茵)を乾燥。=[白蒿]
       「茵蒿」:ハマヨモギA.scoparia Waldest.et Kitab.=[東北茵]
       「土茵」:シソ科(Labiatae)ハナハッカOriganum vulgare L.
     <2>日本産:キク科(Compositae)カワラヨモギArtemisia capillaris Thunb.の花穂 又は帯花枝葉を乾燥。
     <3>韓国産:キク科(Compositae) イワヨモギArtemisia iwayomogi Kitamura.の茎 葉を乾燥。
  【性味】味は苦、性は微寒。無毒。寒・瀉・燥・降・散
  【帰経】脾・胃・肝・胆経。
  【分類】利水滲湿薬。
  【薬性歌】“茵味苦退黄疸 瀉湿利水清熱良”
      “味苦、疸を退け黄を退き、湿利を瀉し、熱を清し涼を為す”
  【効能・効果】(利胆・利尿・解熱・消炎・黄疸)
       <1>熱結黄疸で全身が黄色くなり、小便がでない
       <2>天行時疾の頭痛
       <3>瘴瘧を治す。
     ◎全身の風痒・瘡痒を治す。
       「濃く煎じて洗う。」
     ◎黄疸を治す。
        1日10~20g煎服。
     ◎瘴瘧を治す。
     ◎消炎・利尿・解熱・痰剤として
       <1>肝硬変などの肝臓疾患
       <2>胆石・胆嚢炎
       <3>膀胱炎
       <4>尿毒症
       <5>高血圧
       <6>胃痙攣
       <7>ジンマシン
  【薬理作用】
     <1>利胆作用:わずかに認められる。
         茵蒿が主剤である茵蒿湯には、顕著な利胆作用が認められ、伝染 性肝炎・黄疸に著効するが、茵蒿単味ではわずか、大黄ではさらに 少なく、山梔子にはほとんどない。処方の不思議なところです。
     <2>利尿作用
     <3>解熱作用
     <4>降圧作用
     <5>抗真菌作用
■シワを防ぐ
2015年、佐藤製薬はシワを予防する効果が見込まれる成分がある「インチンコウエキス」を発見した。
キク科植物のカワラヨモギの花を乾燥してつくる漢方原料で、皮膚の各層を通過した歳に効果を発揮するという。
インチンコウエキスは食欲低下や黄疸に効くされる。
同社は約300種類の植物エキスからインチンコウエキス表皮に塗るとシワの形成を抑える物質「フィラグリン」の発生を促し、濃度を引き上げることを突きと止めた。
また、アレルギー疾患と関連がある物質「Th2サイトカイン」の発生を抑えられることも分かった。


  【薬能】
    《神農本草経》
       “風湿寒熱の邪気を主り、熱結黄疸を治す”
    《薬性提要》
       “湿熱を除き黄疸を治するの聖薬をす”
    《古方薬品考》
       “満を瀉しめ、専ら黄疸を療す”
《薬徴》
“発黄を主治するなり”
[発黄]=からだが黄色になる
“或(あるひと)問うて曰く、発黄の証、之を治するの方、その茵蒿を用ひざる者。間(まま)亦之あり。如何。答へて曰く、発黄、小便不利、或は渇し、余証なき者は、茵五苓散之を主る。発黄・大便不通の者は、茵蒿湯之を主る。若し乃ち一身尽く黄、腹張り、大便必ず黒く、時に溏する者は、消礬散之を主る。発黄・心中懊は、梔子大黄豉湯。発黄・腹満・小便不利は、大黄硝石湯。発黄・頭痛・悪風・自汗出づるは、桂枝加黄蓍湯。発黄・嘔逆は、小半夏湯之を主る。発黄・胸脇苦満は、小柴胡湯之を主る。発黄、腹中拘急は、小建中湯之を主る。此れ皆証に随って方を異にするなり。仲景氏の茵蒿における、特に之を発黄して、他に病なき者に用ふるのみ。”
[心中懊]=胸の中がなんとも形容できないような苦しさにもだえる。
[悪風]=風にあたるとゾクゾクとさむけがする。
[自汗]=自然に汗が出る
[腹中拘急]=腹がひきつれる
    《重校薬徴》
       “発黄、小便不利を主治す”
    《古方薬議》
       “熱を通利し黄家の主薬となす”
    《大塚敬節》
       “茵には肝臓の機能を盛んにして、尿利を促す効がある”
    《中薬大辞典》
       “熱を清し湿を利す”
       “湿熱黄疸、小便不利、風痒瘡疹を治す”
  【薬対】
    『茵蒿+滑石』
    『茵蒿+乾姜』
    『茵蒿+厚朴』
    『茵蒿+山梔子』=利胆利尿作用。肝炎、胆のう炎、肝硬変などによる黄疸、            小便黄赤、小便不利、全身のかゆみ、口内炎に。茵蒿湯
  【配合処方】
     茵荊湯
     茵蒿湯[茵蒿・大黄・山梔子]
     茵五苓散
     茵散
     茵四逆湯
  (6両)
茵五苓散証=黄疸
茵蒿湯証=心胸安からず、久久にして黄を発す


淫羊(いんようかく)
  【処方名】:[仙霊脾][淫羊][羊蕾]
  【基原】メギ科イカリソウ
  【性味】味は辛、性は温、無毒 温・補・燥・升・散
  【帰経】肝・腎経。
  【分類】補陽薬。
  【薬性歌】“淫羊辛陰陽興 堅筋益骨志力増”
     “辛、陰起こり、陽を興し、筋を堅め、骨を益し志を強く力を増す”
  【効能・効果】(強壮・強精・降圧・調経・風寒湿)
       <1>一切の冷風労気を治し
       <2>足腰を丈夫にする
       <3>男の不能
       <4>婦人の不感症
       <5>子の無いもの
       <6>老人のもうろく
       <7>中年の健忘症
       <8>陰痿と茎中症を治し
       <9>気力を増し
       <10>筋骨を強くする
       <11>長く服用すると子供が生まれる
     ◎壮陽補腎
       <1>慢性気管支炎
       <2>小児マヒ
       <3>狭心症
     ◎一名仙霊脾で山野にある。葉は杏葉に似て、葉の上に子がある。
      五月に採って晒して乾かし、酒に混ぜても良い。
     ◎これを食べると性交を頻繁にするようになる。それは、羊が1日100回も      交合するのは、この草を食べるからであり、だから淫羊という。酒で洗っ      て細かく切って焙って使う《神農本草経》
     ◎筋骨のしびれ。
       「煎服。」
     ◎四肢の不仁に。
       「煎服・(酒浸)服用。」
     ◎陰痿の主治薬。
       「1斤を取って(酒浸)して服用。又は作丸して常服する。」
     ◎中風の半身不随を治す。
       「1斤を切って袋に入れ、酒2斗の中に入れ、長く置いてから飲むのだが、       いつも酒気があるようにするのが良い。」
     ◎虚労の冷気を治し、腎を補い気力を養う。
       「酒に混ぜて飲む。」
  【薬理作用】
     <1>降圧作用
     <2>抗ウイルス作用
     <3>少量で利尿作用
     <4>大量で抗利尿作用
     <5>精液分泌を促進(性ホルモンを調整)
     <6>T細胞の比率を増加。
  【薬対】
    『淫羊+威霊仙』
    『淫羊+仙茅』
    『淫羊+巴戟天』
    『淫羊+補骨脂』
  【配合処方】
  【参考】
血液脳関門を通る
ED治療薬としての活性
プレニルフラボンとしてicariin類を含む
アルカロイドmagnoflorinを含む