薬物<こ>


【薬物名こ】

ゴアノキ   ANDIRA ARAROBA
材には、アントラキノン誘導体を含有し、下剤や皮膚病の薬として用いられてきたのと同時に、吐き気・腹痛・出血性下痢のような症状を伴う中毒の原因植物。   (講談社「天然毒」p30~31)
粉末あるいはエキスがクリサロビンとして利用される。


コイ(鯉)
【効能・効果】
○かぜ:
黒焼き末を、食間に大さじ1~2杯飲む。
○口中の腫痛:
ウロコをすりつぶしorウロコを黒焼きし塗布する。
○主に咳を治す。(鯉の肉)
○水腫で足が腫れ、気が急な症を治す。
○黄疸を治す。
○産後の血痛を治す。(鯉魚鱗)
○腎炎:
黒焼き末を、食間に大さじ1~2杯飲む。
○心臓病:
黒焼き末を、食間に大さじ1~2杯飲む。
「コイ葱白冬瓜」味噌で煮食する。
○喘息:
黒焼き末を、食間に大さじ1~2杯飲む(著効)。
○乳汁不足:
コイを味噌汁にして食べる。
黒焼き末を飲む。
○乳腺炎:
黒焼き末を、飯粒で練って塗布する。
ウロコをすりつぶしorウロコを黒焼きし塗布する。
○乳房腫:
ウロコをすりつぶしorウロコを黒焼きし塗布する。
○ノドにトゲが刺さる:
ウロコの黒焼き末を飲む。
○肺炎:
黒焼き末を、食間に大さじ1~2杯飲む。
コイの生血を飲む。
○肺結核:
コイの生血を飲む。
○肺尖カタル:
黒焼き末を、食間に大さじ1~2杯飲む(著効)。
コイの生血を飲む。
○鼻茸:
コイを味噌汁にして食べる。
○腹水:
「コイ赤小豆」煮て食べ汁を飲む(著効)。
○浮腫:
「コイ赤小豆」煮て食べ汁を飲む(著効)。
コイを味噌汁にして食べる。
「コイ葱白冬瓜」味噌で煮食する。(顔面・下肢の腫れ)
○めまい:
「コイゴボウ」を味噌汁にして食べる。
○肋膜炎:
黒焼き末を、食間に大さじ1~2杯飲む。
コイの生血を飲む。
  
【薬能】(鯉)
《本草綱目》
 “煮食して水腫脚満を治し、小便を利す”

■鯉養殖・・・弥生時代から
「愛知県の朝日遺跡(紀元前4世紀~紀元4世紀)で、捕獲が難しかった幼いコイの歯の化石が多数出土。コイを飼って食べていたと見られる。
縄文時代の遺跡でもコイの歯が見つかったが、幼魚は含まれていなかった。滋賀県立琵琶湖博物館の中島経夫上席総括学芸員(魚類形態学)は、“産卵期の成魚を水田や環濠や池に放したところ、卵を産んで原始的な養殖が始まった”と話す。
博物館などは、コイのノドの奥にある1~8mmの咽頭歯の化石167点を分析。大きさや形から年齢を推定したところ、生後数ヶ月の幼魚(体長5~5cm)と2~3歳の産卵期の成魚(35~45cm)の2グループに大別できた。
コイの産卵期は5~6月で、幼魚は生まれた年の秋まで育てられたとみられる。当時は、幼魚は岸から離れた水域に生息し、ほとんど捕獲できなかった」
■日本一の錦鯉の養殖
広島県三原市、さかい



コウジ(麹)
○塩麹
○紅麹
○黒麹
■血栓を溶かす
2013年、バイオベンチャーのファーマフーズは麹(こうじ)に血栓を溶かす効果を確認した。
24種類の麹から、血液中に存在し、血栓を溶かす働きのある「プラスミン」と同じ働きをする麹を発見した
ネズミに7日間粉末(50mg/1kg)を与えた群と与えなかった群を各10匹。
ネズミの動脈と静脈を外部から人工血管でつないで20分間血液を循環させ、人工血管内に入れた絹糸に付着した血栓量を調べたところ、粉末を与えた群では半減した。
成果は東北大学で開かれる日本農芸化学会で発表



コウノトリ【鸛カン】
【効能・効果】
○5尸と毒を治す。(鸛骨)

コウホネ
「川骨」
【効能・効果】
○胃腸病:
根茎を5~15g/日煎服。
○月経不順:
根茎を5~15g/日煎服(著効)。
○産前産後の出血:
根茎を5~15g/日煎服(著効)。
○神経衰弱:
根茎を5~15g/日煎服。
○腎臓病:
根茎を5~15g/日煎服。
○血の道:
根茎を5~15g/日煎服(著効)。
○乳腺炎:
生の根茎をすり下ろし、塗布する。
○ヒステリー:
根茎を5~15g/日煎服。
○婦人病:
根茎を5~15g/日煎服(著効)。
○膀胱炎:
根茎を5~15g/日煎服。
○夜尿症:
「根茎・甘草」煎服。



コウモリ(蝙蝠)
○黒焼き末を飲むと、
     解熱作用
     造血作用
     利尿作用
     強精作用

【効能・効果】
○息切れ:
黒焼き末を飲む。
○金瘡による出血に。
「蝙蝠2匹を焼いて末にし、毎回1銭を水に混ぜて飲むと水のようなものが降りる。」
○痔:
黒焼き末をゴマ油で練って塗布する。
○毛生え薬:
生血を塗布する(著効)。
黒焼き末をゴマ油で練って塗布する。
○心臓病:
黒焼き末を飲む。
○喘息:
黒焼き末を飲む。

■SARS
「中国大陸で多数の死者が出た重症急性呼吸器症候群(SARS)の病原体コロナウイルスの主要感染源は、従来、食肉用に販売されていたハクビシン(ジャコウネコ科)とされていたが、野生のキクガシラコウモリの一種である可能性が高いと、香港大学の研究チームが米科学アカデミーに2005年9/10発表。
このコウモリは漢方薬の原料に使われたり、珍味として食べられている」
■舌が長いコウモリ
「南米アクアドルのアンデス山脈の森林で、最近発見されたコウモリは、舌の長さが体長の1.5倍もあると、米マイアミ大の研究者が2006年12/7付けのネイチャーに発表した。大量に対する舌の長さの割合はほ乳類で最大、脊椎動物の中ではカメレオンに次いで2番目。
このコウモリは学名が『アノウラ・フィスチュラダ』。4匹を捕獲して透明な管にいれた砂糖水を吸わせ、舌の長さを測定。平均約8.5cmだった。舌の付け根は胸郭の中にあった」



コウラノキ
【学名】Cola vera
(C.nitida、 C.acuminata)
【英名】Kola nut
【使用部位】乾燥種子(種皮を除く)
【成分】
カフェイン
テオブロミン
赤色色素(コーラ・レッド)
配糖体
タンニン
タンパク質
デンプン
脂肪
糖類

【効能・効果】
中枢神経刺激薬
頭痛



コカ 
=コカ樹
「コカ葉の最大の特徴といえば、葉の裏側にある中央脈(真ん中のスジ)を挟んで2本の直線が入っていることだ。これは他の植物には全くない特徴だから、植物専攻の学生や、警察官、空港の検疫などは、この2本線をたよりにコカの葉を見分けている。」
南米のインディオ達が「噛むと疲労が回復し忍耐力が促進され、気分が爽快になった」という、コカの葉から抽出された。
南米のボリビアなどでは現在でもコカノキが合法的に栽培され、また、コカの葉が売買されている。現地では今でもコカ葉のお茶は高山病に効果があるため、重宝されている。
コカの葉とレヒアという植物の灰を、水で固めたものを一緒に口に含んで噛む。
【学名】(Erythrooxylon coca)
【英名】Coca
【和名】古加。古柯
【成分】
 アルカロイド:
 「コカイン」 (参照→コカイン)
若葉から2%抽出できる。
水に溶けにくいので、噛んでカスは捨てるので、体内に吸収される量は意外に少ない。クスコの街では、中毒者はまったく見かけなかった。
「コナミルコカイン」

【作用】
麻薬作用
局所麻酔作用
⇒南アメリカに自生。コカノキ属は、野生種よりも栽培種の方が局所麻酔剤となる コカインの含有量が多い。栽培は南アメリカのほぼ全域に広がり、ペルー・ボリビア・コロンビアが主要生産地担っている。
コカインを最も多く含有するコカの葉は倒卵形で、花は白く、両性か稀に雌雄異株である。
紀元前5世紀のアンデス地方の遺跡から、多数の開頭術を施した頭蓋骨が発掘されている。
1869年、A・ニーマンによって、コカ植物から、コカインが結晶体として抽出された。その翌々年、コカインに局所麻酔作用があることが発見される。F・ヴェーラは、このコカインを希硫酸で加水分解するとオクゴニンがあられることを発見。さらにこれを無水クロム酸で酸化すると、脱炭素をおこした酸化生成物が得られた、この物質は1931年、ナス科植物ベラドンナから得られたアトロピンの加水分解物トロピンの無水クロム酸酸化物トロピノンと全く同じだった。
コカインは、局部的に使用した場合、麻酔剤として効果があり、歯科治療や外科手術に非常に都合がよいことが判明。チューンガムや食物としたり、タバコとして喫煙したり、注射すると、循環器系に入り脳に運搬され、中枢神経を刺激(興奮作用)する。そのため、疲労感が無くなり、陶酔感が出現する。多量に用いると、急性中毒症状として 呼吸が速くなり、嘔吐などがあって死に至る。静脈注射によるLD50は1kg当たり15mg。
◎医療用には、コカインの塩である塩酸コカイン(無色・針状・水によく溶ける)が利用される。

■聖なる植物
「コカを噛むに当たって、重要な働きをするのはリフタである。カカオやイナゴマメといった樹木を焼いた灰を固めたもので、これがあると無いのではコカの効果がまるっきり違ってくる。葉だけならいくら噛んでも、よく言われるように、「空腹を忘れ、疲れをいやす」働きだけかもしれない。しかし、リフタがほんのわずか、ツメの先ほどあるだけで、灰に含まれるアルカリとコカのアルカロイドが鋭く反応し、口の中を強烈な衝撃が走る。それは恍惚感というよりも、すべてが黄金色の意識のなかに溶け出していくような不思議な体験をもたらす。
ペルーコカの場合、コカインはおよそ0.7%含まれている。インディオたちの平均の消費量は約300g。1日当たりのコカイン摂取量は0.3gとなる。また、このアルカロイドであるコカインは水に溶けにくい性質がある上、葉の筋など口に残った部分は捨てるので、実際に体内に吸収されるのは0.3mgよりさらに少ない。
コカの葉の特徴は
葉の裏側にある中央脈を挟んで2本の直線が入っていることだ。これは他の植物には無い特徴だから、植物専攻の学生や、コカを取り締まる警察官、空港の検疫などは、この2本の線をたよりに、コカの葉を見分けている。ところが、エスペリーセズと呼ばれる、いわゆる専門店のようなところでは、3本線のコカの葉がある。さたに、普通、葉の形はやや丸みを帯びた楕円形で先端が尖っているが、丸いドーム形、台形、凹みのあるもの、イボのようなでっぱりのあるもの、葉のふちに欠刻のあるものなど、非常に珍しい形のコカの葉が売られ、それぞれに名前が付けられている。(植松黎著「毒草を食べてみた」p74~)
「コカ+石灰」で幻覚作用が増強される。ペルーの「カラルの遺跡」でも見つかっている。
■コカイン
「1859年、コカの葉からコカインが抽出された。精神分析で有名なジグムント・フロイトは、コカの「白い粉」に、うつ病や無気力を防ぐ「奇跡の物質」という勲章を与え、婚約者のマルタ・ベルナイスに宛てた手紙に「君は、コカインを服用した男がどれほど大きくたくましいかをしるだろう」書き送り、こかいんが性的能力を高め、快楽と興奮をもたらすと、友人たちにもしきりにすすめた。また、モルヒネ中毒に有効と信じ、モルヒネ中毒だった友人フライシェルに常用させ、重度のコカイン中毒にさせた。
コカインは、はじめは脳の中枢を刺激し、精神や肉体の活力を亢進させ、局所麻酔作用など、すばらしい鎮痛作用を発揮する。しかし、継続的な使用によって、いったん中毒になると、四六時中ヒフの上を虫が這ったり、身体の中に砂があるような幻覚に悩まされ、誰かが自分を殺しにやってくると思う込むなどの症状がでてくる。



ゴカイ
◎食用にされている (周達生著「東アジアの食文化探検」p56)
○岩手県の漁村の一部では「エラコ」(ゴカイと同じ多毛類)
○中国福建省の泉州などでは、「土筍凍(トーサンタン)」と称して、多毛類に近いホシムシ類のものを食べている。
○中国広東省では、ゴカイに非常に近いイトメ(バチ)を「禾虫(ウオツオン)」と称してたべている。
○中国の少数民族キン族にも、ゴカイ食がある
○サモアやフィジーでも「バロロ」と呼ぶゴカイの一種(Eunice viridis)を食べる。



コガネグモ
◎毒:分子量600~700のポリアミン構造を含む化合物で、シナプス後膜にあるグルタミン酸受容体を阻害する。


ゴキブリ
界 : 動物界 Animalia
門 : 節足動物門 Arthropoda
綱 : 昆虫綱 Insecta
目 : ゴキブリ目 Blattodea

⇒「䗪虫」
◎タイやラオス、中国南部ではゴキブリも焼いて食べる。日本軍の捕虜となった後の熱帯農業の世界的権威ディクジマン博士は、わずかな白米しか与えられない捕虜たちのためにゴキブリを捕まえてつぶしご飯と一緒に食べることで栄養失調死から兵士を救った。(桜井哲夫・東京経済大教授)
◎朝鮮戦争でも捕虜になったアメリカ兵が1ヶ月間土牢に閉じこめられ、食物も与えられず、ゴキブリしか食べるものがなかったという。それで彼はゴキブリを食べて生き延びることが出来たのである。(三橋淳編著「虫を食べる人々」p17)
■北海道
「本州と北海道の間の津軽海峡には、プラキストン線と呼ばれる生物地理学的な境界がある。この線を境としてゴキブリは北海道にいないとされていた。だが、都市のヒートアイランド化によって、サッポロでも生息できるようになった。」
■殺虫
「日本化薬は従来の薬剤に抵抗性のあるゴキブリにも効果がある業務用の殺虫剤を開発。新たに見つけた有機リン系成分をマイクロカプセルに内包する。
名称は『サフロチンMC』三共アグロなど2社を通じて害虫駆除業者に販売。
プロペタンホスと成分が有効。
従来のダイアジノンに抵抗性をもつゴキブリにも有効。」


コクサギ
=ミカン科。
「常山」の基原植物の1つといわれる。
コクサギは右に2枚、次に左に2枚という特別な葉の付き方をしている。
キノリン系アルカロイドが30種類ほど単離されている。


ゴークシュラ Gokşura (ハナビシ)
=1年生草本で、道ばたや川の堤防に自生する。この果実のトゲは自転車のタイヤに穴を開けてしまう。
【学名】Tribulus terrestris L. ハマビシ
【科名】Zygophyllaceae ハマビシ科
◎作用:
利尿作用
催淫作用
滋養作用
体力増進
◎適応
・尿路結石
・糖尿病
・喘息(水分が溜まるタイプ)。気管支炎やアレルギー性喘息には不向き。
・心臓疾患
・神経系疾患
・子宮疾患
・不妊(ハマビシの種子。ゴマ種子・蜂蜜等量、ヤギのミルクで)




コケ
■コケ博士
服部新佐(しんすけ)博士。1915年生まれが開設した服部植物研究所
宮崎県日南市飫肥(おび)
全国有数のスギの産地
服部博士は約200種類のコケを命名。400あまりの論文を発表。
1958年に発表した「ナンジャモンジャゴケ」は注目を集めた。
コケは世界に約3万種類ある。研究所には各地で採取した47万点の標本がある。そのうち3700点は基準標本といい、この研究所にある標本が世界のコケを判別する基準となっている。
■葉緑体ゲノム
「静岡大学の吉永光一教授らの研究グループは、コケの一種『ツノゴケ』の葉緑体ゲノム(全遺伝情報)を解読した。光合成でエネルギーを作り出す葉緑体を利用して有用物質を生産する技術開発に応用可能。
コケは最初の陸生植物出、植物が地上で生きられるようになった進化過程の解明にもつながると期待される。
ツノゴケも葉緑体ゲノムは約16塩基対で構成されており、タンパク質を作る遺伝子は77個あることが分かった。ほかに、細胞内でタンパク質合成工場として働く小器官リボソームを構成する特殊なRNA(リボ核酸)のもとになる遺伝子が4個。タンパク質も部品になるアミノ酸をリボソームに運ぶ別のRNA遺伝子が32個含まれていることが分かった。機能を推定出来ない未知遺伝子は9個だった。
葉緑体遺伝子を詳しく調べると、「RNAエディティング(編集)」という現象が頻繁に起きていることが分かった。これはタンパク質になる前のRNAで特定の塩基が別の塩基に置き換えられたりする現象だ。一般的な植物だと30個程度しかないのが、ツノゴケでは1000個も見つかった。
RNA編集は、水の中で生息する藻類には見られず、コケ類以降の植物だけで起きることが分かっている。
これまでゼニゴケでも葉緑体ゲノムが解読されている」2003.1.27《日経産業新聞》
■進化の痕跡
「熊本大学の高野博嘉教授、武智克彰研究員らの研究グループは、植物進化の過程で働きを失った遺伝子が、実は役立っていることをコケの一種で発見した。陸上動物では働いていないとされていたが、光合成を担う葉緑体の細胞分裂に関わっていた。植物が細かく試行錯誤しながら進化してきたことを伺わせる痕跡という。
働いていたのは『ペプチドグリカン』」



コケモモ
【成分】
アルブチン:チロシゲナーゼの活性を抑える(→シミ)


ココア
■ストレス予防
「ココアなどの原料になるカカオの成分、[カカオポリフェノール]が心理的 ストレスによる体の変調を予防する効果があることを武田弘志東京医科大助教授(薬理学)が動物実験で明らかにした。
ラットに電気ショックを与え、しばらくして同じ部屋に入れると、恐怖心から体の動きが少なくなる。また、周囲のラットが電気ショックを受ける様子を見せると、心理的ストレスから副腎皮質ホルモンの分泌が増加する。こうしたラットにカカオポリフェノールを与えたところ、体の動きがあまり減らず、ホルモンの増加も抑えられるなど抗ストレス効果がみられた。997.8.31《朝日新聞》
■赤痢菌の増殖を抑制
「森永製菓の高橋俊雄分析研究室長らは、ココアが赤痢菌など下痢を引き起こす細菌の増殖を抑えることを突き止めた。試験官を使った実験でこの作用を確認した。今後、大学などと共同で動物実験を実施し、細菌の増殖を抑える成分の特定に取り組む。
増殖抑制が確認できた下痢を引き起こす細菌は、赤痢菌のほか、コレラ菌、チフス菌、サルモネラ菌、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)、腸炎ビブリオ菌など23種類。」2000.8.28《日経産業新聞》
■エピカテキン
「米ハーバード大学はココアに含まれるエピカテキンという化合物が、[脳卒中]や[心臓病][がん][糖尿病]の発病を抑制するのに有効と発表。
エピカテキンはペニシリンや麻酔に匹敵するほど健康に重要な物質とみていて、ビタミンの一種と考えるべきだとしている。
ココアを飲むパナマのクナ人がこれらの疾病を罹患する確率は10%以下という。
エピカテキンはココアのほか、[茶][チョコレート][ワイン][果物]などにも含まれている。2007年3/14


ココヤシ
■捨てるところがない
「葉っぱはお皿になったり、市場での買い物包みになったり、屋根にもなる。
幹は材木
実は、中に溜まった液体は飲み物。それも、最も生成的な飲み物として重宝される。殻の内部についている白い果肉はそのまま食べられるし、濾したらココナツミルク。ここ、スリランカ~南インド、東南アジアのカレーに無くてはならない。あるいは乾させたコプラはマーガリンなどの材料になる。
そして、実の皮の繊維はロープやたわし、あるいはクッションになる。」



ゴシュユ
【学名】Evodia rutaesarpa
【別名】ニセゴシュユ、カワハジカミ
【分類】ミカン科、落葉高木(雌雄異株)
【原産地】中国
【効能・効果】
○胃ケイレン:
「果実1日3~8g」煎服(著効あり)。
○胃のつかえ:
「呉茱萸・黄連」同量を作末し1g/回飲む。
○陰痿:「果実1日3~8g」煎服。
○嘔吐:「呉茱萸5g、乾姜3g」煎服。
○かぜ:
「果実1日3~8g」煎服。
「呉茱萸5g、生姜3g」煎服。
○脚気:「果実1日3~8g」煎服。
○下痢:「果実1日3~8g」煎服。
○しゃっくり:「呉茱萸5g、生姜3g」煎服(著効あり)。
○暑気あたり:「呉茱萸5g、生姜3g」煎服。
○食中毒:「呉茱萸5g、生姜3g」煎服。
○食欲不振:
「呉茱萸・黄連」同量を作末し1g/回飲む。
○神経痛:果実・枝・葉を入浴料or湿布する。
○頭痛(発作性で烈しい):
「呉茱萸5g、生姜3g」煎服。
○疝気:
「果実1日3~8g」煎服(著効あり)。
○血の道:「果実1日3~8g」煎服。
○冷え症:果実・枝・葉を入浴料or湿布する。
○婦人の腰痛:
「呉茱萸5g、生姜3g」煎服(著効あり)。
○便秘:
「果実1日3~8g」煎服。
「呉茱萸5g、生姜3g」煎服。
○腰痛:果実・枝・葉を入浴料or湿布する。
○リウマチ:
「呉茱萸、接骨木」浴用料。



コショウ
【学名】Pipernigrum
【英名】Pepper、black pepper
【利用部分】乾燥した果実。
【成分】精油(2.5%以下):1-フェランドリン
      ピペリン
      チャピシン
      シアン化水素酸
      樹脂
      デンプン
【参考】
◎原産地:インド南西部のマラバル沿岸。
◎多年生のつる性植物。直径5mmぐらいの赤い実を50~60個、ブドウのようなふさ状につける。乾くと赤い実が黒変する。
◎収穫したばかりの未熟な緑色の実を、1週間ほど乾燥させると「黒コショウ」になる。芳香性と辛みが強い。辛み成分が強いコショウは、鼻の粘膜を刺激しくしゃみがたくさん出るので善し悪しが分かる。
◎熟した赤い実を、水に浸けて発酵させ、外皮をむいて乾燥させたのが「白コショウ」。
◎黒と白を混ぜ合わせた「灰色の粉末コショウは日本独特のもの。
◎アマゾンに東洋系コショウを移植したのは、1933年日本人の臼井牧之助。      1997.3.2《朝日新聞》


コストマリー
【学名】Chrysanthemum balsamita
【英名】Costmary、alecost
【和名】バルサムギク
【分類】キク科、多年草。
【原産地】西アジア
【使用部位】花。
【成分】精油
【効能・効果】
  調理用
  

ゴッコーラ 
(Gotu kola,Centella asiatica)
■老化予防
「ゴッコーラはインドにおいて、記憶の改善及び延命に広く用いられています。もし貴方が用いる場合、飲料ティーの中に1~2枚の生葉あるいは小さじ1~2杯の乾燥ハーブを加えてみてください。また、数枚の生葉をサラダに加えることも出来ます。」
「ゴッコーラ」(Gotu kola,Centella asiatica)
「このハーブは強壮な精神力の維持に役立つ記憶ハーブとして、1世紀に及ぶ伝承があります。


   
コーヒー
◎心臓の拍動を刺激する。《螺王人》
脈拍数が少ない(60以下)の者のは、有益な薬物となり、脈拍数が多い(90以上)の者には、有害な薬物となる。
■「たった2杯のコーヒーを飲むだけで、脳に流れ込む血液が15~20%減る」王立病院のデビット・カー医師。1997.7.27《朝日新聞》
■自殺を予防?
「コーヒーを1日に2~3回飲んでいる女性は全く飲まない女性と比べて自殺率が約1/3だった。と米ハーバード大医学部の河内一郎博士らが米医学誌(11日 発行)に発表した。カフェインの精神高揚作用が関係しているとみている。
1980年に、34~59歳の心身共に健康な看護婦約86700人を選び、約10年間、追跡した。その結果、
飲まない人(約19400人)の自殺者は21人、
飲む人(約67300人)は35人だった。
全く飲まない人の自殺率を1とした場合、1日平均2~3杯飲む人の自殺率は0.35と最も低かった。同4杯以上飲む人は0.42・同1杯以下の人は0.76だった。
飲む量が多いと自殺率はやや高くなるが、これらの人はストレスやアルコール摂取量も多く、カフェインのプラス効果を相殺してしまうとみている。
カフェインは大脳皮質に作用して中枢神経を興奮させることが知られている。1996.3.18《朝日新聞》より」
■オリゴ糖
「味の素ゼネラルフーズ(AGF)の研究所は、コーヒーを抽出した後のマメの滓から整腸作用のあるオリゴ糖を精製する手法を開発した。
コーヒーには多糖のマンナンが多く含まれているが、水に溶けにくく大半が滓の中に残っているのに着目、オリゴ糖を取り出すことを検討。
絞りかすを加水分解するなどの手法で純度90%以上の「マンノオリゴ糖」を精製できた。実験でこのオリゴ糖が腸の中にあるビフィズス菌などを増殖させ、整腸効果が期待できることも確認した。
実験で、マンノオリゴ糖はビフィズス菌や乳酸菌など有用菌の増殖を助けることを確認した。成人8人がマンノオリゴ糖3gを2週間、飲み続けたところ、排便に含まれるビフィズス菌の割合は平均で35.4%と摂取前の9.3%に比べ大きく向上したという。
又、排便回数を比較したところ、摂取前の平均回数は1週間4.9回だったのに対し、1日1g摂取では6回に、3g摂取では8回に増えた。2001.3.27《日経産業新聞》

■SOD作用
「厳選したコーヒーの焙煎前の生豆(Red Cherryと呼ばれる)をセラミックの刃で粉砕する。その後pH5.5に調整した水溶液にて侵出して抽出物を得る。それに厳選した米糠と大豆を混合し、水を加える。さらにアルカリ(pH9.0)に調整し、独自の枯草菌(bacillus subtills Natto)にて攪拌と通気を行いながら18時間液体培養(発酵)を行う。発酵終了後、加熱処理を行い残ったbacillus subtills Nattoを死滅させる。それから圧搾機で固形物を取り除き溶液を得る。
この発酵液を限外濾過を行い分子量5000以上のものをカットする。さらに活性炭処理にて脱色・脱臭し、仕上げに5.0μ、4.5μの精密濾過を行い発酵液を得る。ガードックスが製法特許を持っている。特許第185507号
化学成分は単一の化合物ではなく、複数の化合物がプレミックス及びコンプレックスを作って存在している。 」

■肝臓ガンに
「コーヒーを1日に1杯以上飲む人が肝臓ガンになる危険性は全く飲まない人の6割程度・・・。東北大の辻一郎教授(公衆衛生学)らが約61000人の追跡調査で確認。2005年1/22の日本疫学会で発表。
辻教授によると、コーヒーに含まれるどんな物質が作用するかはよく分かっていないが、肝臓への発症リスクを低下させる可能性があるほか、動物実験では成分のクロロゲン酸が肝臓ガンの発生を抑制したという報告もある。
1984~97年に、40歳以上の男女7~9年間追跡調査。約61000人のうち、調査期間中に新たにガンになったのは117人だった。
年齢や性別などの要因を考慮して解析した結果、全く飲まない人の危険度を[1]とした場合、1日平均1杯以上飲む人は[0.58]、1杯未満の人は[0.71]だっった。」2005.1.21《日本経済新聞》
「厚生労働省の研究班(主任研究者・津金昌一国立がんセンター予防研究部長)がコーヒーと肝臓ガンの関係をまとめ、2005年2/17、米医学誌で発表した。
1日に5杯以上飲む人はほとんど飲まない人の1/4に発症率が低下するという結果。調査対象は40~69歳の男女約9万人を約10年間追跡調査し分析した。
ほとんど飲まない人の発症率・・・・1
毎日1~2杯飲む人の発症率・・・・0.52
毎日3~4杯飲む人の発症率・・・0.48
毎日5杯以上飲む人の発症率・・・0.24
になった。」

■高血圧防止
「日常生活の中でコーヒーを適量飲む人は高血圧になる割合が低いことが2005年11/19、慶応義塾大学医学部非常勤講師の船津和夫医師らの調査で分かった。
調査対象は・・・東京都内の診療所で2003年10月~2004年3月までに生活習慣病健診を受けた人。高血圧など治療中の人を除く20~70代の男性4554人を分析した。
飲酒量や肥満度が血圧に影響するため、対象者を以下の項目で4グループに分けた。
▽1日に飲酒量が2合以上(日本酒換算)
▽BMIが25以上
さらに、コーヒーの平均摂取量で①全然飲まない②1日2杯以上③1日3杯以上の3群に分けた。
調査の結果、飲酒量と肥満別の4グループのすべてで、高血圧者の割合はコーヒーを飲まない群が最も高く、2杯以下、3杯異常の順位低下。
「2合以上・肥満」以外は、統計上の有意差が出た。
「2合未満・肥満」の場合、飲まない方から35.1%、28.2%、16.2%だった。
船津医師は“ポリフェノールの一種クロロゲン酸が血管の拡張作用を持つためでは?”と分析。」2005.11.
■津軽藩兵を救った
「1087年(文化4年)、幕府の命令で北方警備のため、津軽藩兵が蝦夷地(現在の北海道)も宗谷岬周辺に赴いた。だが、多くの藩兵は厳冬下、ビタミンB1不足による浮腫病で亡くなった。
1855年(安政2年)、再び津軽藩兵たちは蝦夷地の警備に赴く。このとき、浮腫病の予防薬が配給された。
コーヒーである。
北方警備にかり出されたのは大半が士分の藩士ではなく、農民や漁師、大工ら庶民だった。長崎オランダ商館に出入りしていた人々や蘭学者ら特権層を除くと、日本で最初にコーヒーを飲んだ庶民は津軽藩兵だったともいえる。
現在、オホーツク海が見渡せる北海道稚内市の宗谷公園にはコーヒー豆をかたどった記念碑が立つ。コーヒーを口にすることなくこの地でなくなった津軽藩兵を悼む、直径1.5m、高さ1mの「津軽藩兵結合記念碑」だ。旧津軽藩の城下町、青森県弘前市でコーヒー豆の焙煎・販売業や喫茶店を営む私(成田専蔵)が中心になって実行委員会を組織し、募金で1992年に建立した。
18世紀末、ロシア船の南下など日本を巡る国際情勢は大きく変化していた。幕府はこの変化に対応するために、寒さに慣れた東北各藩から警備要員を蝦夷地に派遣し始めた。キロ公や郷土史家の調査によると、津軽藩からは1793年(寛政5年)~1812年(文政5年)までに8694人が派遣された。うち295人が死亡した。
なかでも1807年の派遣先は極寒の地・宗谷岬周辺だった。津軽藩の算術指南役・山崎半蔵が書いた《半蔵日記》には同年、、藩兵の「安房ノ和助」が死亡したとあり、初の浮腫病犠牲者であたと推測される。
稚内史は1855年に津軽藩兵にコーヒーが支給されたと記している。津軽藩兵が浮腫病で倒れる4年前の1803年(享和3年)に蘭学医の廣川(かい)は著書《蘭療法》の中で浮腫病にはコーヒーが効くと書いている。浮腫病は今でいうニコチン酸欠症(ペラグラ)で、コーヒーに含まれるビタミンB群のニコチン酸に薬効がある。しかし、情報化社会の現代とは異なり当時、この情報が生かされることはなかった。
1991年から青森市の南に位置する黒石市の浄仙寺で「珈琲供養茶会」を催し、毎年、幕末当時の淹(い)れ方を再現している。参考にしたのが1857年(安政4年)、蝦夷地勤務の幕臣に配られた仕様書。「和蘭珈琲豆、寒気をふせぎ湿邪を払」と効能が記されている。
さらに「用ひよう」として、「黒くなるまでよくいり、こまかくたらりと成る迄つきくだき2さじ程麻袋に入、熱き湯にて番茶の如き色に振り出し、土瓶に入置、さめ候得ばよくあたため、砂糖を入用るべし」と詳述している。
ドリップ方式の原型ともいえる淹(い)れ方で、色もそうだが、あじも番茶に似た薄味のコーヒーになる。
2007年3/1 日経新聞

■子宮体ガンを予防
「コーヒーを1日3杯以上飲む女性は、ほとんど飲まない女性に比べ、子宮ガンの一種「子宮体ガン」に罹るリスクが約6割低いとする大規模疫学調査の結果を2008年9/1発表した。
厚生労働省研究班は、全国の40~69才の女性約5万人4千人を最長15年追跡調査。コーヒー摂取のひんどによって4グループに分けて調べた。
週に2日以下のグループに比べて
毎日1~2杯・・・39%低下
毎日3杯以上・・・62%低下
子宮体ガンの発症には女性ホルモンの『エストロゲン』や血糖値を調節する『インスリン』が関与すると考えられている。
コーヒーを飲むと体内でこれらのホルモン濃度が低くなるため、ガン予防につながっている可能性がある。
ただし、欧米での研究ではコーヒー摂取と子宮体ガンリスクとの関連は示されていない。欧米では更年期障害の治療に女性ホルモンを体外から補充する「ホルモン補充療法」が広く実施され、コーヒーによる予防効果が打ち消されている可能性がある。



コブシ
⇒開花直前の蕾を採集し、軸を去り、風通しの良い日陰で乾燥する。乾燥したものを日数をかけてさらに十分乾燥させる。
【生薬名】辛夷
【使用部位】蕾
【効能・効果】
○かぜ:樹皮を煎服。
○骨節痛:樹皮を煎服。
○頭痛:
・蕾4g/1日煎服(著効)
・樹皮を煎服。
○せき:実・根を煎服。
○瘡毒:花・蕾を煎服。
○発熱:実・根を煎服。
○鼻づまり:蕾4g/1日煎服(著効)
○鼻炎:蕾4g/1日煎服(著効)
○めまい:蕾4g/1日煎服(著効)


コブタカナ
九州地方の野菜。生食もできる

コブラ
◎種類:
 (1)キングコブラ(KING COBRA,Ophiophagus hannah):世界最大の毒蛇。
全長3.6~5.7m。 インドから東南アジア
 (2)その他のコブラ:(五十音順)
「アマガサヘビ」(Many-BANDED KRAIT,Bungarus multicinctus)
東南アジアから台湾に分布。
全長1~1.6m
ブンガロトキシンは強い神経毒。LD50(0.15mg/kg)青酸カリの29.3倍。
夜行性で人家付近に出没。裸足の人に被害多い。
「アマゾンサンゴヘビ」
「アメリカサンゴヘビ」
「アリゾナサンゴヘビ」
「イワサキワモンベニヘビ」
「インドコブラ」(ASIAN COBRA,Naja naja naja)
水辺を好み、夜行性で、小型ほ乳類・トカゲ・カエルなどを補食。
素足の人が多いインドで毎年10000人ほどが咬まれる。
毒は分子量約6000のタンパク質で、アミノ酸の数にして約60の低分子化合物である。その毒性は神経毒で、運動神経の麻痺を引き起こし、横隔膜神経が麻痺して呼吸が停止して死亡することが多い。「タイワンコブラ」はこの亜種である。
「エジプトコブラ」(EGYPTIAN COBRA,Naja haje)
エジプト最後の女王クレオパトラが、ローマと闘って破れたとき、本種に自らの腕を咬ませて自殺したという。
南アフリカのナタールからスーダン、エジプトに分布。
全長3m。
「カスピコブラ」(CENTRAL ASIAN COBRA,Naja oxiana)
カスピ海地方に分布。
絶滅に瀕している。
「キイロアマガサ」
「グリーンマンバ」(GREEN MAMBA,Dendroaspis viridis)
《朝日新聞》アフリカに分布。
全長2~2.4m。
樹上にすみ、動きは敏捷だが、攻撃的ではない。
「クロクビコブラ」(BLACK-NECKED SPITTING COBRA,Naja nigricollis)
南アフリカ北部と東部のサバンナから中央アフリカ、西アフリカナンブの熱帯雨林、東アフリカのサバンナまで分布。
全長1.2~1.5m
主として地上にすみ、日中は穴に潜み、夜行性である。
毒を正確に数m飛ばす。毒は皮膚についただけでは害は無いが、目に入ると激しい痛みを生じ、盲目になることもある。毒液の量は豊富で、短時間で充填される。
「ケープコブラ」
「タイガースネーク」
「タイパン」
「デスアダー」
「デニソンヘビ」
「ドクハキコブラ(=リンガルス)」(RINGHALS,Hemachatus haemachatus)
アフリカ産。
2mも毒液を飛ばし、毒が粘膜(目など)に付着すると、動物は苦しんで目をひっかくので、毒は傷口から侵入していく。
「ハイ」
「ヒガシグリーンマンバ」(EASTERN GREEN MAMBA,Dendroaspis anwusticeps)
東アフリカに分布。
全長2.4m。
樹上にすみ、鳥やその卵、トカゲ類を補食する。
「ヒャン」
「フィジーコブラ」(FIJI SNAKE,Oqmodon vitianun)
フィジー諸島に分布。
絶滅の恐れ。
「ブラウンスネーク」
「ブラジルサンゴヘビ」
「ブラックマンバ」(BLACK MAMBA,Dendroapis polylepis polylepis)
アフリカに分布。
全長2.9~4.2m。細長く、走るのは最も速く、一般には時速70kmを越すウマよりも速く走ると信じられているが、平地で短距離の速度で時速16~19kmである。
「リンガルスモドキ」(FALSE RINGHALS,Aspidelaps sculatus sculatus)
アフリカ南部に分布。
全長45~60cm
毒は弱い。

<蒸し焼き[効能]>
1.強壮
2.強精
3.抗ガン作用
4.虚弱体質
5.高血圧
6.マクロファージを活性化させる(マウス実験)
7.抗ストレス作用(マウスの遊泳実験)
■止血剤
「オーストラリアのクイーンズランド大学は、コブラ科のタイパンから血液を数秒で凝固させるタンパク質を発見し、遺伝子を特定した。手術中や大ケガをしたときに出血をすぐに止められる止血剤の開発をめざす。
オーストラリアのヘビの毒作用は2段階からなる。まず知を固めるタンパ質の働きで大量の血栓が出来る。その後神経毒尾が回って動けなくなり、死に至る。
オーストラリアのヘビ8種類を調べて分かった。」2006.3.8《産業》




ゴボウ(牛蒡) Edible Burdock
【学名】Arctum lappa
【英名】Burdock、great bur、clotbur、cocklebur、beggars、buttons、lappa、cockie buttons
○冬~春が旬の野菜
○ヨーロッパ~アジアの熱帯地域原産のキク科の越年生草本。
○中国では薬草としてもちいられた。日本では平安時代から食用に。牛蒡を食用にするのは日本のみ
【使用部位】生または乾燥した根、葉、種子。
     成熟した果実を乾燥(牛蒡子)
【成分】
<1>根:
・イヌリン(50%以下):糖尿病に有効。
イヌリンは炭水化物で、利尿作用がある。
・ポリアセチレン:抗菌作用がある。
・揮発性の酸:酢酸
       プロピオン酸
        酪酸
       イソ吉草酸
・飽和脂肪酸:ラウリン酸
       ミリスチン酸
       ステアリン酸
       パルミチン酸
・タンニン・・・消炎作用や収斂作用があるので、皮膚病の他、潰瘍ややけどに有効。フランスの植物療法家。M・メッセゲ「頭の皮膚病の草」
・ポリフェノール酸
・アルギニン・・・強壮作用。相似象から→人間の下半身と植物の根は相似。よって牛蒡が下肢・腰のリキをつけ、泌尿器生殖器を強化する
<2>種子:不揮発性油(15~30%)
    苦味配糖体(アルクチイン)
    クロロゲン酸
<3>葉:アルクチオール
     フキノン
     タラキサステロール
○リグニン・・・切り口の褐色になった部分に。大腸ガン予防効果がある。

【効能】:(ゴボウ)
大腸ガン予防
抗高脂血症
抗糖尿病
強壮強精作用

【作用】(ゴボウ)
○植物全体は、おだやかな利尿・緩下剤。
○種子:
(a)(中国)はしかの発疹、のどの痛み、扁桃炎、かぜ、インフルエンザ
(b)(北アメリカ)皮膚病
(c)ラットの血糖を下げる。
○根・葉:腎臓でつくられる尿酸の排出を促進。
①リウマチ
②痛風
〇生の根、
・血糖を下げる(フランス)
・抜け毛に、ローションにして塗布。

【効能・効果】(ゴボウ)
○胃ケイレン:生根汁を酒盃1杯ずつ飲む。(著効)
○胃酸過多症:生根汁を酒盃1杯ずつ飲む。(著効)
○化膿症:
・牛蒡子を15g~20g/1日、煎服。
・牛蒡子を作末し、3g/1日飲む。
○関節炎:絞り汁を煮詰めて軟膏状にし、塗布する。
○乾癬:生根汁・生葉汁を塗布する。
○血液や組織を浄化する。:月経期に徐々に用いると良い。
○月経閉止:葉を酒で煎服。
○こしけ:
・牛蒡子を15g~20g/1日、煎服。
・牛蒡子を作末し、3g/1日飲む。
○ジンマシン:
・牛蒡子を15g~20g/1日、煎服。
・牛蒡子を作末し、3g/1日飲む。
○水銀中毒:
・牛蒡子を15g~20g/1日、煎服。
・牛蒡子を作末し、3g/1日飲む。
・根を煎服。
○膀胱炎
○痰が切れない:生根汁を酒盃1杯ずつ飲む。(著効)
○毒蛇・毒虫の咬傷:
・牛蒡子を15g~20g/1日、煎服。
・牛蒡子を作末し、3g/1日飲む。
・生根汁・生葉汁を塗布する。
○虫垂炎:
・生根汁・生葉汁を飲む(吐剤となる)
○鳥肉・獣肉の中毒:根を煎服。
○乳房炎:
・牛蒡子を15g~20g/1日、煎服。
・牛蒡子を作末し、3g/1日飲む。
○梅毒:根を煎服。
○はしか:
・牛蒡子を15g~20g/1日、煎服。
・牛蒡子を作末し、3g/1日飲む。
○腫れ物:
・牛蒡子を15g~20g/1日、煎服。
・牛蒡子を作末し、3g/1日飲む。
○瘭疽:絞り汁を煮詰めて軟膏状にし、塗布する。
○扁桃炎:
・牛蒡子を15g~20g/1日、煎服。
・牛蒡子を作末し、3g/1日飲む。
○リウマチ:絞り汁を煮詰めて軟膏状にし、塗布する。
○リンパ腺炎:
・牛蒡子を15g~20g/1日、煎服。
・牛蒡子を作末し、3g/1日飲む。





ゴマ⇒「胡麻」
鹿児島喜界島が日本最大の産地。 鹿北精油(黒ごま油)
太白ごま油・・・炒らずに生のまま絞ったもの。
皮膚に塗布しても有効
味噌汁に入れる
調味料にプラス

○胡麻アレルギーが増えている 2010.6.7NHK
幼児の200人に1人。他の食物アレルギーを持つ人の半分。
妊娠前からチェックする必要がある。
はきけ
かゆみ

○活性酸素を除去する
ゴマで活性酸素を除去するには・・・8時間ぐらい必要。

■肝臓ガン抑制
「ゴマの実から抽出したセサミンは、肝臓ガンの発生を抑えうることを、東大医学部の石川隆俊教授(病理学)らがラットの実験で確かめた。4月1日から、サンフランシスコで開かれる米がん学会で発表する。
セサミンが栄養面で優れていることは知られていたが、ガン抑制の実証は初めてという。実験に使った量も、人が食べる常用量に近い。」2000.3.26《日本経済新聞》

■中性脂肪を低減
「農水省総合食品総合研究所はセサミンというゴマの成分が血中の中性脂肪などを減らす詳しいメカニズムを解明した。セサミンが肝臓に作用し、中性脂肪など脂質の元になる脂肪酸の合成を抑え、同時に分解を促進するという。ラットを使った実験で確かめた。血中の脂質が増えると脳血管障害や心臓疾患などを引き起こすとされている。血中の脂質濃度は肝臓にある脂肪酸代謝システムの働きが大きく影響する。そこでセサミンを混ぜた飼料をラットに与え、肝臓の働きを調べた。
セサミンを0.5%添加したエサを食べたラットは、脂肪酸の合成を司る酵素の働きが通常の4~6割程度に低下した。また、肝細胞内の「ミトコンドリア」と「ペルオキシゾーム」と呼ばれる細胞小器官で、脂肪酸を分解する働きが強まった。研究チームは、これらの変化によって血中の脂質が減るとみている。
詳細な分析の結果、セサミンは脂肪酸の合成に関する酵素の高率を決める『ステロール調節エレメント結合タンパク質1』の機能を抑える作用があることが分かった。脂肪酸を分解(酸化)する酵素の働きを制御している「ペルオキシゾーム誘導剤活性化受容体」の機能を活発にすることも明らかになった」2000.11.15《日経産業新聞》
■中性脂肪減らす
「農水省農業研究センターは高脂血症の原因になる血中の中性脂肪を減らす効果が高いゴマ新品種を開発した。このゴマには中性脂肪を減らす効果があるセサミンという物質が、普通のゴマの約2.5倍含まれている。遺伝子組み換え技術を使わずに従来の交配技術を利用して作った。今後、種苗登録する。
新品種はセサミンの含有量は多いが収穫量が少ない中国産のゴマと、収穫量の多い国内品種を交配した。セサミンの含有量はゴマ1g当たり約10mgと中国産のゴマを5%上回った。新品種のゴマを混ぜたエサをラットに与えたところ、脂肪酸を分解する肝臓の働きが普通のゴマの2~3倍に高まり、血中の脂肪が減った」2001.3.2《日本経済新聞》
■金ゴマ(無農薬)
「日本のヘソを自認する西脇市(東経135度、北緯35度)は無農薬で金ゴマを栽培し、町おこしにする」

【効能・効果】(ゴマ)
○解毒剤として:種子を生食するor 5~10g/日煎服。
○月経異常:種子を生食するor 5~10g/日煎服。
○滋養強壮:種子を生食するor 5~10g/日煎服。
○視力減退:種子を生食するor 5~10g/日煎服。
○神経衰弱:種子を生食するor 5~10g/日煎服。
○のどの腫れ:種子を生食するor 5~10g/日煎服。

●セサモリン  
ゴマ油抽出物 「ゴマ油不けん化物」より、分離して得られたものである。成分はセサモリンである。 酸化防止剤 Sesamolin
●セサモール  
ゴマ油抽出物 「セサモリン」を、加水分解し、精製して得られたものである。成分はセサモールである。 酸化防止剤 Sesamol

■セサミン純度99.%
「岐阜大学発ベンチャーの長良サイエンス(岐阜市、中塚社長)は、抗酸化作用を持つとされる、ゴマの主成分の[セサミン]と[セサモリン]を純度99%以上で大量精製する技術を開発した。この純度はこれまでにない高さ。
セサミンやセサモリンはゴマの含有成分の中でも抗酸化力が強く、老化やガンを抑制する作用があるとされている。
この2つの成分はよく似た分子構造の上に酸化しやすく、精製が難しかった。同社は成分ごとに吸着する担体を合成し、短時間で分離精製することに成功した。
10mgで\3万円
同社は1999年、岐阜大の応用生物科学部教授の中塚社長が研究成果を活用するために設立した。」


コマクサ
■白山のコマクサ
2011年、環境省は富山、石川、福井、岐阜の4県にまたがる白山国立公園内でみられる高山植物のコマクサについて、人の手で他地域から持ち込まれたものとする結論を出した。
本来の生態系を損なうため、職員らが1株づつ摘み取る除去作業をする。
白山では1992年に生育が確認されたが、専門家の間では自然分布かどうか疑問が出ていた。環境省の調査で登山者から“73年頃乗鞍岳から移植した”との証言と、白山と乗鞍岳のコマクサのDNAが一致した。



コミヤマカタバミ
【学名】Oxalis acetosella
【英名】Wood sorrel、wood sour
【使用部位】葉・根。
【成分】シュウ酸
    シュウ酸カリウム
    粘液
    ビタミンC
【効能・効果】
 調理用:「マルバスイパ」にとって代わられた。

【注意】
<1>大量に食べると有毒。
<2>以下の患者には使用しないこと。
  ①腎結石
  ②リウマチ
  ③痛風


コムギ(小麦)
=標高3000㍍でもOK
[薬性歌]“小麦微寒煩熱 止渇利溲養肝血”
【効能・効果】
○内臓が出て入らないとき。
「小麦5升・水9升を煎じて4升につくり、滓を去って冷まし、瘡の上を        冷やすと徐々に入っていく。」

■機能性成分
「ハプテンペプチド」抗アレルギー

■胚芽----タンパク質合成----
「愛媛大学工学部の遠藤弥重教授らは、小麦の胚芽を使ってタンパク質を効率よく合成する技術を開発した。手順も簡単で、合成効率は大腸菌などの微生物を使った従来法の100倍以上。
開発した方法は小麦の粒から胚乳を完全に取り除き、胚芽の部分だけを使う。胚芽に含まれているタンパク質合成機構を利用し、目的とするタンパク質の遺伝子を働かせてタンパク質を作る。大腸菌などを使う従来の手法で作れなかったアミノ酸が3000個以上つながった巨大なタンパク質も合成する能力がある」2000.2.3《日経産業新聞》

■グルタミン補給材
「日清製粉は小麦タンパクを分解し、免疫機能の低下を防ぐ成分『グルタミン』を大量に含む素材を開発した。小麦タンパクを使ったグルタミン補給製品を国内で初めて商品化する。粉末状で飲料や食品に配合して利用する。グルタミンの含有量が海外品に比べて1.6倍多い。小麦タンパクは水に溶けにくい性質を持つが、酵素処理によって溶けやすくした。
新製品の「グルタミンペプチドGP-1」を13日に発売する。アミノ酸が約1000個結合している小麦タンパクをアミラーゼなどを用いて、10分の1の50~100個ずつに分解した。すでに製法特許を取得しており、大量生産の体制を整えた。
アミノ酸が約1000個連なった従来の小麦タンパクは粘度が高く、水に溶けにくい。細かく分解して2~5個にすると溶けやすくなるが、苦みがきつくなり、さらに、グルタミン成分が破壊されて2/3に減少する。
グルタミンは小麦タンパクの40%を占める。リンパ球などの免疫系細胞のエネルギー源になる。日本企業はグルタミン補給素材を全長輸入している。」20007.13《日経産業新聞》
■国産ブランド
「熊本市の菊南温泉観光ホテル、総料理長の大島孝さんは昨年から、九州地方で取れる国産小麦の新品種ニシノカオリを使ったパン料理を出している。まだ作付け面積が小さく常時メニューに載せるわけにはいかないが、パーティーなどの際にその良さをを知ってもらおうとサンドイッチなどを作る。
実際に味わうと風味が香ばしい。「特色が出るように、小麦粉を作るときに皮も一緒にひいているため」だ。
品種改良の取り組みが始まったのは、コメ余りで麦や大豆への転作が本格化した1970年代。当初は収量が多く病気に強いものを目指したが、飽食の時代が訪れて量より質が求められるようになり、品種改良に方向転換した。農業技術研究機構作物研究所の星野次汪・麦類研究部長は「食に対する消費者の高級志向が開発を後押しした」と語る。
たとえばめん用に開発された国産小麦の最大の特徴は、餅米のような豊かな食感を生む「粘弾性」。技術的にはデンプンの一種、アミロースの含有量を少なくした。星野さんの計測によると、あやひかりやチクゴイズミのアミロース含有量は22%前後。現在普及している国産品種、農林61号や輸入品の主力、オーストラリア産銘柄小麦(ASW)より数%少ない。
品種改良の成功で、新品種を原料としたこだわりのウドンやパン製品が、主に産地の企業によって作られ始めている。
北海道:「春よ恋い」「キタノカオリ」「はるひので」「きたもえ」
東北:「ハルイブキ」「きぬあずま」「ネバリゴシ」
関東・甲信越:「あやひかり」「つるひかり」「イワイノダイチ」
       「きぬの液」「ユメセイキ」「キヌヒメ」
東海・近畿・中国・四国:「さぬきの夢2000」「キヌヒメ」
九州:「ニシノカオリ」「チクゴイズミ」「イワイのダイチ」
2002.8.3《日本経済新聞》

■カビ毒検査
「協和発酵工業の子会社、協和メデックス(東京中央区)は、小麦などに発生するカビ由来の毒素を短時間で簡単に検出できるキットを発売した。農業団体や農薬会社、食品メーカーなどに売り込む。
キットは特定の物質とだけ反応するタンパク質(抗体)を使って検出する。エライザ法を応用した。カビから発生する毒素「マイコトキシン」のうち、小麦などに汚染が広がっている『デオキシニバレノール(DON)』や『ニバレノール(NIV)』など4種に対応する。
ガスクロマトグラフィーなど本格的な分析装置は数千万円と高価な上に犬種に1週間程度かかる。簡易キットはDON用が約5万円、NIV用が\33000で、8時間程度で検出できる。
マイコトキシンを多く含む食品を食べると、吐き気やめまいなどの中毒症状が出る。2003.5.13《日経産業新聞》

■甘み2倍
「日本製粉と農業・食品産業技術総合研究機構は2006年12/12、通常品種の2倍甘い小麦を開発したと発表。
開発した小麦はマルトースと呼ばれる種類を中心にオリゴ糖を多く含むのが特徴。糖度は22.2%(通常の小麦の糖度は9%)。糖分などからデンプンを作る酵素2種類を持たないように品種改良。」




コメ(米)
・冷蔵庫の野菜室に保存
・発砲スチロールの箱に入れる

■コメが主食になった理由
<1>収量:糧でカロリーが一番多いのがコメ。
単位面積当たり------コメ=100人を養える。
         ムギ=60~70人。
<2>栄養価:コメに優る穀物はない。
「もともと植物性タンパク質は、そのアミノ酸組成が動物性のそれとは著しく異なっていて栄養効率が悪い。ただコメだけは例外で、その生物価は[88]、つまりコメのタンパク質100gで人体のタンパク質88gを作ることが出来る。1日必要量のタンパク質を摂るためには、コメなら5合(750g)を食べれば良いが、コメに比べて[30]と生物価が低いパンなら(1400g)も食べなければならない。
ムギのタンパク質の生物価が低いのは、その構成アミノ酸にリジンやトリプトファンが非常に少ないからで、それらの多い肉を一緒に食べることによって、そのアンバランスは解消される。つまり、この際の肉類は副食ではなく、パンと相まって完全な食物となる。(中略)
パンに対してコメは、1日3合食べれば一応カロリーは補充できる。未精白米を食べればビタミンやミネラルの不足にならない。残りの2合で必要なタンパク質も補充できる。極論すれば、5合のコメに塩だけ舐めていても生きてはいける。「1日ニ玄米4合ト味噌ト少シノ野菜ヲ食ベ」との宮沢賢治の手帳(11/3)の一節のように、副食とはコメを美味しく食べるための引き立て薬であった。井上勝六著「成人病を防ぐ現代人の食事学」p36~参照。

■アレルギー起きにくいコメ
「全国に数十万人の患者がいるとみられる『米アレルギー』の原因となるタンパク質を効率よく除去できるコメが、品種改良によって誕生した。このコメは「低アレルゲン米」と呼ばれ、患者が食べてもアレルギーが起きにくい。
●従来法で品種改良
「この低アレルゲン米は『AFT-14』と呼ばれ、農水省の農業生物資源研究所が開発した「ニホンマサリ」という品種の突然変異種を基に、交配を重ねる従来の育種法で改良した。味は標準的で、香りはコシヒカリなどに比べると劣るが、背丈が低く生産し易いという。
 米アレルギーの患者は通常のコメを口にするとアトピー性皮膚炎などのアレルギー症状が出るため、安心して食べることが出来ない。原因はコメに含まれるグルテリン、アルブミン、グロブリンなど14、5種類のタンパク質。『AFT-14』は米粒に含まれるタンパク質の量も少ないが、さらにアルカリ溶液に浸して処理することで、問題のタンパク質をほとんど除去できるという。」1998.5.2《日本経済新聞》
■遺伝子組み換えイネ
「農薬専業大手の北興化学工業は遺伝子組み換え技術を使い、重要な栄養素であるアミノ酸の含有量が従来種比べ飛躍的に多いイネの作製に初めて成功した。
新種のイネは農水省農業研究センターと共同で開発した。リジンとトリプトファンの合成に関わる主要酵素ジヒドロジピコリネートシンターゼとアントラニル酸シンターゼの遺伝子をイネから分離した。その後、同遺伝子のDNA配列の一部をアモニ酸合成が強化されるように改変し、再びイネに遺伝し導入したところ、トリプトファン含有量が対照のイネの約90倍、リジンの含有量が約10倍に向上したという。」1998.11.8《日経産業新聞》
「トリプトファンは動物が体内で合成できない必須アミノ酸で重要な栄養素だが、穀類にはほとんど含まれていない。」

■コメで病気を予防
「将来、スーパー健康ライスが出来るかも知れない」農水省農業生物資源研究所でイネの改良に取り組む高岩文雄・遺伝子操作研究室主任研究官はこう話す。
同研究室は京都大学食糧科学研究所と共同で、大豆の主要なタンパク質で、血中のコレステロール値を下げる働きのあるグリシンをイネに導入することに成功した。グリシンを作る大豆の遺伝子をイネの遺伝子に入れた。これまでコメの貯蔵タンパク質の約10%をグリシンにすることが出来た。今後、普通に食べながら効果が期待できるレベルの20%程度まで量を増やすことを目指して改良する。
「鉄分を増やしたコメも登場している。電力中央研究所と農水省生物資源研は、鉄分を貯め込むフェリチンと呼ばれるタンパク質を作る大豆の遺伝子をイネに導入した。改良したコメを1日に茶碗1杯食べると、成人の鉄分の必要摂取量の3~4割を補えるという。1999.1.13《日経産業新聞》
「グリシン以外にも、血圧降下作用のあるオボキニンと呼ばれる成分を作る遺伝子も一緒に組み込んでコメの中に両成分の結合分子ができるようにした。」1999.1.15《日本経済新聞》
■βカロチン含む米
「バイオ大手のアストゼネカは遺伝子組み替え(GM)技術をツカってイネにビタミンAの前駆体であるβカロチンを含ませた「ゴールデン・ライス」の商品化に乗り出した。2000.5.17《日経産業新聞》
■野生イネ600種発芽
「イネ遺伝子解析ベンチャーの植物ゲノムセンター(つくば市)は野生のイネを約600種収集し、発芽試験に成功した。野生イネの中には過酷な環境で育つ種類があり、市場に流通する品種に無い特徴を備えている。」2000.6.23《日経産業新聞》

■アミロース
「コシヒカリを超えるとされるのが、新品種「ミルキークイーン」だ。その特徴は、粘りけのある食感にある。農水省農業研究センターが開発、95年に品種登録されたが、コメに含まれるデンプンの一種、アミロースが含まれる量を低めに抑えることで、粘り気を出した。通常の「うるち米」にはアミロースが約20%含まれているが、全く含まれない「モチ米」とのほぼ中間にアミロースを抑えた。2001.1.11《読売新聞》
■新品種「東北172号」
「ササニシキやヒトメボレを作り出した宮城古川農業試験場で、新しい品種が作られた。味が良くねばりがある「東北172号」。
■味良く多収穫「あきさやか(水稲農林385号)」
「独立行政法人の九州沖縄農業研究センター(熊本県西合志町)は、味が良く収穫量が多いコメの新品種を開発したと発表した。九州で最も多く栽培されている「ヒノヒカリ」に代わる品種として生産を奨励する。2002.9.5《日経産業新聞》
■コメ成分で血圧抑制
「沖縄県工業技術センターと沖縄食糧はコメから取れる血圧抑制効果が期待できる成分を使った飲料を共同開発した。ネズミの実験で効果を確認した段階。
この飲料はコメのタンパク質をアミラーゼやプロテアーゼなどの酵素で加水分解させたペプチドを主成分とする。血圧上昇をもたらすアンジオテンシンⅡという物資の組成に必要な酵素ACEの活性を約1/25に低下させる効果があるという。」2001/4/20《日経産業新聞》
■高血圧を改善するコメ
「農業生物資源研究所と京都大学の吉川正明教授らのグループは、遺伝子組み換え技術を応用して血圧を下げる効果のあるコメを開発した。
研究グループは鶏卵の卵白に含まれるオボキニンと呼ぶタンパク質の断片(ペプチド)に血管を広げて血圧を下げる効果があることに着目。通常のオボキニンは作用が弱いが、アミノ酸配列を変えると効果が100倍にアップすることを発見。このペプチドを大量に胚乳部分に作り出すコメを遺伝子操作で作り出した。
自然と高血圧になるラットにこのコメを食べさせた。1g食べたラットの食後2時間後の血圧は200強から平均15下がり、4~6時間効果が持続した。
一般の降圧剤と同程度の効果。
心機能や血管の機能が正常なラットに食べさせても血圧は下がらない。人間ならこのコメを60g食べると同じ効果が得られるという。」2005.12.5《産業》
■眠りから覚めた冬眠米
「炭酸ガスでコメを“眠らせて”貯蔵する「炭酸ガス封入密着包装法(冬眠米)」について、食糧庁は2年がかりで長期保管実験を実施、味・品質ともにパーフェクトに保たれていることを確認した。
この方法は「コメ博士」として知られる満田久輝・京都大名誉教授(87)が1969年に開発。米袋の中に炭酸ガスを注入、密閉する。酸素がないため害虫が発生せず、常温で10年以上保管できるという。1971年に市販され、南極観測船「しらせ」に積み込まれるなど脚光を浴びたが、コメ余りと<飽食の時代>の到来で関心が薄れていた。
政府米を保管している倉庫会社や農協倉庫でも低温貯蔵(15℃)が主流だが、電気代の他、コメの酸化で味が落ち、害虫が発生するのが難点。21世紀の備蓄を在り方を探るため、食糧庁は満田名誉教授の協力も得て、99年5月から横浜市の政府サイロで冬眠実験を実施。
今年10月にまとまった結果では、成分に変化はなく、古米臭やカビも発生しなかった。」2001.11.24《読売新聞》
■酒米
「日本酒造りに欠かせない酒米。中でも山田錦は酒造りに適した高品質な銘柄米としても有名だ。その山田錦に負けまいと、このところ全国各地で新品種の酒米がゾクゾクと登場している。
「こんな良質な酒米はこの辺では珍しい。うまい酒ができますよ」。秋田県本荘市にある斎弥酒造店の社長斎藤浩太郎さんが、薄暗い蔵の奥で精米したばかりの酒米を見せてくれた。精米された酒米は直径1mmほどの球形で、真珠のように光り輝いている。この酒米は秋田県農業試験場が研究開発し、1999年3月に品種登録申請した美郷錦という新品種。隣町の由利町の農家グループ「百竈」が今秋、初めて収穫し、同店に醸造を依頼した。
同じ米でも飯米と酒米では求められる性質が違う。タンパク質の多い米は食べて美味しいが。酒にするとタンパク質が雑味成分になり適さない。逆に酒造りには、中心部の心白(デンプン質の固まり)が多い米が向いている。美郷錦はまさにこの性質を持っている。
ただ、美郷錦は背丈が高く倒れやすいなど作りにくい。それでも百竈がこだわったのは「本当の地酒を造りたい」という思いからだ。秋田県は酒米の大半が県内産だが、長野県で生まれた美山錦という品種が主。木村耕一代表は「水と麹菌はもちろん、地元の酒米を使って『由利の地酒』と胸を張れる酒を造りたかった」と説明する。
美郷錦を使った新酒は来年早々にも完成する。
新品種の酒米で先行しているのは山形県だ。県酒造組合が主導して、県が開発した酒米「出羽燦々」を原料にした純米吟醸酒「DEWA33」wp96年に商品化し、売り上げを伸ばしている。
山形県の酒米は山田錦が主流だった。だが県と協力して新しい酒米の研究を進め、95年に「世話燦々」の量産化に成功してから状況は一変。昨年の収穫高は約15000俵で、約12000俵の山田錦を上回り、県内のトップブランドに成長した。
96年以降、新品種の登録申請があった酒米。
秋の精・未郷錦(秋田県)
ぎんおとめ(岩手県)
出羽燦々(山形県)
夢の香(福島県) 
サケビカリ(群馬県)
ヒタチニシキ(茨城県)
雄山錦(富山県)
夢山水(愛知県)
神の舞(島根県)
千本錦(広島県)
吟の夢(高知県)
はやつくし(福岡県)
さがの華(佐賀県)
上位10品種で80%強
「日本酒関係者の間では「YK-35」という暗号めいた言葉がよく語られる。35%までに精米した山田錦(Y)を原料に熊本酵母(K)を使って仕込まないと、最高級品の日本酒とは認められないという通説を表した言葉だ。山田錦は酒米の中でも飛び抜けた存在だ。
酒米の作付け面積を見ても
山田錦(32.5%)
五百万石
美山錦    2001.11.24《日本経済新聞》
■コシヒカリの識別
「食品総合研究所はコシヒカリと他品種をDNAの違いで見分ける簡易識別キットを開発した。精度が高く、コシヒカリに他品種が5%以上混ざっていれば区別できる。」2002.7.24《日経産業新聞》
■幻の古代米
「約15年前に無農薬のコメ造りを始めた佐賀県江北町の武富勝彦さん(56)は、古文書から付近で古代米が栽培されていた記述が見つかったのをキッカケに、7年前から絶滅寸前だった『緑米』など古代米を栽培、健康食として全国に普及」2002.10.12《日本経済新聞》
■食味調節可能
「秋田県立大学の中村保典教授らの研究グループは、コメの粘性などに関わるデンプン成分の特徴を解明した。研究グループは、コメの主成分であるデンプンに注目。イネの2大亜種であるジャポニカ米とインディカ米、あわせて129品種を比較して、デンプン成分の特徴と粘り気などとのかかわりを調べた。
デンプンの75~80%を占める『アミロペクチン』の側鎖と呼ぶ部分が長く、二重螺旋など複雑な構造も持つ場合、バサバサしたコメになりやすいことが分かった。インディカ米の多くがこの構造だった。
一方、アミロペクチンの側鎖が短く単純な構造をしているとコメが水分を取り込み粘り気が高まりやすいことが分かった。日本人になじみのある温帯ジャポニカのイネ47種類はすべてこのタイプだった。
側鎖を長く伸ばす遺伝子も発見済み。この遺伝子はインディカ米では正常だが、ジャポニカ米では変異があることも分かった。正常遺伝子をジャポニカ米に組み込むと、インディカ米のように、デンプンアミロペクチンの側鎖が長く伸びることも確かめた。」2002.11.5《日経産業新聞》
■ネリカ米
「病気や乾燥に強く収穫量を高めたアフリカの飢餓対策用のイネの新種『ネリカ米』が注目されている。このイネを開発した西アフリカ稲開発協会のカナヨ・ンワンゼ会長に現状を聞いた。
●ネリカ米の優れているところは?
「アフリカ米とアジア米の長所をうまく掛け合わせる事が出来た。1ヘクタール当たりの収穫は1.5~2トン。アジア米の5~7トンには及ばないが、従来のアフリカ米の2倍に達する。タンパク質の含有量は10~13%(従来は7~8%)。アフリカの飢餓を救う可能性を秘める。」2002.11.25《日本経済新聞》
■イラン
「イランの主食はコメとパン。売られている米は2種類。日本のような丸いコメはダンゴにする。細長いそうめんを切ったような香の良いコメは『ジャスミン米』という。日本では客に焦げたご飯を出すのは失礼だが、イランでは逆に最高のもてなしだ。鍋をひっくり返し、黄金色になったご飯を、レアチーズのような感じで出す。」(ダリア・アナビアン・ペルシャ料理研究家)2002.12.24《日本経済新聞》
■ご飯1杯で・・・糖尿病患者
「日本製紙と農業生物資源研究所、三和科学研究所(名古屋市)は、2003年5/12、血糖値を調節する働きのある遺伝子を組み込んだコメを共同開発した。糖尿病患者向けに早ければ2006年にも商品化する。「茶碗1杯のご飯を食べれば、インスリン注射と同等の効果が期待できるコメ」として、普通のコメの価格で売り出す予定。」2003.5.13《日本経済新聞》
■活性酸素を防ぐコメ
「食品メーカーのルオー(仙台市)は東北大学大学院と、人体に悪影響を及ぼす活性酸素を抑えるコメの生産方法を開発した。独自開発した肥料を使って生産する。肥料は米ぬかを嫌気培養した発酵物に特殊な自然塩を混合して作る。肥料に含まれるポリフェノールやミネラルなどの働きが土壌や米の活性酸素を減らす。収穫後も新米に近い状態を維持。低タンパクで食味も優れる。
牧野社長と大類洋・東北大学大学院生命科学研究科教授が肥料と農法を開発した。米食味鑑定士の鑑定では食味計による品質評価が90と一般米の60~85より優れ、タンパク質の含有量は5.1%と一般米の6.5~8%を下回った。一般にタンパク質が少ないほどおいしいという。
食品販売の「食のルネッサンス」(東京渋谷区)が7月中旬、「雷神光」の名称で売り出す。2003.6.13《日経産業新聞》
■アルファ米
「お湯や水を注ぐだけで炊いたご飯に戻るアルファ米は、第二次大戦末期に軍用糧食として開発された。
東京都港区の尾西食品、アルファ米を最初につくった会社だ。同社は1930年代、水を加えて練ると即席餅になる「餅の素」を軍糧として製造していた。その技術に注目した軍が、乾燥米の開発を要請した。
創業者の尾西俊保さんは会社成立前、海軍の下士官として潜水艦に乗っていた体験から、火を使わなくても食べられる米飯を作れないかと試行錯誤し、44年に開発に成功した。
原理は簡単だ。生米の主成分であるベーターデンプンはそのままでは消化しにくいが、水と一緒に加熱すると構造が変化し、消化しやすいアルファデンプンになる。ご飯が冷えるとベーターデンプンに戻って硬くなるが、急速に熱風乾燥し、水分を10%程度まで減らせばベータ化を防げる。
開発されたばかりのアルファ米は、補給難の南方戦線に届けられた。氷嚢のようなものに詰めて艦艇の魚雷発射管から打ち出したとされる。「波間に漂う包みを兵士が夜陰に乗じて引き揚げ、ジャングルに持ち込んで食べたらしい。」(尾西洋次社長)
非常食など平和的用途に転換されたのは戦後、最近では1995年1月の阪神大震災のとき、救助隊員が焼酎で戻したアルファ米を食べて寒さをしのぎ、救援を続けたという話がある。
同社の特許が切れた1960年代以降、アルファ米を製造する会社が増えた。各社とも冷めると硬くなるデンプン成分アミロースの含有量が少ない新品種米を使うなど、品質向上の努力を続けている。
関心大震災の時の配給食の実態などを調査した甲南女子大学の奥田和子教授は、「被災者は日常食べているものを口にできれば心理的に安定する。食事が欧風化したとはいえ、非常時の日本人には、やはり主食の炊きたてのご飯が一番しっくりくる」と話している。
アルファ米は酸化防止技術の開発などで、5年間の長期保存ができるようになった。2004.8.14《日本経済新聞》
■無洗米・・・タピオカ
「精米器大手のサタケ(広島県東広島市)が開発したのが、落葉低木キャッサバ科の根から採れるデンプン『タピオカ』を使った無洗米機だった。
100℃に熱した直径1mm程度のタピオカの粒子を米にぶつける方式」
■機能性成分
「オリザシスタチン」抗感染・抗菌
「γ-アミノ酪酸」血圧降下
■収穫量を決める遺伝子
「名古屋大学などのグループは、コメの収量に関係するイネの遺伝子を世界で初めて特定し、コシヒカリの収量を約2割増やすことに成功した。
コムギやトウモロコシなど他のイネ科の穀類にも応用できる。
研究成果は2005年6/24のサイエンスに掲載。
コシヒカリに比べ、インディカ米の「ハバタキ」は収量が約2倍多い。2種を交配して収量が多いものを調べたところ、「CKX」と呼ぶ遺伝子の働きがきょうつうして弱かった。この遺伝子は、種子を増やす働きをするホルモンの分解を調節している。働きが弱いとホルモンが蓄積して種子が増える仕組み。」
■赤カビ・・・検査キット
「試薬製造のホクドーと北海道大学は、コメや麦に発生する赤カビ毒の検査キットを共同開発する。
赤カビ毒は嘔吐や下痢などの原因となり、発生すると収穫への影響が大きい。赤カビ毒はコメや麦が穂を出す時期に雨で湿度が高まると発生しやすい。感染したコメを食べると中毒症状や免疫力の低下を招くとされる。」2006.6/9
■コレラ
「イネの遺伝子を組み換え、コレラのワクチン成分を含んだコメを作ることに東京大学医科学研究所の清野宏教授のグループが成功した。コメを粉末にして飲むとコレラに罹りにくくなる。
成果は米国アカデミー紀要に掲載。
コレラ菌に一度感染すると人体内には免疫ができ、二度目以降はコレラを発症しにくくなる」
■赤米・・・「富山赤71号」
「富山県農業技術センターは、コシヒカリのように色つやと味わいを良くした赤間の新品種「富山赤71号」を開発した。新品種はコシヒカリに玄米を赤い色にする2種類の遺伝子を取り込んで開発。
■コレラ予防
「東京大学医科学研究所の清野宏教授らのグループは、コレラ予防のコメを開発した。遺伝子組み換え技術でコレラ菌の一部のタンパク質を米の成分としたもので、ワクチンとしての効果をマウスで確認した。
研究チームにはロート製薬、朝日工業社、岩崎電気、日本製紙、農業生物資源研究所、千葉大学が参加。
コメは食事の白米として食べるのではなく「あくまでも服用量が決まった薬として使う」(清野教授)コメにはタンパク質を安定的に保存する微少な組織ががある。胃酸に抵抗性を持つものがあり、その中に薬効成分があれば胃を通過して腸管で吸収される。感染に関わる臓器で効果を発揮する。200082/22日経
■起源
「2008年、農業資源生物研究所などは日本で栽培されているジャポニカ米の起源が、中国ではなくインドネシアなど東南アジアの可能性が高いとする研究を、3種類の遺伝子を調べてまとめた。成果は7/7発行のネイチャー・ジェネティクス電子版に発表。
調べたのは
穂から米粒が落ちやすくする遺伝子と
デンプンを作る酵素の遺伝子、
米粒の大きさを決める遺伝子で、
142の品種を比較した。最も古いタイプがインドネシアやフィリピンで栽培された品種と同じ。
東南アジアから伝わった品種が中国で栽培されやすいように改良され、日本に広がったと見ている。
これまでは、ジャポニカ米は中国の長江流域、または雲南地方に起源を持ち、日本や東南アジアに広がったと考えられていた」
■ネリカ米
「アフリカ固有のイネ『グラベリマ種』は乾燥や病気に強いが、収量が少ない。そこでアジアから渡ってきた収量の多い『サティバ種』と掛け合わせた、両品種の掛け合わせ研究は50年前から続いているが、我々(ジョーンズ・FARA事務局長)は子供と親を掛け合わせる『戻し交配』を使って開発に成功した。」
■アイデアご飯
①ご飯の上にパルメザンチーズをのせ、オリーブオイルをかける。
②とろけるチーズ+コーンポタージュの素+トマトジュース・・・電子レンジで温める(トマトリゾット)



コメ(米)のとぎ汁(米)
○に。「熟した赤黍米の米を使う。」

ゴメダ
=「サードオニキス」又は「オニキス」のこと。


ゴム
■パラゴムノキのゲノム解読
2016年、天然ゴムを生み出す常緑高木「パラゴムノキ」のゲノム(全遺伝情報)を理化学研究所とマレーシア科学大学のチームが解読した。
パラゴムノキはブラジル原産だが、品種改良され東南アジアで栽培されている。樹皮を傷つけた際に分泌される乳白色の液体には、脂質とタンパク質から成る「ラバーパーティクル」が含まれており、働いている遺伝子群の構成が分かった。
■天然を超える
ブリジストンが開発したのが、天然ゴムを超える耐久性を持つ「ポリイソプレンゴム」(IR)だ。様々な植物を発酵させて抽出するイソプレンを重合して作る。
IRには、「シス」「トランス」「ビニル」と呼ぶ分子構造が含まれている。このうちゴムの性能を左右する要素として大きいのはシス構造の比率。
天然ゴムではほぼ100%がシス構造となっている。
天然ゴムを狙うワケは、パラゴムノキの産地リスクがある、
パラゴムノキの産地は旧来、南米地域だった。1900年代に葉に黒い斑点が生じて枯れる「南米葉枯病」(SALB)という病害が流行。産地として消滅。


コモドオオトカゲ
■交配しないで
「世界最大の蜥蜴とされるコモドオオトカゲが、交配せずに子供を作る単為生殖をしていたことを英国などの研究グループが明らかにした。2006年12/21のネイチャーで発表。
脊椎動物の単為生殖は珍しく、報告例は約70種、全体の0.1%。
発表によると、英チュスター動物園で飼育中のメスが、オスと接触が無いまま2006年5月に産卵。孵化前に割れた3個の卵の遺伝子を調べたところ単為生殖が確認された。の頃9個の卵は2007年1月にも孵化する予定。
コモドオオトカゲは生息数が減少し、奥の動物園はメスだけを飼育し、ペアリングのためオスが転々と移動している。こうしたメスの隔離飼育が単為生殖を誘発したと考えられている。」



バター

カツオだし
ミキサー
バター・生クリーム・味噌


 黒ごまとまぜると、苦みをコーティングしてくれる


 コーラー
   (参照→清涼飲料水)

 コーラル CORAL
   =「珊瑚」
   ◎炭酸カルシウムと少量の炭酸マグネシウムで出来ています。
    硬度:[3.5]
   ◎火星の支配を受ける。
   ◎火星と同じ黄色の光線が集中したもの。珊瑚は見た目には赤くみえますが、プリ    ズムを通すと黄色を放っています。
   ◎黄色と珊瑚は、惑星では火星に関係します。火星は骨髄系を司り、骨髄が弱くな    ると、人はかなり怒りっぽくなるものです。
◎頭部と生殖器は火星の支配下にあります。
   ◎珊瑚は黄色の熱波を放ち、濃いリンパ液を乾かす作用があります。
   ◎古代ローマの剣闘士は、闘いのときのお守りに、珊瑚を鉄兜の中に入れていまし    た。
   ◎(D・L・メラ)
      「喉と声の症状を和らげ、体の耐久力のバランスをとる」
      「声を回復させるので、講演する人、声楽家におすすめ」
      「体力をサポートしてくれる。」
   ◎種類:
     <1>[赤い珊瑚]
        イ)悪いエネルギー波動を崩す力がある
        ロ)子供を守り癒す
        ハ)子供の発育を支える
        ニ)呼吸器系の病気から守るために首にかけさせた。
        ホ)不妊予防に新婚夫婦が良く身につけた。
     <2>[濃いオレンジの色珊瑚]
          鬱積したエネルギーを解き放つ
     <3>[オレンジ色の珊瑚]
          自分に満ち足りない気持ちを持っている人に。
     <4>[ピンクの珊瑚]
          行動を一点に絞る助けとなる。
   ◎スタミナ不足。
   ◎応用:快適な気分を増す。
◎子供が珊瑚をつけて寝ると、悪い夢を見ないとされた。
   ◎殺人を犯しそうな人が珊瑚を身につけると、発作的な犯罪を思いとどまる。
   ◎古代、珊瑚は雷、難破、火事、つむじ風に対するお守りにされていた。
   ◎持ち主が病気になると色が変わり、回復すると元の色に戻る。
   ◎色による違い
     イ)濃い赤色:
        1)刺激する働きがあり、血流の活性剤として役立ちます。
        2)結婚35年目の宝石とされる。
     ロ)淡い、天使の肌のような色:
1)星気体と精神に作用する。
2)関節や骨に沈殿したカルシウムを溶かす。
     ハ)黒色:マイナスのエネルギーを持つので、要注意。
   ◎アユルヴェーダ医学
    珊瑚の灰:カパとピッタを除き、美容を増し、
      鬱病
      クル病
      消化不良
      食欲減退
      咳・喘息
      熱
      便秘
      眼のトラブル
     肥満
      やつれ
      ライ病
   ◎治療効果
     イ)血液の異常
     ロ)高血圧
     ハ)貧血
     ニ)出血
     ホ)できもの
     ヘ)性病
     ト)関節の腫れ:
       リウマチでは濃いリンパが組織に溜まり、これが痛みを起こします。この       ような患者には黄色光線の照射が必要です。関節炎では、骨の柔らかな組       織に濃いリンパが溜まることから起こります。
     チ)便秘
     リ)肝臓障害
     ヌ)神経衰弱
     ル)怠惰
     オ)鬱病
     ワ)短気
◎花嫁を幸運に導く、既婚女性を幸福にする。
   ◎銅を混ぜた金の指輪にはめ込むと、最も効果があります。
   ◎少なくとも、[6カラット]以上のものを、
   ◎月曜日、火曜日、木曜日のいずれかの日に購入し、指輪にしてもらいます。
◎火曜日の日の出1時間後に、初めてその指輪をはめて下さい。
    火曜日は珊瑚を司る火星の曜日だからです。
   ◎赤珊瑚は、以下の宝石と一緒に、身につけてはいけません。
     イ)エメラルド
     ロ)ダイヤモンド
     ハ)青いサファイア
     ニ)猫目石
   ◎リーディング(ジュリア・ロルッソ)
    「珊瑚は大洋の下で生き、呼吸もしているが、その根は耳持つ者に伝えるメッセ     ージを帯びて地球に錨を下ろしている。海王星とそのシンボル(銛もり)はその     軍隊長なる土星とエネルギーを供与しており、このため個人的な共感関係に関     する限り、そのいずれかあるいは両方の波動によく調和のとれた人にとっては、     珊瑚は特に有効となる。」
    「良質な珊瑚の深紅色のものは、体内の血行を刺激し、強壮剤となる」。
    「薄い色の“天使の肌”と呼ばれるものは、肉体だけでなくアストラル体・精神     体に作用する。そして瞑想や視覚を映像化してくれる。また、骨や関節の石灰     化症状を緩和してくれる。」
    「黒珊瑚は吸収の性質と伝達の性質があるが、取り扱いは要注意。」


 コランダム (corundum)
   =(鋼玉・こうぎょく)
     結晶系::六方晶系
     化学組成:Al2O3
     屈折率:1.762-1.770
     モース硬度:9
     比重:4.00
     語源:kuruvinda(サンスクリット語)、korand(ヒンドゥ語)
コランダムはダイヤモンドの次に硬い物質だ。つまりコランダムを傷つけることができるのはダイヤモンドだけだ。赤色、青色、黄色、緑色、ピンクがかったオレンジ色など、さまざまな色のものがあり、良質の赤いコランダムはルビー、青いコランダムはサファイヤとよばれる。それら以外は、研磨剤として工業用に利用されるほか、コランダムに含まれるアルミニウムをとるために採掘されることもある。人工のルビーも1世紀近く前からつくられているが、やはり天然のルビーの人気は衰えていない。 
 コランダムという名前は、クルンツムというインドのタミール語からきたもので、ルビーを意味するサンスクリット語が語源と言われている。

◎種類
「イエロー・サファイア」
「グリーンサファイア」
「サファイア」
「パパラッチャ」
「ピンクサファイア」
「無色サファイア」
「ルビー」



 コリアンダー
【学名】Coriandrum sativum
【英名】Coriander
  【和名】(コエンドコロ)
  【分類】セリ科、1~2年草。
  【原産地】ヨーロッパ
【使用部位】葉・乾燥種子。
【成分】精油:コリアンドロール
ピネン
    ◎種子を蒸留した精油:
            コリアンドロール・ピネン・ゲラニオール
            フェランドレン・ジペンテン・テルピネン・シメン・            ボルネオール
  【利用】サラダ
      種子:ガラム・マサラ
  【効能・効果】
     鼓腸を抑える。
     胆汁の分泌を促進
     食欲を増大----神経性食欲不振
     鎮痛作用----神経痛・リウマチ痛
  【参考】
     この葉をもむと、極度に不快なニオイがします。ナンキンムシを意味するギリシャ語の     「コリス」から由来。
種子は非常に心地よい、フレッシュでスパイシーな芳香を放ちます。


 コリダリス
  【学名】Corydalis bulbosa
  【英名】Corydalis
       (近縁種に、『延胡索』がある)
  【使用部位】球根、根茎。
  【成分】アルカロイド:コリダリン
             コリブルビン
             コリカピジン
             コリカバミン
             ブルボカブリイン:①痙攣
                      ②パイキンソン症候群
                      ③メニエール病
             プロトピン
      
  【効能・効果】
     鎮痛作用:ケシの約1%の強さ。
  【注意】
    正規の訓練を受けたハーバリストのみが取り扱うこと。


 コリンクチナシ

 コルツフット
  【学名】Tussilago farfara
  【英名】Coltsfoot、ass's foot、horse's foot、hallfoot、the son defore the fathers
   ◎花・葉。
  【成分】粘液
      アルカロイド
      サポニン
      タンニン
      亜鉛
      カリウム
      カルシウム
      ピロリジディンアルカロイド:
           ①センキルキンを含有するので、肝臓に負担をかける。
           ②30分間以上煮ると、検出されない。
  【効能・効果】
     かぜ
     鎮咳痰作用
     外用:潰瘍、腫れ物のパップ剤。(生の葉)


 コレウス・フォルスコリ
   ⇒シソ科の植物で、インド北部やチベットなどヒマラヤ山麓に自生。
    1974年にコレウス・フォルスコリの有効成分が数種のジテルペン化合物である    ことが判明している。その後、ドイツの生化学者により、この素材によるCーAMP    レベルの上昇で、代謝が盛んになり、ダイエット効果が高まるとされた。1996.9.19    《健康産業新聞》第848号」



 コロハ⇒「フェニュグリーク」参照
■持久力
「東京海洋大学の矢沢一良・客員教授と大学院生の池内真弓さんは、インドなどで栽培されているマメの仲間に持久力を高める作用があることを動物実験で確認。
調べたのはインドや中近東で栽培されている「コロハ」というマメ科の植物。カレーのスパイスとしても使われる食材で、糖尿病や胃潰瘍の改善効果があるとされている。
之を食べたマウスと食べなかったマウスを泳がせたところ、食べなかったマウスの泳ぎ続けた時間が平均100秒だったのに対し、食べたマウスは平均250秒と2.5倍に延びた。
食べたマウスでは疲労の度合いを示す血中の乳酸濃度も低下。詳しいメカニズムは不明。」20065/16《日経》





 ゴンズイ
   =ナマズ目ゴンズイ科。
    養魚のときは群をなす。成魚は体長30cm。
    背ビレと胸ビレに毒腺のあるトゲがある。
   ◎有毒物質:不安定な高分子物質と見られている。
   ◎中毒症状:
      激しい痛みを感じ、赤く腫れ上がる。
      放置すると、患部が壊死することあり。
       死亡例はない。
   ◎応急処置:
      傷口を45℃以下の湯につけると、しびれ・疼痛が激減し、翌日、傷口周辺      の腫れが引いた報告例あり。
   ◎事故例:つり上げたゴンズイを踏んでしまったら、靴底を貫いて足に毒トゲが突        き刺さった。








コンデンスミルク
    缶ごと湯煎すると、2時間で、茶色のキャラメルになる。


 コンニャク
   ⇒コンニャク芋の原産地は、インドシナ半島。
    インドネシアでは、地中に芋を植えたまま、ほとんど手がかからない。
    群馬県が日本一のコンニャク芋の産地。芋は寒さが大敵なので、5月に植えた種    芋を冬が来る直前の10、11月に掘り出し保管する。翌春にまた埋め戻し、秋に    掘り出す。この作業を繰り返し、3年目の秋、採取出来る。
◎生芋で作ると黒色。
    芋の粉末(精粉)でつくると白色。
   ◎胆石:結石を排出する。
■セラミド
「ユニチカは12/6、肌の美白や保湿効果があるセラミドを、コンニャク芋から低コストで製造する技術を開発し、来年4月から「食べる化粧品」の原料として販売すると発表した。
セラミドは花王や日本製粉が米糠や小麦から製造しているが、含有量が少ないため、1kg45万円と高価だった。コンニャク芋はセラミドの含有率がコメぬかなどの7~15倍あり、ユニチカは1kg20万円程度で販売する方針だ。」2001.12.7《読売新聞》」
生いもこんにゃくが良い、こんにゃくの皮の部分に多く含まれている
【調理】
下ごしらえは・・・耐熱容器にコンニャクを入れ。500gにつき2分の割合で加熱する。
コンニャクを一緒に入れる・・・魚の煮くずれを防ぐ
■米粒状に
「東京銀座のすし店「銀座 源」(東京都中区)。今春、変わり種のシャリを使った新メニューを始めた。コンニャクを米粒状に加工した食品を混ぜた。白米だけのシャリに比べてカロリーを25%カット。
すし職人歴13年の柳田雅章店長は毎朝店に来ると温度と湿度を測り、水加減を微妙に調整する。柳田さんは「何も言われないで握ったら分からない。おひつからシャリをつかむ瞬間、意識すると分かる程度」と話す。
コンニャクを原料にした「マンナンヒカリ」を販売するのは大塚食品、白米と混ぜて炊くと味や食感はそのままでカロリーカットが可能だ。

■ダイエット効果 ためしてガッテン2010.11/10
食べ方が大切
グルコマンナン=コンニャクの原料。水に溶けると粘性が出る。
グルコマンナンは有害物質に排出などの効果がある。
コンニャク=水に不溶性。効果無し。

マウスに「グルコマンナン末」「コンニャク末」を食べさせると、便秘に効果があったのはコンニャクの方だった。

毎日1枚、板コンニャクを食べると、10日後で効果があった。ただし継続的に食べることが条件。
「便秘解消(+++)」
「体重減少(++)」
「血糖値(++)」
「高コレステロール(++)」

調理が大変・・・味付けが難しい
富山で「アンバヤシ」。コンニャクのフォンヂュ。
味が染み込みやすくなる
山形県。手作りコンニャク。しごいて柔らかくする。
「コシを抜かす」(和食)・・・してから調理する。
コンコン(高温でゆでると) 
ピンピン(中温でゆでると) 
ニャクニャク(低温でゆでると)
アク抜きコンニュクを買う。煮込まない。



コーンサラダ
  【学名】Valerrianella plitoria
  【英名】Corn salad(コーンサラダ)、フエルトサラダ
  【和名】ノジシャ
  【分類】オミナエシ科、2年草。
  【原産地】ヨーロッパ、北アフリカ


コーンフラワー
【学名】Centaurea cyanus
【英名】Corflower
【和名】ヤグルマギク
【分類】キク科、1年草。
【原産地】ヨーロッパ
  
【効能・効果】
目の炎症
目の疲れ
浸剤:気管支炎
  せき
  肝臓病
  利尿作用


コンフリー
【学名】Symphytum officinale
【英名】Comfrey、knitbone、boneset、bruisewort(挫傷草)、consormol
【和名】ヒレハリソウ
【分類】ムラサキ科、多年草。
【原産地】ヨーロッパ、温帯アジア
【利用部位】生又は乾燥した根・葉。
【成分】
<1>粘液
<2>アラントイン(0.8%以下):結合組織・骨・軟骨の成長を促進。
<3>タンニン
<4>樹脂
<5>精油
<6>ピロリジンアルカロイド
<7>ゴム質
<8>カロチン
<9>配糖体
<10>糖類
<11>β-シトステロール
<12>ステロイドサポニン:性ホルモンに影響を与え、卵巣や精巣を刺激する。
<13>トリテルペノイド
<14>ビタミンB12
<15>タンパク質
  
【効能・効果】
<1>外用:
①骨折
②挫傷:赤血球を破壊することで。
③やけど
④静脈瘤に湿布する
⑤拡張蛇行静脈
<2>内服:
①呼吸器障害
②消化器障害:胃の内面の炎症を引き起こすプロスタグランジン(哺乳動物の組織中にある脂溶性カルボン酸=強力なホルモン様物質で血管拡張作用を示す)
(a)胃潰瘍
(b)大腸炎

■肝障害
「スタミナ増強に効果があるとして普及している「コンフリー(ヒレハリソウ)」を食べた人が、肝障害を起こすケースが海外で相次いでいるとして、厚生労働省は2004年6/14、業者に自主回収と製造・販売・輸入の自粛を求めた。
消費者には飲食を控えるよう、厚労省のホームページで注意を呼びかけている。日本での健康被害は報告されていないが、内閣府の食品安全委員会の意見を聞いた上で、販売禁止を検討する方針。禁止されれば、重い気管支炎の発症例が相次いだ健康食品『アマメシバ』の粉末に次ぎ、2例目となる。
厚労省によると、コンフリーは、欧州・西アジア原産。ビタミンやミネラルを豊富に含み、スタミナ増強や貧血に効果がある健康食品として、お茶や錠剤などの形で広く普及。2003年1月~2004年5月までに約2トンが輸入されている。
この日開かれた食品安全委員会の専門調査会で、摂取した人が肝硬変や肝不全になる健康被害が海外で相次いでいる。」2004.6.15《日本経済新聞》




 (コ)=菰(コ)=マコモ。
   ○焼酒の毒を消す。
     「や藤の汁を出して飲む。」


膠飴(こうい)
【別名】飴糖、
【基原】イネ科の粳米、糯米、大麦、小麦、栗などのデンプン質に富んだ種子を粉末に      し、麦芽を加えて、発酵糖化したアメ。
 <1>軟飴:淡黄色で粘度が強い。
 <2>硬飴:軟飴に空気を入れて白く固めたもの。
【性味】味は甘、性は微温。  <温補潤升収>
【帰経】脾・胃・肺経。
【薬性歌】“膠飴味甘潤肺脾 止渇消痰満休施”
【効能・効果】
(強壮・緩和・滋養)  
◎健脾剤。
「黒糖で常食するとよい。」
◎脾胃を和らげる。
「常食すると良い。」
◎虚乏を補う。脾胃を壮健にする。
◎魚骨のつまったとき。
「卵の黄身で作丸して呑み下す。」
◎打傷の瘀血に。
「飴を作って熱酒で混ぜて飲むと悪血が降りる。」

【薬理作用】
<1>滋養作用
<2>緩和作用
【薬能】
《名医別録》
“虚乏を補い、渇を止め、血を主る”
《薬性提要》
“甘温、気を益し、中を緩め、脾を健かにし、肺を潤す”
《古方薬品考》
“温良、五臓を調和す”
《続薬徴》
“甘草及び蜜に似たり、故に能く諸急を緩む”  
《中薬大辞典》
“中を暖め、虚を補い、津を生じ、燥を潤す”
“労倦傷脾、裏急腹痛、肺燥咳嗽、吐血、口渇、咽痛、便秘を治す”
【薬対】
『膠飴+黄蓍』=滋養強壮作用。虚労によっておこる症状に。黄蓍建中湯。
『膠飴+甘草』=緩急止痛作用。陰虚証の腹痛、急迫症状に。小建中湯。
  
【配合処方】
小建中湯
大建中湯



合歓皮
○性は平、味は甘く無毒。
【効能・効果】 (参照→ネムノキ)
<1>五臓安らげる。
<2>心を鎮める。
<3>心配事をしないようにする。
<4>肺癰の吐膿を治し、虫を殺す。《医学入門》
○骨折の後の接骨に使う。
「皮(炒黒)4両、芥子(炒)1両を末にして、2銭を酒に混ぜて飲み、滓は貼ると良い。」


鉱泉水
◎生元素を含有(→微量元素)
「生元素は、水と食品から人体に摂取される。ただし、ナトリウムと塩素だけは食塩からも摂取しなければならない。
鉱泉水には、生元素のうちの基本元素のイオンが豊富に含まれている。しかし微量元素や超微量元素のイオンは、ほとんど含まれていない。
一昼夜に飲むことの出来る鉱泉水は、最高限度1500ccで、この量は絶対に超えてはならない。一度に大量に摂取されると、器官内の物質の代謝が乱され、一時的に器官に障害が生じ、軽い中毒となることもある。肝臓の機能や内分泌腺の働きが低下することもある。したがって、神経性の潰瘍、胃腸障害などの治療中に鉱泉水を試用することは要注意である。」



 草
○性は微寒、味は、無毒。
       <1>消渇
       <2>脚気を治す

 粳米(こうべい) ORYZAE SEMEN
【基原】イネ科イネ Oryza sativa L.の種子。
     《本草綱目》
 “6.7月に収るものを早粳とし、8.9月に収るものを遅粳とし、10月に収        るものを晩粳とする。”
 “北方の気寒、粳の性多くは涼、8.9月に収るものを薬用とする”
“南方の気熱、粳の性多くは温、ただ10月晩稲の気涼で薬用とする”       
 【性味】味は甘、性は平  <平補潤降散>
《孫思邈》
 “生のものは寒で、燔いたものは熱である” (燔=バン、あぶる)
《李時珍》
“北粳は涼、南粳は温、赤粳は熱、白粳は涼、晩白粳は寒、新粳は熱、陳粳は涼”
【帰経】脾・胃経。
【薬性歌】“粳米甘平和胃主 壮骨益陽渇瀉愈”
“甘平、脾を補い、精を益し、肌を長じ、骨を堅め、志気能く盈つ”
          (盈=エイ、みちる)

【効能・効果】(粳米)
(滋養・緩和)
 ◎五臓を和らげる。
       「白粥に煮て早朝に食する。」
 ◎切痛を主とする。《勿誤薬室方函口訣》→附子粳米湯《金匱要略》
 ◎胃気を補う。
       「白粥にしたのが良い。」
 ◎疫気を治す。(白粳米)
  
【薬能】
    《名医別録》
      “気を益し、煩を止め、泄を止めるを主る”
    《薬性提要》
      “中を補い、中を和す”
    《古方薬品考》
      “専ら胃を養い保つの長なり”
    《古方薬議》
      “煩を止め、胃気を和し、血脈を通じ、中を温める”
    《中薬大辞典》
      “補中益気、健脾和胃、煩渇を除き、瀉痢を止める”
  【薬対】
    『粳米+乾姜』
    『粳米+石膏』
  【配合処方】
     竹葉石膏
     桃花湯
     麦門冬湯
     白虎加桂枝湯
     白虎加人参湯
     白虎湯
附子粳米湯



 藁本(こうほん)
【基原】中国原産の多年草、セリ科カサモチの根茎。
      セリ科Umbelliferae 藁本Ligusticum sinense Oliv.の根茎。
      日本市場品:ヤブニンジンの根。
      中国産:リグスティクム・シネンセ。
【性味】味は辛、性は温。
【帰経】膀胱経
【薬性歌】“藁本気温風能 兼治寒湿巓頂疼”
     “気温、巓頂の痛みを除く、寒湿をる可し風邪屏く可し”
            (屏=ヘイ、しりぞく)
【効能・効果】
 ◎経脈をめぐらし、寒湿を除く
<1>散風虚寒
<2>燥湿
<3>鎮静止痛
◎風頭痛・脳歯痛・嶺頂痛を治す。「煎・末服。」
◎ソバカスをなくす。
        「沐浴or面脂を作って使う。」
◎160種の悪風を治す。又頭風の当剤である。
        「1両を切って水煎服。」
◎霧露に当たったとき、木香と使う。
  
【薬対】
<1>『藁本+呉茱萸』:腹痛、疝痛に
<2>『藁本+細辛』:
<3>『藁本+蒼朮』:
【配合処方】
    黄連消毒飲
    活藁加減
    補肝散



高麗人参
■脳梗塞
「愛媛大学の坂中雅広教授らは、高麗人参の成分が、血管が詰まり神経が死滅してしまう脳梗塞の治療に有望なことを動物実験で確認。梗塞を起こした直後に静脈などから少量投与すれば、神経が死ぬのを食い止めることが出来るという。
脳梗塞を起こしたラットを使って実験。ラットは脳梗塞になると空間を正しく認知する機能が低下する。このラットに高麗人参に含まれる『ジンセノサイドRb1』を、静脈から少しずつ約1ヶ月間投与したところ、脳梗塞を起こした部分の大きさが1/3に縮小した。空間認知機能を計測する迷路試験も正常マウスに近い成績を残した」2005.11.7《日経》



 杞子=「枸杞子」
 虎脛骨⇒「虎骨」参照。

 虎骨(ここつ)  TIGRIDIS OS
【処方名】:[虎骨][虎脛骨][虎骨膠]
【基原】ネコ科(Felidae)トラ Panthera tigreis L.の骨格。一般に虎脛骨を重用する。
      蘇頌:“虎骨は頭及び脛の骨を用いる。色の黄なるものが佳し。雄虎のもの         を用いるのが勝る”
【薬性歌】“虎骨味辛治腰膝 壮筋定痛追風疾”
    “味辛、将ら脚膝を治し、痛みを定め、風を追い能く筋力を壮んにす”
  
【効能・効果】
◎捜風、鎮痛、健骨、強筋の効あり。
<1>骨節疼痛、関節痛
<2>半身不遂
<3>ひきつけ
<4>テンカン
<5>手足拘攣
<6>驚悸
<7>心悸亢進
◎筋骨の毒風が攣急し、屈伸出来ず走注疼痛するのを治す。
 「骨末を酒に漬けて飲む、
◎小児の瘡芥・驚癇をなくす。
【配合処方】
 健歩虎潜丸
 虎骨酒
 六度煎



 虎骨膠
   ⇒虎骨を煎じてニカワ状にしたもの。



 胡黄連(コオウレン)
(参照→「カトゥーキー」)
   ○性は寒、味は苦、無毒。
【薬性歌】“胡黄連苦骨蒸類 盗汗虚驚児疳痢”
     “苦、労骨蒸、小児疳痢、盗汗、虚驚を治す”
  
【効能・効果】
<1>骨蒸・労熱を治し
<2>肝胆を補い
<3>目を明るくし
<4>小児の久痢が疳になったのと
<5>驚癇
<6>婦人の胎蒸を治す:本草に云う。
<7>男の煩熱を治す
◎能く胎毒を解す。《先哲医話》
◎婦人悪阻止まざる者。糊丸。


胡瓜(こか)
[薬性歌]“胡瓜甘寒莫多食 能発寒熱瘧亦或”
多食すると寒熱を引き起こし、瘧疾になる。



胡椒
○性は大温、味は辛、無毒。 熱中燥升散
【薬性歌】“味辛下気滞 心腹冷痛跌撲剤”
“味辛、心腹冷痛、気を下し、中を温め跌撲用うるに堪う”
胡椒、味辛。心腹の冷痛に。気を下し、中を温め、跌僕に用うるに堪えたり。《万病回春》
  
【効能・効果】
(健胃・鎮痛・止瀉)
<1>気を下す。
<2>中焦を温める
<3>痰をなくす
<4>臓腑の中の風冷を散らす。
<5>霍乱
<6>心腹の冷痛
<7>冷痢
<8>一切の魚・肉の毒を治す。
○心腹の冷痛を治す。「酒で煎じて汁を飲む。」


 胡(こずい)
    ○五疝を治す。
       「子を水で煮て冷えたら半升づつ1日2回洗う。」
     ○蠱毒に。
       「根の汁を半斤取って酒と混ぜて飲むと蠱がおり。又、胡子を削って水        煎した汁を1日2回づつ半升を冷たくして服用する。」





 胡桐涙
   ⇒胡涙
   ○性は大寒、味は苦、無毒。
       <1>大毒熱と
       <2>心腹の煩満を治し、
       <3>風熱による牙歯を治す。
   ○歯牙疼痛・骨槽風を治す。
     「作末してすりつける。」

 胡粉
   ○三虫を殺し、尸虫を治す良薬。
     「寸白虫には胡粉1銭を、空腹時に服用。」
   ○小児の急に腹の皮が青黒くなったのを治す。


    


■天然氷
「東京から電車で約2時間半。秩父鉄道の上長瀞駅近くに「天然氷蔵元」の看板を掲げる阿佐美冷蔵(埼玉県皆野町)がある。操業は1890年。現在は阿佐美哲男さん(52)が家業を継ぐ。
阿佐美冷蔵では、荒川の支流の高野沢から2つの製氷池に水を引き込み、氷作りをしている。だが、単に沢の水を凍らせるだけでは飲食に適した氷はできない。阿佐美さんの言葉を借りれば「氷は育てるもの」。自然と対話しつつ、カキ氷の機械に合う15cmの厚さまで凍らせていく。
作業は、秋の製氷池の清掃から始まる。そして気温が下がる11月ごろに「水張り」をする。その後も水面に落ちた枯葉などを除去する清掃を続け、キレイに保った製氷池は、寒気の到来を待つ。気温が氷点下になった後も毎朝、池を訪れ、凍った池の表面の清掃を続ける。雪も大敵だ。シャーベット状に固まって商品にならなくなる。」2002.3.16《日本経済新聞》
   ■固まらない氷
「透明な円筒形タンクを螺旋状に流れ落ちる水が次々と氷に変わる・・・。空調工事最大手の高砂熱学工業が開発した氷蓄熱システムの心臓部だ。仕掛けはタンクの下に取り付けた超音波発生装置。といっても特別な者ではない。眼鏡店の店頭にある超音波洗浄器と同じ数十–の音波を出して水中に数十マイクロメートルの大きさの気泡を作る。泡がつぶれる瞬間に超高圧になる。気圧が上がると凝固温度も上がる。わずか0.2~0.3℃でも安定して氷が出来る。
元来、水は凍りにくい。刺激を与えなければ零下10℃ぐらいまで「過冷却水」として液体を保つ。従来の蓄熱システムは零下2℃の水を6mの高さから落として凍らせていたが、超音波を与えれば製氷スペースは1/10で済む。
産総研の稲田孝明主任研究員は、今、全く逆の「固まらない氷」に没頭する。用途は大型ビルなどで各フロアに冷熱エネルギーを送る冷媒だ。現在は主に冷水を使うが、これに氷を混ぜるとパイプが詰まる。そこで目を付けたのが極地に生息する魚。水温が氷点下でも体液が凍らないのは特殊な不凍化タンパク質(AFP)を持つからだ。AFP濃度1%未満で氷の成長を止めることに成功したが、価格が1g当たり100万円でダメ。同じ機能を持つ物質をポリビニルアルコールを見つけた。
臓器や組織を冷凍すると、水分が氷になり、さらに成長して細胞膜を突き破ってしまう。しかし、凍らない技術を使えば「冷凍人間」も夢ではない。2003.2.21 《日経産業新聞》
■室温27℃
「産業技術総合研究所(茨城県つくば市)と東京都立大学の研究グループは2004年12/20、非常に細い筒状の炭素分子「カーボンナノチューブ」の中では室温でも氷が出来ることを発見。
高圧の環境以外で水が室温で凍ったのは初めて。
研究グループは、室温で真空に近い気圧に調整した実験装置に、直径1.17ナノ㍍(1ナノ=1/10億)のカーボンナノチューブと水蒸気を入れた。温度を上げところから徐々に下げたところ、37℃で氷ができた。
室温で水が凍った理由は不明だが、X線で氷を観察すると5個の水分子がリング状に繋がっていた。水分子の輪の直径と、それより大きいナノチューブの直径がうまく釣り合ったと考えられている。」
■100万年前
「第46次・47次南極観測隊の合同チームが南極内陸部のドームふじ基地で100万年前に出来たと推定される氷柱のを掘り出すことに成功した。100万年前から今日に至るまでの大気が保存された「地球環境のタイムカプセル」で、過去の気候変動の解明などに役立つ。
ドームふじ基地は標高3810㍍と南極で最も高い所にある基地。南極観測隊は2003年から直径12cm、長さ12mのドリルを使って掘削を開始。100日以上掘り続け、このほど深さ3000㍍にまで掘削することに成功した。1/23まで、掘削を続け、採取した氷の柱を持ち帰る。計画では岩盤がある約3030メートルまで掘り進む計画。
深さ3000㍍付近には100万年前に出来た氷があると推定されている。氷の中の二酸化炭素(CO2)などを分析すれば、当時の環境を知ることが出来る。氷河期と温暖な間氷期を繰り返してきた地球の気候変動を解くカギになる。
79万年前には地球の磁場が反転して、一時的に磁場が無くなり、強い宇宙線や太陽放射光が地表に降り注いだと考えられている。このとき、多くの生物が死滅したとされる。20061/23《日経》
■スラリーアイス
2011年、広島市の土居技研は塩分を含んだシャーベット状の氷を作る小型製氷機を開発。スラリーアイスは従来の氷に比べて軟らかく、食品を傷めにくい。




胡麻(ごま) SESAMI SEMEN
【処方名】:[胡麻][胡麻子][胡麻仁][黒芝麻][巨勝子][黒脂麻][黒荏子]
【基原】ゴマ科(Pedaliaceae)芝麻(脂麻)ゴマ Sesanum indicum L.の黒色種子を乾燥。
【性味】味は甘、性は平  平補潤降散
【帰経】肺・脾・肝・腎経。
【分類】補陰薬。
【薬性歌】“胡麻仁甘疔腫瘡 能除百病無不足”
  
【効能・効果】
(滋養・強壮)
◎潤腸・解毒作用があり、便閉・胞衣不下に応用。
◎百病を除くのに不足がない。
◎すなわち黒脂麻である。精髄に効く。
「半日のあいだ酒で蒸して散・丸薬にして服用」
◎鼻中の肉を除去する。
 「搗いて鼻中に入れると肉がひとりでに落ちる。」
◎気虚の便秘:「胡麻(炒研)3匙、鶏卵1個」熱湯を加え半熟になったら蜂蜜を加え服用。
◎ふらつき、かすみ目、耳鳴り
◎黒胡麻を長く常用すれば、軽身・不老に効き、飢渇に耐えられる。
      一名巨勝という。
◎静神丸「白蜜1升、巨勝1升を混ぜて丸剤。」
◎精髄に効く。
「半日のあいだ酒で蒸して散・丸剤にして服用。」
◎五臓を潤す。
◎腰痛。
「作末し酒・蜜湯・姜湯で服用。」
◎肌肉を養い、肥らせる。「猪脂で丸めて服用。」
◎生を絞って禾頭に塗る。
◎虚損と痩せを治し、五臓を補う。
「蒸して乾かすこと9回、作末して3銭づつ1日3回呑み下し、又は丸を作って食べる。」
◎9回蒸し9回晒して搗いて食べると良い。又白大豆と大棗を同時に搗いて乾し団子を作って食べる。
【有効成分】
 <1>6種の抗酸化物質:抗酸化物質の配糖体=ゴマリグナン
「体内の脂質が過酸化脂質に変化するのを未然に防ぐ、これによって脂質が老廃物として排出され、結果的に新陳代謝を高めて老化を防ぐことになる」富山大学・小林貞作名誉教授、1996.2.15《健康産業新聞》より
 ゴマリグナンの一種:セサミン
<2>カルシウム:胡麻10g=牛乳500cc
<3>メチオニン
<4>トリプトファン
【薬能】
《薬性提要》
 “甘にして平、五臓を潤ほし、腸を滑かにし、風、湿の気を逐う”

【配合処方】
     桑麻丸[桑葉、胡麻」



 胡麻仁⇒「胡麻」

胡麻油
○声唖を主治し、肺を潤す。
「竹瀝・姜汁・童便などを混ぜて飲む。」
○胞衣が降りないとき使う。


葫芦巴
⇒「葫蘆巴」=「胡巴」
○性は温、味は苦、無毒。
[薬性歌]
“胡巴、温煖。腎臓の虚を補い、膀胱諸疝、脹痛皆除く”
  
【効能・効果】
<1>腎虚。
<2>腹冷。
<3>脇脹満。
<4>顔色が青黒い。
<5>臓が冷え、弱い。




五加皮(ごかひ) ACANTHOPOANACIS CORTEX(南五加皮)
【基原】東アジアの山地に自生する落葉低木、ウコギ科ウコギの根皮。
<1>北五加皮:ガガイモ科Asclepiadaceae槓柳Periploca sepium Bungeの根皮を乾燥。
<2>南五加皮:ウコギ科AraliaceaeのAcanthopanax gracilisylus W.W.Smithの根皮を乾燥。
<3>紅毛五加皮:ウコギ科AraliaceaeのAcanthopanax giraldii Harms.の幹皮を乾燥。
<4>その他:エゾウコギなど。
【性味】味は辛苦、性は温、無毒。
【薬性歌】“五加皮寒風痺 健歩益精瀝餘備”
     “五加皮、寒。痛風痺をり、歩を健やかにし、筋を堅くし、精を益し、瀝を      止む”《万病回春》
  
【効能・効果】
 ◎風湿をのぞき、筋骨を強め、肝腎を補い、止痛する。
<1>五労・七傷を補う。
<2>気を増す。
<3>精をつける。
<4>筋骨を強くする。
<5>男子の陰痿
<6>婦人の陰痒を治す。
<7>腰背痛
<8>両脚の痛痺
<9>骨節のしびれ。
◎長く常用すれば、軽身・耐老に効く。
「根と茎を煮て酒を造って飲む。又清水に沸かしてお茶代わりに飲んでも良い。」
◎腰脊痛と肉痛に。
「細く切って酒に浸して服用。」
◎肥らせる。
「酒に混ぜて呑み、煎じて服用。」
◎筋骨を堅固にする。
「煮て服用。」
◎痿躄と脚弱。
「煎服・酒を作って飲む。」
◎陰痿を治し、虚を補い、又風痺と痛風を治す。
「酒につくって飲むと五加皮酒になる。」
◎五労・七傷を補い、虚損を治す。
「酒に漬けて食べたり、酒を作って飲んだり、茶代用。」
◎小児の歩行の遅れを治す。
◎強壮・利水・湿・鎮痛薬として
<1>インポテンツ
<2>陰嚢湿痒
<3>脚気
<4>神経痛
<5>水腫
<6>皮膚風湿
◎風・除湿に:「通利の薬物」
◎堅骨・強筋に:「強壮薬」
【修治】
<1>(酒浸):強壮・鎮痛の目的に。
  
【薬対】
『五加皮+威霊仙』
『五加皮+桑寄生』
『五加皮+木瓜』

【配合処方】
五加皮飲




黒曜石
ナイフやアジリの先に使われた。
伊豆諸島 神津島(こうづしま) 旧石器時代からの産地







五倍子(ごばいし)

=ぬるでの虫コブ。お歯黒に使われた。黒色の天然顔料。
○性は平、味は苦酸、無毒。
[薬性歌]“五倍苦酸療歯疳 痔鮮瘡膿風熱覃”
         (覃=タン,うまい・のびる)
 “苦酸、歯疳を療し、痔癬瘡膿、兼ねて風熱を除く”
  

【効能・効果】(五倍子)
<1>歯を生えさせる
<2>肺臓の風毒により皮膚が瘡癬になってかゆく膿が出るのを治す。
<3>五痔で血が止まらない。
<4>小児の顔のできもの。
<5>大人の口瘡。
◎腸虚を治す。「末・丸剤」
◎腸虚下痢に。「作末し白湯で2銭服用。」
◎風毒が上がり、眼腫が痛がゆく、両瞼が赤く腫れる症を治す。
「五倍子1両、蔓荊子1両半を作末して、毎回2銭を水2盃と銅石器で煎じて1盃になったら、熱淋で2~3回目を洗う。」
◎口瘡に。「作末して貼り付ける。」
◎手足のひび割れに。「作末し片脳髄で調合して貼り付ける。」
◎五痔と腸風・脱肛。
「五倍子・白礬各5銭を作末し梧子大の丸剤。7丸呑み下す。」



五味子(ごみし)  SCHIZANDRAE FRUCTUS
【処方名】:[五味子][五味][北五味子]
【基原】日本の中部以北の山地や朝鮮、中国の中部・北部に自生するつる性植物。モ      クレン科チョウセンゴミシの果実。(北五味子)
   モクレン科(Mognoliaceae)チョウセンゴミシ Schizandra chinensis(Turcz.)Baill.の成熟果実を乾燥
     「北五味子」:チョウセンゴミシ
     「南五味子」:サネガズラ・マツブサ・ビナンカズラの完熟果実。
【性味】味は酸、性は温。温補潤降収
【帰経】肺・腎経。
【分類】固渋薬。
【薬性歌】“五味酸温能止渇 久嗽虚労金水竭”
 “酸温、津を生じ、渇を止め、久嗽、虚労、金水の枯竭に”《万病回春》
              (竭=ケツ、つきる)
【効能・効果】(鎮咳・痰・止汗・強壮)
◎肺をおさめ、精をとどめ汗をとどめる。
<1>咳喘。
<2>遺精・滑脱・崩漏・帯下。
<3>久瀉・久痢。
<4>自汗・盗汗。

◎斂肺、滋腎、益気、生津、斂汗の効能
<1>咳嗽
<2>喘促
<3>口渇
<4>陰虚による盗汗
<5>遺精
<6>久痢

◎男子の精を強くする。
「1斤を良く洗って水に1晩漬け、汁を絞って鍋に入れ、蜜2斤を入れて弱火で煮ると膏になる。1~2匙づつ空腹時に白湯で服用。」
◎肺気を鎮める。「茶でも丸剤でも」
◎水臓を温める。「丸剤、煮て服用。」
◎筋骨を強くする。「丸服。」
◎虚労・痩せ・不足を補う、顔色が良くなり、熱を無くす。
 「膏を作って服用or丸・煎服。」
◎咳嗽で上気し、身熱の症を治す。
◎消渇に最も良い。「煎服。」

【薬理作用】
<1>中枢神経興奮作用
<2>呼吸中枢興奮作用
<3>血圧降下作用
心血管系の血液循環を調節して、血圧異常を調節する。
<4>子宮筋収縮作用
<5>慢性肝炎患者のGPT値を低下させる。
<6>副腎皮質の機能を亢進(エーテル抽出)
<7>鎮咳痰作用 (エーテル抽出)
<8>交感神経興奮薬物(exニコチン)に対し、
        少量で促進。
        大量で抑制。
<9>ペントバルビタールナトリウム睡眠の延長作用(schizandrinC)
<10>視力と聴力を改善する。
<11>糖の代謝を調節。
<10>抗菌作用。

【薬能】
《神農本草経》
“益気、逆上気、労傷羸痩を主り、不足を補い、陰を強め、男子の精を益する”
《薬性提要》
“肺を斂め、腎を滋し、津を生じ、嗽を寧んじ、精をり、瀉を止む”
《古方薬品考》
“潤し、肺臓を鎮瀉す”
《薬徴》
“五味子、咳して冒する者を主治するなり”
“五味子・沢瀉、皆冒する者を主治す。しかしてその別あり。
五味子は咳して冒する者を治し、沢瀉は眩(めまい)して冒する者を治す”
“余嘗て本草を読むに、五味子収肺補腎の言あり。是れ疾医の言にあらざるなり。その説たる。五臓の生剋に由って来るに原(もと)づく”
《重校薬徴》
“咳逆を主治し、兼ねて渇を治す”
“朱震亨は大いに能く肺気を収め宜しく其の腎を補するの効ありと曰う。是れ疾医の言にあらず、原と其の説を為すは五臓生剋由りして来るなり。疾医の道熄んで邪術り、臆測の説、是に於いてか行く、治に於て益なし、従うべからず。”
《古方薬議》
“五味子は味酸温、滋潤を主り、咳逆を治す。故に《張氏》方中、毎に麻黄、桂枝、乾姜、細辛を相配してその温気を助け、気と味とをして、相得て而して益々彰らかならしむ。蓋し咳喘の証たる表邪と心下水気あるとに因る。則ちその勢相射して気逆を為さざるを得ず、苟も気逆を為さば則ち多唾口燥し、上焦の津液之が為に耗損す。是に於いて薑桂細辛辛熱の薬に之を佐するに滋潤を以てせずんば則ち恐らくは水邪をって而して津液を滋する能わざるなり”
《李杲》
“肺寒気逆の場合には、これと乾姜とを共に用いて治功をあげるがよい”
“五味子は肺気を収めるものであって、火熱に対する必用の薬だ。故に嗽治するにはこれを君とする。ただ外邪のあるものには慌てて用いてはならむ。その邪気を閉じる恐れがあるからだ。必ず先ず発散して後にこれを用いるが良い。痰があるものには半夏を佐とし、喘するものには阿膠を佐とする”
《中薬大辞典》
“肺を斂し、腎を滋し、津を生じ、汗を止め、精をす”
“肺虚の咳喘、口乾、自汗盗汗、労傷羸痩、夢遺滑精、久痢久瀉を治す”
《大塚敬節》
“冒つまり頭にものを被った感じがあるものを目標”
  
【薬対】
『五味子+黄蓍』
『五味子+乾姜』
  “五味子は乾姜がなければ肺気を降ろし腎気を納めることが出来ない”
『五味子+呉茱萸』=
『五味子+細辛』
主として虚証の喘咳に用いる →小青竜湯
『五味子+山茱萸』=「五味子散」
『五味子+山薬』
遺精・夢精、小便、慢性下痢、自汗・盗汗、口渇 →味麦地黄丸
『五味子+酸棗仁』
『五味子+人参』
『五味子+柏子仁』
『五味子+麦門冬』
『五味子+牡蛎』
  
【配合処方】
三子湯《類証方》[五味子、菟絲子、蛇床子]
小青竜湯
生脈散
除湿補気湯
清暑益気湯
清熱補気湯
大定風珠
都気丸[六味丸桂枝、五味子]
養肺湯
苓甘姜味辛夏仁湯
【考徴】
(半升)
小青竜湯証=咳
苓桂五味甘草湯証=時に復(また)冒す
【品考】
剉み用ふ。
【注意】
これの酸は収束す。多きに宜しからず。多きときは其の邪を閉じて恐らくは虚     熱を致さん。《万病回春》





五霊脂
【薬性歌】“五霊脂味甘血痢絶 炒則止血生行血”
    “味甘、血痢、腹疼、止血には炒りて用い、血を行らすには生を用う”
【効能・効果】
◎経血を運行し血崩不正と、赤・白帯を治す。
 「半生・半炒して作末し、1銭を酒で服用。or丸剤。」
 心痛・腹痛・血痢に用いる。
【修治】
(生):行血作用。
(炒):止血作用。


牛黄(ごおう) BEZOAR BOVIS
【処方名】:[牛黄][西黄]
【基原】ウシ科(Bovidae)ウシBos taurus L.var.domesticus gmerinの胆嚢もしくは胆管中に病的に生じた結石を採取し乾燥。     
【性味】味は苦、性は涼、小毒。 涼瀉平降散
【帰経】心・肝経。
【分類】芳香開竅薬。
【薬性歌】“牛黄味苦治驚癇 安魂定魄風痢刪”   刪=(サン,けずる)
   “味苦、大いに風痰を治し、魂を安んじ魄を定め、驚癇の霊丹なり”

【効能・効果】
(解熱・解毒・鎮痙・鎮静・開竅・強心)
◎心を清し毒を解す。熱を瀉し、痰を利し、孔を通し驚をおさむ。
<1>熱病による神昏、うわごと。
<2>中風驚癇
<3>喉痺
<4>癰、疽、疔、痘。
◎小児の驚癇を治す。
【薬能】
《神農本草経》
“驚癇寒熱、熱盛狂痙を治し、邪を除き、鬼を逐う”
《名医別録》
“小児の百病、諸癇熱で口の開かなぬもの、大人の狂癲を療ず。”
“胎を堕す”
“久しく服すれば身を軽くし、年を増し、人をして忘れざらしむ”
【薬対】
    『牛黄+黄連』
    『牛黄+犀角』
    『牛黄+麝香』
    『牛黄+胆南星』
    『牛黄+竜胆草』
【配合処方】
安宮牛黄丸《温病条弁》
牛黄清心丸
牛黄清心元

【参考】
★人工牛黄
<1>1956年天津制葯廳で成功。
<2>1990.2月、河北農業大学で開発された方法は、ウシの胆汁を原料として、人工培養した微生物を利用して、ウシの胆嚢で結石が形成されるメカニズムに従って、牛黄を体外で培養するもの。実験の結果では1kgの胆汁から2日で1.2gの牛黄を培養出来た。1頭のウシからは通常1日1kg余りの胆汁を採取でき、これを35日間続けて採取出来る。(中国通信)

★牛黄を人工培養
「新華社電によると、中国管理科学院牛黄培養センターの研究者らは、乾燥したウシの胆嚢又は胆石である「牛黄」の人工培養、鮮度維持、水溶性の向上などで大きな伸展を収めた。牛黄は漢方薬の成分の1つで、解熱・強壮などの効果がある。
胆石を起こす菌株を改良して、飼育して、飼育した牛の体内で高純度、高品質の牛黄の培養に成功。取り出した牛黄の胆汁色素を揮発させ、酸化による損失を最小限に抑えた。この難関の突破で大量生産が可能になる。同センターは内蒙古などに生産基地を設け、牛黄シリーズ製品を米国、韓国、日本、ロシアなどに輸出している。」1998.5.25《日経産業新聞》


牛黄心
○血の不足を補い、驚悸・健忘・癲癇・憂邪を治す。
「血を取って薬に入れても良い。又、焼いて煮て食べても良い。」



牛膝(ごしつ) ACHYRANTHIS RADIX
【処方名】:[牛膝][懐牛膝][川牛膝]
【基原】道ばたに自生する多年草、ヒユ科ヒナタイノコズチの根。
ヒユ科Amaramthaceae 牛膝Achyranthas bidentata Blume, 川牛膝Cyathula         capitata Miq.(イノコズチモドキ)の根。
◎ふしだか(節高)又、いのこづちの根。《奥田謙蔵》
かっては単にイノコズチと称していたが、根が肥大せずに主に林中の日陰地に生えるイノコズチ(ヒカゲイノコズチ)と区別するため、ヒナタイノコズチと言われるようになった。
 ★茎は方形で、結節は高く肥厚し、その様子が牛の膝頭に似ているので牛膝の名がある。
 ★地上部が枯れ始めた頃、根を掘り起こし、枯れ茎・ひげ根を除いて水洗し乾燥する。
 ★若芽:食用。
      根:薬酒。
【性味】「懐牛膝」:味は苦酸、性は平。 寒中燥降散
      「川牛膝」:味は甘微苦、性は平。
【成分】β-エクダイソン(昆虫変態ホルモン)
が大量に含まれていることを竹本常松・東北大学帷幄部薬学科教授が見つけた。なぜ、カイコの幼虫をサナギに変えてしまう昆虫変態ホルモンが大量に含まれているのかは不明。
【帰経】肝・腎経。
【分類】駆瘀血剤
【薬性歌】“牛膝味苦湿痺除 補精強足下胎瘀”
“味苦、湿痺痿を除き、腰膝酸疼、陰を益し髄を補う”
  
【効能・効果】(牛膝)
(調経・活血・鎮痛・利尿・通淋・降圧) (参照→「イノコズチ」)
◎瘀血を散じ(生用)、肝腎を補す(蒸用)。
<1>経閉(生用)
<2>淋病(生用)
<3>腰膝痛(蒸用)
<4>痿痺(蒸用)
◎下行する。
<1>処方内の薬物の薬効を下半身へみちびく。
<2>上半身・頭部の血を下げて、充血を去る。
<3>排尿・排便を容易にし、月経を順調にする。
◎老人の遺尿を治す。
「小便が渋く茎中が痛むとき、空腹時に服用。」
◎腰脊痛を除去する。
「煮て重を飲み、又酒に漬けて食べる。」
◎十二経脈をたすける。
「煎服。or酒で食べる。」
◎骨髄をうめる。
「煎・丸・醸酒服。」
◎脚膝の疼痛、痿弱で屈伸出来ない。
「煎・丸・酒服。」
◎白髪を治す。
「煎・醸酒服。」
◎陰痿「煎服・醸酒服。」
◎婦人の小戸のかゆく痛いとき。「2両を酒で煎服。」
◎がつまった症を治す。
「1両を細く切って酒で煎じ、空腹時に温服。」
◎老瘧の長い間治らないとき使う。
【修治】
◎蘆を去り(酒洗)《万病回春》
<1>(酒製):能く肝腎を補い《李時珍》
<2>(生):能く悪血を去る。《李時珍》

【薬能】
《薬性提要》
“苦、酸にして平、肝腎を益し、筋骨を強め、腰足痛を治し、諸薬を引いて下行し、悪血を散ず”
  【薬対】
    『牛膝+金銀花』
    『牛膝+瞿麦』
    『牛膝+紅花』
    『牛膝*石膏』
    『牛膝+代赭石』
    『牛膝+杜仲』
  【配合処方】
     加味清胃散
     牛膝湯《証治準縄》
     跌打腰腿痛散
     平肝降圧湯



牛蒡子(ごぼうし)ARCTII FRUCTUS
【処方名】:[牛蒡子][鼠粘子][牛蒡][牛子][大力子]
【基原】栽培される2年草。キク科ゴボウの果実。
      キク科(Compositae)ゴボウ Arctium lappa L.の成熟果実を乾燥。
     ★《名医別録》:「悪実」で収載。
【性味】味は辛苦、性は寒  寒・瀉・潤・降・散
【帰経】肺・胃経。
【分類】辛凉解表薬。
【薬性歌】“牛蒡子辛消瘡毒 風熱咽疼疹属”
 鼠粘子、辛。能く瘡毒を消し、疹、風熱に。咽疼逐うべし。《万病回春》
  
【効能・効果】
(痰・解毒・排膿・消炎・透疹)
◎風熱を疏散し、清熱解毒、宣肺透疹する。
<1>外感表証
<2>麻疹
<3>咽痛
<4>癰腫
◎皮膚が風熱によってかゆい症。
「牛蒡子・浮萍を等分に作末し、薄荷湯で1日2回2銭づつ調服。」
◎扁桃炎、乳腺炎、リンパ腺炎:1日15~20g煎服。
◎水銀中毒:作末し、1日3g服用。
◎胃ケイレン、胃酸過多症、痰がのどにつかえて出ない
「生根汁を、さかずき1杯飲む」
◎喉痺。
「1合を半生半炒して作末し、熱酒で調下1銭。又は子6分、首藺子8分を作末して調服する。」
◎毒蛇、水銀中毒の解毒に。
<1>牛蒡子1日15~25g煎服。
<2>牛蒡子を作末し1日3g服用。
<3>根を煎服。
◎虫垂炎
「生根汁、生葉汁を服用」(吐法)
◎疽、関節炎、リウマチ
「絞り汁を煮詰めて軟膏にし、外用する」       
◎月経閉止
「葉を酒で煎服する」
◎腫れ物で膿が出ないとき、or膿瘍の口が開かないとき。
「種子を作末し1回1~1.5g服用」
  
【薬理作用】
<1>降血糖作用
<2>抗菌作用
  
【薬能】
《名医別録》
“目をあきらかにし、中を補い、風傷を除く”
《薬性提要》
“解熱し、肺を潤おし、咽喉を利し、瘡毒を散ず”
《本草綱目》
“斑疹毒を消す”
《李杲》
“牛蒡子の応用には4種ある。”
“風湿疹、咽喉風熱を治し、諸腫、瘡瘍の毒を散じ、凝滞腰膝の気を利す       ”
《中薬大辞典》
“風熱を疏散し、宣肺透疹し、消腫解毒する”
“風熱の咳嗽、咽喉腫痛、斑疹透せず、風痒で痒いもの。癰腫瘡毒を治す”
  
【薬対】
『牛蒡子+桔梗』
『牛蒡子+玄参』
『牛蒡子+山豆根』
『牛蒡子+升麻』
『牛蒡子+西河柳』
『牛蒡子+薄荷』=(発表作用)。軽度に発表させ、感冒、咽喉炎などに。 銀翹散
『牛蒡子+白』
『牛蒡子+連翹』=(解毒作用)。熱を清して解毒する。瘡瘍、歯痛などに 牛蒡解肌湯

【配合処方】
銀翹散《温病条弁》
牛蒡湯《証治準縄》



牛李子
⇒「鼠李子」
○性は微寒、味は苦、小毒。
<1>寒熱瘰を治す。
<2>下血
<3>疝をなくす。
<4>冷気をなくす。
<5>腫冷水の脹満を治す。
◎熟したのを採って、日乾しにし酒で蒸して使う。


黒米
■栽培量を拡大
「黒米は中国原産の米で、胚乳が黒いのが特徴。食品卸のやくぜんが修善寺の農家11軒で組織する生産者組合と契約。用途は地ビール・センベイ・アメ・そばなど」1996.11.21《日経産業新聞》


呉茱萸(ごしゅゆ) EVODIAE FRUCTUS
【処方名】:[茱萸][呉茱萸]
【基原】中国原産。各地で栽培される落葉小高木ミカン科ゴシュユの果実。
      ミカン科(Rutaceae)呉茱萸Evodia rutaecarpa Hook.fil.et Thoms
     ◎根白皮:喉痺と咳逆を治す。《神農本草経》
     ◎葉:内外腎に塩で炒って使う。《神農本草経》
【性味】味は辛苦、性は熱、小毒。熱中燥降散
【帰経】肝・胃・脾・腎経。
【分類】温裏寒薬。
【薬性歌】“呉茱辛熱疝可安 通治酸水臍腹寒”
     “辛熱、能く疝気を調え、臍腹寒疼、酸水の治療に常用”

【効能・効果】
(鎮嘔・降気・温中・散寒)
<1>中焦を温め、
<2>気を下し
<3>痛みを止め
<4>心腹の積冷
<5>しぶり腹
<6>冷え
<7>消化不良 
<8>中悪
<9>心腹痛
<10>霍乱吐瀉の転筋
<11>癖を散らし
<12>温血をなくし
<13>腎気・脚気
<14>胃の冷えを治す。
     
◎中を暖め寒を散じ、欝を開き、止痛する。
<1>吐呑酸
<2>泄瀉
<3>胸腹脹満、疼痛
<4>疝気
<5>脚気

◎膀胱を温める。「煎服」
◎腹痛で堪えられないとき。「水煎服。」
◎呑酸症で酸っぱ味が心臓を突くときに使う。
 「呉茱萸1合を水煎して飲むとすぐ治る。」
◎心下痞せずに雑する者は:旋覆花湯or呉茱萸一味煎服《先哲医話》
【修治】
◎梗を去り炒る《万病回春》
【薬理作用】
<1>駆虫作用
<2>抗菌作用
<3>中枢神経興奮作用
  
【薬能】
《神農本草経》
“温中下気を主り、痛を止め、咳逆寒熱を療し、湿血痺を除き、風邪を逐い、腠理を開く”
《薬性提要》
“中を温め、気を下し、欝滞を開き、寒痛を治し、湿を除き、虫を殺し、瀉を止め、痰を化す”
《古方薬品考》
“湿を除き、寒を散ず”
《薬徴》
“呉茱萸、嘔して胸滿するを主治するなり”
《重校薬徴》
“して胸満、吐利を主治す”
《古方薬議》
“寒を散じ、気を下し、血分を利す”
《中薬大辞典》
“中を温め、痛を止め、気を理し、湿を燥す”
“嘔逆呑酸、厥陰頭痛、臓寒吐瀉、腹脹痛、脚気、疝気、口瘡潰瘍、歯痛、湿疹、黄水瘡を治す”
<1>厥陰肝経の主薬。
<2>一切気急アル者ヲ治ス。《勿誤薬室方函口訣》
<3>痛左ニ在ル者。
  
【薬対】
『呉茱萸+黄連』=「左金丸」
『呉茱萸+黄連+白芍』=「戊己丸」《和剤局方》
『呉茱萸+乾姜』=鎮痛作用。裏寒による痛みに。金茱丸《医宗金鑑》
『呉茱萸+生姜』=鎮嘔作用。裏寒による嘔気、嘔吐に。呉茱萸湯。
『呉茱萸+五味子』=「五味子散」
『呉茱萸+当帰』=温補作用。裏寒による厥冷、血行障害に。温経湯。
『呉茱萸+木瓜』=「木茱丸」
  
【配合処方】
温経湯《傷寒論》
九味檳榔湯《浅田宗伯》
呉茱萸湯《傷寒論》
左金丸《朱丹渓》
四神丸《証治準縄》    
当帰四逆加呉茱萸生姜湯
戊己丸《和剤局方》
【考徴】
(1升)
呉茱萸湯証=嘔して胸滿す。





蛤蚧(ごうかい)
<オオヤモリの乾燥品>

[薬性歌]“蛤蚧平嗽肺痿 下淋通水助陽奇”
肺痿・咳嗽に応用。
月経を通じ、利尿作用がある。
陽気を助ける。
    
[効能] 
1.強壮
2.補血
3.強精
4.肺結核
5.慢性の咳


蛤粉(ごうふん)
=海蛤粉
○痰を下す。「海蛤を焼いた粉を粉末にして飲む。」
○心気で堪えられないとき。「蛤粉炒を白湯で調服。」

蜈蚣(ごしょう)
[薬性歌]“蜈蚣味辛蛇毒 堕胎逐瘀鬼邪触”
         =(キ,まむし)
鬼・虫毒・蛇毒に用いる。
瘀血を去る、心腹の結聚・に応用。
堕胎作用がある。
○破傷風に口噤し、体が冷えて硬直するとき。
     「細末して歯に塗ると涎沫を吐いて生き返る。」
○温瘧・老瘧を治す。
○生まれた子が口をつぐんで乳を吸えないとき使う。
○蠱に中毒し吐血・下血する。
     「末にし水に混ぜて飲む。」


小松菜
○小松川のあたりで栽培されていた。将軍吉宗が命名。
東京江戸川区の小松川神社




紅花(こうか) CARTHAMI FLOS
【基原】エジプト方面原産。中国西北部、インド、チベットなど各地で栽培される2      年草。
    キク科(Compositae)ベニバナCarthamus tinctorius L.の管状花を乾燥。
      河南省:「懐紅花」、四川省:「川紅花」、チベット:「蔵紅花」
     ★《開宝本草》:「紅藍花」で収載。
【性味】味は辛微苦、性は温。無毒。 温瀉潤降散
【帰経】心・肝経。
【分類】活血薬。
【薬性歌】“紅花辛温消瘀熱 多則通経少養血”
“辛温、最も瘀熱を消し、多ければ経を通し、少なければ血を養う”《万病回      春》
  
【効能・効果】(紅花)
(調経・活血・鎮痛)
<1>産後の血暈
<2>腹内に悪血が溜まって痛む
<3>胎が腹で死んだのを治す

◎瘀を破り新を生ず
<1>経閉
<2>産後瘀阻
<3>跌撲瘀血
<4>胎腹中に死す
◎産後の血暈を治す。
  
【成分】
アスパラギン;[1.9%]
  
【薬理作用】
<1>動物の子宮を興奮・収縮作用(煎液)
<2>血管収縮作用
<3>冠状動脈拡張作用
<4>血液と酸素の欠乏による損傷を保護する(煎液)
<5>アテローム性動脈硬化症の予防・治療:(linoleic acid)
  
【薬対】
『紅花+紫草』
『紅花+川芎』=冠状動脈を拡張する。
『紅花+川芎+当帰』=胸腹の血気滞痛を治す。
『紅花+桃仁』
『紅花+益母草』
【配合処方】
・紅花散《銀海精微》[紅花、大黄、連翹、紫根、当帰、赤芍、生地黄、甘草]
・紅花散《保命集》[紅花、荷葉、牡丹皮、当帰、蒲黄]



紅豆
○性は温、味は辛、無毒。
<1>水のような下痢と
<2>腹痛
<3>霍乱吐瀉を治し
<4>酒毒をなくす

◎これは高良姜の種で、花は穂をつくり少し紅色を帯びている。



紅茶 →茶
【成分】
紅茶は発酵させるのでタンニンの含有量が減り、通常わずか6%程度である。
■血管拡張作用
「米ボストン大の研究グループは、紅茶に含まれる抗酸化物質であるフラボノイドに、血管拡張作用があることを解明した。紅茶を3~4杯、1ヶ月間飲んだ冠状動脈疾患患者では、血管内皮の機能が改善していた。心筋梗塞や脳卒中などの原因となる血栓が出来るのを妨げる働きがあると考えられるという.
実験は血管壁の拡張能力が低い患者50人を対象に実施した。」20013.28《日経産業新聞》
■冠動脈の血流増加
「大阪市立大学医学部附属病院の吉川純一院長と島田健永助手らは、紅茶に成分に心臓に血液を送る冠動脈の血流量を増やす効果があることを見つけた。心筋梗塞など、心臓の血流量が足りなくなって起きる疾患の予防につながる。
2002.6.11《日経産業新聞》」



紅藍花=紅花を見て下さい。

光明石(こうめいせき)
⇒岡山県阿部鉱山で産出する。医薬部外品。
風呂に浸しておくと塩化マグネシウ・硝酸マグネシウム等のミネラル成分が溶け、温泉効果を出す。1996.7.31《日経産業新聞》




高良姜(こうりょうきょう)
【処方名】[良姜][高良姜]
【基原】ショウガ科Zingiberaceae 良姜Alpinia officinarum Hanceの根茎を乾燥。
  ◎形は小薑に似て、こまかく切って胡麻油で炒って使う
        《神農本草経》
◎種は「紅豆」という。
【性味】味は辛苦、性は熱、無毒。
【帰経】脾経・胃経。
【効能・効果】
◎温中散寒、行気止痛。
<1>胃の冷え
<2>霍乱
<3>腹痛
<4>瀉痢を治し
<5>消化を良くし
<6>酒毒をなくす
  
【薬理作用】
<1>血液循環を促進する
<2>健胃作用
<3>鎮痛作用
<4>抗菌作用
<5>結核菌に対し抑制作用

【薬対】
『高良姜+香附子』
『高良姜+厚朴』下痢を止める《勿誤薬室方函口訣》
『高良姜+草豆』
『高良姜+大棗』
『高良姜+撥』

【配合処方】
 安中散


厚朴(こうぼく) MAGNOLIAE CORTEX
【処方名】:[川朴][厚朴]
【基原】山地に自生する落葉高木、モクレン科ホオノキの幹皮。
<1>日本産:モクレン科MagnoliaceaeのホオノキMagnolia obovata Thunb.の幹および枝の樹皮を乾燥。(=「和厚朴」)
日本薬局方の正條品。
<2>中国産:モクレン科MagnoliaceaeのカラホオMagnolia officinalis Rehb.et Wils.の 樹皮を乾燥。(=「川朴」=「温州厚朴」)および根皮を乾燥。(=「根朴」)
<3>韓国産:ホオノキの樹皮。以外に クスノキ科LauraaceaeのタブノキMachilus thunbergii Rieb.et Zucc.の樹 皮。
【性味】味は苦、性は温、無毒。温瀉燥降散
【帰経】脾・胃・肺・大腸経。
【分類】芳香化湿薬。
【薬性歌】“厚朴苦温消脹腸満 痰気瀉利不可緩”
 “苦温、脹を消し、満を除き痰気瀉痢その功緩ならず”《万病回春》

【効能・効果】
(健胃・鎮・平喘・鎮痙) 
<1>積年の冷気
<2>腹が脹満し鳴る
<3>食べ物が消化されない
<4>胃気を温める
<5>霍乱吐瀉の転筋を止める。
<6>痰をなくす。
<7>気を下す。
<8>腸胃を丈夫にする。

◎中を暖め、気を下し、満を散じ、湿を乾かし、痰を消し、積を破る。
<1>胸腹脹満・疼痛
<2>吐瀉痢
<3>咳嗽
◎五臓の一切の気を治し、冷え性に良い。「煎服。」
◎脾を温める。「水で煎服。」
◎腹痛・脹痛・雷鳴の症を治す。「煎服or姜湯で点服する。」
◎水穀を消化させる。「芦根を戸って厚朴と煎じて服用。」
◎腹脹を治す。
◎肝炎で鼓腸、寒湿で閉塞。「木香・草豆・乾姜・桂枝」
◎肝炎で鼓腸、湿邪で閉塞。「香・佩蘭葉・黄柏」
◎肝硬変で、鼓腸が主症「沈香・木香・大腹皮」
◎肝硬変で、腹水「茯苓皮・車前子・木通」
  
【修治】
◎粗皮を去り姜汁に浸し炒る。
◎(生用)
◎(姜汁炒):姜汁に浸し透し炒り焦がす。炒ること足らず及び姜汁に浸されざれば、則ち口舌を損なう。
【成分】
マグノフロリン・・・厚朴、防已、辛夷、黄連などに含まれる。

【薬理作用】
<1>クラーレ様作用
◎大量に服用すると、骨格筋が麻痺し動けなくなる。
<2>抗菌作用
<3>中枢抑制作用
  
【薬能】
《神農本草経》
“中風傷寒の頭痛、寒熱、驚悸、気血痺、死肌を主り、三蠱を去る”
《薬性提要》
“中を寛げ、滞を化し、湿を去り、満を散じ、胃気を平にし、痰飲を消し、蠱積を治す”
《古方薬品考》
“気を下し、脾胃を温導す”
《薬徴》
“胸腹の脹満を主治するなり。旁ら腹痛を治す”
「胸腹の脹満」=胸から腹にかけて膨満する。
“張元素曰く、厚朴は腹脹を除くと雖も、若し虚弱の人には、宜しく斟酌して之を用ふべし。謝れば則ち人の元気を脱するなりと。為則曰く、是れ無稽(むげい)の言なり。古語に曰く、病を攻むるに毒薬を以てすと。疾の漸(すす)むに方(あた)ってや、元気、その抑遏(よくあつ)するところとなる。医、毒薬を以て之れを攻め、毒尽きて而(すなわ)ち気旺んなり。何ぞ怖るること之あらん。請ふ、その徴を挙げん。大承気湯は厚朴を君となす。しかして此の湯の証ある者、多くは食する能はず、神気旺んならざる者、是において施すに此の湯を以てせば、則ち毒除かるるなり。毒除かれて能く食し、能く食して気旺んなり。往往にして然り。厚朴人の元気を脱すとは、徒(いたず)らに虚語のみ”
《重校薬徴》
“胸腹脹満を主治し、腹痛と喘を兼治す”
“張元素曰く、厚朴は腹脹を除くと雖も、虚弱の人には宜しく斟酌して之を用うべし。誤れば人の元気を脱すと、是れ無稽の言なり。仲景氏の厚朴を用うるや、病の緩急、軽重に随うと雖も処方同じからず。要は其の毒を尽くすに在るのみ。未だ嘗て人の虚弱を論ぜず。又未だ嘗て人の元気を脱すと言わず。素問に曰く、病を攻むるに毒薬を以てすと。又曰く、毒薬は邪を攻むと。故に劇邪酷毒、瀕死の証と雖も毒薬を投じて之を駆除すれば、則ち元気頓に旺んに、精力速かに復す。何んぞ元気の脱之れ有りやと。夫れ大小承気湯、厚朴三七湯等の証は皆胸腹煩満、満痛、飲食不進、神気困乏の者多し。然して証に随って此の諸湯を撰用すれば、則ち毒去りて能く食し、能く食して元気旺んに、精力常に復す。”
《古方薬議》
“気逆を降ろし、膨張を散ず”
《大塚敬節》
“筋肉の剛強を治する”
“厚朴は筋肉の痙攣や緊張を緩解せしめる”
《中薬大辞典》
“中を温め、気を下し、湿を燥し、痰を消す”
“胸腹痞満脹痛、胃反、吐、不消、痰飲、喘咳、寒湿、瀉痢を治す”
  
【薬対】
『厚朴+枳殻』
『厚朴+枳実』=健胃整腸作用。気逆、気滞、湿による腹部膨満感、腹痛、嘔吐、下痢に。小承気湯。
『厚朴+杏仁』
『厚朴+紫蘇葉』=鎮咳鎮静作用。気逆、気滞、湿による咳嗽、胸部不快感に。半夏厚朴湯
『厚朴+半夏』

【配合処方】
厚朴三物湯証(痛みて閉づ)厚朴半斤。大承気湯にして芒硝なきものなり。
(厚朴8両、大黄4両、枳実)
厚朴七物湯証(腹満)厚朴半斤
厚朴生姜甘草半夏人参湯証(腹脹満)厚朴半斤
枳実薤白桂枝湯証(胸滿)厚朴4両
梔子厚朴湯証(腹満)厚朴4両 (梔子・厚朴・枳実)
半夏厚朴湯証(咽中に炙臠あるが如し)厚朴3両
小承気湯証(腹大いに滿ちて通せず)厚朴2両
王不留行散
厚朴大黄湯
【考徴】
(半斤)
大承気湯証=腹脹満。又曰く、腹中滿痛。(厚朴・枳実5・芒硝3・大黄)
厚朴生姜甘草半夏人参湯証=腹腸満
(8両)
厚朴三物湯証=痛みて閉づ。(厚朴8・枳実5・大黄)
[痛みて閉づ]=腹が痛んで大便が出ない。
(4両)
枳実薤白桂枝湯証=胸滿。
梔子厚朴湯証=腹満。(梔子14・厚朴4・枳実4)
(3両)
半夏厚朴湯証=咽中に炙臠あるが如し
(2両)
小承気湯証=腹大いに滿ちて通ぜず。
(腹がひどく充満して大便が出ない)
【品考】
漢産を良となす。本邦に産するところは、真の厚朴にあらざるなり。用ふるに堪えず。或いは云ふ。本邦の産に2種あり。



香豉(こうし) SOJAE SEMEN PRAEPARATUM
【処方名】:[香豉][淡豆豉][豆豉]
【基原】マメ科(Leguminosae)ダイズ(大豆)glycine max Merr.の種子を発酵させた、納豆の類。
★《名医別録》:「豉」で収載。《本草綱目》:「大豆豉」。
《李時珍》
“豉は諸大豆いずれでも造れるものだが、黒豆で造ったものを薬に入れ、淡豉ととがあるが、治病には多く淡豉を用いる”
★淡豉の製造法《外台秘要方》
“黒大豆2、3斗を用い、6月中にこれを淘浄し、一夜水侵してその水をきってから乾し、蒸し熟し、取り出して蓆の上に攤げ、微温になったところで、藁で覆い、3日に1回づつ覆った中を看て、黄衣(黴)が全面についたとき取り出す。黄衣が厚くかかりすぎてはいけない。これを晒して簸って清浄にし、水を入れてかき混ぜ適当な湿気をもたせ、汁が指の間につく程度が標準である。これを甕の中にぎっしりと填め、桑の葉で暑さ3寸に蓋い、泥で密封し日中に7日間晒してから取り出し、一時晒してまた水を拌ぜて甕に入れる。このような操作を7回繰り返してから再び蒸し、攤げて熱気を去ってから甕に収めて、よく詰め込んで封をしておけば出来上がる”  
【性味】味は苦、性は寒。  寒補潤降散
【帰経】肺・胃経。
【分類】辛凉解表薬。
【効能・効果】(香豉)
(発汗・解熱・消炎・健胃・除煩)
◎解表除煩
<1>熱病後の虚煩不眠
<2>血尿
◎香豉:胸苦しい時に用いる消炎性健胃剤。
◎温病の表剤の主薬。
◎発汗・盗汗。
「1升ぐらいをかすかに炒って、酒3升に3日間漬けてから服用。」
【薬理作用】未詳。

【薬能】
《名医別録》
“傷寒の頭痛、寒熱、瘴気悪毒、煩躁満悶、虚労喘吸、両脚疼冷を主る”
《本草綱目》
“黒い豆の性平、豉をなせば温、葱を得れば発汗し、塩を得れば能く吐し、酒を得れば風を治し、薤を得れば痢を治し、蒜を得れば止血する” 
《薬性提要》
“汗を発し中を調え、煩を除く”
《古方薬品考》
“虚煩、満悶を升散す”
《薬徴》
“香豉、心中懊悩を主治するなり”
“旁ら心中結痛及び心中滿して煩するを治す”
[香豉]=黒大豆を発酵させて作った一種の納豆。
[心中懊悩]=胸の中が何とも名状しがたいように苦しい
《重校薬徴》
“心中懊悩を主治する。心中結痛、心中満して煩するを兼治する”
《古方薬議》
“胸中に滞恋して煩満懊悩を除く”
《中薬大辞典》
“表を解し、煩を除き、鬱を宜し、解毒する”  
“傷寒、熱病、寒熱、頭痛、煩躁、胸悶を治す”
【配合処方】
・梔子豉湯《傷寒論》
【考徴】
(1升)
枳実梔子豉湯
梔子大黄豉湯証=心中懊。
(4合)
梔子豉湯証=心中懊。又曰く、胸中窒(ふさが)る。又曰く、心中結痛。
[胸中窒]
梔子甘草豉湯
梔子生姜豉湯
(1合)
瓜蒂散証=心中滿して煩す。
【品考】
香、李時珍曰く、淡を造るの法は、黒大豆二三斗を用ひ、6月中に淘淨(水にひたして清浄にする)し、水に浸すこと一宿、瀝乾蒸熟し、取りだして席(むしろ)の上に攤(ひろ)げ、微温となるを候(ま)って蒿にて覆ひ、3日毎に一たび看(み)、黄衣上に遍きを候(ま)つ。大過なかるべからず。晒(さい)を取り、簸(は)浄し、水を以て之を拌(ま)ぜ乾湿所を得、汁指間に出づるを以て準となす。甕(おう)中に安(しず)めて築実し、桑葉にて厚さ3寸に蓋(おお)い、泥にて密封し、日中において晒すこと7日、取りだして、曝すこと一時、又水を以て拌(ま)ぜて、甕に入れ、かくの如きを7次し、再び蒸し過(すご)して、攤(ひろ)げて火気を去り、甕(おう)収築封すれば即ち成る。
[瀝乾蒸熟]=水を切って乾かしてからよく蒸す。
[蒿]=よもぎの葉
[黄衣上に遍きを候(ま)つ]=黄色の衣がすっかり上につくのをまつ
[大過なかるべからず]=黄衣が厚くつきすぎてはいけない。
[晒を取り]=日光にさらしたものをとり
[簸浄]=ふるいにかけて清潔にする
[乾湿所を得]=乾湿の度合いを掌ですくって指の間から汁がたれる程度にする。

【品質】
《重校薬徴》
“香豉は、李時珍は淡豉を造るの法は黒大豆二三斗を用い、六月中に淘浄水に浸すこと一宿、瀝乾蒸熱し、攤席上(むしろの上に広げる)に取り出し微温を侯(うかが)って蒿(よもぎ)を覆い三日毎に一看(カン、手をかざして見る)し、黄衣の上遍するを侯い大いに過ぐる可からず。それを晒して簸(ハ、ふるい)浄め、水を以て之を拌ぜ、乾湿所を得、指間に汁を出すを以て準となす。甕(かめ)中に築実して安んじ、桑葉にて蓋をすること厚さ三寸、泥にて密封しそれを七日間日中に於て晒して後取り出し一時曝し、又水を以て拌ぜ甕に入る。かくの如く七次繰り返し再び蒸し、攤(ひろ)げて火気を去って甕に収築し封をすれば即ち成る。”
【薬対】
『香豉+葱白』=(発表作用)。軽度に発汗し、陰分を傷らないので、温病や陰虚の感冒に用いる。葱豉湯
『香豉+山梔子』=(鎮静作用)。熱病後に生じた、虚煩、不眠、胸滿感を治す。
梔子豉湯


香茹
   ⇒シイタケの子実体。

香薷(こうじゅ)
【処方名】:[香薷][香][西香薷]
【基原】シソ科(Labiatae)ナギナタコウジュElsholzia patrinii garckeの茎葉
【性味】味は辛、性は微温。温瀉燥降散
【帰経】肺・胃経。
【分類】辛温解表薬。
【薬性歌】“香薷味辛治傷暑 霍乱便渋腫煩”
香薷、味辛。傷暑、便渋、霍乱、水腫に。煩を除き、熱を解す。《万病回春》

【効能・効果】(香薷)
(発汗・健胃・鎮・利尿)
◎発汗解表、暑化湿、利水消腫。
◎口臭を治す。
「煎じて汁を取り、ゆすいだり、飲んだりする。」
◎一切の暑病と霍乱吐瀉に。
「煎じて汁を飲むor生もよい。」
◎霍乱の吐瀉・転筋に。
「濃く煎じて飲むとすぐ治る。」
【成分】
○精油:
elsholzione
sesquiterpene

【薬理作用】

・発汗解表
・利水・化湿:
精油が腎糸球体を充血させ、濾過圧を増加させ利尿する。
・消腫
     
【薬対】
『香薷+香』
『香+白扁豆』
『香+白朮』
『香+白茅根』

【配合処方】
香薷飲《和剤局方》



香附=「香附子」

香附子(こうぶし)CYPERI RHIZOMA
【処方名】:[香附子][香附][莎草]
【基原】海辺の日当たりのよい砂地に多く自生する多年草、カヤツリグサ科ハマスゲの根茎。
カヤツリグサ科Cyperaceae 莎草Cyperus rotumdus L.(ハマスゲ)の根茎を乾燥。
★《名医別録》:「莎草」で収載。
★浙江省の「南香附」、山東省の「東香附」が優良品。
【性味】味は辛・微苦、性は平。 平補燥降散
【帰経】肝・三焦経。
【分類】理気薬。
【薬性歌】“香附味甘消宿食 開鬱調経痛可息”
“味甘、気を快し、鬱を開き、痛みを止め、経を調え、更に宿食を消す”

【効能・効果】(香附子)
(健胃・調経・鎮痛・解欝)
◎気をおさめ、欝を解し、月経を整え、止痛する。
<1>胸腹脹痛
<2>月経不調
<3>癰腫
◎気分の悪いときに飲む特効薬。「粉末でも煎服でも良い。」

【修治】
◎椿(つい)て毛を去る。《万病回春》
◎《李時珍》
<1>(生):胸腹に上行して外が皮膚に達し、
<2>(熟):下行して肝腎に走って、外は腰足に徹し、
<3>(炒黒):止血する
<4>(童便に浸炒):血分に入って虚を補う。
  童便に浸した後に炒れば血分に入り虚血を補う。
<5>(塩水炒):血分に入って燥を潤し
<6>(青塩で炒):腎気を補い
<7>(醋浸炒):積聚を消す。
<8>(姜汁炒):痰飲を化す。

【薬理作用】
<1>浸出液:動物の子宮の収縮を抑制する。
<2>浸出液:子宮の筋張力を弛緩する。
<3>煎剤:腸管の緊張性を低下させ、アセチルコリンと拮抗する。
<4>精油:女性ホルモン作用がある。
<5>エチルアルコール抽出液:鎮痛作用。マウスの疼痛閾値を高める。
<6>抗菌作用

【薬能】
《名医別録》
“胸中の熱を除き、皮毛を充たすを主る”
“久しく服すれば人をして気を益し、須眉を長ぜしめる”
《唐本草》
“大いに気を下し胸腹中の熱を除く”
《滇南本草》
“血中の気を調え、鬱を開き、中を寛げ、食を消し、吐を止める”
《本草綱目》
“時気の寒疫を散じ、三焦を利し、六鬱を解き、飲食の積聚、痰飲痞満、腫、腹脹、脚気を消し、心腹、肢体、頭、目、歯、耳の諸痛、癰疽瘡瘍、吐血、下血、尿血、婦人の崩漏帯下、月経不調、胎前産後の百病を止める”
《李時珍》
“生のものは胸膈に上行して外は皮膚に達し、熟せるものは下行して肝腎に走って外は腰足に徹し、黒く炒ったものは血を止め、童尿に浸して炒ったものは血分に入って虚を補い、塩水に浸して炒ったものは血分に入って燥を潤おし、青塩で炒ったものは腎気を補い、酒に浸して炒ったものは経絡にめぐり、醋に浸して炒ったものは積聚を消し、薑汁で炒ったものは痰飲を化し、人参、朮と配合すれば気を補い、当帰、と配合すれば血を補い、木香と配合すれば滞を流し、中を和し、白檀香と配合すれば気を理し、脾を醒まし、沈香と配合すれば諸気を升降し、、蒼朮と配合すれば総ての諸鬱を解し、梔子、黄連と配合するえば能く火熱を降ろし、茯神と配合すれば、心腎を済い、茴香、破故紙と配合すれば気を引いて元に帰し、厚朴、半夏と配合すれば壅を決し、脹を消し、紫蘇、葱白と配合すれば邪気を解散し、三稜、莪朮と配合すれば、積塊を消磨し、葉と配合すれば血気を治し、子宮を暖める。すなわち気病の総司、婦人科の主師である”
《勿誤薬室方函口訣》
“気鬱する者、香附子を加う”
《中薬大辞典》
“理気し、鬱を解し、痛みを止め、経を調える”
“肝胃の不和、気鬱による不舒、胸腹脇肋の脹満、痰飲による痞満、月経不順、崩漏、帯下を治す”

【薬対】
『香附子+烏薬』
『香附子+延胡索』
『香附子+艾葉』:血気を治し、子宮を暖める。
『香附子+夏枯草』
『香附子+柴胡』:理気解欝の効にすぐれる。
『香附子+青皮』
『香附子+沈香』:諸気を升降する。
『香附子+赤芍薬』
『香附子+川芎』=鎮痛作用。頭痛鼻塞、声重く、壮熱、肢体疼痛するもの。また熱性、充血性頭痛に。川芎茶調散。
『香附子+蒼朮』:肝気の欝滞を無くし、脾を整え除湿する。
『香附子+蒼朮+川芎』:すべての諸欝を解す
『香附子+紫蘇葉』=鎮静作用。気滞による気うつ症、胸悶感、頭痛などの精神不快症状に。香蘇散。
『香附子+木香』:気をめぐらせ、止痛し、中和する。
『香附子+白檀』:気を理し脾を醒ます。
『香附子+茯神』:心腎をすくう
『香附子+人参+朮』:気を補う
『香附子+当帰』:活血止痛し、経血を調える。
『香附子+当帰+地黄』:血を補う
『香附子+黄連+山梔子』:火熱を降ろす。
『香附子+茴香+破故紙』:気を引いて元に帰す。
『香附子+半夏+厚朴』:壅を決し、脹を消す。
『香附子+紫蘇葉+葱白』:邪気を解散する。
『香附子+三稜+莪朮』:積塊を消磨する。
『香附子+牡丹皮』=平肝作用。肝鬱による胸脇痛。または衝逆、頭痛、項背部の緊張や痛みに。柴胡疏肝湯。

【配合処方】
越鞠丸
膈下逐瘀湯
香蘇散
香附散

【注意】
◎鉄器を忌む。《万病回春》


   

好黄土
○赤・白の下痢と腹痛・下血を治す。
「水煎し滓を去って温服。」


降香
⇒「降真香」
○性は平温、無毒。
<1>天行の時気を治す。
<2>怪異な邪悪の気を治す。



鉤吻(こうふん)(こうふん)
=「野葛」「断腸草」
【基原】フジウツギ科 胡蔓藤(コマントウ)の全草。



古鑑
○一切の邪魅と女人の鬼交を治す。


古磚
○《神農本草経》
<1>長くなった白痢の膿泄を治す。
<2>婦人の五色帯下を治す。
<3>小腹の冷痛を治す。


黒鉛
○虫を吐くとき。
「黒鉛炒で灰を作り、檳榔と等分に作末し、空腹時に米飲で調下する。」

黒牛髄
○痩病を治す。
「地黄汁・白蜜を等分に入れて煮て食べる。」


黒豆(こくず)
○五臓の結積を治す。
「水に漬けて芽が出たものを煎服。」
○腎を補強。
「塩をいれ煮て服用。」
○小腸を利する。
「汁を絞って飲む。」
○頭項が、つっぱって首が回らないとき。
「黒豆を蒸して袋に入れ、枕にする。」
○脚気。
「濃く煎じて飲み、また甘草を加えてもよい、」
○中風の口噤不語と斜・に。
「黒豆を炒って熱くして酒に入れ、1日3回飲む。豆淋酒という。」
○一切の熱毒と煩渇、大小便の秘渋を治す。
○浮腫を治す。
○鼓腸と腹満を治す。
「桑柴灰汁で煎じて飲む。」
○妊婦の足が冷たく、腹中で胎児が死んで気絶した症を治す。


黒曜石→オブシディアン


穀精草(こくせいそう)
【処方名】:[谷精草][穀精草]
【性味】味は辛甘、性は平、 軽浮。
【帰経】肝・胃経。
【分類】辛凉解表薬。
【効能・効果】
◎疏風散熱、明目退翳、眼科の常用薬。
<1>眼痛
<2>喉痺
<3>歯風痛
<4>諸瘡疥を治す。
<5>流行性角結膜炎の角膜混濁
<6>結膜炎

【薬対】
『穀精草+菊花+木賊』
『穀精草*防風』
『穀精草+竜胆草』
【配合処方】
穀精草湯


菰根
○性は大寒、味は甘く、無毒。
<1>腸胃の痼熱
<2>消渇を止める
<3>目の黄色いのを治す。
<4>大小便を良く出させる。
<5>熱痢
<6>酒
<7>面赤
<8>あまり多く食べられない。



蜈蚣(ごこう)(ごこう)
【基原】ムカデ科の動物、トビズムカデあるいはその近縁種を乾燥した全虫。



虎杖根
○性は微温、味は苦、無毒。
<1>留血を治す。
<2>結
<3>月経不順
<4>産後の悪血を下す。
<5>膿を出させる。
<6>瘡
<7>癰毒
<8>撲損の血を治す。
<9>小便と五淋を通す。
○五淋を治す。
「1両を水煎し、麝香・乳香末を少し入れ、空腹時に飲む。」
○結と暴で痛みが激しいとき。
「根を粗く末にし酒に漬けて1日3回飲む。」
○凝結を解散する《青州医話》

虎杖茎
   ○破傷湿、灸火熱を治す《青州医話》

虎頭骨
   ○温瘧を治す。




骨砕補
○性は温、味は苦、無毒。
<1>破血
<2>止血
<3>折傷
<4>悪瘡の爛を治す。
<5>虫を殺す。
[薬性歌]“骨砕補温骨節風 折傷血積破血功”
○牙歯痛でぐらぐらし、出血するとき。
「2両を切って炒黒し作末、洗面後に歯根にすりつける。」

枯桃(ことう)
○喘息を止める。「常服する。」
○腰痛。
「肉を取って杜仲・茴香と(酒浸)して空腹時に服用。」
○白髪
「外青皮におたまじゃくしを混ぜ、どろどろにして塗る。」
○痰喘を治し、肺を鎮める。
○驚くか、打撲による傷を治す。
「枯桃肉をついて温酒で飲む。」



琥珀(こはく) AMBER
古代ギリシャ語で「エレクトロン」。
琥珀に静電気を発生させることを知っていた。皮をなめすことで。
○性は平、味は甘く、無毒。
[薬性歌]
“味甘、魂を安じ魄を定め、瘀を破り、を消し、水を利し塞を通ず”
【効能・効果】
<1>五臓を安らげる。
<2>魂魄を鎮める。
<3>産後の血疹痛を治す。
<4>水道の通りを良くする。
<5>五淋を通す。
○五淋・諸般沙・石淋を治す。
「作末して2銭を空腹時に、葱白の煎じ湯で調服。」
○止血・生肌。
「末にして貼る。」
【宝石療法】(参照→アンバー)
■産地
「岩手県久慈市は、県北部、陸中海岸国立公園のほぼ北端位置する。約8700万年前から存在するとされる琥珀の産地。同じく琥珀産地であるリトアニアのクライペダと姉妹都市で、最近、久慈琥珀博物館の近隣に特産品施設、リトアニア館がオープンした。」2002.1.13《日本経済新聞》





米糠(こめぬか)
(参照→「トコトリエノール」)
■米糠に含まれる成分「バーポライザ」⇒コレステロール・脂肪吸収阻害で特許取得。
    (→用語:バーポライザ)


昆布(こんぶ)
[薬性歌]“昆布鹹寒一切腫 瘻瘡瘤気結壅”
【効能・効果】
○水気のおりてくるのを止めるのに使う。
「4両を切って葱白3茎を入れ、煮て姜・椒・塩の末で調合して飲む。」
○肥った人が常食すると痩せる。
○痔漏奇方:昆布1味を水煎し罨法する《道三家方》
◎昆布はあらゆる元素の供給源。
海水元素の濃縮率:
鉄----------15000倍
マンガン----12000
亜鉛---------3800
リン---------3800
銅-----------1200
クロム--------760
ヨウ素-------数万倍
◎成分:
昆布のヨード含有量は100g中0.3~0.5gと、海水のヨードの100万倍となっている。この量は食物中で最も豊富であることから、昆布は「ヨードの倉庫」とも言われる。
体温の調節など臓器の代謝に関わっているホルモンのチロキシンは、ヨードを材料として甲状腺でつくられるが、このホルモンが不足すると「甲状腺腫」になりやすく、その結果、貧血や浮腫などの症状が出てくる。
また昆布に含まれるカリウムやアミノ酸のラミニン(昆布のラテン語名で長い ものを意味するLaminariaからつけられた)、タウリンなどには血圧降下作用が認められる。
アルギン酸など粘液多糖の食物繊維も豊富で、これはコレステロールや糖分の再吸収を防ぎ、腸内細菌の増殖を促して便通を整え、ビタミンB群の生合成を容易にする。
脂質含量は野菜より低いが、脂肪酸組成ではEPAが多く、ミネラルでは鉄分    がほうれん草の約5倍、カルシウムは牛乳の8倍となっている。昆布中の天然ア    ミノ酸とミネラルはこのカルシウムの吸収を促進するが、酢で調理すると(酢の    物)組織が破壊されてさらにその吸収率は高まる。
ビタミンではB1が豊富で、そのためコメとの組み合わせは理にかなったものとなっている。
   
<1>アルギニン:昆布の「ぬめり」
①便秘を予防
②胃の炎症を和らげる
③切り傷・火傷の回復を早める
④コレステロール低下
⑤利尿効果
<2>フコダイン(多糖類):①抗ガン作用
<3>ラミニン:①血圧を低下
<4>フコステロール:
①コレステロール低下
②血栓防止
<5>ヨウ素酸ヒスタミン:①強心作用

●コンブのヌルヌル成分(アルギン酸)
歯科で歯形の材料や、特殊メイクの型どりに使われている。
人工のイクラを作るときにも。
   
■ガン細胞の“自殺”誘導
「宝酒造は第三セクターの糖鎖工学研究所(弘前市)と共同で、ガン細胞の“自殺”アポトーシスを引き起こす性質を持つ多糖類を発見したと発表した。この物質は『フコダイン』と呼ばれる硫酸化多糖の一種で、昆布など海藻類に多く含まれる。その中の意趣である『Uーフコダイン』が、ガン細胞の自殺誘導活性を持つことを確認した。
 培養した骨髄性白血病細胞や胃ガン細胞に、微量のUーフコダインを注入すると、細胞内の染色体が自分の持つ酵素で分化され、2~3日でガン細胞が消滅する。正常な細胞にはほとんど影響がない。1996.6.18《日本経済新聞》」

■アルギン酸を低分子化
「昆布などの海草に含まれている「アルギン酸」は、良質の水溶性食物繊維として知られるが、腸内で水分を吸収しゼリー状となり、動脈硬化や高血圧の要因となるコレステロールを包み込み、体外に排出する働きがある。カイゲンが開発した『ソルギン』は、昆布から抽出したアルギン酸ナトリウムを低分子化したもの。
開発に際し、アルギン酸ナトリウムを一定分子量で分画し、分子量1万~100万の間で実験、活性の強さを図った。その結果、分子量が5万、gM構成比(Lーグルロン酸、Dーマンヌロン酸比)が1:1の時に有害物質排泄、コレステロール低下作用が最も強いことが確認された。
アルギン酸ナトリウムの平均分子量は270万。5万まで低分子化し、分子量を均一化した『ソルギン』の機能は、動物実験によってコレステロール排泄・便秘改善・糖質吸収抑制・粘膜保護などが確認されている。《健康産業新聞》第844号」
■フコダインがガン細胞を「自殺」促す。(→フコダイン)
■消費量が多いところ
(1位)富山市:「昆布締め」の需要が大きい。那覇の2倍(金額で)。
(2位)那覇市
「昆布締め」 ----浸透圧の力で脱水して魚の身を締め、生臭さの成分[トルメチルアミン]をその水と共に流し去る。
使われる魚には、マトウダイ、アマダイ、キス、タラ、ヒラメ、ヤガラ、サヨリが昆布締めに適する。
■昆布の根、添加物に
根の部分(通称ガニアシ)
ミネラル・食物繊維を含有
うまみ成分が無いので特有のニオイがない。