薬物<せ>


セアカコケグモ
=「レッドパック」

近年、大阪などで見つかった。神経毒で交感神経・副交感神経の両方を麻痺させる。より強力な毒を持った近縁種にクロゴケグモには、多くの死亡例がある。
◎有毒成分(ラトロキシン)
かまれると・・・痛みや吐き気を起こす。
      呼吸困難に陥ることもある。
乳幼児は重症化しやすい
■2012年9月、尼崎で100匹発見される。


セイコガニ
=セコガニ。
「地域によって呼び名が変わる。福井県一帯ではセイコガニやセコガニ、石川県のあたりではコウバガニ、丹後半島などではオヤガニやコッペガニという具合。子供を背負った母親に見立てて「背子」、身の香がよいことから「香箱」と呼ばれるが、真偽のほどは定かでない」2001.11.17《日本経済新聞》
■味はバツグン
「冬の味覚ズワイガニ。オスは越前ガニや松葉バニとして全国的な知名度を誇るが、メスがセイコガニやコウバガニと呼ばれていることは案外知られていない。小ぶりだが、卵と卵巣が独特の味わいを持ち、「味はメスの方が上」との評判もある。
福井県や島根県など、日本海を主な漁場とするズワイガニ漁は11/6から一斉に解禁。3月下旬まで漁港はにぎわいをみせる。
「11月はセイコガニが漁の中心なんです」と、越前町漁業協同組合の土田臣一郎さん。セイコガニは冬に産卵をおこなうため、来年1/10までの約2ヶ月間しか漁が許されていない。
セイコガニのおいしさは、身以外に、おなかに抱えた「外子(そとこ)」と呼ばれる卵と、甲羅の中にある「内子(うちこ)」という卵巣がそれだ。」
2001.11.17《日本経済新聞》

 

セイボリー
【学名】Satureia hortensis (S.montana)
【英名】Summer savory、winter savory
          (キダチハッカ)
【使用部位】葉。
【成分】精油:
      カルバクロール
      シメン
    フェノール性物質
    樹脂
    タンニン
    粘液
  

【効能・効果】
調理用


 セイヨウアカネ→「アカネ」


 セイヨウアジサイ⇒「ハイドランジア」

セイヨウイラクサ
【学名】Urtica dioica (U. urens)
【英名】Stinging nettle (small nettle)
【使用部位】若い植物体の地上部。
【成分】蟻酸
      ヒスタミン
      アセチルコリン
      5-オキシトリブタミン
      グルコキノン
      クロロフィル
      ミネラル(鉄、ケイ素、カリウム)
      ビタミンAC
【利用】野菜、スープ

【効能・効果】
■強壮薬
■不眠症の治療薬
■尿酸の排出を促進(ハーブティ):
■関節炎:患部にイラクサを直接当てて、反対刺激薬として用いられている。これはかなり思い切った処置であるが、よく効くことが多い。
■母乳の分泌を促進
■血糖値を下げる
■止血
■月経過多
■鼻血(刻んだ葉を外用)
■血液を活性化する:
■湿疹



セイヨウオキナグサ
  【学名】
【英名】
【使用部位】地上部
【成分】
<1>生:配糖体
  ラナンクリン(乾燥させるとアネモニンに変化)
  サポニン
  樹脂
   
【効能・効果】
■神経の緊張
■神経痛
■耳痛
■生殖器の炎症
     

[ホメオパシー](同種療法):
・女性に適した植物。
 神経痛・頭痛・神経疲労・生理痛・不安
 服用後の症状に催涙がある。
  

【参考】乾燥させても1年以上の保存は出来ない。





セイヨウオトギリソ
=セント・ジョーンズ・ワート(SJW)
学名:Hypericum perforatum
和名:西洋弟切草
成分:ヒペルフォリン
作用:セロトニン増加作用
○連用で
・・・肝臓・小腸の薬物代謝酵素(特にCTP3A4とCYP1A2)の誘導が生じて酵素量が増加する。そのため併用する薬物の血中濃度が低下する
○有効成分:ハイペリシン
1日の服用量(1~2mg)

■ピルの効果をそぐ恐れ
「SJWという植物を含み、「ストレスが解消する」「気分がすっきりする」などとして市販されている健康食品が、経口避妊薬(ピル)など一部の医薬品の効き目を落とすおそれがあるとして、厚生省は10日、これらの医薬品の添付文書に「SJW含有食品と併用しない」と明記するよう製薬会社に改訂を指示した。食品の関係業者に対しては、SJWを含有することや、医薬品との併用を避ける注意書きを製品に明示するよう指導した。
同省によると、対象となる医薬品は、国内で使われているすべてのピルのほか、抗HIV(エイズウイルス)薬、免疫抑制薬、心臓病治療薬、気管支拡張薬など8つの薬効の計28成分。
SJWによって、これらの薬物を代謝する特定の酵素が体内に増え、有効成分の血中濃度が下がるため、本来の効果が得られなくなるという。
国内ではこれまでに、同食品と医薬品との相互作用による健康被害は報告されていない。
SJWは主に欧州から中央アジアにかけて分布している植物で、和名は『セイヨウオトギリソウ』。欧米では抽出成分を錠剤にした製品が広く流通している。」2000.5.11《日本経済新聞》
   





 セイヨウカノコソウ→「バレリアン」

セイヨウカンボク
【学名】Viburnum opulus
【英名】Crambark、guelder rose
【使用部位】樹皮
【成分】苦味樹脂(ビブルニン)
      吉草酸
      サルコシド
      タンニン
  

【効能・効果】
■筋肉と神経の弛緩薬
■ケイレン痛
■陣痛期や妊娠による痙攣痛の緩和:アメリカカンボクと併用
■更年期の月経過多:アメリカカンボクと併用

 


 セイヨウキンミズヒキ→「アグリモニー」


セイヨウサンザシ Hawthorn
(参照→「狭心症」)
【学名】Crataegus oxyacantha (C.monogyna)
【英名】Hawthorn、mayblossom、whitethorn
【使用部位】花・葉・果実。この植物の花・葉及び果実はすべて医薬用に使われます。
【成分】フラボノイド配糖体:冠状動脈と末梢動脈を拡張する。
      サポニン
      プロシアニジン:心拍を遅くする。
      トリメチルアミン
      縮合タンニン
【効能・効果】
<1>心臓疾患:心臓と血液循環(血行障害)に拘わる重要な治療薬。
<2>高血圧を下げると同時に、低血圧を正常に戻す。
<3>アンギナ(狭心症)
<4>不整脈
<5>動脈のケイレン(レーノー病)
<6>神経性の不眠症
<7>[花]:心臓の老化
         心臓弁膜症
<8>[果実]:動脈硬化症
          腎臓疾患

【ハーブ】
◎狭心症
「セイヨウサンザシの抽出物が冠状動脈を開くことによって心臓機能を改善することを確認。また、ヨーロッパの臨床試験では、さらに心臓の健康のために血液コレステロールを減少し、長期間にわたって用いても安全。
心臓への有益性はこの植物に特有の化合物『オリゴマープロシアニジン(OPCs,Oligomeric procyanidin)』に基づいている(バロ タイラー著“Herbs of Choise”)
含まれるフラボノイドは、冠状動脈の平滑筋をゆるめ血管を拡張します。
1日量は標準抽出物の240~280mg



セイヨウシナノキ
【学名】Tilia europaea
【英名】Lime
【使用部位】花・樹皮の内皮(甘肌)
【成分】精油(ファルネソール)
      フラボノイド配糖体:
   ビオフラボノイド:動脈硬化の治療薬
           血圧降下作用
      サポニン
      縮合タンニン
      粘液
      マンガン塩
      クマリン(樹皮)
【効能・効果】
■緊張緩和(花のお茶)
■落ち着かない子供
■興奮しやすい子供に
■不眠症の緩和

花の熱湯浸出液:発汗作用があり、
        かぜ
        インフルエンザ
        上気道カタル
     利尿作用(樹皮の内皮)
        腎結石
        痛風
     抗痙攣作用(心材と形成層の間=液材)
        冠状動脈を拡張させる
【参考】
ナツボダイジュ(T.plantyphillos)とフユボダイジュ(T.corata)の雑種。




セイヨウシャクヤ
【学名】Paeonia lactiflora
【英名】Paeony
【使用部位】根。
【成分】安息香酸
      アスパラギン
      精油
      アルカロイド
【効能・効果】
肝臓・胆嚢の疾患
【参考】現在、ヨーロッパでは薬用にされない。


 セイヨウシロヤナギ
【学名】Salix alba
【英名】White willow
【使用部位】樹皮。
【成分】サリチル酸配糖体(サリシン):

①解熱作用
②抗リウマチ作用
③鎮痛作用
      タンニン:胸やけ

【効能・効果】
■発熱
■関節炎
■胸焼け
  

【参考】
<1>本種及びその仲間は、アスピリンの基本成分を供給する天然資源である。
<2>クロヤナギ(S.nigra)は、北アメリカ原産で強精薬。

■関節炎
「ヤナギ樹皮はハーブアスピリン(aspirin)の起源でした。それはサリシン(salicin)と呼ばれる化学物質を含み。バイエル社がそれをアスピリンと呼ばれる鎮痛薬であるアセチルサリチル酸に変えました。」(GPp62)




 セイヨウダイコンソウ
【学名】geum urbanum
【英名】Wood avens、herb bennet、colewort、goldy stone、clove root
【使用部位】茎葉・根。
【成分】タンニン(主にオイゲノール):収斂作用   
      精油:消毒作用
      苦味質:強壮作用
      樹脂
【効能・効果】
■胃腸カタル
■下痢
■肝臓・胆嚢の機能を正常化する
■発熱時のすぐれた強壮薬:キニーネの代用品。
■痔
■白帯下
■止血作用




 セイヨウタンポポ
(参照→「アルツハイマー」)
【学名】Taraxacum officinale
【英名】Dandelion、pee in the bed(寝小便)、lion's teeth、fairy clock
【使用部位】全草。
【成分】
<1>根:苦味質(タラキサシン):肝臓・胆嚢に有効。
     トリテルペン
    ステロール
     イヌリン
     糖類
     ペクチン
     配糖体
     コリン
     フェノール酸
    アスパラギンサン
     ビタミン
     カリウム
<2>葉:ルテイン
     ビオラキサンチン
     苦味質
     ビタミンA・B・C・D:VA含有量はニンジンより多い。
     カリウム
    鉄
  

【効能・効果】
■強力な利尿作用:

①利尿薬「フロセミド」に匹敵する。
②体内からカリウムを溶出することはない。
■便秘
■肝臓障害
■胆嚢障害:黄疸
■リウマチ
■皮膚病
■血液の浄化作用
■組織の浄化作用
■イボ:液汁を塗布する。     
  

【応用】根:コーヒーの代用
    花:ワイン
    葉:サラダ(春に収穫)

「セイヨウタンポポ」(Dndelion,Traxcum offcinale)
「この花はレシチンの補給源の1つ。レシチンは脳中のアセチルコリンの濃度を増加します。」


 セイヨウナシ→「洋梨」

 セイヨウナツユキソウ⇒「メドウスイート」



 セイヨウニワトコ(和名)→「エルダー」



 セイヨウニンジン
=「西洋ニンジン」
「チェストベリーエキス錠剤の約3ヶ月の連続服用によりPMSの諸症状が緩和される」


 PMS(生理前症候群)の症状を持つ女性を対象に、60%エタノールで抽出したチェストベリーエキスを主材料とした錠剤Ze440を処方してその効果の検討を行った。被検者は、6つのクリニックの外来患者で、DSM-III-R (Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, third edition) によって、PMSの症状をもつと診断され、病歴や心身の状態などから本実験の被検者として適切であると判断された平均年齢36歳、18歳以上の女性170名であった。このうち、86名にZe440を、残りの84名には色、形、香りなどZe440と同様で区別のつかない偽の錠剤(プラシーボ)を、毎日1錠、生理周期として3周期(約3ヶ月)服用するように処方した。第1周期スタート時には、それまでの3周期の症状に関して、イライラ、情緒不安定、怒り、頭痛、腹部膨満感、胸部のハリ、といったPMSの代表的な6症状についてのいくつかの問診に各自回答した。症状に対する医師の影響を最小限とするために、被検者は、開始及び終了時以外は、第2周期のスタート時にのみクリニックを訪れることが許された。第3周期の終了時に、第1周期スタート時と同様の内容の問診に回答、比較することで症状緩和の度合いを検討した。Ze440群において、プラシーボ群と比較して、より多大な症状緩和の効果がみられた(表参照)。
チェストベリーとはチェストツリー(西洋ニンジンボク Vitex agnus castus クマツヅラ科)の実のことで、イリドイドやフラボノイドの混合物などを成分として含んでいます。また、チェストツリーの葉や花からは性ホルモンと類似した構造をもついくつかの成分が単離されています。チェストベリーは脳下垂体の機能に作用して、女性ホルモン(主にプロゲステロン)の分泌を調整するとされており、ホルモンバランスを整えることによって、PMSや更年期障害、月経異常といった婦人科系の不調を改善するハーブとして用いられてきました。作用メカニズムや活性成分の詳細については、現在でも研究が進められており未解明の部分が多いのですが、ドーパミンやβ‐エンドルフィンなど、神経伝達物質の関与が示唆されており、心とからだの両面に関わるPMSなどの症状緩和に効果があることがうなづけます。本報告の他にも、同様に3ヶ月の服用によって、77.1%の被検者で症状が改善したという報告があります。



 セイヨウノコギリソウ Achillea millefolium
◎光過敏症を引き起こす成分「フロクマリン類」含有。

 セイヨウミズザクラ⇒「ワイルドチェリー」

 セイヨウヤドリギ
【学名】Viscum album
【英名】Mistletoe、European nistletoe、birdlime
【使用部位】葉のついた小枝。
【成分】宿主宿物によって異なる。
      タンパク質(11種)
      ビスコトキシン:強心性ポリペプチド
      トリテルペン系サポニン
      樹脂
      粘液
      ヒスタミン
      アルカロイド(微量)
  

【効能・効果】
■血圧降下薬:心拍を遅らせ動脈を拡張させる。
■鎮静薬
  

【注意】
    <1>液果は猛毒。

 


 セイヨウワサビ
セイヨウワサビ抽出物
(セイヨウワサビの根から得られた、イソチオシアナートを主成分とするものをいう。) ホースラディッシュ抽出物   アブラナ科セイヨウワサビ(Armoracia rusticana P.GAERTN.,B.MEYER et SCHERB.)の根を、粉砕後、水蒸気蒸留で抽出して得られたものである。主成分はイソチオシアナートである。 酸化防止剤
製造用剤 Horseradish extract




 セイロン桂皮
【基原】クスノキ科(Lauraceae)ケイCinnamomum verum J.S.Presl
(=C.zylanicum Nees)の幹皮でコルク層を除いたもの。
  

【成分】
<1>精油:1.0~2.0%
イ)cinnamaldehyde(cinnamic aldehyde)65~75%。
ロ)eugenol(Ⅳ)4~8%。
ハ)l-phellandrene
ニ)α-pinene β-pinene
ホ)camphene
ヘ)geranial
ト)linalool
チ)terpinen-4-ol
リ)cinnzeylanol
ヌ)casioside
ル)cinnamoside
<2>タンニン
イ)l-epicatechin
ロ)procyanidin B-1、B-2、B-5

 


 セキショウ
【学名】Allium gramineus
【別名】セキショウブ
【生薬名】石菖蒲《図経本草》
【分類】サトイモ科、多年草
【原産地】日本各地、韓国、中国
【特徴】本州以西の渓流の岩場や小川の端、溝などに生え、根茎は固くて細く、葉はショウブより細く、葉脈は盛り上がっていません。
◎根茎を煎服すると
・芳香性健胃作用
・鎮静作用
・鎮痛作用
・強壮作用
・駆虫作用
  

【効能・効果】
○足腰の冷え:
  根茎を入浴料とする。
○関節痛:
  根茎を入浴料とする。
○記憶力減退:
  根茎を5~15g/日、煎服する。   
○筋肉痛:
  根茎を入浴料とする。
○声がれ:
  根茎を5~15g/日、煎服する。   
○産前産後の腹痛:
  根茎を入浴料とする。
○四肢麻痺:
  根茎を5~15g/日、煎服する。   
○視力減退:
  根茎を5~15g/日、煎服する。   
○神経衰弱:
  根茎を5~15g/日、煎服する。   
○神経痛:
  根茎を生のまま酒に浸ける。酒杯1杯/回飲む。
○せき・たん:
  「根茎クルミ実桔梗各3g」煎服。
○打撲:
  根茎の濃煎汁で湿布する。
○難聴:
  根茎を5~15g/日、煎服する。   
○捻挫:
  根茎の濃煎汁で湿布する。
  根茎を入浴料とする。
○鼻茸:
  「根茎サイカチ実」作末し鼻へ吹き入れる。
○リウマチ:
  根茎を生のまま酒に浸ける。酒杯1杯/回飲む。


 セキトメホオズキ=アシュワガンダー

 セキリュウオウ
【生薬名】石硫黄(セキリュウオウ)《神農本草経》
【異名】石留黄(セキリュウオウ)《呉晋本草》
硫黄(リュウオウ)《呉晋本草》
昆侖黄(コンロンオウ)《陶弘景》
黄牙(オウガ)《丹房鑑源》
【基原】硫黄鉱か硫化鉱物を精錬したもの。
【原鉱物】硫黄Sulphur斜方晶系。結晶体の錘面は発達していて、時に厚い板状を呈す。
【採集】泥塊状の硫黄と鉱石を坑内で素焼きのかんを用いて加熱融解し、その上の層の液状硫黄を取り、型に入れて、冷却後取りだす
【成分】純粋なものは、硫黄を主に含み、またはテルルとセレンを含む。
【性味】《神農本草経》酸、温
    《中薬大辞典》酸、熱、有毒
【用法と用量】
(内服)0.5~1銭を研って粉末にし服用する。丸剤・散剤にする
(外用)研って作末し散布する。




 セージ
(参照→「アルツハイマー病」)
【学名】Salvia officinalis
【英名】Sage(セージ)、コモンセージ(Common sage)、 ガーデンセージ(garden sage)、トルーセージ(True sage)
  

【和名】(ヤクヨウサルビア)
【分類】シソ科、草本的低木
【原産地】地中海地方
【使用部位】葉。
【成分】精油(2.8%以下):
         ツヨン:強力な防腐作用
         シネオール
         ボルネオール
         リナロール
         カンファー
         サルベン
         ピネン
・発情性物質:

①更年期のほてりに有効。
②母乳の分泌過多を抑える
③無月経
④生理痛
      サルビン
      カルノシン酸
      フラボノイド
      フェノール酸:抗菌作用
      縮合タンニン
  

【効能・効果】
■少量のリンゴ酢を混ぜたハーブティは、うがい薬以外に
■のどの痛み
■喉頭炎
■口内洗浄薬
■潰瘍性口内炎
■発汗を抑える作用がある。
■衰弱した神経系を強化する
■消化器官に刺激を与え、胃腸内のガスを排出させる。
■かぜ
■消化不良
■生理痛
「セージは頭と脳とにいちじるしく効果があり、感覚と記憶力を敏活にする」ジョン・ジェラード
「セージ」(Sage,Salvia officinalis)
「17世紀の薬草医であったJohk Garaed(ジョン ジェラード)は、セージは“衰弱した脳あついは記憶及び意識回復に役立つ・・・短時間に”と述べています。イギリスの研究者たちはセージがアセチルコリンを分解する酵素を阻害し、アルツハイマー病を予防し、治療するのに役立つと思われる化合物を含有することを確認。ローズマリーのように抗酸化物を多く含んでいます。ただし、極めて多量に用いると、全身ケイレンを引き起こす化合物「ツヨン(thujone)をかなりの量で含んでいます」

【注意】
<1>精油は高い比率でツジョン(ツーヤThuja occidentalis)を含んでおり、このためにテンカン(癲癇)の発作やケイレンを引き起こす危険性があります。
  

【参考】
<1>Salviaはラテン語の「サルバーレ(Salvare)[救う]という意味」から来ている。
<2>[ホネオパシー]が立脚している原理、すなわち多量であると一定の症候を引き起こす物質は、それを少量使うとその症候を癒すという原理が、セージにあてはまります。
神経の強壮剤・麻痺の治療剤と考えられているセージを、ハーブティとして飲用した時に摂取するツジョンの量は、精油に比べ微々たるものです。生殖 器系にセージを少量用いると鎮痙作用がありますが、用量が多くなると、激烈な子宮痙縮を誘発することが知られています。
<3>芳香療法家は、セージよりもクラリセージを優先して使用しています。クラリセージはセージ油の治療特性の多くを共有していますが、ツジョンの含有量が少ないのです。
  

【仲間】
→「クラリセージ」
→「パイナップルセージ」
→「パープルセージ」(=レッドセージ)
→「ピンクフラワーセージ」
→「トリカラーセージ」
→「エルサレムセージ」
→「ウッドセージ」
   

■抗ウイルス物質を抽出
「東京農工大の多田全宏教授らは、セージの葉や茎からアルコールで抽出した物質に抗ウイルス活性があることを発見、『セージオン』と名付けた。フェノール性ジテルペンの一種で、分子量は328。
ウイルスの周囲を取り巻く膜にセージオンが結合し、ウイルスが細胞にくっつくのを防いでいると考えられるという。1995.10.2《日経産業新聞》より」



 セミ
=「蜩セミ」
《礼記・内則》“人君燕食”(君主が楽しんで食べる)
【効能・効果】
○イボ痔:
「セミの羽・脚を去り、ゴマ油or菜種油に入れて煮ると溶けて黒い油となる。これを綿棒につけて肛門に挿入する。1日3回取り替える。」(著効)
○陰嚢腫痛:蝉退の煎汁で洗う。
○外耳炎:
「蝉退・露蜂房・蓮の葉」を黒焼きにし、各等分をコマ油で練って、耳の中へ入れる。
○かぜ:抜け殻(蝉退)を煎服する。
○血液の解毒剤として:蝉退末or黒焼き末を飲む。
○痔: 蝉退を作末し、少し炒ったものor黒焼き末を椿油or ゴマ油で軟らかく練り、塗布する。
○小児の疳:セミの羽と脚を去って、炙って食べるor砂糖醤油で炒って食べる。
○心臓病:セミの羽と脚を去って、炙って食べるor砂糖醤油で炒って食べる。
○頭痛:蝉退を作末し、酒で飲む。
 「蝉退末ダンコン汁」混ぜて鼻の中へ入れる。
○尿閉:黒焼き
○耳だれ:蝉退を作末し、少し炒ったものor黒焼き末を椿油or ゴマ油で軟らかく練り、塗布する。
○耳鳴り:黒焼き
○めまい:蝉退を作末し、酒で飲む。

■クマゼミ
「“ワシワシワシッ”。夜が明ける頃、工場の中にいるような騒音が襲ってくる。その音の主はクマゼミ。地球温暖化とともに、北へ北へと勢力を広げている。
クマゼミは南方系のセミで40年ほど前まで大阪など関西では珍しかった。それが最近では数が急増している。大阪府が2004年実施した「セミの抜け殻調査」では。小学生が集めたセミの抜け殻約22000個のうち、6割弱がクマゼミだった。
大阪市立大学の沼田英治教授はクマゼミが増えている原因について、「まだ科学的な証拠は得られていないが、温暖化が関係している可能性が高い」と語る。
クマゼミは最近、神奈川や東京など関東でも見られるようになった。千葉県船橋市が1999年~2001年にかけて実施した環境調査でもクマゼミの抜け殻が見つかっている」2005.8.14《日経》

■素数ゼミ
「2009年、静岡大学の吉村仁教授(進化生物学)らは、北米で13や17などの素数(1とその数以外では割り切れない数)の年ごとに大量発生する不思議な『素数ゼミ』がなぜ?素数年だけに集中するかを解明した
素数ゼミは13年または17年に一度、地中の幼生がいっせい羽化する。最近では2004年、米頭部で数十億の17年ゼミが発生した
理由として、ほかの周期ゼミと羽化が重なりにくいことが理由に挙げられてきた。羽化が重なると、交雑が起きて周期にズレが起きる。子孫は羽化しても仲間が少なく、繁殖や生存に振りになる。12~15年周期のセミがいた場合、12年ゼミは14、15年ゼミとそれぞれ84年、60年に一度重なるのに対し、素数周期に13年ゼミは最短でも158年に一度しか重ならず、交雑の可能性が少ない。
吉村教授らは10年~20年までの11種類の周期を持つセミがいたと仮定。一定の生存率や羽化率、産卵数をシミュレーションしてみたが、単純に世代交代を繰り返すだけで素数ゼミの優位は見られなかった。
自然界には“種の個体数が一定の数を割り込むと、一気に舌メスに向かう”(アリー効果)という法則をシミュレーションに導入したところ、17、13、19年周期の順で個体数が多くなり、そのほかは途中で絶滅した。」

■鳴き声が大きい
音量を体積の比で比べると、ダントツの1位がセミ。
ファーブル昆虫記に、セミが大声を出せる秘密が詳しく記されている。
音源の「シンバル」と、音が共鳴する広い「教会」がおなかの中に仕込まれているそうだ。発生の関わる期間が体全体の1/4も占める。




 セメンシナ Artemisia maritima
⇒砂地や石の多い地方、特にドナウ河や黒海の付近、スリベンスコやヤンボルスコ地方。
特有の不快な臭いを発散する。
  

【成分】
サントニン
単環式テルペン:セネオール
セスキテルペン:アズレン
苦味物質
  

【効能・効果】
■腸内寄生虫の駆虫剤
■イボ・タコ:外用



 セメント
○毒性:
初期症状・・・・[胸が苦しい][口がかわく][臭覚が鈍る][鼻血]
次に・・・・
[塵肺]
[一時的に耳が聞こえなくなる]
[胃・十二指腸潰瘍]
[顔・首・手など接触するとことにブツブツ。かくと膿がでてあばたに]
[手に出血性のひび]
[目にはいると失明]



 ゼラチン
◎ゼラチン
★魚の皮から
「マルハは魚由来の食品用ゼラチンの製造に参入する。市場では大半が畜産由来が多いが、BSEの影響で魚由来のゼラチンの需要が高まっている。中国・海南島付近の養殖業者から白身魚テラピアの皮を輸入し、国内でゼラチンを抽出する。従来は廃棄処分されていたもので調達費は安い。
マルハはコンドロイチンなどで培った抽出技術で、魚特有のニオイを減らした。ゼリーやグミなど加工食品を固めるゼラチンを1kg\3500で発売する。
同じ原料から抽出するコラーゲンペプチドを美肌成分として、アミノ酸を調味料やサプリメント向けに売り出す。」2004.12.1《日経産業新聞》
   

■アレルギー原因を除く
「ゼラチンは注射、ワクチンなどの成分安定化剤として使用されている。最近ゼラチンが全身性アレルギーの原因になる可能性があるとの研究結果が発表されており、低アレルゲン性のゼラチンの開発が課題となっていた。
宮城化学工業がバイオ技術を使って新たに開発した低アレルゲン性のゼラチンは材料に国内産のブタを使用し、処理法にバイリアクターを採用したのが特徴だ。アミノ酸配列がきれいに形成されるため、アレルゲン性がゼラチンの中にほとんど残らないと言う。1997.5.30《日経産業新聞》

■中国で生産
「ゼラチン製造のゼライス(仙台市)は中国市場に本格参入する。中国の皮革製品大手の大桓九宝恩制革と合弁で山東省青島市に設立。合弁会社では、豚の皮や骨を使って、ゼリーやババロア用の食用ゼラチンを生産。」204.8.18《日経産業新聞》

■ゼライス
「ゼライス(仙台市)は創業以来、一貫して健康食品の素材などに使用するゼラチンの機能向上に取り組んできた。ゼラチンを1/1000に微細化することで体内への吸収力を高めた「コラーゲン・トリペプチド」。関節や腰の機能を高める効果があり、相撲部屋やJリーグのチームにも供給。
「元関脇の寺尾が親方を務める錣山部屋で2005年から使われるようになった」酒井康夫・中央研究所所長。
原料として用いるコラーゲンは、タンパク質の一種で細胞の新陳代謝を促す働きがある。アミノ酸が約3000個つながり、3本の鎖が三重の螺旋構造になっている。このコラーゲンに熱を加えると3つの鎖がほぐれてゼラチンになる。
鎖には規則性があり、2つおきに『グリシン』と呼ばれるアミノ酸がある。ゼライスは、ある酵素を使えばグリシンの手前で鎖が切れることを発見。グリシンを先頭に1本の鎖を3つずつのアミノ酸結合体に切り出し、コラーゲンを微細化することに成功した。
たとえば、関節の軟骨部分にあるコラーゲンはクッションの役割をしており、不足するとケガにつながる。微細化することで体内吸収力がUPする。
アミノ酸を3つ単位に微細化したコラーゲン・トリペプチドだが、酵素の働きが不十分だと6つ単位など分解仕切れず、効果が落ちることもあった。



 ゼブラフィッシュ
■細胞の増殖
「2009年、理化学研究所と科学技術振興機構は自然科学研究機構・生理学研究所と共同で、細胞の増殖をリアルタイムで観察できる小型で透明な魚「ゼブラフィッシュ」の作製に成功した。遺伝子組み換えで細胞の成長度合いに応じて緑色とオレンジ色の蛍光を発するようになった」

■縞模様
2012年、大阪大学の近藤滋教授らは、動物の体にしま模様や斑点の模様ができる基本原理を解明した。
色の違う2種類の色素細胞がふれあうと、細胞膜の電気特性が変わり反発するように離れる。
これを繰り返して各色素細胞の集まりができて模様になる。
成果は2/10のサイエンスに掲載。
しま模様のある魚「ゼブラフィッシュ」で調べた。模様は大きさ約100マイクロ㍍の黒と黄の色素細胞によってできている。
近藤教授らは色素細胞を長期間培養する技術を開発。2種類の色素細胞を一緒に培養して観察した。両者が接触すると、クロノ色素細胞の電気特定が変化し、それをきっかけに黄色の色素細胞から逃げるように離れた。」

■脳梗塞を再現
2015年、京都大学の久米利明准教授らが成功、
遺伝子操作で栄光タンパク質を作らせ、脳の血管が緑色、血流が赤色に光るようにした。窒素を流すことで酸素濃度の低い水を作り、その中で10分、40分、70分と時間を変えて受精4日後の幼生ゼブラフィッシュを泳がせる。
24時間後に脳内を顕微鏡で調べた。
何もしないゼブラフィッシュに比べて、低酸素下では脳の血流が減り、血管が傷ついていることが分かった。
また、脳で起きた現象が血流量の減少が胴の血流量の減少も引き起こしていた。
低酸素に70分置いたときだけ血流が止まり、脳梗塞状態を再現できた。元の水に戻すと血流は回復した。




 ゼラニウム
【学名】Pelargoniu (L'Her.ex Ait)
【英名】Scentedgeranium(センテッドゼラニウム)
Scented-leaved pelargoniums(センテッドリーブペラルゼラニウム)
【和名】(ニオイテンジクアオイ)(ニオイゼラニウム)(センテッドゼラニウム)
【分類】フロウソウ科、多年草or半低木。
【原産地】南アフリカ
【成分】
精油は、Pelargonium odorantissimumの葉から水蒸気蒸留で抽出します。美しい淡緑色で香りも「グリーン」なもと評されます。
・精油の成分:ゲラニオール
      シトロネラール
      リナロール
      テルピネオール
      アルコール類
  

【効能・効果】(精油)
<1>抗ウツ作用
<2>殺菌消毒作用:口腔洗浄剤、咽喉痛、潰瘍
<3>収斂剤
<4>止血剤
<5>副腎皮質刺激剤:

①ホルモンバランスを改善
②月経前緊張症
<6>利尿作用:月経前の過度の体液の滞留を解消する。
<7>リンパ系を刺激する・
<8>排出に価値を発揮する:泌尿器系に疾患
<9>肝臓・腎臓の双方を強化する:黄疸、腎臓結石
<10>鎮静作用はない。鎮静を期待するときはラベンダー。
<11>少量で「くつろぎ感」が得られ、すぐれたマッサージ・オイルになる。2滴を、 大豆油小さじ2杯で薄めて使用。

【参考】
<1>この精油は、この植物の原産地である南インド洋のレユニオン島にちなんで、[ゼラニウム・ブルボン・ラ・レユニオン]という名で売られている。
<2>鉢植えの[ゼラニウム]は、実際にはゼラニウムではなく、[ペラルゴニウム]です。
  

【仲間】
→「アップルゼラニウム」(Pelargonium odorantissimum)
→「カピタツムゼラニウム」(P.capitatum)
→「クロウフットゼラニウム」(P.radens)
→「シトロネラゼラニウム」(P.acerrifolium)
→「ジンジャーゼラニウム」(P.cv.‘Torento’)
→「ナツメグゼラニウム」(P.×fragrans)
→「バルサムゼラニウム」(P.denticulatum)
→「ライムゼラニウム」(P.×nervosum Sweet)
→「レモンゼラニウム」(P.crispum)
→「ローズゼラニウム」(P.graveolens)
→「ペパーミントゼラニウム」(P.tomentosum)


 セリ
【学名】Oenanthe javanica
【別名】タゼリ、ミズゼリ
【原産地】日本各地、韓国、台湾、中国


 セリシン→「細胞凍結液」


 セルフヒール
【学名】Prunella vulgaris
【英名】Self heal(セルフヒール)
別名:カーペンターズハーブ(大工さんの薬草)
【和名】ウツボグサ
【分類】シソ科、多年草
【原産地】ヨーロッパ、アジア、北米
◎生薬名:「夏枯草」


 セルリアック
【学名】Apium graveolens
【英名】Celeriac(セロリアック)、ルーテッドセロリ
【和名】根セロリ、コンヨウセルリ
【分類】セリ科、2年草
【原産地】南ヨーロッパ



 セロリCelery
(参照→「血」「狭心症」)
=冬~春が旬の野菜。地中海沿岸原産のセリ科草本。
【別名】
「清正ニンジン」秀吉の朝鮮出兵で加藤清正が朝鮮半島から持ち帰った。
「オランダ三つ葉」江戸時代にオランダ人が持ち込んだ西洋種。

【効能】
■強壮強精
■貧血に
■肝臓病
■血栓症の予防・改善に
■膵臓の働きを活性化し、糖尿病予防に有効
■瘀血に・・・血行不順を改善し、のぼせ・生理不順・更年期障害に
■万病薬・・・古代ギリシャでは、利尿剤・解熱剤・胃薬・催眠剤に。

【成分】
ビタミンA、B1、B2、C
マグネシウム

メチオニン・・・肝機能を強化する
ピラジン・・・血栓を溶かし、血液をサラサラにする。セロリ・パセリ・ニンジン・セリなどのセリ科の植物に含まれる。

■根っこは万能
「パリの青果売り場で、ひときわ大きな野菜があった。「セルリー・ラーブ」といって、根セロリとも芋セロリとも呼ばれるセロリの根っこだ。普段、私たちが目にするセロリからは想像のつかない姿。本当にその根っこだろうか?と疑うが、香りはまさにセロリそのもの。買いやすいように、半分に切ったものも売られている。
食べ方は様々。たとえば、ゆでてピューレ状にすりつぶし、調理の付け合わせにする。生のまま細く切ったのものは、フランスでは一般的な生野菜サラダに必ずといって良いほど入っている。バターと相性も良く、あらかじめ茹でた根セロリーをバターで炒めたものもおいしい。
さて、「セロリの塩」をご存じだろうか?
根セロリを粉末にし、塩と混ぜた調味料だ。欧州ではジュースにこの塩を加えて飲むことが多いし、サラダなどの風味付けにも使う。
もっとも、生の根セロリはカボチャのように固いので、切るときには注意が必要。(長井香奈枝・料理研究家)2003.4.26《日本経済新聞》


 センタウリウム
【学名】Erythraea centaurium (Centaurium erythraea)
【英名】Centaury、 European sentaury、bitterherb、centaury gentian
【使用部位】乾燥した開花期の地上部。
【成分】

苦味配糖体:

  ゲンチオピクリン:抗マラリア作用がある。
  センタピクリン
  スウェルチアマリン
  ゲンチオフラボサイド
アルカロイド:

   ゲンチアニン:強い抗炎症作用がある。
   ゲンチアジン
   ゲンチオフラビン
フェノール酸
トリテルペン
      
【効能・効果】
■健胃作用:食前に用いると胃液の分泌を促進する。
■肝臓・胆嚢を刺激し、消化を助ける。
■緩下作用:食後に服用すると胸やけを改善する。
■解熱作用:キニーネの代用として用いられる。
■痛風
■リウマチ
■憂鬱な気分を改善
■神経を鎮める
■高血圧(エジプト)
■腎臓結石(エジプト)



 センダン
■抗ウイルス作用
抽出液に抗インフルエンザ作用がある


 セントジョンズワート
(参照→「オトギリソウ」)
【学名】Hypericum perforatum
【英名】St John's wort(セントジョーンズワート)
【和名】(セイヨウオトギリソウ)
【分類】オトギリソウ科、多年草
【原産地】ヨーロッパ~西アジアの温帯。
【使用部位】地上部。
【成分】配糖体
      フラボノイド
      タンニン
      樹脂
      精油
  

【効能・効果】
■利尿剤で体内の老廃物を排出する。
■切り傷:深い刀傷の治療
■やけど
■神経痛;座骨神経痛
■夜尿症:脊椎にオイルをよくすり込む。
■抑鬱状態:更年期の抑鬱に
■生理痛:ハーブティで。
    

 ハーブティー:痛風
        気管支炎
        胃潰瘍
  

【参考】
昔は魔除けとされたことがある。
■ピルの効果をそぐ恐れ(参照→セイヨウオトギリソウ)
■相互作用
「解毒酵素を増やして薬物に分解を促進することが知られている。強心薬・抗テンカン薬・抗不整脈薬・免疫抑制剤と併用すると、薬が効かなくなる)こともある。薬の効果は血液中の濃度が一定割合を超えて初めて現れるが、その前に分解・排泄されてしまい血中濃度を下げてしまうからだ。
抗ウツ薬と併用すると作用が重複し、脳内のセロトニンの働きが強まる。そのため発熱・ふるえ・意識障害などの症状が出る『セロトニン症候群』を引き起こすこともある。」2004.12.19《日本経済新聞》




 センナ CASSIA ANgUSTIFOLIA
   ⇒マメ科。
【学名】Cassia acutifolia (Cassia angustifolia)
【英名】Alexandrian senna(Indian senna)
【生薬名】番瀉葉 (参照→番瀉葉)
【使用部位】葉、莢サヤ(莢果)。
【成分】

アントラキノン配糖体:
  sennosaideA・B)
  chrysophanol
  aloe-emodin
  rhein
フラボノイド誘導体:
  kaemoferol
  isorhamnetin
樹脂
酒石酸
  

【効能・効果】
○大便を通じ積滞を瀉す。
○便秘:

①すべてのアントラキノン類と同様に腸管壁を刺激し、排便を促す。
②すぐに習慣になるので、常用は避けるほうがよい。
③刺激結腸には使用不可。
 

【参考】
◎葉には、アントラキノン誘導体を含有し、下剤や皮膚病の薬として用いられてきたのと同時に、吐き気・腹痛・出血性下痢のような症状を伴う中毒の原因植物。(講談社「天然毒」p30~31)


 センニンソウ
【別名】ウシノハコボレ
  

【効能・効果】
○急性扁桃炎:生葉をもんで上肢前膊部に貼ると発泡を来たし治る(特効)。
○口内炎:生葉をもんで上肢前膊部に貼ると発泡を来たし治る(特効)。
○白なまず:生葉汁を塗布する。一時は腫れるが治る。
○タムシ:生葉汁を塗布する。一時は腫れるが治る。
○ヒステリー:根を2~3g/日煎服。
○吹き出物:生葉をもんで上肢前膊部に貼ると発泡を来たし治る(特効)。
○リウマチ:根を2~3g/日煎服。
   生葉を布片に包み、痛むところへ当てる。


 センブリ
=リンドウ科。
生薬名:「当薬」
  

【効能・効果】
○胃ケイレン:
  0.5~3g/日振り出しor煎じて服用(著効)。
  0.1~0.7g/日、作末して飲む(著効)。
○胃酸過多:
  0.5~3g/日振り出しor煎じて服用(著効)。
  0.1~0.7g/日、作末して飲む(著効)。
○胃痛:
  0.5~3g/日振り出しor煎じて服用(著効)。
  0.1~0.7g/日、作末して飲む(著効)。
○カゼ:
  0.5~3g/日振り出しor煎じて服用。
  0.1~0.7g/日、作末して飲む。
○肝臓病:
  0.5~3g/日振り出しor煎じて服用。
  0.1~0.7g/日、作末して飲む。
○胸痛:
  0.5~3g/日振り出しor煎じて服用。
  0.1~0.7g/日、作末して飲む。
○月経困難:
  0.5~3g/日振り出しor煎じて服用。
  0.1~0.7g/日、作末して飲む。
  煎汁で腰湯する。
○下痢:
  0.5~3g/日振り出しor煎じて服用(著効)。
  0.1~0.7g/日、作末して飲む(著効)。
○高血圧:
  0.5~3g/日振り出しor煎じて服用。
  0.1~0.7g/日、作末して飲む。
○こしけ:
  煎汁で腰湯する。
○産後の諸病:
  0.5~3g/日振り出しor煎じて服用。
  0.1~0.7g/日、作末して飲む。
○食中毒:
  0.5~3g/日振り出しor煎じて服用(著効)。
  0.1~0.7g/日、作末して飲む(著効)。
○ジンマシン:
  0.5~3g/日振り出しor煎じて服用。
  0.1~0.7g/日、作末して飲む。
○心臓病:
  0.5~3g/日振り出しor煎じて服用。
  0.1~0.7g/日、作末して飲む。
○腎臓病:
  0.5~3g/日振り出しor煎じて服用。
  0.1~0.7g/日、作末して飲む。
○喘息:
  0.5~3g/日振り出しor煎じて服用。
  0.1~0.7g/日、作末して飲む。
○胎毒:
  0.5~3g/日振り出しor煎じて服用。
  0.1~0.7g/日、作末して飲む。
○血の道:
  0.5~3g/日振り出しor煎じて服用。
  0.1~0.7g/日、作末して飲む。
○肺結核:
  0.5~3g/日振り出しor煎じて服用。
  0.1~0.7g/日、作末して飲む。
○腹痛:
  0.5~3g/日振り出しor煎じて服用(著効)。
  0.1~0.7g/日、作末して飲む(著効)。
○二日酔い:
  0.5~3g/日振り出しor煎じて服用。
  0.1~0.7g/日、作末して飲む。
○慢性胃カタル:
  0.5~3g/日振り出しor煎じて服用(著効)。
  0.1~0.7g/日、作末して飲む(著効)。


 ゼンマイ
⇒早春、幼葉を茎をつけたまま採集し、乾燥する。
【効能・効果】
○足の腫れ:
        幼葉15g/日煎服。
○催乳:
        幼葉を食べる。
○全身麻痺:
        幼葉15g/日煎服。
○浮腫:
        幼葉15g/日煎服。
○腰痛:
        幼葉15g/日煎服。
○淋病:
        幼葉15g/日煎服。


 西河柳(せいかりゅう)
【処方名】:[西河柳][垂絲柳][柳ケイリュウ]
【基原】ギョリュウ科(Tamaricaceae)柳(ギョリュウ)Tamarix chinensis Lour.の葉のついた若      枝を乾燥。
【性味】味は辛、性は温。
【帰経】心・肺・胃経。
【効能・効果】
 ◎麻疹初期  
  

 

 


 西豆根(せいずこん)
【基原】マメ科(Leguminosae)Sophora alopecureides L.の根茎、全草、種子。
毒性:
<1>LD50:経口 194±14mg/kg
     筋注 130±5.3mg/kg


 茜草

=茜草根=茜根
[薬性歌]“茜草味苦主諸血 損傷蠱毒及虚熱”
  

【効能・効果】
○吐・衂・便・尿血と崩中を治す。
  「粉末にし毎回2銭を冷水で服用。」
○蠱毒に。
  「濃く煎じて食べ、又、みょうがと煎じ数升を飲むと治る。」


 薺菜(せいさい)=薺(せい)
【効能・効果】
○赤白痢。
「根と葉を焼いた灰で作末し、米飲で調服する。」




 薺子(せいし)
  【効能・効果】
     ○肝によい。
       「粉末にして服用。」嫩根は米と混ぜて粥に煮て食べる。


 薺(せいでい)=つりがねそう。
  【効能・効果】
○蠱毒に。
 「搗いて汁を出して飲みむ、末・煎服。」

 青塩
     ○目をきれいにする。
       「煮て洗眼する。」

 青橘
  【効能・効果】
     ○下焦の冷えを治す。
       「蒸して食べる」

 青蒿
【効能・効果】
○骨蒸熱労を治す。
○熱労・骨蒸を治す。
 「童尿5升・水3升を入れ煎じて汁を取って再び炒って、梧子大の丸剤。30丸呑み下す。」
○熱黄で心が疼痛する者を治す。
○金瘡に。
「生を搗いて貼ると、出血・痛みが止まる。」

 青蒿子
     ○鬼気と尸を治す




 青酸カリ
   (参照→「シアン化物」「アミグダリン」)
◎青酸
「青酸は呼吸に関するフェリチロクロムオキシダーゼの活性を阻害し、体内呼吸を止め、細胞に酸素欠乏をもたらす。脳や心筋において特に敏感に反応するため、致死性の猛毒である。
青酸配糖体の摂取による毒性の発現は緩慢であるが、これは毒性発現に生体内での分解。青酸の発生という過程が必要なためである。また、生体組織内にはロダナーゼが存在していて、青酸はチオサルフェートと反応し、チオシアネートに代わり、解毒される。グルタチオンやシステインの投与は青酸中毒の解毒を助けるという報告がある。」
■毒性
「青酸カリは無色の結晶で、湿気を吸って溶解しやすい性質、つまり潮解性を持っている。水に溶けやすく、水溶液は強アルカリ性を示す。青酸カリや青酸ナトリウムは金や銀の塩と可溶性の錯塩をつくるので、金・銀の冶金(ヤキン)に利用されたり、湿式写真の定着、電気メッキに用いられる。
青酸カリや青酸ナトリウムも酸処理で青酸(HCN)を生ずる。青酸は無色、常温で気体(融点マイナス13.4度、沸点25.6度)で、弱酸性を示し、青い炎を上げて燃える。水・アルコールに溶ける。猛毒で発見者のカール・ウィルヘルム・スティールも青酸ガスを吸って死んでいる。ほとんどの動物が1㍑の空気中に0.2~0.3mg(200~300ppm)で青酸が含まれている空気中では瞬間的に死んでしまう。ヒトに対する青酸の致死量は10ppm以下。青酸カリの致死量は150~800mgで1gになるとすべてのヒトが死亡する。
中毒症状は
まず頭痛・めまい・胸苦しさを感じ、動悸が激しくなり、頻呼吸になる。ついでノドを締め付けられているように感じ、呼吸困難を覚え、呼吸不整となり、脈拍が小さくなる。そしてケイレンが始まり、麻痺を経て意識不明となり、呼吸が停止する。仮死状態のまま全身が麻痺し、ついには拍動が停止し、死亡する。
微量をある期間摂取した慢性障害の症状は、疲労感・衰弱・脱力感が特徴的に現れる。
青酸は体内のフェリチトクロームオキシダーゼの活性を抑えてしまう。そのため、体内呼吸が阻害される。特に脳と心筋において顕著に反応することが、青酸による致死時間が短い理由とされている。
青酸は赤血球中のヘモグロビンと敏感に反応してシアノヘモグロビンを生じる。そのため、血液は鮮紅色を呈する。急性青酸中毒の特徴とされる。
青酸カリや青酸ナトリウムは胃酸と反応してほとんど瞬時に青酸を遊離するが、カリウムやナトリウムの強いアルカリ性のために胃粘膜は壊死を起こす。そのため、一般に青酸カリ中毒によって死亡した人の胃粘膜は鮮紅色または褐色を呈する。また、胃内容物や脳にアーモンド臭が顕著である。
青酸の解毒機構は、チオ硫酸の共存によってCN(シアン)はSCN(ロダン)となり、無毒化される。この反応は肝臓や腎臓のミトコンドリアに存在するロダナーゼの働きによって進行する。また、青酸カリ青酸ナトリウムは、長期間空気中に放置すると、潮解を起こすと同時に、空気中の二酸化炭素と反応して炭酸塩に変化し、無毒化する」






 青子(せいそうし)
   ⇒鶏冠花の種子で、6~8月に採取し微炒して使う。
   ○性は微寒、味は苦、無毒。
  

【効能・効果】
<1>肝臓の熱毒が眼に来て赤障・青盲・腫になったのを治す。
<2>風
<3>身痒
<4>三虫を殺す。
<5>悪瘡を治す。
<6>耳目を明らかに。
<7>肝を鎮める。
○鎮肝作用と肝臓の熱を治す。
       「粉末にして服用。」
○肝臓の熱毒で目を悪くし、赤障・青盲・腫の出るもの・内障に良い。
「炒って作末し毎回1銭を米飲で服用。」


 青黛(せいたい)
   [薬性歌]
     “酸寒、能く肝水を平らにし、驚癇、疳痢、兼ねて熱毒を除く”
  【効能・効果】
     ○悪虫を溶かしてしまう。
       「藍葉で錠を作ったもの」
     ○大頭瘟で顔面が赤く腫れたとき。
       「青静花3銭・焼酒1杯と卵の白身を混ぜて飲む。」




 青石(せいもうせき)
  【効能・効果】
     ○食積痰を治す。~食積が消化されず臓腑に溜まっているのを治す。
       「丸めて煎じ」
     ○小児の痩せを治す。
       「本方砂・大黄・三稜」《本草》

 青羊肝(せいようかん)
【効能・効果】
○青盲を治し、目を良くする。
       「羚羊肝1具を薄く切って瓦の上にひろげて焼き、乾燥後、草決明半升、        蓼子1合と炒って香の匂いが出たら、ともに搗いて作末し、蜜漿で1銭        を混ぜ1日3回食後服用。」

 青梁米
  【効能・効果】
     ○胃痺を治す。
     ○熱中と消渇に。
       「煎服。」



 清酒
◎清酒(日本酒)
「水芭蕉ピュア」シャンパンやスパークリングワインの製法で日本酒。
群馬県川湯村
  【効能・効果】
     ○発汗をよくする。

 清苧汁
  【効能・効果】
     ○消渇を治す。


 清涼飲料水
   体内で骨溶かす心配なし
    「京都大学医学部の教授をしていた頃、大手の炭酸飲料会社の社員が来て「炭酸     飲料を飲むと骨が溶ける。それは砂糖が多く入っているためだ。炭酸飲料を飲     み続けていると骨粗鬆症になる」という消費者がいるが本当でしょうか?」
     と言う質問を受けた。そんな話は聞いたことがなかったので、、それでは実験     してみようということになった。
ヒトの歯を清涼飲料水に漬けて攪拌しながら。5分、10分と経時的に清涼飲     料水中のカルシウム濃度を測定した。ヒトの体内のカルシウムの99%が骨や     歯などの硬組織に含まれているのである。時間がたつにつれて、清涼飲料水中     のカルシウム濃度が上昇、確かに歯からカルシウムが溶けだしてくることが分     かった。蒸留水につけた歯からは溶出は認められなかった。そこで、炭酸飲料     や、炭酸の入っていない種々の飲料についても実験したところ、これらにも歯     を溶かす作用があることが判明した。
次に、清涼飲料水の水素イオン濃度(pH)を測定してみると、これが3程     度で酸性であった。これを中性(pH7)にすると、歯を入れてもカルシウムの     溶出は無かった。また、蒸留水でも塩酸を加えて酸性にすると歯からカルシウ     ムが溶け出てきた。すなわち、清涼飲料水の成分が問題ではなく、酸性である     ことが原因であった。
いくら酸性の清涼飲料水を飲んでも体内に入れば血液のpHである7.314.4      になるので、体内で骨が溶けるという心配は全くないし、砂糖の摂り過ぎが骨     を弱くするというのも杞憂に過ぎない。
骨にはカルシウムのほかに日本人で不足しているマグネシウムや微量元素も     含まれている。魚の骨などを酢に漬けると、これらのミネラルが溶けだして、     その酢を利用するとミネラルの補給ができる。(糸川嘉則・福井県立大学看護     福祉学部長)1999.5.17《日本経済新聞》


 (せいそう)
   =ぢむし。
  【効能・効果】
     ○青・白膜・障・青盲に良い。
       「汁を取って眼にたらし焙って乾かし作末して服用。」
     ○喉痺を治す。
       「汁を取って喉中に垂らす。」
     ○血が脇下にあって堅く痛むとき。
       「焙って末にし、酒に混ぜて食べる。」
     ○赤白遊疹に。
       「布で疹をこすり、汁を塗る。」
     ○丹毒を治す。
     ○打撲で足首が折れ、血が骨の下にあって痛むのを治す。
       「汁を酒に混ぜて飲み、又傷口に貼る。」
     ○足首が切られ、骨折を治す。
       「汁を酒と混ぜて飲み、又搗いて傷口に貼る。」
  【薬能】
    《神農本草経》
      “味鹹、微温、悪血、血、痺気、破折して血脇下に在り、堅満痛、月閉、       目中淫膚、青翳、白膜を主どる”
    《古方薬品考》
      “排達にして、満を除き、血を行らす”


 西洋人参 
   【基原植物】ウコギ科 アメリカニンジン panax quinquefolium L.
   【薬用部位】根を陰干して乾燥。
   【性味】苦・微甘・涼
   【薬能】補気養陰
       清火生津(熱病後の倦怠、口渇)
       補肺降火止咳(慢性の咳、呼吸困難、血痰)
       養胃生津(口渇、舌乾)
   【臨床応用】
1.虚弱者
       2.呼吸器疾患・・・虚熱、咳喘、喀血、血痰
       3.慢性疾患・・・・燥咳(から咳)、煩倦。
       4.虚弱状態・・・・疲労倦怠、無力、虚熱
       5.糖尿病。
       6.津液不足・・・・口渇、舌燥、血便。
       7.肺結核。
   【用量】1~10g/日(煎服)。


 西洋バクチノキ Prunus laurocerasus
   ⇒バラ科の常緑樹。梅属
    西欧中部スタラ山脈の灌木地帯に豊富に見られる。
  【成分】
     グルコシド(配糖体):
       プルロウラシン
        「プルロウラシンは最初、アミグダリンのように、生体内でグルコース         とベンゾアルデヒドシアンヒドリンにまで加水分解するが、後者は次         にシアン化水素まで分解してしまう。
シアン化水素は強い細胞毒であり、(CN-)と血中の鉄が結合する         ことにより、細胞内での酸化プロセスの進行が阻害される。」
(毒のはなしp157)
   ◎この木の葉を水侵すると、水が有毒になる。



 西洋わさび→ホースラディッシュ


 蜻蛉
   ⇒即ち蜻蜒である。『原蚕蛾』に同じ。
  【効能・効果】
     ○精気を補強し泄精を止める。
       「焼いて粉末にし丸散薬。」

 赤土  
  【効能・効果】
     ○風疹でかゆくてたまらないとき。
       「作末し冷水で調服。又は蜜水で調合して塗る。」


 赤芍(せきしゃく)
  【処方名】:[赤芍薬][赤芍]
  【基原】ボタン科Paeoniaceae芍薬Paeonia lactiflora Pall.var.tricocarpa Streen.           (=P.albiflora Pall)シャクヤクの根を皮付きのまま乾燥。
  【性味】味は苦、性は微寒。涼瀉潤降収
  【帰経】肝経。
  【分類】活血薬。
  【薬性歌】“赤芍酸寒能散瀉 破血通経産後怕”
     “酸寒、能く瀉し、能く散じ、血を破り、経を通し産後は犯す勿れ”《万病回      春》
  【効能・効果】(鎮痛・鎮痙・鎮静・活血・調経・消腫)
     ◎を散じ血を治す。肝を瀉し熱を清す。
       <1>脇痛腹痛
       <2>
       <3>血痺
       <4>癰腫
  【薬対】
    『赤芍+香附子』
    『赤芍+川』
    『赤芍+桃仁』
  【配合処方】
    前列腺湯


 赤石脂
    陶土の一種にして、酸化鉄を含む。
  【薬能】
    《薬徴続篇》
      “水毒、下利を主治す、故に兼ねて便膿血を治す”
    《古方薬議》
      “味甘平、洩痢、腸膿血、腹痛、小便の利、崩中、漏下を主どる”



 赤小豆(せきしょうず)PHASEPLI SEMEN
【基原】中国及び日本原産。
      マメ科(Legminosae)アズキPhaseolus angularis Wight〔Vigna angularis Ohwi et       Ohashi〕の成熟種子を乾燥。
      中国南部では:インド原産のPhaseolus calcaratus Roxb.の種子。 
  【性味】味は甘酸、性は平。 平瀉燥降散
  【帰経】心・小腸経。
  【分類】利水滲湿薬。
  【薬性歌】“赤豆酸平腫満収 排膿消渇並利溲”  溲=(ソウ,そそぐ)
  【効能・効果】(利尿・消炎・解毒・消腫)
     ◎緩和性解毒、利尿剤
       <1>水腫
         イ)心臓性水腫に著効。
         ロ)腎性
         ハ)肝硬変による
       <2>脚気の浮腫
       <3>泄痢
       <4>癰腫
       <5>糖尿病
       <6>産婦の乳汁不足
       <7>腎炎ネフローゼ
       <8>老人の便秘:煎じたアズキも食べる。
     ◎利尿作用があり、消渇・泄瀉を止め、水腫脹満を治す。
     ◎癰腫の膿血を排出する。
     ◎心孔を開かせる。
       「粥か、又は汁を煮て食べる。」
     ◎下痢を止める。
       「粥を作って食べる。」
     ◎乳汁を出させる。
       「煎じて汁を飲む。」
     ◎肥った人が食べると痩せるようになる。
     ◎脚気水腫に。
       「鯉と煮て食べる。」
     ◎傷寒飲冷で飲食を見るとムカムカするとき。
       「末2銭を酸漿で調服するとすぐ吐く。末は吐剤。」
     ◎酒病を治す。
       「赤小豆汁と葛花を等分に焙って作末し、1~2銭を調服すると酔わない。        隻花散という。」
     ◎水腫を治し、水気を下す。
     ◎腸満をおろす。
       「桑柴灰水で煎じる。
     ◎瘟疫の予防に使う。
     ◎小児の丹毒に塗る。
  【薬理作用】未詳
  【薬能】
    《神農本草経》
       “水を下すを主り、癰腫膿血を排す”
    《薬性提要》
       “小便不利、血を散ず”
    《古方薬品考》
       “逆行、煮れば腫脹を利す”
    《古方薬議》
       “水を下し、癰腫膿血を排し、小便を利す”
    《蘇頌》
       “水気、脚気には最も必要なもの”
    《王好古》
       “水を消し、気を通じて脾胃を健やかにする”
    《中薬大辞典》
       “水を利し、湿を除き、血を和し、膿を排し、毒を解す”
       “水腫、脚気、黄疸、瀉痢、便血、癰腫を治す”
    《荒木正胤》
       “内陥の毒気を発表する”
  【薬対】
    『赤小豆+当帰』
    『赤小豆+茯苓』=利湿作用。利尿作用があり、水腫、脚気、慢性腎炎に。赤小            豆湯《嚴氏済生方》。
    『赤小豆+麻黄』
    『赤小豆+連翹』=清熱解毒作用。清熱解毒、排膿作用があり、湿熱による黄疸、            癰、瘍などに。麻黄連赤小豆湯。
  【配合処方】
     赤小豆湯《厳氏済生方》
     赤小豆鯉魚湯
     麻黄連赤小豆湯《傷寒論》  


 赤蜻蛉
   =Crocothemis servillia。
   ⇒トンボの一種。食用にする。


 赤茯苓⇒(→茯苓)
    <1>白茯苓:利水滲湿、脾を補う。
    <2>赤茯苓:清熱利湿。
      《陶弘景》“白色は補し、赤色は利す”
      《張元素》“赤は瀉し、白は補す”
      《李時珍》“赤は血分に入り白は気分に入る”
  【配合処方】
     五淋湯[赤茯苓、山梔子、、甘草梢、当帰、白芍]

    

 石葦
   =石韋
   ○性は平、味は甘苦、無毒。
  【効能・効果】  (参照→ヒトツバ)
       <1>五淋と
       <2>胞嚢の結熱
       <3>膀胱熱
       <4>遺尿淋瀝を治す。
       <5>小便の通りを良くする
     ○利水通淋・清肺瀉熱・止血の効能
       腎炎による浮腫
       膀胱炎
       尿路結石
       慢性気管支炎
       喘息
       肺膿瘍
       喀血・衂血・吐血・血尿
     ○膀胱の熱を冷ます。
       「水煎服」
     ○五淋の閉と嚢の結熱不通を治す。
       「水煎服」
     ○白血球減少:
       化学療法・放射線療法による白血球減少に対して白血球を増加させる。






   ○性は大熱、味は酸、有毒。
      <1>心腹の積聚を治す。
      <2>酔気の冷癖
      <3>腰腎の久冷
      <4>冷風の頑痺
      <5>脚の冷え・痛みを治す。
      <6>筋骨を丈夫にする。
      <7>精力を強くする。
      <8>禿頭
      <9>悪瘡
      <10>下部の虫瘡を治す。
      <11>疥癬を殺す。
  【配合処方】
     鼈甲煎丸
   【鑑別】色が鶏卵が初めて出た色のようなのが上品(=菎崙黄という)。
       色が赤いのは、石亭脂という。


 石硫黄
   ○腹内の虫を殺す。
     「金液丹をつくって服する」

 石英=参照→「クオーツ」
○石英や砂の主成分は[二酸化ケイ素(SiO2)]
ケイ素の化合物であるケイ酸塩鉱物のホコリを吸っていると、微粒子が肺に沈着して「ケイ肺」になる。
[雲母]=金属ケイ酸塩
[滑石]=マグネシウムのケイ酸塩
◎種類
「アメシスト」
「アベンチュリン」
「イクルージョン入り」
「カーンゴーム」
「キャッツアイ」
「サゲナイト」
「煙水晶」
「シャトヤンシー効果」
「水晶」
「タイガーズアイ」
「トルマリン入り」
「ブラウン」
「ホークスアイ」
「ミルキー」
「ルチル入り」
「ローズ」
■スッテパー材料
「シリコンウエハーに回路パターンを転写するステッパーの露光技術は半導体微細化の要だ。鍵はレンズで、必要とされる解像度に応じて材料が変わる。
解像度を上げるには、短波長の光源を使ったり、屈折率の高い材料を用いる。初期のステッパーには光学レンズだった。光源の波長がi線(365ナノ)からKrFエキシマレーザー(248ナノ)に切り替えるときから合成石英レンズに変わった。」
■データ保存
2012年、日立製作所は、京都大学と共同でデジタルデータを半永久的に保存できる技術開発した。
熱や水に強い石英ガラスにレーザー光を当て、データを記録する。
再生には市販の光学顕微鏡を使う。
開発したのは石英ガラスの内部に微小な穴を規則的に開けてデータを記録する技術。石英ガラスは1700℃までの高温に耐えられるほか、急激な温度変化にも強い。



 石燕子(せきえんし)
   ⇒石燕
   ○性は涼、無毒。
  【効能・効果】
     <1>消渇を止める。
     <2>淋疾
     <3>難産をを治す。
     ○難産のとき使う。


 石菖蒲(セキショウブ)
【異名】「昌本」「菖蒲」
【和名】セキショウ
【基原】サトイモ科の植物。石菖蒲の根茎。
【原植物】セキショウ。多年生草本。根茎は横走し、直径5~8mm。外皮は黄褐色。
【栽培】寒涼湿潤の気候がよい。肥沃で柔らかい砂質か粘質壌土の湿地がよい。
【採集】秋、茎や葉およびヒゲ根を取り除き、きれいに洗い、10cm前後に小さく切り、日干しする。
【性味】辛、温《神農本草経》
    辛、微温《中薬大辞典》
【帰経】《本草綱目》“手の少陰、足の厥陰”
《雷公炮製薬性解》“心・脾・膀胱の3経”
《本草経解》“足の厥陰肝経、手の太陰肺経”
【薬効と主治】
《中薬大辞典》
“孔を開く、痰を豁く。気を理える。血を活かす。風を散らす。湿をさる”
“癲癇、痰厥、熱病による昏睡、健忘症、気閉耳聾、心胸煩悶、胃痛、腹痛、風寒による湿痺、化膿性腫瘍、打撲傷を治す”


 石蒜
  【効能・効果】(参照→ヒガンバナ)




 石灰
   アヒルのタマゴを石灰に包む=ピータン
石灰+水=熱+膨張(静かな破砕剤)
   ⇒「生石灰」(酸化カルシウム CaO)
「消石灰」(水酸化カルシウム Ca(OH)2)
「生石灰から消石灰をつくる処理工程では、高熱が放出されるので危険。間違って子どもが近づいたりすると[失明]だけでなく、死亡事故に至ることもある。建築現場で長期間働いていると、石灰が原因となって[慢性気管支炎]や[肺硬化症]になることがある。
セメントの約7割は酸化カルシウムなので、セメント工場に働いている者に、[胃炎]や[胃潰瘍]が起きやすい。
石灰を扱う者には、
・潰瘍形成(欠損が深い)
・爪がもろくなる
などの危険がある。特に壁塗りの時には、両眼の保護に要注意。ほんの少量でも石灰が目に入ると、腫れ・結膜炎だけでなく、失明することもある。
石灰の粉末を浴びてしまった時は、クエン酸の結晶を少量水に溶かし、その蒸気で吸入を行い、塩化アンモニウムの5%水溶液で洗眼する。
皮膚にヤケドを負ったときは、酢酸5%水溶液で洗う。
   ○性は温、味辛く、有毒。
  【効能・効果】
     <1>疸瘍を治す。
     <2>疥
     <3>癩
     <4>疾悪
     <5>瘡痔
     <6>瘻瘍
     <7>疥
     <8>癲疾
     <9>悪瘡
     <10>痔瘻
     <11>痔虫を殺す。
     ○白癜風・癧傷風に。
       「石灰汁で洗う。」
     ○中風の口眼斜を治す。
       「石灰1合を(醋炒)調整する。粘土のようにして右斜には左側に塗り、        左斜には右側に塗り、すぐ洗い流す。」
     ○刀剣の被傷がひどいときに良い。
       「石灰の末でくるむと痛みが止まり、血が止まる。又石灰を卵の白身に入        れて火で炙って末にし塗るとよい。」
     ○顔面のほくろ・肉・粉刺を治す。
       「石灰末を水で粥状にし、餅米粒を入れて一夜置いた後、米粒がとろとろ        になったら使う」
     ○顔面のほくろ・肉・粉刺を治す。
       「石灰末を水で粥状にし、餅米粒を入れて一夜置いた後、米粒がとろとろ        になったら使う。」
【毒性】
◎石灰は粉末でも水でこねたものでも、気管・皮膚・眼球を非常に刺激する。      特に危険なのは、生石灰で、
       ①皮膚に重症のヤケドを負わせる。
       ②脂肪が加水分解され、タンパク質が崩れ落ちる。
◎セメントも石灰を主成分とする。
         70%:CaO(酸化カルシウム)
         20%:SiO2(二酸化珪素)
         その他:Al2O3・Fe2O3・MgO
     ◎セメント熱傷 cement burning:
       セメントor生コンクリートとの接触による組織の腐食性損傷のこと。
       生石灰から消石灰をつくる工程では、高熱が放出される。
     ◎石灰が原因となって、
       慢性気管支炎や肺硬化症になることがある。
潰瘍形成(欠損が深い)
       爪がもろくなる
       眼に入ると、腫れ、結膜炎だけでなく、失明に至る。
     ◎解毒:
       石灰の粉末を浴びたとき、クエン酸の結晶を少量、水に溶かし、その蒸        気で吸入を行い、塩化アンモニウム5%水溶液で眼を洗浄する。
皮膚にヤケドしたとき、酢酸5%水溶液で洗う。


 石灰石
=炭酸カルシウム(CaCO3)
○毒性:
[気管支カタル](粘液膿性喀出を伴う炎症)
[気管支炎]
[肺気腫]
[大動脈の肥大]
[胃炎]
[肝臓障害]



 石蟹
    <1>癰腫を治す。
    <2>漆瘡を治す。
    <3>青盲を治す。
   ○咽喉の腫塞を治す。
     「汁を絞って灌入する。」





 石決明(せっけつめい) HALIOTIDIS CONCHA
  【基原】
     <1>ミミガイ科(Haliotidae)フクトコブシHaliotis diversicolor Reeve
=九孔鮑(別名:光底石決明、鮑魚、九孔螺)
<2>ミミガイ科(Haliotidae)クロアワビHaliotis discus Reeve=盤大鮑             (別名:毛底石決明、千里光)
     <3>ミミガイ科(Haliotidae)マアナゴHaliotis(pvinotie)ovina gmelin
      =洋鮑。
     <4>ミミガイ科(Haliotidae)アワビHaliotis gigantea gmelin=大鮑。
     ★《名医別録》に収載。
  【性味】味は、性は微寒。
  【帰経】肝経。
  【分類】熄風鎮痙薬。
  【薬性歌】“石決明肉涼剤 最能明目穀消”
     “寒、肝肺、風熱、労極、骨蒸、目翳に捏う可し”
  【効能・効果】
     ◎平肝潜陽、清熱明目
       <1>頭目眩暈
       <2>目翳:(角膜混濁)
         イ)目が充血、羞明:「野菊花、連翹、荊芥、木賊、谷精草」
         ロ)陳旧の角膜白斑:「蝉退、蛇退、密蒙花、夜明砂」
       <3>骨蒸労熱
     ◎青盲と障を除去する。
       「洗眼する。」
     ◎平肝の要薬
       <1>緑色色盲
       <2>白内障
       <3>結膜炎
     ◎利尿、制酸、止血剤
     ◎肺結核の消耗熱
     ◎自律神経失調による顔面紅潮:「乾地黄、牡丹皮、鼈甲」
  【薬能】
     《名医別録》
       “目障痛、青盲。久しく服すれば精を益し、身を軽くする”
     《海藻本草》
       “肝、肺風熱による青盲、内障、骨蒸労極を治す”
  【配合処方】
     育陰湯


 石膏(せっこう) GYPSUM FIBROSUM
  【基原】<1>硬石膏 anhydrite 硫酸カルシウム CaSO4
      <2>軟石膏 gypsum 繊維状含水硫酸カルシウム CaSO4・2H2O
現在使用されている石膏。
  【別名】石羔。
  【性味】味は甘辛、性は大寒、無毒。 寒瀉潤降散
  【帰経】肺・胃経。
  【分類】清熱瀉火薬。
  【薬性歌】“石膏大寒瀉胃火 発渇頭痛解肌可”
     “大寒能く胃火を瀉し、発渇、頭疼、解肌、立ちどころに安んず”《万病回春》
  【効能・効果】(解熱・消炎・止渇・鎮静)
     ○三焦・火熱と胃熱・身熱を治す。
       <1>時気の頭痛・身熱を治す。
         頭痛・歯痛
         熱厥頭痛・陽明頭痛の主治剤。→白虎湯
       <2>三焦の大熱を治す。
       <3>皮膚熱
       <4>口乾・舌焦・咽熱を治す。
       <5>消渇:
          高熱煩渇
       <6>解肌・発汗させる。
       <7>発斑
       <8>肺熱喘咳
       <9>狂躁
     ○解肌し毒汗を治す。
       「細く砕いて水煎し服用。」
     ○胃熱を無くす。     
       「1両を水煎服。」
     ○乳汁を良く出す。
       「2両を水煎し1日3回服用。」
     ○脈が多いとき。
       「煎服。」
     ○暑いときに病にかかったとき。
       「これを主治剤にする。」
     ○消渇の主治薬。
       「作末して5銭を粳米と粥を作って食べる。」
     ○頭部白癬(しらくも):
       「焼石膏でなく生石膏を生のまま細末にし、酢で練って患部に塗布する。        《片倉鶴陵》
       「さらに、白虎湯を内服させる」《大塚敬節》
     ○顔面白癬(はたけ):
       「焼石膏でなく生石膏を生のまま細末にし、酢で練って患部に塗布する。        《片倉鶴陵》
       「さらに、白虎湯を内服させる」《大塚敬節》
  【薬理作用】
     <1>解熱作用
     <2>発汗中枢抑制作用
     <3>鎮痛作用
     <4>鎮痙作用
     <5>消炎作用
  【修治】
    (生):
    ():肌肉を収斂し新生させる。
      “近世、火して之を用う、此れ其の性を以て寒となすの故にして憶測の為       なり、従うべからず。大凡そ製薬の法は製して其の毒、激しく発する者は       之を製し、然rざる者は決して製すべからず。毒、外れ、能なきを以てな       り。其の当に製すべき者は、其の性を詳にし、製せざる者は則ち然らず、       下、皆之に倣う”《類聚方広義》
  【薬能】
    《神農本草経》
      “中風寒熱を主り、心下逆気驚喘、口乾舌焦、息する能わず”
      “腹中堅痛するを治し、邪鬼を除き、乳を産じ、金瘡を治す”
    《張元素》
      “陽明の経、大寒の薬であって、その経の頭痛、牙痛を治し、消渇、中暑潮       熱を止める”
    《薬性提要》
      “心を寧らげ、肝を涼し、熱を清め、火を降ろし、津を生じ、渇を止む”
    《古方薬品考》
      “熱を逐い、胃を清し、渇を止む”
    《重校薬徴》
      “煩渇を主治し、譫言、煩躁、身熱、頭熱、喘を兼治す”
      “煩渇を主治するや明らかなり。故に凡そ病煩躁する者、譫語する者、身熱       する者、悪風寒する者、頭痛する者、上気して喘する者、発狂に及ぶ者、       眼痛する者、歯痛する者、咽痛する者、その煩渇あるの証や、石膏を得て       その効覈(カク、しらべ)る”
      “陶弘景は石膏の性は大寒なりと曰う。自後医者は之を怖れて遂に置いて用       いざるに至る。仲景氏白虎湯の証に挙げて大熱なしと曰い、麻杏甘石湯、       越婢湯の証にも亦言い、而して3方は石膏を主用す。然からば則ち仲景氏       の用薬はその性の寒熱を以てせず、以てみるべきのみ。余や篤(トク、あつ)       く信じて古を好む。是に於てか、渇家をして大熱なき者に投ずるに石膏の       剤を以てす。病、已みて未だその害見れず、石膏の渇を治して怖るるの足       らざること斯を以て知るべきのみ。”
      “陶弘景は石膏は発汗すと曰う。是れ稽(かんが)えざるの説なり。以て公論       と為すべからず。仲景氏に斯の言なし。意は弘景適(たまたま)石膏を用い       て、汗出で病、ゆる者あり。夫れ毒薬、病に中れば則ち必ず瞑眩す、瞑       眩する時は則ち其の病、従って除く。其の毒、表にある時は則ち汗し、上       にある時は則ち吐し、下にある時は則ち下る。是に於てか所謂吐剤にして       吐せざる、下剤にして下らざる、汗剤にして汗せざる者あり、是れ変にし       て常にあらざるなり。(中略)仲景氏、柴胡湯を与うれば必ず蒸々として振       し却って発熱し汗出でて解すと曰う。弘景の謂う所の石膏、汗を発すると       は蓋し亦此の類のみ、弘景、察せず、以て発汗の薬と為す亦過ならざるか       ”
      “後世、石膏を以て峻薬と為し之を怖るること太甚だし、是れ学ばざるの過       なり。”仲景氏、石膏を用うること其の量毎(つね)に他薬より多く、半斤       より1斤に至る。此れ蓋し其の気味の薄き故を以てなり。余、嘗て青山侯       の臣、蜂太夫の疾を治す。其の証は平素、毒、背上に着き、七椎より十一       椎に至る。痛み忍ぶべからず、発すれば則ち胸膈煩悶して渇し、甚だしき       時は、冒して人事を省みず、年数あり。一日大いに発す、衆医以て大虚と       為す。独参湯を作り、貼二銭と為し、日に三服す、六日未だ知らざるなり、       医、皆、以て必死と為す、是に於て家人余を召す、之を診るに、脈、絶え       て死状の如し、但其の胸を診るに、微かに煩悶の状あるを覚ゆ、乃ち石膏       黄連甘草湯を作り之を与う。一剤の重さ三十五銭、分って三貼となし、水       一盞六分を以て煮て六分を取り頓服す、昏より暁に至り三剤を尽さしむ。       通計一百有五銭、暁に及び其の証爽然たり猶お夢の如くにして覚す。次日、       余、辞して京師に帰る、病者は、一旦、決別するに吾は則ち堪ず、君と行       き朝夕左右に於てせんことを請うと曰う、遂に倶に京師に帰り、仍お石膏       を用いること故の如く、居る事七八十許りの日にしてゆるを告ぐ、石膏       の峻薬にあらずして怖るの足らざるや以て見るべきのみ。”
    《古方薬議》
      “熱を清す”
    《勿誤薬室方函口訣》
      “膈間の水気、石膏に非ざれば墜下すること能わず”
      “味辛、色白く、表に達し、淡にして竅を利す。用すれば即ち純なり。       症の要薬は清涼解毒、用いて持って君と為す”
    《中薬大辞典》
      “生で用いれば、肌を解き、熱を清し、煩を除き渇を止める”
      “熱病の壮熱退らざるもの、心煩神昏、譫語発狂、口渇咽乾、肺熱 喘急、       中暑自汗、胃火頭痛、歯痛、熱毒壅盛、発斑発疹、口舌に生じる瘡を治す       ”
      “き敷けば、肌を生じ瘡を斂ずる。外に癰疽瘡瘍、潰の収まざるもの、湯       火による傷を治す”
◎気分の実熱を清する要薬。
【品考】
《薬徴》
「本邦処処に出づ。加州・奥州(加賀の国とみちのく)最も多し。しかして硬軟の2種あり。軟なるものは上品なり。別録に曰く、細理白沢のものよしと。雷(劉宋時の人)曰く、その色瑩淨(明らかで清い)にして水精の如しと。為則曰く、石薬を採るの道は、その上頭におけるものは、状米(米の粉で作ったもち)の如く、その下底におけるものは、瑩淨にして水精の如し、これその上品なり。之を用ふるの法は、唯之を打ち砕くのみ。近世、火煆いて之を用ふ。此れその性を寒となすを以てに故なり、」
  【薬対】
    『石膏+犀角』
    『石膏+細辛』
『石膏+升麻』=消炎作用。肌肉の縁津による発疹、かゆみを治す。消風散
    『石膏+熟地黄』
    『石膏+知母』=清熱鎮静作用。裏熱による心煩、煩躁、口渇を治す。白虎湯
    『石膏+麻黄』=解熱鎮咳作用。熱性疾患による高熱、熱感、口渇、煩躁を治す。           炎症などによる咳嗽、呼吸促迫喘咳を治す。麻杏甘石湯
  【配合処方】
     越婢加朮湯
     越婢湯証(渇せず、続いて自汗出で、大熱なし)《薬徴》
「渇せず」=は全く渇せずの謂いにあらず。
「大熱なし」=は全く大熱なしの謂いにあらず。
     越婢加半夏湯
     小青竜湯加石膏湯
     続命湯
     大青竜湯証(煩躁)《薬徴》
     竹葉石膏湯《傷寒論》
     白虎加桂枝湯証(身に寒なく但熱す)《薬徴》
     白虎加人参湯証(大煩渇)《薬徴》
     白虎湯証(譫語・遺尿)《薬徴》
     麻杏甘石湯《傷寒論》
     木防已湯
  【参考】(堀秀道著「楽しい鉱物図鑑」より)
    石膏(gypsum)には3つの産出形態がある。
      <1>結晶になったもの。斜めに切った短冊状or双晶による矢筈状になる。
      <2>繊維石膏 Statin spar
繊維状の石膏が平行に集合している。
      <3>雪花石膏 Alabaster
細かい粒子が緻密な塊に集合している。大理石より透光性がすぐれて        いるので、ランプや燭台に用いられる。
    硬石膏(Anhydrite):
      <1>2分子の結晶水を含んでいる。60~80℃で熱すると1/2分子まで水       を減少し、白色粉末が出来る。しかし、これは不安定な状態にあり、水を       加えると、すぐ元の石膏に戻ってしまう。これは「焼石膏」と呼ばれ、セ       メント・プラスター・彫刻・医療用(ex.ギプスはドイツ語で石膏の意味)       などに広く利用され、一般に「石膏」というと、この焼石膏を指す。
      <2>硬石膏は、水を含んでおらず、水を加えても石膏にならない。
       (Anhydrite=「無水物」を意味する)
        石膏とは別の鉱物であり、「石膏の硬くなったもの」ではない。
    白墨も石膏の粉を固めてつくる。
  【毒性】
石膏(硫酸カルシウムCaSO4)を扱う事に長期間従事している人に、[慢性結膜炎][臭覚・味覚の鈍化][呼吸器系疾患]が多い。

石膏 煩渇を主治するなり。旁(かたわ)ら譫語・煩躁・身熱を治す。

 白虎湯証に曰く、譫語・遺尿。
白虎加人参湯証に曰く、大煩渇。
 白虎加桂枝湯証に曰く、身に寒なく但熱す。
以上3方、石膏皆1斤


 越婢湯証に曰く、渇せず、続いて自汗出で、大熱なし
 (大熱なしとは、からだの表面に熱の無いこと。高熱のことではない)
 麻黄杏仁甘草石膏湯は証具(そなわ)らざるなり。
以上2方、石膏皆半斤。


大青竜湯証に曰く、煩躁。
 木防已湯は証具(そなわ)らざるなり。

以上2方、石膏皆雞子大なし。為側按ずるに、雞子大は即ち半斤なり。木防已湯の石膏は或は3枚となり或は12枚となし、その分量、得て知りがたし。今、傍例に従って、以って雞子大となすなり。
 此の諸方を歴観するに、石膏の煩渇を主治するや明らかなり。凡そ病んで、煩躁する者、身熱の者、譫語の者、及び発狂の者、歯痛の者、頭痛の者、咽痛の者、その煩躁の証あるや、石膏を得て、その効覈(あき)らかなり。

名医別録に、石膏の性を大寒と言ふ。自後医者之を怖れ、遂に置いて用ひざるに至る。仲景氏白虎湯の証を挙げて曰く、大熱なしと。越婢湯の証にも亦云ふ。しかして2方は石膏を主用す。然れば則ち仲景氏の用薬は、その性の寒熱を以てせざるや。以つて見るべきのみ。余や篤(あつ)く信じて古を好む。是(ここ)においてか、渇家にして熱なき者のために、投ずるに石膏の剤を以つてするに、病已(い)えて未だその害を見ざるなり。炎暑の時に方(あた)りて大渇引飲を患ひ、しかして渇して止まざる者あり。則ちそれに石膏末を服さしむるに、煩渇、頓(とみ)に止みて、復(また)その害を見ざるなり。石膏の渇を治する、怖(おそ)るるに足らざるなり。斯(こ)れ以つて知るべきのみ。

 陶弘景曰く、石膏は汗を発すと。是れ稽(かんが)へざるの説にして、以つて公論となすべからず。仲景氏は斯(こ)の言なし。意(おも)ふに、陶氏石膏を用ひ、汗出て即ち愈(い)えしならん。夫れ毒薬、病に中(あた)れば、則ち必ず瞑眩するなり。瞑眩すれば則ちその病従って徐(い)ゆ。その毒、表に在(あ)れば則ち汗し、上に在れば則ち吐し、下に在れば則ち下る。是(ここ)においてか、吐剤にあらずして吐し、下剤にあらずして下し、汗剤にあらずして汗することあるは、是れ変にして常にあらざるなり。何ぞ法と之れなさん。譬へば、盗、梁の上にあり、室の人、交(こもご)も之れを索(もと)む。右に出づれば、則ち順にして逃れ難し、左を踰(こゆ)れば、則ち逆にして逃げ易し。然れば則ち逆と雖も、その易きに従ふなり。毒も亦然り。仲景曰く、柴胡湯を与え、必ず蒸蒸として振(ふる)ひ、却(かえつ)て発熱(ほつねつ)し汗出でて解すと。陶氏謂ふところの石膏、汗を発すが、蓋(けだ)し亦此の類のみ。陶氏知らずして、以つて発汗の剤となす、亦(また)過(あやま)ちならずや。
 後世、石膏を以つて峻薬(作用のはげしい薬)となし、之を怖るること太甚(はなはだ)し。是れ学ばざるの過ちなり。
仲景氏の石膏を用ふるや、その量、毎(つね)に他薬より多く、半斤より1斤に至る。此れ蓋しその気味の薄きを以つての故なり。余嘗て青山侯の臣、蜂大夫の病を治す。その証、平素、毒、脊上に着き、7椎より11椎に至り、痛み忍ぶべからず。発すれば則ち胸隔煩悶(胸の中が苦しくてもだえる)して渇し、甚しければ則ち冒して(頭に何かかぶっているような状)人事を省みざること年数あり。1日、大いに発し、衆医おもへらく大虚と。為に独参湯を作り、(多くの医者が、ひどく虚衰しているからとて、人参1味を煎じた独参湯を作って)貼2銭(1回煎じる分量を包んだものが1貼で、その分量が2匁。銭は匁に同じ)、日に3服す、6石にして未だ知らざるなり。医皆おもへらく必ず死すと。是において家人余えお召して之を診するに、脈絶して(脈をふれない) 死状の如し。但その胸を診するに、微しく煩悶の状あるを覚ゆ。乃ち石膏黄連甘草湯を作りて之を与ふ。1剤の重さ35銭、水1盞(さん)6分(盞はさかづきのこと)を以つて煮て6分を取り頓服し、昏(くれ)より暁に至って、3剤を尽さしむ。通計100有5銭。暁に及んで、その証猶ほ夢のごとくにして頓(とみ)に覚(さ)む。次日、余辞して京師に帰らんとす。病客曰く、一旦にして訣別するは、吾れ則ち堪へず、請ふ君と行を与(とも)にし、朝夕、左右においてせんと。遂に倶(とも)に京師に帰る。為めに石膏を用ふること故(もと)の如くして、居ること7、80許日にして、(い)ゆるを告ぐ。石膏の峻薬にあらずして、怖るべからざるや、以つて見るべきのみ。



石斛(セッコク)
=ラン科
伊豆諸島神津島に自生する。
【基原】ラン科の植物、金釵(きんさ)石斛(和名:コウキセッコク)、または多種類の同属植物。
【原植物】
1コウキセッコク
2長爪石斛
3鉄皮石斛
4セッコク・・・銅皮石斛、細黄草とも。鉄皮石斛と非常によく似ている。
5ケドリセッコク
6鈎状石斛
7シロバナドウヒセッコク
8細葉石斛
9羅河石斛・・・小黄草とも。
10美花石斛
11小美石斛

【薬材】品種や加工方法の違いで、通常、金釵石斛、黄草石斛、小黄草石斛、耳環石斛、鮮石斛など数種に分かれる。
   [薬性歌]“石斛味甘劇郤驚悸 冷閉虚損壮骨餌”
   “味甘、驚を却り、志を定め、骨を壮にし、虚を補い、善く冷閉を駆る”
  【効能・効果】
    ○腰痛脚弱に。
       「煮・末服。」
     ○骨中の久冷と虚損を治す。
       「丸・煎服。」
     ○脚膝の疼痛・冷弱。」
       「煎・丸服。」
     ○五臓の虚労と痩せを治す。
       「酒に漬けて食べたり、又煎・丸服。」
  【修治】
     根を去り(酒洗)。《万病回春》
【配合処方】
「石斛散」《聖済総録》
「石斛夜光丸」《原機啓微》
天門冬2両、人参2両、茯苓2両、五味子半両、菟絲子7銭、菊花7銭、麦門冬1両、熟地黄1両、杏仁7銭半、山薬7銭、枸杞7銭、牛膝7銭半、生地黄1両、藜子5銭、石斛5銭、肉蓉5銭、川5銭、炙甘草5銭、枳殻5銭、青子5銭、防風5銭、黄連5銭、草決明8銭、烏犀角半両、羚羊角半両を作末し、蜜で梧桐子大の丸剤にする。
1回30~50丸、温酒と塩湯で服用。
○神水寛大浙散、昏如霧露中行、漸賭空中有黒花、漸賭物成二体、久則光不収、内障神水痰緑色、痰白色のものの治療


 石首魚
   ○胃の保健に
     「常食する」
   ○石淋を治す。
     「頭中骨を火作末して、空腹時に2銭を水で混ぜて服用。」


 石菖蒲
   ○心臓の弁を開き、健忘を治し、智慧をつける。
     「菖蒲と遠志を等分に細末にし、1日3回、1銭づつ酒水で服用。
長く続けると耳目が聡明になる。
   ○失音を治す。
     「煎じ・末服どちらでも良い。」
   ○心孔を開いて心智を補い、聡明にする。
     「粉末・煮ても良い。」
   ○腹中の諸虫を殺す。
     「煎じ・末・丸服。」
   ○目に何か入って痛むとき。
     「菖蒲を柔らかくよって、左目に入ってら右の鼻の中に入れる。」

 石胆=胆礬


 石炭
■低品位を改良
「褐炭と呼ばれる低品位の石炭を効率よく燃やす新技術をケー・イーエムが開発した。水分の多い褐炭をすりつぶして液状化し、加熱して蒸発させ、燃料として利用する。燃料費は高品位の歴青炭を使用する場合に比べ3割以上削減できる。
まず、混練機を使って褐炭をするつぶし、排出された水分と石炭が混ざった粘性の高い液体(スラリー)を作る。この状態は保存がしやすく輸送もできる。次に、余熱器を用いて250℃~350℃ほどの熱を加える。スラリーから水分を蒸発させ、微粉炭と水蒸気が混じり合った状態にする。そうすると、燃料として使用可能になる。
褐炭は炭化の程度の低い暗褐色の石炭。埋蔵量は豊富で安価だが、水分を多く含み燃やしにくいため、通常は燃料として使われていない。」2008/1/15産業
■亜歴青炭
「石炭には複数の種類があり、日本岡旅行発電所や工場で使用量が多いのは無煙炭や歴青炭など発熱量が大きい高品位炭だ。
品質は劣るが価格が安く埋蔵量も多い「亜歴青炭」に注目
石炭の価格は炭素含有量が多いほど高い
「無煙炭」90%以上
「歴青炭」83~90%
「亜歴青炭」78~83%


 石楠葉=石南葉
     <1>筋骨を治す。
     <2>皮膚の風痒を治す。
     <3>腎陰を強くする。
     <4>脚弱を治す。

 石蜜(せきみつ)
   =「白砂糖」
【薬性歌】
     石蜜、甘平。薬に入れて煉熟す。気を益し、中を補い、燥を潤し、毒を解す《万     病回春》


 石竜子
   ○五淋を治し、石淋を降ろす。」
     「1枚を火で炙って作末し、空腹時に吸いで混ぜて飲む。」

 石榴花=ザクロの花
   ○金瘡による出血が止まらないとき。
     「石榴花に灰を混ぜて搗いて末にし貼るとすぐ治る。」


 石榴皮(せきりゅうひ) 
       石榴幹皮gRANATI CORTEX
石榴根皮gRANATI RADICIS CORTEX
  【基原】イラン、インド地方原産。各地に栽培される落葉高木、ザクロ科ザクロ      の樹皮及び根皮。
     ★原名:安石榴《名医別録》
  【薬性歌】“石榴酸温痢崩帯 制殺三蠱過損肺”
         痢疾・崩漏・帯下に応用。
         三虫を殺し、咽喉の燥渇を治す。
         多用すれば肺・歯牙を損傷する。
   ○赤白痢を治す。
     「酸石榴殻を焼いて末にし、米飲で2銭飲む。」
石榴=ザクロ

 石榴殻
   ○渋腸し止泄に効く。
     「殻を煎じ・末服」


 石蓮子(せきれんし)
  【処方名】:[蓮子][石蓮子][蓮実][甜石蓮]   
【基原】スイレン科(Nymphaeceae)ハス Nelumbo nucifera gaertnerの成熟果実を      乾燥しやもの(=「石蓮子」or「蓮実」)。
      殻をはぎ取った種子(=「蓮肉」)
     ★《神農本草経》:「藕実」で収載。
  【性味】「石蓮子」:味は苦、性は寒。
      「蓮肉」:味は甘、性は平。
      「蓮子肉」:味は苦、性は寒。
  【帰経】肝・腎・心経。
  【効能・効果】
     ◎清心、除煩する
       <1>噤口痢。



 浙貝母(せつばいも)
  【処方名】:[浙貝母][浙母][浙貝][象貝母][象貝]
  【基原】ユリ科Liliaceae浙貝母Fritillaria thunbergii Miq.(アミガサユリ)の鱗茎。
       (参照→貝母)
  【性味】味は苦、性は寒。 寒瀉潤降散
  【帰経】肺・小腸・胃・肝経。
  【分類】清熱化痰薬。
  【効能・効果】
     ◎開泄肺気、清熱散結。
     ◎清熱・潤肺・化痰・止咳の効能
       <1>痰熱の咳嗽
       <2>胸部苦悶
       <3>粘痰
       <4>瘰癧
       <5>瘡瘍腫毒
     ◎象貝は化痰止咳、肺気をのびやかにし、欝結を整え、毒を解す。
       <1>咳嗽痰血
       <2>癰疽瘰癧
【成分】
<1>peimine
peiminine
<2>アルカロイド
   peimisine
  peimiphine
peimidine
peimitidine
<3>propeimine
  【薬理作用】
     <1>鎮咳作用
        イ)気管支の平滑筋を拡張させる。

     <2>アトロピン様作用
        イ)気管支平滑筋を低濃度で弛緩する。
        ロ)瞳孔を散大する。
        ハ)腸蠕動運動を促進する。
     <3>降圧作用
     <4>子宮を興奮させる(ラット)。
  【薬能】
    《中薬大辞典》
       “熱を清し、痰を化し、結を散じ、毒を解す”
       “風熱咳嗽、肺癰喉痺、瘰癧、瘡傷腫毒を治す”
  【薬対】
    『浙貝母+陳皮』




 川烏
  【薬性歌】“川烏大熱捜骨風 湿痺寒疼破積功”
     “大熱、風に捜(ハタラ)き、骨に入る。湿痺寒疼、積を破る物なり”
     川烏、大熱。風の骨に入るを捜り、湿痺寒疼に。積を破るの物なり。《万病回     春》
  【配合処方】
    烏頭湯    






 川芎(せんきゅう)
【処方名】:[川芎][]
【基原】中国原産で、日本でも栽培される多年草、セリ科センキュウの根茎。
 (根を除き、湯通しして乾燥する)
セリ科Umbelliferae 川芎 Ligusticum wallichii French.の根茎。
★「」が本名であるが、四川省産品が品質が良いところから、「川芎」と称するようになった。
★魚釣りのエサに川芎を混ぜると良く釣れる。
★松の木が枯れそうになった時の起死回生の薬。
【性味】味は辛、性は温。温補潤升散
【帰経】肝・胆・心包経。 《素問薬注》
“川芎。これ肝経を通ずるの薬なり”
【分類】活血化瘀薬
【薬性歌】“川芎性温止頭疼 養新生血開鬱升”
“味温、能く頭疼を止め、新生血を養い、鬱を開き上行す”
【効能・効果】

(活血・調経・鎮痛・鎮痙・風・止痛)
◎活血行気、風止痛
<1>月経不調
<2>頭痛
<3>胸脇脹痛
<4>痺痛拘攣
<5>癰疽
◎補血、強壮、鎮静、鎮痛剤。
◎貧血性の血、冷え性に。
◎産後の後陣痛に
 「赤砂糖で服用」=「独聖散」
◎吐・衂・便・尿一切の失血を治す。
 「煎じても。散薬でもよい。」
◎崩漏を治す。
  「煎じ・末服」
◎血崩を治す。
 「1両を切って酒5盃に煎じて1杯になると滓を去り、生地黄汁1杯を入れ2回煎じて3回に分けて服用。」
◎風邪のために頭痛。
       「煎・末服。」
◎鼻水に多い症。
       「煎・末服。」
◎卑湿な風気を除去する。
  

【成分】
    アルギニン:[0.8%]
  

【薬理作用】
<1>鎮痙作用
<2>鎮痛作用
<3>降圧作用
<4>冠状動脈の血流量を増加する。
<5>下肢の血流量を増加する。
<6>抗菌作用
<7>抗真菌作用
<8>ビタミン欠乏症に対する拮抗作用
  

【薬能】
    《神農本草経》
      “中風脳に入りて頭痛し、寒痺によりて筋攣緩急し、金瘡し、婦人の血閉し       て子無きを主る”
    《薬性提要》
      “風湿脳に入り、頭疼寒痺を治す。血を補い、燥を潤す”
    《古方薬品考》
      “その気味辛温にして、芳烈也。故に飢え、頭脳に達し、下、血を破り、       気血を順らすの能有り。以て頭痛、腹中痛、経閉、諸々の瘡毒を療す”
      “上達、を破り、血を順らす”
    《古方薬議》
      “味辛温、頭痛、金瘡、血閉、心腹の堅痛、半身不随、鼻洪及び溺血を主ど       り、膿を排し、気を行らし、欝を開く”
      “血分に走る”
    《李杲》
      “頭痛には必ず川を用い、それでも癒えぬときは、各引経の薬を加える。       それには、太陽には活、陽明には白、少陽には柴胡、太陰には蒼朮、       厥陰には呉茱萸、少陰には細辛を加える”
    《中薬大辞典》
      “気を行らし、鬱を開き、風をり湿を燥し、活血止痛す”
      “冷風による頭痛旋暈、胸痺腹疼、寒痺筋攣、閉経、難産、産後の癰疽塊痛、       疽、瘡を治す”
  【薬対】
    『川+延胡索』
『川+黄』=鎮静作用。血液循環不全に伴う神経不安、のぼせ、不眠、神経衰弱に。奔豚湯。
    『川+菊花』
    『川+赤芍』
    『川+山子』
    『川+大黄』=「黄円」《楊氏家蔵方》
    『川+天麻』=「天麻丸」
    『川+当帰』=「芎帰湯」
         理血作用。血液循環不全による月経不順、生理痛、不妊症に。            当帰芍薬散。
    『川+白』
    『川+防風』=鎮痛作用。血液循環不全を伴う頭痛、腰痛、四肢痛、しびれに。            疎経活血湯。
  【配合処方】
     温経湯
     帰膠湯
     酸棗仁湯
続命湯
当帰芍薬散
  【注意】
     <1>単服に宜しからず。久服すれば人をして暴亡せしむ。《万病回春》


 川骨
川骨は血分を和し
    ◎本邦血分の薬、多く川骨を主とする者亦此の意なり。


 川椒
    [薬性歌]“川椒辛熱目可 邪蠱冷温不猛”   (=ヘイ,明らか)
        辛熱、邪をり、冷を逐い、目を明らかにし、虫を殺すこと温にして猛        からず。《万病回春》
     ○諸虫を殺す。
       「煎・丸服。」
     ○癈を治す。
       「紅椒2分、苦練根1分を作末し丸・煎服。」
     ○歯痛を治す。
       「醋と煎じてうがいする。」
     ○心腹の冷痛に。
       「酒で煎じて飲む。」
     ○冷腹痛。
       「49粒を水に漬けて一晩おいて空腹時に呑み下す。」
     ○骨節の寒湿を治す。痺痛を治す。
       「煮・丸服。」
     ○乾湿脚気。
       「川椒の入った布袋を、弱火で温め素足で踏む。」
     ○腎気痛に。
       「煎服。」
  【配合処方】
     烏梅丸
     王不留行散


 川貝母(せんばいも)
  【処方名】:[川貝母][川貝]
  【基原】ユリ科Liliaceae川貝母Fritillaria cirrhosa D.Donの鱗茎。
【性味】味は苦甘、性は微寒。
  【帰経】心・肺経。
  【分類】清熱化痰薬。
  【効能・効果】     
     ◎肺を潤し欝を解し痰する。(潤燥化痰)
      <1>咳嗽痰血
      <2>虚労煩熱
     ◎急性上気道炎
  【成分】
    fritimine
lupeimine
belilupeimine
chinpeimine
sonpeimine
  【薬理作用】
     <1>鎮咳痰作用
     <2>降圧作用
     <3>子宮興奮
  【薬能】
      “食欲不振・多痰に対し、解欝化痰するには川貝母が最上の妙薬”
    《中薬大辞典》
      “肺を潤し、結を散じ、嗽を止め、痰を化す”
      “虚労の咳嗽、吐痰、喀血、心胸欝結、肺痿、瘤、瘰癧、喉痺、乳癰を治       す”
  【薬能】
    『川貝母+桔梗』
  【配合処方】
    蛇胆川貝末
    清燥救肺湯加減




 川楝子
   ○疝気で大小便が不通のとき。
     「川楝子肉49箇、巴豆肉49箇を炒って黄色になったら、巴豆は捨て、作末し      て毎回2銭を温酒で服用。」

 千金子=続膸子
   ○大小腸を良くする。
     「煎じ・丸剤。作末して1~2銭を調飲。」

 仙鶴草
    参照→アグリモニー


 仙人殻
   ○ヒユ科の雑穀。原産地アメリカ大陸で、インディアンの自給作物といわれる。農    薬なしでも、不安定な気候や痩せた土地でも栽培出来る。
    ゴマより小粒な実と葉は食用。:餅、パン、うどん、せんべいの原料
    茎は飼料に利用。

   
 仙茅
    [薬性歌]“仙茅味辛腰足痺 虚損労傷陽道起”

 仙霊脾=淫羊
   ○中風の半身不随を治す。
     「1斤を切って袋に入れ、酒2斗の中に入れ、長く置いてから飲むのだが、い      つも酒気があるようにするのが良い。」
   ○虚労の冷気を治し、腎を補い気力を養う。
     「酒に混ぜて飲む。」
   ○筋骨のしびれ。
     「煎服。」
   ○四肢の不仁に。
     「煎服・(酒浸)服用。」
   ○陰痿の主治薬。
     「1斤を取って(酒浸)して服用。又は作丸して常服する。」


 仙糧=「山帰来」のこと。


 全蝎
    <サソリの乾燥品>
    [薬性歌]“全蝎味辛却風痰 口眼斜癇舘戡”  戡=(カン,かつ)   
      “味辛、風痰の毒を却く。口眼斜、風癇、発に”《万病回春》
  【効能・効果】 
       1.筋リウマチ
        2.腰痛
        3.ジンマシン
       諸風痰掉眩・口眼斜・小児の驚癇・搦に用いる。
       掉=(トウ,ふるう)


 前胡(ぜんこ)
  【基原】山野に自生する多年草。セリ科ノダケの根。
      セリ科Umbeliferae 白花前胡Peucedanum proeruptorum Dunn.の根。
     軟なる者佳なり《万病回春》 
  【性味】味は辛、性は微寒、無毒。 寒瀉潤降散
  【帰経】肺経。
  【分類】清熱化痰薬
  【薬性歌】“前胡微寒寧嗽痰 寒熱頭痛痞可堪”
     “微寒、嗽を寧(やす)くし、痰を消し、寒熱頭痛、痞悶能く安んず”《万病回      春》
【効能・効果】(鎮咳・痰・解熱)
       <1>一切の労を治し
       <2>一切の気を下す。
       <3>痰が胸脇につまったのと
       <4>心腸の痞と結気を治す。
     ◎降熱、痰、風熱を散ず。
       <1>風熱咳嗽
       <2>痰熱喘満
     ◎熱痰を治す。
       「3銭を水煎し服用。」
  【修治】
     蘆を去る《万病回春》
  【薬理作用】
     <1>痰作用
     <2>冠状動脈の血流量を増加させる。
       しかも、心拍数・心筋収縮力には影響しない。
  【薬対】
    『前胡+桔梗』
    『前胡+桑白皮』
    『前胡+白前』
  【配合処方】
    感冒熱咳方
    前胡散



















 鮮地黄
【異名】生地黄《神農本草経集注》
鮮生地《本草便読》
【基原】ゴマノハグサ科の植物、地黄の新鮮な根茎。
【性味】1.甘苦、寒《中薬大辞典》
2大寒《名医別録》
3甘、平、無毒《薬性論》
4.甘苦、微寒、無毒《本草再新》
【帰経】
1.心、腎の2経に入る《本草通玄》
2.足の少陰および足の太陰に入る《本草新編》
3.手足の少陰、厥陰に入り、かねて足の太陰、手の太陽を行る《本経逢源》
4.心、肝、腎の経に入る《中薬大辞典》
【薬効と主治】
《名医別録》
“崩中で血が止まらないもの”
“産後に血が上がって心に迫りきわめて悶えるもの”
“身をいため胎動があり出血を見るが胎児が下りないもの”
“高い所から落ちて骨折したもの。血、留血、鼻出血、吐血を主る”
《薬性論》
“諸熱を解く。血を破る。月経の止まったのを通し利す。水道をも利す”
“搗いて胸腹部に貼れば、血が消される。”
《食療本草》
“歯痛、吐血、骨折を主る”
《医学啓源》
“血を涼める。皮膚の燥きを潤す。諸湿を去る”
《本草従新》
“小腸の火を瀉ぎだす。燥金を清める”
“諸血逆を平らかにする”
“血を消し経を通す”
“吐血、鼻出血、崩中、熱毒、痢疾、”
“腸胃に火が燃えるような感じがあるもの”
“傷寒、瘟疫、痘証、諸大熱、大渇して飲を求めるもの”
“打撲傷を治す。大小便を利す”
《中薬大辞典》
“清熱する。血を涼める。津液を生じる”
“温病による傷陰”
“大熱による煩渇”
“舌絳、神昏、斑疹、吐血、鼻出血、虚労骨蒸、咳嗽時出血、消渇、便秘、血崩を治す”





猴桃(せんこうとう)
     ○石淋を治す。
       「熟したものを取って食べる。」
     ○煩熱をなくす。
     ○熱壅と反胃を治す。
       「汁を取って姜汁に混ぜて飲む。」
     ○消渇を止める。

 穿山甲(せんざんこう)
  【処方名】:[山甲片][炙山甲][炮山甲][山甲珠][穿山甲]
  【基原】西インド、ネパール、中国四川省・南海島、台湾に産するセンザンコウ科センザン      コウの鱗甲片
     ★南米アルゼンチンでは、アルマジロは大変なご馳走です。白く軟らかい肉は      臭みもなく、豚肉に類似。甲羅はウクレレに似たチャンゴに生まれ変わる。
  【性味】味は、性は微寒。
  【帰経】肝・胃経。
  【分類】活血薬。
  【薬性歌】“穿山甲毒痔癬瘡 吹腫痛鬼魅蔵”
         (=ダイ,乳)(吹=乳腺炎)
  【効能・効果】
     ◎血を散じ、脈絡を通し、捜風排膿する。
       <1>癰腫瘰癧
       <2>乳汁下らず
       <3>風寒湿痺
     ◎鬼魅・驚啼・悲泣・悪瘡・痔瘻に応用。
     ◎五邪に驚いたり泣いて悲しんだりする症を治す。
  【修治】
    (生):外用。
    (炮):内服。
    (土炒):土と拌ぜて炒る。
  【配合処方】
     玉露散
     山甲下乳湯
     神効内托散
■中国船から
2013年、フィリピン南西部のスールー海で座礁した中国船から、大量の冷凍肉が見つかった。比沿岸警備隊が船の内部を調べたところ、400箱の中に「センザンコウ」とみられるほ乳類の肉が入っていたという。
1箱は25~30kgで、警備隊が入手経路を調べている。
センザンコウは松ぼっくりの様なウロコを持ち、アルマジロに似ている。
マレーシアと中国では絶滅危惧種に指定されている。
中国ではウロコが漢方に用いられる。
フィリピンでも生息している。



 萓草根
   ○性は涼、味は甘く無毒。
       <1>小便の赤渋
       <2>身体の煩熱
       <3>沙淋を治し
       <4>水気を下して
       <5>酒疸を治す。


 猯肉
   ○10種の水が治らず死にかかったとき。

蟾蜍(せんじょ)
  【基原】ヒキガエル(蟾蜍)の皮、あるいは内蔵を除いた全体を乾燥したもの。
     ○熱病の予防薬。
     ○狂犬に咬まれ、発狂して死にそうになったとき。
       「刺身を作って食べさせる。又、後ろ足をよく搗いて酒で調服する。」



 蟾酥(センソ)   BUFONIS VENENUM
【基原】ヒキガエル科(Bufonidae)アジアヒキガエル(シナヒキガエル) Bufo bufo gargarizans Cantor      および、ヘリグロヒキガエルの耳下腺の分泌物。
     ★《薬性論》:「蟾蜍眉脂」で収載。 
  【性味】味は甘辛、性は温、有毒。
  【帰経】心・胃経。
  【分類】外用薬
  【薬性歌】“蟾蜍気涼殺疳癖 瘡毒可解瘟疫”
  【効能・効果】
     ◎解毒、消腫、止痛
       <1>発背・癰腫・疔瘡
       <2>咽腫、歯痛
     ◎虫牙痛を治す。
       「孔中に少し入れる。」
     ◎強心、解毒、鎮痛剤
       <1>小児の五疳
       <2>悪瘡・悪腫
       <3>歯牙出血
       <4>喉痺
       <5>心臓病
  【成分】
     <1>強心性ステロイド:[bufalin][cinobufotalin][][][]
<2>水溶性インドール塩基:
         [bufotenine]---(→シビレタケ)
  【薬理作用】
     <1>強心作用
     <2>局所知覚麻痺作用
     <3>呼吸興奮作用
     <4>中枢興奮作用
     <5>抗ガン作用
     <6>抗ウイルス作用
     <7>抗炎症作用
     <8>利尿作用
     <9>胆汁分泌促進作用
     <10>膵液分泌促進作用
     <11>胃液分泌抑制作用
     <12>毛細血管透過性阻止作用
  【配合処方】
     蟾酥丸
     六神丸
   ■蟾酥は心臓の鼓動を助けるが、毒性もある。その毒を消す働きをするのが麝香だ    という。そこで富山市の県薬業連合会は、ある学者と研究を重ね、ヒツジの精巣    が麝香の代用になることを突き止めた。精巣を使った新しい六神丸を開発し、85    年に厚生省に申請した。1996.2.15《朝日新聞》より」


 蝉退(せんたい) CICADAE OERIOSTACUM
【処方名】:[蝉退][蝉脱][蝉衣]
  【基原】セミ科(Cicabibae)スジアカクマゼミ()
     ★《名医別録》:[蝉殻]で収載。 
  【性味】味は甘、性は寒。寒瀉平平散
  【帰経】肺・肝経。
  【分類】辛凉解表薬。
  【薬性歌】“蝉退甘平除風驚 並治疳熱侵晴”
     “甘平、風を消し、驚を定め、疳を殺し、熱を除き、翳を退け、睛を侵す”
  【効能・効果】(解熱・鎮痙・鎮静・透疹) (参照→セミ)
     ◎疏風熱、透疹、解痙、退翳
     ◎驚風・疳疾に応用。
     ◎目の昏による視力低下に使う。
       角膜混濁:蝉退無比散
       急性結膜炎
       角膜白斑
     ◎目が悪いときと、障を治す。
       「翅・足を去り、末・煎服。」
     ◎小児の驚癇・夜泣きを治す。
◎破傷風:五虎追風湯
     ◎タンパク尿:「蝉退紫蘇葉・益母草」
     ◎高熱:「蝉退10個、地竜3~5匹、梅干1個、ネギ1本」煎服。
  【薬理作用】
<1>抗ガン作用:500mg/‹以上で増殖を抑制する。
  【薬能】
    《薬性論》
      “小児の壮熱、驚癇を治し、渇を止める”
    《本草綱目》
      “頭風、眩暈、皮膚の風熱、痘疹のかゆきもの、破傷風、及び疔腫毒瘡、大       人の失音、小児の噤風、天弔驚哭、夜啼、陰腫を治す”
  【薬対】
    『蝉退+薄荷』
    『蝉退+胖大海』
  【配合処方】
     五虎追風湯[蝉退、製南星、天麻、全蝎、白蚕]
     消毒丸
     消風散
     蝉退無比散[蝉退、蛇退、白藜、石決明、防風、蒼朮、当帰、川、赤芍、           甘草(炙)]




 旋花根
  【効能・効果】
     ○金瘡をはじめ、切れた筋脈をつなぐ。
       「根を搗いて汁を出し、瘡のなかに垂らし、滓は瘡にくるむ。」

 旋覆花(せんぷくか)INULAE FLOS
  【基原】各地に自生する多年草。
      キク科(Compositae)オグルマInula britannica L.subsp.japonica Kitam.の頭状花序      を乾燥。
     旋覆花の全草⇒「金沸草」参照。
  【性味】味は苦辛、性は微温、小毒。
  【帰経】肺・脾・胃大腸経。
  【分類】温化寒痰薬。
  【効能・効果】
       <1>胸膈の痰唾がねっとりする。
       <2>心脇の痰による両脇の脹満。
       <3>胃を開く
       <4>嘔逆を止める。
       <5>膀胱に溜まった水をなくす。
       <6>眼を良くする。
     ◎気を降ろし、痰を消し、水を去り、堅を柔らかにする。
       <1>咳喘噫気
       <2>胸満脇痛
       <3>水腫
     ◎痰飲がたまって両脇の脹痛に。
       「水煎服。」
  【薬能】
     《古方薬議》
        “味温。結気、脇下満、驚悸を主り、水を除き、気を下し、嘔逆食を         下さざるを止め、噫気を治し、大腸を利し、血脈を通ず。”
  【配合処方】
     旋覆代赭湯