薬物<て>


ティラ Tila (ゴマ)
=「ごま油の中に薬をいれて煮ると、その生薬の成分が油中に溶け込むので、ごま油は有効成分の運搬者(サンスカーラ・グナ・カーラカ)となる。これはヨーガヴァーハといい、ごま油に薬物を加えるとその薬物の効果をより促進(強化)することを意味する」
【学名】Sesamun indicum L. (ゴマ)
【科名】Pedaliaseae ゴマ科
【英名】Sesame
◎成分
脂肪(55%)
フェノール物質
シサマル
シサミン
コリン
レシチン
ニコチン酸
カルシウム塩

◎作用
*消化促進
*記憶力増進
*若返りを促す
*視力増進

◎適応
*肥満
*子宮疾患(通経剤)
*創傷



ディル
【学名】Anethum groveolens
【英名】Dill
【和名】イノンド
【漢名】時羅(ジラ)
【分類】セリ科。1~2年草
【原産地】地中海沿岸~ロシア南部
【使用部位】地上部。
【成分】精油:
        d-カルボン
        d-リモネン
        フェランドリン
【利用】魚料理、サラダ、      
  

【効能・効果】
*食欲増進
*消化を促進
*鼓腸
*疝痛
*小児の腹痛




ティートリー teatree、 ti-tree
=「ティーツリー」コバノブラツシノキ属(Melaleuca)
【学名】Melaleuca alternifolia
【成分】(精油)
      テルピネオール
      各種のアルコール
      モノテルペン 
【効能・効果】
<1>精油は、細菌・真菌・ウイルスを抑制する能力が並外れている。
(a)抗菌作用
(b)抗真菌作用:①白癬
       ②水虫
       ③カンジダ・アルビカンス
(c)抗ウイルス作用
   ウイルス自体を攻撃する

<2>免疫系を強力に刺激する。(免疫反応を刺激する)
(a)かぜ、インフルエンザに使うと、多量の発汗を促す。
(b)腺熱のような体を衰弱させる疾患
(c)病気に罹患して回復が遅い人に有益。
(d)エイズに試験されています。
(e)手術前の患者の体力を強化する為に使用。

<3>稀釈しない精油:

①単純疱疹
②帯状疱疹
③イボ

<4>吸入:カタル
     副鼻腔炎
  

【注意】
皮膚刺激物質:敏感肌のひとには極少量を使う。

【参考】
<1>お茶(Camellia thea)と区別するためにti-tree。
<2>ティートリーは、フトモモ科のコバノブラッシノキ属の仲間。
<3>この仲間には、[クローブ][ユーカリ][ギンバイカ]があり、共通した特性は、「抗感染作用」です。

【ハーブ】
◎水虫
・ティーツリー油を外用する。絶対に口に入れてはいけません。小さじ数滴でも致死性がある。





デビルズクロー
【学名】Harpogophytum procumbens
【英名】Devil's claw
【使用部位】球根。
【成分】イリドイド配糖体:
      ハルポゴシド
       ハルパジド
      プロカムビン
    糖類
    ゴム樹脂
    β-シトストロール
  

【効能・効果】
〇関節炎:
「1958年、ドイツのイエナ大学の実験で、コーチゾンやフェニルブタゾンに匹敵する強い抗炎症作用が認められた。」
〇筋肉痛
〇利尿作用
〇血糖値を下げる

「デビルズクロー」とは何か?
学名:Harpagophytym Rocumbeans DC
和名:ライオンゴロシ

今、アメリカで人気の、アフリカ南部の「天然ハーブ」昔から先住民たちに「悪魔の爪」と呼ばれていました。抗炎症作用・鎮痛・鎮痛作用があり、関節炎やリウマチに大変有効であると、ドイツの臨床実験で報告されています。
主成分は、モノテルペン誘導体(イソノイド、グリコシド)です。
また、原産地のミナビアでは、リウマチ・腰痛・神経痛・糖尿病・半身麻痺・胃腸障害・肝臓・腎臓の病気にも使用されており、その他、血圧調整作用、老化予防・動脈硬化予防・アレルギー性疾患・更年期障害などにも役立っているそうです。
ただ唯一の欠点は人工栽培が出来ない量産には向かない為に大変貴重なで希少価値の高いハーブと言えるでしょう。


民間薬的に、リウマチや関節炎の治療に使われており、抗炎症作用や鎮痛作用が確認されています。その薬効の元が「ハーバゴサイド」というイリドイド配糖体の一つであることが突き止められています。

アフリカやヨーロッパでは250年前から人気があったハーブです。米国や日本では最近知られるようになりました。このデビルズクロー、灼熱のアフリカ.カラハリ砂漠地帯やナミビアの大草原に自生しています。その名の通り(悪魔の爪)の様な果実をつけることからデビルズクローと名がついたのです。
しかし、名前とは逆にこの根茎部分には、人参・キャベツ・ホウレン草・小麦ふすま等に含まれている「植物ステロール」が含まれています。


テラピア
■ウロコからコラーゲン
「2009年、田中順三・東京工業大学教授や多木化学、産業技術総合研究所と物質・材料研究機構、北海道大学、東京都立産業技術研究センターなどのチームは、ウロコに含まれるタンパク質のコラーゲンを壊さないでうまく取り出すことに成功した。
コラーゲンは体内では3重螺旋構造を形成しているが、抽出の時に分解して壊れてゼラチンやペプチドになりやすい。
研究チームは高温にしても分解しにくいウロコを持つ熱帯地方の淡水魚テラピアに着目。月産数十㌔㌘の抽出に成功した。
抽出したコラーゲンを水酸化アパタイトと混ぜてウサギの骨の欠損部分に入れたところ、従来に比べて半分の時間で元に回復した。」



 デルノート・フォウルズ→バイケイソウ



テン(貂)
○疝痛に
「4足を焼いて灰を酒で調服。」


デンキウナギ
メケンス川/アマゾン



テングタケモドキ

AMANITA PSEUDOPORPHYRIA
◎含有する[アリールグリシン]や[プロパルギルグリシン]はグルタミン酸脱炭酸酵素阻害作用を有し、中毒症状として動物にケイレンを引き起こす。

生体内で脱アミノ化を受け、アキソ酸となって、γ-アミノ酪酸(gABA)の生合成を阻害し脳内のGABAレベルを低下させる報告されている。
(講談社「天然の毒」p40~41)


でんすけ=あなごのメスで大きいもの。


テントウムシ
■飛べない
「2009年、名古屋大学大学院生命農学研究科の新美輝幸助教ラのグループが、羽根のないテントウムシを作り出した。飛べないため行動範囲が狭まり、アブラムシなど農作業の害虫を効率的に食べて駆除できる
羽根を作る「マスター遺伝子」の特定に成功し、RNA干渉という手法でマスター遺伝子の機能を阻害する“指令”を与えるRNA断片を幼虫に組み込んだところ、羽根のない成虫になった


デンドリティック・アゲート DENDRITINC AGATES
=「模樹めのう」。
⇒青い星紋や灰色がかった黒い星紋の入った乳白色色のアゲート。
◎(D・L・メラ)
「旅行を守ってくれる最もパワフルな宝石」。
「旅行で疲れないように、又事故から守ってくれます」。
「スーツケースや車、財布に入れておきましょう」。

テンペ
■インドネシアの納豆
「インドネシアの伝統的な食べ物、テンペ。みそや納豆と同じ大豆発酵食品として注目。
高タンパク質で食物繊維を含み、鶏肉のような食感が特徴。テンペの見た目は煮た大豆を板状に成型したもの。インドネシアでは肉や魚の代わりに食べられている庶民的な日常食だ。
煮豆にテンペ菌をまぶし、30~37℃で20~48時間発酵させるとテンペになる。インドネシアの納豆と言われるゆえんだが、、正確には違う。納豆菌が細菌なのに対し、テンペ菌はカビ。「麹菌で発酵するミソに近い」(明治大学農学部の加藤英八郎講師)。
多くの大豆食品と同様、血中コレステロールや血圧を下げる作用があるが、高タンパク質で、食物繊維やミネラルが豊富。インドネシアのテンペは血栓溶解作用もあるとされるが、日本で流通しているものは菌の種類が少ないなど条件が異なるため、効果は期待しにくいという。
ただし、日本で市販されているテンペにも利点はある。「ミソに比べて、イソフラボンが数倍、吸収されやすい形で摂取できる」(倉敷芸術科学大学の須見洋行教授)からだ。
独特な強いニオイを放つ納豆は生で食べるのが一般的だが、テンペはニオイが少なく、味も薄いため、和洋中を問わず料理に応用しやすい。テンペをカットし、市販の唐揚げ粉をつけて揚げると、鶏の唐揚げのようだ。テンペ自体に脂が無いので冷めてもギトギトしない。」2005.1.8《日本経済新聞》



葶藶子
【基原】アブラナ科イヌナズナの種子
       ヒメグンバイナズナ
葶藶、甜苦2種あり。しかして甜(あま)きものは用ふるに中(あた)らず。本邦未だ苦葶藶を出さず、或いは曰く、関以東にまま之ありと。
○性は寒、味は辛苦、無毒。
  

【薬性歌】苦辛。水を利し、腫を消す、痰欬、癥瘕に。喘肺癰を治す。《万病回春》
  

【効能・効果】
       <1>肺癰の上気。
       <2>咳嗽を治す。
       <3>喘促を鎮める。
       <4>胸中の痰飲
       <5>皮間に溜まる水。
       <6>面上の浮腫を治す。
       <7>小便の通りを良くする。
○肺を瀉し、水を去り、腫を消し、喘を安んず。
<1>水気喘咳
<2>全身及び面目の浮腫
<3>肺癰・・・

○胸中の痰飲を除去する。
   「煎じても散剤でも」
○肺壅と喘息を治す。
   「種子(炒)5銭・大棗5枚を煎服。」
○肺気が上がって気が喘促し、又は顔が腫れる者を治す。
「種子を取って黄色くなるまで炒って作末し、2銭を棗湯で調下する。」
○面と手足の虚腫と、水気・喘急を治す。
  

◎苦寒、肺中の気閉を泄す。故に喘して臥するを得ざる者及び息するを得ざる者に用いる《勿誤薬室方函口訣》
◎葶藶は苦味のものを用いる。《勿誤薬室方函口訣》
【薬能】
《薬徴》
“葶藶、水病を主治するなり。旁ら肺癰・結胸を治す”
《重校薬徴》
“水を通利するを主る。”
“淮南子繆称訓に曰く、葶藶は脹を癒すと、為則按ずるに脹は是れ水病なり”「大戟去水、葶藶愈張、用之不節、乃反為病」
○葶藶大棗湯証=肺癰・胸満脹、一身面目浮腫。
以上一方、葶藶搗きて丸とし、弾丸大の如くす。
○大陥胸丸証=結胸。(半升)
○已椒藶黄丸証=腸間水氣あり。



鉄(生鉄)
鉄に、はがね+硼砂→熱して→叩くと刃ができる
【性】微寒
【効能・効果】
○癲疾を治し、心を鎮め、癬と悪瘡・脱肛を治す。

■たたら製鉄
「金属の表面工学を専門とする私が、鉄の歴史を本格的に始めて約6年になる。新たな事実に次々遭遇し、長年つきあってきたはずの鉄をいかに知らなかった、改めて思い知らされた。
なかでも、江戸時代初期に、日本の鉄が東南アジアに輸出され、価格だけでなくその品質までも西欧人から高く評価されていた、という事実に出くわした時には、日本の鉄に対して抱いていた今までの固定観念を覆される思いがした。
大学の授業に歴史を繰り込んだら、学生がもっと興味を持って勉強をするのではないか?。そんなことを考えていた時に、私が所属する日本鉄鋼協会の社会鉄鋼工学部会で、鉄の歴史を主テーマとした新しいフォーラムを創設する話が持ち上がった。
日本古来の製鉄法に『たたら製鉄』がある。砂鉄を原料に、木炭を使って酸化した砂鉄から酸素を取り去り鉄を得る。粘りがあって強靱。農具や日本刀の素材として欠かせない鉄だ。が、地方によっては技法、砂鉄の種類などに違いがあり全体像はよく分かっていない。フォーラムでは、その起源から現代まで約2000年に及ぶ歴史を明らかにすることを目標にして1996年旗揚げされた。
私は幹事として活動を手伝うことになった、しかし歴史研究は専門外。何とか追いつける切り口はないものか、と考えて資料を探索するうちに、オランダの文献に出会った。
オランダ語辞典を買い込み、たどたどしく拾い読みした。まるで学生に戻った気分だった。私の関心を最も強く引きつけたのは『日本商館文書』と称する一群の文書だった。そこには、オランダが日本の鉄を買い付けていた事実が記されていた。
江戸時代、日本産の銀や銅がアジアなどに輸出され、人気を集めたのは良く知られている。が、鉄も同様に高い評価を受けていたとは・・・。私は新たな“鉱脈”の発見に喜んだ。
日本商館文書の中には平戸オランダ商館が作成した商業帳簿「仕訳帳」や積み荷明細の「船荷送り状」がある。これらには、どんな物品をどこへ、どれくらい出荷したか、事細かく記されている。商館文書については加藤栄一氏らの研究があるが、私は東大史料編纂所に通い、鉄製品と思われる項目を古い日付から順に拾い出していった。
最も古い記録は1615年3月6日付けのパタニ商館宛送り状の写本である。パタニはタイで初めて外国貿易のために解放された港で、積み荷棹形鉄一千斤(1斤=600g)だった。
また翌年2月には、エンクハイゼンという船が棹形鉄のほかに鋼材・包丁などを積み込み、ジャワ西部島のバンテンに向かったとの記述がある。棹形鉄が9トン余り、包丁は99500丁に及んだ。この時にはもう1にも大量の鉄が積み込まれ、スキ・クワ・オノに混じって19トン余りのクギが輸出されている。
調べていくと、年間10前後日本に来航したオランダ船の大半が、何らかの形で鉄を積んで帰っていたことが判明した。それが本格化したのは1620年代になってからだった。輸出のピークは1637年。98.8トンに達した。
オランダによって東南アジアに運ばれた日本の鉄の評判は高く、イギリス商館の英国人は本国の鉄と比べても優良で価格も安いと評価した。海難事故で買い付けた鉄が失われた時、オランダ東インド総督は「鉄の損失に閉口している、同量を補給せよ」と日本商館に命じている。
が、それほど評価された日本の鉄の輸出も、1640年代前半を最後にとぎれてしまう。幕府は41年に平戸オランダ商館を長崎・出島に移転させ、鎖国体制が一応の完成をみる」(寺島慶一・千葉工業大学教授)2002.11.14《日本経済新聞》
■まちおこし
「2010年、島根県雲南市の第三セクターで食品メーカーの吉田ふるさと村は新規事業として「たたら体験ツアー」を実施。
■微粒子でDNA損傷
「スウェーデンのカロリンスカ研究所は、空中を浮遊するアスファルトや鉄などの微粒子を吸い込んだときに、体内の細胞にあるDNAが損傷されて様々な病気を引き起こしているとする調査結果をまとめた。
電車がレールを走る際に発生する鉄微粒子は、体内に吸い込まれると活性酸素を発生させDNA(デオキシリボ核酸)を損傷する。
また自動シャン道路走行の摩擦で発生するアスファルト微粒子も、過剰な炎症反応を引き起こすという。肺の培養細胞実験で、こうした空気中の微粒子が通常のけむりなどと比べて有害であることを確認した」
■鉄鉱石
「鉄は、世界各地にある縞状鉄鉱床と呼ばれる地層から産出する鉄鉱石から作られてきた。だが、その地層がどのようにしてできたのかがナゾの1つ。
鉄の埋蔵量は約2000億㌧とみられている。
北米やオーストラリアには厚さ数百㍍にも達する鉄鋼床があるが、その誕生には、地球史上の一大イベントにかかわるというのが、地質学の定説。
定説
地球が生まれたのは約46億年前。中井間、地球の大気は窒素と二酸化炭素ばかりで、酸素は存在しなかった。その間、海水には大量の照井音が溶け込んでいった。
25億年前に、二酸化炭素を食べて太陽エネルギーを利用し酸素を作り出す微生物が進化して大繁殖を始めた。その結果、地球に大量の酸素が生じた。
酸素の発生をキッカケに酸素呼吸をする生物が多種多様に出現。同時に海の中では、鉄イオンが酸素と結合し水に溶けない酸化鉄ができた。この酸化鉄が大量に海底につもり、鉄鋼床ができたと考えられている。
以上が定説

定説だけでは説明できない
光合成微生物が登場する以前の、30億年前あたりにできた鉄鋼床が見つかっている。
酸素が無いのに、なぜ?・・・海洋研究開発機構の渋谷岳造研究員は、東京工業大学や東京大学が共同で、古い縞状鉄鋼床を調べ、矛盾を解消する進化説を提唱した。
着目したのは、海底から噴き出す高温の水(熱水)。地下のマグマで熱せられた水が出てくる噴出口は日本近海を含む世界各地の海底で見つかっている。
古代の海底にも見つかっている。
ただ、今と違って“強いアルカリだった”と渋谷さんはみている。もしそうなら、鉄分を含んだ海水にアルカリ性の熱水が噴き出す場所で酸化鉄ができ沈殿する化学反応が起きてもおしくはない。20104/25




鉄砂
=鉄の鑢屑なり。 (鑢=リョ、やすり)
【薬能】
《薬性提要》
“辛、平にして重墜。心を鎮め、肝を平らげ、驚を定め狂を療す”

 

鉄漿
=生鉄汁
○癲癇・発熱・狂走・心気乱動の症状を治す。
「生鉄を水で煮て、その水を飲む。」
○痔瘻・脱肛を治す。
「生鉄3斤を水1斗で煮て5升になったら毎日2回づつ洗う。」

 

鉄槌柄
○鬼邪と強鬼が排突して悪気をなす症を治す。

 

鉄砲虫
=カミキリムシの幼虫。
長野県では「ゴトウムシ」と呼ぶ。


 天花粉⇒「括楼根」


天竺黄
○性は寒、味は甘く、無毒。
      <1>中風の痰壅
      <2>失音不語を治す。
      <3>風熱を散らす。
      <4>小児の驚風
      <5>癇疾を治す。

天仙子
○歯痛出血を治す。
「穴につめて噛むと虫が出る。」

 天台烏薬=「烏薬」

天南星
○性は平、味は苦辛、有毒。「温瀉燥降散」

[薬性歌]“南星性熱治痰厥 破傷身強風搐発”
南星、性熱。能く風痰を治す。破傷、身強ばるに。風搐、皆安し。《万病回春》
  

【効能・効果】

(鎮痙・鎮静・袪風・袪痰・消腫)
<1>中風を治す。
<2>痰をなくす。
<3>胸膈の通りを良くする。
<4>癰腫をなくす。
<5>胎を下す。
<6>破傷風を治す。

○風痰を治す。
「生姜7片を入れ水煎服用。又は姜汁糊で丸めて服用」
○吐瀉が止まらず、四肢が冷え、人事不省に陥る症。
「作末し毎回3銭に大棗3枚を入れ煎服。」
○驚風で言葉の出ない症を治す。
  

【修治】
生姜湯に泡し透して切片とし姜汁に浸し炒る。《万病回春》



天麻(てんま)
【処方名】:[天麻][明天麻]   
【基原】中国、日本中北部の山中に自生する寄生植物、ラン科オニノヤガラの根茎。
★原名:赤箭
【性味】味は甘、性は微温。無毒。「平補燥降散」
【帰経】肝経。
【薬性歌】“天麻味辛駆頭眩 小児癇攣及癱瘓”
天麻、味辛。能く頭眩を駆り、小児の驚癇、拘攣、癱瘓に。《万病回春》
  

【効能・効果】

(鎮痙・鎮静・強壮・袪風・鎮痛)
<1>すべての風の湿痺
<2>四肢のしびれ
<3>小児の風癇驚気
<4>眩暈
<5>言語のもつれ
<6>驚悸して気を失うのを治し
<7>筋骨を強くし足腰を良くする

◎風を去り鎮痙する
<1>驚癇・抽搐
<2>頭痛眩暈
<3>風湿痺痛

◎四肢のケイレン。
  「煎服・蒸熟食・生食。」

◎すべての風痺と癱瘓不随を治す。
「その牙を定風草といい、又、赤箭ともいうが、風を吹いても動かない。切って水煎服。」
  

【薬理作用】
<1>鎮静作用
<2>鎮痛作用
<3>抗ケイレン作用
   テンカン様発作抑制作用
<4>胆汁の分泌促進。
  

【薬能】
《神農本草経》
“悪気を主り、久しく服すれば気力を益し、陰を長じ脾健する”
《名医別録》
“癰腫を消し、下肢満、疝、下血を療す”
《丹渓心法》
“すべての虚弱と眩暈には、これでないと治らない”
“天麻は鎮痙するが解熱はしない。”
《中薬大辞典》
“熄風、定驚す”
“眩暈眼黒、頭風頭痛、肢体麻木、半身不随、言語難渋、小児驚癇動風を治す”
  

【薬対】
『天麻+菊花』
『天麻+川芎』=「天麻丸」
『天麻+茺蔚子』
『天麻+釣藤鈎』
『天麻+半夏』=鎮静作用。肝虚によるめまい、耳鳴り、高血圧、動脈硬化に。「半夏白朮天麻湯」
『天麻+防風』=鎮痙作用。肝のたかぶりを抑えることで、テンカンの発作や各種の伝染性疾患による高熱時のケイレンなどに。また、湿気が原因した痺証で、四肢のしびれや運動障害に用いる。「天麻防風丸」《和剤局方》
  

【配合処方】
■沈香天麻湯
■頭風神方
■天麻釣藤飲
■半夏白朮天麻湯
■補肝散



天門冬(てんもんどう)
【処方名】:[天門冬][天冬]
【基原】暖地の海辺に自生するつる性多年草、ユリ科クサスギカズラの塊状根(紡錘形の貯蔵根)。
ユリ科Liliaceae 天門冬Asparagus cochinchinensis(Lour.)Merr.(クサスギカズラ)の塊状根。

【性味】味は甘苦、性は大寒。寒補潤降散
【帰経】肺・腎経。
【分類】補陰薬。
【薬性歌】“天門冬甘寒肺癰痿 喘嗽熱痰皆可宜”
天門、甘寒。肺痿、肺癰に。痰を消し、嗽を止め、喘熱に功あり。《万病回春》
  

【効能・効果】

(潤燥・止渇・鎮咳・滋養・強壮)
◎滋養・強壮・緩和・止渇剤。
<1>精力減退
<2>喘息
<3>糖尿病
<4>吐血
<5>乳腺ガン:

*「天門冬単味20~40g」
*「天門冬瓜蔞仁山慈姑欝金」
<6>肺結核
<7>白血病:「天門冬青黛墓頭回」
<8>疲労回復
<9>リンパ肉腫:「天門冬白花蛇舌草」

◎乳房の腫瘤。
◎採乳。
◎長く服用すれば健康になり長寿を保てる。
「根の皮を剥き、芯を除いて粉にして酒にように作る、又は生の汁を絞り、酒に1~2匙入れて服用。」
◎安魂・定魄し、驚悸・驚狂・健忘を治す。
「粉末にし酒で2銭づつ服用。」
◎天門冬酒方
「根を裂いて汁を絞り、糯米と同じ量で醸造する。」
◎肺中の陽気を助ける。
「煮ても、末・(酒浸)で服用。」
◎三尸虫・伏尸を除去する。
       「末・丸服。」
◎燥病を治す。
◎五労・七傷を補い、五臓の冷え症を治す。
「作末して酒に混ぜて食べ、又は蜜で丸めて食べる。」
◎根を熟させて皮を剥いて食べると香ばしい。凶年に食代用。

【修治】
温水に漬し。心皮を去る。《万病回春》
  

【薬理作用】
<1>鎮咳作用
<2>利尿作用
<3>通便作用
<4>強壮作用
<5>抗菌作用
  

【薬能】
《本草蒙筌》
“天門冬、麦門冬は手の太陰肺経に入るが、麦門冬は手の少陰心経を兼ねるため清心降下の作用があり、天門冬は足の少陰腎経を兼ね滋腎の作用があ”
“痰の標は脾にあり、痰の本は腎にあるといい、半夏は痰の標を治すことが出来るが、痰の本を治すことは出来ない。反対に天門冬は痰の本を治すことは可能であるが、標を治すことが出来ないので、麦門冬とも異なり、半夏とも異なる”
  

【配合処方】
〇黄蓍別甲湯
〇甘露飲
〇滋陰降火湯

★「アスパラガス」は、栽培される天門冬の近縁植物(マツバウド)の若い茎。

 

天雄(てんゆう)
○性は大熱、味は辛甘、大毒。
<1>風寒
<2>湿痺
<3>歴節痛を治す。
<4>筋骨を強くする。
<5>骨間の疼痛を除去。
<6>積聚を散らす。
<7>胎を下す。

附子に似ているが細く長い、丸・散薬に炙って皮と臍は捨てて使い、飲む薬には皮も使う。《本草》



天霊蓋(てんれいがい)
=人頭蓋骨。
【薬性歌】
天霊蓋。。伝屍、労、瘟瘧、血崩に。之を投じて立(タチドコロ)にゆ。《万病回春》



甜瓜(てんか)
[薬性歌]“甜瓜甘寒渇煩消 能利小便通三焦”
止渇・利尿し、煩熱を去り、三焦に壅塞した気を通じる。   

○三焦間の壅塞を開通させる。
「漬かったら食べる。」
○口臭。
「甜瓜子を作末し蜜で桜桃大に丸め、毎朝1丸づつ、うがいして飲み下す。」
○口瘡。
「瓜中の汁を飲む。」
○暑いときに食べると、暑気に当たらない。
○煩熱を除去する。
○黄疸が初めて発したとき。(蒂を使う。)


甜茶(てんちゃ)
【有効成分】

シクロオキシゲナーゼ:

サントリー(株)が発見した、炎症の発生に関与する酵素。
GODポリフェノール。
【臨床】鼻炎~三重大医学部の鵜飼幸太郎助教授
【効果】アレルギー性鼻炎
       花粉症
《健康産業新聞》第823号より。


鮎魚涎
⇒鮎の本義はナマズ。
○三消を治す。


 田三七⇒「三七」

田七⇒「三七」
【効能・効果】
◎止血、消腫、鎮痛、消炎
<1>打ち身、捻挫。
<2>吐血、衂血、崩漏。
<3>産後の瘀阻腹痛。
◎アトピー性皮膚炎
◎胃十二指腸潰瘍の疼痛
◎C型肝炎
◎慢性肝炎
◎肝硬変
◎血小板減少症
◎高血圧(本態性高血圧症)
◎糖尿病
◎心筋梗塞、狭心症
◎慢性関節リウマチ
◎メニエール
  

【成分】

1.有機ゲルマニウム
       イ)インターフェロンを誘起する。
       ロ)エイズウイルス増殖抑制を確認。
       ハ)無機のゲルマニウムは有毒。
2.田七ケトン:体内の酸素供給能力を高め、血栓を溶かす。
3.トリテルペン配糖体:鎮痛作用
4.ノトジンセノシドR1
5.ジンセノシドRb1              
6.三七サポニンA:C30H52O10
7.三七サポニンB:C23H33O10
8.flavon配糖体
9.アミノ酸
    

【薬理作用】
<1>止血作用
<2>強心作用
<3>冠状動脈の血流量を増加
<4>心筋の酸素消費量を減少させる。
<5>血中のリポイド及びコレステロールを減少。
<6>血圧降下作用
<7>glucocorticiod様作用:(水煎液)。
<8>抗ウイルス、抗真菌作用:(水侵液in vitro)。
<9>抗ガン作用:500mg/‹以上で増殖を抑制する。
<10>抗ストレス作用
<11>血糖値降下作用
  

【学術データ】
<1>1992年、肺ガン・皮膚ガンに対する研究結果を京都薬科大の木島孝夫薬学博士が発表。
<2>1995年に行われた「日本薬学会」で、京都薬科大の木島孝夫薬学博士が肝臓ガンや肺ガンで発表。
  

◎成分及び効能
近年国内外の専門家は、現代科学の手法を用い、田七に関して系統的、且つ奥深い研究を行った。 その結果田七の、主要な成分は、 DAMMARANE サポニンで人参サポニンと類似していることが証明された。その含有量は多く、その他フラボン、ステロールなどの化合物、揮発油、多糖体等があり、これらの成分は、身体の正常な機能の維持、栄養の供給等、虚弱を補い、身体の強壮、疲労回復、運動に対する耐久性を高めるなどの顕著な効果を有し、高齢者の体力増強、幼児、児童の正常な発育の促進等に良好な作用を有する。循環器系統に対しては、冠状動脈を拡張し血流量を増加する。毛細循環を促進し、心筋の血液、栄養素の供給を高める。心筋の酸素消費量を低減し、心機能を改善する。血圧、血清コレステロールの値を低減し、収縮状態にある脳血管を拡張し、緊張状態にある脳血管の機能を回復する。 虚血性心疾患、狭心症等に対しても千以上の臨床応用により予防的治療的効果が証明されている。 虚血性の脳血管障害、脳溢血後の後遺症、網膜血管閉塞による眼球前室出血などにも顕著な効果を有する。

◎田七の効能
*免疫力の増強・調整,
*蛋白質・核酸の合成促進
*疲労回復
*血流改善
*血栓の予防と治療
*中枢神経の鎮静・興奮
*精力増強
*神経細胞活性化
*抗糖尿病作用
*脂質合成と分解の促進
*降圧作用
*鎮静作用
*ガンの予防
*田七人参は、免疫を高め、細胞の老化原因の「活性酸素」を抑制し、血液を浄化して万病を追放する。


◎高血糖
田七人参の持つ正常化作用により正常な血糖値を保持し、血中コレステロール・中性脂肪・過酸化脂質の低下、並びに善玉コレステロールの上昇など脂質代謝の改善に極めて有効。

糖尿病による合併病の予防と改善。

◎動脈硬化
毛細血管の効力を増大させ、コレステロールの過度の沈着を改善。

◎高血圧
毛細血管を拡張させ血圧を自然に下げ、更にドロドロした血液をサラサラにして血栓ができるのを予防。

◎低血圧
強心作用が心臓の動きを活発にし、血圧を自然にあげて効果を発揮。

◎心臓病
冠状動脈の血液を増加させ、心筋の酸素消費量を減少させ、心臓の機能を高める。
心筋梗塞や狭心症の予防・治療に有効。

◎脳卒中
強力な止血・血栓の生成を抑える。既にある血栓は溶解する作用により、脳出血や脳梗塞の予防と改善に有効。

◎後遺症(手足の麻痺・頭痛・イライラ・知覚障害・言語障害)の改善。

◎肝臓病(田七人参は肝臓疾患やその予防に特に効き目があると注目されています。)

◎免疫力に対する正常化作用・抗炎症作用・肝細胞活性化作用・保護作用・脂質代謝の改善作用

◎お酒を飲む前に服用すると、アルコールの吸収を抑制し、二日酔いを防ぐ事ができます。また、多量の飲酒をした場合、翌朝服用することで肝臓の解毒作用を高めアルコールの分解を早めます。

◎ 胃潰瘍
胃への血流が改善され、胃の働きを整え、胃粘膜を丈夫にする。
鎮痛作用により、潰瘍や急性胃炎による痛みを鎮める効果がある。
体質が改善され、気力・体力が回復することにより、自然治癒力を高め潰瘍を治し再発を防ぐ。また、食欲を増進させる。

◎肥満
脂肪の代謝を促し、皮下脂肪や内臓への脂肪沈着をふせぎ、太りすぎを予防、且つ、自然な痩身効果が得られる。
自立神経に作用し、摂食中枢をコントロールして過食を自然に抑える。

◎ストレス
中枢神経に対する鎮痛作用と興奮作用により、ホルモンのバランスが整い、精神の安定効果が得られる。よって、ストレスによる病気の発生予防や、アルコール依存症・過食症・拒食症が自然に抑制され改善される。

◎婦人病(生理痛・生理不順・子宮筋腫・子宮内膜炎・卵巣膿腫等)
婦人病のほとんどは漢方で治ると言われていて田七人参はその最たるものです。
血流を改善し、ホルモンのバランスを整え、諸症状を予防・改善及び自然治癒力を促す。

◎更年期
女性ホルモンの分泌が減少し、バランスが崩れる事によって起こる諸症状のホルモンのバランスを整え、緩和、改善する作用がある。

◎肩こり・腰痛
毛細血管を拡張させ、血行を促進し体を温めて、瘀血を去り、こりをほぐし、痛みを和らげる。

◎冷え性
血流が改善され、ホルモンのバランスを整え、体が温まり、冷え性が改善される。

◎便秘
腸の働きを調整し、腸壁の宿便を取り除き、自然に便通をよくする。

◎痔
直腸・肛門部の血液循環をよくし、血の滞りを取り除き、改善される。
止血作用・鎮静作用により、痔の諸症状を軽減する。

◎花粉症・アレルギー
免疫正常化作用・抗炎症作用・抗ストレス作用による諸症状の改善。

◎リウマチ
免疫正常化作用・抗炎症作用・鎮痛作用による諸症状の緩和。

田七は、国内外にその名を知られる雲南特の薬材である。 五加科人参属の植物 で、活血、散鬱、通脈、止血、消腫、鎮痛などの効能を有する。


効能と主治(田七)
① 補血、活血、散鬱、消腫、止血、鎮痛;

②冠状動脈を拡張し、心筋の血液循環、心機能を改善する。

③血中コレステロールの低減、痩身、血圧の調整、脳の血液循環を改善する。

④疲労回復、体力増強、幼児児童の正常な発育を促進する。

⑤虚血性心疾患、狭心症、高血脂症、過度の肥満を解消し、スリムにする。

⑥脳梗塞、脳溢血の後遺症、網膜血管閉塞、眼球前室の出血、喀血、吐血、打ち身、外傷など。

 

用法と用量(田七)
①鳥の煮物の中に5㌘~7㌘を加えて食用してもよい。
②牛乳、肉汁等又は各種の飲料に加えて服用しても可。
③毎時3㌘~5㌘ぬるま湯で服用。

■血糖値を下げる
2011年、ライオンは首都大学東京の藤井宣晴教授たと共同で、田七人参に含まれる成分が血糖値を下げることを解明した。
田七人参を加工し、微量成分の「パナキサトリオール」を増やした粉末を作り、マウスのエサに混ぜて10日間摂取させた。
筋肉への糖の取り込み量が通常の2倍に増加。空腹時血糖が4割近く抑えられた。
20~50歳の男女12人で8週間実験。食後血糖値を1割程度下げられた。