薬物<ら>



ライオライト RHYOLITE
◎肉体と感情を安定させる。
◎愛情関係を長持ちさせる。
◎若返りの石。
◎体の美を甦らせる(D・L・メラ)
◎アースストーン(地表の石)なので、銀にセットするのが一番。
◎愛の絆をさらに強めます。指輪にしましょう。
◎感情面での援助石。

◎応用:

①いつも犠牲になっているという気持ち。
②情緒的ストレスを和らげる。


ライオン
<ライオン>黒いたてがみがもてる? 米科学誌に論文掲載 (毎日新聞-全文)
【ワシントン斗ケ沢秀俊】アフリカライオンのメスは、たてがみがより黒っぽいオスを好むことが米ミネソタ大の研究グループの野外調査で判明し、23日発行の米科学誌「サイエンス」に掲載された。黒いたてがみは繁殖に有利なことになる。研究グループは「たてがみの進化上の利点が解明された」としている。
同大大学院生のペイトン・ウエストさんらは、たてがみの利点を知るため、タンザニアの国立公園内のライオン生息地で実験と観察をした。
 まず、たてがみの長さや色の異なるライオンの模型を作り、オスの反応を調べた。オスはたてがみのより短い、より明るい色のライオン模型に近づき、たてがみが長く黒い模型を避けた。メスはたてがみの黒い模型に近づいた。たてがみの長さは無関係だった。
 野外観察でも、メスが群れの中で最もたてがみの黒いライオンを選んで繁殖していた。また、たてがみが黒いライオンの子供は生存率が高かった。ライオンの血液を採取して調べたところ、たてがみの黒いライオンは明るい色のたてがみのライオンよりも、男性ホルモンが多く、栄養状態が良い傾向があった。
 こうした結果から、ウエストさんらは「黒いたてがみには、他のオスを威嚇する効果がある。メスは繁殖に有利な黒いたてがみのオスを選ぶ」と結論づけた。
[毎日新聞8月23日]



ラシュナ Laśuna (オオニンニク)
【学名】Allium sativum L.
【科名】Lilliaceae ユリ科
【英名】Gaelic
【独名】Knoblauch
【中国名】Shih-Suan,Hsiao Suan,Suan
【アラビア名】Chaum

◎作用
声色・肌ツヤ・知性・視力・記憶力を高める
・滋養強壮作用
・若返り作用
・消化促進作用
・延命作用
・鎮痛作用
・造血作用
・強心作用
・毛髪・脱毛によい

◎適応
・腫瘍
・感染症
・痔核
・腹部疝痛
・慢性発熱
・食欲不振
・気管支炎
・心疾患
・尿の異常を呈する疾患
・リウマチ
・副鼻腔炎
・テンカン

◎西洋医学で
焼いたニンニク(バスマ)とハチミツを混合して外用。



ラズベリー
【学名】Rubus idaeus
【英名】Raspberry、European red raspberry
      (ヨーロッパキイチゴ)
【使用部位】葉・果実
【成分】

<1>葉:フラガリン
    タンニン
<2>果実:糖類
     クエン酸
     リンゴ酸
     ビタミンABCDE
     ペクチン
      精油
     鉄
【利用】調理用

ブランデー“フランボアズ”(フランス)
  

【効能・効果】(ラズベリー)

<1>子供の下痢:(葉の収斂作用)
<2>うがい薬
<3>母親の出産準備に:(葉のハーブティ)
①子宮筋と骨盤の筋肉を正常にする。
②妊娠中の母親に、それとなくこの浸出液の飲用を勧めたところ、筋肉の痙攣を起こさず、楽に分娩が出来た事例が多かった(B・ラッセル博士がランセットで発表)
③妊娠最後の3ヶ月に飲用する。これにより、母乳の栄養価を高め、母乳の出をよくする。
<4>貧血:(果実)
  

【参考】
<1>漢方では、中国産のキイチゴ(ゴショイチゴ R.chigii)の果実[覆盆子]を、腎機能を強化し、夜尿症を治療するのに使う。

 

■脂肪燃焼を促し吸収防ぐ
「カネボウは1日、ラズベリー(木イチゴ)の香り成分に体脂肪の燃焼促進効果や食品の脂肪分の吸収抑制効果が期待できるとする研究成果を発表した。
この香り成分はタズベリーケトン。トウガラシに含まれるカプサイシンに似た分子構造を持つ。マウスにラズベリーケトン1%を食べさせたところ、脂肪が熱に変わる過程で出来る酵素やタンパク質の量が増え、脂肪を燃焼させる働きを促進していた。
コーン油とともにラズベリーケトンをマウスに与えた実験では、腸管での油の吸収が抑えられた。血液への急激な吸収による脂肪蓄積を防ぐ効果があるという。
カネボウはラズベリーケトンにカプサイシンの約3倍の体脂肪の分解作用があることをすでに見いだしている。2002.10.2《日経産業新聞》

■香り成分
「岡山理科大学の浜田博喜教授はバラ科の植物ラズベリーの香り成分に糖を結合させて、人体に有害な活性酸素の働きを抑える物質を開発した。香り成分の『ラズベリーケトン』中の酸素と糖が結びついた構造。ラズベリーケトンを単体で摂取すると一部が胃で分解されるが、新物質は糖だけが分離する。動脈硬化やガンの原因になる活性酸素を抑える能力もケトン単体より約5倍高い。
 ラズベリーケトンは脂肪を分解して燃焼を促進する働きがあるとされる。」2003.9.1《日本経済新聞》

■内臓脂肪を減らす
「熊本県立大学環境共生学部の鈴木公教授らはラズベリー(木イチゴ)の香り成分『ラズベリーケトン』に基礎代謝を高め、体脂肪率を下げる効果があることを確認。被験者の女子学生が同成分を6週間続けて接種したところ、内臓脂肪が目立って減ったという。
生活習慣病の改善効果が期待できるとみて、肥満気味の中高年の男女を被験者に変えて実験を続ける。
インフォームドコンセプトが得られた24人の健康な女子学生に1日200mgのラズベリーケトンを6週間摂取してもらい、測定した。平均して基礎代謝率は9.8%高まり、体重は約700g減少した。体脂肪率は約1ポイント下がった。ウエストは約1.5cm細くなったが、ヒップに変化は無かった」2004.5.18《日経産業新聞》



ラッキョウ
【学名】Allium bakeri
【分類】ユリ科、多年草
【原産地】中国、ヒマラヤ   

■味噌汁の具にもなる
「やや大粒のラッキョウを一度塩圧し、土用の好天の日を見計らって引き上げ、1日中太陽に当ててから漬け汁(酢6対醤油4の割合で混ぜ、一度煮立ててから冷まし、砂糖を好みの味まで加える)に漬け込んだ。
トウガラシを丸のまま何本か加えることも忘れずにして、3ヶ月以上たったので、つい先日、漬け込んでおいた器を開封して賞味してみた。
おいしかった。さすがにオレは漬け物大魔人だ、なんてうぬぼれたりして、パリパリとあっという間に数十個は食ってしまった。惚れ惚れするほどに美しく光沢のあるべっこう色、噛むとカリッとする快い音、熟した酢醤油の酸味と濃味に、溶けだしてきたラッキョウの甘みと旨味。食指はどうにも止まらない。
ラッキョウの酢漬けはライスカレーの添え物として、つとに有名だが、このように酢醤油で漬けたものも実にオツな味わいがある。みじんに刻んで焼き飯に入れたり、野菜サラダに上からまいたりすると。味のアクセントの役割は充分に果たしてくれるから重宝だ。漬け汁は決して捨てずに、ニンニクを丸ごと入れておくと、今度はニンニク漬けとなって、肉料理の添え物としてうれしいものになる。
昔から食用の他に薬としても用いられ、口臭を消す、すりつぶして漬けると血止めになる。虫さされに効く、ハチミツとすり混ぜて塗るとヤケドの薬になる。煮て食べると下痢止めになるなどとして使われてきた。
そのラッキョウがこんなにおいしいものだったかと、つくづく見直したのは、 大粒のものがたくさん手に入った時、食べ方に困って思い切って味噌汁の具にした時のことである。少し濃いめの味噌汁にしたのが偶然にも幸いして、ラッキョウ特有の辛さが正反対の、誠に上品な甘さに変わっていて、味噌の濃い旨味と塩味とをたちまちにして調和良く穏やかにしたのであった。実にポリポリとして、それまでの生のラッキョウとはまるで異なる一面を見せてくれたのであった。とかく食材はいくつもの顔を持っているものだという事を教えられた。(小泉武夫・東京農業大学教授)1998.12.3《日本経済新聞》
   

■大きさ3倍の花ラッキョウ
「福井県若狭湾エネルギー研究センターは、通常の3倍の大きさの花ラッキョウや変わった形の花弁を持つ菊など新しい植物の育種に成功した。これまであまり品種改良に使われていないイオンビームという放射線を利用して実現した。
若狭湾エネ研は水素原子などをイオン化して加速したイオンビームを使って植物に突然変異を起こさせた。これにより遠い品種間の植物でも交配できるようになった。
育種に取り組んだ植物は花ラッキョウ・菊・水仙・ソバ・ユリ・梅の6腫。いずれも福井県にかかわりの深い植物を選んだ。
花ラッキョウはネギと交雑して大型化し、種子を得ることも成功した。ソバはコメなどと違って自分自身の花粉では授粉せず結実する確率が低い弱点だ が、自分の花粉も授粉できるソバを得ることが出来た。
品種改良ではこれまで放射線としてX線やガンマ線を使うことが多かった。イオンビームに注目した点について垣花秀武理事長は「X線などは生物が長い進化のなかで宇宙線として浴び続けてきた。これに対し、イオンビームは生物にとって未体験であり、突然変異の確率が高いと考えた」と話す。
1999.4.27《日経産業新聞》



ラット
■遺伝子変異
「芹川忠夫・京都大学教授らは、人工的に突然変異を起こしたラット(大型ネズミ)5000匹分の遺伝子を作ることに成功した。人間の病気と同様の症状を示すモデル動物のラットの作製は大切。
成果は2008年のネイチャー・ジェネティクス5月に掲載
遺伝子変異を誘発しやすい『エチルニトロソウレア』という化学物質をラットに注射し、精子のDNAに変異を起こさせた。この精子を元にラットを生育ししてDNAと精子を保存した。
保存したDNAから特定個所が変異したものだけを選び出す技術も開発。
突然変異を起こした部分にだけくっつくタンパク質を利用して、従来の1/10の費用で解析できる用になった。
実験動物として広く利用されているマウスでも突然変異作りが進んでいて、理化学研究所では8000匹分作っている。」



ラドン
■肺ガン
「米国では、肺ガンの原因のトップがタバコで85%を占める。続いてラドンが10%程度とされている。
ラドンとは放射性ガスの一種で、空気中どこでもある程度の量は存在する。公開データによると、1990年代の測定値は、日本の屋内の平均濃度は1立方㍍あたり20ベクレル。風通しの良い木造家屋はコンクリート住宅よりラドン濃度が低かった。
肺ガン患者約7000人と、年齢や性別を同じように一致させた対象グループ約7000人を対象に、過去に住んでいた場所の空気中のラドン濃度を比較した報告によると、ヨーロッパでは、住居内のラドン濃度が1立方㍍あたり100ベクレル高くなるごとに、肺ガンリスクが16%高くなった。さらに、肺ガン死亡全体の9%がラドンによるものと推定された。
75歳までに肺ガンで死亡する確率は、
タバコを吸わない人の場合・10万人当たり400人
ラドン濃度1立方㍍あたり100ベクレル・・・500人
ラドン濃度1立方㍍あたり400ベクレル・・・700人
ラドン濃度1立方㍍あたり800ベクレル・・・900人になる。
さらに、タバコを吸う人では、ラドンとの相乗効果で、肺ガン死のリスクがタバコを吸わない人の25倍になった。
ラドン濃度1立方㍍あたり100ベクレル・・・10万人当たり12000人
ラドン濃度1立方㍍あたり4000ベクレル・・・16000人
ラドン濃度1立方㍍あたり800ベクレル・・・22000人。
(津金昌一郎・国立がんセンター予防研究部長)2006.1/29《日経》





ラバンジン lavandin
【学名】Lavandula hybrida、L.intermedia  

◎真正ラベンダー(Lavandula angustifolia、L.officinalis、L.vera)が自生している地域で生育する交雑種のラベンダーです。
◎変種がいくつかありますが、すべて真正のラベンダーの花粉をスパイクラベンダー(Lavandula spica)の花に受粉させるハチによる自然の他家受粉で出来たものです。
ラベンダーよりも大きく、暗青色の花をつけ、極めて強い芳香を放ちます。
◎精油は、ダークな黄色で、強いカンファーな香り。
◎鎮静作用は、ラベンダーより弱い。




ラビッジ
(参照→「無月経」)
【学名】Levisticum officinale (Ligusticum levisticum)
【英名】Lovage、smallage
【使用部位】根・種子。
【成分】精油(約1%):フタライド
             ピネン
            フェランドレン
            テルピネン
      イソ吉草酸
      アンゲリカ酸
      クマリン
      ゴム質
      樹脂

【効能・効果】作用はアンゼリカに類似する。
<1>芳香を持つ刺激薬
<2<体を温め消化器の強壮薬
<3>温浸出液:発汗作用
<4>利尿作用---腎臓病には不可。
<5>月経の開始を促す

【注意】
<1>以下の者には不可。
       ①妊娠中
       ②腎臓病
【参考】
<1>漢方では、近縁種のキネンシス属(L.chinensis)が、生理痛に用いられる。


ラピスラズリ LAPIS LAZULI
=「瑠璃」
ラピスラズリは通称で、鉱物名は「青金石」という。英名はLazurite。何種類かが混ざった混合物、つまり岩石ではなく、れっきとした鉱石である。白い部分や金色の部分は別のもので、青い部分のみが青金石だ。その証拠の、青い部分のみの結晶体が存在する。6面体や12面体の形を取る。結晶があるということは、単体、鉱物であることの証明だ。

結晶は岩石には存在しない。


(間違いやすい)のは
アズライト(藍銅鉱)とか、似たような名前の石が多いから。特に天藍石は英名をLとrの違いだけなので、間違われやすい。
ラピスラズリといって思い浮かべるのは、金色のツブツブと白いスジが入っているものだろう。金色のツブツブは黄鉄鉱、アフガニスタン産のものは黄鉄鉱をともなう特徴を持ち、他の産地には入っていないことが多い。白い部分は方解石のこともあるし、長石のこともある。
(化学反応で生まれる鉱物)
ラピスラズリは珪酸塩鉱物(鉱物の約半分にあたる)で、スカルン中に育成する。

「スカルン」というのは、日本語では接触交代変成作用という難しい名前になる。珊瑚礁の死骸が堆積していくと、石灰岩という堆積岩ができる。これがプレートの運動によって陸地の地下に取り込まれ、ここにマグマが地下から侵入して接触すると化学反応が起こり、様々な鉱物が生まれるのだ。この変成作用がスカルンであり、スカルンでできる鉱物をスカルン鉱物と呼んでいる。石灰石がマグマの熱によって変成作用を受け、大理石に変わるというのがもっとも一般的な変化。スカルンは、石灰石に花崗岩マグマが接触するという組み合わせが多い。石灰石の主成分は炭酸カルシウム、花崗岩マグマは珪酸分、スカルンでは、両者の結びついた珪酸カルシウムを主成分とした珪灰石やざくろ石など、多くの鉱物がつくられる。
(堀秀道著「鉱物」と「宝石」を楽しむ本)

⇒硬度:[5~5.5]
別名:「ラズライト」
◎天王星と水瓶座が支配する宝石。
◎アトランティスで最初に用いられ、天王星から下に数えて8番目の惑星[金星]が出す「絶対的光の普遍的原理を含有している」とのことです。
◎人間の霊気を安定させ、
◎いろいろなチャクラ(霊的エネルギーの中枢)を開く。それは、この石を構成する、ナトリウム、アルミニウム、シリカ、硫酸といった鉱物が、原始センサーとして働いているからです。(Zolar)
◎紺碧からすみれ色、緑がかった青まで、さまざまな色の石の塊。
◎愛と優しさ、温和、貞節、純真な心を授ける。
◎瞑想するときに使う:明るい青に輝く石が良い。
◎健康のため;もっと濃い色合いの石が良い。
◎治療効果:
      眼病
      循環器系の病気
      テンカン
      皮膚病
      鬱病を治し、視力を改善。
◎霊的覚醒を起こしている際に体を強めてくれる(D・L・メラ)
◎イヤリングには向きません。
◎相性が悪い宝石
<1>青縞めのう:一方は心を休ませ、他方は心を刺激するから。
◎応用:リーダーシップの不足。
    知恵と誠実を刺激。

◎リーディング(レノーラ・ヒュイット)
「エーテル体をラピス・ラズリの波動に合わせる良い方法は、瞑想中に松果体チャクラにこの石を置く」
「治療に使う場合は、患者を扱っている際に一方の手にラピスを握りなさい。この際、あなたがその中での焦点になるまで石に注意を集め、心を想念をそれを通して人に放つのである。それが相手に届くまでにあらゆるものが清められる。」
「石を見つめるときは、心を完全に静まらせ、目を石の中へと持ってゆき、自分を中に投げ入れてみなさい。心の目であなたの体を石の中に入れるほど縮める。石であれ植物であれ、人がその波動の一部を受け、それに取り組むことのできる以前に、それと一体になる必要があるというのは秘教的真理である。」
「クンダリーニ中枢と胸腺中枢に作用を及ぼす。それはクンダリーニの火をその住処から上げるのに使うことが出来る。」
「横隔膜より上に位置させるのが良い。ネックレス、ブローチ」

◎リーディング (ジュリア・ロルッソ)
「この石はあらゆる宇宙の普遍的建設資材」
「霊的中枢を開くのに肉体、エーテル体がラピスに感応する理由は、それらの体の中にナトリウム・アルミ・珪素・イオウといった基本鉱物に感応するものがあるためである」
   

◎リーディング(ドロシー・メラ)
「各時代を通してラピスは力と知恵と愛に結びつけられ、霊能力の刺激剤として使われた」
「内なる視力を刺激し、知恵と洞察力と正しい決断力を高める助けをする」
「別の宝石と結合させてはいけない」
   

◎リーディング(遠藤昭則)
「肌を美しくする。この石からは青い霧状のパワーオーラが出ており、これが細胞を活性化する。喉に付ける」
「作用する領域は、喉、頭では耳の上と額の上、後頭部の凹んだところ」
「頭に良く作用し、神経のバランスを高める。」

■合成・・・ギルソン社
ピエール・ギルソンは宝石合成の先駆者です。彼の会社は合成エメラルド、合成オパール、合成トルコ石、そして、珊瑚やラピスラズリなどの多様な人工宝石を手がけました。アメリカのチャザムと並んで、合成宝石の歴史に名を残す天才です。
ギルソンはフランスの窯業技術の専門家で、フランスのカレーに工場を持つ高級陶磁器会社の経営者です。大学卒業後の1935年に、家業ある陶磁器会社に入社し、技術革新をもたらしました。
キャロル・チャザムの合成エメラルドに感銘を受けた彼は、その後、本業は子供たちに任せスイスに設立した研究室で宝石合成の研究をライフ・ワークとする日々を送っていました。
ギルソンは個人の力で宝石の合成を試み、製法特許を申請せずに秘密裏に宝石の製造をしていました。
ギルソンは合成宝石の熱心な伝道師です。彼は「研究室で合成される宝石は、母なる大地が創り出す宝石にとても近く、その価値を高めるもの」ですが、「合成宝石が天然石の市場への脅威となってはならない」とも思っています。
市場での誤解を避けるために「ギルソン社で生産される合成宝石が正しい販売経路をたどれるように、研究所にて生産された宝石であるという証明書付で販売する」ことを明言しています。
ギルソンは1990年代におそらく高齢のために合成宝石の製造を止めました。その技術は窯業会社を経営する家族に引き継がれることもなく、天才の一代限りの趣味の技術として宝石の歴史に名前を残すことになりました。
■フェルメール「真珠の耳飾りの少女」のブルー色(ウルトラマリンブルー)
ラピスラズリの原石を細かく作末し、そこへ亜麻仁油を加えで顔料にする。高価。


ラベンダー
【学名】Lavandula officinalis
【英名】Lavender
【使用部位】乾燥花。
【成分】◎精油(1.5%以下)
        リナリル(エーテル)
        リナロール
        ゲラニル(エーテル)
        ゲラニオール
        シネオール
        リナリルアセテート
        ラベンジュリルアセテート
        テルピネノール
        カンファー
        d-ボルネオール
        L-ピネン
        リモネン
         カリオフィレン
    ◎タンニン
    ◎クマリン類:クマリン
           アンベリフェロン
    ◎フラボノイド

【効能・効果】

あらゆる精油のなかで最も用途が広い。

<1>鎮痛作用:[ベルガモット・マージョラム・ローズマリー]
①筋肉痛を和らげる
②リウマチ
③坐骨神経痛
④関節炎 

<2>鎮静作用:                ①心でも体でも、バランスを失った状態を調和のとれた状態に回復させる。
②不安、緊張をほぐす。

<3>鎮痙作用がある:
①月経痛・過少月経に:下腹部にソフトマッサージor温湿布
②白帯下の膣洗浄:湯冷ましに1/2~1%
③出産を軽くする:下背部にマッサージ

<4>抗ウツ作用
<5>鬱血除去作用
<6>血圧降下作用
<7>殺菌作用
<8>消毒作用
<9>駆虫作用
<10>痤瘡:[ベルガモット][ネロリ]
「ラベンダーは皮膚感染を引き起こす細菌を抑制し、皮膚を緩和させ、細菌が繁殖できる皮脂の過度の分泌を抑えてバランスを回復する。ラベンダーは、健康な新しい細胞の成長を刺激します。」
<11>やけど
<12>虫さされ
<13>頭痛(神経性):浸出液
<14>咳
<15>かぜ
<16>神経痛:オイルを塗布。
  

【参考】
◎薬用に栽培されているラベンダー:
<1>コモンラベンダー(Lavandula officinalis)--最も大切。
「真正ラベンダー」(Lavandula vera)又は(L.angustifolia)とも呼ばれる。
<2>スパイクラベンダー(Lavandula spica)
 ・呼吸器系疾患に有効。

◎精油は[やけど]や傷の治癒力があると同時に、すぐれた緊張緩和薬でもある。薄めた精油を1滴ベビーバスに加えると、赤ちゃんの眠りを誘う。

■心機能改善
「ラベンダーオイルの香りをかいで心身の健健康を図るアロマテラピー(芳香療法)に、心機能を改善する効果があることが千葉大の小室一成教授らの研究で判明。2004年9/13日本心臓学会で発表。
運動した場合、心臓に酸素や栄養を送る「冠動脈」の血流量を増やす必要がある。健康な人では4倍前後に増やせるが、狭心症患者は2倍以下にとどまり、激しい運動をすると心筋梗塞で死に至る恐れがある。
研究では、健康な男性11人(平均年齢34.4歳)を対象に冠動脈の拡張させる薬剤を①30分間安静後のグループと、②ラベンダーオイルを温め香りを拡散させた部屋で30分間安静後のグループに、それぞれ投与し、運動後の状態と同じ状態にして血流量が何倍になるか測定した。
その結果
①のグループでは平均4.5倍
②のグループでは平均5.3倍に上昇。ストレスの指標となる「コルチゾール」という血中ホルモンも3割程度減少していた。




ラム
◎ラム料理に・・・臭い消しに「シナモン」 ナツメグ、パプリカ、ニンニク


ラン
■野生ランの人工繁殖
「北海道礼文島など国内にわずかしか自生していない野生ランの一種『カラフトアツモリソウ』(学名カルセオラス)を、人工的に増やして保護する試みに取り組んでいる奈良先端科学技術大学院大学の佐野治教授(分子植物学)のグループと北海道の研究者が2日までに、種子の発芽に初めて成功した。
野生ランの人工増殖は難しいとされるが、佐野教授は「種の多様性を保つためにも、増やす方法医を確立し、ぜひ花を咲かせたい」と意欲も燃やしている。
高冷地などに育つラン科の多年草。ヨーロッパから極東ロシア・北海道まで広範囲に分布するが、乱堀などで激減、国内では北海道に少数と礼文島に3株残っているだけ、という。
同島には世界でここにしかない野生ラン『レブンアトモリソウ』が種の保存の希少種指定を受け、環境省が保護。一方、カラフトアツモリソウは3株しかないため、「島外から持ち込まれたのでは?」と考える研究者もいた。
しかし、札幌市在住のアツモリソウ研究者、谷口弘一・国学院大栃木短大教授(環境教育)は昨年、イギリス・中国・極東ロシアなどからカラフトアツモリソウの葉の断片10枚を集め、佐野教授の協力で葉緑体DNAの塩基配列を比較。3株は同島に自生していた種の生き残りである可能性が高いことが分かった。」2001.2.2.《読売新聞》



ラングワート
【学名】Pulmonaria officinalis
【英名】Lungwort、begger's basket、Jerusalem cowslip、Jerusalem sage、maple lungwort
【使用部位】開花中の植物体を乾燥させたもの。

【成分】
粘液                     サポニン
アラントイン
タンニン
二酸化ケイ素:肺の弾力性を回復させ、気管支カタルを減少させる。
カリウム

無機塩類
  

【効能・効果】『肺臓草』の意味で、呼吸器疾患に用いられる。
気管支炎



 

ラン藻
■バイオプラの原料
2016年、明治大学の小山内祟専任講師らは、光合成をするラン藻にカリウムを加えると、バイオプラスチックの原料になる有機酸を多く生産することを見つけた。



雷丸
=サルノコシカケ科Polyporaceae 雷丸菌 Omphalia lapidescens Schroet.(ライガン)の菌核を乾燥したもの
⇒「竹苓」
○性は寒、味は苦、小毒。
【効能・効果】
<1>三虫を殺す。
<2>寸白虫を殺す。
<3>すべての虫毒を除去する。

○三虫・蛔虫・寸白虫を殺す。
「水侵し皮を去り焙って作末し、毎回1銭を、月の初めの五更に米飲で調服する。」

【鑑別】色の白いのがよ良く、醋に漬けて黒皮は捨てて焙って使う。《医学入門》



羅漢果(らかんか)
○疲労・風邪に乾燥させ煎服。
◎ビタミンEエキスを抽出
「研究開発型企業のビーゼットアイ(松本市、)は中国の果物「羅漢果」からトコフェロールと呼ばれるビタミンEを含んだエキスの抽出に成功、量産化には塩水港精糖が協力し、同社が製造しているオリゴ糖を混ぜ合わせて粉末状にした。1996.4.2《日経産業新聞》」

■甘味成分“テルペングリコシド配糖体”:
=砂糖の約400倍の甘さでノンカロリー。



蘿葡
○これは辛いながらも甘いので散薬に適し、その実はもっと良い。
     「炒って煎服。」
○衂・吐・咳・御・痰血を治す。
「汁を絞って塩を少し入れて飲むと良い。酒を混ぜるとさらに良い。」
○偏頭痛に
「汁を絞って鼻中に入れる。炭火に当たったとき、汁を絞って飲む。」
○喉痺で飲み下せないとき。
「汁を絞って少しづつ呑み下す。」
○食物を消化させ、大小二麦の毒を除く。
「かじって食べるのがよい。」


蘿葡子
【効能・効果】
○食積痰を吐かせる。
「子5合を炒って洗い、蜜を少し入れて温服。」
○腸満を治す。


羅摩子
⇒一名「雀瓢」ともいう。
○性は温、味は甘辛、無毒。
【効能・効果】
<1>虚労を治し
<2>補益に使う


蘿摩草
【効能・効果】
○白癜風。
「茎中の白汁を取って塗り、熱が出るまでこする。」


藍青汁
【効能・効果】
○悪虫を溶かしてしまう。
「生羅青汁1杯に雄黄・枯白礬・安息香・真降香各半銭、麝香1分を空腹時に調服。1升ぐらい飲むとよい。」


藍葉汁
【効能・効果】
○風疹・丹毒。
「飲んだり塗ったりする。」
○天行の熱狂を治す。
○疳虫と小児の壮熱疳を治す。
○金瘡による出血に。
「汁を飲む。」
○蠱毒に。
「汁を入れて飲む。」


落花生 →ピーナッツ
落花生(半立種)
■焼酎
「種類卸の千葉県酒類販売(千葉市)は2004年8/9、千葉県産の落花生を原料に使った焼酎『落花生焼酎ぼっち』(720ml\1000)を発売する。落花生と米を一緒に仕込んで蒸留し、落花生の香りと香ばしさを引き出す。キッコーマンが製造する。」



乱髪霜
⇒<頭髪の黒焼き>
【効能・効果】利尿と止血《大塚敬節》
1.子宮出血
2.黄疸
3.淋病
4.小児の疳
○一切の失血と吐・衂・便・尿・九竅の出血を治す。
「粉末にして醋湯又は井華水で2銭服用。丸剤にしてもよい。」
○五淋を治し、また転による小便の不通を治す。
 「灰末2銭を醋湯で調服する。」
○大小便の不通に効く。
「1日3回、1銭づつ温水で服用。」
○口臭で臭いとき。
「1銭を、水で空腹時に服用。」
○下疳瘡と陰頭癰に。
「先に薬水で洗い、髪灰を振りかけるが、乾いたら清油を調合して塗り、米飲で空腹時に調服する。」
○小児の熱瘡に使う。
○腎臓結核:《大塚敬節》
【常用量】3~5g/日




栗米(りつべい)
【効能・効果】
○脾によい。
 「常食するとよい。」
○大腸を充実させる。
「熬り米にし水に混ぜて食べる。」

栗米泔
  【効能・効果】
○霍乱の煩渇を治す。
       「栗米泔を2升ぐらい飲む。」
○消渇に。
       「醋っぽいのが良い。」

栗米茼
【効能・効果】
○大腸を充実させる。
「水に混ぜて食べる」


栗毛殻
【効能・効果】
     ○小児の火丹と五色丹に使う。

『利尿剤 diuretics』
◎西洋医学の利尿剤:塩とミネラル類の再吸収を妨げるかたちで働きます。すると、腎臓はこの余分な負担を尿に運びださせるために、よけいな水分を通過させるように刺激されます。
◎長期にわたって利尿剤を使うと、重要なミネラル類が失われてしまいます。
  

【芳香療法】
◎以下の精油が
      カミルレ(お茶がお勧め)
      シダーウッド
      サイプレス
      フェンエル(お茶がお勧め)
      ジュニパー
    ◎次いで
      ユーカリ
      乳香
      ゼラニウム
      ヒソップ
      サンダルウッド




⇒龍は、揚子江ワニのこと。

春秋時代は今より平均気温が5℃高く中国全土において揚子江ワニが生存していた。しかしの紀元前14世紀頃に平均気温が下がりワニは揚子江の一部に生存するようになった。漢の時代の王族たちは具体的なワニではなく象徴としての龍を利用した。
◎揚子江ワニ:
1)熱帯以外で生息出来る唯一のワニ。
2)冬眠する。古代の記述に地面を掘って、龍を取り出しその肉を食べたとされる。
3)雨がふる前には、鳴く。

【効能・効果】
○労熱と熱毒をなくす。


竜眼肉(りゅうがんにく) 

LONGANAE ARILLUS
【処方名】:[竜眼][竜眼肉][桂円][桂円肉][円眼]
【基原】台湾、中国南部、インドなどで栽培される常緑高木。
ムロクジ科(Sapindaceae)リュウガンEuphoria longana Lam.の果肉(仮種皮)を半乾燥。
<1>生の果実⇒「桂円」「竜眼」
<2>果皮⇒「竜眼殻:頭暈、耳目聡明」
<3>葉⇒「竜眼葉:感冒、疔腫、痔疾」
<4>種子⇒「竜眼核:瘡傷出血、疝気、疥癬、湿疹、瘰癧」
<5>根⇒「竜眼根:白帯、フィラリア」
<6>花⇒「竜眼花:淋病」
     

★《神農本草経》:「竜眼」で掲載。一名「益智]。
      (参照→茘枝ムロクジ科)
【性味】「仮種皮」:味は甘、性は温。温補平降収
    「根・葉」:味は微苦。性は平。
    「種子」:味は微苦渋、性は平。
【帰経】心・脾経。
【分類】補血薬。
【薬性歌】“竜眼味甘主帰脾 健忘益智宜”
【効能・効果】(滋養・強壮・補血・鎮静)
◎止血・止痛の効あり。
       <1>胃痛
       <2>火傷・切り傷の出血
       <3>疝痛
◎心脾を補い、養血、安神の効あり。
       <1>病後の体質虚弱
       <2>神経衰弱
       <3>健忘症
       <4>動悸、神経性心悸亢進症。
       <5>不眠
【薬理作用】
    <1>鎮静作用
    <2>健胃作用
    <3>滋養作用
【薬能】
《神農本草経》
“五臓の邪気、安志、厭食を主り、久しく服すれば魂魄を強くして聡明になる”
《名医別録》
“虫を除き、毒を去る”
《本草綱目》
“胃を開き、脾を益し、虚を補い、智を長ずる”
《開宝本草》
“脾に帰して、能く智を益す”
《中薬大辞典》
“心脾を益し、気血を補い、神を安ずる”
“虚労羸弱、失眠、健忘、驚悸、を治す”
  

【薬対】
『竜眼肉+酸棗仁』=鎮静作用。帰脾湯
『竜眼肉+石菖蒲』
『竜眼肉+柏子仁』
  

【配合処方】
     帰脾湯