難産に用いる漢方薬

越婢加朮湯


妊娠末期に浮腫がひどくて坐することも出来ないという婦人に、越婢加朮湯を用いたところ、2、3日で浮腫が去るとともに。分娩が始まり無事に女子が生まれた《大塚敬節》

 


五積散


難産の者には煎じて後、酢を盃に1杯加えて用いる《矢数道明》
出産予定日を過ぎて生まれない者《矢数道明》
陣痛微弱で分娩の長引く者に頓服《大塚敬節》
破水後、頓服させる。《大塚敬節》

 

 


麻黄湯


臨月、破漿後、振寒、腰痛折るるが如く分娩すること能はず、前医破血剤を与ふ。余診して曰く、脈浮数、肌熱、恐らくは外感ならんと、麻黄湯附子を与えて温覆して発汗せしむ。須臾にして腰痛やや寛にして陣疼を発す。余おもえらく産期すでに至ると、坐草せしむ。忽ち1女子を産す。《橘窓書影》
浅田宗伯は、橘窓書影で、麻黄湯加附子で難産を治した例を発表しているが、五積散・越婢加朮湯や麻黄湯にも麻黄が入っており、麻黄にエフェドリンの含有せられていることを思うとき、これらが催生の効を発揮する所以もうなづける《大塚敬節》

 

 

2017年01月29日