育児放棄・・ホルモンが関係

(プロラクチン)

2017年、マウス実験で、胎児の時に特定のホルモンを十分に受け取れなかった雌(メス)が成長して子を産んだ場合、育児放棄(ネグレクト)する傾向があったとする研究を、下川哲昭・高崎健康福祉大学教授が米科学アカデミー紀要(電子版)に報告した。


脳下垂体から分泌される「プロラクチン(PRL)」は、授乳に必要な乳腺の発達を促すホルモン。

研究チームは、ネグレクトするように遺伝子操作したマウスを妊娠させ実験した。

妊娠後期ではPRLの分泌が正常なマウスより極めて少ないことが判明。

また、PRLを出産まで投与した母マウスから生まれた子の7割以上が、授乳や子供を温める通常の育児をした。

 

 

2017年12月05日