月の引力と大地震

東日本大震災のような巨大地震は、潮の満ち引きの原因となる月の引力が強く働く時に発生しやすくなるという報告を、井出哲・東京大学教授らがまとめた。

 

月の引力によって海の水位が変わるように、地面の中の圧力にも変化が起きる。この変化は地震によって解放されるエネルギーと比べると非常に小さいが、大地震へ進展する一押しとなり得ることを示した。

研究チームは、「力が大きな日には、小さな岩石の破壊が大きな地震へと成長しやすくなるのかもしれない」という。

月の引力が地震と関係しているとの研究は過去にもあった。

 

今回は1万以上の地震データを使い、地震前からの変化を詳しくし調べた。

チームは約15日間で変化する潮の満ち引きを起こす力が、地震の前日に震源付近でどのように働いていたかを分析した。

すると、2004年のスマトラ沖地震や2011年の東日本大震災を含むマグニチュード8.2以上の巨大地震12例のうち9例は、15日間の中で特に力が強い日だった。

 

M5.5レベルの地震の場合、この力が強いときも弱いときも起きており、明確な関連は見られなかった。

2016/09/12、ネイチャー・ジオサイエンス(電子版)に発表。

 

 

2016年09月13日