【病状り】
Riehl黒皮症 (リール黒皮症)
⇒顔面特に前額・頬骨部・頬に対側性に黒褐色~黒紫色網状の色素沈着を生じる。
◎原因:
化粧品の粗悪な油脂・香料などによるアレルギー性接触皮膚炎が繰り返し起こることによる。
リーガー症候群
■緑内障の原因解明に道 「米アイオワ大学は、顔の骨異常などの症状が特徴の『リーガー症候群』の原因遺伝子を突き止めた。多くの生物で体の形の決定の関与していることが知られている遺伝子の一つで、この遺伝子に突然変異があると発症するという。5年掛かりで10家族の遺伝子を分析した結果見つけた。 リーガー症候群は子供のころに緑内障を発症する。今回の成果は成人の緑内障を解明するのにも役立つという。研究は米国立衛生研究所(NIH)支援を受けて実施した。1996.12.5《日経産業新聞》
リウマチ性疾患
(参照→「骨免疫学」「インターロイキン15」) リウマチ =関節の破壊 骨の変形→脱臼→手にある数個の関節がくっつきあって1つの関節になっっている サームグラフィーでみると、関節に熱を持っている。 関節の滑膜が増殖 犯人は免疫細胞が滑膜を異物と認識→炎症物質を含んだ水が関節にあふれる→骨が溶ける 社会から隔絶. 100人に1人の患者 ちょっとしたコツで関節の負担を和らげる ふきんを持ち替えて親指方向へビンを開けるとき・・・手首を親指側へひねる,日々の生活の中でも動作指をよく使うスリッパより室内履き. 手で握らず、腕で持つ
リュウマチ rheumatism 《ロイマチス》
⇒リウマチとは移動性の痛みを主徴とする種々の運動器疾患の総称で、侵される器官組織は筋・腱・靱帯・結合組織・血管系などの間葉系組織である。 関節痛を伴う[関節炎][痛風]と痛みが筋肉で感じられる[リウマチ][結合織炎]とに分けて弁じることも出来ます。
■3タイプ
<1>加齢で骨の痛みを伴う疾患.
①変形性関節症やひざ・脊椎の痛み ②脊椎関節症
<2>代謝性疾患
①尿酸などが過剰にたまる痛風など
<3>体の結合組織が侵される膠原病
① 慢性関節リウマチ
②全身性エリテマトーデス
◎衰弱感、疲労感、体重の減少、貧血、手足の痛み・しびれ、などの症状から始まって、しだいに発病する場合が多いが、悪寒や発熱と共に関節の痛み・腫れが急速に起こってくることもあります。 朝起きた時に、手の指やひじ・膝などがこわばり、動きが鈍くなったりして痛みだし、関節が腫れてきます。
◎種類:
①慢性関節リウマチ
②全身エリテマトーデス
③強皮症
④皮膚筋炎
⑤多発性筋炎
⑥結節性多発動脈炎
■回帰性リウマチ 「一般的にリウマチと呼ぶのは慢性関節リウマチのことです。回帰性リウマチはその一つと言えるでしょう。膝・肘などの関節や、関節の周囲に突発的に炎症が起きます。熱を持ち、赤く腫れます。関節に関節液が溜まり、局所的に激痛が走ります。皮膚に少し触れただけでも痛いとうケースもあります。炎症は一過性で、通常3日以内で治りますが、炎症は他の関節に次々移っていく移動性の症状を示すこともあります。リウマチと同じように40歳代に最も多く見られる病気ですが、10歳代の若い患者もいます。
『結晶性関節炎』と似ていることがあり、識別する必要が有ります。結晶性関節炎は、炎症を起こした部位から関節液を採取して顕微鏡で観察すると、血液中に含まれている『ピロリン酸カルシウム』や『尿酸』が結晶になっているのが見えることがあるので分かります。『痛風』や『偽痛風』などがその代表例です。
対症療法として、非ステロイド系の抗炎症剤を服用しますが、一般的には、慢性関節リウマチのように薬を飲み続ける必要は有りません。又、栄養と睡眠を十分に取って疲労を残さない生活を送る必要があります。関節に負担がかからないように、重いものを持たない等の心がけも必要です。
■診断難しく 「Aちゃんは3歳の女児。これまで元気にすごしていたが、時々足の関節の痛みを訴えるようになった。両親は心配して近所の医院を受信した。レントゲンをとり、血液検査をしたが、少し炎症反応が出ている以外は特に異常はなく、「風邪のせい」と言われ安心した。 しかしそのうち、特に午前中に歩かない日が多くなってきたため同医院を再診。ここで「リウマチの可能性もあるから、大きな病院を紹介する」といわれた。 紹介された小児科医は医院での検査や両親の説明、診察結果を総合的を判断して「若年性関節リウマチ、つまり子供のリウマチの可能性が高い」と伝えた。 入院して詳しく検査したところ、やはりリウマチだった。 Aちゃんは今は関節痛も飲み薬で治まり、ほとんど普通の子と変わらなくすごしているが、当分の間は定期的な診察、検査が必要である。 若年性関節リウマチは、主に全身の関節に炎症が生じる病気である。炎症があると、痛みの訴え以外にも関節周囲の腫れ、赤みなどの症状が伴う。本人が痛いという他は熱もなく、曲げても引っ張っても特に痛みを訴えず、全く普通に生活している場合は、しばらくは様子を見て良い。 全身型といわれる型では、関節症状よりも発熱、発疹、リンパ節の腫れなどの全身症状が目立つ。目に[虹彩炎]と呼ばれる異常が出ることもあるため、眼科医による診察が不可欠である。 血液検査で最も特徴的なのは、成人のリウマチでは半数以上が陽性となるリウマチ因子が、若年性では陰性の場合が多い(陽性は10~20%)ことである。(小林信一・国立小児科病院感染リウマチ科)1998.4.13《日本経済新聞》
【基礎療法】(自分で気をつけること) 社団法人「日本リウマチ友の会」の雑誌「流」参照<1>心身の安静:
①働いたり動いたりした後は、必ず安静にするようにしましょう。安静とはイスに座ることではなく、全身を横たえることです。《螺王人》 ②全身と悪い関節を適当に休めることが大切です。③関節を保護するために、関節に負担がかかるような動作や姿勢をさけましょう。
④十分に睡眠をとること。昼寝することも良いでしょう。
⑤人間関係や経済問題など、ストレスがたまらないように、できるだけ精神的にゆったりとクラスように心がけます。
⑥いつも明るい気持でいられるようにしましょう。 <2>適度の運動:
①リウマチの治療には安静が必要ですが、適度な運動も必要です。痛みのために関節を動かさないと、ますます関節が動かなくなります。炎症がひどい時は別ですが、ある程度痛くても、少しづつ運動するようにしましょう。
②適度な運動は、仮説の変形、強直などを防ぎます。
<3>保温と栄養:
①リウマチは『冷やさない』が原則です。 ②リウマチ患者は、貧血やカルシウム不足になりがちですし、骨粗鬆症の予防にも注意が必要です。 <4>学習(理解):
自分の病状と受けている治療内容を理解しましょう。
【芳香療法】
カミルレ
ラベンダー
マージョラム
ローズマリー
サイプレス
ジュニパー
<1>[ナツメグクローブローズマリー]
【民間療法】
<1>ウシ。
<2>チョウセンニンジン。
<3>ニワトコ。
<4>ヒノキ。
<5>ワラビ。
<6>アオギリ・アオツヅラフジ・アカネ・アカマツ・アカメガシワ・アサガオ・アスナロ・アロエ・イタチ・イタドリ・イチイ・イチジク・イノコズチ・イボタノキ・イワタバコ・ウコギ・ウド・ウマ・ウメ・ウラジロガシ・エビスグサ・オオツヅラフジ・オトギリソウ・オモト・カイコ・カギカズラ・ギシギシ・キハダ・クガイソウ・クコ・クチナシ・ゲッケイジュ・ゴシュユ・ゴボウ・ザクロ・サル・サルトリイバラ・サンショウ・シャクヤク・ジャノヒゲ・ショウガ・スイセン・スギ・スズメ・セキショウ・センニンソウ・ソクズ・ダイコン・タラノキ・ツユクサ・トウガラシ・ドジョウ・トチノキ・トリカブト・ナメクジ・ニシキギ・ニッケイ・ニンニク・ネギ・ネムノキ・ノキシノブ・バショウ・ハトムギ・ハマボウフウ・ヒトツバ・ヒマワリ・ヘチマ・ホオノキ・マタタビ・マムシ・ミミズ・ミヤマシキミ・ムカデ・メギ・メナモミ・メハジキ・ヤツデ・ヤマゴボウ・ユズ・ヨモギ・ワサビ。
【宝石療法】
<1>[サファイヤ]
<2>[ガーネット・緑色の]:原石のままではダメ。
<3>[ベリドット・緑色の]
【処方名-五十音順】 (緑内障)
■烏頭湯
■越脾湯
■越婢加朮湯
■葛根湯
■甘草附子湯
■橘皮枳実生姜湯
■桂姜棗草黄辛附湯
■桂枝加朮附湯
■桂枝加附子湯
■桂枝去芍薬加附子湯
■桂枝附子湯
■桂枝茯苓丸
■桂芍知母湯
■桂枝二越婢一湯
■五積散
■柴胡加竜骨牡蛎湯
■柴胡桂枝湯
■柴苓湯
■四逆散
■真武湯
■柴胡湯
■疎経活血湯
■桃核承気湯
■当帰芍薬散
■白朮附子湯
■礬石湯
■麻黄加朮湯
■麻黄湯
■麻杏薏甘湯(筋肉・関節)
リウマチ性多発筋痛症
(PMR)polymyalgia rheumatica
◎診断基準:
<1>両肩の疼痛ないしこわばり。 <2>発症2週間以内の症状完成。
<3>初回、赤沈値--------40mm/h以上。 <4>1時間以上持続する朝のこわばり。 <5>65歳以上。
<6>うつ状態または体重減少。 <7>両側性上腕部圧痛。
◎人種差あり。白人に多い。女性に多い。
◎我が国では本症の15%~30%に側頭動脈炎の合併が見られる。
失明の危険がある。
リウマチ熱 rheumatic fever
(参照→連鎖球菌性毒素ショック症候群) ⇒扁桃炎・咽頭炎などの2~3週間後に、自己免疫疾患として発症する。
◎好発年齢:小児期(5~15才)に発疹を見ることが多い。
◎好発時期:特になし。
◎病因:溶連菌感染による細菌アレルギーと考えられている。
◎症状:
<1>発疹:
①部位:
四肢、体幹、
ときに顔面、
リウマチ結節(無痛性)、関節骨、四肢腱鞘、脊柱、 頚部皮下に出る。
②性状:小児-----多形滲出性紅斑(25%)。 辺縁隆起(中心に健康部を残す)。 ときに紫斑・結節性紅斑。 ③発疹の出現時間:急性型では発熱と同時。
<2>発熱
<3>関節症状
<4>心障害
◎血液像:
白血球:増加
好中球:増加
貧血:正色素性貧血
◎検査項目:
咽頭分泌物からの溶連菌検査
赤沈:著明に促進
CRP:強陽性
ASLO試験:連鎖球菌に対する抗体の上昇 RA-test:(ー)
皮膚生検
◎診断基準(改訂Jones・アメリカ心臓協会) <1>major manifestations(主症状) ①心炎:次のうち1項目に該当すれば心炎と診断。
(イ)心雑音:
(a)リウマチ熱又はリウマチ性心臓病の既往の無い者で、有意な心尖不収縮期雑音、心基部拡張期雑音のいずれかの出現。
(b)リウマチ熱又はリウマチ性心臓病の既往のある者で、経過中にこれらの心雑音の性質が変化する場合。
(ロ)X線検査において心拡大の明らかな進行が認められる場合。
(ハ)心嚢炎の存在、心膜摩擦音、心嚢内液体貯留、又は心電図所見により証明できる場合。
(ニ)25歳以下で他の原因なく起こった鬱血性心不全が存在する場合。
2.多関節炎
3.小舞踏病
4.輪状紅斑
5.皮下小結節
<2>minor manifestations(副症状) (イ)臨床症状
1.リウマチ熱又はリウマチ性心臓病の既往。
2.関節痛。
3.発熱。
(ロ)検査所見
1.急性期反応:
①血沈促進
②CRP----陽性。
③白血球----増多。
2.PR延長。
◎チェックしましょう:小舞踏病
【処方名-五十音順】
■白虎加蒼朮湯
リステリア症
■リステリア菌 「自然界に広く分布するリステリア菌に感染し、髄膜炎や敗血症などに罹患する者が日本国内で年間83名と推計されると2003年11月厚生労働省の実態調査で判明。
欧米ではナチュラルチーズなどを介した集団中毒が近年頻発している。厚生労働省は1988年にフランス産チーズから菌が検出されて以来、ナチュラルチーズを規制している。
リステリア菌(Listeria monocytogenes)は運動性のあるグラム陽性桿菌で、土中や河川水などに広く分布し、感染してから発症するまで最大3ヶ月と長いため感染原因を特定するのが難しく国内で食中毒と確定したケースは無い。体力が低下した人や乳幼児、高齢者が発症しやすく、38~39℃の発熱などを引き起こす。重症になると、頭膜炎・敗血症を引き起こし、妊婦が死産することもある。 2001~2002年、ベッド数100以上の救急病院を対象に、過去の感染患者数を調査。773病院から回答があり、重症事例95名のうち9名が死亡。いずれも60歳以上で、糖尿病や肺疾患などで免疫力が低下していた人が多かった。 この調査とは別に、各地の衛生研究所などで過去の食品サンプル検査結果を収集すると、食肉や総菜のハムサラダ、スモークサーモンなど幅広い食品から菌が検出された。」2003.11.23《日本経済新聞》
リーシュマニア症
■抗原持つ蚊 「自治医科大学の吉田栄人講師らは、発展途上国で約1200万人が感染している難病リーシュマニア症の抗原を持つ蚊を作ることに成功した。この蚊を繁殖させて誰もが刺されるような環境を作り出せば、病気に対する免疫を持てるようになる。 ワクチンが変えないアフリカなどの貧困国でも病気の蔓延を防げる。 吉田講師らは遺伝子組み換え技術を使い、マラリアを媒介するハナダラカを改良した。唾液腺にリーシュマニア症を媒介するサシチョウバエの唾液に含まれるタンパク質である『SP15』が出来るようにした。 SP15はリーシュマニア症の病原体となる原虫がヒトに感染するために不可欠な物質。このタンパク質に対する抗体を持っている人は感染しない事が分かっている。 リーシュマニア症は皮膚の潰瘍など様々な症状があり、重症化すれば死亡する。 現在、NIH(米国立衛生研究所)が中心となりSP15を使ったワクチンを開発中。」2006.3.9《産業》
■適応薬 「リーシュマニア症はハエの一種が原虫を媒介する熱帯夜亜熱帯の感染症。肝臓が腫れたり貧血になったりする。 2009年、大日本住友製薬の「アムビゾーム」が適応を拡大した。
リフトバレー熱
■リフトバレー熱 「WHO当局者は6日、ケニアとソマリアの国境地帯で昨年末から流行しているエボラ出血熱に似た症状を示す奇病について、東アフリカ地域に特有のリフトバレー熱である事を明らかにした。 リフトバレー熱はウイルス性の熱病で、羊などの家畜から人間に感染する。今回の流行は家畜から始まり、死んだ家畜を食用に解体したため、多くの人が感染したらしい。1998.1.7《日本経済新聞》
リ・フラウメニ症候群
◎p53遺伝子の異常が原因で起こるガン多発症候群。30歳代までにガンになる確立が50%、70歳代では90%と言われる。日本に数家族、世界で140家族ほどおり、遺伝子診断で判明するが治療法がない。
リンパ球減少症
◎原因:
①重篤疾患の末期
②悪性リンパ腫
③膠原病
④薬物投与:コーチゾン
⑤腎疾患
⑥免疫不全症候群(先天的・後天的)
なな放射線療法
リンパ球増加
◎原因:
感染症:伝染性単核症 百日咳
流行性耳下腺炎
結核
中毒の回復期
内分泌疾患:Basedow病 Adisson病
血液疾患:
成人T細胞白血病
急性リンパ性白血病
悪性リンパ腫
リンパ球性漏斗下垂体後葉炎 =脳の下垂体に炎症が起きる慢性疾患。 尿が多く出て脱水状態になったり、激しい頭痛が起きる。
■特有のタンパク質「ラブフィリン3A」を発見 2015年、名古屋大学の椙村益久講師、岩間信太郎特任講師らは、脳の下垂体に起きる難病「リンパ球性漏斗下垂体後葉炎」の患者に特有のタンパク質を発見した。
リンパ腫
◎頸部リンパ節の腫脹する原因:
局所の炎症:口腔・咽頭・頸部・顔面の
急性・慢性炎症
風疹(rubella):
発疹の起きる前に後頸部・後頭部のリンパ節が腫脹する。
伝染性単核症:
若い人で発熱と頸部リンパ節腫張をみたら本症を疑うこと。
圧痛あり、腋窩・鼠径部のリンパ節も腫脹する。
肉芽腫性疾患:
結核は初め下顎の後下から始まり、次いで顎下腺、鎖骨上部の者が腫脹する。はじめやや硬く、後には軟化波動を触れ、破潰する。 梅毒では、硬く腫れ、圧痛がなく、特に後頭部・後頸部・後耳部に多い。野兎病では、圧痛がある。 サルコイドーシスは、結核に似るが、波動がない。
悪性リンパ腫:
慢性で圧痛なく、固く、多数のリンパ節が腫脹する。
白血病:
リンパ性白血病では、徐々に発育する無痛性のリンパ節、波動なく、癒着しない。
癌転移:
口唇・舌・食道・甲状腺など近接臓器に多く、固い。とくに左側鎖骨 窩のものは、胃・肺・卵巣・子宮ガンからのものがあるので要注意。
■放射線が有効 「リンパ節やリンパ組織が腫瘍化するリンパ腫に、放射線を利用した治療法が有効なことをスタンフォード大学を中心とする研究グループが確認した。リンパ腫にだけ付着する性質を持つ抗体タンパク質に放射性のイットリウム90を結合させ、患者に投与する。抗体はリンパ腫に集まり、リンパ腫部位で放射線を発し、腫瘍に障害を与える。18人のリンパ腫患者にこの治療法を実施した結果、13人で腫瘍の縮小が見られ、うち6人は完全に消失した。病気の進行は3~19ヶ月にわたって止まった。化学療法に比べて副作用は少ないと言う。1996.3.13《日経産業新聞》」
リンパ節炎 lymphadenitis
(参照→細菌性リンパ節炎)
■人工リンパ節 「理化学研究所のチームは、免疫機能で重要な役割を担っているリンパ節を人工的に作り出すことに成功した。マウス実験で、移植すると免疫能力が大幅に向上した。 リンパ節は気管支や脇の下、関節などにあり、体に悪影響がある物質を食い止める関所の役目を果たしている。 理研の渡辺武ユニットリーダーらが、コラーゲンと臓器再生に必要な細胞を組み合わせて、リンパ節を人工的に作り出すことに成功した。」
【処方名-五十音順】(リンパ節炎)
■黄蓍建中湯
■葛根加朮附湯
■葛根湯
■桂枝附子湯
■控涎丹
■柴胡桂枝乾姜湯
■柴胡桂枝湯
■小柴胡湯
■大黄牡丹皮湯
■排膿湯
■白虎湯
■薏苡附子敗醤散
リンパ節結核
【処方名-五十音順】
■控涎丹
リンパ節腫張
anlargement of lymph nodes
=「リンパ節がはれる」
⇒全身には約600のリンパ節があって微生物の捕捉・抗体産生・リンパ球産生・分化を司っている。◎分類:
炎症性腫脹:
<1>汎発性腫脹:
サイトメガロウイルス感染症(cytomegallovinus) トキソプラズマ症(toxoplasma) 風疹
麻疹
梅毒(ゴム腫)
<2>限局性腫脹:
(ア)急性リンパ節炎:癤・疔・皮膚化膿巣による
(イ)リンパ節結核、
猫ひっかき病、野兎病、ブルセラ病、癩病、ペスト、梅毒、鼠径リンパ肉芽腫(第4性病)、サルコイドーシス、川崎病(mucocutaneous lymph node syndrome)
腫瘍性腫脹:
<1>悪性リンパ腫(限局性、全身性) 非Hodgikinリンパ腫(non-Hodgikin lymphoma) Hodgikin病(Hodgikin's disease)
<2>細網症reticulosis(全身性) <3>免疫芽球性リンパ節症immunoblastic lymphadenopathy(全身性) <4>白血病(全身性)
<5>異蛋白血症(全身性): マクログロブリン血症 H鎖病(heavy chain diesease)
リポイド沈着性腫脹:(全身性) <1>Hand-Schüller-Christian病 <2>Gaucher病 <3>Niemann-Pick病
アレルギー性腫脹:(汎発性) 血清病
薬物アレルギー
膠原病:(汎発性)
慢性関節リウマチ
全身性エリテマトーデス
◎全身のリンパ節腫張を伴う感染症:
●「結核」
①発熱
②リンパ節腫張は頚部に多いが、腋窩・鼠径部も弾性硬から軟まで多 彩。
③大小不同、癒着・癒合して一塊となり進行すると自潰・瘻孔を形成。
●「サイトロメガロウイルス感染症」
①無症状~肺炎・肝炎・伝染性単核
②リンパ節腫張は先天性・後天性のいずれにもある。
●「デング熱」
①二峰性発熱
②頭痛、激烈な腰痛と筋肉痛、関節痛
③発疹
④後頚部と肘部リンパ節の腫痛(無痛性)
⑤白血球減少
●「伝染性単核症 」
①発熱 │抗EBウイルス
②咽頭痛、咽頭発赤と偽膜形成。(VCA-IgM)抗
③脾腫、肝機能障害 、体高値。
④白血球増加
⑤リンパ球増加、異型リンパ球出現、Paul-Bunnell反応
⑥頚部リンパ節、ときに全身のリンパ節腫張。
●「トキソプラズ 」
①全身のリンパ節、特に頚部リンパ│ネコが固有宿主
②硬く癒着せず、軽度の圧痛あり、化膿しない。
③発疹・心筋炎・心膜炎・肝炎・脳炎・肺炎など多彩な症状
④網脈絡膜炎
●「梅毒(2期)
①発熱
②発疹(手掌・足底) ③全身リンパ節腫張
●「HIV感染 」
①リンパ節腫脹意以外は無症状 │抗HIV抗体 ②鼠径部以外の2カ所以上の部位で直径1cm以上のリンパ節が3ヶ月 以上腫れる。 (持続性全身性リンパ節腫張)
●「風疹」
①発熱と前後する麻疹様発疹。
②色素沈着を残さない
③リンパ節の腫れは後頚部に特徴 的。
●「ブルセラ 」
①波状熱
②頚部と腋窩の無痛性。小リンパ節腫張・
③肝脾腫・脊椎の骨髄炎・心内膜炎などの合併症。 ●「麻疹」発熱
●「野兎病 」
◎局所のリンパ節腫張を伴う感染症:
「頚部リンパ節の腫脹」:
●咽頭炎
●ジフテリア
●結核
「後頭部リンパ節の腫脹」:
●風疹
●頭皮の非特異的感染
「鼠径部リンパ節の腫脹」:
●梅毒(1期)
●性器ヘルペス
「感染部位のリンパ節の腫脹」: ●ネコひっかき病
●細菌性リンパ節炎
●野兎病
リンパ節へのガン転移
(→「ガンの転移」)
■30分で検出 「医療用検査機器大手のシスメックスは独自の遺伝子検査技術を活用し、リンパ節へのガン転移を30分以内で検出する装置「GD-100」と試薬を開発した。リンパ節を顕微鏡で調べる従来法に比べ、転移の有無を早く確実に診断できる。」2003.8.22《日本経済新聞》
リンパ腺炎
【処方名-五十音順】
■葛根湯
■柴胡桂枝乾姜湯
■柴胡清肝湯
■十味敗毒湯
■小柴胡湯
■大黄牡丹皮湯
リンパ腺腫
【処方名-五十音順】
■柴胡清肝湯
リンパ腺腫瘍
【処方名-五十音順】
■加味帰脾湯
リンパ浮腫
■リンパ浮腫 「ガンの転移を防ぐためにリンパ節などを取り除く治療を受けると、リンパ液の循環が悪くなり手足がむくむ病気。 リンパ浮腫はマッサージや包帯・ストッキングによる圧迫、運動を組み合わせて治療するのが一般的、」 リンパ液の循環が悪くなって1カ所に留まりやすく、むくみや浮腫が生じる。乳ガン・子宮がんなどで起きることが多い。手術後すぐに発症する人や、しばらくして起きる人もいる。 悪化すると手足がパンパンに腫れ上がり、腕を上げられなくなったりする。
【予防】
○肌の乾燥を防ぐ
○虫さされに注意する
○日焼けを避ける
○ガーデニングのときは手袋を忘れないように
○運動後の汗はすぐに拭き取る
○手足の曲げ伸ばしを心がける
○ベルトできつく絞めない
○ゴムがきつい靴下や下着を身につけない
裏急後重
◎後重:(便意あるも排便無し。)
◎主薬:裏急後重には、木香・檳榔を主薬とすべし《万病回春》
【処方名-五十音順】
■黄芩湯
■黄連解毒湯
■葛根黄芩黄連湯
■逆挽湯《名古屋玄医》
■訶黎勒散
■桂枝加芍薬大黄湯(裏急後重、宿便)
■桂枝加芍薬湯
■芍薬湯
■大承気湯
■桃花湯
■白頭翁湯
痢疾
=下痢性疾患。赤痢又は低調炎など。伝染病・細菌性下痢のこと。
◎《朱丹渓》曰く、痢赤きは血に属す、小腸より来る。白きは気に属す、大腸より来る。
◎《医学入門》に曰く、血は火によりて動ず。湿は多くは瀉をなす。火気分を傷れば白をなし、火血分を傷れば赤をなす。
<1>赤痢=小腸から起きる症。 下痢に血が混じる。
[処方]:
[益元散木通・芍薬(炒)・陳皮・白朮煎湯を保和丸で呑む [導赤地楡湯][加減平胃散][地楡散][固腸丸][消六丸]
<2>白痢=気に属し、大腸に起きて湿熱の根本となる。
◎顔色が黒い者に: [破故紙][当帰][木香][乾姜][肉桂]
[処方]:[益元散][温六丸][水煮木香元][瀉白安胃飲]
<3>赤白痢=冷えと熱が調節されない。
①白赤はそれぞれ半分になる・・・[薑墨丸]
②痢疾のようで疾痢でない・・・・[茱連丸]
③その他・・・[小駐車元][黄連阿膠元][固腸丸][真人養臓湯]
<4>水穀痢=脾胃の気が弱く、消化不良で、糟粕がたまって水穀痢に変じる
<5>膿血痢=
①主治薬・・・[芍薬湯]
②小便が渋く、大便に膿血が混じる・・・[大黄湯]
③紫黒色・・・[桃核承気湯]
④その他・・・[桃花湯][導気湯][黄連阿膠湯][導滞湯][地楡散][解毒金花散][芍薬柏皮丸][赤石脂丸][人参散]
<6>噤口痢=痢疾で食べ物を受け付けない症。
①頭痛がして手足が温かい:[敗毒散5銭、蓮肉1銭、陳米100粒、薑3、棗2を煎服]
②胃口の熱がひどい・・・[参連湯掩臍法]
③その他・・・[倉廩湯][開噤湯][石蓮湯][解噤丸][納臍膏]
<7>休息痢=痢疾が発作したり止んだりする症。①休息痢が治らず気血が弱くなる・[八物湯陳皮・阿膠珠・黄連・黄芩]
②脾胃が弱い者・・・[補中益気湯][参苓白朮散]
③その他・・・[加味養臓湯][三根飲][訶黎勒丸]
<8>風痢=鼻がつまり身体が重く、顔色が悪
い①水のようなもの下る・・・[蒼朮防風湯]
②その他・・・[倉廩湯][胃風湯][露宿湯]
<9>寒痢=便の色が鴨溏に似て、腸が鳴り痛む[処方]:[理中湯訶子・肉豆蔲][黄連補腸湯] <10>湿痢=お腹が脹り、黒豆汁のような便が下る。[処方]:[当帰和血散][加味除湿湯][戊己丸]
<11>熱痢=暑痢。[処方]:[酒蒸黄連丸][黄芩芍薬湯][導滞湯][黄連阿膠湯][倉廩湯][白頭翁湯][烏梅丸][寧胃散当帰]
<12>気痢=大便に泡があって痛む。[処方]:[茱連丸][気痢丸][牛乳湯]
<13>虚痢=[処方]:[四物湯人参・白朮・地楡・樗根白皮][真人養臓湯][八物湯][補中益気湯][理中湯木香・肉桂・厚朴・赤茯苓][調中理気湯][加味香連丸][大断下丸][訶子皮散]
<14>積痢=便の色が黄色く、腹が突っ張る。[処方]:[保和丸][感応元][蘇感元][生熟飲子]
<15>久痢=[処方]:[赤石脂禹余粮湯][理中湯][大断下丸][木香散][実腸散][加減益気湯][樗白皮散]
<16>疫痢=[処方]:[人参敗毒散陳皮・白芍薬][薑茶湯]
<17>蠱疰痢=[処方]:[茜根丸][羚羊角丸][薑塁丸]
<18>五色痢[処方]:[茱連丸][地楡散][黄連阿膠散][秘方養臓湯][絲瓜散][神効参香散]
◎主薬:
①痢疾初めて起こる者は宜しく下すべし。大黄を主薬とすべし《万病回春》
②痢、熱積、気滞に属するには、黄連・枳殻を主薬とすべし《万病回春》
③久痢、白き者は気虚に属す、白朮・茯苓を主薬とすべし《万病回春》
④久痢、赤き者は血虚に属す、当帰・川芎を主薬とすべし《万病回春》
【処方名-五十音順】(痢疾)
■異効散升麻・附子《薛立斎十六種》
■胃風湯《古今方彙》
■烏梅丸(熱痢で腹痛、下血)
■温六丸(白痢を治す)
■易簡断下湯(一切の痢疾)
■掩臍法(熱をさます)
■黄芩芍薬湯(下痢に膿血が混じり身体に熱があって腹痛する)
■黄連阿膠元(赤白痢と熱痢を治す)
■黄連阿膠湯(熱毒下痢が膿血の腐った汁のようなとき)
■黄連補腸湯(大腸が冷え青白色の便を下す)
■黄連木香湯(瘧疾後の痢疾)
■開噤湯(噤口痢を治す)
■活幼経験痢方《古今方彙》
■加減益気湯(久痢で衰弱)
■加減柴胡湯《済世全書》
■加減八珍湯《済世全書》
■加減平胃散(赤痢と血痢を治す)
■加減補中益気湯《寿世保元》
■加減六君子湯《寿世保元
■加味香連丸(虚痢と久痢)
■加味香連丸(一切の痢疾)
■加味正気散《古今方彙》
■加味升陽除湿湯《済世全書》
■加味除湿湯(下痢が黒豆汁のようなとき)
■加味養臓湯(休息痢を治す)
■訶子皮散(赤白痢で脱肛)
■訶黎勒丸(休息痢で百薬効無し)
■感応丸(積痢・久痢・赤白膿血の相混じったもの)
■気痢丸(気痢で大便が泡のようなとき)
■牛乳湯(気痢)
■救命延年丸(男女の痢疾の重症)
■薑茶湯(痢疾で腹痛)
■薑墨丸(赤白痢と蠱症痢を治す)
■解噤丸(噤口痢を治す)
■解毒金花散(熱毒膿血)
■玄白散《万病回春》
■香連丸(赤白膿血と下痢腹痛)
■香連化滞湯《寿世保元》
■固腸丸(赤痢と血痢を治す)
■固腸湯(赤白痢を治す)
■三根飲(休息痢が長引く)
■絲瓜散(五色痢と酒痢の血便腸痛)
■実腸散(久痢)
■芍薬湯《万病回春》(痢疾で小便が渋く、膿血を下す)
■芍薬柏皮丸(湿熱悪痢で膿血を下す)
■瀉白安胃飲(白痢を治す)
■茱連丸(赤白痢を治す)
■小駐車元(赤白痢を治す)
■神効越桃散(下痢で痛み、お腹が脹る)
■神効丸(休息痢で膿血が止まらない)
■神効参香散(五色痢と噤口)
■真人養臓湯(赤白痢と痢疾を治す)
■参帰芍薬湯《万病回春》
■参苓白朮散《仁斎直指方》
■参連湯(噤口痢で胃口の熱がひどい)
■水煮木香元(白痢と淡紅痢を治す)
■水煮木香膏(一切の痢疾)
■生熟飲子(大人の痢疾と子供の虚痢・積痢)
■茜根丸(蠱疰痢)
■清暑益気湯清臓解毒湯《寿世保元》
■清涼四黄湯《済世全書》
■赤石脂丸(下痢、膿血、腹痛)
■赤石脂散(冷痢の赤白と腸滑を治す)
■石蓮散(噤口痢を治す)
■銭氏白朮散《医方考》
■倉廩散《万病回春》
■倉廩湯(噤口痢で手足煩熱、頭痛)
■蘇感元(積痢で腹内が突っ張って痛む)
■大黄湯(熱痢で膿血が稠枯して日夜下痢し続ける)
■大承気湯《金匱要略》
■大断下丸(久痢で回数多く、衰弱)
■逐瘀湯《寿世保元》
■調中理気湯(虚痢と気弱な症)
■調和飲《万病回春》
■樗白皮散(久痢で諸薬無効のとき)
■地楡散(赤痢と血痢を治す、下痢の膿血)
■桃仁承気湯《医方考》
■導気湯(下痢、膿血)
■導赤地楡散(赤痢と血痢を治す)
■導滞湯(下痢、膿血、腹痛)
■二防飲《医学正伝》
■人参散(酒毒で熱があり、下痢、膿血、腹痛)
■人参敗毒散《医方考》
■寧胃散(赤白の熱痢)
■八味地黄丸五味子・呉茱萸・破故紙・肉豆蔲《薛立斎十六種》
■百中飲(一切の痢疾)
■白朮安胃散(一切の痢疾)
■白朮和中湯《寿世保元》
■秘方養臓湯(五色痢)
■不換金正気散《寿世保元》
■戊己丸(温痢を治す)
■補中益気湯茯苓・半夏《古今方彙》
■補中益気湯炮姜《薛立斎十六種》
■本方芍薬湯《活法機要》
■木香散(久痢と血痢)
■木香導気湯(痢疾が初めて起きたとき、腹痛を繰り返す発熱した噤口痢)
■養臓復元湯《寿世保元》
■立効散(赤白膿血痢と腹痛)
■良法加味四物湯《古今方彙》
■羚羊角元(蠱疰痢)
■六一順気散《万病回春》
■六神丸(一切の痢疾)
■六君子湯乾姜・肉桂・呉茱萸・五味子《薛立斎十六種》
■六君子湯木香・炮姜《薛立斎十六種》
■六君子湯附子・肉豆蔲・木香・呉茱萸・破故紙・五味子《薛立斎十六種》
■理中湯升麻《薛立斎十六種》
■露宿湯(風痢で血が混じる)
■和中飲《医学正伝》
離人症⇒外界や自分の体の一部又は全体が変質し、非現実的に、遠のいて、或いは自動的になったと感じられる知覚のゆがみである。
◎患者はこのことを自覚している。
離脱症候群 =禁断症状
■使用していた薬剤把握 「体に影響のあるアルコールなどの物質を使用し続けていると、その物質が無ければ活動が著しく困難になる。常用していた物質が無くなったために生じた不都合な症状や障害を『離脱症候群』という。禁断症状と呼ばれている言葉から否定的なニュアンスを和らげた医学的な用語である。 禁断症状というのはアルコールや睡眠剤、精神安定剤の長期使用で依存症になった人が、急に中断した時に生じる症状に使われる。 一方、離脱症候群という言葉は、たとえば糖質コルチコイドなどを長期間使用していた人が、その使用を中断したために現れる一連の症状を刺す時に使われる。 女性の閉経は急激に訪れ、卵胞ホルモンの分泌が急低下する。この更年期のホルモンの変化は生理的な現象だが、一種の離脱現象だ。更年期障害の症状は離脱症状とも言える。モルヒネは麻薬として恐れられていたが、今やガン患者の痛みの緩和に無くてはならない。使い方さえ間違えなければ、モルヒネは離脱症候群を起こさず、ガン患者に痛みのない生活を過ごさせるようにしている。 医療機関は患者さんが使用していた薬をきちんと把握すべきだ。それが出来なければ離脱症候群の診断が出来ないこともある。患者さんや家族の方はそれまでに使用していた薬剤をきちんと医師に告げるようにしてほしい。それが、離脱症候群の正確な診断と適切な治療につながるからである。」(浜六郎)1999.10.25《日本経済新聞》
■処方薬、急に止めると 「長期間にわたって大量にお酒を飲んでいた人が、急に禁酒する。すると手が震えたり、大量の汗が噴き出したり、吐き気がしたりする。さらに時間の経過とともに不安・不眠といった症状に加え、意識障害や幻聴が起こることもある。これがアルコール離脱症候群と呼ばれるものだ。 アルコールだけでなく、睡眠薬やホルモン・糖質コルチコイドなど、体に影響を及ぼす物質を使い続けている時にも、急にその物質が体内に入らなくなると、体が正常に機能しなくなる。体が、その物質がある状態で機能するように慣れてしまったためだ。 たとえば糖質コルチコイドを処方されている患者が勝手に使うのを止めたりすると、急激な離脱症候群が現れ、時には命に関わることもある。 以前は禁断症状と呼ばれていた。」2002.8.24《日本経済新聞》
流感(りゅうかん)
【処方名-五十音順】(流感)
■黄芩湯
■葛根湯
■桂枝湯
■桂枝人参湯
■桂麻各半湯
■厚朴七物湯
■五苓散
■柴胡桂枝乾姜湯
■柴胡桂枝湯
■四逆散
■炙甘草湯
■小陥胸湯
■小柴胡湯
■小青竜湯
■真武湯
■千金三黄湯
■大承気湯
■大青竜湯
■調胃承気湯
■通脉四逆湯
■当帰四逆加呉茱萸生姜湯)
■当帰四逆湯
■白虎湯
■白虎加桂枝湯
■白虎加人参湯
■風引湯
■麻黄湯
■麻黄細辛附子湯
■麻黄附子甘草湯
流行性黄疸 【処方名-五十音順】
■呉茱萸湯
流行性耳下腺炎 Mumps 《おたふくかぜ》
⇒塔腮腫(とうさいしゅ)=痄腮(ささい) ◎一側or両側性にくる。 (→耳下腺炎)
圧痛と腫脹があり、膵臓・睾丸・卵巣が犯されることで有名。
【処方名-五十音順】(おたふく風邪) ■藿香正気散
■葛根湯 =発病の初期で悪寒、頭痛、発熱などのある時に用いる(漢方診療医典)
■加味消毒飲
■銀翹散
■荊防敗毒散
■柴胡桂枝乾姜湯
■柴胡桂枝湯 =睾丸炎や卵巣炎を併発したものに用いる(漢方診療医典)
■三黄瀉心湯
■小柴胡湯+桔梗石膏=2~3日経って耳下腺が腫れて発熱し、舌に苔ができ食欲があまりない者に用いる。(漢方診療医典)
■清胃散石膏
■大柴胡湯
■托裏消毒飲
■天津感冒片
流行性出血熱 epidemic hemorrhagic fever⇒2~3週間の潜伏期後、悪寒・嘔吐・関節痛・全身脱力感とともに高熱を発し、第4病日頃から皮膚・粘膜・結膜に栗粒大~留め針頭大の小出血斑を生じる。5~6病日で解熱するが、中毒症状は著明となり、嘔吐・尿量減少・高度のタンパク尿・血尿があり、心筋変性が著明。
【処方名-五十音順】(流行性出血熱)
■犀角地黄湯
流行性脳脊髄膜炎
⇒髄膜炎菌meningococusの感染による。法定伝染病の1つ。
【処方名-五十音順】(流行性脳脊髄膜炎)
■黄連解毒湯
■銀翹散
■犀角地黄湯
■清営湯
■清瘟敗毒散
■当帰竜薈丸
■白虎湯
■凉膈散
流産 abortion
⇒1.広義の流産=28週以前に中絶するもの。(正常は40週)
2.狭義の流産=胎盤完成前の第16週以前の中絶。
3.未熟産=胎盤完成後の中絶。
4.早産=28~38週までの中絶。
◎チェックしましょう:「バセドウ病」
■トキソプラズマ-------妊婦の初感染
「妊娠して、トキソプラズマの検査を受けたら陽性でした。どうしたらいいのでしょうか?」。こんな問い合わせが私のところによく来る。 そういう方は、いろんな雑誌をよく読んでいて、「トキソプラズムに感染すると、障害のある子供が生まれる場合がある」という情報をご存じだ。しかし、正確な知識を持っている人は少ない。 トキソプラズマは日本人の成人の20%以上に感染しているありふれた原虫で、成人がトキソプラズマにかかっていても、ほとんどの場合、症状が出ない。トキソプラズマは、成人に感染した場合には、筋肉中で「ふくろ」に包まれて、本当に静かにしているからだ。 問題となるのは、妊娠中に、妊婦が初めて感染した場合なのだ。この場合でも、感染した妊婦には何の影響も残らない。トキソプラズマは妊婦の胎盤を通って、胎児に移行するからだ。初感染が妊娠初期の場合には流産、妊娠後期の場合には死産する場合があり、流産や死産に至らなくても、生まれてくる子供に将来、視力障害などの症状が出てくることがある。 しかし、妊娠中にトキソプラズマに初感染すると妊婦の場合はそれほど高くはない。 東京都が10年前に行った一般住民のトキソプラズマ感染のデーターがあるが、それをもとに、妊婦(21~40歳)が妊娠期間中にトキソプラズマに初感染した割合を計算すると、0、15~0、9%だった。 私が相談を受けた女性の場合も、検査結果が陽性であっても、妊娠中の初感染なのか、昔からの感染なのかを見分けなければならない。それには、血液を採取して、トキソプラズマのIgM抗体の存在を調べることだ。この抗体があったら妊娠中の初感染が疑われるからだ。 ところで、トキソプラズマ症の犯人として、よくネコがあげられている。トキソプラズマはいろんな動物に住み着くが、その最終の住み家がネコだからだ。東京都のネコの約1%は、袋状に包まれたオオシストという状態でトキソプラズマを持っている。(藤田紘一郎・東京医科歯科大学教授)1998.5.4《朝日新聞》
【色彩療法】
<1>緑色
<2>藍色
【処方名-五十音順】
■芎帰膠艾湯
■桂枝茯苓丸
■泰山盤石散
■桃核承気湯
■当帰芍薬散
流産後に起きる神経症状
【処方名-五十音順】
■加味逍遥散
流産癖
■流産防止で使用のDESに副作用
「DESはホルモン作用を持つ合成エストロゲンで、ジエチルスチルベスロールの頭文字をとった略称。1940年代から約30年間にわたって欧米で流産防止の目的で多数の妊婦に使用された。その処置を受けた母親が産んだ女児には、成長後に膣ガンの発生する率が高まることが分かり、71年に米国で妊娠中の使用を禁止する警告が出された。胎内でDESに暴露したこれらの女児はまた、生殖器の奇形も多く、この為に不妊症・子宮外妊娠・早産・流産のリスクが高いことも明らかにされた。 一方、胎内でDESに暴露した男児の場合は、発ガンリスク増大を示唆する事実はない。しかし、男性生殖器の形態異常の頻度は対照群に比べて高い傾向が見られている。DESを使用した当の母親についても乳ガンのリスクが増えることが判明している。薬の被害がこれほど長期にわたり、使用された次の世代にまで及ぶことが認識されたのはこれが初めての事件であり、米国ではその追跡調査のための研究チームが設置されている。1997.1.18《日本経済新聞》
【処方名-五十音順】
■桂枝茯苓丸
■大建中湯
■桃核承気湯
■当帰芍薬散
■麻黄加朮湯
溜飲症
=痰飲の一処に留停するもの。慢性カタル性胃炎。胃内停水。
【処方名-五十音順】
■五苓散
■小青竜湯
■小柴胡湯
■茯苓飲
癃閉(りゅうへい)
「癃」=長い病で小便がタラタラと滲み出、1日に数10回~100回もする症で、淋病という。
「閉」=重病で小便がタラタラと落ちてよく出ない、小便不通の症。
緑内障 Glaucoma (参照→リーガー症候群) ⇒何らかの原因で目の中に房水という液体がたまった結果、眼球の内圧(眼圧)が異常に高まるために、視神経が障害されて、次第に視野が狭くなっていき、最悪の場合は失明する病気。
■開放隅角緑内障に、初期のレーザー治療有効。(→用語り)
■診断に眼圧測定
「目が見えにくい、ぼやけて見える、視野が狭くなった・・・。こんな症状が出 てくる緑内障は、眼球の角膜と水晶体の間にある眼房に房水と呼ばれる体液が 溜まり、その内圧(眼圧)が高くなるのが原因。だから、緑内障の診断には眼圧 測定は欠かせない。 房水は水晶体のわきからしみ出て、角膜の端にある管から吸い込まれる。通 常、0.3ml程度の房水が溜まっているが、流れが妨げられてたくさん溜まる と、水晶体や角膜を内側から押し、眼圧が高くなる。高くなればなるほど神経 や毛細血管を圧迫し、視力に影響を及ぼす。 眼圧は10mm水銀柱から21mm水銀柱が標準とされており、これより 高い場合は、症状が現れていななくても緑内障を疑う必要がある。眼底の血圧 や視野を測定し、実際に視力を調べると、視野が狭くなっている場合がよく見 られるという。眼圧が下がりすぎると網膜が腫れる。 緑内障は高齢者に多いが、40歳を過ぎたら気を付けたほうがいいようだ。 眼圧を下げるには、ネクタイなどで首を締め付けすぎないようにすることも大 事だという。 最近は眼圧検査を実施する人間ドックが増えてきたが、東京慈恵会医科大学 教授の北原健二さん(眼科学)は「眼圧は人によって個人差があるから、標準の 範囲内でも圧迫している可能性はある。数字だけでなく、変化を見るために、 視野測定を加えた定期診断を受けるといい」と話す。 緑内障を完全に治すことは難しいが、早期発見すれば進行を遅らせることが 可能だ。数年かけてじわじわ進行することが多く、定期診断は年1回でいいと いう。1996.11.3《朝日新聞》
■39歳、主婦。 「目が痛くて眼科に行ったところ『緑内障』と診断されました。眼圧は正常との ことで、“半年から1年に1回くらい検査してください”と医師から言われま した。今でも目の奥に痛みが残っているので、心配でなりません」
●緑内障---(赤星隆幸・三井記念病院眼科部長) “眼球の外界に近い部分、つまり角膜と水晶体の間にある前房は、目に栄養 を補給する房水で満たされています。房水は毛様体という組織でつくられ、前 房隅角にある排水溝から出ていきます。作られる量と出ていく量のバランスが 崩れると、眼球内の圧力(眼圧)が上がります。そのために視界が欠けたり失明 したりするのが緑内障で、40歳以上でが約4%に起きるという統計もありま す”
●眼圧が上がる原因は?
“房水の排水が悪くなるのです。排水溝のフィルターが詰まる『原発解放隅角緑内障』(解放型)と前房が生まれつき狭いために排水溝が閉じてしまう『原発性閉塞隅角緑内障』(閉塞型)の2つあります。解放型の場合、フィルターが 少しづつ詰まるため、眼圧は何年もかかって上がります。閉塞型では、突然、 排水口が閉じて急速に房水が溜まる急性緑内障発作が起きやすい。目が痛くな って見えにくくなり、頭痛や吐き気に襲われます。お年寄りに多く、わずか一 夜にして失明することさえあります” ●なぜ、見えなくなるのですか? “ものを見ることが出来るのは、網膜で捕らえた外界の情報(光)が電気的な 信号に置き換えられ、視神経を伝わって脳に届くからです。ところが、眼圧が 上がると視神経が萎縮し、脳に信号を伝えられなくなってしまいます。視神経 は脳神経と同じように、いったん壊れると決して再生しません。”“ものが見 えにくい、視野が狭くなった、目に痛みがあるといった場合には、なるべく早 く病院で検査することをお勧めします”
●どんな検査ですか? “視野と眼圧を調べます。人間の視野は左右に広げた両手の先までで、どの 部分が欠損していても検査で簡単に見つかります。視神経の傷み具合は、眼底 検査でも分かります。ただ、眼圧の解釈は少し難しい。眼圧が高いのに視野に 異常がない『高眼圧症』や、逆に眼圧に異常がないのに視野が欠けている『正 常眼圧緑内障』があるからです。今回の方は後者でしょう。どのくらいの眼圧 まで視神経が耐えうるかは1人ひとり違うで、視神経に負担をかけない値まで 眼圧を下げることが大切です。”
●治療法を教えて下さい “どの型の緑内障も自然には治らないので、放置しておくと失明の危険があ ります。治療しても欠けた視野は取り戻せませんが、症状の進行を抑えること は出来ます。まず、房水の産生を抑える目薬を使います。これで眼圧が下がら なけなければ、同じような効き目がある薬を飲んでもらいます。それでもだめ なら手術に踏み切り、排水のため穴を前房隅角に開けて、白目を覆う粘膜の下 に房水を導いてやります。なお、閉塞型の場合レーザー光線で房水の逃げ道を つくる手術をすれば急性発作を予防できます。”
●治療の問題点はありますか? “薬を使い続けるのは、患者さんにとって負担でしょう。特に内服薬を飲み 続けると、胃腸障害や手足のしびれが現れる事があります。手術で作った穴が 自然の治癒力でふさがってしまうと、再手術をしなければなりません。これを 防ぐために、手術の際に抗ガン剤を切開部に塗る試みが成果を上げています” 1997.7.13《朝日新聞》
■「若年性発症開放隅角緑内障」の原因遺伝子発見 「遺伝子緑内障の数%を占めるとみられる「若年性発症開放隅角緑内障」は、角 膜や水晶体に栄養を運ぶ眼房水が、排水溝にあたる隅角部からうまく流れ出な い為に眼圧が上がる病気だ。 虎の門病院眼科の窪田良医師や慶応、東海大学グループは、網膜と骨格筋で 働いているタンパク質が網膜の病気に関係していると考え、その分析から塩基 配列を特定。此を組み込んだ大腸菌が作るタンパク質が人の細胞に有ることを 確認し、タンパク質をミオシリン、その遺伝子をMYOCと名付けた。 一方米アイオワ大などのグループは、患者の家系の分析からこのタイプの緑内障 の原因遺伝子が第一染色体にあることを確認。更に、TIGRという遺伝子に 異常が在ることを見つけた。TIGRは隅角部の細胞がステロイドホルモンに 反応して作るタンパク質の遺伝子として知られ、このタイプの緑内障がTIG Rの異常で起きる事が突き止められた。 日米の両グループの研究は別個に進められたがMYOCはTIGRと全く同 一で、このタイプの緑内障の原因遺伝子と分かった。ミオシリンは隅角部で眼 房水の流出に関係するタンパク質と考えられている。1997.10.29《朝日新聞》
■中高年---視野狭窄に気を付けて 「40歳以上の30人に1人が罹っていると言われる目の病気。緑内障。視野が少しずつ狭くなり自覚症状がないうちに症状が進行し、放置しておくと失明に至る。初期の段階で見つけて治療するのが一番で、「眼圧検査では発見できない例が多い。ぜひ眼底検査を」と専門家は薦める。 房水満ち眼圧上昇 「これをかけてみてください」。川崎市にある関東労災病院を訪ねると、増田寛次郎院長が眼鏡を手渡してくれた。左右のレンズの鼻側の隅を、薄く黒色に塗ってある。「この黒色が気にならないようなら、視野狭窄が進んでいます。緑内障の注意信号です」と語る。 目の角膜とレンズにあたる水晶体の間にある前房と呼ばれる部分には房水が流れている。角膜と水晶体に栄養と酸素を補給し、老廃物を除去するものだ。 房水は水晶体の周囲から流入し、瞳孔を通って前房に入り、隅角というところから排出される。何らかの原因で隅角がふさがれたり流出機能が低下すると房水充満して眼圧が上がって眼球全体を圧迫し、視神経を傷つけて視野障害を招く。 成人失明の第2位 神経は1度傷つくと回復しないから、治療しないままでいると病状は進行し、失明につながる。緑内障による失明は、糖尿病性の網膜症に次いで、成人の失明の第2位という。 緑内障の1つの目安は眼圧だ。21mm水銀柱未満を正常眼圧、これ以上を高眼圧と区別している。ところが、眼圧は高いが視神経の障害はない高眼圧がある一方、眼圧は高くないが視神経障害が見られる正常眼圧緑内障があるからややこしい。
「正常眼圧緑内障は、緑内障の約60%を占めます」と増田院長。緑内障を早期に発見するよう健康診断の際に眼圧測定とともに視野検査や眼底検査を薦める。眼球の後方にある、視神経が集まっている視神経乳頭の部分が凹んでいるかどうか、その凹み具合はどれくらいかを眼底写真などで調べると、緑内障の有無が判定できる。眼科医が検査をすれば早期発見できるという。 緑内障の怖い点は自覚症状がほとんどないということである。症状がある程度進行するまで気づくことが少ない。緑内障の患者は推定で190~20万人いるが、治療を受けている人は50万人ほど。残りは自覚症状がないため、治療を受けていないという。 認識低い失明の恐れ 40歳以上、60~70歳代に多い緑内障だが、認識度は高くない。製薬会社のファルマシア&アップジョン社が先頃、首都圏と大阪圏の40歳以上の男女440人を対象にした調査でも、緑内障のことは82%が知っていたが、その症状については「視野狭窄がある」「最終的には失明する」ことを知っていたのは、それぞれ12.5%と6.1%と低かった。 緑内障になって視野障害が出た場合、元に戻すことは出来ないが、症状の進行を止めることはできる。治療のポイントは眼圧を低くすることだ。これには前房に房水が流入してくるのを抑制することと、房水が排出される隅角の部分の流れを良くすることがある。手術によって流出経路を広げることと、薬によって房水の流入・排出をコントロールする方法がある。原因や症状によって治療法は異なるが、現在では薬による治療が一般的である。 治療薬として最も多く使われているのは[β-遮断剤]と呼ばれているもので、房水の流入を抑える。また、近年よく使われるようになったものに[プロスタグランジンの誘導体]があり、これは房水の流出を高めて眼圧を下げる。1日1回の点眼ですむタイプも登場」1999.6.7《日本経済新聞》
■手軽に、診断 「早稲田大学の内山明彦教授と大学院生の池村貢広氏、国立身体障害者リハビリテーションセンターなどは、視野が狭まる目の病気、緑内障の簡易診断ソフトを開発した。 眼球を撮影した画像から緑内障患者に共通する特徴を自動検出する。眼科医向けの機器として実用化を目指す。 緑内障では眼球の内部圧力「眼圧」が高まって眼底の中央にある視神経が集まる部分『乳頭部』が凹み、視野が狭まったり視力が落ちたりする。診断ソフトでは乳頭部周辺を撮影した画像から、その凹み具合を読みとり、緑内障かどうかを診断する。 緑内障の診断では眼圧を計測する手法が普及しているが、眼圧が正常でも乳頭部が凹んで緑内障なるケースがかなりある。現在は、眼科医が拡大鏡を使って眼底検査で凹み程度を調べているが、医師ごとに判断のばらつきがある。2002.10.1《日経産業新聞》
■PETで診断 「陽電子放射断層撮影装置(PET)を使った緑内障の診断法を、岐阜薬科大学の原英彰教授と理化学研究所・参天製薬などが考案した。 眼底が傷んだ影響で脳に現れる変化をとらえる。 原教授らは緑内障によって脳内にも異変が生じると仮定。サルの目にレーザーを当てて眼圧を高め緑内障と似た状態にした。そのうえで、死んだ視神経に集まる化学物質を目印として注射した。PETで撮影すると化学物質は視神経とつながる脳の『外側膝状体』に集まっていた。」
【色彩療法】
<1>レモン色
<2>藍色
<3>赤紫色
【西洋薬】 チモプトール(万有・参天) レスキュラ(藤沢) チモプトールXE(万有・参天) トリソプト(万有) キサラタン(アップジョン) リズモントTG点眼(わかもと・きっせい) ハイパジールコーワ点眼液(興和) 「眼圧の上昇を防ぐには房水の発生を抑えるか、それとも流出を促すか、いずれかの方法が考えれられる。ハイパジールコーワ点眼液は。この2つの作用を併せ持つ世界で初めての医薬品だ。 さらに、目の血流を増やして視神経に栄養を供給し、神経障害を防ぐ効果がある。」2000.7.6《日経産業新聞》
『キサラタン』(一般名:ラタノプロスト) 「米系製薬会社のファルマシアは緑内障治療薬キサラタンの処方枚数が世界で1億枚を超えたと発表した。同製品は目の中の紡錘の産生を抑止する他の治療薬と異なり、房水が外部へ流れ出るのを促進して眼圧を下げる」2002.10.28《日経産業新聞》
■「デタントール0.01%点眼薬」(参天) 成分名は塩酸ブナゾシン。医療用。2001.9.4《日経産業新聞》
■目の投薬システム 「シードはコンタクトレンズを利用した目の投薬システムを開発した。レンズの成分を工夫することで薬剤を安定して保持・時間をかけてゆっくりと放出するようにした。目薬を何度も点眼する手間が省け、薬が涙で流される心配もない。特許も出願済み。 開発したコンタクトレンズは、使い捨てタイプのソフトレンズで使う通常の素材に、リン酸を緑内障や花粉症の点眼薬成分と電気的に結びつき、シッカリ捕まえて置くことが出来るという。 リン酸を加える割合などを調節することで、薬剤を徐々に放出できるようにした。」2002.7.1《日経産業新聞》
【宝石療法】
ダイヤモンド
「ダイヤモンドは緑内障を起こす眼球の圧迫を緩めるのに使える。これにはダイヤから反射される青い光が眼の上にしみ込む必要があるが、まだこの技術の完成には時間がかかるだろう。緑内障は体内に不足が見られる結果である。つまり体内の炭素の用量が一部失われているために起こる。」 (レノーラ・ヒュイット)
【処方名-五十音順】
■越婢加朮湯
角膜の混濁があり、充血、頭痛などがあり、前駆症状と思われるときや刺激症状が比較的軽い婆陰痿用いる(漢方診療医典)
■五苓散
口渇、尿不利、頭重、上腹部振水音などあるもの(漢方診療医典)
■柴胡加竜骨牡蛎湯
緑内障にかかると神経症となり、不眠、動悸、精神不安などの神経症状が起こり、腹部に動悸が現れてくる時に用いる(漢方診療医典)
■柴胡桂枝湯
■大黄䗪虫丸
■大青龍湯
実証に賊する慢性炎症性緑内障で、炎症、充血が軽く、刺激症状は緩慢で、心下や腹部が緊張しているものに本方を長く服用させる(漢方診療医典)
■釣藤散
頭痛、めまい、肩こり、眼球結膜の充血を目標に(漢方診療医典)
■桃核承気湯
虹彩炎、毛様体炎、強膜炎などを併発し、刺激症状も強く、炎症充血が甚だしく、便秘して瘀血が認められるものや、婦人の月経閉止期に発現したっものには本方で瘀血を去るとよい。便秘しないときは桂枝茯苓丸でよい(漢方診療医典)
■当帰芍薬散
■八味地黄丸
慢性化したもの、老人に起こったものに用いる。疲労、倦怠感、臍下の軟弱無力などの証を現してくる(漢方診療医典)
■白虎加桂枝湯《金匱要略》
■六味丸
【ビタミン】
○ビタミンC 「ビタミンCが眼圧を下げる。
その供給源は「ピーマン」「ブロッコリー」「キャベツ」「柑橘果実」「メキャベツ」「グァバ」「ケール」「パセリ」「イチゴ」(GreenPharmacyp235)
【ハーブ】(GreenPharmacyp235~)
■「ヤボランジ」(Jaborandi) 「緑内障の標準薬の1つである『ピロカルピン(pilocarpine)』(塩酸ピロカルピン)は、南アメリカに生育する熱帯樹であるヤボランジから実際に得られます。ヤボランジは探検家が到着するずっと以前から、伝承薬として用いられていました。 1648年:スペインの自然主義者が眼疾患に有効と気づく。 1875年:ピロカルピンがヤボランジから分離された 1930年:ピロカルピンが合成。」
■「カフィールポテト」(Kffir popatp) 「このハーブは眼圧を低下させる化合物の1つであるフォルスコリン(forskolin)含有。諸研究は、点眼薬としてのフォルスコリン製剤が1時間以内に眼圧を下げ、治療効果は2時間で最高に達し、5時間有効であった。」
■「オレガノ」(Oregano) 「自然療法家は、緑内障を予防するために抗酸化物を含む食品の大量摂取を推奨しています。抗酸化物はこの病気が進行する一因である自然発生体内高反応性分子(フリーラジカル)」を中和する物質です。60種のミント類の中で野生のオレガノが最も抗酸化物に富んでいます。
■「パンジー」(Pansy) 「パンジーは、自然療法家たちが、しばしば緑内障の治療用に推奨する化合物のルチン(rutin)を含有。野生のパンジーの花は乾燥基準で23%までのルチンをふくむことができます。 自然療法家たちは、1日3回、ルチン20mgを摂ることを提示。その分量はパンジーの花数輪でOK。」
■「ビルベリー」(Bilberry) 「このベリーは、緑内障だけでなく、ほとんどすべての眼疾患に対して慣用的に用いられてきました。。それは、ビルベリーがビタミンCの分解を阻止するアントシアノシド(anthocyanosides)と呼ばれる化合物を含んでいることによります。 自然療法家は、ビルベリー、ブルーベリー、クランベリー(cranberry)及びハックルベリー(huckleberry)の混合ジュースを推奨しています。」
■「ナズナ」(Shepher'd purse) 「抗酸化性ハーブで視力改善のために慣用的に使われてきた。」
淋証
=小便が近い。急に尿意が起きる。排尿障害或いは出渋って痛み淋瀝して断えない証候を総称して淋証という。《古今方彙》
【処方名-五十音順】
■益元固真湯《万病回春》
■益元滋陰散《寿世保元》
■海金砂散《証治準縄》
■加減八味丸料車前子・牛膝《薛立斎十六種》
■加味滋陰散《寿世保元》
■五淋散《和剤局方》
■地黄丸
■補中益気湯黄柏・山梔子・茯苓・木通《薛立斎十六種》
■滋陰清火散《寿世保元》
■滋腎丸《薛立斎十六種》
■四君子湯《寿世保元》
■生附散《三因極一病証方論》
■参苓琥珀湯《衛生宝鑑》
■清心蓮子飲《医方考》
■二木湯《医学入門》
■八正散《万病回春》
■八味丸料車前子・沈香・人参《医宗必読》
■必効散《万病回春》
■補中益気湯《寿世保元》
■六君子湯《寿世保元》
■六味丸《薛立斎十六種》
■淋証一方《寿世保元》
■淋証一方《済世全書》
■竜胆瀉肝湯《万病回春》
淋疾 gonorrhea
(参照→「小便が濁る」「小便不利」「赤痢」「白痢」)
⇒淋菌感染による性病の1つ。
◎性行為後3~7日の潜伏期を経て、男子は尿道炎、女子は子宮頸管炎から始まる。
◎尿道の痛み、排尿痛、粘液様あるいは膿性分泌液がある。
【漢方療法】
(1)淋疾は小便が栗粒のようで、小腹がつっぱり痛む。
(2)八種の淋疾。
<1>労淋:労苦、疲労倦怠による虚損が甚だしいと、小便は不通になり、小腹が痛い。心身の過労が原因で尿の淋瀝する者。
「益元固真湯」(情欲を無理に抑制して) 「四物湯知母・滑石・琥珀」(労傷・虚損) 「補中益気湯」(酒色がすぎて膀胱の気を傷つけた) 清心蓮子飲
<2>血淋:小便が出ず、ときどき血が出て痛む。熱があると発し、激しいと尿血し、熱がこもって陰茎が痛む。
「金黄湯」(小便に出血あり、尿道が痛む) 「小薊飲子」(下焦は結熱し尿血と淋痛) 「四物湯知母・黄柏・沢瀉・赤茯苓」 <3>熱淋:小便が熱し色が赤く、淋瀝で痛み、不快で臍の下が急に痛む。
「益元散2銭、木香・檳榔・茴香各1銭」作末、白湯で点服。
「導赤元梔子」合滋腎丸100丸。 <4>気淋:小便が渋く停滞し、いつも余瀝があり、小腹が脹る・疼痛があるなど。炎症は激しくなく、神経性に尿が出そうで出なく、気持が悪い者。 「益元散木香・檳榔・茴香」 「沈香散木香・檳榔・茴香」 「通秘散木香・檳榔・茴香」 清心蓮子飲
<5>石淋:陰茎のなかが痛み、小便が出ず、小腹がつっぱって痛み、膨張して小便から砂石が流れ出、悶絶する。
「益元散」(主治剤)
「滑石散」
「石燕丸」
「硼砂散」
<6>膏淋:小便が濁ること膏に似て、油の様に浮いて固まる。
「海金砂散」
「香児散」
「秋石元」
「麻角霜丸」
<7>沙淋:小便から細砂が出る症。膀胱の陰火が焼けて津液が凝結した症で、軽いと砂になり、重いと石になる。
「魚石散」
「苦杖散」
「琥珀散」
「二神散」
<8>冷淋:小便すると痛み、ブルブル震える。 「生附湯[2]
「木香湯」
【処方名-五十音順】
欝金黄連丸(小腸・膀胱の積熱で閉不通)
温白元
益元固真湯(情欲を無