<ね>つらい症状


【病状ね】

猫背(ねこぜ)
【鍼灸】
「ある猫背の婦人が来た。すると沢田先生はその背を撫でながら言った。“どこかに引きつるから曲がるのです。身体の曲がっているのは、灸をすえていると伸びます。この間も背の曲がった人に灸したやりましたが、だんだん伸びて来て、おしまいに真直ぐに治りました。また、こんな可笑しいこともあります。これは又、後ろへ反り返り過ぎて困っていたんですが、その人に灸したあげたら、それが前の方へ曲がって了ったんです。そのうちだんだん真直になるだろうと思っていますが、反り返り過ぎていた時には物を拾うなどに困ったが、前へ曲がった方が楽だって云っておりました”」《沢田流聞書鍼灸眞髄》


猫ひっかき病
⇒リンパ節腫張を伴う感染症。
猫にひっかれたり咬まれてから、1~3週間後、傷を受けてか部位の所属リンパ節(肘・腋のリンパ節が多い)が腫脹する。
   
■ネコに咬まれ(ひっかかれ)た傷が治らない。
「ネコに咬まれたり、ひっかれた傷から引き起こされる病気に『ネコひっかき病』と『パスツレラ症』の2種類があります。このうち、傷が治りにくく、潰瘍を作ったり、リンパ節が腫れたりするのが『ネコひっかき病』です。
ネコに咬まれると破傷風をおそれる方がいますが、実際にはそのような例はありません。それに破傷風は予防接種がとてもよく効く病気です。
アメリカでは年間20000人が『ネコひっかき病』を発症し、リンパ節腫脹や倦怠感・発熱だけでなく、脳症やケイレンで入院が必要になった例や、肝肉芽腫を生じた例などが報告されて社会問題になっています。
最近、この病気の原因菌として2種類の微小な細菌が明らかになり、それと共に、日本での症例や感染の様子も明らかになってきました。ケフレックス・テトラサイクリンなどの抗生物質では効果がありません。藤田紘一郎著「ボンボン・マルコスのイヌ」より。

◎すべてのネコが『パスツレラ菌』を持つ。
「これはネコやイヌなどのほ乳類の口腔内に潜む小さなグラム陰性短桿菌によるものだ。感染ルートは次の2つに大別される。1つは咬傷・掻き傷による外傷性の感染で、ほとんど局所の炎症症状にとどまる。2つ目は非外傷性の感染で、ときには敗血症や髄膜炎を起こすことがあるが、なんといってもパスツレラ症の主体は呼吸器系の感染症で、症例の半分以上を占める。
これは風邪に似た症状を特徴とするが、確定診断には細菌検査が必要になる。もう1つ、この病気の特徴は、外傷性、呼吸器感染ともに、子供や高齢者に集中し、糖尿病など重い基礎疾患をかかえた患者では、時として命に関わるケースもあるということだ。つまり、パスツレラ菌は日和見感染の傾向が強いということなのだ。藤田紘一郎著「ボンボン・マルコスのイヌ」より。
■10歳、男児
「右の腋の下のリンパ節が腫れており、悪性リンパ腫の疑いで紹介されて来た。確かに小指大の瘤があり、37.3℃くらいの微熱がしばらく続いている。リンパ節を切除して検査したところ、「非特異壊死性リンパ節炎」との診断だった。
その原因を調べようと再度診察すると、前腕に小さな化膿創がある。細菌学的検査を行ったが、細菌らしいものは見られなかった。知り合いの細菌学者に頼み込み、膿の検体を持ち込んで長期培養。本人の症状は各種の抗生物質を投与している間に軽くなった。
培養の結果はよく分からないが、どうやらグラム陰性の微小細菌らしい。そこで、はたと思いついたのがこの少年が動物好きなこと。「猫にひっかかれたことはない?」と聞くと、病院に来る10日ほど前にそんなことがあったとのこと。「猫ひっかき病」と呼ばれる病気だったようである。
猫ひっかき病は最近になってやっと正体がわかってきた奇病の1つであり、原因菌としてはリケッチアに近い最近としての[ロカメリ(バルトレア)・ヘンセーレ]の他、性状に似た[アフィピア・フィーリス]など多種の病原体による複合感染症であるとされている。しかし、細菌の性状がまだはっきりせず、分類法や命名法も固まっていない。
これらの菌は高炭酸ガス濃度で数週間たってやっと生えることから、診断が大変困難とされる。およそ30%の所帯で猫を飼っている米国の報告によると、猫ひっかき病と考えられる疾患の発症率は10万人に対して1~9人の頻度という。その確定診断としてベッドサイド用の皮膚テストや酵素免疫法による抗体検査法があるものの、我が国ではまだ入手出来ない。
典型的な発症例では、皮膚の局所反応、リンパ節の腫れ、発熱が一過性に見られた後、完治するとされる。(巽典之・大阪市立大学医学部教授)1997.9.8《日本経済新聞》

■夏から増える
「ネコにひっかかれて傷口から細菌が入り込み、リンパ節が腫れる『ネコひっっかき病』。感染しても自然に治る人が多いが、重症になると治療に時間がかかったり、脳症を併発することがある。菌を媒介するノミが繁殖する夏は特に要注意だ。
ネコひっかき病はネコからヒトに感染する人畜共通感染症の1つ。原因は『バルトネラ・ヘンセレ』という細菌で、ネコノミを介してネコの間に広がる。ネコが感染しても目立った症状は出ないが、ヒトに移るとリンパ節の腫れや発熱を引き起こす。
米国の調査では、年間約2万人がこの病気にかかり、年齢別では15歳以下が半分を占める。子供が多いのは飼いネコや野良猫を乱暴に扱い、ひっかれたりする頻度が高いからと見られている。
日本大学生物資源科学部の丸山総一・助教授の調査によると、国内でペットとして買われている700万~800万匹のネコのうちバルトネラ菌に感染しているのは約7%。菌を媒介するネコノミは温暖な西日本に多く、北海道や寒冷地には少ない。之を反映して、菌に感染するネコも西日本ほど多いという。
バルトネラ菌はネコのツメや口に付着することが多く、ヒトへの感染のうちおよそ半分はひっかれたり、噛まれた場合だ。
1歳未満の子猫からの感染が約7割と多いのも特徴だ。ネコひっかき病の患者を多く診察している八女総合病院の吉田博院長は「感染しても症状が軽く、自然に治ることが多い。ただ子供やお年寄りなど免疫力が低い場合、リンパ節が腫れて発熱するなど重い症状になる」と話す。ネコにひっかれた時は「まずアルコールで傷口を消毒する。病院にかかるときには必ず、ネコにひっかれたと医師に告げること」と、吉田院長は対処法を説明する。ネコひっかき病は日本では医師の間でもなじみが薄く、手がかりが少ないと診断が難しいからだ。病院で抗菌薬をもらって飲み続ければ数ヶ月で完治し。後遺症も出ることもない。
ネコノミは夏に増殖するので、この時期に飼い猫のノミを駆除することが大切。また、ネコノミはネコだけでなくイヌに住み着くことがあるので要注意。2003.8.12《日本経済新聞》




ネフローゼ nephrosis
(参照→「糸球体疾患」)
⇒高度のタンパク尿、低アルブミン血症、高脂血症、著明な浮腫などを特徴とする腎疾患。

◎腎糸球体の障害のより血漿の透過性が高まり、尿中タンパクが高度(3.5g/日以上)になるため、血中のタンパクとくにアルブミンが減少する(血清タンパク6.0g/dl以下・アルブミン[3.0g/dl以下)。

<1>その結果、糸球体毛細血管の循環血液量が減少し、腎臓での水分・ナトリウムの排泄が阻害されて顔・足のむくみが生じる。又、

<2>アルブミンの減少とともに血中のコレステロール・中性脂肪が増加し高脂血症となる。

<3>この状態をネフローゼ症候群いい、糸球体腎炎などを原因とする一次性ネフローゼ症候群と、糖尿病・慢性関節リュマチなどを原因とする二次性ネフローゼ症候群がある。

【診断基準】
1.1日3.5g以上の持続性のタンパク。
2.低タンパク血症。
3.浮腫。
4.高脂血症。

◎リポイドネフローシス・膜性腎症・膜性増殖性糸球体腎炎・巣状糸球体硬化症などの糸球体腎炎では、ネフローゼ症候群を呈することが多い。   
◎糖尿病・SLE・アミロイドーシスなどによる糸球体病変でも、尿に大量のタンパクが失われネフローゼ症候群を示すことが多い。(金芳堂「内科診断学」P717参照)

【漢方薬】(#ネフローゼ)
■茵蔯蒿湯
■越婢加朮湯
■越脾湯
■枳朮湯
■桂枝茯苓丸
■牛車腎気丸
■五苓散
■柴胡加竜骨牡蛎湯
■柴胡桂枝乾姜湯
■柴胡桂枝湯
■柴苓湯
■四逆散
■七物降下湯
■炙甘草湯
■小青竜湯
■小柴胡湯
■十棗湯
■真武湯
■参苓白朮散
■大柴胡湯
■大青竜湯
■猪苓湯
■当帰芍薬散
■人参湯
■八味地黄丸
■半夏厚朴湯
■白虎加人参湯
■茯苓甘草湯
■附子湯
■防已黄蓍湯
■防已茯苓湯
■防風通聖散
■牡蛎沢瀉散
■麻黄加朮湯
■麻黄連軺赤小豆湯
■木防已湯
■六君子湯
■苓甘姜味辛湯
■苓甘姜味辛夏仁湯
■苓桂朮甘湯
■六味丸

【民間療法】
<1>アズキ。
<2>アマチャ・スイカ・ダイコンソウ・ビワ・ムベ。
<3>[ハコベアシタバ]
<4>[ダアイモンジソウキササゲハトムギ]
<5>[タマネギジャガイモニンジン]




寝汗(ねあせ)
■慢性的病気で寝汗も
「いつも寝汗をかかない子どもが汗をびっしょりかいて寝ているのを見れば、病気ではないかと疑ってしまう。熱がないだろうかと体温を測ったり、室温が高くないか、それとも衣服の着せすぎではないかと心配したりする。
発汗には体質が大きく影響する。子どもは代謝が旺盛なこともあって、大人に比べて発汗量が多い。特に乳幼児は体温が自律神経や環境温度の影響を受けて変動しやすいので、病気でなくても寝汗をかくことがある。従って、寝汗がすぐに病気のサインとはいえないことが多い。
寝汗の原因を考える上で大切なものは、他の症状を伴っているかどうかである。発熱の有無、顔色の良しあし、脈拍の速さや呼吸の状態については最低限チェックしたい。熱があったり、顔色が悪かったりすると、その影には病気が潜んでいる。悪い夢を見たり、何かのストレスで良い睡眠がじゃまされたりしている時にも寝汗がみられるが、長時間続くことはない。
慢性的な病気のために寝汗が続くこともある。幼児や学童では扁桃腺が大きいため睡眠中の呼吸が苦しそうに見えることがあり、寝汗をかきながら時に無呼吸状態に陥る。肥満や著しい痩せに関係する慢性的な寝汗は、代謝や呼吸循環に関する病気の可能性がある。微熱が続くときは細菌やウイルスの感染も考えなければならない。このような症状がみられたら、一度医師に相談をした方がよいだろう。(宮川知士・国立小児病院呼吸器科)2000.9.4《日本経済新聞》」

【漢方薬】(ねあせ)
■一貫煎
■河車大造丸
■加味逍遥散
■帰地二陳湯
■左帰丸
■滋陰至宝湯
■炙甘草湯
■十全大補湯
■知柏地黄丸
■鎮肝熄風湯
■天王補心丹
■百合固金湯
■補中益気湯
■六味丸

【民間療法】
<1>ヤマノイモ。
<2>シジミ。
<3>アマドコロ・カキ・カニ・クコ・クワ・サンシュユ・サンショウ・シカ・タンポポ・ツルドクダミ・ニラ・リンドウ・ワタ。

 寝起きが悪い
(参照→「目が覚めない」)


寝言(ねごと)
◎原因:
睡眠障害:
睡眠時無呼吸症候群(禁忌:睡眠薬)
レム睡眠関連行動異常
ナルコレプシー
精神的ストレスを発散している
うつ病
感染症

◎注意:アルコールは睡眠障害を引き起こす。


寝小便 ⇒「夜尿症」参照



寝違い(ねちがい)
【漢方薬】
■葛根湯(陽実証、頭痛、発熱、無汗、項背のこわばり、脈浮緊・数)
■独活勝湿湯
■九味羗活湯
■荊防敗毒散
■蠲痺湯
■芍薬甘草湯(ケイレンする、疼痛)
■芍薬甘草附子湯(冷痛、ケイレン痛)
■疎経活血湯(下腹部瘀血、しびれ、四肢疼痛<遊走性>、水毒)
■程氏蠲痺湯
■麻杏薏甘湯
■防風湯


寝つきが悪い
【漢方薬】
■烏梅湯(傷寒が治った後、虚煩し、寝られない)
■甘麦大棗湯
■酸棗仁湯
■柏子養心丸
■天王補心丹
■天麻釣藤飲
■補中益気湯



寝ぼける
■仮眠は短い方が効果的
「短い方が効果的と言われる日中の仮眠だが、新幹線の車内なら1時間半と長くとっても『寝ぼけ状態』にならず作業能力が上がることが、国立精神・神経センターなどの実験で確かめられた。車内の場合だと振動や音で適度な睡眠を保てるという。12日から広島市内で開かれる日本睡眠学会で発表する。
東海道新幹線東京ー大阪間の「ひかり」車内でJR東海と共同で昨年9月に実験した。30代、40代の男性会社員24人を乗車約1時間後から下車30分まで1時間半の仮眠を取るグループと、起きたままのグループに分け、計算力など3種類のテストを下車3時間後まで計5回やって成績の変化を比較した。」
計算テストでみると、下車1時間後の場合、3分間に二桁の足し算を解いた数の平均は仮眠グループが78.6問(うち計算ミス2.1問)、起きたままのグループは70.4問(同2.6問)と差が出た。
乗車直後と比べた成績の上昇率も、仮眠グループが15.4%で起きたままのグループの3.4%に比べ12ポイント高かった。差は下車後3時間後も続き、論理テストと記録力テストも似た傾向だったという。
同センターの白川修一郎・老人精神保健研究室長によると、横になっての仮眠は通常だと15分程度が効果的。30分以上は眠りが深くなり、起きても約2時間は「軽く寝ぼけた」状態になる。しかし、新幹線車内で脳波を測ったところ睡眠の深さは30分以上でも4段階中2段階と浅いままだった。座ったままで、しかも振動や周囲の音もあるため眠りが深くなりにくいのではないかという。
白川室長は、「新幹線の車内でなら長く仮眠を取ってもいいことを実験結果は示している。他の乗り物でも同じ効果が期待できそうだ」と話している。」1999.6.2《朝日新聞》


眠い
(参照→「傾眠症」「ナルコレプシー」「睡眠時無呼吸症候群」)
=「眠くて仕方がない」「眠たくなる」
■眠くならない夜食のとり方は?
「脳波のグラフを見ると、眠気は午後8時以降、1時間くらいのサイクルで波のように周期的に訪れることが分かっています。
[実験①]
 眠気が増した時に夜食をとる。すると、2時間後、眠気は夜食をとらない場合より強くなっている。
[実験②]
 眠けがピークを過ぎた時に夜食をとる。すると、2時間経過しても、脳波に眠気の大きな波は表れない。
 
●夜食をとる時間と眠気の関係
 5人の被験者が午後9時から11時まで、30分ずつ時間をずらして夜食をとる実験をした。食後30分の眠気を5段階ではかると---------
9時に夜食(眠気度5)
9時半に (眠気度4)
10時に  (眠気度2)
10時半  (眠気度2)   
11時に  (眠気度5)
10時台に夜食を摂った2人は、あまり眠くならなかったことが分かった。」
(NHKためしてガッテン)




眠気覚まし
【漢方薬】
■葛根湯《傷寒論》
■麻黄湯《傷寒論》


眠りが浅い
(参照→「目が覚めない」)
【漢方薬】
■温胆湯
■黄連阿膠湯
■甘麦大棗湯
■帰脾湯
■酸棗仁湯
■炙甘草湯
■逍遥散
■釣藤散
■天王補心丹
■天麻釣藤飲
■柏子養心丸
■補中益気湯(寝付いて2時間ぐらいで、目が開く)
■抑肝散(神経過敏、手足のしびれ、歯ぎしり)
■抑肝散加陳皮半夏(立ちくらみ、神経衰弱)


熱が血室に入る
⇒経水が出たり止まったり、又昼は朗らかだが、夜になるとたわごとを言い、まるで鬼に憑かれたようになる症状。
処方 
■「柴胡破瘀湯」
■「調経湯」


熱感
⇒熱っぽい。
【芳香療法】
◎体温を下げる精油:
①ベルガモット
②ユーカリ
③ラベンダー
④メリッサ
⑤ペパーミント

【漢方薬】

■茵蔯蒿湯
■加減葳蕤湯
■加減復脈湯
■加減凉膈散(傷寒の後、六経の余熱が消えない)
■加味逍遥散(逍遥性)
■河車大造丸
■甘露消毒丹
■帰地二陳湯
■銀翹散
■桂麻各半湯(顔面赤い、発熱無汗、皮膚掻痒、便秘なし)
■黒逍遥散
■五積散(上半身熱感)
■固本丸
■柴苓湯(傷寒で残熱が消えず、小便が赤渋する)
■三仁湯
■滋陰降火湯(皮膚浅黒い、痰<痰稠>、乾咳、乾性ラ音、発熱無汗、便秘、陰虚火動)
■滋陰至宝湯(咳嗽、痰<痰稠>出しにくい、口渇、のぼせ、手掌のほてり、午後の潮熱、舌質紅、脈弦細数)
■瀉白散
■十灰散
■梔子豉湯(身熱、胸中煩熱、心中懊、不眠、熱感)
■潤腸丸
■小柴胡湯(傷寒で残熱が消えない症)
■消風散(口渇、内熱、分泌物多い、かゆみ<極甚>、あせも、ジンマシン、頑固な皮膚病)
■生脈散
■辛夷清肺湯(顔面・頭部の熱感)
■青蒿鼈甲湯
■清骨散
■清上防風湯
■清燥救肺湯
■清肺湯(慢性の咳嗽、痰<痰稠>多く切れにくい、のぼせ、火照り、イライラ、口渇、口内炎、舌質紅乾燥、舌苔黄)
■大定風珠
■大補陰丸
■知柏地黄丸
■腸癰湯(腹痛<圧痛>、便秘なし、舌苔黄、舌質紅、、皮膚乾燥、脈数)
■猪苓湯(発熱、口渇、小便不利、排尿痛・頻数、血尿、心煩不眠)
■天王補心丹
■桃紅四物湯
■八正散
■百合固金湯
■白虎湯
■白虎加人参湯(高熱、煩渇、大便硬) 
■白虎湯蒼朮(発熱の後、残熱があり、脈浮の症)
■麻杏甘石湯(咳嗽、喘息、口渇)
■養陰清肺湯
■六味丸(腎陰虚、口渇、からだが熱っぽい、大便硬)

熱症

<1>火に君相の2種がある。
五行がそれぞれ、その性を1つづつ持っているが、ただ火だけは2つ持ている。即ち君火と人火、または相火と天かの2種である。
 火は内は陰で、外は陽で動くのが主である。つまり形と質が互いに生まれて五行に配当されて君とい、位からすると虚無から生まれ位につき、その動くところによって見られるので相という。
▼君火=真心小腸の作用
▼相火=心包絡三焦気の作用。

<2>五臓の熱症
(イ)肝熱:

(a)押すと肌肉の下。骨の上にあり、
(b)寅時と卯時のあいだに最もひどい。
(c)病勢:四肢が満閉して、便が出ず、筋が反転して怒と驚が多く、筋痿症があって起きあがれない。
(d)[瀉青丸][柴胡飲子]

(ロ)心熱:

(a)少し押すと皮膚の下と肌肉の上にあって、しばらく押していると熱の感覚を感じるもので、ちょっと押すと皮毛の下に熱が少しあり、強く押すと全然熱がない。
(b)これは熱が血脈にあるので昼にもっと激しく、その症で心が痛み、掌中に熱があってもひどくない:[導赤散][黄連瀉心湯]

(ハ)脾熱:

(a)この症は軽くさわると熱がなく、強く押して筋骨にまで達しても、また熱がなく、重くも軽くもない。
(b)これは肌肉にありながら夜になると激しくなる。
(c)横になりたがり、動く気力もない:[瀉黄散][調胃承気湯]
(d)虚熱には:[人参黄蓍散][補中益気湯]

(ニ)肺熱:

(a)この症は軽く押すと現れる。
(b)陽が沈むともっとひどくなる。:[人参地骨皮散]
(c)重いのに:[白虎湯][凉膈散]

(ホ)腎熱:

この症は軽く押すと熱はなく、強く押すと熱が火のようで起きられない:[滋腎丸][六味地黄丸]

 

<3>火に上中下がある
(イ)上焦熱:

[凉膈散][竜脳飲子][抑青丸][清心湯][黄芩湯][清金丸] [朱砂凉膈丸][九味清心元][黄連清膈丸][上清元][清金降火丹] [子芩散][既済解毒湯][加減凉膈散]

(ロ)中焦熱:

[調胃承気湯][洗心散][四順清涼飲][当帰竜薈丸][桃仁承気湯] [白朮除湿湯][既済清神散]

(ハ)下焦熱:

[大承気湯][立効散][八正散][五苓散][防風当帰飲子][黄柏丸] [回金丸][左金丸]

<4>三焦の火の通治薬:

[三黄湯][三黄元][三補丸][加味金花丸][清心丸] [大金花丸][黄連解毒湯][防風通聖散][清火湯]

◎主薬:

▼表熱には、柴胡を主薬とすべし《万病回春》
▼裏熱には、黄連・黄芩を主薬とすべし《万病回春》

【漢方薬】
■黄芩湯[3](心肺の薀熱・口瘡・咽喉痛・小便淋濁)
■黄柏丸(腎経の火燥を除去し、下焦の湿と、陰火の気が臍の下からおきる症)
■回金丸(肝火を治す)
■加減凉膈散(六経の熱をさまし、また熱の上焦にある症を治す)
■加味金花丸(三焦の火をなくし、嗽を止め、厥をなくし頭目をはっきりさせる)
■紅雪通中散(積熱を治し、毒熱を除き、三焦を開き、五臓を良くし、口瘡・重舌・喉閉・腸癰を治す)
■五苓散[1-3](腎気が内虚して邪熱が腎経に流れ込み、脈が多く、大小便が渋く赤く濁り、疼痛の時は「瞿麦燈心煎湯」に五苓散を調合して服用する)
■柴胡飲子(肝熱を治す)
■佐金丸(肺金を補い、肝木の火を治す)
■三黄丸(三焦の積熱を治す)
■三黄湯(三焦の積熱を治す)
■三補丸(三焦の積熱を除去し、五臓の火をなくす)
■地骨皮散(血熱と陽毒の火が盛んで全身に熱がある)
■子芩散(心肺をすっとさせ、労熱を治す)
■四順清涼飲(血熱を治す)
■紫雪(一切の積熱と口舌の生瘡、熱毒を治す)
■瀉血湯(夜間の発熱)
■朱砂涼膈丸(上焦の虚熱と咽膈に何かがあって、煙が上がるような感じ)
■清火湯(三焦熱を治す)
■清金丸[2](肺火を治す)
■清金降火丹(心肺の虚熱を治す)
■清心丸[3](三焦の熱を治す)
■清心湯(上焦の積熱を治す)
■退熱湯(表・裏の虚熱で夜になるとひどくなる)
■人参地骨皮散(肺熱を治す)
■白朮除湿湯(中焦に熱があり、午後に発熱し、小便が黄色く沈む者)
■防風当帰飲子(心・肝の火を吐かせ腎脾の陰を補い、風熱・燥熱・湿熱を治す)
■妙香丸(積熱と潮熱を治し、五毒を解かす)
■抑青丸(心経の火をなくし、酒熱を治す)
■立効散[7](下焦の熱で小便が赤く黄色く痛む者)
■凉膈散(積熱の煩躁と口舌の生瘡、目が赤く頭はクラクラし、大小便が固い)
■竜脳飲子(咽喉の腫痛で目が赤く、口に瘡が出来、心煩・鼻衂の症)


熱性ケイレン febrile convulsion
    (参照→ひきつけ)
⇒生後6ヶ月以後、1~2才児に多い。発熱後、比較的短時間のうちに起こる、全身性のケイレン。髄液所見は正常、ケイレン後の麻痺はない。
■親が冷静でいることが肝心
「10月半ばのある朝、大阪市旭区にある中野こども病院に、1歳4ヶ月の女の子が救急車で運び込まれてきた。
前日から熱が出て下痢やせきもあったが、一夜開けた午前7時頃、全身が硬直しケイレンを繰り返し、白目をむいた。驚いた母親が救急車を呼び「孫が大変なことに」と祖父母も病院に駆けつけたほどだった。
だが村上貴孝小児科医長は「ご心配はわかりますがおじいさん、おばあさんまで来る必要はなかったケースです」と話す。
ひきつけには38℃以上の発熱を伴う「熱性ケイレン」と、発熱が伴わないものがある。熱性ケイレンが8割を占め、この場合もそうだった。
村上医長は「熱性ケイレンが命にかかわることはまずありません。慌てずに、静かに寝かせてやるのが一番いいんです」と話す。着ているものを緩めてやり、もし吐きそうになったら、吐いたものが気管に入らないよう顔を横に向け、口の中に吐いたものがある時は出してやる。また発作が続いている時間や体の動きをよく見ておく。医師の診断の手助けになる。
「舌をかみ切るのではないか」と親が口をこじ開けたりするのはかえって良くない。口の中を傷つけたり、逆に親の手が噛まれて血だらけになったりすることもある。口移しの人工呼吸をする人もいるが、必要はないと言う。2分程度の発作なら、呼吸は自然に再開する。
熱性ケイレンは2歳までの子供には珍しくなく、1、2回程度なら特に治療も必要ないが、親はなかなか冷静でいられない。
ひきつけは夜に起きることが多いが、数分程度の熱性ケイレンのようなら、かかりつけの医師に相談したうえで、翌朝診察してもらえばよい。
だが、熱がないのにひきつけを何回も繰り返したり、体の一部だけがケイレンしたり、ケイレンが10分以上続いたりする場合は要注意だ。脳に異常があることも考えられるので、救急車を呼ぶこともある。1998.11.8《朝日新聞》

■専門医、ほんの一握り
「埼玉県の幼稚園児Yちゃん(当時4歳)病院の小児外来で「熱性ケイレン」と診断された後、院内の処置室で急変した。96年の平日の午後だった。小児専門病院に転送された直後、心臓が止まった、原因は熱性ケイレンではなく、インフルエンザによる急性脳症。一度は持ち直したが、すでに脳障害広がっており。10日後に亡くなった。
救急医療に詳しい小児科医によると、熱性ケイレンは、脳症などでないことを確かめた上で診断する。ケイレンが止まった後でも、しばらく経過を観察し、意識が戻ったかどうかなどを調べる。「救急のトレーニングを受けた医師なら当然行うべき措置だ」と言う。
だが、母親(45)によると、「熱性ケイレン」と診察した病院では、処置室で3時間半、異常を訴えても看護婦が「大丈夫」と取り合わず、医師に診てもらえなかった。
なぜ熱性ケイレンと診断したのか、。長時間、医師が目を離したのはなぜか?母親の疑問は深まり、昨年、診察した医師に会って説明を求めた。
「熱性ケイレンと言った覚えはない」「何度も様子を見に行った」。自分の記憶とかけ離れた医師の答えに唖然とした。
「外来診察をした医師は、混雑していた小児科外来の診察に忙殺され、手が回らなかったかもしれない。急患に対応する病院の態勢が未熟だったのではないか?」とみる専門家もいる。
米国では、主要な病院に小児専門の集中治療室があり、重症の子供は専任スタッフが治療するのが一般的。だが日本には、こうした治療室を持つ病院は極めて少なく、小児救急の専門医はほんの一握りしかいない。
米国では、大統領自ら小児科学会で「未来を担う子供たちを守る小児科医の使命は重い」と演説、国の支援を約束するという。日米の小児医療が置かれた状況の違いは大きい。

■水と塩分が失われ発症
「友人Y氏が突然、電話をかけてきた。ゴルフのラウンド中に左足にケイレンを起こしてビックリしたという。高温による障害は熱ケイレンと熱疲労と熱射病(熱中症)に分かれる。熱ケイレンや熱疲労は一時的で比較的軽症だが、熱射病は急激に発症し、重症である。
熱ケイレンは激しい運動を行った後に、一時的に激しい痛みを伴った筋肉のケイレンが起こる。ゴルフで良くあるのは軸足になる脚のふくらはぎのケイレンである。一般に健康な成人男性に良く見られ、数分~10数分程度で自然に解消する。
熱疲労は水分と塩分不足により起きる。猛暑でのスポーツや労働で大量に汗をかくと半夏白朮天麻湯称する。ノドの渇き、倦怠感、耳鳴り、吐き気、顔面蒼白、などの症状が出る。治療を受けないと、体温が上昇して意識障害が起きることもある。多量に発汗した時に水分をとるだけで塩分を摂らないと起きる。
Y氏のふくらはぎのケイレンは多量の発汗が引き金に成っているが、疲労感やめまい、嘔吐、頭痛など全身症状を伴わなかったので熱ケイレンである。
熱射病は高齢者や病弱な人でよく着られる。はじめはたくさん汗をかくが次第に汗が出なくなり、体温が急激に上昇して40℃ぐらいになり、血圧上昇や意識障害など全身的に重い症状が出てくる。日射病は日光の直射を後頭部に受けて、体温調節中枢が機能しなくなり起きるが、熱射病と同一の病気だ。
治療は軽症なら涼しい場所で安静にし、水分や塩分を十分にとることである。ただ、重症の時は生理食塩水やブドウ糖の点滴などが必要になる。」(西沢良記・大阪市立大学医学部第二内科教授)2000.8.28《日本経済新聞》

【漢方薬】
■黄連解毒湯
■葛根湯
傷寒論では項背の強ばるものに用い、金匱要略では口噤し、て語するを得ず、剛痙をなさんと欲すというものに用いている。ここで剛痙というのは破傷風を指したもので、牙疳緊急して口を開くことができないものに用いる。葛根湯はこの初期で口噤語るを得ずという程度のものに用いる(漢方診療医典)
■柴胡桂枝湯
小柴胡湯に比べてやや体力が劣るもので、自汗の傾向があり胸脇苦満とともに上腹部の腹直筋の緊張を認めるものに用いる、相見三郎氏は芍薬を増量した小柴胡湯桂枝加芍薬湯を用い、でんかんに頻用した(漢方診療医典)
■小柴胡湯
体力は中等度で上腹部が張って苦しく、舌苔、口中不快、食欲不振、悪心などを認めるものに用いる。乳幼児や少年に柴胡剤を用いるときは、胸脇苦満は、あまりハッキリ現れないことが多く、腹部もあまり膨満していない(漢方診療医典)
■大承気湯
葛根湯を用いる場合より一段と病勢が進み、しかっも体が充実している場合に用いる(漢方診療医典)
■麻黄湯
■礞石滾痰丸
■羚羊角釣藤湯


熱性下痢

【漢方薬】
■桂枝加芍薬湯(腹直筋拘攣、裏急後重<軽>、腹痛、腹部膨満<虚満>)
■桂枝加芍薬大黄湯(裏急後重、宿便)


熱性病

【漢方薬】
■黄連解毒湯
■桂枝加葛根湯(初期)
■桂枝加厚朴杏仁湯(初期)
■調胃承気湯(諸薬で効かない熱病


熱中症
■意識が無ければ体を冷やす
「猛暑に見舞われた2年前の夏。高温で体に異常が出る熱中症のなかでも一番深刻な『熱射病』にかかり、病院に運ばれる人が相次いだ。
その中に室内で倒れたお年寄りがいた。
冷房が嫌いで、気温が30℃を超えても冷房していない部屋にいた。室温は40℃近くまで上がったが、温度に対する感覚が鈍っており、水分を摂らずに、体がだるくて寝転がったままじっとしていた。
病院に来た時は、脱水症状が進み、発汗機能も損なわれ、体温は40℃を超えていた。顔は紅潮し、皮膚は乾いて熱く、意識も無かった。熱射病の典型的な症状だ。
日本医科大学千葉北総病院の益子邦洋・救命救急部長のいると、酔ってサウナに入って寝込んでしまい、熱射病になったケーズもある。「炎天下の屋外だけで起きるとは限らない。落とし穴に要注意です」と話す。
措置が遅れると、命に関わる。高熱の刺激で、血液を固まらせるのに働く体内物質が活性化されるため、毛細血管の血液が固まって流れが悪くなる。これが肝臓・腎臓・心臓などの働きを損なうからだ。
「救急車が来るまでの応急手当として、体を冷やし出来るだけ体温を下げることが肝心」と益子さん。服を脱がし、ぬれたタオルをかけて、風を当てる。動脈が皮下を通る首の横や脇の下、脚の付け根を冷やすと効果的だ。水は飲ませない。意識がないので無理に飲ませると窒息する恐れがある横向きにし、気道が舌でふさがれないようにすることも必要だ。
熱中症でも程度の軽い『日射病』の手当は、熱射病と異なる。一時的に貧血を起こしている状態なので、涼しい場所に移し、衣服をゆるめて寝かせると意識は回復する。そこで水分を補給する。ナトリウムやカリウムなどの電解質を含むスポーツドリンクがいい。発汗機能は働いているので、体に触れるとむしろ冷たい感じがする。涼しくしてやれば十分で、体を冷やす必要はない。
熱中症は予防も大切。「頭がボーとして目がくらみ、体に力が入らなくなれば、休憩と水分補給を」と益子さん」1999.6.13《朝日新聞》
■スポーツする時の水分補給
マラソンランナーが小ぶりのボトルから、水を少し口に含み、残りを体にかけているのを良く目にする。走り続けているのに、少量の水で足りるのだろうか?
運動中の水分補給は汗で失った水分の補給と、体温を下げることが目的だ。昔は練習中に水を飲ませない、などという鬼監督もいたらしいが、これこそ命を縮めてしまう。運動中の水分不足は熱中症の原因だからだ。しかし、まとめて大量の水を飲んでしまうと、その吸収のために腸がフル活動しなければならず、体が疲労してしまう。これを防ぐためには、少量の水(100~200cc)をこまめに飲むことだ。もし、脱水症状や熱中症の恐れがある場合には、冷たい水の方が吸収が早いことも覚えておこう。」(NHKためしてガッテン)
■暑い夏、ご用心
「スポーツや作業をしているときに気をつけたいのが、日射病をはじめとする『熱中症』だ。最悪の場合は命を落とすこともある。梅雨が明けて本格的に厚くなるこれからが要注意だ。
気温が30℃を超えた1日の午後、東京都練馬区の大学でラクロスの試合をしていた男子学生が突然倒れ近くの病院に運ばれ、脱水症状がひどく入院した。
●30分程度で発症も
この男子学生は典型的な熱中症だった。熱中症は過激な運動や強い日差しによって体温が上昇し、めまいやけいれんなどを起こす。気温が28℃を超えると倒れる人が増える。運動中は体内から大量の熱が発生するので、30分程度でも発症することがある。東京消防庁によると、1日から2日にかけて東京都内では32人が熱中症にかかり病院に運ばれたという。
熱中症には
<1>皮膚の血管が拡張して血圧が低下したりして起こる『熱失神』、
<2>脱水によるめまいや吐き気などの『熱疲労』、
<3>大量に汗をかき、粋だけを補給して血液の塩分濃度が低下して起こる『熱ケイレン』、
<4>体温の上昇で意識障害を起こす『熱射病』などがある。
厚生省の統計によると、熱中所による死亡事故は年に100件ほど起きている。記録的な猛暑になった1994年は589人が亡くなった。
その後、工事現場など屋外作業の労働基準が強化されたことで、労働中に熱中症にかかる人は減っている。しかし運動時に倒れる人は減っていないという。
とりわけ危ないのが中学や高校、大学のクラブ活動。昔と違って指導者は水分補給の大切さを認識しているはずだが「選手任せのことが多く、水分が不足しがちだ」と日本体育・学校健康センターの川原貴・国立スポーツ科学センター設置基準室長は指摘する。
暑さになれていない夏合宿の初日や急激に気温が上がった日は要注意。体力がなく、技術の未熟な侵入分に多発する傾向がある。「身体が暑さに慣れていないのに激しい運動をするからだ」と川原室長は言う。
炎天下のゴルフにもキロ浸ける必要がある。ゴルフ場でプレーしていた人が倒れるケースは多い。「ハンデが多い人は歩く距離が長くなりがちなので要注意」
●気温35℃以上は中止
熱中症を防ぐには
<1>気温など環境条件に応じて運動量を変える。
<2>休息や水分補給を計画的にとる
ことが大切だ。中京女子大学の浅山正巳教授《朝日新聞》「気温が35℃以上になったら原則的に運動は中止すべきだ」と話す。
川原室長は「水分は30分おきに補給するのが望ましい」と言う。スポーツや屋外作業をしていてノドが渇いたと思ったら、スポーツドリンクなどを飲むと塩分も補える。体調がおかしいときは軽い運動にとどめるべきだ。浅山教授は「体調が良くないときは自律神経の働きが悪い。体温の調節昨日が落ちていたり、熱中症になりやすい」と指摘する。
●まず、身体を冷やして
指導者は選手の様子をよく観察して、様子がおかしいときは言葉をかけるようにした方が良い。フラついたり、ろれつが回らなくなったりしたら、熱中症を起こしている。こんなときは木陰で休ませ、あおいだり、頭から水をかけたりして、体温を冷やさないと死に至ることもあると言う。「休ませれば大丈夫だろうと思っている指導者が多いが、身体を冷やすことが重要だ」と浅山教授は言う。2000.7.17《日本経済新聞》
■生体肝移植
「京都大学医学部付属病院(京都市左京区)は8/13日、熱中症で重い肝不全となった患者に生体肝移植を7月に実施したと発表した。患者の容体は安定しているという。熱中症患者への肝臓移植は欧米で1988年以降に3例あるが、日本国内では初めて。
移植を受けたのは東海地方に住む16歳の男子高校生。部活のランニング中に熱中症で倒れた。肝臓機能が低下していたため、7/11に地元の病院から京大病院へ転院。40代の母親から肝臓の一部を移植した。」2003.8.14《日本経済新聞》



熱毒下血

【漢方薬】
■黄連解毒湯(排便後に黒色を帯びた下血。腹痛がある。)


熱病の回復期

【漢方薬】
■加味帰脾湯


熱痢(ねつり)
⇒暑痢に同じ。背が冷たく、顔に垢がついて顔色悪く、口が乾き、いつも水を飲む。

【漢方薬】
■烏梅丸[4](熱痢で腹痛・血が下る)
■酒蒸黄連丸
■寧胃散(赤白の熱痢)



 熱淋
熱淋:

小便が熱し色が赤く、淋瀝で痛み、不快で臍の下が急に痛む。
■「益元散2銭、木香・檳榔・茴香各1銭」作末、白湯で点服。
■「導赤元梔子」合滋腎丸100丸。



粘液水腫
   myxedema
=成人期以後に発症した甲状腺機能低下症。
⇒皮膚及び他の組織にムチンの異常な蓄積を来たし、乾燥した蝋様の腫脹を特徴とするもので、甲状腺機能低下症を伴う。浮腫は加圧してもへこみを作らない(漢方でいう実腫)型で、顔貌は特異で腫脹した口唇と肥厚した鼻が特徴的です。

◎症状:

毛髪が薄くなり、顔面蒼白、浮腫状の顔貌で、表情乏しく、皮膚は粗造で乾燥し、口唇、舌が大きいなどが特徴。
手は冷たく、ザラザラしている。
①手背・足背・下腿などにムコ多糖が沈着し腫大して浮腫状になる。
②皮膚乾燥
③徐脈
④便秘
⑤低体温
⑥心肥大
⑦精神機能減退



粘液便mucous
=膿血便
◎血便・粘液便を引き起こす疾患:
【漢方薬】
■黄芩湯
■黄連阿膠湯(膿血便)
■桂枝人参湯(軟便、水様便、泥状便)
■四逆湯(泥状便、水様便))
■芍薬湯
■大黄牡丹皮湯(膿血便)
■桃花湯(粘液・膿血便)
■排膿散及湯・・・(膿血便)    
■白頭翁湯


粘膜潰瘍
■温清飲


捻挫(ねんざ)sprains
   ⇒くじき。
【漢方薬】
■治打撲一方
■通導散
■桃核承気湯

【芳香療法】
◎マッサージは不可。
◎以下の精油で冷湿布:ラベンダー
           カミルレ