<ほ> つらい症状・病名

【病状ほ】

Bowen病(ボーエン病)
⇒皮膚ガン前駆症の一種。
◎境界が明らかな限局性蛇行性の病巣を現し、淡紅色~暗紅色で少し皮膚面より隆起するもので、堅実な結節よりなる。結節の表面は平滑あるいは乳頭状でかなり湿潤し痂皮に被われる。
◎10数年間、緩慢に増殖する。

 


Hodgikin病(ホジキン病)
(参照→「悪性リンパ腫」「リンパ節腫張」)
   =「悪性肉芽腫」
⇒悪性リンパ腫の一種。
◎リンパ節系の腫脹を特徴とし、通常、頸部リンパ節の著しい腫脹に始まる。
「悪性リンパ腫はホジキン病と非ホジキンリンパ腫とに大別される。ホジキン病は、Reed-Stermberg細胞という特殊な形態を示すさいぼうで特徴づけられる腫瘍で、非ホジキンリンパ腫とは、以下の点で異なる。
細胞の絵師や線維化が多い。
広がり方がガン腫に似ている。
放射線療法が有効で、比較的予後が良い。」
■運動障害の原因解明
「岡崎国立共同研究機構生理学研究所の重本隆一教授は10日、『ホジキン病』という難病のよって歩行障害など運動機能が失われる原因を、オランダのロッテルダム大学病院と共同で解明したと発表した。小脳の中にある種の抗体がたまり、運動の命令を伝達する仕組みが働かなくなる。成果は患者の治療につながるとしている。
研究グループは、リンパ節に腫瘍が出来るホジキン病の治療後、まっすぐに歩けなくなったオランダの患者2人を診断。小脳内に高い濃度で免疫グロブリンG(IgG)という抗体が出来ていることを見つけた。この抗体は、神経細胞が情報伝達物質を受け取る受容体という場所にとりつく性質がある。
抗体と受容体が結合することを実際に動物実験で確かめた。この結果、運動を司る小脳の情報伝達経路が過剰な抗体によって断たれ、歩行霜害が起きたと分析。
ホジキン病患者は西欧では10万人に2~3人、日本では10万人に1人の割合で発生し、一部の患者で治療後に運動障害が起きる。その原因はこれまで不明だったが、治療に道が開けそうだ。ロッテルダム大学病院が血漿の交換と投薬で抗体を出来ないようにしたところ、患者の症状はほぼ消えたという。」2000.3.11《日本経済新聞》



Horner症候群
◎一側の眼瞼下垂と、同側の縮瞳、眼球陥没を起こしたもの。


ポイツ・イェーガー症候群
=胃や腸にポリープがたくさん出来て、ガンになる病気。特定の家系に発症しやすく、遺伝性疾患と考えられている。
■原因遺伝子を発見
「発見した遺伝子は細胞の分裂に関係しているリン酸化酵素の一種で『LKB1』と名付けられた。塩基数は約23000。正常なときは細胞の異常な増殖を抑える「ガン抑制遺伝子」として働いていると見られる。1998.1.20《日経産業新聞》



ポエムズ症候群
=「POEMS症候群」
別名:「クロウ・深瀬症候群
日本国内に320名ぐらいの患者がいるという。
「まず、骨などにある免疫細胞「形質細胞」に腫瘍ができる。ガンの一種である多発性骨髄腫と似ているが、腫瘍自体は良性だ。ただ、腫瘍が血管内皮増殖因子(VEGF)というタンパク質を分泌して余分な血管が出来たり血液成分が血管外へ放出されたりするため、様々な症状が起きる。
【症状】
・手足がしびれて感覚が鈍くなる
・手足がむくんでくる。
・皮膚の色素が沈着して黒っぽくなる
・腹水や胸水がたまってくる。



ボケ   
⇒予防には、高血圧の管理が一番大切。
◎グルタミン酸に要注意(参照→用語:グルタミン酸)
◎アルミに要注意(参照→アルミ)
■「老いた脳は、若い脳に出来ないすばらしい技を発揮する」
新福尚武・東京慈恵医大元教授や千葉康則・法大名誉教授は強調する。
脳は若いほど活発で、中年以降は脳細胞は1日10万個死ぬと言われている。老いる脳は細胞が減って衰退してゆき、ボケも起きるのではないか? 千葉さんは「使わない細胞を、脳が整理しているだけかもしれません」なぜなら、1日10万個減ると、30年では約10億個の減少だ。膨大なようだが、神経細胞は大脳皮質だけで140億個もある。一方、脳細胞は数十~数千もの腕(樹状突起)を出し、先端に他細胞との接点(シナプス)を形成して、電気信号の回 路を作る。複雑な回路が、脳の活動で増えていく。置いてから腕の数が大幅に増えた例も観察されている。
脳の活動=(細胞×回路)
細胞が減っても、回路が増えれば容易に補えるし、超すことも出来る。
「記憶や計算は、脳の機能としては中級程度で、計算機やメモでも補える。騒ぐほどではありません」と新福さん。
脳ならではの最高の機能は、細部を超えて本質を見抜き、大局を捕らえるところだ。こんな機能は、従来の蓄積をモトに老年期初めて開花しうる。これこそ老年期の目標だ。世の法則が分かった思いに魂を揺さぶられ、自分の存在価値に感動し、人生の目標に意欲が湧く。「70歳を過ぎ、こういう素晴らしい体験が何度かあって、さらに老いるのが楽しみになりました」と千葉さん。       1997.5.12《朝日新聞》    
■前向き生活で予防。
「ぼけたくない」と誰もが口にする。痴呆性老人は薬100万人、65歳以上の老人の7%にあたる。老年期痴呆の2大疾患はアルツハイマー型痴呆と脳血管性痴呆であり、日本では前者が32%、後者が44%である。後者が多いのは脳卒中が多いことの反映とされている。
ボケの予防は難しい。後者は原因が分かっているので、例えば高血圧の予防や管理によって、かなり防ぐ事が出来る。ところが前者は原因が分からないので予防がしにくい。
 しかし、痴呆になった人の病前の生活ぶりを調べると、精神社会的生活と体運動が不活発であることが分かる。興味深いのは歯の喪失と痴呆が関係することだ。年をとっても歯が多く残っている人はボケにくい。
頭部に外傷を負った人はボケやすいという結果もある。いろいろな事に興味をもって生涯教育に参加することもボケ防止に役立つ。北海道大学の近藤喜代太郎教授(公衆衛生学)は
「ボケない為の十ヵ条」として、    
<1>生涯教育、
<2>広い関心・興味と創造的な活動、
<3>趣味、
<4>多くの人と交わる、
<5>スポーツ、
<6>頭のケガを避ける、
<7>歯を守る、
<8>高血圧の予防・管理、
<9>脳卒中の予防・再発予防、
<10>糖尿病の予防・管理。をあげている。
 (柏木哲夫・大阪大学人間科学部教授)1996.8.24《日本経済新聞》」
■カルシウムの刺激が記憶の保持に関与。
「脳の神経細胞が刺激を受けるのに新たな仕組みがあることを、東京都神経科学総合研究所の久保義弘研究員らのグループがカエルの細胞を使った実験で見つけた。記憶形成に関係する神経細胞の受容体が、細胞外に漂うカルシウムから刺激を受けることを突き止めた。ある種の記憶を長く保持し、スポーツ技能などを体得する仕組みに関与している可能性があるという。
脳の中で記憶に深く関与する海馬や小脳などでは、ある細胞から放出された神経伝達物質のグルタミン酸を別の細胞の受容体が受け取って回路ができ記憶が形成されていると考えられている。実験では代謝型と呼ばれる受容体がグルタミン酸だけでなくカルシウムによっても活性化することを確認した。
カルシウムは神経細胞の周りに分布しているため、細胞は常に一定の刺激を受け続けていることになる。研究グループは、グルタミン酸の作用で出来た細胞間の結合を長持ちさせるのにカルシウムが役立っていると推定している。成果は13日発行の米科学誌「サイエンス」に発表した。1998.3.14《日本経済新聞》

【処方名-五十音順】
■八味地黄丸(思考力・記憶力減退)

 

【栄養療法】
卵黄コリンビタミンB12:アセチルコリンの前駆物質が卵黄コリンに豊富に含まれる。





ポスト・ポリオ症候群 (PPS)
⇒参照→「小児マヒ」
=乳幼児期にポリオ(脊髄性小児マヒ)に罹った患者が、一端症状が安定した後、中高年になってから新たに筋力低下や筋肉の萎縮、関節の痛みなどを起こす二次障害の総称。ポリオはポリオウイルスが神経細胞を侵すことで手足や呼吸のマヒなどが起こる病気で、1950年代からワクチン導入の61年までメイ寝ん1000人以上が発症した。現在は新規の患者はないという。
■別疾病
「ポリオ(小児マヒ)になって数十年後に関節の痛みなどが現れる『ポストポリオ症候群(PPS)』について、社会保険庁は2006年2/17、厚生年金保険の障害認定飢上、従来の「ポリオに起因する疾病」から「別疾病」に変更することに決めた。
PPS患者は「ポリオ発症時は厚生年金に加入していない」との理由で障害厚生年金を支給されていなかったが、今回の認定変更で、年金の支給が可能になる。


ポリオ (急性灰白髄炎)
■緊急事態宣言
2014年5月、手足のマヒなどを引き起こすポリオ患者がパキンスタンなど10ケ国で確認され、WHOは緊急事態宣言を出した。
乳幼児を対象に定期接種を行っているポリオワクチン
7歳まで原則無料
生ワクチンは稀にマヒを引き起こす恐れがあり、厚労省は2012年より安全なワクチンに切り替えた。
1975年~1977年生まれのヒトは接種率が低く、免疫を持たない人がいる可能性がある。


ボツリヌス
(参照→「クロストリジウム」)
◎ボツリヌス菌
クロストリジウムの仲間で一番の悪漢である。これは暴力団そのもので、構成する7名の悪玉のうち4名が我々ヒトに危害を与える。約200年前、ドイツとスカンジナビアとロシアのあちこちで筋力低下と呼吸障害の患者が発生し、これはソーセージや魚を食べたことと関連があるとされた。急激に死に至ることもあるこの病気は、ソーセージを意味するラテン語ボツルスからボツリヌス菌と呼ばれるようになった。
1897年に、ヴァン・エルマンジェムという研究者が、ハムから発見。ボツリヌスが寄生生物ではなく、その中毒は侵襲性の感染症ではなく、この微生物がハムの中に放出した強力な毒素を食べた結果であることを解明。さらにこの毒は熱で破壊(胞子を確実に破壊するには121℃以上の高圧蒸気殺菌で可能)できること、食物の塩分が強すぎる場合には毒素を全然生み出さないことに気づいた。
ボツリヌス中毒は家庭で缶詰が作られるようになって発生件数が増え、アメリカでは1930年代に年間35件に達した。この細菌はガスを放出するのでふくれあがったブリキ缶は家庭での悪夢のネタになった。
ボツリヌス菌の胞子は自然界の至る所にあるので、汚染食品の中にすでに出来ている毒素を飲み込むことによるのではなく、感染症(たとえば汚れた傷口や腸管からの)としてボツリヌス中毒が起こることも考えられる。事実、成人にはめったに無いことだが、なぜか生後8ヶ月ごろの乳児の場合に、この経路をたどってボツリヌス中毒が起こることがある。この稀な現象が乳幼児突然死症候群の一因になる場合がある。こうしたケースのなかにはハチミツが原因と思われるものがいくつかあるので、赤ん坊にハチミツは食べさせられない。
ボツリヌスの胞子は亜硝酸を嫌う。そのため、ホットドッグなどの半調理肉製品に添加物として入れている。(ウエイン・ビドル著「ウイルスたちの秘められた生活」)
■レトルト類似の食品に注意
「常温保存したレトルト類似食品には、ボツリヌス菌の仲間である嫌気性菌などの様々な細菌が残っていることを、東京都立衛生研究所の門間千枝主任研究員らのグループが実験で確かめた。
実験では、89種類のレトルト食品をそれぞれ25℃で10日間保存した。このうち、77点に細菌がいることが、培養実験でわかった。
ボツリヌス毒素は検出されなかったものの、嫌気性菌は18点から検出された。
レトルト食品とは気密性陽気を使って、120℃で4分間殺菌したものを指す。類似食品では、そこまでの殺菌処理がされていない。千葉県で昨年夏発生したボツリヌス菌による食中毒は、こうした食品の常温保存が原因だった。」2000.6.11《朝日新聞》
■中国でボツリヌス菌
2013年、中国の国家品質監督検査検疫総局は8/4、ニュージーランドの乳業大手のフォンテラの高タンパク乳原料からボツリヌス菌が検出されたと発表。
輸入していたワハハによると、ボツリヌス菌は水素イオン濃度(pH)4,6以下の環境では生きることが出来ない上、80℃で死滅するという。
同社の乳製品のpHは4.1~4.3で、製造工程中に高温殺菌していることから、「ボツリヌス菌が製品に含まれることはない」と主張。
ワハハ以外では、米コカコーラの現地法人に納入していた上海市糖業煙酒が「輸入した4.8㌧の中で使用したのは25㎏。残りは隔離措置した」と発表。
仏ダノン酸化の現地法人は汚染原料が含まれた可能性のある商品の製品番号をホームページ上で公表。


ポリオ
   ⇒参照→「小児マヒ」



ポリープ polyp
⇒柔らかく、くびれのある形の腫瘤をいう。
⇒大腸や胃などに出来る突起状の形態変化のこと。「ガン」とか「腫瘍」とか病気の性質をいうのではなく、見た目の変化だけを指し、悪性のものも良性のものも含んでいる。大まかに、くびれのあるもの(有茎)とないもの(無茎)に分かれる。
〇[胃底腺ポリープ]
「ポリープ部分が悪化して胃ガンになった例は有りませんし、胃底腺ポリープと胃ガンが同時に見つかったことも有りません。
治療はいっさい何もせず放置します。年齢が進むにつれて胃の粘膜が萎縮すれば、ポリープが自然に消えることもあります。ただ、初めて胃底腺ポリープが見つかった人については、念のためポリープの組織を内視鏡で取り出し、病理検査をして胃底腺ポリープであることを確認します。国立がんセンター中央病院長・山口肇、1996.10.6《朝日新聞》」
【民間療法】
<1>アカメガシワ・スイセン・タンポポ・テンナンショウ・ヒキオコシ・ハトムギ・マンネンタケ・ミヤマトベラ。

  

 ポリポーシス⇒「大腸ポリープ」参照。


ボルナ病
⇒19世紀末にドイツの小さな町ボルナで、ウマが脳炎で大量死した。その町名が病名になった。主にウマ・ヒツジ・ウシ・ダチョウ・ネコに感染し、神経系を侵す。
■ヒトの脳内から検出
「北海道大学免疫科学研究所の生田和良教授らが、日本で初めて人間の脳内から検出」1997.9.26《朝日新聞》
■ウイルスつかまえた
「ウマやヒツジに脳炎を起こし、人の精神病との関係が疑われているボルナ病ウイルスの鮮明な電子顕微鏡写真を撮ることに、大阪医科大学微生物教室のグループが成功した。このウイルスは、量が少ないうえに隠れやすい性質を持ち、これまで鮮明な写真はなかった。
このウイルスの標準となる株は、ウマの脳から取って培養したもので、世界中で研究に使われている。河野武弘助手、後藤俊幸講師らが処理法を工夫して写真撮影した。
トゲのある球形で、

直系は120ナノ㍍(nm,1ナノ=1/10億)と80ナノ㍍のものが多く、種類が2つある可能性が大きい。1999.4.16《朝日新聞》



ポルフィリン症
=ポルフィリン代謝異常症
⇒ヘム生合性の先天的・後天的障害のため、神経学的症状や皮膚の日光感受性などを示す疾患群。
◎種類:
骨髄性:Günther病
    骨髄性プロトポルフィリア
肝性:急性間欠性ポルフィリア
   先天性プロトコポルフィリア
後天性:症候性ポルフィリア
      鉛中毒



ホルモン異常
⇒ホルモンとは、体内で生産され、血液の中に分泌されて、体の多くの系統と器官に機能に影響を及ぼすいくつかの化学物質につけられた名称。
刺激するという意味のギリシャ語から作られたもの。
◎ホルモンは生産されたところでなく、多少離れた場所で、体の機能に影響することもあるので、「化学的メッセンジャー」とも言われます。
◎ホルモン類を生産する腺のグループは内分泌系として知られていて、成長・代謝・生殖・ストレスに対する反応や、血液の様々な栄養レベルを調節しています。   

■異常を引き起こす物質
「環境庁と通産省が内分泌攪乱物質の研究を本格化するのは、生体ホルモン代謝系に悪影響を及ぼすという化学物質の新たな有害例が相次いで報告されているからだ。
例えば、米国では有機塩素化合物で汚染された湖の魚を食べている鳥の奇形、生殖の異常や、流出したDDTの影響を受けたと見られるワニの生殖器の発育不全などが見つかっている。
国内では貝類のイボミソの雄の生殖器異常などが各地で観察され、船底に塗布する有機スズが疑われている。
人間でも男性の精子数の減少のほか、乳ガンや卵巣ガンなどの増加が指摘さ れている。これらが内分泌攪乱物質による影響なのかあは分かっていないが、その疑いを指摘する声もある。
環境汚染物質は、毒性など生体に直接影響があれば規制しやすい。内分泌攪乱物質の場合、生体に間接的に影響を及ぼすので、因果関係を突き止めるのが難しい。ただ、新たな環境汚染が忍び寄っている可能性もあり、影響などの救命は急務になっている。1997.6.7《日本経済新聞》
◎ホルモン攪乱が疑われている物質。(ホルモン様化学物質)
アトラジェン---------除草剤
ダイオキシン---------廃棄物初期過程で発生
DDT---------------殺虫剤
ノニルフェノール-----海面活性剤の成分
PCB---------------電気絶縁物の成分
ビスフェノールA-----エポキシ樹脂などの原料
有機スズ-------------船底の塗料成分
  

【芳香療法】
◎以下部の精油は、植物ホルモンとして知られるホルモンを含んでいます。このホルモン類は、私たち自身のホルモンと作用が似ていて、体内でそれらと同様に作用します。
<1>フェンネル:

①更年期障害
②月経前症候群
③母乳の出をよくする
<2>ガーリク・オニオン:甲状腺の分泌のバランス。
<3>バジル・ゼラニウム・ローズマリー:副腎皮質を刺激します。
<4>ゼラニウム:ホルモンの生産全般のバランス。
<5>ユーカリ・ジュニパー・ゼラニウム:血糖値を下げる。
<6>バラ・カミルレ・クラリセージ・サイプレス・フェンエル・ジャスミン・ラベンダー:生殖器系に作用し、月経周囲の障害と更年期障害を改善します。




ほくろ
=「黒子」「黒痣コクシ」
■変形ほくろ多いと「がんの発症率」が高い。
「形の変わったほくろが多いと、皮膚ガンのひとつである悪性黒色腫の危険率が上がる、と米国立がんセンター研究所のマーガレット・タッカー博士らの研究グループが13日、米医師会雑誌に発表した。
 研究グループは、738人の悪性黒色腫の患者を対象に、ホクロの種類や数との関係を約1000人の健常者と比較しながら調べた。
その結果、
<1>直径が2~5mm程度の大きさの丸いホクロが25~49個ある人は、それ以下の人と比べて悪性黒色腫になる率が約2倍、50個以上ある人は約3倍以上高かった。
<2>直径が大きいほど、発症率は高くなる傾向が見られた。
<3>形がいびつだったり、輪郭がはっきりしないなど変わったホクロが1個でもある人は、無い人に比べ発症率が約2倍に。2~4個の人は約7倍、10個 以上ある人は12倍も高いことが分かったという。1997.5.14《日本経済新聞》
■組織検査受けてみては?
「20歳代、女性。ホクロがたくさんあり、中でも左胸にあるものはうす茶色で膨れています。出産後、左太ももの後ろにあるホクロも真っ黒で盛り上がってきました。悪性のものではないかと心配です?
ホクロにはいろいろあります。ガンになる可能性のあるのは手の平や足底に出来たものと、他の体の部分で、暗褐色に盛り上がった中心の周囲に、茶色い不規則な輪郭を持ったホクロです。
後者は『形成不全性母斑』と呼ばれ、悪化しやすいとされています。しかし、ずべてが悪いものに変わるわけではなく、その割合は20~30%と言われています。
真っ黒いホクロは専門用語で『青色母斑』と呼ばれています。表皮の最下層にある皮膚の色素メラニンを作る細胞(色素細胞)が表皮に入らずに、真皮に取り残されてそこで増えたものです。ガンの心配はありません。
気になるのは左胸のほくろです。うす茶色で真ん中に黒い縦線があるとのことですが、形成不全性母斑の可能性があります。切除して病理組織学的な検査を受けられるのがいいと思います。
直径が5mm程度なら円形のメスで切り取れますから、ナイロン糸で縫えば傷跡はほとんど残らないと思います。ただ、胸は傷跡がケロイド状になりやすい場所ですから、切除後に圧迫処置をする方が無難です。顔は、傷跡が残りにくい手術しやすい場所ですから、美容上の心配はいりません。」
■ガンになる理由
「米ミシガン大学の研究者らは、ガンになるホクロと、ガンにならないホクロがある理由を突き止めた。
ホクロの9割にはガンの原因となるような変異があるが、実際にガンになるケースは少ない。ガン遺伝子が働くと細胞の『小胞体』という小器官が反応し、細胞分裂できないようにしていることが分かった。
小胞体はタンパク質の合成などをする小器官として知られている。小胞体が反応するガン遺伝子と反応しない遺伝子がある」200610/4《産業》
  

【処方名-五十音順】
■去黒靨子方     (靨=ヨウ、えくぼ)
■取痣餅薬
■炉灰膏


ほてり
⇒本人が自覚する熱感。

【処方名-五十音順】
■温経湯(手足のほてり、口唇乾燥、下腹部膨満感、腹痛、腰痛、脈無力
■温清飲
■乙字湯(実証の痔、脱肛、痔出血)
■河車大造丸
■加減復脈湯
■加味帰脾湯
■加味逍遥散
■固本丸
■左帰丸
■酸棗仁湯
■三物黄芩湯
■滋陰降火湯
■滋陰至宝湯
■七物降下湯
■朱砂安神丸
■消風散
■潤腸丸
■逍遥散    
■青蒿鼈甲湯
■清上防風湯
■清心蓮子飲
■清肺湯
■大定風珠
■大補陰丸
■知柏地黄丸
■鎮肝熄風湯
■天王補心丹
■桃紅四物湯
■二仙湯
■女神散
■百合固金湯
■補陰湯
■防風通聖散
■六味丸




ほほが紅い
【組み合わせ】《螺王人》
<1>[柴胡桂枝乾姜湯+角参]
<2>[補中益気湯+角参]
<3>[十全大補湯+角参]


ホルト・オラム症候群
■重症化のタンパク関与
2011年、東京大学の竹内純准教授らは、先天性心疾患が子どもに引き継がれなかったり、大人になったら心疾患が重症化する原因として、遺伝子の発現に関わる転写因子とよぶタンパク質が関与していることを突き止めた。
成果はネイチャー・コミュニケーションズに掲載。
転写因子「Brg1」を一部欠くマウスで実験した。
10万人に1人が発症する「ホルト・オラム症候群」の原因遺伝子「Tbx5」を一部欠くマウスと交配したところ、心臓の心室中隔が無くなる心疾患(心室中隔欠損症)が胎児に必ず現れることが分かった。
Tbx5を一部欠損させただけのマウスでは3~4割しか心疾患は起きないが、Brg1と掛け合わせると相乗的作用を引き起こし、必ず重篤な心疾患になる。研究チームは『NKX変異』と呼ぶ先天性心疾患でも、Brg1が発症に関わっていることを確認した。



ポルフィリン症
■病態
・ポルフィリン・ヘム合成系の先天性代謝異常があり、ポルフィリン体の異常蓄積を認める。
・ポルフィリン体蓄積臓器により[肝型][赤芽球型]に分類される。
・臨床的には、ポルフィリン前駆物質が蓄積されることによる腹部症状を中心とした神経障害(急性ポルフィリン症)と力学的作用を持つポルフィリン体が皮膚に蓄積し光線過敏を示す皮膚型ポルフィリン症がある。
7つの酵素障害により前駆物質の蓄積により発症する。
■種類
○赤芽球性ポルフィリン症
=赤血球ポルフィリンと光線過敏を示す(皮膚型)
①先天性赤芽球性ポルフィリン症(CEP)
・常劣性遺伝
・UROS(uropotphyrinogen Ⅲ cosynthetase)
・遺伝子異常による
・乳幼児発症
・溶血性貧血
・脾腫も多い
②赤芽球性プロポルフィリン症(EPP)
・常優性遺伝

○肝性ポルフィリン症=
<1>急性ポルフィリン症
③急性間欠性ポルフィリン症(AIP)
④多様性(異型)ポルフィリン症(VP)
⑤遺伝性コプロポルフィリン症(HCP)
⑥ALA脱水素酵素欠損症(ADP)
<2>肝性皮膚ポルフィリン症
⑦晩発性皮膚ポルフィリン症(PCT)
⑧肝赤芽球性ポルフィリン症(HEP)
○その他


ポンペ病
=糖を分解する酵素が生まれつき欠けているために起きる病気。筋肉や肝臓に糖の一種が蓄積し筋力低下などを引き起こす。糖原病Ⅱ型。
患者数・・・・5000~1万人(世界中)
米ジェンザイム社が治療薬「マイオザイム点滴静注用50mg」
■筋力低下
「ポンペ病は、体内に蓄積された糖の型であるグリコーゲンを、エネルギー源として利用できるグルコース(ブドウ糖)に変換する酵素が体内で作れないか、或いは少ないために起きる病気。
うまく分解されないために、グリコーゲンが筋肉に溜まり、筋力低下などの原因となる。
子供がおかしいなと気づいたのは、1才頃だった。周りの子供に比べて成長が遅く、乳幼児検診の細に「指さし」がうまくできなかった。
医師は、筋ジストロフィーを疑いケアしていた。5才になって「筋生検」を受けた。そしてポンペ病と分かった。
体内に不足している酵素を補充する薬が開発され、2007年6月から使えるようになった。


蜂巣炎(ほうそうえん)
⇒ブドウ球菌が小さな傷から感染して、皮下組織内に化膿性炎症を起こす病気。




蜂窩識炎 phlegmone                                  (→セリュライト)
⇒黄色ブドウ球菌・溶レ菌による皮下組織の広範囲な化膿で、硬い浸潤・発赤・腫脹を来たし疼痛が激しい。高熱・悪寒・戦慄など全身症状も強い。
  

【処方名-五十音順】
■走馬湯
■排膿散



包茎(ほうけい)
⇒ペニスの亀頭部分が皮で覆われたままになっているもの。
<1>仮性包茎:手で皮をむくと亀頭が露出する場合。問題はない。
<2>真性包茎:手を使ってもむけない場合。15才前後で、手術するしないを判断しても遅くはない。
◎生まれたときには、96%が包茎です。大人になっても真性包茎という人は1%未満です。
◎亀頭包皮炎を防ぐには、汚れた手でおちんちんを触らない。お風呂でよく洗うことです。
◎陰茎ガンになる人のほとんどが包茎です。
■乳幼児の包茎
「Oちゃんは1歳の男の子。生まれたときから元気な赤ちゃんで、乳離れも早く、体格も大きい方であった。母親が乳幼児検診に連れて行くと、「この子は包茎ですから一度泌尿器科を受診して下さい」と医者から言われたので、Oちゃんを出産した大学病院の泌尿器科へ受診した。診断は包茎であったが、そのまま放置するように言われた。
小児は原則として包茎である。この認識が無いためか、乳幼児検診医から数多くの不必要な症例が泌尿器科に送られてくる。現在の若い父親の認識も男でありながら非常に乏しく貧しい。包皮口が狭く亀頭部を出そうと包皮をずり下げて露出出来ないものを『真性包茎』、包皮口が狭くなく容易に露出出来るものを『仮性包茎』という。報告によると乳幼児に真性包茎だったものが70%以上であり、これが3歳時には28%に減少している。
 真性包茎という形のみでは病的とな言えない。まして日本人男子は思春期前後に陰茎の成長と共に包茎が解除される率が高いと言われている。従って包茎以外何らの症状も伴わないならば、自然解除を期待して思春期まで放置した方     がよいだろう。
 ただし、包皮口がピンホール状になっており、排尿時に包皮全体が風船状になりながら糸のように細い尿線が見られたり、尿線が飛び散ったりして改善の見られない子供、また包皮内に恥垢(チコウ)が溜まり、亀頭部のビラン・膿が見られ、排尿時に疼痛を伴うような子供は、泌尿器科を受診し、場合によっては手術をしたほうが良い。
乳幼児の両親は我が子を観察するとき、まず注目する部位は顔であろうが、次ぎに男児ならば陰茎を見るのではないだろうか。この部位に対する親の関心は高く、日常外来での受診も非常に多い。それに応じる医師側の対応もまちまちで、時には初診時の偏った説明が若い親を混乱させていることがある。
  若い父親は、自分の子供の頃を思い出し、冷静に判断していただきたい。(吉村力勇・大阪市立大学医学部助手)1997.6.2《日本経済新聞》
■仮性包茎と亀頭包皮炎
「Nさんは38歳の男性で、思春期の頃から「自分は仮性包茎で、手術の必要はない」と思いこんでいた。性交渉や排尿には全く問題がなく、2人の子どももいる。ところが最近、亀頭のまわりがかゆくなったり、赤くなったりただれたりすることがある。診療所でもらった軟膏を塗っているいると良くなったが、今回は亀頭のまわりに白いブツブツが出来て軟膏を塗っても治らない。泌尿器科を受診したら、仮性包茎、亀頭包皮炎、尖圭コンジローマと診断された。
包茎とは、亀頭が包皮に被われている状態をいう。包皮が普段は亀頭を被っているが、勃起時などに容易に亀頭が露出するものを仮性包茎、亀頭が露出できないものを真性包茎という。小児では成長とともによくなることもあるため、手術を急ぐ必要はない。
ただ、炎症を繰り返し、排尿障害があるときには手術が必要です。思春期以降で亀頭が露出出来なかったり、包皮が亀頭を締め付けている場合には手術を受けた方が良い。また中年以後、亀頭を露出する事もほとんどなく、亀頭部を清潔にしないで過ごしていると、、亀頭と包皮がくっつき排尿障害や炎症が起きて、手術を受ける必要が出来ることがある。
仮性包茎でも尖圭コンジローマが出来たときは手術が必要になる。尖圭コンジローマとはある種のウイルスによる感染症で、男性では亀頭部の周囲、女性では小陰唇などに出来る。抗腫瘍剤軟膏を塗布したり、外科手術で切除する。
(吉村力勇・大阪市立大学医学部泌尿器科助手)2000.11.6《日本経済新聞》



胞衣が下らない
=「息胞」

【処方名-五十音順】
■黄連解毒湯+紅藍花




胞状奇胎
⇒胎盤の脈絡膜絨毛が増殖し、間質部が水腫、粘液変性を起こして嚢胞となり、これがブドウ状に細い茎をもって連なったもの。
◎悪性化して絨毛ガンとなり、胎児は発育しない。



胞阻(ほうそ)
=胞中気和せずして、その化育を阻むもの。子宮内に阻害あるもの。



放屁
⇒「おならが出る」
◎放屁とは屁が肛門から対外に放たれること、つまりオナラのことで、屁は尸(しり)から比々(ビビ)と音をたててガスが出ることから生まれた字である。昔は、腸内でガスが転動することを転気、肛門からガスが放出されることを失気といい、転失気とはオナラを意味した。
オナラのもとは、腸内の細菌によって食べたもののカスが発酵・腐敗して発生したメタン・水素・炭酸ガス・アンモニア・インドール・スカトールなどに、食事や唾を飲み込む時に無意識のうちに飲み飲んだ空気が加えられたものである。腸内で発生したガスは約1/3で、のこりの2/3は飲み込まれた空気と言われる。
腸管内のガス分圧が腸管壁の血液のガス分圧より高くなれば、ガスは血液の中に入って肺から呼気と共に放出される。其の逆のときは、肺から血液の中に入ったガスは腸管内に放出される。腸管内のガスの約70%は腸管壁を循環している血液に吸収されたり放出されたりしているが、残りの約30%はオナラとなって肛門から放出される。
普通、健康な人は1日に1くらいのオナラを出していると言われるが、食事内容やその摂取の仕方によって増減する。「武人の屁は武(ブー)、貴人の屁は崇(スー)、卑しい人の屁は卑(ピー)」とは中国の格言だが、イモ類やマメ類などデンプンや繊維などを多く摂ったときのオナラは、匂い少なく音高らかに放出される。反面、肉などの動物性タンパク質が分解して出来るオナラは音も小さく悪臭を放ちやすい。ちなみに、「養生は粗食をして時々下風遊ばされかし」とは110歳の長生きをした天海僧正の言葉だが、下風とは音の大きいオナラのことである。
便秘のときに腸内で発生したガスは、腸管の中に貯まって腸を膨らませるが、オナラとして放出されないと痛みを発生させる。「嫁の屁は五臓六腑をかけめぐる」「一大事花嫁御寮屁が出そう」など江戸川柳は、人前でオナラを我慢しなければならないような時の腹痛を詠んだものである。結腸がドイツ語で「憤怒の腸」と言われるのも、便やガスを出そうとして、大腸がケイレン状に収縮して激しい痛みを引き起こすからである。(井上勝六著「成人病を防ぐ現代人の食事学」より)
■胃摘出後のおなら
「59才の男性。2年前に胃ガンで胃を全部摘出する手術を受けました。それ以 来、ほとんど時間に関係なくお腹にガスが溜まり、オナラが出るようになってしまい、悩んでいます。何故こんなにもオナラがでるのでしょうか?
     (千葉県・M)
●胃の摘出手術を受けると、オナラが出やすくなることは多いのですか?
「そうです。これは手術によって解剖学的におなかの状態が変わったことによります。胃ガンの手術では、胃の一部を残して摘出する場合と、胃をすべて摘出する場合とがあります。日本では、何れの場合でも胃から小腸への出口に当たる幽門という部分を含めて摘出することが普通になっています。この方も、胃をすべて摘出する手術を受けて幽門が無くなってしまったため、オナラがでやすくなったのでしょう。
●なぜですか?
「幽門というのは、胃袋の弁の役割をしていて、普段は閉じています。胃袋は食べ物が入ってくると、消化液でたべものをぐちゃぐちゃにしていきますが、食べ物がドロドロ状態になると幽門が開き、消化物が腸に送り込まれます。胃袋はコンクリートミキサー車のようなもので、幽門は閉じたり開いたりを繰り返しますが、中の空気は、ゲップとして口から出て、腸の方には容易には流れていかないようになっています。しかし、胃の手術をすると、この幽門がなくなった、胃の気密性が失われてしまうため、中の空気がどんどん腸の方へ行くようになってしまい、オナラが出やすくなります。特に胃を全摘した人は上から下までストレートの管になってしまっているため、なおさらです。
●そもそもオナラはどうして出るのでしょうか?
「オナラは基本的には口から吸い込んだ空気が出てくるものです。腸の中のガスの70%ぐらいは口から飲み込んだ空気と言われています。残りの30%は腸内でつくられれたガスですが、胃の摘出手術を受けると、この腸内でのガスの発生量も増えるようになります。胃が無くなってしまうと、食べ物が塊の状態で腸に運ばれてくるので、腸内で消化吸収される率が悪くなり、腐敗が進んでガスが増えます。これも、オナラが出やすい原因になります。オナラのニオイも臭くなりがちで、「バス旅行には行きたくない」と悩む人も多いようです。
1999.1.24《朝日新聞》

【処方名-五十音順】
■芍薬甘草湯(クセになっている)


崩漏
=子宮出血のこと。
*軽き者:当帰煎
*重き者:理中湯
☆その重く劇しき者は「附子」を加え、兼ねて「牛肉」を食すれば更に佳なり。《先哲医話》

【処方名-五十音順】
■温清飲《万病回春》
■加味逍遥散《薛立斎十六種》
■奇効四物湯《婦人大全良方》
■四君子湯柴胡・梔子・升麻《薛立斎十六種》
■十全大補湯《寿世保元》
■十全大補湯附子《古今方彙》
■十全大補湯八味地黄丸《古今方彙》
■小柴胡湯柴胡・梔子・升麻《薛立斎十六種》
■小柴胡湯四物湯《古今方彙》
■小柴胡湯帰脾湯
■八珍湯炮姜《薛立斎十六種》
■秘蔵益胃升陽湯《寿世保元》
■復元養栄湯《寿世保元》
■崩漏一方《寿世保元》
■補中益気湯《薛立斎十六種》
■益母湯《万病回春》
■六君子湯川芎・当帰・柴胡《薛立斎十六種》


房室ブロック auriculoventricular blok
⇒心房・心室間の興奮伝導障害。

【処方名-五十音順】
■炙甘草湯

 
亡血
⇒鼻頭の色が白い症状。



亡陽
⇒陽が虚して、汗をかかない症を、亡陽症という。又、汗が多くて止まらない症も亡陽という。
<1>汗多い亡陽:[桂枝附子湯]
◎麻黄を誤用すると亡陽になる。汗が出て止まらないときは、病人の頭髪を水に浸しておいて「糯米粉・竜骨・牡蠣」末を患部にぬる。
<2>汗が出ない亡陽:[陶氏再造散]

【処方名-五十音順】
■桂枝附子湯(傷寒に汗が多くて止まらず、四肢が拘急するとき)
■陶氏再造散


乏精子症
【処方名-五十音順】
■牛車腎気丸


乏尿 oliguria
⇒尿量が400‹/日以下の場合をいい、異常な病態である。
◎1日に排出すべき溶質の量は通常の食事をしている場合では約600mOsmであり、尿の最大濃縮力は約1200~1400mOsm/kgH2Oであることから、これらの溶質を排出するには1日最低400‹の尿が必要になる。
したがって、1日尿量が400‹以下では、高窒素血症が出現することになる。
◎分類:
腎前性の乏尿:(循環障害などに対する腎の適切な対応の結果)
体液量の減少
血圧の低下        
腎実質性の乏尿:
急性腎不全
急性尿細管壊死
腎後性の乏尿:
尿路の閉塞で起きる。


膀胱萎縮
【処方名-五十音順】
■八味地黄丸



膀胱炎 cystitis
■女性に多い
<1>尿道通り雑菌侵入!!
「OLのAさん(24)は就職して数ヶ月後、下腹部に張りや痛みを感じるようになった。同僚の勧めで婦人科に行ったところ、膀胱炎と診断された。時に は微熱に襲われ、ひどい時には体の力が抜け、ソファに横になって休まざるを得ないこともたびたびだった。
膀胱炎とは、大腸菌など雑菌が尿道を通って膀胱に侵入し、炎症を起こす病気。排尿の時に痛みが走る、尿が近くなる、排尿の後も尿が残っているような残尿感がある、などが主な症状だ。また下腹部が張ったり痛みが出たり、微熱が出たりする。
接客などの仕事でトイレに立つ暇がなく、つい尿意を我慢してしまう。風邪を引いて体調が悪い。最近、仕事のしすぎで疲労がピークに達している。  こんな体の状態のとき、膀胱炎の影は忍び寄る。体内で雑菌が繁殖しやすい条件がそろうからだ。
男性よりも女性のほうが膀胱炎にかかりやすいのは、尿道から膀胱までの距離が近い為、細菌が膀胱に侵入しやすく、炎症が起こりやすいからである。
<2>性行為も原因に!!
東京・下北沢の中村クリニクには、1日平均で5人もの女性患者が訪れる。中村理英子院長は「疲れやすい中年女性や、仕事に張り切っている若い女性に患者が多い」と話す。また結婚して間がない女性が発症するケースも目立つ。これは性行為などによって炎症を起こす為で、[新婚性膀胱炎](ハネムーン・チスティーティス)と呼ばれる。
  自覚症状が認められるようになったら、早めに婦人科・内科・或いは泌尿器科を受診するのが望ましい。「原因不明の熱が出た場合には、すぐに尿を調べてみること」と、中村さんはアドバイスする。
  尿をコップに採り、肉眼でも濁っていると分かるほどなら、かなり悪化していると考えられる。我慢したり、楽観したりせず、早い時期に検診することが大原則だ。
  膀胱炎の治療は、症状に応じて抗生物質・消炎剤・止血剤などを投与すれば、2、3日から1週間で完治する。しかし治療を怠ったり、薬剤の服用を中途半端で止めると、悪化して腎盂炎を引き起こす場合もある。細菌が腎臓の腎盂に入り込み、炎症を起こす病気で、腎臓機能にも影響を及ぼす恐れがある。腰の痛みがあれば、[腎盂腎炎]に進行している可能性が高いとみていい。
  何度も膀胱炎を繰り返し、[神経性膀胱炎]という難治性の病気にかかる人もいる。自律神経の働きの不備が原因を考えられているが、クセのように何かあるごとにトイレに行きたくなる。治療には精神安定剤を与えるが、原因がはっきりしないだけに治療は難しいという。
膀胱炎を発病した時は、特に「辛いものやアルコールは禁物」(中村さん)。アルコールはうっ血を起こし、炎症を誘発するからである。今は若い女性もお酒を飲み、エスニック料理など辛い味が好まれる時代。「これに性行為が加われば、感染が起こらない方が不思議」と、中村さんは警告する。
<3>ダイエット要注意!!
ふだんから自分で注意してさえいれば、膀胱炎の発症をある程度防ぐことも可能だ。最も手軽で重要なのが水分を多めに摂ること。人間は1日平均7回、合計で2~3リットルの量の尿を排泄する。しかし水分の摂取量が少なくなると、排尿の量も減る。したがって体内の老廃物の排泄がスムーズに進まず。  雑菌が繁殖したり、尿路結石も出来やすくなるのである。症状が軽い場合、水分を多く摂取しただけで治る患者さえいるという。
Aさんは発病まで、「毎朝、朝食をとらない習慣。体重が増えるのを気にして、食事の量を減らしていた」と告白する。最近はダイエットブームで、朝食を抜いたり、水分をあまり摂らない女性が増えている。これが膀胱炎を起こす引き金になるケースが多い。
 食事を摂らないと疲れやすくなる。仕事が忙しい、尿意を我慢するなどの悪条件が重なると、簡単に膀胱炎になってしまう。1993.2.20《日本経済新聞》
■清潔が第一
「18歳のS嬢。7歳の時に尿路感染を患い、膀胱尿管逆流という所見が見られた。通常は膀胱に尿が入る尿管と、膀胱から出る尿道の働きが調節され、尿管側には尿が逆流しない。これが尿路感染症や先天的な要因で逆流が起きてしまうものだ。
従って膀胱炎などを起こしたときは、膀胱の尿が腎臓まで逆流する結果、腎盂腎炎になることもある。こうなると、発熱や腰痛を起こし、抗生物質の使用が不可欠である。慢性腎不全になる恐れもある。S嬢の場合は、16歳まで膀胱尿管逆流はみられたものの尿路感染は収まり、通常の学業生活を送っていた。
ところが、最近、発熱や腰痛が再発したといって久しぶりに来院した。話を 聞くと「彼氏とセックスをした後に必ず調子が悪くなる」という。場所的に不適切な環境で性行為をしているらしい。不衛生に対する警戒心が欠如していることに驚かされた。S嬢には性行為が終わった後清潔を心掛けるよう助言した。
しかし、清潔を保つことの重要性が必ずしも十分に理解できていないようだったので、慢性腎盂腎炎になる可能性を説明、半ば脅すようにして改善を迫った。幸い、一緒に来ていた彼氏の方が反省して、注意すると約束して一見落着した。
性的生活と尿路感染の問題は、かくれた重要な問題で、このように膀胱炎から腎盂腎炎へ移行しやすい状態の女性には行為後に予防的に尿路感染消毒剤を使用することを薦める報告もあるくらいである。(香坂隆夫・国立小児病院腎消化器科医長)1998.11.9《日本経済新聞》
■膀胱炎を繰り返す
「33歳の女性。風邪をひいたり、体が疲れたりすると膀胱炎になりやすく困っています。先日も風邪から膀胱炎にかかってしまいました。医師に調べてもらったところ、「神経因性膀胱炎」と言われました。(秋田・S)
●どんな病気ですか?
「『神経因性膀胱炎』という名前の病気はありません。『神経因性膀胱』とか『神経性頻尿』のことを指しているのかもしれません。
●神経因性膀胱とは?
「脳の中枢や脊髄・末梢神経のいずれかに障害を受けることで尿を溜めたり、排出したりする機能に異常が起こることをいいます。これは膀胱炎とは別の病気で、運動機能障害や感覚障害など、別の症状を日常的に伴うことが少なくありません。時折、膀胱炎の症状が起こるだけなら、神経因性膀胱の可能性は低いと思います。
●神経性頻尿はどうですか?
「心の悩みやストレスが原因で、トイレに何度も行きたくなる症状を指します。眠っている間は特に異常がありません。頻尿は、膀胱炎の症状の1つでもあります。
●膀胱炎の症状には、他にどんなものがありますか?
「排尿時には膀胱や尿道が痛んだり、尿が白く濁ったりします。血尿が出ることもあります。尿道から膀胱に細菌が入り込んで炎症を起こす、比較的補精に起きやすい病気です。
●なぜですか?
「女性は男性に比べて尿道が短いうえ、尿の出口が膣や肛門に近いので、大腸菌などが入り込みやすいのです。風邪をひいたり、体が疲れたりすると、体の免疫力が低下して普段よりも膀胱炎にかかりやすくなります。強いストレスも免疫力を落としやすいと言われています。
●この方はどの病気でしょう
「医師が、ストレスで膀胱炎にかかりやすくなっているという趣旨で「神経性」という言葉を使ったのかもしれません。もしはっきりしていないのなら、再検査を受けて頂いた方がいいと思います。
●どんな検査をしまずか?
「尿検査では膀胱炎の時に出る白血球や細菌が尿に混じっていないかどうか調べたり、内視鏡では膀胱に炎症が起こっていないかどうか診たりします。尿路結石や腎盂腎炎などがあると、慢性膀胱炎の原因になることがあるので、造影剤などを使って調べます。また、膀胱内圧の変化などを記録して、排尿の機能に異常が無いかどうかを調べることもあります。内視鏡検査に痛みはほとんどありません。
●治療はどのようにしますか?
「神経性頻尿の場合は、患者さんの不安やストレスを取り除くよう努め、必要に応じて膀胱の筋肉の緊張を緩める薬や心を落ち着ける薬を処方します。膀胱炎の場合は原因菌に応じた抗菌剤や抗生物質のほか、尿を増やしたり、炎症を鎮めたりする漢方薬を呑んでもらいます。膀胱炎を繰り返す人は、以前の症状が治りきる前に再発を起こしている場合が少なくありません。
●再発を防ぐためにはどうしたらいいでしょうか?
「膀胱に尿を溜めすぎることは、細菌の繁殖を促すことにつながります。水分を多めに摂り、トイレに行きたくなったら、ガマンしないようにして下さい。糖尿病があると尿の中で菌が繁殖しやすく、膀胱に関係する神経にも悪影響を与えることがあるので注意して下さい。過度の疲労や不潔な性交を避けることも大切です。(滝本至得・駿河台日本大学病院副院長)1999.4.4.《朝日新聞》
■更年期障害の可能性も
「40歳代、女性。最近になって膀胱炎を繰り返すようになり、生理周期も不順で心配です(兵庫県・T子)
膀胱炎には単純性と複雑性とがあります。複雑性膀胱炎は、膀胱腫瘍などの基礎疾患がある人に発症しますので、あなたの場合はこのような疾患のない単純性膀胱炎と思われます。
単純性膀胱炎は、機能的・形態的に尿路に異常のない人の膀胱炎です。女性では尿意の我慢・寒冷・月桂・妊娠・便秘・性交渉が誘因となって起こります。
症状は遺尿痛・頻尿・残尿感などで、治療は抗生物質などの化学療法と一般療法(安静を保つ、局所を温める、水分摂取、刺激物をさけるなど)があります。これで良くなることが多いのですが、治りにくい場合は複雑性膀胱炎が疑われますので専門医を受診してください。
あなたのようにすぐに再発する場合、卵巣からのホルモン、エストルゲンの分泌の状態が影響していることがあります。エストロゲンの分泌が低下すると、萎縮性膣炎が起こりますが、膣壁以外にも外陰部など全体の皮膚、粘膜が萎縮して抵抗力が低下し感染しやすくなります。また、膣の自浄菌が減るため、細菌性膣炎が起こり、膀胱炎を繰り返しやすくなります。
あなたは、月経周期の不順もあるとのことですから、更年期障害も考えられます。
膀胱炎・膣炎に対してはエストロゲン膣錠剤の治療で十分ですが、他の症状に対しては、子宮ガンなどの検査をして上で、ホルモン補充療法を受けるのが有効と思われます。繰り返す膀胱炎には漢方療法も紅花があります。」
■膀胱頸部白斑症
「Nさん(43)は昨年秋、おしっこが残るような不快感を覚えた。膀胱炎と重い市販の薬を服用したら数日ではぼ改善し薬の使用を止めた。
ところが1~2週間後、症状が再発。近所の内科医院で膀胱炎と診断され、抗生物質と水分を多く飲むように勧められた。その後、症状は改善したかに思われたが、おしっこのたびに不快感を覚えるようになった。
内科医院の医師は改めて慢性膀胱炎と診断、たびたびおしっこに行きたくなる頻用症状を改善し下腹部の不快感を除くために、漢方薬などの内服療法を試みた。しかし、軽快と悪化を繰り返したので、Nさんは専門医を受診した。専門医もやはり慢性膀胱炎と診断し、内服療法を実施したが、症状が完全になくなることはなかった。そこで内視鏡による膀胱鏡検査で詳しく調べた結果、膀胱頸部白斑症と分かった。
この病気は慢性膀胱炎の一種で、比較的軽い膀胱炎の症状が続く。残尿は無くレントゲン検査などの画像診断でも明かな異常を認めないが、膀胱鏡検査でおしっこの出口である膀胱頸部に透明な白いコケのように白い膜をかぶった患部が認められる。尿に白血球が混ざり黄白色に濁る膿尿の症状があれば、抗菌化学療法を1~2週間試みるが、この症状は認められないことも多く、消炎剤や頻尿改善剤が薬物療法の主体となる。
膀胱頸部白斑症は組織学的には扁平上皮化生といわれ、悪性のものとは考えにくい。したがって抗菌化学療法、消炎剤や頻尿改善剤による対症療法で症状をなくなればそのまま経過観察する。症状が続く場合は麻酔をして尿道から内視鏡を挿入し、白斑の部分を電気的に焼く。すると、正常な組織が再生し症状も改善することが多い。」(吉村力勇・大阪市立大学医学部泌尿器科助手)2001.6.18《日本経済新聞》

【芳香療法】
◎以下の精油で洗浄する。
       ベルガモット
       カミルレ
       ユーカリ
       ラベンダー
       サンダルウッド
◎ベルガモットラベンダー(orカミルレ)を入れたマッサージオイルで、下腹部をごくソフトにマッサージする。
◎カミルレティーを飲む
◎ガーリック内服

【色彩療法】
    <1>緑色
    <2>藍色

【宝石療法】
<1>アンバー--体液の過剰を取り、泌尿器系を解毒する。

【処方名-五十音順】
■茵蔯蒿湯
■加味逍遥散
■五淋散
■五苓散
■柴胡桂枝湯
■柴胡清肝湯
■滋陰降火湯
■瀉心導赤散
■小薊飲子
■小青竜湯
■逍遥散
■清心蓮子飲
■大黄牡丹皮湯
■猪苓湯
■猪苓湯合四物湯
■桃核承気湯
■当帰芍薬散
■導赤散
■八味地黄丸
■八正散
■防風通聖散
■補中益気湯
■麻黄湯
■竜胆瀉肝湯
■六味丸  

【臨床例】
☆30歳、女性。OL
「冷房の効きすぎのため急性膀胱炎になり、排尿の時痛み、下腹部が重苦しくて、小水が近くて困ると言う。
患者は中肉中背で、腹診すると右下腹部に圧痛点がある。
まず膀胱炎によく用いる猪苓湯を与えたが効き目がない。冷房のために身体が冷えているためと思い、温薬の八味地黄丸を与えたところ、効果てきめん、14日分の服用でよくなった。」
(寺師睦宗著「成人病の漢方療法」p153~p154)



膀胱ガン
■摘出後、回腸代用で快適
「長い夏の終わる頃、65歳の自営業Yさんは、1ヶ月前から続く血尿と排尿時の終わりの痛みのために近くの病院を受診した。腎盂造影・CT・尿の細胞の検査などがお粉悪、膀胱ガンと診断され、大学病院に紹介された。
MRI(磁気共鳴画像装置)を受けたところ、癌組織は膀胱の外側にまで達する深いものだった。このまま手術をしても取り残しがあるだろうと言われ、抗ガン剤点滴による治療が始まった。約3ヶ月にわたる長い抗ガン剤治療に耐え、再度MRI検査を受けた結果、幸運にもガン組織は著しく小さくなっていた。年が明け、全身状態の回復を待って膀胱を摘出する手術を行った。
さて、膀胱は腎臓で作られた尿を貯留する袋で、蓄尿と排尿という機能を担っている。膀胱内で尿が一杯になると、尿意を催し、自分の意志で排尿する仕組みだ。この膀胱を摘出すると大変不便なことになる。多くの場合は右下腹部に開けた穴より尿を体外に排出する形をとり、排出された尿を溜める袋をお腹に貼り付けることが必要になる。このような人工膀胱の手術では、人工肛門の場合も同じだが、ガンの治療と引き替えに不便な身体的障害を作ってしまう。
QOL(生命・生活の質)という言葉が使われて久しいが、そのQOLの高い手術方法として最近では、回腸を用いて代用膀胱(回腸膀胱)を作る手術もだんだん行われるようになり、完全とはいかないまでも膀胱摘出前に近い状態で排尿できるようになってきた。ただしこの手術では尿道を残すので、ガンが 前立腺に近い位置にあれば再発の問題がある。また一般に女性では尿道の解剖学的特徴から適さず、膀胱ガン全例に行われることはない。
幸いYさんは、この回腸膀胱を作る手術を受け、桜の蕾もふくらむ頃に元気に退院された。私たち泌尿器科医は治療の質を高めることで、患者のQOL向上のお手伝いをすることが人権に根ざした医療と考えている(川嶋秀紀・大阪市立大学医学部助手)1998.5.25《日本経済新聞》
■水分とる量と関係?
「水分をたくさん摂れば、膀胱ガンにかかるリスクを減らせる-------。米ハーバード大学公衆衛生大学院のドミニク・ミーショー博士らがそんな調査結果をまとめ、医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンで発表した。
約48000人の男性を対象に、1日の水分摂取量と膀胱ガン発生の危険度との関係を10年間にわたって調べた。たばこを吸っているなど、ガン発生との関係を疑わせる要因も考えに入れて分析したところ、1日に約1.3未満しか水分を摂っていない人たちが膀胱ガンにかかる危険度を[1]とした場合、約2.5以上摂っている人達の同様の危険度は[0.51]という結果が出た。
なぜ危険性を減らせるのか、はっきりしていないが、水分を大量にとることで発ガン性物質が膀胱の壁に接触する量や時間を減らせるからではないか、という見方がある。
駿河台日本大学病院の滝本至徳副院長(泌尿器科)は「膀胱ガンの患者は男性に多いが、同様の効果は女性でも表れるかもしれない」と推測している。」1999.6.6《朝日新聞》
■「新膀胱」で対外袋不要に
「膀胱を摘出すると、体の外に尿をためる袋を付けなければならない------。
神戸市の樋口久明さあん(64)は、医師たちからそう聞かされていた。
だから94年夏、血尿を機に再発が分かったときから「いよいよ上袋をつけな、いかんのやな」と覚悟した。
しかし、神戸大病院で膀胱の摘出が決まった後、泌尿器科病棟医長の原勲さん(38)から詳しく説明を聞いて驚いた。袋を付けなくてもいい手術法があるというのだ。
膀胱を摘出する場合、尿を体外に出せるよう、新しく尿路を作らなければならない。これを「尿路変向術」と呼び、方法は、尿の自然排出に任せる失禁型と、人為的に排尿する非失禁型に二分される。
原さんが勧めたのは非失禁型の「新膀胱」。大腸の後半部のS状結腸を35~40cm切り取り、尿管とつないで膀胱のような袋を作る(全国的には、象徴の一部を使う医療機関が多い)。この袋を元の膀胱の位置に置き、尿道とつなぐ。
これだと、腹に力を入れて吹く圧をかけることで、尿道から排尿できる。尿をためる袋を体に張り付けなくてもよく、袋を取り替える手間がいらず、皮膚がかぶれることもない。
神戸大では、新膀胱手術を88年から始め、関連病院を併せるとすでに100例を超える。
約8時間かかる大手術のため、同大では体の負担が大きい原則75歳以上には行わない。ガンが膀胱内の尿道近くにあった場合も対象にならない。
樋口さんは94年12月に新膀胱の手術を受け、翌年1月に退院した。当初は副圧のかけ方が難しかったが、2年ほどでなれた。現在、睡眠時にたまに尿漏れがあるが、不自由ではない。
「傷跡以外、外見上は健康な人と同じ。ゴルフ場の風呂に入っても全然気にならない」と満足している。
ただ、膀胱を取ると、尿がたまったことを察知する神経も無くなるため、定期的に排尿する必要がある。樋口さんは2、3時間おきにトイレに行く。
射干も1回はトイレに胃かな愛と、漏れることがある。この点では、大きめの採尿袋をつければぐっすり眠れる失禁型の方に、軍配が上がる。
96年までに同大で尿路変向術を受けた患者61人に対するアンケートでは、新膀胱は、「就業復帰率」「排尿満足度」の点で優れており、睡眠障害に対しては良くなかった。
同大泌尿器科教授の守殿貞夫さあん(58)は「各手術方法には一長一短がああるので、患者さんは十分胃説明を受け、自分にあった方法を選ぶことが大切」とし、高付け加える。「神経経路を工夫し、定期的に排尿しなくて済む用になったときが新膀胱の寒性。実現に向けて研究を続けていきたい」
樋口さんは細菌、神戸市のホームヘルパー2級の資格を取得した。「ボランティアをやろうと思って。私、何にでも首を突っ込むたちなんですよ」今はもう定期検査の時以外、病気のことを意識することはない。3ヶ月後には、感じの目安とされる手術後5年が過ぎる。
■初期に発見
「福山辛凉検査センター(広島県福山市)は、新タイプのタンパク質分析法を使い初期の膀胱ガンを発見する検査法を開発した。年内にも医療機関向けに販売する。
膀胱ガンになると尿内に異常なタンパク質が混入する。尿から塩分を取り除き吸着物質によってタンパク質だけを取り出す。取り出したタンパク質をプロテオソーム解析と呼ばれる方法で分析する。」2003.5.13《日経産業新聞》
■特有のタンパク質
「東レと京都大学の研究グループは、膀胱ガンに特徴的なタンパク質を見つけた。患者の尿に含まれ、重症度に応じて増える。
発見したのは『CXCL1』と呼ぶタンパク質。
今回、東レがナノテクノロジーを応用して開発したタンパク質分析統治を利用して突き止めた。」200610/27《日経》

【民間療法】
○トマト
○緑茶粉末

■新検出法
「採尿して遺伝子を調べるだけで高精度に検出する新手法の臨床試験を始めるのが、米バイオ企業のカンジェン・インターナショナル」2003.7.29《日経産業新聞》



膀胱括約筋麻痺

【処方名-五十音順】
■八味地黄丸
■六味丸



膀胱結核

【処方名-五十音順】
■芎帰膠艾湯
■柴胡清肝湯
■猪苓湯(発熱、口渇、小便不利、排尿痛・頻数、血尿、心煩不眠)
■猪苓湯合四物湯
■八味地黄丸
■六味丸

 

膀胱結石
【処方名-五十音順】
■五淋散
■大烏頭煎
■猪苓湯
■桃核承気湯
■八味地黄丸
■苓桂味甘湯
■六味丸



膀胱出血
【処方名-五十音順】
■桃核承気湯



膀胱腫瘍
【処方名-五十音順】
■温清飲
■芎帰膠艾湯
■大黄甘遂湯
■猪苓湯
   

膀胱神経症 bladder neurosis
  【処方名-五十音順】
■加味逍遥散
■四逆散
■逍遥散
■清心蓮子飲


 膀胱脱
   (参照→「おしっこが近い」)




膀胱直腸瘻
   =膀胱直腸障害
【処方名-五十音順】
■五苓散
■四物湯
■八味地黄丸
■補中益気湯
■六味丸


膀胱に熱あり
  【処方名-五十音順】
■五淋散(膀胱熱あり、小便淋瀝、排尿困難、血尿)


膀胱尿管逆流症
=腎臓から膀胱へと流れた尿が、再び尿管や腎臓に逆流する病気。逆流しても尿の中に細菌が無い場合は炎症も起こさないが、いったん細菌感染を起こして膀胱炎の状態になると、菌がたちまち腎臓まで上がるので、腎盂腎炎を起こし、ふるえを伴う高熱が出る。
■10歳の男子。
「風邪の時の検尿で血尿があり、レントゲン撮影の結果、左膀胱尿管逆流現象と診断され、内視鏡による手術を勧められています。後部尿道弁の疑いもあるそうです。腎臓の検査や月1回の検尿では異常がありません。中術を受けた方がいいのでしょうか?1997.8.3《朝日新聞》川村猛・都立清瀬小児病院長に聞きました。
<1>どんな病気ですか?
「腎臓でつくられ尿管を通じて膀胱に溜まる尿が、尿管から腎臓の方へ逆流する病的な現象です。逆流を防ぐ仕組みは複雑です。膀胱の壁の筋肉を斜めに貫通した尿管は膀胱の粘膜と筋肉の間を通り(粘膜下尿管)、膀胱内に口を開きます。尿が溜まったり、排尿しようとしたりすると膀胱内の圧力が増し、筋肉が引っ張られ、粘膜下尿管が長くなり、粘膜と緊張した筋肉の壁の間で押しつぶされ逆流を防ぎます。質問の方の場合は左側の腎臓からの尿管の逆流現象です。」
<2>逆流するとどうなるのですか?
「逆流で運ばれた細菌で腎盂腎炎という感染症が起きやすくなります。膀胱の圧力は高く、尿管や腎臓が耐えられる圧力の約5倍にもなります。炎症と圧力で腎臓の組織が壊れて[逆流性腎症]になり、機能が損なわれます。」
<3>逆流の原因は?
「様々です。逆流を防ぐ構造が生まれつき悪く、機能が弱い場合を[原発性逆流]と呼び、子供では多くがこれにあたります。ほかに病気などの結果として起きる、いわば[二次性の逆流現象]があります。尿道に尿が出にくくなる病気があることも原因になります。」
<4>自覚症状はないのですか?
「脇腹に痛みを感じることもありますが、急性腎盂腎炎による発熱以外、多くには症状がありません。注意しなければならないのは発熱です。急性腎盂腎炎なのに風邪の症状だと思いこんで見過ごされることもあります。抗生物質で症状が改善したように見えても知らない間に腎機能の悪化が進んでいる恐れがあり、尿検査が大切です。この方のように血尿があったり、尿中の白血球が増えたりします。」
<5>診断は?
「膀胱に尿に代わりに造影剤を入れ、尿が溜まった時だけでなく、排尿時にレントゲン撮影することが欠かせません。さらに内視鏡による検査や腎機能検査などもひっようです。逆流という現象は同じでも原因によって治療も異なるので、何が原因かを見極めることがとても重要です。」




放射線・コバルト照射の副作用防止
■特殊な細菌
「米ジェノミック・リサーチ研究所(TIGR、メリーランド州)はエネルギー省の支援を受け、強力な放射線を浴びて遺伝子が傷ついてもすぐに修復する特殊な細菌の全遺伝子解読に成功した。
遺伝子の異常が引き金の1つとされるガンの仕組みや老化現象の解明、核廃棄物処理技術の開発など多様な応用が見込めるとしている。米誌サイエンス19日号で発表する。
細菌は『ダイノコッカス・ラジオデュランス』と呼ばれ、通常の土壌や空気中のほか、極地方など過酷な環境でも見つかっている。
人間の致死量の3000倍の強さのγ線を当てても死なず、粉々になった遺伝子は元に戻ることが分かっているが遺伝子配列などは不明だった。
研究グループは、遺伝子の基本単位である計310万の塩基対を解読。2本の染色体と代償の環状DNAを構成しているのを突き止めた。今後、遺伝子の度の部分が放射線に強い性質と関連しているか解明をめざす。
放射性物質を吸収する性質を持つ別の微生物にこの細菌の遺伝子を組み込み、放射能汚染を軽減する研究なども検討している。」1999.11.19《日本経済新聞》

【開放療法】
◎ウェストレーク博士の処方:
①100‹の蒸留水に、3.5gの海の塩を混ぜます。
②10‹入りの滴ビンに、ベイチの花の治療薬である[ベニバスモモ][ゲンチアナ][ハンニチバナ][オオアマナ][ブドウ][クルミ][カラスムギ]を各2滴入れ、海の塩の溶液をビンの口まで一杯に加えます。
③これを1回に2滴づつ、1日に3~4回飲用する。or浴場に10滴~15滴加えて沐浴する。
【漢方療法】
■補中益気湯

【組み合わせ】
■ 補中益気湯+Squalene





 暴厥(ぼうけつ)
   =意識不明、卒中、激しき厥冷。


暴力
◎夫・恋人からの暴力⇒参照→「DV(ドメスティック・バイオレンス)」
◎キレる原因:
 <1>低血糖:
 <2>亜鉛不足
 <3>血中の銅が増加する。



補益
=人体の気血陰陽の不足を補充し、滋養して各種の虚証を治療する方法をいう。

【処方名-五十音順】
■黄蓍益損湯《医学入門》
■加味四物湯《薛立斎十六種》
■帰脾湯《厳氏済生方》
■卻病延年湯《済世全書》
■却労散《婦人大全良方》
■香砂六君子湯《薛立斎十六種》
■固真飲子《済入》
■十全大補湯《和剤局方》
■四君子湯《和剤局方》
■四物湯《和剤局方》
■参附湯《世医得効方》
■節斎補気方《明医雑著附》
■当帰補血湯《内外傷弁惑論》
■独参湯《薛立斎十六種》
■人参養栄湯《和剤局方》
■八珍湯《古今方彙》
■茯神湯《医学入門》
■補中益気湯《内外傷弁惑論》
■六君子湯《古今方彙》
■鹿茸大補湯《医学入門》


歩行困難
◎チェック:「壊血病」

【処方名-五十音順】
■苓姜朮甘湯(腰脚の冷えが強い)
■苓桂朮甘湯(麻痺性)


歩行障害
(参照→起立障害)

<1>ミオパシー 

☆歩き方→「よちよち歩き」(wadding gait)

1肢で体を支え体側の下肢を前方に出すとき、足部は床をすり、腰部が左右に揺れる

 

<2>小脳失調症

☆歩き方→

「継ぎ足歩行」 (tandem gait)  

「よろめき歩行」(titubation)

軽症では、継ぎ足で初めて不安定が見つかる

立位で動揺しはじめ進行するとよろめく。

 

<3>末梢神経障害

☆歩き方→「鶏状歩行」(steppage)

つま先が床につかない大げさな動きになる。

 

<4>Parkinson病

☆歩き方→

「小股歩行」(marche a petit pas)

「加速歩行」(festination)

つま先が床につかない大げさな動きになる。

前屈みで、両上肢は両脇に付けたままで自然に手を振れない。

 

<5>脳血管障害

「片麻痺歩行」(hemiplegic gait)

「はさみ足歩行」(scissors gait)

股関節を中心に外側に放り出すように円を描く運き (compass gait)が目立つ。




発作性自汗
  【処方名-五十音順】
■加味逍遥散


発作性灼熱感
  【処方名-五十音順】
■加味逍遥散


発作性上室頻脈
⇒急に脈が速くなる不整脈で、心房性のものをいう。
◎原因:

①心臓病があって起こることが多いが、
②動脈硬化
③甲状腺機能亢進症
④過労
⑤多量の喫煙


発作性心悸亢進
  【処方名-五十音順】
■五苓散
■竹茹温胆湯
■半夏厚朴湯
■苓桂朮甘湯


発作性頻脈症
⇒心拍数毎分150~200の急拍が突発的に起こり、突然に消失する。
◎発作時に・・・左の眼球を押さえると、脈がゆるやかになる。

【処方名-五十音順】
■桂枝加竜骨牡蠣湯
■柴胡加竜骨牡蛎湯
■柴芍竜牡湯
■天王補心丹


発作性夜間血色素尿症 (PNH)
(paroxysmal nocturnal hemoglobinuria)
=溶血性貧血の1つ。
⇒血管内溶血を主徴とする疾患。溶血のほかに血栓症も起こしやすい。



発疹(ほっしん)
⇒皮膚の症状として、肉眼的に斑・丘疹・結節・腫瘍・水疱・膿疱・膿腫・膨疹などがあり、続いて、表皮剥離、ビラン、潰瘍、亀裂、鱗屑、痂皮、瘢痕などが認められる病変。

 

「発疹を引き起こす感染性疾患」

<1>水痘

全身症状軽微。1~3日間持続。化膿する。

<2>猩紅熱

高熱・頭痛・関節痛。 口囲蒼白。

イチゴ舌。口角炎・扁桃炎。 細かい紅斑密生 、中耳炎、腎炎を伴うことあり

<3>帯状疱疹

軽度の発熱、感冒感。

<4>丹毒

高熱、発汗。 境界明確。 リンパ節腫など全身症状が強い。

<5>腸チフス

悪寒、熱感(熱が階段状に上昇)。頭痛、脾腫、舌苔厚い、徐脈。バラ疹。白血球減少。

<6>手足口病

発熱、発疹、粘膜疹。 1~3才に多い。

<7>伝染性紅斑

全身症状なし。 顔面とくに頬に蝶翼状の発疹。


<8>突発性発疹

高熱、4日目に分利的に解熱する。48時間で消失。 全身倦怠、口蓋頬の内疹

<9>風疹

症状軽微。発熱・リンパ節腫。 顔面から体幹及び四 肢に広がる。

<10>発疹チフス

高熱、重篤な全身状態の障害。 頭痛、四肢痛、脾腫、神経症状、皮膚の知覚過敏。

<11>麻疹

高熱、Koplik斑。リンパ腫。 粘膜カタル、粘膜疹。気管支炎



「発疹を引き起こす非感染性疾患」

▼血清病

発熱、発疹、浮腫、関節痛、 注射部位にまず表れ搔痒感、ショック症状。搔痒感、ショック症状 によることが多い。

▼結節性紅斑

発熱、頭痛。全身症状は軽い 。結核と関係のあることがある

▼結節性動脈周囲炎

多彩、原因不明の発熱。腎疾患。広範囲に 高血圧、貧血、腹部に症状、 呼吸器症状、筋痛。

▼サルコイドーシス

リンパ節腫張、シェーグレン 。指骨X線検査で骨膜の変化

▼紫斑病

歯肉主血、鼻血、腹痛、関節痛、顔面に少ない。嘔吐を伴うことあり。


▼ジンマシン

嘔吐を伴うことあり。下痢、喘息発作を伴うことあり。

 

▼小児ストロフルス

アレルギー性素因、掻痒感強い。栗粒大で蕁麻疹様 │

▼全身性エリテマトーデス

不規則な弛張熱、関節症状、 顔面に蝶形(50%)

 

 

■血液ガンのサインにも
私どもは血液内科で白血病や悪性リンパ腫の患者さんへの最先端医療に精力を注いでいる。
先日患者さんの皮膚の病変を診たA先生が、通常の発疹ではないと考え精密検査を行った。その患者さんは79歳の男性で身体に最小直径1~5cmくらいの紫斑が数個現れていたため、近くの医師を受診した。そこで老人性血管性紫斑病と診断され、ビタミン剤と止血剤の投与を受けていた。だが改善しなかったので、来院された。
A先生は発疹が円形でもやや盛り上がっているのに気づき、皮膚の病理組織検査を行ったところ、異常な細胞を見つけた。末梢血の形態には以上はなかったが、骨髄細胞の形態や形質を分析した結果から、白血病細胞の皮膚病理であることが明らかになった。
別の67歳の患者さんは脾臓が腫れ、研鑽では軽度の貧血とγーグロブリン量の低下しか見られなかったが、皮下に小指の頭大の塊が数個見つかった。A先生は末梢血の標本を丹念に見ておかしいと判断。骨髄検査など精査を行って、ベーンズジョンズ型骨髄腫であることを突き止めた。血液ガンは皮膚症状が強く全面に押し出されることが少なくないので、これを丁寧に診ることが重要である。」(巽典之・大阪市立大学医学部教授)1999.10.25《日本経済新聞》
  【処方名-五十音順】
    温清飲
  葛根加朮附湯(実証、身体の麻痺、疼痛、分泌、化膿)
  葛根湯(陽実証、頭痛、発熱、無汗、項背のこわばり、脈浮緊・数)
    桂枝加葛根湯(虚証、自汗、項背がこる)    
    四物湯(足のすね・すねの内側)
    消風散(膨隆し弾力あり、乾燥性・掻痒性)
   清上防風湯(首から上の発疹(赤色・紫赤色)
    治頭瘡一方(首から上の発疹)
  当帰飲子(黒ずんでいる)
  八味地黄丸(胸背・手足に、蚊や蚤に刺されたような)
    麻黄湯(分泌物少ない・硬い)



 発疹チフス
   ⇒高熱・発疹・脳症状を主徴とする、悪性・流行性のリケッチア感染症。国際監視    伝染病の1つ。
    腸チフス・パラチフスは細菌による伝染病。
   ◎好発年齢:特になし。
   ◎好発時期:冬期
   ◎症状:
      <1>発疹:
        ①部位:腹部より体幹四肢に広がり、手掌足などに及ぶ。
            顔面には現れない。
        ②性状:第2~6病日、淡紅色小斑点で、皮膚より隆起せず、出血斑に            なる。
        ③発疹の出現:
            発熱後3~4日。
      <2>高熱、頭痛、四肢痛。
      <3>重篤な全身状態の障害がある。
      <4>皮膚の知覚過敏。
      <5>脾腫。
      <6>神経症状
   ◎血液像:
      白血球:増加
      好中球:増加
      核左方推移
      好酸球:消失。
   ◎検査項目:
      血液:白血球数・像
         病原体分離
      血清:免疫蛍光抗体価測定
         ウイルス抗体価測定
      Weil-Felix反応(第1週)
   ■歴史的には発疹チフスは、飢饉や戦乱のたびに大流行した。耕作地が荒れ果て食    糧不足になるとネズミがエサを求めて大量に都市に流入し、ネズミに寄生するシ    ラミが人間にたかり、シラミの寄生するリケッチアで感染する。
    (参照→用語:リケッチア)
  【処方名-五十音順】
犀角地黄湯



発赤
  【処方名-五十音順】
■ 黄連解毒湯
■加味逍遥散
■十味敗毒湯(過敏性体質、神経質、胸脇苦満、発熱悪寒、化膿・)
■升麻葛根湯
■清上防風湯(顔面の発赤・熱感・かゆみ、化膿性皮疹、目の充血、口渇)
■治頭瘡一方(化膿傾向、熱感発赤、水泡滲出物、舌苔黄)
■竜胆瀉肝湯



勃起不全 (ED)
(参照→性的不全)
■勃起障害、推計980万人
「勃起障害(ED)に悩む男性は、60代以上では過半数にのぼることが、専門家の調査で明らかになった。日本全体の患者数は「軽度」の含めると、980万人を超えると推計されている。EDの患者数を推計する本格的な疫学調査は初めて。
調査は泌尿器科、精神科の医師や疫学者でつくる「成人男性の健康と性に関する調査委員会」が昨年1月と2月に実施。全国の30歳~79歳までの2000人に調査票を郵送し、1019人から回答を得た。
調査メンバーの丸井英二・国立国際医療センター研究所部長によると、「いつも勃起できない」(完全ED)or「たまに勃起できる」(中等度ED)と答えた人は、40代前半で20%、50代前半で36%、後半で47%だった。60代では、前半が57%、後半が70%と半数を超えている。
この結果を白井将文・博慈会記念総合病院顧問が国内の男性人口にあてはめて計算したところ、完全EDの人は薬174万人、中等度EDは約800万人。軽度も含めると980万人以上になった。
今年実施した若年層を対象の調査結果が加われば、推計患者数はさらに増えるとみられる。
日本性機能学会理事長も務める白井さんは「今やEDはごくありふれた病気。悩んでいる人は恥ずかしがらずに治療を受けて欲しい」と話している。」1999.7.4《朝日新聞》
■心臓病・糖尿病など要因
「勃起障害に悩んでいる人は世界中で約1億人。米国では3000万人という推定がある。
東京の博慈会総合病院顧問の白井将文(元東邦大学教授)さんたちが中心になってまとめた疫学調査では、日本では、少なくともおよそ450万人、最大で980万人になるという。そのほとんどが医療施設を受診していない、いわば潜在的な患者である。
一般にはEDは加齢やストレスなどの心理的要因で生じる仕方がないものとの考えが強い。確かにそう言う面もあるが、心臓病など様々な疾患が引き金になっていることが多い。
1994年に40歳代~70歳までの男性を対象にした米国での調査(マサチューセツ・メイル・エイジング・スタディ)では、『心臓病』患者の39%がEDを合併していたという。同様に『糖尿病』では28%、『高血圧症』患者では15%であった。また、心臓病患者の65%前後の人がEDに悩んでいるという結果だった。
日本ではどうか?。白井さんたちの調査によると、糖尿病患者では最大約100万人、高血圧症患者では同235万人がEDの原因疾患になっているという。糖尿病や高血圧などはEDのリスクファクター(危険因子)である。危険因子にはこのほか『動脈硬化』『ウツ病』『腎臓疾患』『脳腫瘍』『アルツハイマー病』などがある。
さらに、これらの疾患の治療に用いられる血糖降下剤などの『薬剤』や『喫煙』、『過度の飲酒』も危険因子になる。最近、米国の研究者が自転車に長時間乗ると性機能の低下が見られるという報告を出した。固いサドルに長時間座ると、血管や神経が圧迫されるからだ。ただ、これについてはもう少し検討が必要かも知れない。(中村雅美)2000.8.14《日本経済新聞》
■既婚者の悩み
「日本性機能学会のメンバーが国内の30~79歳の既婚男女約4000人から回収したアンケートで、約3割が十分な性交渉が出来ない勃起障害(ED)の悩みを持っていることが分かり、20日、神戸市で行われた第6回アジア性科学学会で発表された。
EDの男性で医師に相談したことがあるとした人は4.8%にすぎず、調査した日大医学部泌尿器科の滝本至得教授は「かなりの人がEDなのだが、恥ずかしいなどの理由で受診しない人が多い。きちんとした診断を受けるべきだ」としている。
アンケートでは、「EDの自覚の有無」で、男性の29.9%、女性はパートナーについて30.1%が自覚があると回答し、男女ともほぼ一致。
「性生活への満足度」で「とても満足」「まあ満足」としたのは、夫がEDでない女性では55.9%だったのに対し、夫がEDの女性は23.6%と半分以下にとどまり、EDはパートナーの満足度にも影響があることも分かった。
アンケートは今年4月、全国の既婚の男性5500人、女性4800人に勇壮で実施、男性2034人、女性1820人から回答を得た。」2000.8.21《日本経済新聞》
■臨床試験
「米イーライ・リリーと独バイエルは7日、欧米などで開発を進めている性機能改善薬の臨床試験の結果をそれぞれ発表した。イーライ・リリーが合併子会社で開発中の治療薬は、第三相臨床試験(フェーズ3)で服用した患者の85%以上の症状が改善。バイエルの薬はフェーズ2で75%以上の患者に改善が見られたほか、効果が長く持続するなどのデータが得られた。
イーライ・リリーの「IC351」は体内の酵素の働きを阻害して血流量を増やす効果がある。臨床試験は性機能に障害を持つ約200人を対象に実施。20mgのIC351を12週間服用した場合、85%の患者が試験前に比べて症状が改善したという。
バイエルの「バルデナフィル」も血流量を増やすことで性機能を改善する。約490人を対象にしたフェーズ2では、治療開始から12週間後に75%の患者に改善が見られた。」2001.6.8《日経産業新聞》
■多くの男性が治療に不満
「独製薬・化学大手バイエルは、欧米などの男性27000人を対象にした国際調査の結果、多数の男性が勃起不全に対する既存の治療法に満足していないことが明らかになったと発表した。「治療に大変満足した」との回答は注射療法で24%、補助具による治療法では18%、既存の経口ED治療薬でも「満足していない」との回答は35%だった。
調査は2001年2~4月に実施。同社によると、世界のED患者は今後20年で倍増し、3億2200万人に達する見通し。
バイエルは自社開発のED治療薬「シルデナフィル」(一般名)を日米欧で申請している。同社が実施した臨床試験では、初回の服用時だけでなくその後投与を繰り返しても勃起機能の改善効果が見られたという。2002.9.27《日経産業新聞》
■薬物療法
「成人男性の3人に1にんが程度の差はあれ男性機能不全に悩んでいるとされる。精神的なストレスや加齢が有力な原因とされる。
●日本人にはEDが多いと聞きましたが?
「EDの程度は国際的なスコア(IIEF)により軽度・中等度・重度(完全)に分けられます。普通は簡易型スコア(IIEF5)を使い、25点満点で21点以上だとEDではなく、17~20点が軽度、5~7点が重度、その間が中等度になります。」
「日本性科学情報センターによる1998年の調査によると、30~79歳で重度の人は260万人。中等度が870万人で、合計1130万人の“患者”がいることになります。調査した4カ国中で有病率は日本が高い。高齢者が多いことがその原因の1つです。米国でも40代までは日本より有病率が高いのですが、50代以上では日本の方が上回っています。」
●糖尿病などがあるとEDになる確率が高いそうですが?
「EDは器質性、心因性、これらが合わさった混合性の3つに分類できます。器質性は糖尿病や高血圧、脳血管障害、直腸ガンや前立腺ガンなどの手術、脊髄損傷などの疾患や外傷が引き金になります。心因性は仕事や人間関係など精神的なストレスが引き金になる例が多い。両方の要素が含まれ原因が特定できないのが混合性です。糖尿病や脳血管障害とともにEDが心配になり、実際になることもあります」
「加齢に伴ってEDに悩む人も増えています。高血圧などの率が高まり、性機能も衰えます。薬の影響も無視できません。降圧薬や向精神薬などがEDをもたらすことがあり、2割強はクスリが原因と言われています。服用を止めると元に戻ることが多い」。
●どんな治療法がありますか?
「問診や機能検査などで原因を探り最適な治療法を決めます。以前はEDのほとんどは心因性と言われましたが、近年は勃起のメカニズムがはっきりし、診断法も進んで鑑別できるようになり、器質性の割合が多くなっています」
「治療の第1は薬です。経口服用ができるクエン酸シルデナフィル(バイアグラ)が使われます。
欧米では塩酸アポモルヒネやメシル酸フェントラミンなどの経口薬も普及している。プロタグランジンE1の自己注射は日本では認められていない。」2003.7.8《日本経済新聞》
■神経
「京都府立医科大学のチームは、オスの性機能を制御する神経回路をラットの脊髄の腰部で見つけた。同じ神経回路がヒトの男性にもある可能性が高い。
成果は2008年5/19のネイチャーニューロサイエンス電子版に発表
脳と生殖器をつなぐ中枢神経系の存在は予測されていたが、詳細は不明だった。河田光博教授と坂本浩隆助教授らは、怒りや喜びのような情動反応、摂食行動に関係する神経伝達物質『GRP』に注目。これに関係するニューロンがオスで圧倒的に多いことを発見。
去勢したラットにGRPと同じ働きをする薬剤を投与すると、勃起や射精の回数が大幅に増えた」
【西洋薬】
「タダラフィル」米製薬大手のイーライリー・リリーとアイコスの合弁会社であるリリー・アイコスは米国で勃起不全治療薬『タダラフィル』の承認を受けたと発表。従来の薬剤に比べ、持続時間が長いのが特徴。服薬後30分で機能改善がみられ、36時間持続した。狭心症治療薬として硝酸剤を服用している患者は服用できない。すでに世界50各国で発売中。」2003.12.1《日経産業新聞》
ED治療薬タダラフィル、ヨーロッパで発売
2003年2月6日:プレス発表資料
リリー・アイコス社は、ED(勃起不全)治療薬タダラフィル(一般名、経口PDE5阻害剤)のヨーロッパ、オーストラリア、ニュージーランドでの発売について、米国時間の2月4日に発表しました。

「タダラフィルが、これらの主要な市場で発売されることは、リリー・アイコス社にとって重要なマイルストーンです。タダラフィルは服用後24時間または36時間にわたって効果を示します。このユニークな特性によって、EDに悩む男性はより自然な性生活を取り戻せたように感じることでしょう」と、リリー社ヨーロッパ医薬品事業統括部門長であるリチャード・ピルニックは述べています。

「タダラフィルは、3,100万人に及ぶヨーロッパのED患者さんに、重要な新しい治療の選択肢を提供します」とアイコス社の会長兼CEOであるポール・クラークは話しています。

ヨーロッパでタダラフィルは軽度から重度のEDに対する治療薬として10mg及び20mgの用量で承認されています。タダラフィルは、性行為の前に服用しますが、食事による影響を気にせず服用できます。タダラフィルが勃起機能改善効果を示すには、性的刺激が必要です。

タダラフィルは、PDE5の選択的阻害剤として作用し、平滑筋細胞を弛緩させ、陰茎に血液を充満させます。現在のところ、タダラフィルは、服用後24時間または36時間にわたり勃起機能改善効果が持続する可能性を示した唯一のPDE5阻害剤です*1。
■レビトラ
「バイエル薬品(大阪市)は発売している勃起不全治療薬「レビトラ」について、服用10時間後でも効果が得られる研究結果が出たと発表。
独バイエルが日本を含まない数カ国で383人を対象に実施」2005.7.19《産業》
【処方名-五十音順】
■海馬補腎丸
■柴胡加竜骨牡蛎湯
■至宝三鞭丸
■六味丸
  


母乳が心配
■母乳からのダイオキシン摂取は指針値の7倍。
「埼玉県が県内女性100人の母乳中のダイオキシンを調べた結果、脂肪1g中平均15pgで乳児の摂取量は厚生省の耐容摂取量の7倍以上になる。」 1998.3.20《朝日新聞》
◎「ダイオキシンから身を守る法」宮田秀明監修、成星出版から
「脂肪に溶けやすいダイオキシンは、母乳をとおして母体から排出される。本書では
①免疫抗体の補給などの母乳の長所を生かすために最低3ヶ月間は授乳するが、その後はダイオキシンの害から赤ちゃんを守るために人工乳に切り替える。
②一方、母体からダイオキシンを排泄するために、その後も母乳を搾って捨てる。ことを勧めている。
そうすれば、1年後には、母体のダイオキシンの6割を排出できる可能性があるという。
■母乳は危険?
「“君は子供にダイオキシンを与える気が”-----今年2月に男児を出産した浦和市に住むA子さん(27)は、夫や祖父母から授乳を強く反対された。
 ●子供のために断乳
出産数週間後、ダイオキシンに関する本を読んだ夫は「母乳の汚染は深刻。授乳すれば子供の生殖機能が衰え、家系が途絶えるかもしれない」と腫張し始めた。母乳育児にあこがれていたA子さんは最初は断乳を断った。だが本を読むと確かに怖いことばかり書いてある。『子供のためにならない』と言われて 反論できなかった」
授乳を止めたものの、子供はミルクは飲まないし、母乳が止まらない。真夜中、ぱんぱんに張って痛む胸を冷却まくらで冷やしながら「何でこんな情けない思いをしなけらばならないのか」と涙があふれた。
●電話相談が相次ぐ
「母乳が本当に汚染されているのなら、今すぐ止めたい」-----電話相談を実施する市民団体「アトピッ子地球ネットワーク」(東京)にはここ数ヶ月、授乳 中の母親からこんな相談が急増している。」1998.5.21《日本経済新聞》
■母乳ダイオキシン説に異議
「母乳で育った子供は、母乳が含むダイオキシンのせいで、人工乳(ミルク)で育った子供よりアトピー性皮膚炎になりやすい----------という説が流布しているが、その根拠となったグラフに対し「データーを読み間違えている」などの指摘が相次いでいる。グラフを最初に掲載した本の監修者も誤りを認めた。ダイオキシンとアトピーとの関連についてのきちんとした調査や研究が改めて求められそうだ。
グラフは埼玉県に事務局を置く民間非営利組織(NPO)が独自に作り、97年9月に出版した本で発表。一見すると「母乳を長く飲んでいる子供ほどアトピー発症率が高い」という印象を与える。NPOは「アトピーの一因は母乳中のダイオキシンでは」と推論。グラフは一般向け解説書などにしばしな引用されるようになった。
これに対し「グラフはデーターを完全に読み違えている」と医療雑誌の最新号で指摘したのは、勤医協札幌病院(札幌市)の小児科医、瀬川雅史さん。
データーとは、厚生省が平成4年度(1992年度)に行った「アトピー性疾患実態調査」の報告書。同年10月に全国の保健所で乳幼児健診(乳児、1歳半、3歳)を受けた子供15300人と保護者が対象だ。
「健診当日にアトピー性皮膚炎があるかどうか」を診察し、過去の栄養方法(母乳か人工乳か)を聞き、表にしてある「0ヶ月・母乳・アトピーあり6.8%、アトピーなし93.2%」「1ヶ月・母乳・アトピーあり7.1%、アトピーなし92.8%」といった具合だ。
瀬川さんによると、これを読み違えた結果、「母乳を飲む0ヶ月の子の6.8%がアトピー」と思わせるグラフが出来た。
厚生省調査の数字が示すのは「0ヶ月当時に母乳を飲んでいた子の6.8%が、後に平成4年10月の健診の際、アトピーと診断された」というだけ。0ヶ月時を含め、何時からアトピーがあったかは分かっていない。
「生後0ヶ月の赤ちゃんをアトピー性皮膚炎と診断することはないし、生後すぐの赤ちゃんが発症したという身障の報告は、日本では一切ない」(瀬川さん)。
グラフの縦軸を「発症率」、横軸を「患者の年齢」とするのにも無理がある上、縦軸を拡大したため、数字の変化が強調されているという。
瀬川さんは「母乳のダイオキシンがアトピーの原因であるという『常識』は事実の誤認や曲解によって作られた虚構の産物」と強調。「母乳のメリットと、人工乳の汚染やミルクアレルギーなどのリスクなどを総合的に判断した場合、母乳のメリットがはるかに大きい」と話す。
国際認定母乳コンサルタントの本郷寛子さんと国立環境研究所(つくば市)の環境健康部長、遠山千春さんも、グラフの問題点を専門誌などで指摘している。
遠山さんは「母乳とアトピーとの関連を疫学的に調べるのなら、発症に大きく関係すると思われる離乳食やハウスダスト、アトピー疾患の家族歴など様々な要因の影響を考えた上でデーターを解析しなければならない」という。
昨年5月に開かれた世界保健機関(WHO)の「ダイオキシンの耐容1日摂取量の見直し」の専門家会議は、母乳育児をすすめるWHOの方針を変更しないとしている」



母乳の出が悪い
■上手に吸えば
「赤ちゃんが乳を飲む仕組みは厳密には「吸う」でなく「かむ」だ、という。
上下のあごで乳首をはさんで口の中の空き部分をゼロにする。すると陰圧がか     かって、おっぱいが引き出される。筋電図でみると、ミルクをほ乳ビンで吸う     場合の60倍の筋力が働いている。どうりで痛いはず。もこの痛さが快くてク     セになるんだなあ。
 男子に吸われるのと快感の在り方が違うのはなぜか?京都大名誉教授の大島     清さん(70)は、「中脳から前頭葉に刺激を伝える神経細胞(シナプス)に、『今吸っ     ているのは赤ちゃんだよ』という情報が入り、快感を伝えるドーパミンを出に     くくしている」とみる。
 それでも皮膚刺激は脳に伝わっているので、赤ちゃんとの授乳だけで自然に     「ふれあい過多」になり、夫とはセックスレスになりがちだ、という。
      男の子の方が吸う力が強く、哺乳量も多い。そのため乳の張りもスーッと取     れて、気持ちいい。母親が男の子の方が可愛いというのは、案外こんなことが     影響しているのかもしれない。
 ところで、赤ちゃんが産まれてすぐに乳首を吸うのを見て「だれにも教えら     れていないのに」と感動した、とよく育児雑誌で見るが、本当に上手な吸い方     は教えてやらないと出来ないらしい。
 神戸市の助産婦、永原郁子さん(38)は、「母乳分泌不足の8割は吸い方がお     かしいせい」と言う。
       正しい吸い方は、
       <1>上下の唇の開きが約180。
       <2>上唇がしっかりめくれている(そうでないと吸いだこが出来る)。
       <3>乳輪が口の中に隠れる。
 乳首の先端だけをくわえる先飲みでは、胸筋に刺激が伝わらず、母乳の分泌     が減る。よく出るタイプのお母さんも、赤ちゃん側の努力があらない為、先飲     み症候群に陥りやすい。母乳を飲ませていても生理が再開しちゃったら、「先     飲み」を疑ってみた方がいい。1996.5.10《朝日新聞》」
■蒲公英など効果
  「26歳、主婦。初産で無事、男の子(2860g)を出産しました。母子共に健全です。母乳で育てるつもりでいたのでしが、なかなか出ません。乳房は張るのにマッサージなどしても出ないので、乳房の痛みと肩こりがひどく困っています。
   母乳が出ない原因は大きく2つある。1つは母親の体力が衰えるなどの理由で、母乳がうまく作られないケース。産後の体力を改善したり、内分泌環境を調節したりするため、帰膠湯や十全大補湯などが用いられる。
もう1つは、質問者のような初産で多く見られる乳腺の開口不全である。乳房がよく張り、肩こりが強いものには葛根湯が効く。蒲公英湯という処方もある。蒲公英湯は蒲公英8g、当帰6g、香附子・牡丹皮各3g、山薬4gの5種類の生薬で構成される。タンポポの全草を乾燥させた蒲公英は胃腸薬や傷薬として使用されてきたが、母乳の分泌促進作用も古くから知られている。
かっての漢方医家はそれぞれ秘伝の催乳薬を工夫していた記録がある。昔は産後のある期間は動物性タンパクや脂肪を制限して、お粥・梅干し・鰹節などを薦めた。近年、アレルギー疾患の子供の増加をみるにつけ考えさせられるものがある。(花輪寿彦)1999.12.20《日本経済新聞》
■母乳分泌にかかわる遺伝子
「米ユタ大学などのチームは、母乳の正常な分泌に必要な遺伝子を突きとめた。キサンチン・オキシドリダクターゼと呼ばれる遺伝子が欠損すると、母乳に必要な栄養分が含まれなくなることを確認。
約5%の女性が悩む母乳分泌不全の原因解明につながる。
この遺伝子に欠損がある母マウスを使って調べたところ、産んだ子供は栄養失調になり12日以上生きられなかった。この遺伝子が完全でないと母乳の中に乳脂肪をうまく分泌できず、母乳の栄養成分が不足することが分かった。
乳腺の組織損傷にもつながるという。」2002.12.19《日経産業新聞》
  【芳香療法】
<1>ハーブティor浸剤として、以下のものを使用します。
      アニス
      キャラウェイ
      ディル
      フェンネル
    <2>乳首がひび割れて痛む
      マリーゴールド
    
  【食事療法】
   コイゴク(味噌汁に鯉1匹を切って入れる。)
  タンポポ
  【処方名-五十音順】
    益元散を井戸水で調服
    葛根湯
    柴胡半夏括楼湯
    大建中湯
    通泉散(気がふさいで、乳汁の出が悪く、脹って痛む)
    通草湯(乳汁不足を治す)
    通乳湯(気血不足で)
    乳泉散《勿誤薬室方函口訣》
    蒲公英湯《奥劣斎》
    麻黄湯(頭痛、発熱、悪寒、身体疼痛、関節がいたい)
    立効方(乳が出ないのを治す)
    漏蘆散(気が欝滞して出が悪く、癰腫になりかける)
    露蜂房(単味)《先哲医話》

   
母乳の出を減らしたい
【漢方療法】
乳房が張って乳汁の出過ぎる者:麦芽2~3合を黒焼きにし湯で服用。《済世薬室》

【芳香療法】
ペパーミント油で冷湿布する。



骨の腫瘍
◎種類:
 良性腫瘍:
   骨軟骨腫(外骨腫)
   内軟骨腫
   軟骨芽細胞腫
   軟骨粘液線維腫
   頬骨肉腫
   巨細胞腫
 悪性腫瘍:
多発性骨髄腫
骨肉腫
線維肉腫
悪性線維性組織球腫
軟骨肉腫
間葉性軟骨肉腫
ユーイング腫瘍
骨悪性リンパ腫
悪性巨細胞腫
脊索腫



骨が破壊
■骨破壊の物質
「国立病院機構大阪南医療センターの佐伯行彦臨床研究部長らは、骨を破壊する細胞が働くには、卵子と精子が結合するときに働くタンパク質が欠かせないことを突き止めた。
佐伯部長らはマウスの細胞を使った試験管レベルの実験で、骨を破壊するためにいくつもの細胞が融合して巨大化するときに、タンパク質の一種『CD9』の分子が融合部分に集中して存在することを確認。抗体などを使ってCD9の働きを妨げると、融合が起こらないことも発見した。」



頬が紅い・頬が赤い。
【処方名-五十音順】
■柴胡桂枝乾姜湯
■炙甘草湯
■竹茹温胆湯(両頬が紅潮)


反胃(ほんい)
=「翻胃」。

後世になって胃反を反胃と呼ぶようになった。
=飲食物を吐出して納まらない病気で、今日の食道狭窄、胃ガン、胃拡張などがこれに含まれている。《大塚敬節》
⇒食後脘腹が脹満し、朝に食べたものを夕暮れに吐し、夕暮れに食べた物を朝に吐す。その吐いたものは、不消化物である。元気なく、舌痰紅色、脈細無力。
【処方名-五十音順】
■安胃湯《万病回春》(反胃)
■安中順気丸(反胃・痰気)
■王道無憂湯《万病回春》
■回生養胃丹(痰涎があって大便が難渋、小便赤く、酸水を吐く)
■加減不換金正気散《寿世保元》
■嘉禾散《和剤局方》
■寛中散《和剤局方》
■九仙奪命丹(反胃と噎食)
■厚朴丸(吐いて痛む者)
■五噎湯《医学入門》
■五膈湯《医学入門》
■狗米平胃丸(反胃に諸薬効無きとき)
■三一承気湯(嘔吐による大便の秘結、三陽が詰まって通じない)
■滋陰清膈飲《医学統旨》
■滋血潤腸湯《医学統旨》
■四君子湯当帰・川《薛立斎十六種》
■四君子湯山梔子・黄連《薛立斎十六種》
■四子調中湯《万病回春》(反胃による痰、大小便とも難渋)
■紫沈丸(吐いて痛む者)
■順気和中湯[3]《医宗金鑑》
■潤腸膏(噎膈と反胃)
■生津補血湯《万病回春》
■杵糠丸(五膈を治す)
■大黄湯(冷涎と反胃)
■大半夏湯《金匱要略》
■太倉丸(反胃・噎膈)
■奪命丹[3](反胃、起死回生の功あり)
■調元湯《済世全書》
■定生丹(反胃)
■当帰活血潤膈湯《寿世保元》
■当帰養血湯《万病回春》
■八味丸補中益気湯半夏・茯苓・姜桂《薛立斎十六種》
■附子丸(朝食べたら夕に吐き、有に食べたものは朝吐き、大便の通じない者)
■附子散[1](反胃)
■補気運脾湯《医学統旨》
■補中益気湯《寿世保元》
■補中益気湯升麻・柴胡・甘草桃仁・牛乳・白蜜・姜汁《医宗必読》
■硫汞丸(反胃による吐逆)
■六君子湯黄芩・黄連《薛立斎十六種》
■六君子湯木香・山梔子《薛立斎十六種》
■六君子湯木香・炮姜《薛立斎十六種》


本態性高血圧症
⇒特別な原因疾患がなく、遺伝性の素因をもって中年以降に血圧が上昇(160/95mmHg以上)してくる病態。
【処方名-五十音順】
■七物降下湯
■炙甘草湯


本態性高体温症 essential hyperthermia =常習性高体温症 habitual hyperthermia    ⇒持続性の37.2~38℃の微熱があるのに、明確な器質性疾患がないもの。

【処方名-五十音順】
■補中益気湯


奔豚(ほんとん)
⇒奔豚気
⇒腎の積の一つ《難経五十六難》で、少腹より胸脘・咽喉に気が上衝し、発作時には激しい苦痛があって、腹痛・往来寒熱・・がある。
◎発作性の心悸亢進やヒステリーの腹部症状を指す。
◎奔豚の説は古来紛々たり。然して概ね皆五臓配当の説にして、影を捉え、風を捕らえるの論のみ。父の執(したし)き藤田椿斎異曰く、奔豚は悸して衝逆の甚だしき状を言うなりと。《類聚方広義》
◎胸に差し込んでくる。発作性腹痛。
◎奔豚という病気は、心悸亢進を主訴とするもので、ヒステリー性の心悸亢進、心臓神経症などにくる激しい動悸がこれに含まれている。

《金匱要略》に“奔豚の病は小腹よる起って咽喉に上衝し、発作して死せんと欲し復に還り止む。   皆驚より之を得”とあるのが、これである。小腹は下腹のことである。これによっても、この動悸は下腹から起こって咽喉にまで突き上がってきて、呼吸が止まりそうになるほし激しいものであることが分かる。そして発作時には丸い球が胸に突き上がって来ると訴える者がある。発作の激しい時は人事不省に陥る者もある。この際、腹全体で動悸がし、ことに下が強く、鳩尾は塞がったようで、気が胸に突き上がり、発作の時は呼吸も促迫して四肢をケイレンさす者もある。《大塚敬節》

【処方名-五十音順】
■一捏金散(奔豚疝気の上衝と、小腸気で臍腹の大痛に)
■桂枝加桂湯(臍下でとくとくとして根があるような感じ《百疢一貫》)
■葫芦巴元(奔豚疝気が上衝して痛みに堪えられない)
■奪命丹(奔豚疝気が上衝して小腹が痛い)
■定悸飲《多紀櫟窓》
■牡蛎奔豚湯《外台秘要方》
■奔豚湯
■苓桂甘棗湯(臍下でとくとくとして根があるような感じ《百疢一貫》)