<め>つらい症状



【病状め】

Meige症候群
   ⇒不随意運動の1つ。
   ◎顔面の緩徐な不随意運動(blephalospasm)
口周囲にも同期にみられることがある。


MÕller-Barlow病(メルレル・バロー病)
   ⇒ビタミンCの欠乏症。
   ◎壊血病と本態が同じで、生後6ヶ月以後の人工栄養児に限ってみられる。
   ◎症状:①骨の変化
       ②出血傾向
       ③栄養失調



メタボリックシンドローム(代謝症候群)
(参照→「脂肪」)
=生活習慣病に関係する肥満や高血圧・高血糖などを併せ持った要注意状態。心筋梗塞などにかかるリスクが高くなる。日本動脈硬化学会などが2005年春に診断基準をつくった。
■悪化の仕組み
全国で1000万人の患者がいると言われるメタボリックシンドロームは肥満が診断基準の1つ。東京医科歯科大学の小川佳宏教授らは細胞を使った基礎実験で、肥満で巨大化した脂肪細胞から出る『飽和脂肪酸』が、メタボリックシンドロームの重症化のキッカケになることを突き止めた。動脈硬化につながる仕組みは
①食べ過ぎなどで脂肪細胞が大きくなり、飽和脂肪酸を出す。
②飽和脂肪酸が免疫細胞の働きを活性化する。
③その免疫細胞が脂肪細胞を活性化する。
④脂肪細胞から炎症を引き起こすタンパク質が出る。
という悪循環が引き起こされ血管のダメージが進んでゆく。
飽和脂肪酸の作用を抑え込めば、症状が進行するのを防げる可能性がある。
■症状改善
「内臓脂肪が溜まると、脂肪細胞から出るホルモン『アディポネクチン』が減少することが知られている。アディポネクチンには動脈硬化を抑える作用の他に、脂肪や糖の燃焼を促す作用がある、東京大学の門脇教授らな、ジャガイモやトマトに含まれる『オスモチン』に、アディポネクチンを上回る作用があることを発見。
オスモチンは、本来、植物が害虫から身を守るための物質。マウスの細胞を取りだし、アディポネクチンと結びつくヒトのタンパク質を組み込んだ。オスモチンを投与すると、そのタンパク質につながって機能し、脂肪や糖をエネルギーとして取り込む酵素の活性が3倍に上昇した。アディポネクチンより100倍の効果があった。
現在、アディポネクチンを低コストで人工合成するのが難しい。2005.12.5《日経》
■検査方法
「東京大学と第一三共の子会社「第一化学薬品」は、動脈硬化リスクが3倍になると言われているメタボリックシンドロームかどうかを判別出来る血液検査の技術を開発した。
2006年5月から臨床試験に入り、年内に実用化の予定。
東大の門脇孝教授らは血液中の善玉物質『アディポネクチン』と呼ぶホルモンに着目。特に高分子タイプの活性が低くなると、メタボリックシンドロームになりやすいことを突き止めた。このホルモンは脂肪細胞から分泌されており、糖尿病の原因となるインスリン抵抗性を改善する。動脈硬化を抑えるほか脂肪や糖の燃焼を促す作用もある。
肥満や糖尿病になるとアディポネクチンの分泌量が少なくなることが知られている。メタボリックシンドロームは糖尿病や心臓病を発症する前段階で現れることが多い。減量や運動などで内臓脂肪を落とせば比較的簡単に症状は改善すると言われている。
検査では、血液中の濃度と高分子タイプの占める割合を調べ診断する。」
■原因脂肪の測定
「新潟大学と珍書検査役の開発販売会社のシノテストは、メタボリックシンドローム(内臓肥満症候群)の直接原因となる血液中の『悪玉中性脂肪』の量を10分で安価に測定する手法を開発した。
開発したのは岡田正彦新潟大学教授らの産学研究チーム。1年以内をめどに薬事法に基づく検査の承認と保険適用を求める方針。
測定するのは微粒子状の『VLDL』に含まれている中性脂肪。VLDLが血中で増えると、動脈硬化・血栓症などになりやすくなることが知られている。
現在の血液検査ではすべつの粒子の中性脂肪をまとめて測定しており、VLDLの中止脂肪量だけを調べることができなかった。
高速の遠心分離器を使えば測定可能だが、結果が出るまでに数日かかり、研究用に使われていた。
開発した手法ではまずコレステロールを除去し、界面活性剤と酵素を使ってVLDLの中の中性脂肪だけを取りだして測定する。
現在の健康診断では、血液中のすべての中性脂肪を測定している。中止脂肪の中には栄養素として体内に取り込まれるものもある。」20074/13日経





メッケル憩室 Meckel diverticulm
⇒胎生時の臍腸管が、生後完全に閉鎖しないために生じる腸の憩室。妊娠初期にはヘソと腸管は臍腸管という管でつながっているが、妊娠8週頃にはこの管は自然に閉じて無くなってしまう。この一部が閉じずに腸管側に残ったものがメッケル憩室だ。通常、小腸末端から約100cm手前の小腸にできる。たいていは無症状で偶然見つかることが多い。メッケル憩室内には胃の粘膜が入り込むことがあり、周りの小腸粘膜に潰瘍ができる。そうすると出血が起きる。また、腸重積や腸閉塞を合併することもある。憩室に炎症が起きると、虫垂炎に似た腹痛を訴えることが多く、虫垂炎として手術されることもある。結腸のポリープの場合もメッケル憩室と似た出血を起こすので鑑別が必要。
診断は、放射性同位元素を使ったシンチグラフィーにより、胃以外の場所に胃粘膜が存在することを確認することで確定できる。
治療は手術により憩室を切除する。
◎内腔臓器の限局性拡張を「憩室diverticulum」といい、一般的には先天的に形成されたもの指すが、まれに後天的なものにも使う。
本来は病的な構造という意味合いを含まない概念。
    (南山堂ー医学大辞典)
【処方名-五十音順】
茵五苓散(黄疸、発熱、腹壁軟弱、胃内停水、煩渇、脈浮)
橘皮枳実生姜湯
梔子湯(身熱、胸中煩熱、心中懊、不眠、熱感)
大建中湯
茯苓飲(腹部の膨満感)
苓桂味甘湯



メトヘモグロビン血症
   ⇒ヘモグロビンが酸化して出来るメトヘモグロビン(酸素と結合出来ない)が血中に    過剰に存在する状態。
◎症状:
     チアノーゼがみられる。
呼吸困難から死に至る。
◎ルーマニアで1985年~96年までの12年間で、乳幼児2913人が発症し、102人が死亡した。原因は硝酸性窒素が大量に含まれた地下水で粉ミルクを溶かし、乳幼児に与えたため、
地下水を煮沸すると、硝酸性窒素の濃度がさらに上昇する。
3ヶ月未満の乳幼児は、メトヘモグロビンを酸化しヘモグロビンに戻す還元酵素を十分に作ることが出来ない。
◎流産の原因にもなった。硝酸性窒素の濃度が高い井戸水を使っていて、母胎から胎児に硝酸性窒素が入って、胎児がメトヘモグロビン血症を引き起こし死亡した。
◎硝酸性窒素は、肥料としてまかれ、それが地下水に染みこみ、原因となった。
◎現在、WHOが決めた硝酸性窒素の基準値は、10mg/1リットル。
◎1996年、サルトン海でペリカンの大量死が起きたのも、硝酸性窒素の水中に大量に溶け込み、それが藻の大量発生とバクテリアの異常繁殖を促し、水中を無酸素状態にする。水中は富栄養化となり、その結果、魚の大量死を招き、それを餌にボツリヌス菌が大量に発生し、糸ミミズに、さらにペリカンに入り死亡した。


メトロパチー
=出血性子宮症=hemorrhagic metropathy
   ⇒卵巣内に卵胞存続が起こり、その結果として子宮内膜に著しい嚢腺性の増殖を起    こすもので、内膜掻爬により50%は止血する。
  【処方名-五十音順】
    温清飲
    帰膠艾湯
    桂枝茯苓丸
    血府逐湯
    桃核承気湯(実証、のぼせ、足冷、下腹部痛)
    当帰建中湯(貧血、食欲不振、虚弱体質、腹痛、腰痛<牽引痛>、)
    当帰芍薬散(貧血、冷え性、疲れやすい、月経不順、神経症状)



メニエール病
=「メニエール症候群」(Ménière症候群)
⇒耳鳴りと難聴を伴った反復性の耳性のめまい。
本病は内耳の血行不全によって、内リンパ水腫を起こすためと考えられている。動脈硬化症の場合と違って、脈搏や心臓の状態に変化はなく、血圧はむしろ低いことが多く、意識不明となることはない。
漢方では水毒や瘀血が気の上衝とともに起こってくる病態とみられている(漢方診療医典)
   

◎青壮年期に多く、発作性にめまい・難聴・耳鳴を示す。発作寛解期にも難聴は多少とも持続的に残り、再発作時に増強する。難聴が次第に進行し、完全瘻になるとめまいも消失する。
   

◎内耳の内リンパ系の拡張が原因とされる。
   

◎急性発作中はめまいが激しいので、安静臥床が最も有効。

■難聴・めまいを繰り返す
「25歳の女性。昨年春に耳鳴りやめまいがして、低い音が聞きづらくなり、突発性難聴と診断されました。治療を受けて症状は安定しましたが、秋に再び耳鳴りがして、低い声が聞きづらくなりました。」
●最初は『突発性難聴』と診断されたそうです。
突然起こった原因不明の難聴と言うことでそういう診断になったのでしょう。しかし、突発性難聴の場合、症状が出てから1、2ヶ月で症状が固定されてしまいます。この方の場合は、その後も聴力の低下やめまいなどの症状を繰り返しているので、メニエール病の可能性が高いと思います。
●それは、どんな病気ですか?
めまいと難聴・耳鳴りが主な症状です。発作の頻度は週に2~3回という人から数年に1回程度の人まで様々です。グルグルと回転するめまいが20分以上続くのが、典型的な症状です。3、40代で発症する人が多く、かっては男女ほぼ同数か、男性の方がやや多い病気だと言われていました。しかし、最近はむしろ、女性の方が多くなってきました。
●低い声が、良く聞こえなくそうです。
メニエール病によって起こる難聴は、初めのうちは低い音が聞こえにくくなるのが特徴です。症状が悪化すると、高い音も聞こえにくくなります。まずは、もう一度病院に行って、めまいなどのしょうじょうを医師に詳しく説明し、しっかりとして診断を受けて下さい。
●メニエール病の場合、原因は何ですか?
内耳に出来る『内リンパ水腫』という水ぶくれが、メニエール病の正体です。内リンパ腔の中野リンパ液がうまく排泄されず、余分にたまるのが原因です。ストレスなどで交感神経が緊張状態になると、リンパ液を吸収する管を取り囲んでいる血管が収縮し、その働きが低下します。これがリンパ液がたまりやすくなる一因と見られています。
●内耳にリンパ液がたまると、なぜ、いろいろな症状が出るのですか?
内耳に出来た水ぶくれが、音を感じる細胞を圧迫すると、鼓膜からの振動が伝わらなくなり、難聴を引き起こします。めまいの原因ははきりしませんが、リンパ液を包んでいる膜が膨張して破れるのが一因と考えられます。耳鳴りは、めまいの症状と連動して起こるケースがよくみられます。
●どんな治療をしますか?
内リンパ水腫を軽くする薬を、1日3回飲みます。めまいがひどい場合は、抗めまい薬を1日2~3回飲みます。数ヶ月して症状が収まれば、薬の量を減らして様子を見ます。7~8割の人は薬によって発作の頻度を減らすことが出来ます。それでも改善しない場合は、手術で内リンパ腔にリンパ液がたまりにくくする方法など、いくつかの選択肢があります。薬物を耳の中に注射し、内耳にあるリンパ液を作る細胞やめまいを感じる細胞の働きそのものを抑えてしまう方法もあります。
●ふだんの生活で気をつけることはありませんか?
この病気は、生活習慣が症状に大きく影響します。私のいる病院に通うメニエール病患者のうち、半数以上の人は、睡眠不足や過労、仕事上のストレスなどが引き金になって難聴やめまいを繰り返す傾向がみられます。(中島務・名古屋大学医学部教授)2000.4.9《朝日新聞》
  

【処方名-五十音順】
■桂枝茯苓丸
本方は瘀血(血塞、うっ血、血凝滞)があって、気の動揺によって神経症状が起こったものに用いる。メニエール症候群は内耳の血行不全、循環調節不全によって起こるといわれているが、この処方はそれらの循環不全を治すものと思われる。本病は婦人の更年期によく起こるものであるが、それはこの血行不全や自律神経失調と関係がある。たいてい、腹診すると臍傍から下腹部に抵抗と圧通があり、赤ら顔でのぼせ症である。
50歳の肥った赤ら顔の不仁、半年前。手洗いに起きたとたんにひどいめまいがして倒れ、2週間頭を上げられず、激しいめまいで苦しんだ。血圧は120mmHgである。大学病院の婦人科や耳鼻科でメニエール症候群と言われた。その後つねにフラフラして真っ直ぐに歩けない。耳鳴りがしていつも蝉が鳴いている様である。危なくて一人で外出できない。月経時にはめまいがひどい、臍傍臍下に抵抗・圧通があり、瘀血がハッキリしている。桂枝茯苓丸料を与えたところ、10日分飲んで再来のとき、横断歩道を真っ直ぐに駆け足で渡ることができ、足元がしっかりしたと喜んだ。半年ぐらい続服してほとんど良くなった(漢方診療医典)
■呉茱萸湯
■五苓散
■柴胡加竜骨牡蛎湯
本方は上衝し、停滞している気と水を順通するというものである。また胸滿煩驚という病態は自律神経に失調を意味していて、腹部大動脈の亢進による腹部神経症状があり、上衝、心悸亢進、不眠、煩悶を訴えるものによい(漢方診療医典)
■柴苓湯
腹力中等以上で、口渇、口苦、胸脇苦満、尿量減少、浮腫などを目標に用いられる(漢方診療医典)
■小半夏加茯苓湯
■真武湯
体力の衰えた冷え症の人のメニエール症候群に用いる。陰虚症で内部の水気が動揺して上衝し、めまい、心悸亢進、嘔気を発し身体がフラフラして倒れそうになるというもの(漢方診療医典)
■沢瀉湯
急激に起こった激しいめまいに用いる。静かに寝ていても天井がまわるという者によい。本方は沢瀉、朮の2味からできた簡単な処方である。(漢方診療医典)
■釣藤散
中年以降の神経症で、頭痛、眩暈、肩こり、のぼせなどあり、自律神経失調症でつねに気分がうっとうしいという者によい。(漢方診療医典)
■当帰芍薬散
■二陳湯
■半夏白朮天麻湯
平素胃腸虚弱で、胃内に停水があり、この水毒が上昇して、眩暈や嘔吐、頭痛を発するものに用いる。やせ型貧血性で、低血圧のものが多い、大塚氏は本方によってメニエール症候群といわれた者を何例も治したという。メニエール症候群は内耳のリンパ水腫といわれているが、胃内停水が動いて上逆し、内耳のリンパに影響を与えているのを本方によってその根本を治そうとするものである(漢方診療医典)
■白朮附子湯
■苓桂朮甘湯

【民間療法】
<1>サフラン・サンシュユ。

  



 メラノーマ
◎イヌがニオイで分かる
1989年、ロンドンの女性が飼っている犬がしきりに膝の後ろを、なめたり、臭いをかいだりしていた。へんなイヌと思っていると、膝の裏に黒いホクロがあるのに気づいた。そのまま放っておいたが、その後もしきりにイヌがなめるので、気になり、病院に行った。すると、メラノーマの初期で
、その部分の切除だけで済んだ。
■早期なら治癒
「急にほくろが大きくなるのは、注意した方がいいと言われる。悪性度の高い『悪性黒色腫(メラノーマ)』の恐れがあるからだ。
東京都江戸川区のAさん(71)は昨年12月、入浴の際、左足の裏にあるホクロの異常に気づいた。親指と人差し指の間の位置だ。子供の頃から見慣れたホクロだったが、それまでの直径4~5mmの大きさから2倍近くに大きくなっており、なんだか黒光りしている。痛みはなかった。
心配になって近所の皮膚科を受診。「血豆でしょう」という医師の診断にむしろ不安になり、2週間後に自らの判断で国立がんセンター中央病院(東京・築地)を訪ねた。
特殊な拡大鏡による視診や触診、血液などの諸検査の結果、「1期か、2期のはじめのメラノーマ」と診断された。
メラノーマの進行は腫瘍の厚さで決まる。
<1期>---厚さ1.5mm以下。
<2期>---厚さ4mm以下。
いずれも転移がない早い段階を言う。
「“メラノーマは死ぬ病気”というのは20年前までの話。今は治療法も進んでおり、1期ならほぼ100%。2期でも80%以上治ります」
センター皮膚科医長の山本明史さん(46)の説明に胸をなで下ろした。
●できる場所は?
欧米人---顔など日光が当たる部分に多発する。
日本人---足の裏や手のひら、手足のツメなどに出来ることが多い。
●初期症状は?
<1>ホクロの色が変わった。
<2>急に(1~2年以内)、大きくなった(5mm以上)。
<3>ホクロの周囲がギザギザになったり、しみ出した様になってきた。
<4>ホクロの硬さが変わった。
●特徴は?
<1>ホクロや魚の目と思っていたのが、黒みをましながら大きくなっていくのが特徴で、特にジュクジュクしてくるのは要注意。
<2>比較的、進行が速い。
<3>病変近くのリンパ節への転移(3期)、肺や肝臓に転移(4期)すると、とても厄介なものになる。
 ●治療は?
<1>切除
<2>β-インターフェロンの局所注射。

■抗体医薬品
「協和発酵は皮膚ガンの一種である悪性黒色腫(メラノーマ)の患部細胞をねらって攻撃する、新しい抗体医薬品を開発した。抗体医薬品は免疫反応をつかってガン細胞の特定のタンパク質や糖鎖などに結びつく性質を持つ。従来の抗ガン剤のように、体全体に働きかけることがないため、患部を効率的に攻撃できる。
同社が開発したのは、メラノーマの表面に集中的に発生する糖鎖GD3に結びつく抗体。GD3はメラノーマ細胞の9割で過剰に発生することが分かっている。」2000.9.1《日経産業新聞》

■人工タンパク質で抑制
米ミネソタ大学の研究グループは、悪性黒色腫(メラノーマ)などのがんの増殖を抑制する人工タンパク質を作製した。
「p16」と呼ぶガン抑制遺伝子に注目。この遺伝子から作られるタンパク質が、細胞をガン化させる2種類の特殊な酵素にくっつき、酵素を無毒化することを発見。このタンパク質に似せて人工タンパク質を作った。2005.7.13《産業》






 めくら
   =盲目
  【宝石療法】
    ゴメダ
 

 めまい   
(参照→「真性めまい」「メニエール」)
  =「眩暈(ゲンウン)」。
◎チェックしましょう:「大動脈症候群」「難聴」「大動脈弁狭窄症」

◎分類:
「真性めまい(vertigo)」:“外界がグルグル回る”“世界が沈む”
「仮性めまい(pseudovertigo)」:“クラクラする”“立ちくらみ”
「めまい感(dizziness)」:“フーとする”“フラッとする”

◎めまいとは自分の身体と周囲の物体との空間的関係を異常に感じることである。
めまいは、前庭・平衡系の終末感覚器一次ニューロン、さらには小脳・脳幹や脊髄においてネットワークをつくる二次ニューロン領域の障害によるものが多く、大脳の三次ニューロン領域の障害ではまれである。
<1>定型的めまい (vertigo)
=回転感又はいずれか一方への運動感あるもの。
(原因):第8聴脳神経、脳幹の前庭核およびこれと密接な関係にある小 脳の障害で起こることが多い。
<2>非定型的めまい (dizziness)
=運動の感覚がないか、あっても極めて少ないもの。
(原因):不特定。

◎種類と治療(西洋医学):
(1)前庭性めまい:→循環改善剤・鎮暈剤が用いられる。
「循環改善剤」:
1.Hexancit 600~1200mg 分3。
  or Juvela nicotinate 300~600mg 分3。
or Ronicol timespan 150~300mg 分2。
or Colexamin 600mg 分3。
2.Capilan 600mg 分3。
or Aplactan 75mg 分3。
3.Brendill 3T 分3。
4.Kallikren 3T 分3。
or Carnaculin 3T 分3食前。
「鎮暈剤」:
1.Travelmin 3T、分3。
or Dramamine 3T 分3。
2.Merislon 3T、分3。
or Cephadol 3T 分3。
3.Triomin 3T、分3。
or PZC 3T 分3。
4.Isomenyl 3Cap、分3
<1>抹消性めまい:(抹消前庭系の障害)
1.メニエール病:
メニエール病の内リンパ水腫には(イソバイド90ml、分3)
2.突発性難聴
3.良性発作性頭位眩暈症
4.前庭神経炎
5.内耳梅毒
6.内耳炎
7.薬物中毒
<2>中枢性めまい:
1.脳腫瘍
2.脳循環障害
3.頭部外傷後遺症

(2)非前庭性めまい:
1.眼科疾患
2.内科疾患
3.婦人科疾患
   

■主な原因はメニエール病
「耳鼻咽喉科領域の疾患の中で、難聴と共に訴えが目立つのがめまい(平衡障害)である。特に40~60歳代の働き盛りの世代ではメニエール病が原因と成ることが多い。
この病気は激しい回転性のめまいを引き起こすのが特徴だ。めまいは30分~3時間ぐらい続くのが普通で、耳鳴りや耳が詰まった感じ、或いは難聴を伴う。
めまいは何時襲ってくるか分からな上に、何度も繰り返すので、「めまいが怖くて外を出歩けない」という患者も少なくない。発作を繰り返しているうちに、だんだん聴力も回復しにくくなってくる。
原因は、内耳の奥にある内リンパ腔の水ぶくれ(内リンパ水腫)と考えられているが、なぜ内リンパ腔に水がたまるかは分かっていない。
メニエール病は原因不明のため、決め手となる治療法はいまだ見いだされていない。通常は、内耳の腫れをとる利尿薬や血液の循環を良くする循環改善薬、さらには抗めまい薬などが用いられる。
こうした治療でめまいはかなり抑えられるが、日常的な予防策としては最も効果があるのは、食事中の塩分を減らす減塩療法だ。摂取塩分量を少なくすることで、体の中に水分が溜まらなくなり、内耳の水ぶくれを軽減できる。禁煙、適度な運動も有効で、高血圧など成人病の治療メニューがそのままメニエール病の予防にも通じる。
メニエール病は、職業としてはホワイトカラー、性格的にはものごとを1人で思い悩むタイプの人に多い。精神的ストレスが発症の誘因になっている可能性もあるので、ストレスをためない工夫も大切だ。1999.1.17《日本経済新聞》

◎脳が必要とする血液量は一定しています。
「全力で体を動かしている時でも、安静にしている時でも、脳は毎分750ˆの新鮮な血が必要です。脳への血液供給を維持することが、血圧の調節メカニズムの最も重要な機能の1つです。血圧が低下して脳に届く血液が少なくなりすぎると、めまいがし、意識を失うことがあります。」《螺王人》

   

◎種類: (坂田英治著「めまいは恐い」講談社より)
自発性のめまい:
<1>回転性----:【グルグル回る感じ】。
(a)急性の内耳・脳の障害から起きる。慢性化すると非回転性へ移行する。
①患部側に向かってめまいする。             [メニエール病] [小脳発作]
②健全な側にめまいする。              [突発性難聴] [急性迷路機能廃絶症]
③壁・天井が上へ上へ、下へ下へと流れるように回る   [橋出血][小脳虫部出血]
(b)寝返りをしたり、急に立ち上がった時にめまいが起きる→
①『良性発作性頭位眩暈症』
②『悪性発作性頭位眩暈症』
③小脳腫瘍
④血圧の異常
      

<2>浮動性----:【フワフワ不安定に浮かぶ感じ】
(a)前庭小脳障害
(b)小脳虫部・橋の梗塞
(c)後頭蓋窩の中心部or広範囲な疾患。
(d)椎骨脳底動脈循環不全
(e)代謝疾患
(d)中毒
      

<3>動揺性-----:【ゆらゆら揺れる感じ】。
(a)内耳梅毒
(b)抗生物質の副作用(ストレプトマイシン、カナマイシン)
(c)脳幹・小脳虫部の血管病変
(d)左右半球に多発した小脳出血
(e)両側末梢前庭性疾患
(f)左右同時に犯された中枢前庭系の疾患
      

<4>眼前暗黒感---:【目の前が真っ暗になる】。
(a)貧血を含めた代謝疾患
(b)内分泌異常
(c)椎骨脳底動脈の血行不良。
      

<5>失神発作:【力が抜けて倒れるような脱力発作】。
(a)不整脈
(b)テンカン
(c)頸動脈洞症候群
     

誘発性のめまい:
<1>頭位性:
<2>頸部捻転性:
<3>眼前暗黒感:
<4>ジャンブリング:身体がふわふわした感じがして、特に歩くときに強い。
(a)両側前庭機能が失調
(b)小脳虫部の梗塞。
   

◎各論:
『良性発作性頭位眩暈症』:
成人病としての「めまい」で、頭部を一定位置にするときに発作性のめまいと眼振を起こす(頭位眼振)
頭を水平より30°下げ、一側に30~45°傾けた時に起こりやすい。
[症状]:

イ)頭の位置を変えたときに、グルグル回る。
ロ)フワフワした感じのめまい。
ハ)歯医者た理髪店でイスを後ろに倒した瞬間にめまい。
ニ)寝返りをうった瞬間にめまい。
ホ)難聴は起こらない。
        

[原因]:
バランスセンサーである「三半規管」「耳石器」に異常。
        

[治療]:運動療法=頭を動かして治す。
    

『悪性発作性頭位眩暈症』:
[症状]:と同じ。
[原因]:
①脳腫瘍。
②小脳のなかの目や耳の働きをコントロールしている前庭小脳の障害。
    

『アルコール性頭位眼振』:
[症状]:天井が回るようなめまいで、吐き気を伴う。
[原因]:
酒を飲み過ぎて、三半規管の周りのリンパ液比重が変化する為。

『一過性脳虚血性発作』:
[症状]:
①首の内側を通る内頸動脈系で起きると----
(a)フワフワ浮く感じの浮動性のめまい
(b)目の前が暗くなる眼前暗黒感の発作が多い。
②小脳や脳幹を支配する椎骨脳底動脈系に塞栓が起きたとき-                

(a)ぐるぐる回る感じの回転性めまい。
(b)小脳梗塞では、健全な側に向かって回る。
[原因]:
脳の細い血管への血液供給が一時的に滞った時に起きる。
    

『メニエール病』:
[症状]:

①めまい+難聴
②めまいは患部側に向かって回る。  

[原因]:内耳にリンパ液が溜まりすぎた病態。
    

『突発性難聴』
[症状]:①回転性のめまい
  ②健全な側に向かって回る。
    

『急性迷路機能廃絶症』
   ①回転性のめまい
  ②健全な側に向かって回る。
    

『脳出血』
[症状] 小脳虫部出血・橋出血では、病変が中心にあると、壁や天井が上へ 上へor下へ下へと流れるように回る。
          
◎上を向いた時にめまいが起きる→『大動脈炎症候群』
   

■1997.8.21《朝日新聞》
「前庭神経炎や良性発作性頭位めまい症という病気があります。これらの病気の名はあまりなじみがないかもしれませんが、メニエール病よりはるかにポピュラーな病気です。
 半規管や耳石器からの情報を中枢に伝える前庭神経の障害で、めまいが起きる病気が前庭神経炎です。風邪などの急性上気道炎に引き続き、突然激しいめまいが起こります。このめまいは普通は1回のみで、その後は体を動かした時のふらつきが数週間から数ヶ月続きます。
 一方、良性発作性頭位めまい症は、半規管の一部の異常が原因と考えられています。寝返りしたときなど、頭をある特定の位置(めまい頭位)に急に変えた場合、回転性のめまいが起こりますが、1分以内に治まります。めまいはめまい頭位をとるたびに繰り返しますが、やがて治ります。
これらのめまいは、慢性的には積極的に運動することが大切です。逆説的な言い方ですが、一般的にめまいをたくさん経験するほど、早く治ります。
 実際のめまい患者では、必ずしも典型的な経過をとらず、様々な検査をしても診断がつかないことも少なくありません。その理由の1つとして、心理的な影響が考えられます。例えば、地震をたびたび体験すると、実際には地面は揺れていなくても、揺れて感じることがあります。めまいも同様で、めまいの原因が治っても、長期間めまいを訴えることは少なくありません。これらの例も含めて、めまいの治療には心理的側面への配慮が大切で、心と体のリラックスが、めまいの予防や治療に大切です。」(萩野仁・大手前病院耳鼻咽喉科部長)
   

■抗結核剤の後遺症でめまい。
「めまいと訴える患者の4割は原因不明だが、その1割近くを抗結核剤ストレプトマイシンなどの後遺症が占めていることを、さく病院(福岡市)の調希久子・耳鼻咽喉科部長らが調査で明らかにした。
 調さんは前任の福岡大筑紫病院勤務のとき、周りが回転しているように感じるめまいの患者で、2、30代に結核を患い、硫酸ストレプトマイシンや複合ストレプトマイシン、カナマイシンなどの注射を受けていた人が予想以上に多いと気付いた。1991年以来、すでに50人。骨折や風邪などが引き金で始まることが多い。
 坂田英治・埼玉医大教授(平衡神経科)によると、これらの抗生物質は結核治療に不可欠だった半面、「難聴」を招くなど平衡神経系への副作用が強かった。改良された製剤も、15~30年後にめまいを起こすことがあることを知っていたのは、ごく一分の年配専門医だけだ。「今の医療現場ではすっかり忘れられており、指摘は大変重要」という。1997.1.19《朝日新聞》
   

■営業マンの体に異変
「79年冬のある日の夕方だった。自社の商品を売り込もうと懸命になっていた商談の最中に、全身を震えが襲い、激しいめまいがして話が出来なくなった。「自分の体にいったい何が起きたんだ」。東京都内の会社に勤めていた松本始さん(仮名54)は予期しない体の異常に気持が動揺した。
商談相手は驚いて懸命に体を気遣ってくれるが、震えが止まる気配はない。商談はとても続けられなかった。会社の近くの病院に駆け込み、翌日には自宅近くの総合病院に入院させられた。
「これは普通ではないな。自分の体はどうなっているんだ」。自分の体には自信があった。これまで病院に行ったことはほとんどなかったし、最近体調の変化があった訳でもない。当時30代半ばの働き盛りの体を武器に、得意先の接待には深夜までつき合い、自社の商品を売り込んでいた。
体に今まで経験したこともないような倦怠感、脱力感がつきまとい、なかなか抜けない。約1ヶ月後に出た検査結果は「異常なし」。退院後は自宅療養することになったが、「気分は悪いままなのにどうしてあんな診断なんだ」と納得がいかなかった。
1ヶ月以上も会社を休むのは初めてだっただけに、療養中でも「自分の仕事は今どうなっているのだろう。会社への復帰に備えなくては」と、気がはやる。症状はあまり良くなかったが、ある日、長男を連れて会社まで行ってみようと通勤経路をそのままたどってみた。
すると、体は会社に行くことへの「拒絶反応」を示した。人混みでごった返すターミナル駅に降り立った途端に、吐き気がし、足がわけもなくガタガタ震えて立っていられなくなったのだ。「前の発作の時とも、倦怠感とも違う。でもこんなことは会社には言えない」。仕事の行方が気になっていたこともあり、翌年春には会社に行き始めた。
しかし、バリバリの営業マンとして残業をいとわず働いていたかっての自分にはとても戻ることが出来なかった。得意先を飛び回り自社の商品を懸命に売り込むどころか、会社にいたままでも気分が悪くなり早退することの繰り返しだ。
調子が悪いのは勤務時間中だけではない。通勤の時に、駅や会社の近くの人混みに混じると息苦しい感じがし、風邪もひいていないのにマスクをしないと歩けなかった。「自分は何か得たいの知れない病魔に侵されている」。1ヶ月後には別の総合病院に入院することになった。1998.3.18《日本経済新聞》

■まずは安静、シビレに注意
「都内に住む60代のAさんは、勤務先の会社を定年退職したばかり、趣味の音楽鑑賞をじっくり楽しむつもりだった。ところが、鑑賞中に“どうも低音の聞こえが悪いな”と感じるようになった。続いて、目の前がグルグル回りだしたようなめまいと吐き気に見舞われた。
立っていられないほどのめまいの場合、耳の奥にある[内耳]に何らかの問題が起きていることが多い。内耳は音を伝えるだけでなく、体の平衡感覚を保つ働きも担っている。
東京大学病院耳鼻咽喉科の室伏利久講師によると、めまいの原因として最も多いとされるのは、頭の向きを変えた時などに起こる『良性発作性頭位めまい症』。たいていは2~3分で症状が収まる。一方、続いて多い『メニエール病』は起きあがれない状態が数時間続き、音が聞こえにくくなったり、耳鳴りがしたりする。どちらも症状は繰り返し起こる。Aさんはメニエール病だった。
激しいめまいに襲われたら、吐いた物がのどに引っかからないように体を横たえ、衣服をゆるめて症状が弱まるのを静かに待つのが基本。問題のある側の耳を下向きにすると気持ちが悪くなることがあり、この時は逆っ向きに寝る。乗り物酔いの薬が効果を示すこともあるが、なるべく早めに専門医の診察を受けた方がいい。放っておくと、聴力の低下を招くこともある。
最も危険なのは、めまいに加えて手足がシビレる、物がだぶって見える、といった状態が重なる場合だ。脳のどこかで障害が起きている可能性がある。この時は一刻も早く病院へ。処置が遅れると、命に関わることもある。“強いめまいが起きたら、ろれつが回るかしゃべってみたり、体をつねってみたりしてください”と室伏講師は話す。
メニエール病の原因ははっきりしていないが、強いストレスや睡眠不足、喫煙や塩分の取りすぎなどがあると起きる可能性が高まるとされている。
30代後半のBさんは、成績がトップクラスの営業マンだった。業績を維持しようと闇雲に働き続け、ついにメニエール病による激しいめまいを起こした。「めまいは“体を休めろ”というサインであることもある」と話す医師もいる」1999.5.23《朝日新聞》

■三半規管に個人差
「慶応義塾大学の理工学部の田中俊幸講師と医学部の國弘幸伸講師らの研究グループは平衡感覚を保つ働きがある耳の三半規管の詳しい立体構造を解明した。コンピュータ断層撮影装置(CT)を使って調べたところ、半規管同士の角度が従来の報告と異なり、個人差が大きいのが分かった。めまいが起こる仕組みの解明につながる成果。
三半規管は3つの半円状のループ管が組み合わさった構造。研究グループは健康な成人16人について、CTを使って各人のループ管を三次元座標を高精度で計測して、ループ管相互の位置関係や角度などを割り出した。
この結果、三半規管の立体構造は個人によるばらつきが非常に大きいことが分かった。説くに、水平方向に寝たループ管「水兵半規管」の個人差が大きかった。
これまでは死体から三半規管を摘出して実際に角度を測った例が報告されているが、症例数が少なく、個人差までは把握していなかったという。2003.1.22《日経産業新聞》
  

【色彩療法】
    <1>緑色
    <2>紫色
【民間療法】
○アマ・イブキボウフウ・ウド・ウマノスズクサ・オケラ・カギカズラ・カノコソウ・キク・キリ・コブシ・サジオモダカ・サフラン・サンシュユ・シャクヤク・セミ・センキュウ・トウキ・ハッカ・番茶・ヒオウギ・ホオズキ・メハジキ・ユキノシタ。
  

【漢方療法】
◎目眩、頭眩、眩運ともいう。動悸とめまいが同時にある時は「眩悸」ともいい、頭に何かかぶっているようで重くて、めまいするのを「冒悸」という。
《大塚敬節》
<1>貧血がひどくてめまい:[四君子湯][連珠飲]
<2>逆上してめまい:[桂枝加竜骨牡蛎湯][加味逍遥散][女神散][麦門冬湯]      

<3>動悸が激しくてめまい:[炙甘草湯][半夏厚朴湯桂枝加竜骨牡蛎湯]
  

【処方名-五十音順】
■茵蒿湯
■黄竜湯「柴・・参・甘」
■黄連解毒湯
めまい。脳充血、高血圧症、更年期障害などにみられるめまいに。(漢方診療医典)
■加味四物湯[5]
「当・芍・・生地・熟地・蓍・参・朮・陳・茯・穂・甘、棗・梅」
■加味逍遥散
血の道症、更年期障害のときのめまい(漢方診療医典)
■甘草乾姜湯
■葵子茯苓散
■帰脾湯
■帰膠湯「、阿、甘、、当、芍、乾地」
■帰湯「、当帰」《厳氏済生方》
■帰調血飲「当・・朮・茯・熟地・陳・烏・香附・丹・乾・益・棗、姜」
■竅散[1]「、当、・旋・蔓・細・石膏・藁・穂・半・熟地・防・甘、姜」
■朮湯「・朮・半、炙甘、姜」
■玉液湯「半、姜」
■近効方朮附湯
■荊黄湯[1]「大黄・穂・防」
■桂枝加葛根湯    
■桂枝加竜骨牡蛎湯
■桂枝茯苓丸
■桂芍知母湯
■香橘飲「半、陳・白茯・白朮、木香・縮・甘草(炙)、姜」
■呉茱萸湯
■五苓散
■柴胡加竜骨牡蛎湯
やや肥満体質で、上腹部が膨満し、胸脇苦満を認める患者。神経質で興奮しやすく、めまいを訴える(漢方診療医典)
■柴胡桂枝乾姜湯
■柴朴湯
■三黄瀉心湯
■酸棗仁湯
■滋陰脾湯「白朮、陳・半・白茯、当帰・白芍薬・生乾地黄、人参・白茯神・麦門冬・遠志、川・甘草、姜、棗」
■四君子湯「茯苓、白朮・人参、甘草・大棗・生姜」
■四君子湯倍蜜・黄蓍(炙)・半夏・陳皮・川芎・荊芥(肥った人)
■四神散「甘菊・当帰・旋覆花・荊芥穂、葱白・茶末」
■七物降下湯
■磁朱丸
■十全大補湯
■生地芩連湯「生地黄・川芎・当帰、赤芍・山梔子・黄芩・黄連、防風」
■小建中湯
■小半夏加茯苓湯
■消風散[1]「当帰・地黄・防風・蝉退・知母・苦参・胡麻・荊芥・蒼朮・牛蒡・石膏・甘草・木通」
■消風散[2]「荊芥・甘草、人参・茯苓・白彊蚕・川芎・防風・香・蝉退・羗活、陳皮・厚朴、細茶」
■逍遥散
■真武湯《傷寒論》
低血圧の患者のめまいんい用いることが多い。疲れやすく、冷え症で、下痢しやすく脈は沈小弱または沈遅である(漢方診療医典)
■清暈化痰湯「陳皮・半夏・白茯苓、枳実・白朮、川芎・黄芩・白・羗活・人参・南星(炮)・防風、細辛・黄連・甘草、姜」
■川芎丸「桔梗、川芎・薄荷、細辛・甘草」
■川芎散[1]「山茱萸肉、山薬・甘菊・人参・川芎・茯神」
■川芎散[2]「黄連・片芩、生乾地黄・甘草(炙)、活・防風・藁本・升麻・甘草(生)、柴胡、川芎」  
■全生活血湯
■大黄散「大黄」
■沢瀉湯「沢瀉、白朮」
■鎮肝熄風湯「生代赭石・生竜骨・生牡蛎・生亀板・生白芍・懐牛膝・玄参・麦門冬・川楝子・生麦芽・茵蔯蒿・甘草」
■独活寄生湯 「独活・桑寄生・秦・防風・細辛・当帰・芍薬・川芎・熟地・杜仲・牛膝・人参・茯苓・甘草・桂心」
■釣藤散「釣藤鈎・陳皮・半夏・麦門冬・茯苓・石膏・人参・菊花・防風、甘草・干姜」
■通導散「当帰・紅花・大黄・芒硝・枳実、蘇木・木通・厚朴・陳皮・甘草」
■天麻釣藤飲「天麻・釣籐鈎・生決明子・山梔子・黄芩・川牛膝・杜仲・益母草・桑寄生・夜交藤・朱茯神」
■天麻半夏湯「天麻・半夏、橘皮・柴胡、黄連、姜」
■桃核承気湯
■当帰芍薬加附子湯
■当帰芍薬散
妊娠中のめまい、産後のめまいなどに用いる機会がある。腎炎にくるめまいにも用いる。頭に何かかぶっているように重くてめまいを訴えるものを目標とする。患者は冷え症で、血色のすぐれないものが多い(漢方診療医典)
■二陳湯
■二陳湯四物湯片芩・薄荷・竹瀝・姜汁・童便」
■女神散「当帰・川芎・白朮・香附子、桂枝・人参・黄蓍・檳榔子、黄連・木香・丁香・甘草(炙)、大黄」
血の道症、更年期障害のときのめまい(漢方診療医典)
■人参前胡湯「半夏、紫蘇葉・枳殻・赤茯苓・南星(炮)・前胡・橘紅・甘草(炙)、木香・人参、姜」
■麦門冬湯
■半夏厚朴湯
不安神経症の患者にくるめまいに用いる機会がある、めまいのほか、発作性に心悸亢進を訴えたり、ノドに何か詰まっているように感じたりすることがある(漢方診療医典)
■半夏白朮天麻湯
胃下垂症。胃アトニー症の患者にみられるめまいの用いることが多い。同時に頭痛を伴うことがある。半夏厚朴湯証の患者のような不安感を伴うことはなく、腹証では半夏厚朴湯証のそれより虚証で弾力の乏しい、半夏厚朴湯証では比較的弾力があって、軟弱無力というほどではない(漢方診療医典)
■白虎湯
■白丸「白(新)」
■白散「白」
■白附子丸「白附子(炮)・天南星(炮)・半夏(姜製)・旋覆花・甘菊・天麻・川芎・橘紅・白殭蚕(炒)・乾姜、全蝎」
■防風散[1]「防風・川芎・白・甘菊・甘草」
■防風通聖散「川芎・防風・当帰・芍薬・連翹・薄荷葉・麻黄・芒硝・大黄・生姜、石膏・桔梗・黄、白朮・山梔子・荊芥、滑石、甘草、干姜」
■補虚飲「人参・麦門冬・山薬、白茯苓・茯神、半夏(製)・黄蓍、前胡・熟地黄、枳殻・遠志・甘草(炙)、姜、黍米」
■補中益気湯
■養血風湯「当帰・川芎・生乾地黄・防風・荊芥・活・細辛・藁本・石膏・蔓荊子・半夏・旋覆花・甘草、姜、棗」
■沃雪湯[1]「薄荷葉、甘草、荊芥穂・白塩、天花粉,縮砂」
■抑肝散「当帰・白朮・茯苓・釣藤鈎、川芎、柴胡・甘草」
■抑肝散加陳皮半夏「当帰・白朮・茯苓・釣藤鈎・半夏、柴胡・甘草、陳皮」
■苓桂朮甘湯
本方は心下部に停水があって、この部が膨満し、尿利の減少があり、めまいを訴える者を治す。めまいとともに動悸を訴えるものもある。俗に言う立ちくらみによい(漢方診療医典)
■六味丸



 めんどう(大儀)
   =おっくう=何もしたくない。   

【処方名-五十音順】
■柴胡加竜骨牡蠣湯(動作不活発)  



 目が赤い
  =目の充血
◎参照→ベーチェット病。
【処方名-五十音順】
■茵蒿湯
■温清飲
■越婢加朮湯
■黄連解毒湯
■桂枝湯(表虚証、自汗、悪寒悪風、頭痛発熱、乾嘔、脈浮弱)
■三黄瀉心湯
■滋陰降火湯
■地黄粥(寝て起きたとき、目が赤く腫れ、すこしたつと無くなる者
■梔子柏皮湯(身黄、発熱、腹満なし)
■小青竜湯(咳嗽、喘、鼻水、)
■升麻葛根湯
■清上防風湯(顔面の発赤・熱感・かゆみ、化膿性皮疹、目の充血、口渇)
■逍遥散
■大柴胡湯(実証、筋肉質、胸脇苦満、心下部緊張、便秘)
■釣藤散
■防風通聖散
■竜胆瀉肝湯(湿熱、子宮付属器炎、排尿痛、小便淋濁)
■苓桂朮甘湯(小便不利、めまい、)


目が痛い
=眼疼
1.眼眥と白眼が疼痛する。昼激しく痛み、陽に属する。
2.目珠と黒眼が疼痛する。夜激しく痛み、陰に属する。
◎「眼縁炎」=「風弦赤爛」「眼弦赤爛」「爛弦風」
「小児のただれ目によく似て、多くは婦人の血症からくる。大人にも小児にもある。この症格別に赤いものを俗に血目という。また格別赤くないものを湿目という。湿目には葛根湯朮・大黄を用いる。また血目には桃核承気湯を用いるがよい。また格別に瘀血の多い者には当帰建中湯または桃核承気湯を用いる」     《柚子流眼療秘伝書》

■雪眼炎
「紫外線による角膜障害である雪眼炎は日中、スキーをしている時には発症しない。多くは、紫外線を受けた6~24時間後に目が充血し痛くなる。時間が経過しているため原因が分からず、次の日もゴーグルやサングラスを掛けないまま滑ってしまい、炎症を拡大させる。特に年間で紫外線量が最も多い3~5月の春スキーの場合は、曇り空でもゴーグルをつけて目を保護するように気を付けよう。1996.12.30《日本経済新聞》
  

【鍼灸】
「騎竹馬穴(肝兪の上1寸)。脊柱に近く接し、脊柱を去る約1寸。」《沢田流聞書鍼灸眞髄》
  

【処方名-五十音順】
■夏枯草散[2](目が痛み、冷涙が流れる、陰に属する。)
■救苦湯(眼が激しい赤腫で、苦痛に耐えられない
■眼疼1号(瞳が痛みに耐えられないとき)
■瀉青丸(目が赤く、便秘)
■十全大補湯枸杞子・甘菊(目が痛むが、目やには出ない)
■升麻葛根湯
■通導散(顔面赤色、頭痛頭重、肩こり、腹直筋拘攣、爪<暗赤色>、下腹部膨満、便秘、動悸、脈細実)
■八味地黄丸枸杞子・甘菊(目が痛むが、目やには出ない)
  

【臨床例】
☆眼球痛や眼精疲労が治った例。
「越中二口の誓光寺の主僧、某は、診治をいて曰く。「貧道、眼目、外瘴して明を碍ぐること有るには非ず。然して但、物を望みて久すること能わず、或いは之を強るときは則ち方圓大小なく、須臾にして漸に殺す。最後は、錘芒し輙ち射るが如く、目中則ち痛みで忍ぶべからず此の如きものは凡そ三年」と。《吉益東洞》先生、為に之を診す。上気し、煩熱して、體肉動す。苓桂朮甘湯及び芎黄散をつくりて之を服す。数十日、その、稍眞にして復た錘芒なし。
是において僧、歸期すでに迫る。復た謁して曰く。「越の、京師を去るや殆ど千里、且つ道路嶮、度るに再び上り難し。病尚、盡きざるあれば、願わくば、方法を授かるを得て以て歸るなり」。因って復た之を診す。前證皆除く。但、胸脇苦満することを覚ゆ。乃ち小柴胡湯の方を書して以て、之を與う。
僧、歸りて後、信じて之を服す。他證ありと雖も、復た他薬でず。一日俄に大いに悪寒し四肢戦慄し、心中煩悶して気息すること能わず。弟子驚愕す。醫を延びて治することを謀る。病者、心を掩ひ、徐(よう)やくに言いて曰く、「寧ろ死すとも他薬することなし」と。更に復た小柴胡湯をつくりて連りに数剤を服す。少らくして、蒸振し、煩熱し、汗腹背に溢れる。是に至りて舊痾百患(=昔から慢性的持病の諸症状)、一旦頓に除く。
四體清快にして大いに往常に異なる。僧は乃って之を為せるを書に作りて一介を走らせ先生に謝せりと云う。」《建珠録》





 目がかすむ
(参照→「かすみ目」」)
=目が暗く感じる(=眼昏)。
<1>老人の眼昏:[夜光育神丸][明眼地黄丸][呂仏翁方][還晴丸][滋隣地黄方]

<2>労傷の眼昏:[益気聡明湯]

<3>婦人の眼昏:[抑青明目散]

<4>傷寒熱病後に目が見えず、又は膜が出るとき:[石決明散]を飲み春雪膏をたらす。

<5>物が2つに見える:[保肝散][駆風一字散][腎気丸][地芝丸]
  

【処方名-五十音順】
■温清飲
■益気聡明湯(老人の労傷と虚損による眼昏、耳鳴りに)
■加味滋朱丸(目が暗い)
■杞菊地黄丸
■四物五子元(目が暗い)
■四物湯(貧血、皮膚枯燥、動悸<上>、神経症状、腹部軟弱、脈沈弱)
■十全大補湯
■釣藤散
■女神散(不安、イライラ、憂鬱、肩こり、頭痛、めまい、動悸)
■蔓菁子丸(目が暗い)
■明眼地黄丸(老人の冷涙と昏花を治す)
■夜光育神丸(老人の眼昏)
■抑青明目散(婦人の怒気で肝が傷つき目が暗い)
■苓桂朮甘湯(めまい、胃内停水、小便不利)
■呂仏翁方(老人の内障昏暗を治す)


 目がかゆい
(参照→シックハウス症候群)
 【処方名-五十音順】
■茵蒿湯
■茵五苓散
■越婢加朮湯
■黄連解毒湯
■釣藤散


 目がきたない
【処方名-五十音順】
■茵蒿湯(目が黄濁)
■三黄瀉心湯 (結膜黄濁


 目がくらむ
【処方名-五十音順】
■加味帰脾湯
■小柴胡湯
■真武湯
■苓桂朮甘湯



 目が覚めない
=「朝、起きれない」「目覚めが悪い」「寝起きが悪い」

■起きるときの眠りの深さが決め手
「目覚めがすっきりしないと答えた人のうち、7時間以上眠っている人は49%もいる。睡眠時間がきちんととれているのもかかわらず、すっきりと目覚めることが出来ないわけだ。目覚めの良さ、悪さはどこで決まるのか?
●デルタ波の出方で起床のタイミングを変えてみると
アンケートの結果から、目覚めのよさ、悪さを決めるのは、必ずしも睡眠時間の長短ではないことが分かる。実験に協力してくれたAさんは非常に寝起きが悪く、毎朝ギリギリの出勤。目が覚めるまでの時間が長くかかり、覚めてから会社に行くまでも頭はボーっとしているそうだ。
睡眠中の脳はδ波という脳波を出している。このδ波が強いときは眠りは深く、δ波が弱まると眠りは浅くなっていることが知られている。そして睡眠中のδ波は強弱を繰り返している。これは、深い眠りと浅い眠りが交互に訪れていることを示している。実験では1日目はδ波が半分ぐらいの時に起こしたが、いつもと変わらない目覚めの悪い状態だった。2日目にδ波がほとんど出ていない状態で起こしたところ、いつもよりスッキリと目覚める結果となった。
すなわち、「眠りが浅いときにスッキリ目覚めることが出来る」ことが分かった。では、その状態を作り出すことは出来るだろうか?
眠りの浅い状態を作り出すために、3種類の刺激を与えてみたところ、それぞれ違った結果が得られた。
①匂いの刺激:
 「δ波に変化無し。眠りの状態は変わらない、目覚めに通じる変化は起こらない。」
②光の刺激:
 「δ波はつるやかに減っていく。目覚めには至らない。
③音の刺激:
 「δ波は一気に消える。名前を呼ぶと簡単に目覚める、急激な目覚めを起  こす」
3種類の刺激の中で目覚めを引き起こすことが出来たのは音の刺激だけ。ただし、その急激な目覚めは、めざす“スッキリした目覚め”に「なるだろうか?。バランス計を使って、目覚めの「スッキリ度」を測ってみよう。
両目をつぶって片足でバランス計の上に立つ。安定していれば、すっくり目覚めた証拠。音の刺激で起きた人はふらついてしまった。スッキリ度は最低の[1]。
●究極の目覚ましは?
スッキリ気持ちよく起きられる究極の目覚ましを。人工的に作り出してみよう。
まず、寝室のカーテン、雨戸は完全に閉めることが大切。外からの音や光の刺激は、自然な眠りの状態を妨げるからだ。
電気スタンドは起床時間の10分前に点灯するようにセット。ラジカセは起床時間の5分前に音楽が流れるようにセットする。最後に目覚まし時計を起床時間にセット。
目覚まし時計が鳴る前に自然に目覚めたAさんは、「明かりがついたのは気づかなかったけど、音楽が鳴った時にパッと目が覚めた。普段より数段気分がいい」とのこと。A参の「スッキリ度」をバランス計でチェックすると-------。スッキリ度は[4](普段は2)で、非常によい目覚めだったことが分かる。」
(NHKためしてガッテン)
   

■起きたい時刻に目覚める
「人間が起きようとする時刻にほぼ正確に目覚める“目覚まし時計の機構”の仕組みは、血液中の副腎皮質刺激ホルモンによることをドイツ・リューベック大のヤン・ボーン博士らが解明し、7日発売の英科学誌ネイチャーに発表した。
研究グループは、健康な若者15人を3夜にわたって実験。うち1夜目は翌朝6時、2~3日夜目は同9時に起きるよう指示した。ただし、最後の朝だけは指示した時刻より3時間早い6時に起床させた。
この過程で被験者の副腎刺激皮質ホルモンの血中濃度を調べたところ、起きるように指示した時刻の約1時間半前から分泌が活発化した。しかし、当初指示した時刻より早く起こしたときは、このホルモンの血中濃度の上昇は見られなかった。
研究グループは、人間にとって睡眠から目覚めること自体がストレスであると指摘。このため睡眠中でも、起きる時間が近づいてくることを無意識下に自覚すると、ストレス反応を担う脳下垂体から副腎皮質刺激ホルモンの分泌が盛んになり、その血中濃度が増えて目を覚まさざるを得なくなる、とみている。」 1999.1.7《日本経済新聞》




 目がチカチカする
(参照→シックハウス症候群)


 目が疲れる
■筋肉が落ちるとピント調節機能が落ちる
「眼球の直径はわずか25mm。内部は硝子体という透明なゼリー状の物質が詰まっている。頭蓋骨にある丸いくぼみにおさまり、周囲に筋肉の働きで上下左右に自在に動く。
ものが見えるのは、光が角膜と水晶体を通って網膜に焦点を結び、それを完治した視神経が信号を脳に送るから。
対象物に焦点を合わせるために、水晶体の周囲の毛様体筋が伸び縮みしてレンズである水晶体の渥美を調節する。「見る」ことは、実は「力仕事」。だがら目は疲れる。
体を動かさず、目だけ使う実験をすると、肩の凝り具合は50%もアップすることが分かった。眼精疲労は明らかに肩こりの原因。同時に、目がピントを調節する力は、作業の後では確実に落ちていた。」(NHKためしてガッテン)
  

【処方名-五十音順】
■帰膠湯
■七物降下湯
■四物湯
■十全大補湯
■苓桂朮甘湯


 目が熱っぽい
   =目が腫れる。
【処方名-五十音順】
■黄連解毒湯
■経効散(眼が腫れ、目やにが多い)
    

 目の異常
(→内障)(→膜)(→外障)(→眼花)(→眼昏)
   

◎主薬:
眼腫には、大黄・荊芥を主薬とすべし《万病回春》
眼中の雲翳には、白豆を主薬とすべし《万病回春》
【処方名-五十音順】
■黄蓍散(瞳から膿が出る)
■槐子丸(風邪で瞳がかすむ)
■加減撥雲散(諸般の眼病を治す)
■夏枯草散(瞳が痛く冷涙があふれ、明るいのを嫌う)
■観音夢授丸(内障で目が腫れた者。塩辛い物の食べ過ぎが原因)
■還晴丸[3](遠近の一切の眼疾患。内外膜の努肉・爛弦・風眼。老人の虚弱による目昏・多晴・迎風冷涙を治す)
■還晴紫金丹(爛弦風を治す。点眼薬)
■帰葵湯(黒花が出、涙が出、目の中に火気があって陽を嫌う者)
■揆雲散(眼目が暗く、かゆくて痛い)
■救苦湯(目尻が赤く腫れて痛い)
■香蘇散前胡・蓮鬚葱白3茎(まばたきが出来ない)
■局方密蒙花散(目がくらく、赤く腫れる)
■駆風一字散(目がひどくかゆい者)
■瞿麦散(砂が目に入って出ないとき)
■軽効散(目に打撲傷を受けた者)
■経効散(眼が腫れ、目やにが多い)
■五黄膏(目赤・腫痛)
■五退散[1](まつげが乾き、刺すように痛む)
■牛黄丸(小児の通晴(外障の一種)を治す)
■固本還晴丸(一切の眼疾。内外膜が瞳子をおおい、風眼が爛弦する症。老人の目やに。風にあたると冷涙が流れる症
■犀角飲(黄膜が上がって瞳が痛み閉渋の者を治す)
■犀角散(失明を治す)
■柴胡湯[2](目が赤く腫れ疼痛)
■散熱飲子(目が赤く腫れ疼痛)
■地黄元(ながく視つづけて目が弱くなった者)
■地黄膏(目に打撲傷を受けた者)
■地黄散[2](混晴を治す)
■四物竜胆湯(目が赤く腫れて痛み、雲が出来る)
■車前散(が出、涙が多い)
■春雪膏[1](目赤・腫痛・涙が出る者。点眼薬。)
■春雪膏[2](眼目赤腫と障の出る者。点眼薬。)
■生地黄散(目に打撲傷を受けた)
■消毒飲(まぶたに栗つぶ状のものが出来る)
■神効明目湯(目の周りがつれ、まつげが乾き、目の上下が腫れ、瞳が痛く、涙が流れ、目が開けられない者)
■聖草散(爛弦風と虫痒)
■清肺散[3](白眼が腫れ、日夜疼痛する)
■清涼散[1](水瑕と深の青色を治す)
■石決明散(目が腫れて痛み、膜を生じ、目の中に鶏冠のようなもの)
■石膏活散(遠近の内外障・風熱・昏暗を治す)
■蝉花散(涙が多い)
■蝉花無比散(目がはっきりせず、かゆくて渋い)
■蒼朮散(肝臓に風熱があって、冷涙が止まらない者。
■速効散(努肉・紅絲・紅白障と白珠眼に死血があって、腫れ上がり耐え難い疼痛)
■洗肝明目散(目が赤く腫れ疼痛)
■大明復光散(一切の眼疾。内外障を治す)
■釣藤散(目がクシャクシャする)
■通血丸(血が瞳に入って痛む者)
 ■通聖散加減(眼目の赤腫・風熱爛弦・紅筋・血などの症を治す)
■点膏(膜を治す。点眼薬
■天門冬飲子(瞳がまっすぐでない者)
■定心元(固い肉が瞳をおおう)
■二黄散(固い肉が瞳をおおう)
■白蚕散(冷い風に当たると涙が出、冬になるとさらにひどくなる者)
■白薇元(瞳から膿が出る)
■八味地黄丸十全大補湯枸杞子・甘菊(痛んで、目やにが出ない)
■百点膏(膜を治す。点眼薬)
■保肝散(天を見ても二つにみえ、内障になろうとする者)
■補肝散[1](肝風内障で、痛がゆく、一物が二物に見える)
■補肝散[2](肝と腎が弱く、黒眼にが出る者)
■明目細辛湯(目の周りがつれ、まつ毛が乾き、目の上下が腫れ、瞳が痛く、涙が流れ目が開けられない者。)
■明目流気飲(かすみ目)
■木賊散(目に冷涙の多い者)
■竜胆散[2](瞳が腫れる)
■竜脳膏[1](小児の胎風赤爛を治す、点眼薬。)
■羚羊角散[2](緑風の内障・昏花を治す)
■羚羊角散[3](目に硬い腫れ物が出来、目が開けられない)
■羚羊角散[4](氷の治らないとき)
■臘茶飲(赤脈が上から下る)
■炉甘石散(爛弦風を治す)
  

【臨床】
《方技雑誌》
「紀藩の吉岡宅右衛門の息芳太郎は、年々、右の眼のひとみに星が出来ていたが、3年前に、その星が腫れつぶれ、その後が白く凹んだ。それはちょうどあばたのようで、少しも見えないと云う。余が診てみるに、目やにも出ず、痛みも、カユミもない。また赤味もない。ただつぶれた後が、よほど低く白く、新月の形をして、瞳を被っている。詳しく経過を聞いてみるに、2、3歳の時、頭瘡を患ったことがあると云う。余はその時の毒が残って、隠れていて、この病気の種になったに違いないと思った。そこで難治であることを告げ、葛根湯に気胸・反鼻を加え、紫円を兼用とし、毎日2、3行ずつ通じのあるようにした。その頃、会津の藩医水野清庵が君命を受けて、土生玄碩のところへ、眼疾の治療を学びに来ていたが、時々余が家にも詩文の話に来た。そこで右の病状を話したところ、それは不治の症だという。余がそれはどうしてだと、尋ねたところ、およそ眼の中の水胞や腫瘍などの痕が陥凹したのは、例えば、漆器の剥げたのと同じ道理で、大小にも場処にも拘わらず、どのようにしても治らない者だと、師匠の玄碩は申す。これは、天然痘のあばたが平にならないのと同じことだが、処方は何を用いているかと問うから、葛根湯桔梗反鼻で、凝閉痼着の毒を動かしておいて、紫円で下して、掃除をするようにすれば、まだ年も若くて元気も充実し、血液の循環も良いから、回復するだろうと、答えたところ、清庵は師の説を主張して賛成しない。しかし余は心を動かさず、前方を与えておいたところ、1ヶ月ばかりたつと、白色が次第に薄くなり、凹んだ処も少し浅くなったように見えた。そこで益々前方を続けていたところ、少し物が見えるようになったので、これを清庵に話したところ、清庵は手を拍って、それは奇妙なことだ。それならば吐酒石4銭を蝋膏にて塗り、大椎から11椎まで、背部一杯に塗りたまえ、力を入れて擦り込むようにするがよい。これを3分して3日間塗れば、必ず小瘡が出来る。そうなればますます眼のために良いであろうと云った。そこでその通りにしたところ、瞑眩を起こし、悪寒発熱し、手足までも水痘のような発疹が出来た。処方はやはり前方を用い、20日ばかりたつと、論語の本文が見えるようになり、また20日ばかり用いると、註文の小さい字も読めると云う。その頃はもう白色も極薄くなり、凹んでいたところも高くなり、発疹もかせた。なお前方を用いること1ヶ月ばかりで瞳は全く普通になっった。清庵も、これにはひどく驚いた。それから30年たつが、今に全く眼には何の障害もない。これは始終転方せずに、毒を駆り尽くしたために、再発しないのである。


 目の下のクマ→「くま」


 目の色
【処方名-五十音順】
■茵蒿湯(黄濁・きたない色)
■茵五苓散(目が黄色い)


 目の乾燥感
   ⇒目が乾く。
【処方名-五十音順】
■杞菊地黄丸
■四物湯(貧血、皮膚枯燥、動悸<上>、神経症状、腹部軟弱、脈沈弱)
■当帰飲子(虚証、貧血、皮膚枯燥、掻痒)

 

 

 


 目に力がない(眼勢無力)
【処方名-五十音順】
■補中益気湯


 面黒(めんこく)
【処方名-五十音順】
■木防已湯
■六味丸(形痩、腎陰虚、ほてり)

 


 面疔(めんちょう)
⇒顔面のフルンケル()のことで、しばしば蜂織炎を伴い、重症となる。
【処方名-五十音順】
■葛根湯
■葛根湯桔梗石膏
■桂枝附子湯
■排膿散
■排膿散及湯
■防風通聖散


 面病
【処方名-五十音順】
■升麻胃風湯《脾胃論》
■升麻黄連湯《衛生宝鑑》
■走馬順気湯《医学入門》
■升麻白湯《衛生宝鑑》
■升麻附子湯《衛生宝鑑》
■清上防風湯《万病回春》
■補胃湯《医学入門》
■連翹散《医学入門》


 面疱(めんぽう)
=「にきび」
⇒毛孔に皮脂がつまって出来る栗粒大で円錐形の硬い皮疹をいう。
【処方名-五十音順】
■桂枝茯苓丸
■十味敗毒湯(過敏性体質、神経質、胸脇苦満、発熱悪寒、化膿・)
■桃核承気湯(実証、のぼせ、足冷、下腹部痛)


面目浮腫
【処方名-五十音順】
■麻杏甘石湯
■八味地黄丸


免疫芽球性リンパ節症 ammunobkastic lymphadenopathy
   ⇒悪性リンパ腫に類似の臨床症状を示す。

 

 

免疫療法


 免疫機能不全
(免疫機能低下)
⇒体が細菌・ウイルス・真菌類に侵入されると、最初の防衛は皮膚と、口・鼻・肺などの内壁となっている粘膜です。細菌は皮膚が破れていないと体内へ侵入出来ません。汗と皮脂も細菌に対し殺菌消毒力があります。粘膜は皮膚よりもバリヤーとしての有効性が劣り、大部分の細菌は入れてしまいます。
 一旦、何らかの危険な微生物が体内に侵入すると、一連の事態が動きだし、血液・リンパ系・脾臓・胸腺・組織液などの様々な特殊化された細胞が働き出します。これが免疫反応と言われるものです。
骨髄とリンパ組織(リンパ節・脾臓・胸腺)とで形成されるリンパ球は、複雑なタンパク質(γ-グロブリン)から抗体をつくることが出来ます。
リンパ系は、免疫反応で重要な役割を演じます。伝染(異物侵入)への反応として、リンパ節で多数のリンパ球が形成されます。普段より多い数の細菌がリンパ液のなかを循環しますと、リンパ球の生産が劇的に増大します。また、リンパ節の中にある大食細胞が細菌などの好ましくない微分子を食べてしまいます。そしてリンパ節のあらゆる活動は高まり、死んだ細胞や細菌が蓄積してリンパ節は膨らみます。この腫脹は首・腋の下・鼠径部でよく見られます。

◎免疫力を示すナチュラルキラー細胞(NK細胞)の数は、
イ)笑うこと、楽しい気分によって高まる。
 サウナに入って汗をかいたあと、さっぱり洗い流すとβ-エンドルフィンが血液中に放出され、NK細胞の活性が高まる。ただし、このとき、いやいや仕方なくサウナに入ったのでは、NK細胞が活性化されません。
ロ)悲しい、不愉快なことで低下する。
 激しいスポーツは活性酸素も多くなりますが、NK細胞の活性を低下させます。
タバコもまたNK細胞を低下させる。
   

◎原因物質:
ダイオキシン
臭素系難燃剤
   

■細胞の免疫機能-----電磁波を受け低下する。
「高圧線や一般の家電製品から出る極低周波(周波数50ヘルツ)の電磁波にヒトの末梢血リンパ球をさらしたところ、ガンなどの腫瘍細胞に対する攻撃機能を強める性質を持つタンパク質『TNF-α』の生産量が落ち込み、免疫機能が低下することが5日までに、労働省産業医学総合研究所(川崎市)の城内博主 任研究員らの実験で分かった。
 大量の電磁波を浴びると、ガンや白血病になるとの説をめぐり世界的な安全論争が続く中、細胞レベルでは極低周波が免疫機能を弱める働きを持つことを示したともいえ、城内研究官は、「ガンを誘発することを直接的に証明するものではないが、生体がガンに侵されやすくなる可能性もある」と指摘している。
 これをうけ労働省は97年度から、動物実験により生物への具体的な影響の有無を調べるなど本格的な研究に着手、人体が浴びる電磁波の量を抑えるための対策や防護指針作りなどに乗り出す。
実験は城内研究官と名古屋大医学部のマリア・ビラヌエバ博士らが共同で行った。
 実験では、採取した血液を装置に入れ、免疫機能の重要な指標となるサイトカインと呼ばれるタンパク質数種類について、磁場の変動に伴う変化を観察。その結果1、3、10ミリテスラ(磁束密度の単位)では[TNF-α]の量が通常の75%程度にダウンした。
 実際に一般家庭で浴びる磁場の強さは最大で0.01ミリテスラ程度。実験で照射したのに比べてかなり弱い。高圧送電線や家庭用電気製品からの電磁波はガンを発生させるかという論争について、全米科学アカデミーの研究評議会は昨年10月「ガンなど健康被害に結びつく因果関係は確認できなかった」とする報告書を発表している。1997.1.6《日本経済新聞》
  

【芳香療法】
<1>以下の精油は、殺菌・抗ウイルス・殺真菌作用と、免疫反応を強力に刺激します。
       ①カユプテ
       ②ニアウリ
       ③ティートリ
<2>以下の精油は、抗菌・抗ウイルス作用で免疫反応を増強します。
       ①ラベンダー
       ②ベルガモット
       ③ユーカリ
       ④ローズマリー
<3>以下の精油は、副腎の働きを助け、リンパ系を刺激します。
       ①ローズマリー
       ②ラベンダー
<4>以下の精油は、脾臓に有益です。
       ①ブラックペパー
       ②ラベンダー
<5>以下の精油は、白血球の生産を刺激します。
       ①ラベンダー
       ②ベルガモット
       ③ティートリ
  

【色彩療法】
    <1>赤色
    <2>レモン色
    <3>黄色
    <4>すみれ色