薬物<や>

ヤギ
○ヤギ肉
牛や羊に比べて高タンパク質、低カロリー。
鉄分やカルニチンが多く、コレステロールが低い。

◎ヤギ:
「全国山羊サミット・in・沖縄」
6/19・20、沖縄市で開かれる。山羊の飼育・肉の加工や流通について情報交換するとともに、家畜として見直し地域振興に役立てる。
全国から数百人の千三社・研究者が集う。沖縄ではウチナーヒージャー(沖縄ヤギ)を用いた料理が観光客に人気がある。
     

   

○カシミヤ
カシミヤヤギの毛から。4頭で1枚のセーター。羊と違ってヤギは草の根元から食べてしまうのでモンゴルの草原も砂漠化してきた。

◎ヤギ・インフルエンザ
「2010年、オランダで。ヤギやヒツジを感染源とする「Q熱」という感染症の被害が拡大している。感染すると発熱・肺炎などの症状を示すケースが多い。
2009年に2300人が感染、少なくとも6人が死亡。
Q熱は、インフルエンザに似た症状を起こし、「ヤギ・インフルエンザ」とも呼ばれる。今回のオランダの例ではヤギやヒツジと直接接触したことがない一般人にまで感染被害が拡大した初めてのケース。
人から人への感染は生じていない。

■雑草駆除
「2010年、鹿島はヤギを使い、生態系配慮型の緑地管理の実証試験を始める。東京調布市の空き地に、3/10から雑草を食べるヤギを3頭放つ。外来植物の駆除にどれぐらい役に立つか調べる。
性格がおとなしいとされる日本ザーネン種のヤギを富山県の牧場から借り受けた。」



ヤーコン
⇒新顔の野菜。
アンデス原産のキク科の多年草。塊根が低カロリーで整腸作用を持つことから、サラダ用やジュースとして注目を集めている。
  

【効能・効果】(ヤーコン)
○整腸作用
○血圧降下作用
○血糖値降下作用

■栽培加工に進出
「北海道バイオンダストリー(札幌市)は、ペルーのアンデス地方原産の根菜であるヤーコンの栽培・加工事業に乗り出す。
ヤーコンはサツマイモのような形で、塊根の部分を食用にする。整腸作用のあるプラクトオリゴ糖や繊維質を多く含み、血圧や血糖値の降下作用があるとされる。2000.7.11《日経産業新聞》

■普及活動16年
「ヤーコンは南米アンデス原産の根菜で、天然オリゴ糖がタップリ含まれている。古代インカ帝国の人々が珍重したと言われるこの根菜が、にほんにも
根付いてほしいと考え、16年間にわたって栽培試験に取り組んできた。
ヤーコンはキク科に属するが、菊のイメージとはほど遠い。成長すると草丈が150cm以上に達しヒマワリに似た大きな葉と茎を蓄える。地中に1株当たり1~6kg作られる塊根が、主に食用となる。
1986年に知人が木防已持ってきたヤーコンは小さなサツマイモそっくり、その場で生でかじって食べてみた。「まずい」。
年が明けて別の知人が持ってきた大きなヤーコンはおいしかった。それで大学の付属農場で栽培試験を始めた。とはいえ、どう育てたらいいのか分からない。平畝ではイモを掘り起こすのに苦労したので、土を盛り上げる高畝で栽培。収穫すると、最初に食べたヤーコンより少し大きい。再び皮だけ剥いて、かじってみた。甘味が広がりサクサクした食感も悪くない。果物のナシに近い。
様々な調理法を試したところ、きんぴらにしてもおいしかった。食感はレンコンを思わせる。外見がサツマイモに似ているからといって、炊いたり蒸したりしてもダメ。生で食べるか、油で炒めるか、それが今のところの結論だ。」
(月橋輝男・茨城大学教授)2003.3.25《日本経済新聞》



ヤク
牛を元に品種改良。チベット
バター茶:ヤクの乳+バター+茶




ヤクヨウダイオウ
【学名】Rheum officinale
【英名】Chinese rhubarb
【利用部位】根茎。
【成分】アントラキノン配糖体:センノサイドA~F
    アントラキノン:エモジン
    タンニン

【効能・効果】(薬用大黄)
〇便秘
 少量では:①タンニンが働き下痢止めとなり、
      ②消化器系への強壮薬
 大量では:アントラキノンが働き、刺激性の瀉下剤となる。
  

【注意】
関節炎・腎臓病・泌尿器の疾患及び妊娠中は避ける。

【参考】
「ショクヨウダイオウ(R.rhaponticum)の根茎も似た作用。

*葉柄を食用
ただし、葉身は有毒。




ヤシオマス
■栃木県が開発した
「三倍体魚と呼ばれる魚の一種で、ニジマスの受精卵に圧力などを加え染色体数を通常のニジマスより増やしたもの。
子孫を残せなくなる特徴。
生産量・・・130㌧(2007年)
食用や管理釣り場に
その他の三倍体魚・・・・「奥多摩やまめ」



ヤシュティマドゥ Yaşţimadhu  

(カンゾウ)
◎カンゾウは、過去数千年使われてきた。0.1~1.5mに達する多年生宿根草。走茎根は約8mにまで達することがある。また、直立した茎は4~7対の対称性小葉をつける。葉は2.5~5cmの卵形で、下方が粘着性。花は約1cmの淡紫色で、長さ10~15cmの総状花序をなし、盛夏または晩夏に、1~2.5cmの赤褐色のサヤ(莢)をつける。
深い砂地に良く育つ。しばしば大河の中域に生育する。インドでも栽培されるようになった。
◎成分:
「グリチルリチン」5~10%
「グリチルリチン酸のカルシウム塩」
「フラボン」
「グリコサイド」
「リキリトサイド」
「イソリキリドサイド」
「糖質」5~10%
「デンプン」30%
「タンパク」
「脂肪」
「樹脂」
「アスパラギン」
「精油」
「サポニン」

◎作用:
延命増進
治癒力を高める

◎適応:(カンゾウ)
* 疲労回復
*催吐剤(無痛の嘔吐)
*強壮剤
*視力増進
*リウマチ
*咽頭炎
*気管支炎
*病的な口渇
*消耗




ヤツメうなぎ
北海道では苫小牧の・冬。わき水が流れを保つ
鴨が八目鰻を食べている。




ヤドクガエル
=デンドロバテス科
◎成分:
パトラコトキシン:LD50(0.002mg)

◎種類:
「Dendrobatides」
「Colostethus latinasus」

○デンドロバテス
「米国の衛生研究所のB・ウィットコップは、南米コロンビアの北西部に住む原住民らが用いる矢毒ココイについて研究を開始する。この地方に棲息し矢毒になりうるカエルは体重約1gで体長2~3cmという極めて小柄なものである。当時、日本から徳山孝がここに留学しており、彼によって昭和44年(1969年)、この矢毒の成分がバトラコトキシン、ホモバトラコトキシンであると発表された。それらはステロイド型アルカロイドであった。このバトラコトキシンは、青酸ソーダの5000倍、ガマ毒ブホトキシンの200倍、フグ毒テトロドキシンの4.5倍という驚異的な毒性を示すと報じられた。このバトラコトキシンはその後の研究でナトリウムイオン。チャンネルを開きっぱなしにする作用があることから細胞外のナトリウムイオンを、どんどん細胞内に流入して筋肉や神経の機能を停止させる薬理作用を持つことが判明した。この毒は“鴆毒”と同じではないかということも最近の研究から類推できる様になった。」

■毒にやられた実例
「ヤドクガエルは種によって毒の効き方が異なるらしく、ブラジルの生物学の専門家であるアウグスト・ルスキー教授(リオデジャネイロ連邦大学、70才)が研究旅行中に被害にあった時は、症状が違う、ヤドクガエルであることは確かだが、即死(普通は一瞬のうちに麻痺し、すぐに死んでしまう)するほどの猛毒でなく、じわじわと体が弱っていったという。日に日に衰弱し、息が切れて歩けなくなり、連日鼻から出血し、高熱と体中の痛みで夜も眠れなくなった。
末期症状を示し始めたとき、アマゾンの熱帯雨林に住むインディオの祈祷師だけは解毒剤を知っているとの情報で、マト・グロッソ州のシングー保護区に住むチュカラマイ族のラオニ酋長とカマユラ族のサパインの2人の祈祷師がリオの病院に招かれた。全身を黒い塗料で彩ってルスキー博士の病室に入った2人は、まずタクペアーの実でこすった手で病人の体をなでさすり、次に、ペテンカオーの葉を巻いて作った長さ30cmほどのタバコを吸っては、この煙を両手で作った輪を通して病人の体中に吹き付ける『バジェ・ペタンの療法』で毒を抜き取ろうとした。
しばらくして祈祷師サパインの手のひらに、ルスキー博士を致命的状況に追い込んでいたデンドロパテスの毒が、緑色のネバネバした液となって現れた。2日目はその液が白っぽくなり、3日目には黒ずんでくると、もう毒が無くなった証拠だと言う。後は体中の毛穴が呼吸できるように正常にして体を強くする薬草トロンコンを煎じた湯を体にかけて解毒作用は終わった。ルスキー博士はウソのように回復したという。」(今泉忠明著・データハウス発行「猛毒動物の百科」より)
   

■鎮痛物質を人工合成
「中南米に生息する希少動物のヤドクガエルから取れる鎮痛物質を人工合成することに、東京薬科大学の樹林千尋教授らの研究グループが成功した。
この物質は鎮痛作用が強く、麻薬性もないため、ガンの痛みを抑える鎮痛薬の有力候補と見られている。
人工合成したのは『エピバチジン』と呼ばれる鎮痛物質。本来はヤドクガエルの皮膚を煮詰めた煮汁の中に含まれ、鎮痛効果がモルヒネの200倍。ただ毒性もあり、鎮痛薬にするには類似化合物の中から毒性のない物質を探す必要がある。
合成ではメントールと呼ばれる物質を核にして原料を次々に反応させ、最後にメントールを取り除き、天然のエピバチジンを作り上げた。合成法は類似化合物づくりにも使える。」1998.5.11《日本経済新聞》

■ダニから
「観賞用の輸入カエルの中で人気が高い中南米産のヤドクガエルは、食べたダニから毒を取り込んでいる可能性があることを、京都大学の桑原保正名誉教授と森直樹助教授らが突き止めた。
研究チームは屋外に生息するササラダニ類を調べ『プミリオトキシン』という毒を持つことを発見した。現地に生息するヤドクガエルはプミリオトキシンなど複数の毒を持っていて、その毒の大半は捕食したアリなどが持つ毒を取り込んでいる。ただ、プミリオトキシンの生成過程が不明だった。」2005.10.16《日経》


ヤドカリ
しっぽの先端部分が味覚を感じる


ヤナギ(Willow)
⇒「セイヨウシロヤナギ」
   ヤナギ属(Salix)の各種
■老化予防
「この樹皮はアスピリン(aspirin)の補給源でした。ヤナギは頭痛・歯痛・関節炎及びその他の疼痛を緩和するためにティーとして用いられます。
また、心臓発作、卒中、結腸ガンの予防に有効です。」

◎アルツハイマー病
「いくつかの研究から、関節炎で多量の抗炎症薬を服用してきた人々では、アルツハイマー病の発生が低率であることを示しました。アスピリンの補給源であるヤナギ樹皮も役立つと思います。



ヤマギタデ
タデ抽出物
(ヤナギタデの葉から得られた、ポリゴジアールを主成分とするものをいう。)タデ タデ科ヤナギタデ(Persicaria hydropiper OPIZ.)の葉より、室温時~温時水又はエタノールで抽出して得られたものである。主成分はポリゴジアールである。 製造用剤 Water pepper extract


ヤマメ
■ニジマスを育成
「東京海洋大学の吉崎悟朗・助教授は、孵化直後のニジマスの稚魚の未分化の細胞(始原生殖細胞)をヤマメの稚魚に移植して精子に育て、これをニジマスの卵と掛け合わせてニジマスを作ることに成功した。成果はネイチャーに掲載。
魚には卵と精子のどちらにもなるES細胞が無いが、その役割が始原生殖細胞だった。これさえ魚から取り出せれば種の保護や養殖にも応用可能。大型魚の精子や卵子を小型魚につくらせることも可能になる。」
■セシウム・・・餌から摂取
2012年、東京電力福島第一1原子力発電所事故の水産物への影響を調べている福島県内水面水産試験場は5/20までに、餌を通じて放射性セシウムが魚体に取り込まれていることを飼育実験で確認した。
塩類を積極的に体外へ排出する海水魚に比べ、体内で塩類を保とうとする淡水魚は放射性物質を蓄積しやすいとされており、餌による影響が具体的に裏付けられた。
実験は2011年8月と、12月~2012年1月の2回実施。
養殖のヤマメを屋内の水槽で飼育し、放射性セシウムを含んだ餌を与えて、影響を調べた。餌は、
県内で採取したミミズ(1kg当たり3000ベクレル)、
川虫(1kg当たり1550ベクレル)
福島県沖で取ったエイの一種「コモンカスベ」を練り込んだ配合飼料
(1kg当たり450ベクレル)
1回目の実験ではミミズと川虫や約1ヵ月与えた2匹のヤマメから平均で139ベクレルを検出。2回目は配合飼料を約2ヵ月与えた11匹から平均で82ベウレルを検出した。


ヤマモモ
ヤマモモ抽出物
(ヤマモモの果実、樹皮又は葉から抽出して得られたものをいう。) ヤマモモ科ヤマモモ(Myrica rubra SIEBOLD)の果実、樹皮又は葉より、水、エタノール又はメタノールで抽出して得られたものである。成分としてミリシトリンを含む。 酸化防止剤 Chinese bayberry extract

ヤハズツノマタ
【学名】Chondrus crispus
【英名】Irish moss、carragheen
【利用部位】乾燥した葉状体
【成分】5種のポリサッカロイド混合物(カラゲーニン)
カラゲーニン:胃液の分泌を減らす。

【効能・効果】
*呼吸器疾患
*胃潰瘍
*十二指腸潰瘍
*虚弱者の滋養食
  

【参考】
ヤハズツノマタは、冷たい水に入れると膨張し、一部溶解して粘着性のある溶液を作る。煮出した後冷やすとゲル状になり、乳タンパクと良く反応して濃厚ゲルとなる。


ヤブカンゾウ(ユリ科)
八重咲きの花を早春に咲かせる。[比較]一重の花=ノカンゾウ
野原や小川の堤などに生える多年草。
【食べられる】  

ヤブコウジ
【効能・効果】

○打ち身:
 全草を酒で煎服する。
○肝臓病:
 葉・茎・根(紫金牛)5~20g/日煎服。
○血尿:
 「紫金牛5g、甘草2g」煎服。
○血便:
 全草を酒で煎服する。
○高血圧:
葉・茎・根(紫金牛)5~20g/日煎服。
○消化不良:
葉・茎・根(紫金牛)5~20g/日煎服(著効)。
○疝気:
葉・茎・根(紫金牛)5~20g/日煎服。
○内出血:
 全草を酒で煎服する。
○尿道炎:
葉・茎・根(紫金牛)5~20g/日煎服。
○肺結核による喀血:
 全草を酒で煎服する。
○排尿痛:
 「紫金牛5g、甘草2g」煎服。
○腫れ物:
葉・茎・根(紫金牛)5~20g/日煎服。
○腹痛:
葉・茎・根(紫金牛)5~20g/日煎服(著効)。
○慢性胃カタル:
葉・茎・根(紫金牛)5~20g/日煎服(著効)。
○夜尿症:
葉・茎・根(紫金牛)5~20g/日煎服。


ヤマイヌ(豺サイ)
【効能・効果】
○冷湿痺を治す。皮を使う。


ヤマトシジミ
■福島原発事故で異常
2012年、大瀧丈二・琉球大学準教授らは、東京電力福島第一原子力発電所事故による放射性物質による影響で、チョウの一種「ヤマトシジミ」に遺伝的な異常が出たと報告。
研究チームは2011年の5月と9月、福島県内のほか茨城、東京など計10ヶ所で採集した。
5月に集めた成虫から産まれた卵を孵化させて育て、孫の代まで調べたところ、いわき市や広野町など福島県内のチョウは、この世代で死ぬ確率がほかの地域より高かった。
放射線量が高い地域ほど、オスの羽のサイズが小さくなっていた。
事故による被爆の影響がほとんど無い見られる沖縄のヤマトシジミを被爆させた実験でも、同様の異常が見られた。


ヤマノイモ (薯蕷) Yam/Yamaimo
→「自然薯」(ジネンジョ)は、日本原産。ツルが右巻き。左巻きは食不適。
=「ヤマイモ」「ナガイモ「ジネンジョ」「ツクネイモ」
秋~冬が旬の野菜。日本、台湾に野生するヤマイモ科の多年生草本。
    乾燥根(山薬)
「紫山芋」沖縄で昔から。粘りが強い。

【成分】
ジアスターゼ
アミラーゼ
カタラーゼ
グルコシダーゼ
コリン・・・・新陳代謝を良くする
サポニン・・・・利尿効果
ドーパミン様物質・・・脳神経を活性化
ムチン(糖タンパク質)・・・・ヌルヌルの成分。滋養強壮効果
デオスコラン・・・粘りけの成分。インスリン分泌を促進。

【効能・効果】
○遺精:
生根を食用or乾燥根を5~10g/日or乾燥根を作末し飲む(著効)。
○過労:
生根を食用or乾燥根を5~10g/日or乾燥根を作末し飲む(著効)。
○シモヤケ:
生根をすりつぶし小麦粉で練って患部に塗布。
「生根・白葱」すり下ろして湿布する。
○せき:
生根をすりおろし砂糖を加え、熱湯を注いで飲む。
○疝気:
生根を食用or乾燥根を5~10g/日or乾燥根を作末し飲む。
○糖尿病:煮て食べる
○乳腫:
生根をすりつぶし小麦粉で練って患部に塗布。
○尿意頻数:
生根をすりつぶし、酒・塩・ネギを入れて煮立てて飲む。
○寝汗:黒焼き。
生根を食用or乾燥根を5~10g/日or乾燥根を作末し飲む(著効)。
○腫れ物:
「生根・白葱」すり下ろして湿布する。
○ひび:
生根をすりつぶし小麦粉で練って患部に塗布。
○病後の衰弱に:
生根を食用or乾燥根を5~10g/日or乾燥根を作末し飲む(著効)。
○夢精:
生根を食用or乾燥根を5~10g/日or乾燥根を作末し飲む(著効)。
○やけど:
生根をすりつぶし小麦粉で練って患部に塗布。
「生根・白葱」すり下ろして湿布する。
○夜尿症:
生根を食用or乾燥根を5~10g/日or乾燥根を作末し飲む。

【参考】
冷凍庫で凍らせてから、おろすと、色が変わりにくく、味がまろやかになる。さらに手がかゆくならない。

■ジャンボ
「高知県大月町一切の山林で、長さ1.7mもあるジャンボ山芋が掘り出された。山芋は大きく成長しても1.2m前後で、これほど大きいものは珍しいという。土佐県清水市の農業松浦喜美子さん(76)が1日掛かりで掘り出したもので、太いところは直径15cmで傷や折れたところもなく掘り出された。」
   

■酵素でバイオ
「山陰建設工業(鳥取県出雲市)は島根・山口両大学と共同で、ヤマイモの酵素を原料にしたバイオ農薬を開発した。野菜、果物、花卉ののうどん粉病、灰色カビ病などへの効果が見込まれ、来年にも発売する。植物の中でも特に病気に強いとされるヤマイモから抽出した抗菌酵素のキチナーゼを利用する。
キチナーゼ溶液をウドンコ病に罹ったイチゴの葉や実に散布したところほぼ完全に回復した。日本バイオリサーチセンター(岐阜県羽島市)が実施した急性毒性試験ではマウスに経口投与しても問題なかった。」2003.2.4《日本経済新聞》

■記憶改善の効果
2012年、富山大和漢医薬学総合研究所の東田千尋准教授らは、ヤマイモなどに含まれる「ジオシゲニン」がアルツハイマー病の症状を改善することを見つけた。
英オンライン科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に発表。

■記憶力を高める
2013年、富山大和漢医薬学総合研究所の東田千尋准教授らはヤマイモのごくわずか含まれる「ジオスゲニン」に記憶力を高める効果があることをマウス実験で確かめた。
ほとんどのマウスは2日たつと触ったり見たりしたりしたことを忘れる。
5匹のマウスにジオスゲニンを5日間続けて注射して調べた。
注射していないマウスが2日前に見て触った物体を初めて見るような反応を示したのに対し、注射したマウスは吉の物体と認識した。
脳を調べると、神経細胞から突起が伸びていた。



ヤマカガシ

JAPANESE GRASS SNAKE
=ナミヘビ科。
日本では最も生息数が多い。
全体に暗いオリーブ色で、黒と赤のまだら模様が目立つ。水田や水辺などの多湿地に生息する。
◎有毒成分:血液毒。
◎症状:

咬まれると傷口から多量に出血し、しばしば10~60分後に頭痛が起きる。
鼻血や歯出血、下血、血尿
毒牙全身に回ると、めまいや意識溷濁。
   

■事故発生件数は少ないが死亡率は高い
「水辺などの多湿地を好んで生息するため、水田地帯では自動車に踏まれたヤマカガシの死体をよく見かける。アオダイショウやシマヘビより小さく、背に赤と黒の特有のまだら模様があるので容易に識別出来る。攻撃性がないことから咬まれる事故はほとんどなく、かっては毒蛇と考えられていなかった。」
「マムシやハブのように毒腺とつながった毒牙はないが、上顎奥にある歯から出血毒を含むドゥベルノイ腺が開いて毒液が注入される。咬まれるとすぐに出血が始まり、しばらくして嘔吐や発熱、歯根から出血、下血などを引き起こし、しばしば頭痛を起きる。」
「ドゥベルノイ腺以外に勁腺と呼ばれる毒腺も持っている。首から尾にかけての皮下にある毒腺で、危害を加えたりすると、ウロコの隙間から毒液を噴出する。1990年の事故例では、この毒液が目に入り、10分後に痛みが始まりやがて視力が極端に低下した。受診後視力回復まで約10日かかっている。」
   

■毒蛇
「長野県飯島町で毒蛇にかまれた63歳の男性を助けようと24日夜、群馬県薮塚本町から長野県駒ヶ根市までの約260kmを群馬、長野両県警のパトカー計7台が血清をリレーした。所要時間は約2時間。血清は25日未明にかけて点滴され、男性は快方に向かっている。
駒ヶ根署によると、男性は23日午後6時頃、自宅近くで蛇にかまれ、翌24日になって出血が止まらなくなった。病院収容時には輸血出来ない危険な状態で、ヤマカガシの毒によるものと診断された。
病院からの要請を受けた群馬県薮塚町にある「日本蛇族学術研究所」は24日午後9:10ごろ、群馬県警桐生署に血清を届けた。同署から始まったパトカーリレーは、高速道路のサービスエリアなどを使って中継され、午後11時半頃、同病院に到着した。
同研究所によると、ヤマカガシは約10年前に毒性が確認された毒蛇。前歯は無毒だが、奥歯で深くかまれると、早くて3時間後、遅ければ2日後に症状が出て、死亡する場合もあるという。
ヤマカガシの血清は、同研究所でつくられた試作品しかなく、これまで空輸したことはあったが、パトカーでの輸送は初めてだった。」
1997.8.25《日本経済新聞》


ヤマゴボウ
根を掘り出し、茎を去って水洗し、縦割りor輪切りにて、十分に天日乾燥する。
【生薬名】商陸
【使用部位】根:
 根を掘り出し、茎を去って水洗し、縦割りor輪切りにて、十分に天日乾燥する(商陸)。

【効能・効果】
○咽喉痛:
乾燥根を酢で煎じ塗布する。
○黄疸:
乾燥根を2g~10g/日、煎服。
○脚気:
乾燥根を2g~10g/日、煎服(著効)。
「商陸5g、赤小豆10g」煎服。
葉を煎服・
○高血圧:
乾燥根を2g~10g/日、煎服。
○腎炎:
乾燥根を2g~10g/日、煎服。
○心臓病:
乾燥根を2g~10g/日、煎服。
○神経痛:
乾燥根を2g~10g/日、煎服。
○血の道症:
乾燥根を2g~10g/日、煎服。
○動脈硬化予防:
葉を煎服。
○肺結核:
乾燥根を2g~10g/日、煎服。
○腹水:
乾燥根を2g~10g/日、煎服。
○浮腫:
乾燥根を2g~10g/日、煎服(著効)。
生葉を味噌汁or浸し物として食べる(著効)。
「商陸5g、赤小豆10g」煎服。
○便秘:
生葉を味噌汁or浸し物として食べる(著効)。
○膀胱炎:
乾燥根を2g~10g/日、煎服。
○腰痛:
葉を煎服。
○癰疔:
乾燥根を2g~10g/日、煎服(著効)。
乾燥根を2g~10g/日の煎汁を外用(著効)。
生葉をもんで塗布(著効)。
○リウマチ:
乾燥根を2g~10g/日、煎服。
○肋膜炎:
乾燥根を2g~10g/日、煎服。


ヤマモモ
=「楊梅皮」
◎楊梅皮を煎服すれば、
収斂作用
殺虫作用
利尿作用

【効能・効果】(ヤマモモ)
○胸痛:
楊梅皮8~10g/日煎服する。
果実を食べる
○下痢:
楊梅皮8~10g/日煎服する。
○口渇:
果実を食べる
○高血圧:
楊梅皮8~10g/日煎服する。
○骨折:
「楊梅皮末黄柏末」同量を酢で練って塗布する。
「楊梅皮イヌザンショウ実(1/5)甘草(1/5)」作末し、酢で練って塗布する。
○酒の中毒:
楊梅皮8~10g/日煎服する。
○シャックリ:
果実の塩漬け
○心臓病:
楊梅皮8~10g/日煎服する。
○腎臓病:
楊梅皮8~10g/日煎服する。
○頭痛:
楊梅皮8~10g/日煎服する。
○打撲:
「枯礬(=焼き明礬)1、楊梅皮(ヤマモモの木の皮)5、黄柏10」作末し、酢で練って患部に塗布。《大塚敬節》
「以上を作末し、紺屋のりで練って、紙で被う。重いものは布で巻いておく、この方は難波の骨接の家で用いる薬である。紺屋のりは、石灰とモチ米で作ったものである。この方は打撲のつけ薬である。また此方は酢などで練ってつけてもよい。この方は腫れ・痛みなどにつけても良い。打撲の諸症には楊梅皮が効があり、骨を違えたところに塗っても良い。」《有持桂里》
「楊梅皮モチ米」作末し酒で飲む(著効)。
「楊梅皮末黄柏末」同量を酢で練って塗布する。
「楊梅皮イヌザンショウ実(1/5)甘草(1/5)」作末し、酢で練って塗布する。
○動脈硬化:
楊梅皮8~10g/日煎服する。
○内出血:
楊梅皮8~10g/日煎服する。
○捻挫:
「楊梅皮末黄柏末」同量を酢で練って塗布する。
「楊梅皮イヌザンショウ実(1/5)甘草(1/5)」作末し、酢で練って塗布する。
○ヒ素中毒:
楊梅皮8~10g/日煎服する。
○皮膚病:
楊梅皮8~10g/日煎服する。



ヤマブシタケ
=日本全土の山林に生える食用キノコ。
■血栓を予防
「2010年、ホクトと東北大学のチームは、ヤマブシタケというキノコに特有の成分が、血液が固まるのを抑える効果を持つことを突き止めた。
ウサギや人の血液を使った実験で確認。
成果は7/21にドイツの学術誌「ファイトメディスン」に掲載。
研究チームはホクトのきのこ総合研究所と東北大の中畑則道教授ら。実験では、ヤマブシタケから抽出した「ヘリセノンB」という低分子化合物を粉末に加工した。
ウサギの血液にコラーゲンを混ぜると血小板が凝集した。ヘリセリンBを追加すると固まらなかった。ヘリセノンBが血小板表面にある受容体からでる信号を遮断し、凝集を抑制している可能性が高いという。
  


ヤマブドウ(山ブドウ)
■食材
「宮城県仙台市内を見下ろす高台にあるフランス料理店「ル・ポワ」。ここでは、山ブドウを使って様々な料理を出す。2001.10.27《日本経済新聞》


ヤマメ
■出荷制限
「2011/6/7、政府は放射性物質が検出されたことから、福島県内の秋本湖や阿武隈川などで採れたヤマメの出荷を制限を知事に指示。
それ以外に、檜原湖と小野川湖、長瀬川(酸川との合流地点より上流)で採れたもの。
養殖は対象外。
厚生労働省は6/7、、レジャー目的の釣り人などにヤマメを釣らないように指導する。



ヤムイモ
【学名】Dioscorea villosa
【英名】Wild yam、colic root、rheumatism root
 (ヤマノイモ)
◎根・根茎。

【成分】

ステロイドサポニン:ジオスシン
          トリリン
          ジオスゲニン(加水分解で)
フィトステロール
アルカロイド(ジオスコリン)
タンニン
デンプン
  

【効能・効果】
痙攣抑制作用
切迫流産
生理痛
鼓腸
疝痛
胆汁の分泌を促進:胆石の疝痛
抗炎症作用(ステロイドサポニン)
慢性関節リウマチ
利尿作用
  

【参考】
<1>1943年、ラッセル・マーカーは世界中を驚かせた。彼は極わずかな予算で、メキシコに産するヤムイモ(Dioscorea mexicana)から2kgもの女性ホルモン (プロゲステロン)を作り出した。
<2>1970年までは、ヤムイモから採れるジオスゲニン(副腎皮質ホルモン系ステロイドの原料となる)は、経口避妊薬を作るうえで唯一のホルモン製造原料であった。


 ヤモリ
○ヤモリの足の裏
タンパク質のケラチンでできた微細な毛が生えており、主に分子間に働く『ファンデルワース力』によって壁や天井にくっつく。
■面ファスナー
「ヤモリの足の裏をまねた、筒状炭素分子「カーボンナノチューブ(CNT)」を開発したのが、米国デイトン大学や空軍研究所のチーム。
わずか4mm角の面ファスナーは、接着面に対し平行に引っ張ると接着力が強く、垂直に引くと簡単にはがれる。成果は2008年10/21のサイエンスに発表。
■接着剤に応用?
2015年、フォードモーターがP&Gと開発中。
ヤモリのつま先は、液体による表面張力が無くてもほとんどの表面に付着する。さらに何の残留物も残さず簡単にはがすことが可能。
成長した普通のヤモリは72㌘の大樹で133㌔㌘を支えられる。



 ヤロー
【学名】Achillea millefolium
【英名】Yarrow、nosebleed、millefoil、thousandleaf
(セイヨウノコギリソウ)
【使用部位】地上部、特に頭花。
【成分】精油(1.4%以下)
アズレン(51%以下)
ボルネオール
テルピネオール
カンファー(樟脳)
シネオール
イソアルテミンアケトン
ツヨン:極微量
ラクトン
フラボノイド:末梢動脈を拡張させる。
       血栓の浄化を助ける
タンニン
クマリン
サポニン
ステロール
苦味グリコアルカロイド(アキレイン):血圧を下げる
シアニジン:迷走神経に作用し心拍速度を緩める。
アミノ酸
サリチル酸
糖類:グルコース
   サッカロース
  

【効能・効果】
<1>風邪、インフルエンザ
熱湯の浸出液は発汗を引き起こし、熱を下げ、毒素を体外へ放出させる。
<2>体内、体外を問わず、あらゆる出血に効く。
①鼻血
②痔
③無月経
<3>抗炎症作用:リウマチ
<4>全草の煎じ液:中国で
①胃潰瘍
②無月経
③膿瘍




 野鴨(やがも)
○腹中の一切の虫・十二種の虫を殺す。
「煮て又は汁を取って食べる。」


 
 治葛(やかつ)
○養老律令に記載された3毒の1つ。
「養老律令は718年(養老2)に藤原不比等(659~720)らが編纂を開始し、757年藤原仲麻呂(706~764)の提案で施行されたもので、701年に施行された大宝律令とほぼ同内容。養老律令には[附子][鴆毒][治葛]を売買したり、所持したり、使用した場合にの罰則が記載されている。」
○治葛は「種々薬帳」に掲載。種々薬帳は正倉院に献納された60種の薬のリスト。
1996年、保存されていた治葛を抽出したエキスから1成分が単離された。この化合物を解析した結果、アルカロイドの一種「ゲルセミン」と判明。治葛の正体はマチン科のGelsemium elegansの根であると、千葉大学の相見則郎教授らの調べて分かった。


 射干(やかん)
【基原】暖地に自生し、または観賞用に栽培される多年草。
      アヤメ科ヒオウギの根茎。
【性味】味は苦、性は寒。小毒。
【帰経】肺・肝経。
【分類】清熱解毒薬。

【効能・効果】 (参照→ヒオウギ)
<1>喉痺と咽痛で呑み込めない。
<2>老血が心と脾の間にあって咳をし、唾を吐く。
<3>口を開けると臭気がある。
<4>積痰
<5>結核を治す。

◎清熱解毒、血を散じ、痰を消す。
<1>喉痺咽痛
<2>咳逆上気、痰涎がふさがる
<3>瘡毒腫痛(外用)

◎老血が心脾間にあって、しゃべると口臭する症。
「根を煎じて飲む。」
◎喉閉による水漿不入を治す。
「根を搗いて汁を取って徐々に呑み込む。」
◎扁桃炎・咽喉炎などで、のどが腫れ呼吸しにくいとき。
「根茎1片を口に含んでツバを飲み込む。orかみ砕いて汁を飲む」
◎のどの腫れ物がある疾患
「射干山豆根」作末し、のどに吹き込む。
◎めまい
「種子をそのまま服用」
  

【薬理作用】
<1>消炎作用
<2>利尿作用
<3>去痰作用
<4>抗真菌作用
  

【配合処方】
別甲煎丸
射干麻黄湯



 益智仁(やくちにん)
  【処方名】:[益智仁][益智][益智子]
  【基原】東インド・海南島産、ショウガ科アモームム・アマールムの果実。
      ショウガ科Zingiberaceae 益智 Alpinla oxyphylla Miq.の果実。
     ◎やくち(益智)の果実。《奥田謙蔵》
  【性味】味は辛、性は温、無毒。
  【薬性歌】“益智辛温治嘔要 安神益気遺精溺”
     益智、辛温。神を安んじ、気を益し、遺溺、遺精、嘔逆、皆治す。《万病回春》
  【効能・効果】
       <1>遺精を治す。
       <2>小便が近い
       <3>ツバを調整
       <4>益気
       <5>安神
       <6>調気
     ◎脾を暖め腎を暖める。
       <1>泄瀉。
       <2>多唾。
       <3>遺精・遺尿。
     ◎三焦を安らげる。
       「末・丸剤」
     ◎小便の頻繁を治す。
       「塩水に漬けて煎・丸服。」
     ◎心気の不足と口臭を治す。
       「殻を取って甘草末を加え呑み下す。又は沸騰湯で点服する。」
  【修治】
     ◎殻を去る。《万病回春》
  【薬理作用】
    <1>健胃作用
    <2>抗利尿作用
    <3>唾液の分泌を抑える。
  【薬能】
    《薬性提要》
       “辛熱、心腎を補い、精をし、気を固め、欝結を開き、気をして宣痛せ        しめ、食を進め、涎を摂す”
  【配合処方】
     縮泉丸加味(益智仁・烏薬・山薬・菟絲子・桑蛸)
     沈香天麻湯
     分清飲


 益母草(やくもそう) LEONURI HERBA
  【基原】中国北部~東北部、日本の各地に自生する2年草。
      シソ科(Labiatae)メハジキLeonurus japonicus Houttuyn(=L.heterophyllus          Sweet.L.sibiricus auct.jap.non L.)の全草を乾燥。
    ★《神農本草経》:「蔚」で収載。
      「蔚子」=益母草の成熟した種子。(参照→蔚子)
  【性味】味は辛微苦、性は微寒。 涼瀉燥平散
  【帰経】心・肝経。
  【分類】活血薬。
  【薬性歌】“益母草甘最宜婦 去生新産前後”
     益母草、甘。女科に主と為す。産後、胎前に。新を生じ、を去る。《万病回     春》
  【効能・効果】(活血・駆血・止血・利尿)
     ◎を祓い、新を生ず、血を活かし月経を調える。
       <1>月経不調
       <2>産後血暈・腹痛
       <3>胎漏難産 (胎漏=妊娠中の出血)
     ◎調血活血、生新、利尿消腫。
       <1>月経不順
       <2>閉経
       <3>産後血腹痛
       <4>腎炎浮腫
       <5>血尿
     ◎急性腎小球性腎炎に有効。
     ◎赤・白帯を治す。
       「花の咲くときに採取して粉末にし、空腹時に1日3回、2銭づつ酒で調        服する。」
     ◎顔に艶が出る。
       「5月5日に根・葉を採り、晒して乾燥、粉末にし卵大に餅を作って焼い        ておいたのを、ひいて篩って使う。」
     ◎妬乳が腫れようとするとき。
       「生を裂いて貼る。」
     ◎産前・産後の百病を治す。
  【薬理作用】
    <1>子宮収縮作用
    <2>利尿作用
  【薬能】
    《李時珍》
      “血を活かし、血を破り、経を調え、毒を解し、胎漏、難産、胎衣下らず、       血運、血風、血痛、崩中漏下、尿血、瀉血、疳痢、痔疾、打撲内損の血、       大小便の不通を治す”
  【薬対】
    『益母草+決明子』
    『益母草+赤芍』
    『益母草+蒲黄』
    『益母草+白茅根』
  【配合処方】
    調経湯[益母草・香附子・当帰・白芍・甘草(炙)]
    益母丸[益母草・当帰・赤芍・木香]
  【注意】
     ◎鉄器を犯すことを忌む。《万病回春》



 夜明砂
⇒蝙蝠(こうもり)の糞。
[薬性歌]“夜明砂能下死胎 小児無辜瘰癧材”
         辜=(コ,つみ)
【効能・効果】
○清熱・血を散じ、目を明らかにする。
<1>雀目翳障
<2>小児疳積
○死胎を堕ろし、
○視力を高める。
○炒服すれば瘰癧を治す。
○内外障を治す。
「焙って作末し丸・散服。」
○五瘧を治す。
○小児の無辜疳と、すべて疳を治す。




 ユーカリノキ
【学名】Eucalyptus globulus
【英名】Eucalyptus
◎精油は、葉から蒸留される。
【成分】精油:
   ユーカリプトール(70~80%)
   エチルアルコール
   アミルアルコール
   カンフェン
   ピネン
   セスキテルペンアルコール
   アロマデンドレン
   クミナルデヒド

【効能・効果】(ユーカリ)
◎鎮痛・鎮痙作用はあるが、鎮静作用がない。
①帯状疱疹
②リウマチ痛
③筋肉痛
④線維組織炎の疼痛

◎殺菌消毒作用
①上気道カタル:蒸気吸入法
②オーストラリアの原住民は重い傷の周りをユーカリの葉で巻いた。外科医もユーカリの溶液を使って術後の空洞を洗い、包帯にユーカリを染み込ませたガーゼを使っています。
◎抗ウイルス作用
  咳:希釈した精油を胸に塗布する。
◎腐敗性の疾患
◎鬱血性の疾患
◎皮膚の発疹に役立つ
①顔面の疱疹ウイルスが引き起こす口辺疱疹:ベルガモット
◎泌尿器系の感染症
防虫効果:
①ノミ・シラミに対する殺虫効果がある。
②蚊を追い払う

【参考】
◎治療に使える種類:
Eucalyptus radiata
Eucalyptus dives

◎根がゴボウのような直根で、地上部もヒョロヒョロと伸びすぎるため、風の強い日本では倒れやすく、なかなかうまく育ちません。
 また、挿し木が難しく、いったん地植えした株の移植はほとんど不可能です。(清水秀男・熱川バナナワニ園研究室)1997.6.3《朝日新聞》
ユーカリ葉抽出物
(ユーカリの葉から得られた、β-ジケトンを主成分とするものをいう。)フトモモ科ユーカリ(Eucalyptus globulus LABILL)の葉より、水蒸気蒸留して得られたもの、又はエタノールで抽出して得られたものである。有効成分はβ-ジケトン類である。 酸化防止剤 Eucalyptus leaf extract

■クローン
「広葉樹のユーカリは生育するのが速く、10年間で伐採可能な高さ20㍍に育つ。ユーカリのチップからは繊維(パルプ)が効率よく採れるうえ病気にも強い。ユーカリは挿し木で育てるのが難しい、さらに、種から育てると性質にバラツキが出る。そこで枝を組織培養したクローン苗を使い、生育の早い品種の成木を複製する。」



 ユキノシタ
(参照→「パーシャーナベーダ」)
⇒6~7月、葉柄をつけず、葉のみを採集し、水洗後、乾燥する(虎耳草)。

【効能・効果】
○咽喉炎:
生葉汁を患部に塗布or生葉を塩でもんで塗布(著効)。
○ウルシかぶれ:
生葉汁を患部に塗布or生葉をもんで塗布(著効)。
○外耳炎:
生葉汁を患部に塗布or生葉をもんで塗布(著効)。
○切り傷:
生葉汁を患部に塗布or生葉を塩でもんで塗布(著効)。
○しもやけ:
生葉汁を患部に塗布or生葉を塩でもんで塗布(著効)。
○小児のせき:
虎耳草5~20g/日煎服。
○小児のひきつけ:
生葉汁を飲むor生葉を天ぷらにして食べる。
○心臓病:
虎耳草5~20g/日煎服し、生姜汁少し加えて飲む。
○腎臓病:
虎耳草5~20g/日煎服し、生姜汁少し加えて飲む。
○せき:
葉の黒焼き末を飲む。
○胎毒:
亜鉛華を生葉の絞り汁で練って塗布する。
○中耳炎:
生葉汁を患部に塗布or生葉をもんで塗布(著効)。
○テンカン:
生葉汁を飲むor生葉を天ぷらにして食べる。
○ニキビ:
生葉汁を患部に塗布or生葉をもんで塗布(著効)。
虎耳草5~20g/日煎服。
「生葉、ドクダミ葉」すりつぶし塗布する。
○発熱:
「生葉、地竜」煎服。
○腫れ物:
生葉汁を患部に塗布or生葉をもんで塗布(著効)。
「生葉、ドクダミ葉」すりつぶし塗布する。
○皮膚病:
亜鉛華を生葉の絞り汁で練って塗布する。
○百日咳:
虎耳草5~20g/日煎服。
生葉汁を飲む。
○扁桃炎:
生葉汁を患部に塗布or生葉をもんで塗布(著効)。
○虫さされ:
生葉汁を患部に塗布or生葉をもんで塗布(著効)。
○耳だれ:
生葉汁を患部に塗布or生葉をもんで塗布(著効)。
○面疔:
生葉汁を患部に塗布or生葉をもんで塗布(著効)。
○ヤケド:
生葉汁を患部に塗布or生葉をもんで塗布(著効)。



 ユーグレナ
■動物と植物の中間
ユーグレナは動物と植物の中間的植物で、鞭毛を使って運動する一方で葉緑体による光合成でCO2を吸収、酸素を生成する機能を持つ。人体の構成に不可欠な必須アミノ酸やビタミン群・ミネラルなどを含み、栄養食品としても優れているという。植物性単細胞生物のクロレラんい比べユーグレナの方が栄養価は高い。
だが、外部の細菌に対する免疫力が極度に低いなど培養条件がきびしく、大量生産が難しかった。そんため「ユーグレナ(東京港区03-5402-5277)」は東京大学・東京薬科大学などと共同研究する一方、クロレラの培養技術を持つ企業と提携。2005年12月に世界で初めて大量生産に成功。



 ユズ
■肌の老化に
「資生堂は2006年11/9、ユズの種子エキスに肌の老化を抑える効果があると発表。細胞実験などで、肌の基底膜という部分を強化する働きがあった。
肌の表面の「表皮」とその下の「真皮」を分ける基底膜に着目した。基底膜は厚さ0.1マイクロ㍍の膜で、表皮と真皮を結びつけ、情報伝達物質などのやり取りを調節する働きがある。
表皮や真皮の細胞にユズの種エキスを加えて培養したところ、基底膜を構成する3種類の成分を作る量が2~3割増えた。
さらに肌をしっとりさせる「ヒアルロン酸」の量も増えた。」
■リモネン
「ゆずの香り成分である[リモネン]には、冷えを解消する作用がある。沢村正義・高知大学農学部教授は、“リモネンは、毛細血管を開いて血行を良くする”と語る。
ゆずといえば、皮の部分を使うものと思っている人も多いが、スジやワタ・袋・皮に含まれる成分には抗菌作用があることを、高知女子大学生活科学部の佐藤之紀准教授が確認している。
“タネのまわりに含まれる[精油]や[ぬめり]は保湿成分として、化粧品の原料にもなっている”(佐藤准教授)」

■アトピーに
2012年、高知大学医学部の溝渕俊二教授のグループと馬路村農業協同組合はユズの種子オイルがアトピー性皮膚炎を抑える効果がある報告をまとめた。
実験ではダニでアトピー性皮膚炎を発症させたマウスに約1ヵ月、ユズ種子オイルとオリーブオイルを塗って比べた。精製したユズ種子オイルを塗ったマウスはアトピー性皮膚炎の症状がほとんど見られなかった。
マウスの皮膚の出血、ただれ、浮腫などの症状を詳しく調べたところ、精製したユズ種子オイルの抑制効果が最も高かった。次いで、未精製のユズ種子オイル、オリーブオイルの順だった。
マウスの耳朶のヒスタミン量も調べた。
精製したユズ種子オイルを塗るとオリーブオイルを塗った場合の1/5になった。

■香り成分が炭酸の感覚をふやす
2015年、炭酸飲料に入れると刺激が4割以上upする。
長谷川香料が開発した香料
香料「炭酸エンハンサー」を約10ppt(1/1兆)の濃度で加えるだけで、炭酸感を3~4割高まる。
50㍍プールに目薬1滴程度




 ユスリカ
■雨で生き返る
「アフリカに生息する蚊に似た昆虫『ネムリユスリカ』の幼虫が完全に干からびても、雨を浴びて生き返る仕組みを、東京工業大学と農業生物資源研究所のグループが解明した。
極度の乾燥状態で体中に行き渡らせた糖類をガラスのように固め、体の組織を保護していた。成果はアカデミー紀要に掲載。
幼虫は岩場の小さな水たまりに暮らすが、乾期になると完全に干上がる。器に雨が降ると本の生きた状態に戻る。17年肝も乾燥した幼虫がよみがえった例もある。研究チームは体の水分が抜けてきた幼虫がトレハロースという糖を体の隅々に溜め込み、タンパク質を包み込む[ガラス製カプセル]として利用していることを突き止めた。雨で体が濡れるとガラス状態の糖が溶けて生きた細胞が活動を始める。
ヒトの組織を長期間保存したり、乾燥に強い植物をつくるのに役立つ。


 ユズリハ→「ヒマ」



 ユソウボク
【学名】guaiacum officinale
【英名】guaiacum、lignum vitae、guaiac、
   (癒瘡木)
【使用部位】ゴム質・樹脂・心材。
【成分】樹脂酸(グァヤコニン酸)
    サポニン
    バニリン
    ポリテルパノイド
【効能・効果】
梅毒
関節炎
痛風


 ユリワサビ
【学名】Wasabia tenuis
【分類】アブラナ科、1年草
【原産地】日本各地(本州、四国、九州)


 雄黄(ゆうおう)
    (参照→「鶏冠石」)
○性は平、味は甘苦、有毒。
【薬性歌】雄黄、甘辛。邪を辟け、毒を解す。更に蛇、喉風、肉を治す。《万病回春》

【効能・効果】
<1>中悪
<2>腹痛
<3>鬼を治す。
<4>鼠瘻
<5>悪瘡
<6>疸痔
<7>死肌
<8>疥癬
<9>鼻中の瘜肉
<10>絶節・破骨
<11>百虫の毒を散らす。

○脾を長くする。
○鼻中の瘜肉を治す。
「大棗の種大に作って鼻中に入れる。」
○歯痛を治す。
「作末して棗肉に丸めて穴につめ込む。」
○精物と悪気の邪気を殺し、尸を治し、百邪の予防に使う。



 有機ゲルマニウム  
◎ゲルマニウム:原子番号[32]、原子量[72.59]、亜金属。

【薬理作用】
<1>ゲルマニウムは強力な脱水素能力をもっている。
①ガン細胞を酸化させ、細胞の活動を停止させてしまう。
<2>インターフェロンを誘発する。
(ガンマ型インターフェロン[IFN-γ]を誘起する)
インターフェロンが脳腫瘍や骨髄腫、成人T細胞白血病、転移性悪性黒色腫など、ある種のガンに対してかなりの効果のあることを確認した。(第43回ウイルス抑制因子研究会)

【機能】
○免疫細胞の活性化、インターフェロンの誘導作用
○抗ガン剤の副作用抑制
○発ガンの抑制・遅延
○ウイスル感染の防止
○鎮痛作用
○白内障の防止・改善
○血圧調整作用
○老化現象に特有のアミロイド発生抑止


有機ゲルマニウムが含まれているもの。
<1>霊芝----------------800~2000(ppm)
<2>ニンニク-----------754(ppm)
<3>田三七(田七ニンジン)--350~500(ppm)
<4>アシタバ--------------------460(ppm)
<5>シイタケ(椎茸)----------350(ppm)
<6>高麗人参(朝鮮人参)----250~300(ppm)
<7>訶子---------------------------262(ppm)
<8>山豆根------------------------257
<9>磐梯キノコ------------------255
<10>菱の実-----------------------239
<11>コンフリー-----------------152
<12>クコの実--------------------142
<13>藤のこぶ(瘤)--------------108
<14>紫根------------------------- 88
<15>アロエ-----------------------77
<16>クロレラ------------------- 76
<17>ウド------------------------- 72
<18>ハトムギ種子------------- 50
<19>ヒカリゴケ---------------- 15
<20>ハチミツ------------------- 6



 熊脂(ゆうし)
【基原】
 《神農本草経》:「熊脂」で収載。

【効能・効果】
◎頭がかゆく、蒼が出来て毛が抜けるとき。
「熊の脳髄を絞って、其の油を塗ると毛が生える。」
◎風と風痺の不仁を治す。
「毎日1匙づつを温酒に入れて飲む、肉も良い。」

【薬能】
《神農本草経》
“風痺の不仁、筋急、五臓腹中の積聚、寒熱、羸痩、頭瘍、白禿、顔面の皰を主治する”


 熊胆(ゆうたん)  FEL URSI
【基原】クマ科(Ursidae)ツキノワグマSelenarctos thibetanus g.Cuvier(黒熊)、ヒグマUrsus- arctos L.(棕熊)およびニホンツキノワグマ、エゾヒグマなどの胆汁を乾燥。
  中国産:紡錘形。 日本産:円盤状
  夏~秋に採取した琥珀様(こはくで)が上品。
冬眠あけのユウタンが最高
日本では自然乾燥させてから、板で挟んで乾燥させる(白神山地)世界遺産になるとマタギ小屋が作れないため、衰退している。
クマはクマ棚を木の上につくる
【性味】味は苦、性は寒。
【帰経】心・肝・胆・胃経。
【分類】清熱瀉火薬
【薬性歌】“熊胆味苦熱蒸疽 悪瘡虫痔疳癇散”
【効能・効果】
<1>強精
<2>胃腸病
<3>黄疸
<4>小児の疳
<5>解毒作用

◎熱病・黄疸・悪瘡に用いる。
◎五疳
◎久痢・痔疾に応用。
◎寄生虫を殺す。
◎殺虫又は蛔心痛を治す。
「豆粒ぐらいにして温水で飲む。」
◎眼疾で赤くただれ、多涙の症を治す。
「熊胆を水でこして、いつも点眼する。」
◎虫心痛。
「大豆大を水に混ぜ飲む。」
◎心痛(体を曲げるような心臓の痛み)(=ケン、ぼうふら)
「大豆大を水に混ぜ飲む。」《外台秘要方》
◎流行の黄疸を治す。
◎小児の五疳の虫を殺す。
◎吃逆:諸治無効の者、熊胆を与えて効あり。《先哲医話》
◎つわり:水に溶かして服用。
◎激症肝炎:熊胆0.3~0.6gを茵蔯蒿湯で沖服。

【薬理作用】
<1>消炎作用
<2>鎮痛作用
<3>鎮痙作用
<4>解毒作用

【薬能】
《李時珍》
“熊胆は苦にして心に入り、肝を平にし虫を殺す”
“驚癇、客忤、翳障、疳痔、虫牙、痛の剤”
《薬性提要》
“苦寒、心を凉くし、肝を平かにし、蟲を殺し、癇を治し、目を明らかにする”

【配合処方】
「熊胆奪命散」《曾府禁方》=「熊胆一味」研末、凉水にて調服。
◎傷寒熱極、発狂し、親疎を認めず、燥熱至甚なるを治し、神効あり。《傷寒翼方》


 柚子(ゆず)
【学名】Citrus junos
【分類】ミカン科、常緑小高木
【原産地】中国
[薬性歌]“柚子味甘即大橘 去胃悪気圧酒蜜”
    胃中の悪気を除き、酒毒を去る。
○飲酒で口臭のあるとき。
     「煎服。」

■血清脂質代謝
「ユズ種子からリモイドを高濃度で含有する抽出物を得ると共に新しい薬理効果を宮城県食品開発センターが発見した。その薬理効果は、
<1>高脂血症の予防・改善
<2>動脈硬化の予防
<3>脂肪肝の抑制
<4>糖尿病の予防
2002.10.10《日経産業新聞》



楡白皮(ゆはくひ)
⇒「楡皮」 楡=にれ。
○性は平、味は甘く、無毒。
<1>大小便の不通を治す。
<2>腸胃の邪熱を除去する。
<3>浮腫を散らす。
<4>五淋を下す。
<5>不眠症。

○不眠を治す。
「初めて出る莢仁で汁を作って飲む。」
○五淋を治し、石淋を治す。
「水煎服。」
○大小便の不通を治す。
「水煎服。」
○胎が腹中で死んだとき使う。
○凶年に食料代用。
「末にし水に混ぜて食べる。」


【薬物よ】

ヨーグルト yoghurt
(参照→「マサイ族」)

【芳香療法】
◎フェイシャルトリートメント、スキントリートメントに使う。
◎緩和な漂白作用があります。
◎精油は、脱脂していない全乳製のヨーグルトに入れます。
   
■安眠
「モンゴルは広い。調査値までは概して遠い。だがら1日500km走り続けることもまれではない。舗装道路は少なく、あったとしてもアナだらけだったりする。したがって私たち研究者は現地調査に赴く際、否応なしにドライバーに命を預けている。
ドライバーなら、普段酒を飲む人でも仕事中はもちろん禁酒する。ただし馬乳酒は呑んでもかまわない。そもそも馬乳酒は酒の範疇に入っていないからである。もっとも大量に飲んで結局酔っぱらうドライバーも皆無ではないが。
ところが、そんなドライバーたちもハンドルを握っている間は絶対にヨーグルトを食べない。なぜなら、ヨーグルトは眠りを誘う食べ物と考えられているからである。
遊牧民の過程では一般に夏になると朝夕2回、ウシの乳を搾り、しぼったミルクを火にかけて乳脂肪分を出来るだけ抜いてから木桶に入れて乳酸発酵を進める。こうして出来た酸っぱいミルクを煮詰めたりすると各種のチーズ類ができ上がる。天日で乾かすと保存性が高まる。
一方、ヨーグルトは作った分だけ食べ切る乳製品である。ミルクを温めながら、薬指を使って温度を測り、ピッタリ27℃で火から下ろして冷まし、固まるのを待つ。人々は夜食にこれを茶碗1杯ほど飲み干して安眠するのである。
こうした伝統知は食品科学の分野で日本でも確かめられつつある。」





 ヨウシュオオバコ
【学名】Plantago major、(P.lanceolata、P.psyllium)
【英名】Common plantain、broad leaved plantain、snakeweed
【利用部分】<1>葉:P.major、P.lanceolata
<2>種子:P.psyllium

【成分】
◎P.major、P.lanceolata:
  粘液
  グリコシド
  タンニン
  ケイ素
◎P.psyllium:
  粘液(30%以下)
  モノテルペンアルカロイド
  グリコシド
  糖類
  トリテルペン
  不揮発性油
  脂肪酸(リノレイン酸)
  タンニン

【効能・効果】     
<1>種子:緩下剤
<2>葉:収斂作用---下痢、膀胱炎
    利尿作用
    拡張蛇行静脈
    痔

【注意】
プシリウム属の種子の粉末を吸引すると、喘息を引き起こす。

【参考】
「ヘラオオバコ(P.lanceolata)」



 ヨウシュクサノオウ
【学名】Chelidoninum majus
【英名】greater celandine
【利用部分】地上部
【成分】燈色ラテックス:約10種類のアルカロイドを含有。
    ケニドニン
    ケレリトリン
    プロトピン
    サンギナリン
サポニン

【効能・効果】
胆嚢感染症
胆石
麻酔作用
抗ガン作用
イボ:塗布

【注意】
大量に用いると有毒。



 ヨウシュネズ
【学名】Juniperus communis
【英名】Juniper
【使用部位】球果。
【成分】

精油:主成分ピネン
   ミルセン
   リモネン
   テルピネン
   カンフェン
   ツヨン
ビタミンC
フラボノイド
樹脂
ガロタンニン

【効能・効果】
*膀胱炎
*リウマチ
*痛風
*強力な利尿作用:尿にニオイスミレの香りがつく。
*胃腸内のガス抑える
*球果を噛めば、息を甘くし、歯肉炎を治す。
  

【注意】
妊娠中や腎臓に障害があるときは不可。
精油は専門家の指示が必要。



 ヨウシュメハジキ→「マザーワート」


 ヨウシュヤマゴボウ
=ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属の多年草。高さ1.5m。茎葉は紅紫色に染まり、果実は垂れ下がる。
[ヤマゴボウ][マルミノヤマゴボウ]は茎葉が緑色で、果実は垂れ下がらない。
【学名】Phytolacca americana (P.decandra)
【英名】Poke root、coakum、poke、pigeonberry
「洋種山牛蒡」
【使用部位】乾燥根。
【成分】トリテルペン系サポニン
    アルカロイド(フィトラクシン)
    樹脂
    フェイトラクシン酸
    タンニン
  

【効能・効果】リンパ系を刺激することで有名。
扁桃炎
耳下腺炎
水腫
リウマチ:各組織から余分な水分を排出する作用がある。     乳腺炎(パップ剤)
   

◎有毒部位:全草。根・果実に多い。果実の誤食が多い。
◎有毒成分:硝酸カリウム、アルカロイド。
◎中毒症状:嘔吐、下痢。



 ヨウスコウイルカ
■絶滅
「中国の長江(揚子江)だけに生息する珍しい淡水イルカのヨウスコウイルカ(バイジー)は絶滅したと、研究グループは2006年12/14明らかにした。
11月~12月、6週間かけて長江で延べ3500kmにわたって大規模な調査を行ったが、1頭も発見できなかった。
バイジーは、数百年前から生息していたとされる小さな目をした白いイルカで、中国では「長江の女神」と言われていた。1980年代初めには約400頭が生息していたとされるが、1997年には13頭が見つかり、2004年には1頭の目撃情報があった。


 ヨシ
=イネ科の多年草
■エタノールつくる細菌
2011年、京都府立大学の宮崎孔志准教授は、ヨシの茎などからバイオエタノールを効率的に作り差し細菌を発見した。
発見した細菌は60℃で働く好熱性。高温発酵槽にヨシの茎と一緒に入れると、2日後にバイオエタノールができた。
ヨシの茎1kgからエタノール107ml。

おからからも菌を発見。おから1kgから157mlのエタノール。


 ヨダレカケ
=ハゼのような魚。岩に吸盤で吸い付く。

岩のコケを食べる。稚魚は水中で普通に泳ぐ。

生まれて40日間は水中で生活する。その後、岩の上で生活する。

皮膚呼吸する魚。海岸に生息し、空気中の酸素を皮膚の表面の水に溶かし、皮膚のする下にある血管で酸素を取り入れる。



 ヨーロッパヒカゲミズ
【学名】Parietaria diffuse (P.officinalis)
【英名】Pellitory-of-the-wall
【使用部位】地上部。
【成分】苦味配糖体
タンニン
イオウ
フラボン
カリウム
カルシウム

【効能・効果】
尿の停留
膀胱炎
腎炎
前立腺炎
尿路結石
生葉でパップ剤:尿の停留
        膀胱炎


 ヨモギ
⇒根元より刈り取りor葉のみ採集し陰干しする。
【学名】Artemisia princeps
【分類】キク科、多年草
【原産地】日本、韓国
【仲間】
「ヤマヨモギ(オオヨモギ)」:近畿以西の山に生え、もぐさの原料。
  

【効能・効果】
○あせも:
乾燥葉を入浴料とする。
○胃潰瘍:
乾燥葉5~15g/日煎服。
○胃カタルで下痢:
乾燥葉5~15g/日煎服。
○胃酸過多:
生葉汁を飲む。
○咽喉痛:
乾燥葉5~15g/日煎服。
○黄疸:
乾燥葉を入浴料とする。
○嘔吐:
乾燥葉5~15g/日煎服。
○かぜ:
乾燥葉5~15g/日煎服。
○眼精疲労:
乾燥葉5~15g/日煎服。
○切り傷:
生葉汁を塗布or生葉をもんで貼る(著効)。
○蟯虫駆除:
乾燥葉5~15g/日煎服。
○下血:
乾燥葉5~15g/日煎服。
「艾葉20g、生姜10g」煎服。
○下痢:
乾燥葉を酢で煎服(著効)。
生葉汁を飲む(著効)。
○高血圧:
生葉汁を飲む(著効)。
○こしけ:
艾葉を酒で煎服(著効)。
乾燥葉を入浴料とする。
○痔出血:
乾燥葉5~15g/日煎服。
「艾葉20g、生姜10g」煎服。
「艾葉5g、ドクダミ5g」煎服。
○子宮出血:
艾葉5~15g/日煎服。
「艾葉20g、生姜10g」煎服。
「艾葉5g、ドクダミ5g」煎服。
○シャックリ:
乾燥葉5~15g/日煎服。
○暑気あたり:
乾燥葉5~15g/日煎服。
○食中毒
乾燥葉5~15g/日煎服。
生葉汁を飲む。
○神経痛:
外用でフトンor腰当てにする(著効)。
乾燥葉5~15g/日煎服。
乾燥葉を入浴料とする。
「艾葉15g、薏苡仁4g、甘草2g」
○腎臓病:
「艾葉10g、茅根8g、蓮根5g」
○頭痛:
乾燥葉5~15g/日煎服。
○赤痢:
生葉汁を飲む(著効)。
○疝気:
艾葉を酒で煎服(著効)。
乾燥葉を入浴料とする。
○喘息:
乾燥葉5~15g/日煎服。
○瘡腫:
生葉汁を飲み、乾燥葉の煎汁を外用する(著効)。
○中風:
乾燥葉5~15g/日煎服。
○糖尿病:
「艾葉・エンメイソウ」煎服。
○動脈硬化:
乾燥葉5~15g/日煎服。
○吐血:
乾燥葉5~15g/日煎服。
○鳥目:
乾燥葉5~15g/日煎服。
○妊婦の下血:
艾葉を酒で煎服(著効)。
○鼻血:
乾燥葉5~15g/日煎服。
○冷え症:
外用でフトンor腰当てにする(著効)。
乾燥葉5~15g/日煎服。
乾燥葉を入浴料とする。
○腹痛:
乾燥葉5~15g/日煎服。
生葉汁を飲む。
「艾葉・木槿皮・南天葉(実)」
○扁桃炎:
生葉汁を飲む。
○慢性の化膿症:
「艾葉、麦」煎服
○胸焼け:
生葉汁を飲む。
○腰痛:
乾燥葉を入浴料とする。
○リウマチ:
乾燥葉を入浴料とする。
「艾葉15g、薏苡仁4g、甘草2g」

■間違えた
ヨモギ  葉に白い毛がある
トリカブト 葉に毛無し





 ヨロイグサ(和名)→「アンゼリカ」


 陽起石
○性は温、味は鹹、無毒。
<1>子宮の血・結塊を治す。
<2>腹痛と子の無いのを治す。
<3>陰痿不起
<4>男の茎頭の冷たいのを治す。
<5>陰部の湿痒
<6>汗の臭い
<7>水腫を治す。
<8>子が産めるようになる。
    

[薬性歌]“陽起石甘腎気乏 陰痿不起效甚捷”
腎気を補い、勃起不全に用いる。
陰部の冷え・湿痒に応用。

○腎気を強くし、冷えをなくす。
「粉末にして薬に入れて使う。」

■中止
「陽起石は中皮腫の原因となったアスベストの一種。そのため陽起石を含んだ至宝三鞭丸は厚労省の指導で、発売中止となっている。」

 





 洋ナシ(洋梨)
■ルレクチェ
別名:「親不孝ナシ」と呼ばれるほど栽培が難しい
「渡辺果樹園」新潟県三条市井戸場143 0256-34-5470
農薬の使用、化学肥料を使わない。
収穫後すぐには出荷できない。追熟の時間(約40日間)が必要。そして、美しく明るい黄色になる。



 羊肉
⇒イスラム教徒
「イスラム教もしくは回教を信仰している人々は、ブタ(豚)を食べない。中国にもイスラム教を信仰する民族が10民族(回族・ウイグル族・カザフ族・キルギス族・タジク族・タタール族・トンシャン族・ウズベク族・サラール族・ボウナン族)もいて、彼らにとっての「肉」は、当然のことながら、豚肉では無いのである。たとえ漢族であっても、神彊ウイグル自治区に居住している人々は、イスラム教を信仰している人たちに遠慮しており、豚肉のことを「大肉タアロウ」と称し、「猪」という言葉を避けている。
彼らにとっての「肉」は、羊肉なのである。彼らの羊の殺し方は、羊のノドを掻き切る。コーランの規定に従って「慈悲深く。慈愛あまねきアッラーの御名において・・・・」を唱えながら、ノドの頚動脈が切られたものだけ食べることが出来るという掟なので、それに従っていない畜殺法によるものや自然死したり、事故死したりした家畜は、食用にされないことになっている。」
モンゴル族
モンゴル族は、イスラム教を信仰するのではなく、古くはシャーマニズム、その後はラマ教を信仰した。しかし、やはり豚肉を食べない。草原で遊牧しているモンゴル族にとって、草原には豚がいないのである。モンゴル族のヒツジの殺し方は、イスラム教を信仰する10民族とも違っている。
まず、ヒツジを仰向けに押し倒し、腹這いになってその上に乗りかかり、すばやく蒙古刀で腹部に切り傷をつけ、手をその切り目に突っ込み、横隔膜を突き破って心臓近くの大動脈をねじ切る方法をとる。その後、皮を剥ぎ、内臓を取り出して、胸郭内にたまった血を容器にくみ取り、後で血の腸詰めをつくる。内臓は胆嚢以外は、すべて利用する。
羊肉は、たいてい少量の塩で煮て食べる。大きな塊を蒙古刀で切りながら食べている。蒙古刀の鞘に入っている箸は、羊肉を煮た残り汁で作ったウドンを食べるときに用いて、羊肉は手にとってたべるのである。
■欧米ではラム
「羊肉というと「ニオイがイヤ」と敬遠する人が多かったが、最近、スーパーなどで売り上げが伸びている。日本で従来、ヒツジ料理といえばジンギスカン鍋ぐらいだった。羊肉は飼育期間の違いで風味が違い呼び名も変わる。
生後3ヶ月までの肉:「ミルクラム」
1才未満を:「ラム」
1~2才:「ホゲット」
2才以上:「マトン」と呼び、ジンギスカン鍋に使われるのはマトン。成長した羊の肉であるマトンは羊特有のニオイが強い。
家庭料理に応用できる臭い消しの方法を専門家に聞いた。ニュージランド大使館のシェフ、ダミアン・オロークさんは「ニオイは脂肪からくるので、脂肪部分を取り除いてから調理すること」と助言する。臭いの強さは部位によっても異なる。「ヒレ肉はにおいもそれほど強くないので。そばつゆにつけて和風味で食べても美味しい」
又煮込みにはハーブを加える。カルダモン・コリアンダーシード・クミン・キャラウェイの4種類のスパイスを使い仕上げには生のコリアンダーを散らす。オーブンで焼くならローズマリーやタイムを合わせる。」2003.3.8《日本経済新聞》
○胃の補強に良い。
○五労・七傷を治す。
「酒に混ぜて食べる。」



 薏苡仁(よくいにん) COICIS SEMEN
【処方名】:[苡仁][生苡仁][生苡米][生米仁][米仁]
【基原】中国・インドシナ原産、畑地に栽培される1年草、イネ科ハトムギの種皮を除いた種子。
イネ科gramineae苡Coix lachrlma-jobi L.(ハトムギ)の成熟種子。
【性味】味は甘・淡、性は微寒。涼中燥降散
【帰経】脾・胃・肺経。
【分類】利水滲湿薬。
【薬性歌】“薏苡味甘除湿痺 治肺癰痿拘攣類”
  薏苡、味甘。専ら湿痺を除く。筋脈拘攣、肺癰、肺痿に。
  

【効能・効果】(滋養・緩和・利尿・鎮痙・止瀉・排膿) (参照→ハトムギ)
◎清熱利湿、健脾補肺。
<1>水腫脚気
<2>脾虚泄瀉
<3>肺膿瘍

○イボ:伝染性の軟属疣・青年性扁平疣・尋常性疣に著効。
《片倉鶴陵》
<1>1日10~20g煎服。
<2>作末し1日2~4g服用。
<3>さらに、作末したものに、ナスの絞り汁で練って塗布する。
<4>「木賊」煎服。
<5>薏苡仁8g甘草3gを1日分とし、茶碗1杯半の水に入れて1杯くらいに煮詰めて飲めば、4、5日でイボがとれる。

面疱と疣贅が混在している少年に:「清上防風湯薏苡仁10g以上」《大塚敬節》

慢性腎炎の老人の頭部にある老人性疣贅:「八味丸薏苡仁10g以上」《大塚敬節》

胃下垂症の男子の手にある疣贅:「半夏白朮天麻湯薏苡仁10g以上」《大塚敬節》

○ガン:(煎剤はガン細胞を抑制する。)
<1>胃ガン:「薏苡仁白花蛇舌草、拓木、白菜根」
<2>肺ガン:「白花蛇舌草、半夏、山豆根」
<3>子宮頸部ガン:「西豆根、掌葉、半夏」

◎風熱による筋脈のしびれに。
「粥を作って食べる。」
◎乾湿脚気のとき。
「郁李仁と混ぜ粥を作って常服。」
◎湿を除去し、身が軽くなる。
  

【修治】
◎殻を去り浄む《万病回春》
(生):湿熱を利する。
(炒):瀉痢を止める。
  

【成分】
脂肪油:
 coixol(コイクソール)
 鎮痛・解熱・血圧降下・血糖降下作用。
sterol
Amino acid
ビタミンB1
  

【薬理作用】
<1>平滑筋を興奮させる(低濃度で)
<2>平滑筋を抑制(高濃度で)
<3>制ガン作用:
 細胞免疫と体液免疫を促進させる。
<4>血糖降下作用
<5>血清カルシウム低下作用
  

【薬能】
《神農本草経》
“筋急し、拘攣して屈伸し得ぬもの、久風湿痺を治し、気を下す”
《薬性提要》
“湿を滲み、水を瀉し、脾を健にする”
《古方薬品考》
“脾を扶け、湿痺を除去する”
《薬徴》
“薏苡仁、浮腫を主治するなり”
《重校薬徴》
“癰膿を主治し、浮腫、身疼を兼治する”
《古方薬議》
“痺閉を開き、瘀血を排す”
《中薬大辞典》
“脾を健にし、肺を補い、清熱利湿する”
“泄瀉、湿痺、筋脈拘攣、屈伸不利、水腫、脚気、肺痿、肺癰、淋濁、白帯を治す”
  

【薬対】
『薏苡仁+冬瓜皮』
『薏苡仁+桃仁』=排膿作用。内臓の化膿症に。葦茎湯。
『薏苡仁+敗醤』
『薏苡仁+白朮』
『薏苡仁+茯苓』=健胃利水作用。脾の虚弱により、全身に水がめぐらず、異常な水分貯留を生ずる浮腫に。参苓白朮散
『薏苡仁+麻黄』=鎮痛鎮静作用。湿熱による痺痛、筋肉のケイレン、疼痛に。麻杏薏甘湯。
『薏苡仁+芦根』
  

【配合処方】
葦茎湯
瓜子仁湯
参苓白朮散
六物敗毒湯
麻杏薏甘湯
薏苡杜仲湯[薏苡仁(生)・杜仲・土茯苓・菟絲子・狗背・黄蓍・魚腥草四葉参]
薏苡仁湯

【考徴】
(15 両)
薏苡附子散
(10分)
薏苡附子敗醤散証=腹皮急、之れを按じて濡なること腫状の如し
[腹皮急]=腹の皮が突っ張る。
[腫状の如し]=浮腫を主治するやあきらかなり
(半両)
麻黄杏仁薏苡甘草湯=麻杏甘石湯石膏薏苡仁。則ち之を咳喘・浮腫に用ひて可なり。
  

【品質】
《重校薬徴》
“薏苡仁は和漢の別なし、田野水辺の処々に多くあり、本交趾の種にして、馬援載還に二種ありと曰う。円にして殻厚く堅硬なるもの所謂菩提子なり。但し穿ちて念珠を作るは用うるに中らず、芽尖りて殻薄くその仁白色粘歯の者は真の薏苡なり。俗に弘法師の唐より持ち来ると伝う。故に弘法麦と号す”
[交趾]=今の北ベトナムのハノイ地方の古称。
[馬援]=後漢の武将で、光武帝に仕えた。